JP2010269022A - 衣料用ハンガー - Google Patents
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Abstract
【課題】輸送コストを節減するために多数の衣料用ハンガーを積み重ねできる構成を実現しながらも、衣料の襟の前後の丸みに即した形状を維持して、ボリューム感を出すことのできる衣料用ハンガーを提供する。
【解決手段】フック部1と、フック部1の基端部下方に連設される後首部2と、後首部2の両側に後側基端部3aが連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部3と、両肩支持部3の前側基端部3bの下部同士を連設する連結板部4と、後首部2の前方であって連結板部4の上部に形成される中央前方開口部5とが一体に成形された衣料用ハンガー。
【選択図】 図1
【解決手段】フック部1と、フック部1の基端部下方に連設される後首部2と、後首部2の両側に後側基端部3aが連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部3と、両肩支持部3の前側基端部3bの下部同士を連設する連結板部4と、後首部2の前方であって連結板部4の上部に形成される中央前方開口部5とが一体に成形された衣料用ハンガー。
【選択図】 図1
Description
本発明は、上着の肩や衿の部分の型くずれを解消するとともに、輸送時や保管時の省スペース化が可能な衣料用ハンガーに関する。
クリーニング店で仕上がってくる背広やブレザー、婦人用のジャケット等の上着、あるいはワンピース等の衣料は、客が取りに来るまで、型くずれしないように店のハンガーに吊されている。このようなクリーニング店で使用するハンガーは、ハンガーの価格をクリーニング代金に上乗せしにくいため、極力安価にする必要がある。
旧来は、針金で作ったハンガーが多用されているが、針金は細く厚みが無いため、上着を吊しておくと上着の肩の部分が折れてしまい、型崩れするという問題があった。クリーニング店から引き取った衣料は、すぐ着用しない場合も多く、特に、衣替えの時に出した衣料は、次の季節まで長い間カバーを被せたままクローゼットのポールに吊しておくことが多い。そうすると、肩の部分だけではなく、前、後の部分が弛んで皺が付き、着用したときに皺が取れにくいという問題があった。
この問題を解消するため、例えば特許文献1〜4には、両肩の部分に、それぞれ丸みを持たせるためのパッドを取り付けるようにしたものが開示されている。
また、特許文献5には、両肩の部分を一体にしてハンガー本体に取り付けるものが開示されている。
また、特許文献5には、両肩の部分を一体にしてハンガー本体に取り付けるものが開示されている。
さらに、特許文献6には、ハンガーフック挿通孔を有する首回り形成部の両側に肩部形成部を一体に設け、首回り形成部の中央に下面から上方にかけて折曲用スリットを設けて、針金ハンガーに取り付けるハンガーカバーが開示されている。
しかし、特許文献1〜4に開示されたハンガーでは、ハンガー本体と両肩のそれぞれのパッド2個の、合計3つの部品を要し、製作コストが増加するとともに、組み立ての手間もかかるという問題がある。
この点、特許文献5に開示されたハンガーでは、両肩のパッドが一体となっているため、2つの部品で済むが、それでも複数の部品の製作コストや組み立ての手間が必要であり、コスト低減に限界があった。
この点、特許文献5に開示されたハンガーでは、両肩のパッドが一体となっているため、2つの部品で済むが、それでも複数の部品の製作コストや組み立ての手間が必要であり、コスト低減に限界があった。
さらに、これらの特許文献1〜5に開示されたハンガーでは、製造メーカーからクリーニング店またはクリーニング工場に輸送する際、部品毎に梱包した箱が必要となり、輸送コストも嵩むという問題があった。
また、前掲の特許文献6に開示されたハンガーでは、多数のハンガーを密着して積み重ねることができるが、針金ハンガーに装着して使用するので、コストが掛かるという問題があった。
また、前掲の特許文献6に開示されたハンガーでは、多数のハンガーを密着して積み重ねることができるが、針金ハンガーに装着して使用するので、コストが掛かるという問題があった。
一方、両肩の部分を立体的に形成したプラスチック製の立体ハンガーがあるが、価格が嵩むとともに、積み重ねることができないため、輸送用の箱に多く収納できず、輸送コストも嵩むという問題があった。
このような従来の問題点を解消するため、本願の出願人は先に、特許文献7において、肩部の型くずれを解消する機能を備えるとともに、組み立てがワンタッチで行え、また輸送時に嵩張らず、部品点数を低減できるローコストな衣料用ハンガーを開示した。
