JP6763751B2 - ハードコンタクトレンズ用収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、ハードコンタクトレンズ用収納ケースに係り、特に、ハードコンタクトレンズの後面(内側)に触れることなく、ケースからの取り出しを有利に行い得るようにした収納ケースに関するものである。
従来から、コンタクトレンズ(以下、CLという)は、その装用中を除けば、容器内に収容された液体中に浸漬されて、保存されるようになっている。そして、CLは、かかる容器内において、そこに収容された専用の液剤により、洗浄、消毒、表面濡れ性の改善等の作用(処理)を受け、次回の装用までの間に、レンズとしての機能の維持や回復が行われるようになっている。
ところで、そのような保存容器内に、目的とするCLを収容せしめるに際しては、かかる保存容器内からのCLの取り出しを容易と為すと共に、保存中は容器内でのCLの動きを制限することにより、安定的に且つ傷等が付かないように保持すべく、レンズ収納室を設けたホルダを用い、そのレンズ収納室内にCLを収納した形態において、容器内の液体中に浸漬せしめられるようになっているのであるが、特に、CLの中でも、比較的剛性のある、形状保持性の良好なハードコンタクトレンズ(以下、HCLという)にあっても、それを保持するホルダについて、種々の提案が為されており、例えば、HCLが収納されるレンズ収納室については、実公平7−31152号公報、実用新案登録第2512458号公報、実用新案登録第3193886号公報等において、その一つの形態が、明らかにされている。
すなわち、それら公報に提案されているホルダは、何れも、HCLの対応する周縁部が挿入、保持される溝を設けた一対の挟持アームを相対向して設けてなる、所謂チューリップ形状を呈するものであって、その一対の挟持アームの開口部を拡開するようにして、二本の指にて把持したHCLを押し込んで、それら一対の挟持アーム間にHCLを収納、保持せしめ、そしてその状態において、容器内に収容された液体中に浸漬されるようになっているのである。また、かかるHCLの装用に際しては、HCLを二本の指にて把持した状態において、一対の挟持アーム間隙(開口部)が拡開されるように、引き出すことにより、HCLを取り出し、目的とする眼への装用が行われるようになっている。
しかしながら、そのような従来のレンズホルダにあっては、HCLの出し入れに際し、一対の挟持アームの開口部を弾性的に拡開、変形させる必要があり、そのために、HCL自体も、一対の挟持アームによる挟圧作用によって変形作用を受けることとなり、それによって、レンズ自体が変形せしめられてなる形態において、その出し入れが行われているところから、HCL自体に相当な負担が掛かり、レンズ特性に悪影響をもたらす恐れがあるものであった。また、かかるHCLを、二本の指で摘まんで、一対の挟持アーム間に出し入れする際には、HCLの後面(内面)に装用者の指が触れることとなり、そのために指の汚れや細菌が、HCLの内面に付着するという問題が惹起される恐れも、内在するものであった。
一方、特開2013−78437号公報においては、CL保存ケースとして、支持プレートのレンズ支持面上に、一対のガイド部を設けると共に、それら一対のガイド部の対向面に開口する一対のガイド溝を設けて、それら一対のガイド溝にCLを滑動させて、差し入れることにより、保持し得るようにしたホルダ構造が提案されているのであるが、そこでは、それら一対のガイド部が互いに平行に位置するように、従って一対のガイド溝も、互いに平行に位置するように設けられているところから、それら一対のガイド溝にCLを差し込んだだけでは、保存ケース内での収容液体の流動やかかる収容液体へのホルダの浸漬操作により、また保存ケースが反転した場合等において、CLが一対のガイド溝から容易に抜け出す恐れがあり、そのために、何等かの抜止め手段を設けることが必要となることとなる。
このため、そこでは、そのような抜止め手段として、支持プレートに形成された貫通窓内に舌片状に延び出す弾性片に対して、突部が形成されることによって構成される抜止め突起や、支持プレートに形成された貫通窓内で、その対向縁部間に亘って設けられ、貫通窓の開口方向両側に、択一的に屈曲変形されて突出せしめられる屈曲板によって構成される抜止め突起が設けられて、この抜止め手段を解除した状態下において、CLを差し入れたり、抜き出したりした後、再び抜止め手段を復帰させる構造が採用されているのであるが、レンズ径が8〜11mm程度のCLを滑動させるレンズ支持面に、そのような抜止め手段を設けることは、その構造が極めて微細で、複雑となる他、その操作も面倒となるものであって、実用性に欠けるものであり、またその微細・複雑さの故に、保存ケースのコスト上昇を招く等の問題も内在するものであった。
実公平7−31152号公報 実用新案登録第2512458号公報 実用新案登録第3193886号公報 特開2013−78437号公報
ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、HCL用収納ケースにおけるレンズホルダの改良された実用的な構造を提供することにあり、また他の課題とするところは、レンズホルダのレンズ収納室内への出し入れに際して、HCLの変形が可及的に回避され得るように為すと共に、HCLの内面側に指が触れることなく、従って指の汚れや細菌がHCL内面に付着する問題を惹起することなく、HCLの装用を有利に行い得るようにしたHCL用収納ケースを提供することにある。
そして、本発明にあっては、上記の課題を解決するために、所定の液体が収容される有底筒形状の容器本体と、該容器本体の開口部に着脱可能に取り付けられて、該容器本体の内部に密閉空間を形成し得るキャップ部材と、該キャップ部材の内側に固設されて、該キャップ部材から垂下するように延び、前記容器本体の内部に挿入される、HCLが収納、保持されるレンズ収納室を備えたレンズホルダとを有するHCLの収納ケースにして、前記レンズホルダが、(a)前記HCLが摺動により案内されて、位置せしめられる基部側のレンズ配置面と、このレンズ配置面に連設され、該HCLが載置されて摺動せしめられることにより、該レンズ配置面上に移動させられる先端側のレンズ摺動案内面とを有する平坦面が、前記垂下する方向に形成された、前記キャップ部材に対して固設される縦長のホルダ本体と、(b)該ホルダ本体の平坦面を構成する前記レンズ配置面の形成部位において、該形成部位との間に所定の空間を形成し得るように該レンズ配置面を覆い、且つ該所定の空間を閉じるように円弧状に湾曲させられて、前記平坦面上に位置する先端部が、該平坦面から離隔させられ得るように、該ホルダ本体に取り付けられて、該ホルダ本体のレンズ配置面との間において前記レンズ収納室を形成すると共に、前記HCLのレンズ径よりも小さな開口幅において前記先端部に開口し、基部側に延びるレンズ操作用切欠き部が設けられて、かかるレンズ操作用切欠き部の少なくとも前記先端部に位置する開口部位の両側部分が変形容易とされてなるホルダカバーとを備え、前記ホルダ本体のレンズ摺動案内面に載置されるHCLが、指先による押圧移動作用によって摺動せしめられて、前記ホルダカバーの先端部から該先端部を押し上げるようにして内部に押し入れられ、そして前記レンズ操作用切欠き部に沿った指先の移動によって案内されて、前記レンズ収納室内の前記レンズ配置面上に移動せしめられ得るようにしたことを特徴とするHCL用収納ケースを、その要旨とするものである。
なお、本発明に従うHCL用収納ケースの望ましい態様の一つによれば、前記レンズホルダにおけるホルダカバー先端部の前記平坦面に対向する部位の外側角部が、少なくとも前記レンズ操作用切欠き部の開口部位において、外方に凸なる湾曲面にて構成されるようになっている。
また、本発明の他の望ましい態様によれば、前記レンズホルダを構成する前記ホルダ本体が、その幅方向中央部において、前記レンズ配置面から前記レンズ摺動案内面に至り、先端部において開口するように形成された所定幅の導液スリットを有している。
さらに、本発明の別の望ましい態様によれば、前記キャップ部材と前記レンズホルダのホルダ本体とが一体成形されてなる樹脂成形品にて、構成されている。
加えて、本発明にあっては、有利には、前記レンズホルダにおける前記ホルダ本体の前記レンズ配置面の基部側部位に、前記レンズ収納室内の該レンズ配置面上に摺動せしめられた前記HCLの更なる移動を阻止するためのレンズストッパが、設けられている。
そして、本発明に従うHCL用収納ケースの望ましい態様の異なる一つによれば、前記レンズホルダを構成する前記ホルダ本体が、その両側部に、それぞれ長手方向に延びるように設けられたガイド溝を有している一方、かかるガイド溝に嵌入されて摺動せしめられる二つのガイド突起が、前記ホルダカバーの該ホルダ本体の両側部に対応する部位に設けられ、該ガイド突起が該ガイド溝に嵌入されて摺動せしめられ得るように、該ホルダカバーが該ホルダ本体に取り付けられるようになっている。
また、本発明にあっては、有利には、前記ホルダ本体の平坦面を構成する前記レンズ摺動案内面が、該ホルダ本体の長手方向において、前記HCLのレンズ径の少なくとも70%以上の長さにおいて、形成されている。
さらに、本発明の異なる他の望ましい態様によれば、前記レンズホルダを構成するホルダ本体が板状体部を有し、該板状体部の両側の面に、前記平坦面がそれぞれ形成されて、それら平坦面を構成する前記レンズ配置面上に形成される前記レンズ収納室内に、それぞれ、右用及び左用のHCLが収納せしめられ得るようになっている。
