JP2010268206A - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導性負荷に通電される電流値をPWM制御する電子制御装置において、負荷の個体差、温度特性によるインダクタンスと抵抗値のばらつきがあってもオーバーシュート・アンダーシュートの発生を回避でき、短時間に精度よく電流制御を行える方法を提供する。
【解決手段】直前のPWM周期の電圧を印加する区間の電流計測値の最大値および電圧を印加しない区間の電流計測値の最小値を計測する電流計測部244と、電流最大値と電流最小値から負荷11のインダクタンスと抵抗値を推定する負荷R・L推定部245と、負荷のインダクタンス値と抵抗値とから次PWM周期の電圧印加時間による誘導性負荷に通電される電流を予測して、目標電流設定部243で設定された目標電流と比較することにより、次PWM周期のデューティ比を決定するPWM設定部246とを備え、次PWM周期のデューティ比でPWM駆動回路を駆動する。
【選択図】図2

Description

この発明は、誘導性負荷の電流制御に用いられる電子制御装置に関するもので、例えば4輪駆動車両のクラッチ制御用として用いられるリニアソレノイドの電流制御を行う電子制御装置に関するものである。
4輪駆動車両においては、前後輪駆動力配分機構として油圧多板クラッチ機構が設けられ、このクラッチ機構の係合度合いを変更することにより、前輪と後輪との間の差動状態を制限して、エンジンから出力されたトルクを前後輪に対して可変に配分できるようになっている。
また油圧多板クラッチ機構は駆動系油圧ユニットから供給される油圧の状態を制御することにより、クラッチ機構の係合状態が制御されるようになっている。さらに駆動系油圧ユニットは、ポンプ、ポンプで加圧された作動油を貯留するアキュムレータ、およびアキュムレータよりも下流側の作動油供給系路上には、通電される電流により駆動系油圧ユニットの出力油圧を変動させることのできるリニアソレノイドなどが備えられ、リニアソレノイドのコイル(誘導性負荷)に流れる電流を電子制御装置(ECU)で制御することにより、油圧の供給状態を制御するようになっている。
駆動系油圧ユニットの出力油圧はリニアソレノイドに通電する電流値に比例して一意に定まる。したがってリニアソレノイドに通電する電流が目標電流に対してオーバーシュートやアンダーシュートを起こすと、それによって駆動系油圧ユニットの出力油圧が大きく増減し、本来必要とする各車輪へのトルク配分が適切に行われず、車両のヨーレイト制御などがうまく行われなくなり、車両の安定走行に影響を及ぼすことになる。そのためリニアソレノイドに通電する電流制御の精度が求められる。
従来の電子制御装置では、誘導性負荷(リニアソレノイド)に通電させるための電流が目標電流になるようにする制御は、誘導性負荷と電源の間に接続されたスイッチング素子の開閉時間をPWM(パルス幅変調)のデューティ比を変えることにより行っている。
このPWMのデューティ比を制御する手段として、電源電圧と誘導性負荷に通電されている電流を計測しつつ、PID制御を用いて誘導性負荷に通電されている電流が目標電流と一致するようにデューティ比をフィードバッグ制御する方法が知られている。
上記従来装置においては、フィードバック制御ロジックによる電流オーバーシュートやアンダーシュートの発生を防止するために実際の負荷を用いて、制御ゲインを切り替えながら目標電流に対する負荷の電流応答性を確認しながら制御ゲインを手動でキャリブレーションする必要がある。しかし、負荷のインダクタンス値や抵抗値は、個体差や電流の通電時間に応じた負荷の発熱による温度変化や使用年数による経年劣化により大幅に変動する可能性があるため、最適にキャリブレーションされたはずの制御ゲインであっても、個体差や温度変化などによっては想定されたはずの負荷の電流応答性がでないなどの問題がある。最悪の場合、インダクタンス値や抵抗値の変動により、負荷の電流は目標電流に収束せず発散したり振動を繰り返す場合もある。