その内容は、フック部の基端部に連設される首部と、前記首部の両側に形成される両肩支持部とが一体的に成型され、前記両肩支持部にヒンジ部を介して折り曲げ自在に肩パッド片を形成し、かつ、前記肩パッド片を前記両肩支持部を覆う状態に折り曲げた状態を保持する係合手段を設けたことを特徴とする衣料用ハンガーである。
この構成においては、肩パッド片をヒンジ部を介して折り曲げ自在に両肩支持部に連設することで、衣料の肩部の型くずれを解消する機能を持つ肩パッド片が一体化される。また、組み立て時に肩パッド片をヒンジ部の部分から折り曲げて両肩支持部に係合することで、ワンタッチで肩パッド片が組み立てられる。なお、首部および肩パッド片の表と裏が同じ形状となっており、また突出している係合脚部の部分には開口部が設けられていることにより、肩パッド片が肩支持部に対して係合していない状態では、多数の衣料用ハンガーを密着して積み重ねることができる。
この構成においては、肩パッド片をヒンジ部を介して折り曲げ自在に両肩支持部に連設することで、衣料の肩部の型くずれを解消する機能を持つ肩パッド片が一体化される。また、組み立て時に肩パッド片をヒンジ部の部分から折り曲げて両肩支持部に係合することで、ワンタッチで肩パッド片が組み立てられる。なお、首部および肩パッド片の表と裏が同じ形状となっており、また突出している係合脚部の部分には開口部が設けられていることにより、肩パッド片が肩支持部に対して係合していない状態では、多数の衣料用ハンガーを密着して積み重ねることができる。
上述したように、特許文献7に開示された衣料用ハンガーは、基本的には首部および肩パッド片の表と裏が同じ形状になっているため、多数の衣料用ハンガーを前後に密着して積み重ねることができる構成となっている。
ところが、多数の衣料用ハンガーを前後に密着して積み重ねる構成とするためには、特に首部について言えば、襟の後のカーブに適合するように首部の裏側(後方)に丸みを持たせた場合、首部の表側(前方)は凹んでいることになるため、衣料の襟の前方の丸みの形状を保持することができず、クリーニング後に多数の衣料をハンガーに吊して密着させた場合、衣料の襟部の前方をボリュームを持たせた状態で維持できないという問題があった。
そこで本発明は、輸送コストを節減するために多数の衣料用ハンガーを積み重ねできる構成を実現しながらも、衣料の襟の前後の丸みに即した形状を維持して、ボリューム感を出すことのできる衣料用ハンガーを提供することを目的とする。
ところが、多数の衣料用ハンガーを前後に密着して積み重ねる構成とするためには、特に首部について言えば、襟の後のカーブに適合するように首部の裏側(後方)に丸みを持たせた場合、首部の表側(前方)は凹んでいることになるため、衣料の襟の前方の丸みの形状を保持することができず、クリーニング後に多数の衣料をハンガーに吊して密着させた場合、衣料の襟部の前方をボリュームを持たせた状態で維持できないという問題があった。
そこで本発明は、輸送コストを節減するために多数の衣料用ハンガーを積み重ねできる構成を実現しながらも、衣料の襟の前後の丸みに即した形状を維持して、ボリューム感を出すことのできる衣料用ハンガーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の衣料用ハンガーは、フック部と、同フック部の基端部下方に連設される後首部と、この後首部の両側に後側基端部が連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部と、前記両肩支持部の前側基端部の下部同士を連設する連結板部と、前記後首部の前方であって前記連結板部の上部に形成される中央前方開口部とが一体に成形された構成としている。
前記連結板部には逆台形状の凹部を形成することにより、この凹部が補強リブの役目を果たし、両肩支持部に係る衣料の荷重に対して曲がりや変形を抑制することができる。
前記両肩支持部の端部近辺に、スカート吊り紐係止用の溝を形成することにより、クリーニングされたツーピース等の上着とスカートを一緒に吊すことができる。
前記連結板部には逆台形状の凹部を形成することにより、この凹部が補強リブの役目を果たし、両肩支持部に係る衣料の荷重に対して曲がりや変形を抑制することができる。
前記両肩支持部の端部近辺に、スカート吊り紐係止用の溝を形成することにより、クリーニングされたツーピース等の上着とスカートを一緒に吊すことができる。