このように、本発明に従うHCL用収納ケースにあっては、レンズホルダを構成するホルダ本体として、レンズ配置面とレンズ摺動案内面とが連設されてなる平坦面が長手方向に形成された縦長のホルダ本体が、用いられている一方、かかるレンズ本体のレンズ配置面を覆うように、且つ該平坦面上に位置する先端部が円弧形状とされて、該平坦面から隔離させられ得るように取り付けられて、かかるレンズ配置面との間にレンズ収納室を形成すると共に、HCLのレンズ径よりも小さな開口幅において先端部に開口するレンズ操作用切欠き部が設けられてなる変形の容易なホルダカバーが用いられて、対象とするHCLが、ホルダ本体のレンズ摺動案内面から、指先による押圧移動作用によって摺動せしめられて、ホルダカバーの先端部から、それを押し上げるようにして内部に押し入れられ、そしてレンズ操作用切欠き部に沿って案内されて、レンズ収納室内のレンズ配置面上に移動せしめられ得るようになっているのである。このため、かかるHCLの摺動移動に際しては、一本の指の指先にて、ホルダ本体の平坦面上を、HCLが効果的に摺動せしめられ得て、レンズ収納室内に容易に移動させられ得ることとなるのであり、そのために、HCLを二本の指にて把持する必要がないところから、HCLの内面に触れることもなく、その出し入れが出来ることとなって、指先の汚れや細菌がレンズ内面に付着する問題が、有利に回避され得るようになるのである。
しかも、レンズ収納室に対するHCLの出し入れは、ホルダカバーの先端部を押し上げるようにして、HCLを摺動せしめることにより、実現され得ることとなるところから、従来の一対の挟持アームを用いた構造のように、それら一対の挟持アームの弾性力によって、HCLに、レンズ径方向の押圧力が作用することが効果的に回避され得るようになるのであり、それによって、HCLが変形作用を受ける問題も、可及的に回避され得ることとなったのである。
また、レンズ収納室内に収容、保持されるHCLは、かかるレンズ収納室に通じるレンズ操作用切欠き部の開口幅が、HCLのレンズ径よりも小さくなるように構成されているところから、かかるレンズ操作用切欠き部を通じて、HCLが外部に抜け出すことも効果的に阻止され得ることとなるのであり、そのために、従来のホルダ構造における、特別の抜止め手段の配設も全く必要がなくなり、以て、レンズホルダの構造が有利に簡略化され得て、より実用的なホルダ構造を実現し得ることとなったのである。
本発明に従うHCL用収納ケースの一例に係るものの概略説明図であって、(a),(b)及び(c)は、それぞれ、その正面説明図、右側面説明図及び平面説明図であり、(d)は、その斜視説明図である。 図1に示されるHCL用収納ケースの断面説明図であり、(a)及び(b)は、それぞれ、図1(a)におけるA−A断面説明図及びB−B断面説明図である。 図1に示されるHCL用収納ケースを構成する容器本体の説明図であって、(a)及び(b)は、それぞれ、その正面説明図及び平面説明図であり、(c)は、(a)におけるC−C断面説明図である。 図1に示されるHCL用収納ケースを構成するキャップとそれに一体的に設けられたホルダ本体を示す説明図であって、(a)は、その斜視説明図であり、(b),(c),(d)及び(e)は、それぞれ、その正面説明図、右側面説明図、平面説明図及び底面説明図である。 図4に示されるキャップとホルダ本体の一体化物の断面を示す説明図であって、(a)は、図4(b)におけるD−D断面説明図であり、(b)は、図4(c)におけるE−E断面説明図である。 図1に示されるHCL用収納ケースを構成するレンズホルダにおけるホルダカバーについての説明図であって、(a)及び(b)は、それぞれ、その異なる側の面を示す斜視説明図である。 図6に示されるホルダカバーの説明図であって、(a),(b),(c)及び(d)は、それぞれ、その正面説明図、右側面説明図、平面説明図及び底面説明図であり、(e)は、(b)におけるF−F断面説明図である。 図1に示されるHCL用収納ケースを構成するキャップとレンズホルダの組付け状態を示す説明図であって、(a)は、それらの組付け体の斜視説明図であり、(b)は、そのような組付け体の正面説明図である。 図8におけるレンズホルダのレンズ収納室に対するHCLの収納工程を示す正面説明図であって、(a)はHCLをレンズ摺動案内面に載置した状態を示し、(b)はHCLがレンズカバーの先端部を押し上げて入り込む途中の状態を示し、(c)はHCLがレンズカバー内に入り込んだ状態を示している。 図8に示されるキャップとレンズホルダの組付け体を用いたHCLの洗浄形態の一例を示す斜視説明図である。
以下に、本発明の構成を更に具体的に明らかにするために、本発明の代表的な実施形態について、図面に基づいて、詳細に説明することとする。
先ず、図1(a)〜(d)及び図2(a),(b)には、本発明に従うHCL用収納ケースの一例が示されている。そこにおいて、HCL用収納ケース10は、所定の液体が収容される有底筒形状の透明な容器本体12と、この容器本体12の上部開口部に対して螺合によって液密に且つ着脱可能に取り付けられて、かかる容器本体12の内部に密閉空間を形成し得るキャップ14と、このキャップ14の内側に固設されて、かかるキャップ14から垂下するように延びる、容器本体12内に挿入されるレンズホルダ16とから、構成されている。また、レンズホルダ16には、図2から明らかな如く、装用者の左右の(左用及び右用)HCL18,18をそれぞれ収納、保持する二つのレンズ収納室20,20が、形成されている。なお、容器本体12内に収容される液体には、浸漬されるHCL18に対して、洗浄、消毒、表面濡れ性の改善等の作用を為す、従来と同様な液体が、そのまま、用いられることとなる。