このような誘導性負荷の個体差や温度特性による電流制御精度の問題に対して以下のような対策を施す方法が知られている。
例えば、現在の電源電圧と負荷に流れる電流値を計測して負荷のインピーダンスの平均値を自動で算出し、このインピーダンスに応じてデューティ比を補正するようにしたものがある(特許文献1参照)。
また、誘導性負荷の中間位置の電圧をモニタする電気回路を設けて、負荷の現在の抵抗値を算出し、負荷の抵抗値に基づいてフィードバッグ制御のゲインを調整するようにしたものがある(特許文献2参照)。
特開2006−250203号公報 特開平8−254280号公報
特許文献1の方法では、負荷のインピーダンスの算出と、インピーダンスに応じたデューティ比は次のようになる。
現在のインピーダンス=電源電圧×現在のデューティ比/現在の負荷の電流・・式(1)
次周期デューティ比=目標電流×インピーダンス平均値/電源電圧・・・・・式(2)
電源電圧をV、n周期目(n=1、2、3、・・・)のPWM周期のインピーダンスをZ、現在のデューティ比をD、現在の負荷の電流をIとした場合、式(1)から、式(1a)のようになる。
また、式(2)で例えばインピーダンス平均値は3回平均とし、負荷に通電する目標電流をIとし、式(1a)のインピーダンスを代入すると、次周期デューティ比Dn+1は式(2)から式(3)となる。
今、目標電流Iが、現在の負荷の電流Iより大きい(目標電流Iに向けて現在の負荷の電流Iを増加させる)ことを考える。式(3)で現在の負荷の電流Iが目標電流Iに達するまで、目標電流Iと現在の負荷の電流Iの比で表現される項目(I/I、I/In−1、I/In−2)はすべて1以上の値となるため、式(3)の
の項は常時増加を続け、その結果次周期デューティ比Dn+1も増加を続け、現在の負荷の電流Iが目標電流I以上になるまで次周期デューティ比Dn+1の増加はとまらな
い。また、負荷のインダクタンスの効果により、電子制御装置が一定のデューティ比を出力しつづけた場合でも、負荷に通電される電流は、即時に一定の電流に収束せずゆっくりと時間をかけて増加し一定の電流値に収束していく。
以上のことから、特許文献1の方法を使用すると、負荷の電流が一定の値に収束するのを待たずに、次周期デューティ比Dn+1を補正することを繰り返すと、目標電流Iを出力するのに必要なデューティ比を超えて過剰なデューティ比を出力してしまい、負荷に通電する電流が目標電流に対してオーバーシュートすることが考えられる。アンダーシュートに関しても同様のことが考えられる。このことを以下でシミュレーションを行い考察した。
図5(a)は、特許文献1の手法を用いた負荷の電流制御のシミュレーション結果である。負荷の抵抗3Ω、インダクタンス値0.03H、電源電圧12V固定とし、時刻0m
s時点で現在の負荷の電流が0mAであったときに、目標電流が0mA→3000mAに変化した場合のデューティ比503と電流最大値Imax n501と電流最小値Imin n502を示している。デューティの演算周期は1ms周期とし、インピーダンスの平均値は3回平均とした。
この図5(a)から明らかなように、0〜12msまではデューティ比503が100%出力となり、目標電流3000mAに対して電流最大値Imax n501と電流最小値Imin n502が着実に近づいている。12〜28ms間になると、電流最大値Imax n501と電流最小値Imin n502が大幅に目標電流3000mAを超過しているため、電流最大値Imax n501と電流最小値Imin n502を下げるためにデューティ比503を約45%まで下げている。28〜45ms間は12〜28ms間にデューティ比503を下げすぎ、目標電流3000mAを下回ってしまった電流最大値Imax n501と電流最小値Imin n502を上げなければならなくなったため、デューティ比503を上げる動作を行っている。このオーバーシュート・アンダーシュートを繰り返しながら負荷の電流を目標電流に近づけていく。
