JP2010268931A - 石けん用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】石けん用容器において、蓋体を容器本体の下部に配置した場合でも、水や溶け出した石けんなどが溜まるのをなくして、溶け出した石けんなどによる異臭の発生をなくすと共に、石けん用容器を常に清潔な状態で維持できるようにする。
【解決手段】底板部11とその周囲の側板部12とからなる容器本体1を備えると共に、この容器本体1の上部に、天板部21とその周囲の側板部22とからなる蓋体2を冠着して、その内部に石けんを収納するようにした石けん用容器において、容器本体1の側板部12の下端面17を、蓋体2の天板部21の周縁23における表面形状に合致する形状にし、この蓋体2の天板部21の周縁23に、容器本体1の側板部12の下端面17を嵌合自在にすることで、蓋体2を容器本体1の下部に配置可能にした石けん用容器である。
【選択図】図8
【解決手段】底板部11とその周囲の側板部12とからなる容器本体1を備えると共に、この容器本体1の上部に、天板部21とその周囲の側板部22とからなる蓋体2を冠着して、その内部に石けんを収納するようにした石けん用容器において、容器本体1の側板部12の下端面17を、蓋体2の天板部21の周縁23における表面形状に合致する形状にし、この蓋体2の天板部21の周縁23に、容器本体1の側板部12の下端面17を嵌合自在にすることで、蓋体2を容器本体1の下部に配置可能にした石けん用容器である。
【選択図】図8
Description
本発明は、容器本体を備えると共に、この容器本体の上部に蓋体を冠着して、その内部に石けんを収納するようにした石けん用容器に関する。
従来、石けん用容器としては、底板部とその周囲の側板部とからなる容器本体を備えると共に、この容器本体の上部に、天板部とその周囲の側板部とからなる蓋体を冠着して、その内部に石けんを収納するようにしている。このような石けん用容器としては、たとえば、特開2003−93260に開示されている。
この特開2003−93260に開示された石けん用容器において、蓋体にあっては、容器本体の上部より取り外してから、容器本体の下部に配置できるようにしている。そして、この蓋体を容器本体の下部に配置する場合、蓋体の天板部が下側となるように蓋体を上下逆さまにして、この蓋体の側板部を容器本体の側板部の周囲に設けたフランジ部に当接させることにより、容器本体の下部に蓋体を配置するようにしている。
かかる従来の石けん用容器において、蓋体を容器本体の下部に配置する場合、蓋体を上下逆さまにして容器本体の下部に配置するようにしていたため、水や溶け出した石けんなどが蓋体の内側に溜まってしまい、このまま長期間にわたって放置してしまうと、内側に溜まった溶け出した石けんなどによって異臭を放つといった問題が生じるおそれがあった。また、溶け出した石けんが固化してしまうと、これを容易に除去することができず、蓋体が汚くなるといった問題も生じるおそれがあった。
本発明は、これらの問題に鑑み、石けん用容器において、蓋体を容器本体の下部に配置した場合でも、水や溶け出した石けんなどが溜まるのをなくして、溶け出した石けんなどによる異臭の発生をなくすと共に、石けん用容器を常に清潔な状態で維持できるようにすることを、その課題とするものである。
第一の発明は、底板部とその周囲の側板部とからなる容器本体を備えると共に、この容器本体の上部に、天板部とその周囲の側板部とからなる蓋体を冠着して、その内部に石けんを収納するようにした石けん用容器において、容器本体の側板部の下端面を、蓋体の天板部の周縁における表面形状に合致する形状にし、この蓋体の天板部の周縁に、容器本体の側板部の下端面を嵌合自在にすることで、蓋体を容器本体の下部に配置可能にした石けん用容器である。
第二の発明は、第一の発明にあって、前記蓋体の天板部に、複数本のブリッスルを立設してなるブラシ部を設けると共に、蓋体を容器本体の下部に配置したとき、このブラシ部が、容器本体の底板部の下側に収納されるようにした石けん用容器である。
第一の発明によれば、実際に石けんを使用する際、容器本体の上部より外した蓋体を上下逆さまにすることなく容器本体の下部に配置することにより、容器本体の下部に配置した蓋体の内部に水や溶け出した石けんなどが流れ込むのを防いで、ここに溜まるのをなくすことで、溶け出した石けんなどによる異臭の発生や石けん用容器が汚くなるといった問題を解消することができる。