そして、かかるHCL用収納ケース10において、キャップ14の内側に固設されたレンズホルダ16は、後ほど詳述することとするが、図2(a)に示される如く、キャップ14の内側に一体的に形成された縦長のホルダ本体22と、このホルダ本体22に外嵌、固定された筒状のホルダカバー24とから構成されており、容器本体12に対するキャップ14の螺着によって、かかる図面から明らかなように、容器本体12内に収容されている液体中に、レンズホルダ16が浸漬せしめられるようになっている。これによって、そのようなレンズホルダ16に形成されたレンズ収納室20内に収納、保持されたHCL18も、容器本体12の収容液体中に浸漬せしめられて、所望の処理が施されるようになっている。
ところで、上記せるHCL用収納ケース10を構成する容器本体12は、図3(a)〜(c)に示されるように、キャップ14が螺合せしめられる上部の開口部位を除く外周面が、全体として六角形状とされていると共に、その六角の稜部には、高さ方向の中央部よりもやや上方位置から上下方向に、それぞれカット面が形成されて、上下端部が十二角形状とされており[図1(c)及び図3(b)参照]、更に上部開口部の外周には、キャップ14の螺合のための外側ネジ部12aが形成されている。また、この容器本体12の内部には、円形の内部空間25が形成されている。なお、このような容器本体12は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の公知の樹脂材料を用いて、従来と同様にして、成形して得られたものである。
また、容器本体12の上部開口部外周の外側ネジ部12aに螺合せしめられて、かかる上部開口部を閉塞するキャップ14は、図4(a)〜(e)及び図5(a),(b)に示されるように、板状の天板部14aの外周部から所定高さ垂下する外周面が十二角形状とされた外周筒部14bを有しており、この外周筒部14bの内周面に設けられた内側ネジ部14cが、容器本体12の上部開口部の外周部に設けられた外側ネジ部12aに螺合せしめられることによって、容器本体12内の上部開口部が液密に閉塞せしめられるようになっている。そして、かかるキャップ14の天板部14aには、その内面(下面)の中央部において、径方向に所定長さに亘って位置するレンズホルダ16を構成するホルダ本体22が、一体的に設けられており、このホルダ本体22に対して、後述するホルダカバー24が取り付けられることによって、キャップ14の内側に、レンズホルダ16が立設されてなる形態となるように構成されている。なお、このキャップ14とホルダ本体22とは、容器本体12と同様な樹脂を用いて、一体成形操作によって、一体樹脂成形品として形成されている。特に、ここでは、後述するように、ホルダ本体22に設けられるレンズ配置面やレンズ摺動案内面の上をHCL18が滑動させられるところから、それらキャップ14とホルダ本体22を構成する樹脂としては、滑りのよいものが望ましく、そのために、ポリプロピレンが好適に用いられることとなる。
そして、そのようなキャップ14の天板部14aの内面に一体的に形成されてなるホルダ本体22は、図4及び図5から明らかなように、キャップ14の天板部14aに一体的に連結された基部22aと、この基部22aから更に下方に垂下する厚肉の板状体部22bとから、構成されているのである。また、そこにおいて、基部22aは、図4の(a)や(e)、図5(a)から明らかなように、対向する二つの円弧状の湾曲面を両側部において直線的に連結してなる略長円形状を呈するものであって、キャップ14の外周筒部14bの約1.5倍の高さで垂下しており、更に板状体部22bは、かかる基部22aの両側部の直線部分よりも少し薄い厚さにおいて、かかる基部22aから一体的に所定長さ延び出し、先端部が半円形状の湾曲部とされている。そして、かかる板状体部22bの両側の板面が平坦面とされて、ここでは、その基部22a側の略半分の領域が、レンズ配置面26aとされている一方、その先端側に位置する残りの略半分に位置する領域が、レンズ摺動案内面26bとされている。
なお、ホルダ本体22における板状体部22bの幅方向中央部位には、所定幅の導液スリット28が、板状体部22bの長手方向において基部22aに到達する長さにおいて設けられており、これによって、レンズ配置面26a上に形成されるレンズ収納室20内への液体の流通が容易に行われ得るようにして、そこに収納されるHCL18の洗浄等の処理が有利に実施され得るようになっている。また、板状体部22bの幅方向両側部には、図4の(a),(c)及び(e)や図5の(b)等から明らかな如く、基部22aにおけるキャップ14の外周筒部14bの下端部に相当する部位まで延びるガイド溝30,30が、それぞれ、設けられている。加えて、基部22aと板状体部22bとの接続部には、図4(a)〜(c)や(e)、更には図5(a)等から明らかなように、レンズストッパとしての二つの突起32,32が、導液スリット28を間にして、板状体部22bの両側の面に、それぞれ、形成されている。即ち、それら突起32,32は、レンズ配置面26aの基部22a側に配置されており、後述するように、レンズ摺動案内面26bから摺動せしめられて、レンズ配置面26a上に移動させられたHCL18が当接せしめられることによって、それ以上の移動が、阻止され得るようになっている。