以上のシミュレーション結果から、特許文献1の方法を使用すると、負荷の電流が一定の値に収束するのを待たずに、次周期デューティ比Dn+1を補正することを繰り返すため、目標電流Iを出力するのに必要なデューティ比を超えて過剰なデューティ比を出力してしまい、結果として負荷に通電する電流が目標電流に対してオーバーシュート・アンダーシュートを繰り返し発生してしまうことがいえる。
また、特許文献2の方法では、負荷であるコイルの中間位置から電圧をモニタする回路、および電圧から負荷の現在の抵抗値を算出してフィードバッグ制御手段のゲインを調整するゲイン調整手段が必要になるため消費電力の増大やコストアップにつながる。
この発明は上記問題を解消するためになされたもので、消費電力やコストを増大させることなく、負荷の個体差や温度特性により抵抗やインダクタンスが変動しても電流のオーバーシュートやアンダーシュートを発生させることなく電流制御精度を向上させた電子制御装置を提供することを目的とするものである。
この発明の電子制御装置は、誘導性負荷に通電する目標電流を設定する目標電流設定部と、電源から誘導性負荷に印加する電源電圧を計測する電圧検出回路と、誘導性負荷に通電される電流を計測する電流検出回路と、誘導性負荷と電源の間に接続されたスイッチング素子の開閉時間をパルス幅変調(PWM)のデューティ比で制御するPWM駆動回路と、電流検出回路で計測した電流のうち、直前のPWM周期における電流計測値の最大値および最小値を計測する電流計測部と、この電流計測部で計測した電流最大値および電流最小値から誘導性負荷のインダクタンス値と抵抗値を推定する負荷R・L推定部と、この負荷R・L推定部で推定した誘導性負荷のインダクタンス値と抵抗値とから次PWM周期の電圧印加時間による誘導性負荷に通電される電流を予測し、目標電流設定部で設定された目標電流と比較することにより、次PWM周期のデューティ比を決定するPWM設定部とを備え、PWM設定部で決定されたPWM周期のデューティ比でPWM駆動回路を駆動するようにしたものである。
この発明によれば、誘導性負荷の個体差や温度特性などにより負荷の抵抗値やインダクタンス値が変動してもそれらを自動で推定できるため、制御に用いる各制御変数をキャリブレーションする必要がない。さらに電圧印加時間による負荷の電流最大値および電流最小値を事前に予測してデューティ制御できるため、オーバーシュートやアンダーシュートの発生を回避でき、短時間に精度よく負荷の電流を目標電流に近づけることができる。そのため、例えば車両を安定させて走行させるために正確なヨーレイト制御が必要となる低μ路面でも、この発明により緻密な電流制御が実施できるため、ヨーレイト制御により算出されたヨーレイトを実現するための各車輪のトルク配分が正確に行え、結果として車両の安定走行を実現できる。
また、この発明は制御プログラムの改良により機能を実現できるため、従来の車載用電子制御装置と同一装置が使用でき、従来技術のような負荷の中間位置の電圧をモニタする電気回路を付加することによる、消費電力の増大やコストアップにならない。
この発明が適用される4輪駆動車両の駆動制御系の模式図である。 この発明の実施の形態1に係る電子制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1による誘導性負荷の電流制御の概要図である。 この発明の実施の形態1に係る電子制御装置の処理の流れ図である。 従来装置とこの発明装置を用いた電流制御シミュレーション結果を示す特性図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1に係る電子制御装置を図1〜図5に基づいて説明する。