本発明は、フック部と、同フック部の基端部下方に連設される後首部と、この後首部の両側に後側基端部が連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部と、両肩支持部の前側基端部の下部同士を連設する連結板部と、後首部の前方であって連結板部の上部に形成される中央前方開口部とが一体に成形された衣料用ハンガーであるため、上下方向に多数の衣料用ハンガーを積み重ねることができ、衣料の襟の前後の丸みに即した形状を維持して、ボリューム感を出すことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1〜図7に示すように、本発明の実施の形態に係る衣料用ハンガーAは、フック部1と、フック部1の基端部下方に連設される後首部2と、後首部2の両側に後側基端部3aが連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部3と、両肩支持部3の前側基端部3bの下部同士を連設する連結板部4と、後首部2の前方であって連結板部4の上部に形成される中央前方開口部5とが一体に成形されたものである。
図1〜図7に示すように、本発明の実施の形態に係る衣料用ハンガーAは、フック部1と、フック部1の基端部下方に連設される後首部2と、後首部2の両側に後側基端部3aが連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部3と、両肩支持部3の前側基端部3bの下部同士を連設する連結板部4と、後首部2の前方であって連結板部4の上部に形成される中央前方開口部5とが一体に成形されたものである。
連結板部4には逆台形状の凹部4aが形成されており、凹んでいない縁部4bとの段差により、補強リブの機能を果たしている。
両肩支持部3の端部近辺には、スカート吊り紐係止用溝6が形成されており、クリーニングされたツーピース等の上着とスカートを一緒に吊すことができるようになっている。
肩支持部3は、図7に各部の端面または断面を示すように、肩支持部3の長手方向に沿う全体が逆U字状断面となっている。
両肩支持部3の端部近辺には、スカート吊り紐係止用溝6が形成されており、クリーニングされたツーピース等の上着とスカートを一緒に吊すことができるようになっている。
肩支持部3は、図7に各部の端面または断面を示すように、肩支持部3の長手方向に沿う全体が逆U字状断面となっている。
このような構成により、上着を本衣料用ハンガーAに掛けたとき、上着の衿回りは後首部2の後部から両肩支持部3の前側基端部3bのカーブに沿って丸く支持され、また後首部2と連結板部4との間に前後の距離があるため、上着の襟前方も立体的に保持される。上着の襟横部から肩にかけては肩支持部3の断面略逆U字状の丸い形状に保持されて、肩部の型くずれを起こさせることなく上着を支持することができる。このようにして、上着はボリューム感を持たせた状態で立体的に支持される。
この衣料用ハンガーの材料としては、射出成型可能なポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
この衣料用ハンガーの材料としては、射出成型可能なポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を使用することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る衣料用ハンガーAを多数、高さ方向に積み重ねることができる根拠について説明する。
まず、後首部2の上部にフック部1が連設されており、後首部2と連結板部4との間に前後の距離があり、かつ後首部2の前方であって連結板部4の上部に中央前方開口部5が形成されているため、この開口部5を通して下方の衣料用ハンガーAのフック部1が通過できるようになる。そして、前述したように後首部2と連結板部4との間に前後の距離があり、また両肩支持部3の形状が基端部3a、3b側から先端部に至るまで断面が略逆U字状であるため、下方の衣料用ハンガーAの両肩支持部3の上部の丸くなった凸状部が上方の衣料用ハンガーAの両肩支持部3の下部の凹状部に入り込むことになって、上下の衣料用ハンガーAが重なり合ったときに2本の衣料用ハンガーAの高さを短くすることができる。このようにして、図8に示すように多数の衣料用ハンガーAを高さ方向に積み重ねることにより、全体の高さを短縮することができる。図9は、多数の本実施の形態に係る衣料用ハンガーを積み重ねた状態を示している。
まず、後首部2の上部にフック部1が連設されており、後首部2と連結板部4との間に前後の距離があり、かつ後首部2の前方であって連結板部4の上部に中央前方開口部5が形成されているため、この開口部5を通して下方の衣料用ハンガーAのフック部1が通過できるようになる。そして、前述したように後首部2と連結板部4との間に前後の距離があり、また両肩支持部3の形状が基端部3a、3b側から先端部に至るまで断面が略逆U字状であるため、下方の衣料用ハンガーAの両肩支持部3の上部の丸くなった凸状部が上方の衣料用ハンガーAの両肩支持部3の下部の凹状部に入り込むことになって、上下の衣料用ハンガーAが重なり合ったときに2本の衣料用ハンガーAの高さを短くすることができる。このようにして、図8に示すように多数の衣料用ハンガーAを高さ方向に積み重ねることにより、全体の高さを短縮することができる。図9は、多数の本実施の形態に係る衣料用ハンガーを積み重ねた状態を示している。