また、かくの如き構造のホルダ本体22に外嵌されて、組み付けられるホルダカバー24は、図6(a),(b)及び図7(a)〜(e)に示されるように、全体としてホルダ本体22の基部22aの断面形状に対応した、対向する二つの円弧状湾曲面を両側部で直線的に接続してなる形態の略長円形状を呈する筒状部を基部とする筒体として、形成されていると共に、その先端部は、かかる筒体の開口部を閉じるように円弧状に湾曲せしめられて、湾曲・閉塞形態部とされ、そこに、ホルダ本体22の板状体部22bの断面形状に略対応した開口部34が形成されていることにより、かかる板状体部22bが嵌入、配置されたときに、先端部の下面(開口部34の板面対向面)が板状体部22bの両側の板面(平坦面)に当接して、それを覆蓋せしめ、板面との間からHCL18が抜け出すような隙間が形成されないように、板状体部22bの板面上を閉塞するようになっている。そして、かかるホルダカバー24の両側部の内側には、図2の(b)や図7の(b),(e)等から明らかなように、ホルダ本体22の両側のガイド溝30,30にそれぞれ嵌入されて、摺動せしめられるガイド突起36,36が、長さ方向の全長に亘って設けられているのである。
さらに、ホルダカバー24の相対向する円弧状部位には、HCL18のレンズ径よりも小さな開口幅において、先端部に開口し、基部側(レンズホルダ22の基部22aに外嵌せしめられる側)に延びるレンズ操作用切欠き部38,38が、それぞれ、設けられている。具体的には、かかるレンズ操作用切欠き部38は、図7(b)乃至(d)から明らかな如く、ホルダカバー24の先端部において、HCL18のレンズ径よりも小さな開口幅で開口する、外方に拡開したテーパ状開口部38aと、このテーパ状開口部38aの狭幅部位に連結される基部側の円形形状を呈する円形開口部38bとから構成されて、鍵穴状の平面形態を呈している。そして、このレンズ操作用切欠き部38のテーパ状開口部38aとホルダ本体22の板状体部22bの断面形状に対応した開口部34とによって、ホルダカバー24の先端部が、レンズ操作用切欠き部38の両側において、それぞれ、舌片状の覆蓋閉塞部となるように分割されて、後述するように、ホルダカバー24内に導入されるHCL18が、外部に抜け出さないようになっているのである。なお、ここでは、かかるホルダカバー24の先端部がホルダ本体22の板状体部22bの平坦面に接するように構成されて、HCL18の抜け出しを阻止し得るようになっているが、そのようなHCL18の抜け出しを阻止し得る限度において、ホルダカバー24の先端部と板状体部22bの平坦面との間に僅かな隙間を設けることも可能であり、それによって、より一層、HCL18の押し込み操作を有利に行うことが可能である。
加えて、図7の(e)における拡大図から明らかな如く、ホルダカバー24の先端部を構成する舌片状の覆蓋閉塞部において、そのホルダ本体22の板面に対向する部位の外側角部40が、少なくともレンズ操作用切欠き部38の開口部位において、ここでは、開口部34のほぼ全周に亘って、0.3mm(好ましくは0.4mm)〜1.0mm程度の曲率半径を有する外方に凸なる湾曲面を備えた形状において、形成されている。これによって、HCL18が、ホルダカバー24の先端部(舌片状覆蓋閉塞部)の下側に容易に押し込み入れられて、かかる先端部が上方に容易に持ち上げられ得るようになっていると共に、その際におけるホルダカバー24の先端部によるHCL18のレンズ面に対する損傷が、可及的に回避され得るようになっているのである。
このように、ホルダカバー24は、HCL18の押し込みによって、その先端部の開口部34が、ホルダ本体22の板状体部22bの板面から持ち上げられるように、変形せしめられることとなるものであるところから、その材質としても、変形の容易な軟質の樹脂材質にて成形されていることが望ましく、ここでは、LDPE(低密度ポリエチレン)からなる成形品にて構成されている。このようなLDPE製のホルダカバーを用いることによって、HCL18を傷付けることなく、有利に、その内部への導入を実現することが出来るのである。
なお、ホルダカバー24の基部側に位置する相対向する円弧状部位には、図7(c)及び(d)に示されるように、板状体部22bのそれぞれの側に形成されるレンズ収納室20,20に収納されるべき左用及び右用のHCL18,18を表示するためのL字透孔42a及びR字透孔42bが、それぞれ形成されている。このような、HCL18表示用の透孔42a,42bを設けておくことにより、板状体部22bのそれぞれの側に、二枚のHCL18を、左右の間違いなく収納することが出来るようになっているのである。