この発明の電子制御装置が搭載された4輪駆動車両の駆動制御系の模式図を示す図1において、車両100にはエンジン1およびトランスミッション2が搭載され、エンジン1の駆動力はトランスミッション2を介してセンタディファレンシャル(以下、センタデフと略す)3に伝達される。このセンタデフ3から前輪41と後輪42とに駆動力が配分されて伝達されるようになっている。
すなわち、センタデフ3に入力された駆動力のうち、一方はフロントディファレンシャル(以下、フロントデフと略す)51へ出力されて、車軸61L、61Rを介して前側の左右輪41L、41Rに伝達されるようになっている。また、駆動力の残りの一方はベベルギヤ機構71、プロペラシャフト8、ベベルギヤ機構72、リヤディファレンシャル(以下、リアデフと略す)52及び車軸62L、62Rを介して後側の左右輪42L、42Rに伝達されるようになっている。
ところで、この車両100のセンタデフ3には前輪41と後輪42との駆動力配分を制御可能な前後輪駆動力配分機構91が付設されており、また、リアデフ52には、左後輪42Lと右後輪42Rとに伝達される駆動力配分を調整可能な左右輪駆動力配分機構(駆動力調整手段)92が設けられている。
また、図示するように、車両100には左右輪駆動力配分機構92及び前後輪駆動力配分機構91に対して油圧を供給する駆動系油圧ユニット10と、この駆動系油圧ユニット10を制御することにより左右輪駆動力配分機構92及び前後輪駆動力配分機構91の作動状態を制御する駆動力配分制御手段としての電子制御装置(ECU)20とが備えられている。
ここで、前後輪駆動力配分機構91は、湿式油圧多板クラッチ機構を備えて構成され、油圧多板クラッチ機構の係合度合いを変更することにより前輪41と後輪42との間の差動状態を制限して、エンジン1から出力されたトルクを前後輪41、42に対して可変に配分できるように構成されている。また、電子制御装置(ECU)20により駆動系油圧ユニット10から湿式油圧多板クラッチ機構への油圧の供給状態を制御することによりクラッチ機構の係合状態が制御されるようになっている。
また、左右輪駆動力配分機構92は、伝達トルク容量を調整可能な湿式油圧多板クラッチ機構を備えており、このクラッチ機構は、駆動系油圧ユニット10から供給される油圧に応じて係合状態が制御されるように構成されており、車両の走行状況等に応じてこれらのクラッチを係合させることにより、左右輪42L、42Rの間で駆動力配分(トルク配分)を適宜変更して、一方の車輪の駆動トルクを増大または減少させることができるようになっている。これらの車輪へのトルクの駆動力配分を行うことにより、車両のヨーレイトを制御でき、低μ路などでの車両安定性を図ることができる。
なお、上述した駆動系油圧ユニット10には、いずれも図示はしないが、作動油を所定圧まで加圧するポンプ、加圧された作動油を貯留するアキュムレータ、ポンプで加圧された油圧を監視する圧力センサ等が設けられている。また、やはり図示はしないが、アキュムレータよりも下流側の作動油供給系路上には、通電される電流により駆動系油圧ユニット10の出力油圧を変動させることのできるリニアソレノイドなどがそなえられて構成されている。このリニアソレノイドの通電する電流値に比例して駆動系油圧ユニット10の出力油圧が一意に定まる。リニアソレノイドに通電する電流が目標電流に対してオーバーシュートやアンダーシュートを起こすと、それによって駆動系油圧ユニット10の出力油圧が大きく増減し、本来必要とする各車輪へのトルク配分が適切に行われず、車両のヨーレイト制御などがうまく行われなくなり車両の安定走行に影響を及ぼすことになる。そのためリニアソレノイドに通電する電流制御の精度が求められる。
次に、駆動系油圧ユニット10のリニアソレノイドに通電する電流を制御する、電子制御装置(ECU)20の構成図について図2により説明する。