因みに、本発明の衣料用ハンガーAをばらばらに梱包用箱に収納したときと、図9に示すように高さ方向に積み重ねて収納したときとでは、後者の方が、約2倍の本数の衣料用ハンガーAを収納することができ、輸送コスト、保管スペースを著しく節減することができることになる。
本発明は、輸送時には多数を積み重ねて輸送コストを低減でき、また衣料の襟の前後の丸みに即した形状を維持して、ボリューム感を出すことのできる衣料用ハンガーとして、クリーニング業界、アパレル業界等の分野で利用することができる。
A 衣料用ハンガー
1 フック部
2 後首部
3 肩支持部
3a 後側基端部
3b 前側基端部
4 連結板部
4a 凹部
4b 縁部
5 開口部
6 スカート吊り紐係止用溝
1 フック部
2 後首部
3 肩支持部
3a 後側基端部
3b 前側基端部
4 連結板部
4a 凹部
4b 縁部
5 開口部
6 スカート吊り紐係止用溝
Claims (3)
- フック部と、同フック部の基端部下方に連設される後首部と、この後首部の両側に後側基端部が連設されて両外側に延びる断面略逆U字状の両肩支持部と、前記両肩支持部の前側基端部の下部同士を連設する連結板部と、前記後首部の前方であって前記連結板部の上部に形成される中央前方開口部とが一体に成形された衣料用ハンガー。
- 前記連結板部には逆台形状の凹部が形成されている請求項1記載の衣料用ハンガー。
- 前記両肩支持部の端部近辺に、スカート吊り紐係止用の溝が形成されている請求項1または2記載の衣料用ハンガー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009124488A JP2010269022A (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | 衣料用ハンガー |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009124488A JP2010269022A (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | 衣料用ハンガー |
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Family
ID=43417555
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JP2009124488A Pending JP2010269022A (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | 衣料用ハンガー |
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JP (1) | JP2010269022A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011147642A (ja) * | 2010-01-22 | 2011-08-04 | Yasuo Ohira | かさばらないハンガー |
JP5116890B1 (ja) * | 2012-05-29 | 2013-01-09 | マルソー産業株式会社 | 衣料用ハンガー |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6134979U (ja) * | 1984-08-06 | 1986-03-04 | 隆利 土橋 | ハンガ |
JP2008018200A (ja) * | 2006-07-10 | 2008-01-31 | Harusuke Kinoshita | 別のハンガーをぶら下げる為のフックが丁字形のハンガー。 |
JP2008543361A (ja) * | 2005-06-09 | 2008-12-04 | ス リー,ドン | 積層可能な洋服掛け |
-
2009
- 2009-05-22 JP JP2009124488A patent/JP2010269022A/ja active Pending
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JPS6134979U (ja) * | 1984-08-06 | 1986-03-04 | 隆利 土橋 | ハンガ |
JP2008543361A (ja) * | 2005-06-09 | 2008-12-04 | ス リー,ドン | 積層可能な洋服掛け |
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