そして、かかるホルダカバー24は、図8(a)及び(b)に示される如く、ホルダ本体22の板状体部22bの先端側から、ガイド突起36がガイド溝30に嵌入されて案内され、その基部において、ホルダ本体22の基部22aの外周面に嵌合、固定せしめられることにより、ホルダ本体22に組み付けられて、目的とするレンズホルダ16が構成されることとなるのである。また、そのようなホルダカバー24の組み付けによって、ホルダ本体22の板状体部22bの両側のレンズ配置面26a,26aとの間において、円弧状のレンズ収納室20,20が形成されることとなる[図2(a)及び(b)等参照]。一方、かかるホルダ本体22の板状体部22bのホルダカバー24にて覆われていない先端側の平坦面部位が、レンズ摺動案内面26bとして、板状体部22bの両側に形成されることとなるのである。このようなホルダ本体22とホルダカバー24との組付け形態においては、図8から明らかなように、ホルダカバー24の先端部においては、レンズ操作用切欠き部38の少なくとも先端部に位置する開口部位、即ちテーパ状開口部38aの両側部分である舌片状の覆蓋閉塞部が、容易に変形可能となっており、それによって、HCL18が、レンズ摺動案内面26bから押し込まれたときに、容易に上方に持ち上げられて、ホルダカバー24の内部に案内され得ることとなるのである。
ところで、かくの如き構成のレンズホルダ16に形成されたレンズ収納室20内に、HCL18を収納せしめるに際しては、例えば、図9(a)に示される如く、かかるHCL18を、ホルダ本体22の板状体部22bにおけるレンズ摺動案内面26b上に載置した後、HCL18の頂部付近を指先の腹にて少し押し付けつつ、図9(b)において白抜きの矢印で示される左方に摺動させることにより、HCL18の周縁部にてホルダカバー24の先端部を押し上げ、更にホルダカバー24に設けられたレンズ操作用切欠き部38を介して、HCL18に対する押圧力を作用し続けて、レンズ操作用切欠き部38の案内に従って、HCL18をホルダカバー24の基部側に摺動せしめることにより、図9(c)に示される如く、HCL18をホルダカバー24内に収容位置せしめ、以て、ホルダカバー24とホルダ本体22の板状体部22bにおけるレンズ配置面26aとの間に形成されるレンズ収納室20内に、収納せしめるようにするのである。
このように、HCL18の収納は、単に、それをホルダ本体22の板状体部22bにおけるレンズ摺動案内面26b上に載置し、更にそれを指先にて摺動させることにより、ホルダカバー24の先端部の下部と板状体部22bの平坦面との間に入り込ませ、そして、変形の容易なホルダカバー24の先端部を持ち上げることによって、ホルダカバー24内に、換言すればレンズ配置面26a上に形成されるレンズ収納室20内に容易に摺動せしめて、収納させることが出来ることとなるのである。その際、本発明にあっては、そのようなHCL18の収納操作を容易に行う上において、HCL18が載置されるレンズ摺動案内面26bの板状体部22bの長手方向における長さ、即ち図9における左右方向の長さは、一般に、HCL18のレンズ径の少なくとも70%以上、好ましくは90%以上の長さにおいて設けられていることが望ましい。なお、そのようなレンズ摺動案内面26bの長さが長くなり過ぎると、容器本体12、ひいてはHCL用収納ケース10の高さが高くなって、その使用上において不都合が生じるところから、その長さの上限は、実用上から適宜に決定されることとなる。
また、レンズホルダ16に形成されたレンズ収納室20内に収納、保持されているHCL18を取り出し、眼に装用するに際しては、図8の(b)に示される如く、水平方向に保持されたホルダ本体22の板状体部22bの下面側のレンズ収納室20内に収納されているHCL18を、レンズ操作用切欠き部38の大径部を通じて、指先の腹にて押し付けつつ、板状体部22bの先端側に摺動せしめることにより、HCL18の周縁部にてホルダカバー24の変形の容易な先端部を押し上げて、外部に引き出すようにされ、これによって、指先の腹の上にHCL18を載せた状態において、取り出すことが出来るところから、そのままの状態で、直ちに、眼に装用することが可能となるのである。このようにして、HCL18を取り出すことにより、HCL18の指先からの落下を効果的に抑制しつつ、眼に対する装用が容易となるのである。
従って、かくの如き構成のHCL用収納ケース10にあっては、そのレンズホルダ16に形成されたレンズ収納室20に対して、HCL18を出し入れする際、レンズホルダ16を構成するホルダ本体22のレンズ配置面26aとレンズ摺動案内面26bとの間を、指先の腹による押圧移動作用によって摺動せしめて、ホルダカバー24の先端部をHCL18にて押し上げることにより、その出し入れを容易に行うことが出来ることとなるのであり、そのために、そのようなHCL18の摺動移動は、一本の指の指先にて可能となって、従来の収納ケースの如く、二本の指にてHCLを把持して、一対の挟持アーム間に収納せしめる必要がないところから、HCL18の内面に触れることもなく、その出し入れが容易に出来ることとなり、指先の汚れや細菌がレンズ内面に付着する問題も、効果的に回避され得ることとなるのである。
しかも、そのようなHCL18のレンズ収納室20に対する出し入れは、ホルダカバー24の先端部を押し上げるようにして、HCL18を摺動せしめることによって、有利に実現され得るものであるところから、従来の一対の挟持アームを用いた構造の如く、HCL18に対して、レンズ径方向の押圧力が作用するのを効果的に回避し得ることとなり、以て、HCL18が変形作用を受けるような問題も、可及的に回避され得ることとなったのである。