図2において、駆動系油圧ユニット10の誘導性負荷であるリニアソレノイド11(抵抗R111とインダクタンスL112で構成されている)と電源12の間にスイッチング素子13を設け、スイッチング素子13の開閉により電源12の電源電圧Vをリニアソレノイド11に印加するかしないを切り替える。またスイッチング素子13の開閉時間は、電子制御装置(ECU)20のPWM駆動回路21から出力されるPWM信号のON/OFF時間に従うように構成されており、電子制御装置(ECU)20によりリニアソレノイド11の電流制御を行う。
電子制御装置(ECU)20には、電源12から誘導性負荷のリニアソレノイド11に印加する電源電圧Vを計測する電圧検出回路22と、リニアソレノイド11に通電される電流を計測する電流検出回路23が設けられ、これら電圧検出回路22で計測された電源電圧Vおよび電流検出回路23で計測された電流をもとに、PWM駆動回路21から出力されるPWM信号が生成される。
電子制御装置(ECU)20には、さらにCPU24の他に、いずれも図示しないRO
M、RAM、インタフェイス等が備えられている。このRAMの一部の領域は、イグニッションキーがOFFされている間も書き込まれた値が保持できるように電源12から電源電圧Vを供給されている。(以下このRAMの一部の領域をバックアップRAMと呼ぶこととする)。
また、図2に示すように、電子制御装置(ECU)20には、車両100のヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ31、車両100のハンドル角(操舵角)を検出するハンドル角センサ32、前後左右輪の車輪速をそれぞれ検出する車輪速センサ33等が接続されている。また、これらのセンサ以外にも、図示はしないがエンジン回転数センサ、前後加速度センサ、横加速度センサ、スロットルポジションセンサなどのセンサ類が接続されている。
電子制御装置(ECU)20のCPU24は、これらの各種センサによって検出された情報に基づいて、車両100の走行状態に応じた適切なヨーレイトを算出するヨーレイト算出部241、ヨーレイト算出部241で算出したヨーレイトとなるような各車輪へのトルク配分とそのトルク配分を行うために必要な駆動系油圧ユニット10の出力油圧を決定するトルク配分設定部242、トルク配分設定部242で設定したトルク出力となるよう、あらかじめ測定し電子制御装置(ECU)20のROM内にデータ化しておいた駆動系油圧ユニット10の出力油圧とリニアソレノイド11に通電する電流との変換マップから、リニアソレノイド11に通電する目標電流を決定する目標電流設定部243を有している。
さらに電子制御装置(ECU)20のCPU24は、電流検出回路23で計測した電流のうち、直前のPWM周期での電圧を印加する区間終了タイミングの誘導性負荷11に通電される電流(以下、ここでは電流最大値とする)と、電圧を印加しない区間終了タイミングの誘導性負荷11に通電される電流(以下、ここでは電流最小値とする)を計測する電流計測部244、この電流計測部244で計測した電流最大値および電流最小値と前周期出力のPWM信号デューティ比から現在の誘導性負荷11のインダクタンス値Lと抵抗値Rを推定する負荷R・L推定部245、この負荷R・L推定部245で推定した誘導性負荷11のインダクタンス値Lと抵抗値Rと、目標電流設定部243で設定された目標電流から次PWM周期に誘導性負荷11に通電される電流を予測し、目標電流と比較することで次PWM周期のデューティ比を設定するPWM設定部246を有している。
PWM設定部246からの出力のデューティ比に基づいてPWM駆動回路21は駆動され、PWM駆動回路21はその出力であるPWM信号でスイッチング素子13を開閉し、リニアソレノイド11に流れる電流を制御する。
次に、電子制御装置20による誘導性負荷の電流制御の概要図である図3を用いて、この発明の電流制御の処理概要を説明する。