しかも、容器本体の側板部の下端面を、蓋体の天板部の周縁における表面形状に合致する形状にし、この蓋体の天板部の周縁に、容器本体の側板部の下端面を嵌合自在にしたことにより、容器本体の下部に蓋体を配置しても、容器本体と蓋体とが強固に取り付くようになり、石けん使用時において、上部の容器本体が蓋体からずれたりあるいは外れたりすることをなくすことができ、これにより、容器本体やその中に置いた石けんを常に安定した状態で保持することができ、石けん用容器として実用性の良いものにすることができる。
また、第二の発明によれば、蓋体にブラシ部を設けたことにより、蓋体を、髪を梳かすためのブラシとしても使用することができ、極めて便利な商品にすることができる。
本発明による石けん用容器の第一の実施形態について説明する。石けん用容器としては、図1、図2、図3、図4、図5、図6に示すように、容器本体1を備えると共に、この容器本体1の上部に蓋体2を冠着して、その内部に石けんを収納する。この石けん用容器における容器本体1と蓋体2とについては、プラスチックなどの合成樹脂を材料として作られる。
容器本体1は、左右の長さが長く前後の長さが短い略長方形状の底板部11とその周囲の側板部12とからなり、底板部11を側板部12の上下略中間に固着することで、底板部11の下方に空間を形成している。また、底板部11は左右の中央が高く、左右の両端が低くなる湾曲面にすると共に、その上面には左右に向かう3本の突出片13を設けて、この突出片13の上に石けんを置くようにしている。なお、この突出片13については、左右の両端より中央が低くなるようにくぼんだ曲線的なものにしているが、これを水平の直線的なものにしても良く、また、その数も3本に限定されるものではなく、2本あるいは4本以上の複数本としても良い。
さらに、容器本体1の側板部12にあっては、左右の両側に上端から底板部11まで切り欠いた水を外に流すための水切り用切り欠き部14を設けると共に、前後の両側に上端から底板部11近傍まで切り欠いた石けんを取り出すための取り出し用切り欠き部15を設ける。また、側板部12の上部における外側に蓋体2を冠着するための段部16を設ける。
一方、蓋体2は、容器本体1の底板部11と同様の左右の長さが長く前後の長さが短い略長方形状の天板部21とその周囲の側板部22とからなり、天板部21は前後・左右の中央が一番高く、そこから周囲に向かって低くなる湾曲面にしている。そして、この蓋体2の側板部22の下側が容器本体1の側板部12の上側に設けた段部16に嵌り込むようになっており、これにより、容器本体1の上部に蓋体2が冠着する。
そして、この石けん用容器において、図7に示すように、蓋体2の天板部21の周縁23にあっては、全周にわたって一段低くなる段部24を設けると共に、この段部24の外側の縁を丸い凸曲部25とした表面形状にする。また、容器本体1の側板部12の下端面17にあっては、蓋体2の天板部21の周縁23における段部24を設けると共に縁を凸曲部25とした表面形状に合致する凹曲部18とした形状にする。このように、容器本体1の側板部12の下端面17を、蓋体2の天板部21の周縁23における表面形状に合致する形状にすることにより、この蓋体2の天板部21の周縁23に、容器本体1の側板部12の下端面17を嵌合自在にすることができ、蓋体2を容器本体1の下部に蓋体2を上下逆さまにすることなく配置できるようにする。
このような構成の石けん用容器における使用状態について説明する。石けんを使用しないで石けん用容器の内部に収納する場合、容器本体1の底板部11の上に石けんを置くと共に、容器本体1の上部に蓋体2を冠着することにより、その内部に石けんを収納する。これにより、この石けん用容器に水などがかかっても、容器本体1の上部に冠着した蓋体2によって、石けんに水などが一切かからないようにしており、石けんが溶け出すのを防止、要するに、石けんを保護する。また、蓋体2の天板部21を湾曲面にしていることで、ここに水などがかかっても、周囲へと流れ出して、ここに溜まることがない。
一方、石けん用容器の内部に収納した石けんを使用する場合、図8に示すように、容器本体1の上部に冠着した蓋体2を取り外して、この取り外した蓋体2を上下逆さまにすることなく容器本体1の下部に配置する。このとき、容器本体1の側板部12の下端面17と蓋体2の天板部21の周縁23とが合致した状態で嵌り合うことにより、容器本体1と蓋体2とが強固に取り付くようになり、容器本体1の下部に蓋体2を配置しても、上部の容器本体1が蓋体2からずれたりあるいは外れたりすることがない。また、使用中に石けんに水などがかかっても、容器本体1の底板部11を湾曲面にすると共に、容器本体1の側板部12の左右の両側に水切り用切り欠き部14を設けたことで、この水切り用切り欠き部14から水などが流れ出し、ここに溜まることがない。さらに、容器本体1の底板部11に突出片13を設けて、この突出片13の上に石けんを置くようにしたことで、石けんへの水の付着を極力なくし、石けんを乾燥した状態で維持でき、石けんが溶け出すのを防止する。また、容器本体1の側板部12の前後の両側に取り出し用切り欠き部15を設けたことで、ここから容易に石けんを掴むことができ、容器本体1から極めて簡単に石けんを取り出すことができる。