また、レンズ収納室20内に収容、保持されるHCL18は、かかるレンズ収納室20に通じるレンズ操作用切欠き部38の開口幅が、HCL18のレンズ径よりも小さくなるように構成されているところから、かかるレンズ操作用切欠き部38を通じて、HCL18が外部に抜け出すようなことも、効果的に阻止され得ることとなるのであり、そのために、従来のホルダ構造における如き特別の抜止め手段の配設も全く必要がなくなり、以て、レンズホルダ16の構造が有利に簡略化され得て、より実用的なホルダ構造となっているのである。
さらに、かかる図示のHCL用収納ケース10にあっては、レンズホルダ16を構成するホルダ本体22における板状体部22bには、その中央部に、長手方向に延びる導液スリット28が設けられているところから、レンズホルダ16が容器本体12内に収容されている液体から引き上げられたときに、レンズ収納室20内に存在する液体が導液スリット28を通じて容易に外部に排出され得ることとなる他、図10に示される如く、キャップ14の上面を下にした状態で、平坦な載置面に載置して、水道水等の洗浄液を、矢印方向から導入するようにすれば、そのような導液スリット28を通じて、レンズ収納室20内にも効果的に洗浄液が導き入れられて、そこに収容されているHCL18の内面も、そのような洗浄液体の流れにて効果的に濯がれて、効果的な洗浄を施すことが可能となっているところにも、大きな利点を有している。
以上、本発明の代表的な実施形態について詳述してきたが、それは、あくまでも、例示に過ぎないものであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではないことが、理解されるべきである。
例えば、上記の実施形態においては、キャップ14とホルダ本体22とが、樹脂の一体成形品にて構成されて、部品点数の低減に寄与せしめられているが、勿論、それらキャップ14とホルダ本体22とを別体の部品にて構成して、それらを、嵌合や螺合等によって一体的に組み付け、固設されてなる構造とすることも可能であり、更にホルダ本体22の基部22aの形状にあっても適宜に選択され、例えば、樹脂成形において惹起されるヒケ対策のために、リブ構造において構成することも可能である。
また、ホルダ本体22に設けられたストッパとしての二つの突起32,32は、一般に、HCL18の中央部がレンズ操作用切欠き部38における円形開口部38bの略中心に位置するように、レンズ配置面26a上に案内されるHCL18を位置決めすることにおいて、有効に機能するものであるが、そのような突起32は、必須のものではなく、更にはその個数にあっても、適宜に選定され得、またその形態においても、HCL18の摺動移動を阻止して、所定の位置に止めることが出来るものであれば、如何なる形状であっても、何等差支えない。
さらに、レンズホルダ16におけるホルダ本体22には、厚肉の板状体部22bが形成されて、その両側の平坦面に対して、装用者の左右のHCL18,18が収納、保持されるレンズ収納室20が形成されるようになっているが、これに代えて、一枚のHCL18を収納するタイプのものとすることも可能である。
加えて、図9においては、HCL18を、ホルダ本体22の板状体部22bの上側の平坦面におけるレンズ摺動案内面26b上に載置して、HCL18の収納操作が実施されているが、かかる板状体部22bの下側の平坦面におけるレンズ摺動案内面26bを摺動させて、HCL18を板状体部22bの下側のレンズ配置面26a上に形成されるレンズ収納室20内に収納せしめることも可能である。その場合においては、指先の腹の上にHCL18を載せて、図8(b)に示される取出し手順とは逆の手順に従って、レンズ配置面26a上を摺動、案内せしめられて、レンズ収納室20内に収納されることとなる。
なお、レンズホルダ16を構成するホルダカバー24の材質としては、変形の容易な材質であるLDPE(低密度ポリエチレン)が用いられているが、これに代えて、他の公知の変形の容易な樹脂材質を採用することも、何等差支えなく、更にまた、容器本体12やキャップ14の外周面形状にあっても、ここでは、意匠効果を高めるべく六角形状や十二角形状とされているが、公知の外周面形状が適宜に採用可能である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、更に、そのような実施の態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、何れも、本発明の範疇に属するものであることは、言うまでもないところである。
10 ハードコンタクトレンズ用収納ケース
12 容器本体 12a 外側ネジ部
14 キャップ 14a 天板部
14b 外周筒部 16 レンズホルダ
18 ハードコンタクトレンズ 20 レンズ収納室
22 ホルダ本体 22a 基部
22b 板状体部 24 ホルダカバー
25 内部空間 26a レンズ配置面
26b レンズ摺動案内面 28 導液スリット
30 ガイド溝 32 突起
34 開口部 36 ガイド突起
38 レンズ操作用切欠き部 38a テーパ状開口部
38b 円形開口部 40 外側角部
42a,42b 透孔

Claims (8)

  1. 所定の液体が収容される有底筒形状の容器本体と、該容器本体の開口部に着脱可能に取り付けられて、該容器本体の内部に密閉空間を形成し得るキャップ部材と、該キャップ部材の内側に固設されて、該キャップ部材から垂下するように延び、前記容器本体の内部に挿入される、ハードコンタクトレンズが収納、保持されるレンズ収納室を備えたレンズホルダとを有するハードコンタクトレンズの収納ケースにして、
    前記レンズホルダが、(a)前記ハードコンタクトレンズが摺動により案内されて、位置せしめられる基部側のレンズ配置面と、このレンズ配置面に連設され、該ハードコンタクトレンズが載置されて摺動せしめられることにより、該レンズ配置面上に移動させられる先端側のレンズ摺動案内面とを有する平坦面が、前記垂下する方向に形成された、前記キャップ部材に対して固設される縦長のホルダ本体と、(b)該ホルダ本体の平坦面を構成する前記レンズ配置面の形成部位において、該形成部位との間に所定の空間を形成し得るように該レンズ配置面を覆い、且つ該所定の空間を閉じるように円弧状に湾曲させられて、前記平坦面上に位置する先端部が、該平坦面から離隔させられ得るように、該ホルダ本体に取り付けられて、該ホルダ本体のレンズ配置面との間において前記レンズ収納室を形成すると共に、前記ハードコンタクトレンズのレンズ径よりも小さな開口幅において前記先端部に開口し、基部側に延びるレンズ操作用切欠き部が設けられて、かかるレンズ操作用切欠き部の少なくとも前記先端部に位置する開口部位の両側部分が変形容易とされてなるホルダカバーとを備え、前記ホルダ本体のレンズ摺動案内面に載置されるハードコンタクトレンズが、指先による押圧移動作用によって摺動せしめられて、前記ホルダカバーの先端部から該先端部を押し上げるようにして内部に押し入れられ、そして前記レンズ操作用切欠き部に沿った指先の移動によって案内されて、前記レンズ収納室内の前記レンズ配置面上に移動せしめられ得るようにしたことを特徴とするハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  2. 前記レンズホルダにおけるホルダカバー先端部の前記平坦面に対向する部位の外側角部が、少なくとも前記レンズ操作用切欠き部の開口部位において、外方に凸なる湾曲面にて構成されている請求項1に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  3. 前記レンズホルダを構成する前記ホルダ本体が、その幅方向中央部において、前記レンズ配置面から前記レンズ摺動案内面に至り、先端部において開口するように形成された所定幅の導液スリットを有している請求項1又は請求項2に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  4. 前記キャップ部材と前記レンズホルダのホルダ本体とが一体成形されてなる樹脂成形品にて、構成されている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  5. 前記レンズホルダにおける前記ホルダ本体の前記レンズ配置面の基部側部位に、前記レンズ収納室内の該レンズ配置面上に摺動せしめられた前記ハードコンタクトレンズの更なる移動を阻止するためのレンズストッパが、設けられている請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  6. 前記レンズホルダを構成する前記ホルダ本体が、その両側部に、それぞれ長手方向に延びるように設けられたガイド溝を有している一方、かかるガイド溝に嵌入されて摺動せしめられる二つのガイド突起が、前記ホルダカバーの該ホルダ本体の両側部に対応する部位に設けられ、該ガイド突起が該ガイド溝に嵌入されて摺動せしめられ得るように、該ホルダカバーが該ホルダ本体に取り付けられるようになっている請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  7. 前記ホルダ本体の平坦面を構成する前記レンズ摺動案内面が、該ホルダ本体の長手方向において、前記ハードコンタクトレンズのレンズ径の少なくとも70%以上の長さにおいて、形成されている請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
  8. 前記レンズホルダを構成するホルダ本体が板状体部を有し、該板状体部の両側の面に、前記平坦面がそれぞれ形成されて、それら平坦面を構成する前記レンズ配置面上に形成される前記レンズ収納室内に、それぞれ、右用及び左用のハードコンタクトレンズが収納せしめられ得るようになっている請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のハードコンタクトレンズ用収納ケース。
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