次に、本発明による石けん用容器の第二の実施形態について説明する。石けん用容器としては、前述した第一の実施形態の石けん用容器と基本的には同様であるが、蓋体2において、少し異なるものである。
これは、図9、図10に示すように、蓋体2において、その天板部21の上面に、複数本のブリッスル31を立設してなるブラシ部32を設けたものである。そして、このブラシ部32は、蓋体2を容器本体1の下部に配置したとき、ブラシ部32が容器本体1の底板部11の下方に形成された空間内、すなわち底板部11の下側に収納されるようになっている。
また、このブラシ部32の複数本のブリッスル31にあっては、蓋体2と同様、プラスチックなどの合成樹脂を材料として作られており、弾性変形自在である。また、ブリッスル31自体は円柱状あるいは円錐状で、頭皮を傷つけないようにするため、その先端形状を丸く(通常タイプという)している。
ただし、このブリッスル31の先端形状については、変形タイプとして、図11(a)に示すU字溝33を設けたタイプ、図11(b)に示す縦孔34を設けたタイプ、図11(c)に示す平面部35を形成してそこに小突起36を多数配置したタイプ等が考えられ、これらの変形タイプのものを用いると、毛穴の皮脂や汚れを良好に除去することができる。なお、ブラシ部32において、これらの変形タイプのものと丸くした通常タイプのものとを交互に配置することにより、頭皮を傷つけることなく、極めて良好に毛穴の皮脂や汚れを除去することができる。
このような構成の石けん用容器における使用状態を説明すると、石けんを使用しないで石けん用容器の内部に収納する場合や石けん用容器の内部に収納した石けんを使用する場合は、前述した第一の実施形態の石けん用容器と同様となるが、これ以外に、蓋体2を容器本体1より取り外した場合、蓋体2に設けたブラシ部32で髪を梳かすことができ、要するに、蓋体2をブラシとして使用することができる。これにより、たとえば旅先などにおいて、ブラシがなくても、当該石けん用容器を持って行けば、髪を梳かすことができ、極めて便利な商品にすることができる。
1…容器本体、2…蓋体、11…底板部、12…側板部、13…突出片、14…水切り用切り欠き部、15…取り出し用切り欠き部、16…段部、17…下端面、18…凹曲部、21…天板部、22…側板部、23…周縁、24…段部、25…凸曲部、31…ブリッスル、32…ブラシ部、33…U字溝、34…縦孔、35…平面部、36…小突起
Claims (2)
- 底板部11とその周囲の側板部12とからなる容器本体1を備えると共に、この容器本体1の上部に、天板部21とその周囲の側板部22とからなる蓋体2を冠着して、その内部に石けんを収納するようにした石けん用容器において、
容器本体1の側板部12の下端面17を、蓋体2の天板部21の周縁23における表面形状に合致する形状にし、この蓋体2の天板部21の周縁23に、容器本体1の側板部12の下端面17を嵌合自在にすることで、蓋体2を容器本体1の下部に配置可能にしたことを特徴とする石けん用容器。 - 前記蓋体2の天板部21に、複数本のブリッスル31を立設してなるブラシ部32を設けると共に、蓋体2を容器本体1の下部に配置したとき、このブラシ部32が、容器本体1の底板部11の下側に収納されるようにしたことを特徴とする請求項1記載の石けん用容器。
Priority Applications (1)
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JP2009122772A JP2010268931A (ja) | 2009-05-21 | 2009-05-21 | 石けん用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018110469A1 (ja) | 2016-12-16 | 2018-06-21 | 信垣宏行 | 石鹸入れ |
JP2019080625A (ja) * | 2017-10-27 | 2019-05-30 | 花王株式会社 | 石鹸ホルダー |
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2009
- 2009-05-21 JP JP2009122772A patent/JP2010268931A/ja active Pending
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