目標電流Iqが時刻Tより変化(時刻Tで目標電流IqがIqへ変化、時刻Tで目標電流IqがIqへ変化)するものとする。時刻Tでは、前回通電中に推定した誘導性負荷11の抵抗R、インダクタンスLの値と非通電時間を用いて現在の負荷の抵抗R、インダクタンスLの初期値を推定する。誘導性負荷11の抵抗R、インダクタンスLの初期値を推定する手法については後で述べる。
ここでPWM周期を負荷への通電開始時点から1、2、3・・・n周期とし、n周期目のPWMのON区間終了時の電流を電流最大値とし、Imax1、Imax2、・・・・Imaxnと表す。n周期目のPWMのOFF区間終了時の電流を電流最小値とし、Imin1、Imin2、・・・Iminnと表す。n周期目のPWM区間の電流最大値と電流最小値の平均値を、Iave1、Iave2、・・・Iavenと表す。
初期値推定した負荷の抵抗R、インダクタンスLの値を用いて、電流最大値Imax1と電流最小値Imin1を予測し、予測した電流最大値Imax1と電流最小値Imin
1の平均値Iave1が目標電流Iqと一致するようにPWMのON時間tONを計算し、PWMの1周期時間T中のPWMのON時間tONの割合を時刻Tでのデューティ出力とする。
時刻Tでは、前周期の負荷の電流Inの電流最大値Imax1と電流最小値Imin1の計測値から、時刻Tでの負荷の抵抗R、インダクタンスLの値を推定する。推定した時刻Tでの負荷の抵抗R、インダクタンスLの値を用いて、電流最大値Imax2と電流最小値Imin2を予測し、予測した電流最大値Imax2と電流最小値Imin2の平均値Iave2が目標電流Iqと一致するようにPWMのON時間を計算し、PWMの1周期時間T中のPWMのON時間の割合を時刻Tでのデューティ出力とする。以下この処理を繰り返し、目標電流Iqに対して負荷の電流を近づけていく。
次にn周期目のPWM周期での電流最大値Imaxnと電流最小値Iminnの平均値Iavenが目標電流Iqに一致するデューティの計算方法について述べる。
誘導性負荷11に通電する電流Iと電源電圧Vの関係は、インダクタンスLと抵抗Rの値を用いて、以下式(4)のようになる。
このような形式の微分方程式の解法のひとつとして解をαexp(βt)+γとおき、代入し、exp項とそれ以外の項の係数を両辺比較することで解を導く手法が知られている。
これらを式(4)に代入すると、Lαβexp(βt)+Rαexp(βt)+Rγ=Vとなる。
exp項とそれ以外の項の係数を両辺比較して、
n周期目のPWMの周期の電圧を印加する区間開始タイミングでは、電圧を印加した時間tはt=0かつ、負荷11の電流I(0)=Imin n-1(n−1周期目のPWM周期終了タイミングでの電流値)であるため、これを電流I(t)に代入すると、
であるため、n周期目のPWMの周期の電圧を印加する区間中の電流最大値は、
となる。ここで時間tONは1周期区間中のPWMのON時間である。
同様にしてPWMの電圧を印加しない区間中の電流最小値を求める。PWMの電圧を印加しない区間中は電圧0であるため、
これらを代入すると、Lαβexp(βt)+Rαexp(βt)+Rγ=0となる。
exp項とそれ以外の項の係数を両辺比較して、
n周期目のPWMの周期の電圧を印加する区間開始タイミングでは電圧を印加した時間tはt=0かつ、I(0)=Imaxn(PWMの電圧を印加する区間終了タイミングでの電流値)のため、これを電流I(t)に代入すると、
∴α=Imaxn
であるため、n周期目のPWMの周期のPWMの電圧を印加しない区間中の電流最小値は、
となる。式(6)で、Tはデューティ制御の1周期時間であり、時間tONは1周期区間中のPWMのON時間である。
次に抵抗Rの値の推定を行う。式(6)より、
LNはlog eを示す。
式(6a)を式(5)に代入すると、
次にインダクタンスLの値の推定を行う。式(6a)より、
次に電流最大値Imaxnと電流最小値Iminnの平均値Iavenが目標電流Iqと一致するようにPWMのON時間を計算する。
これに式(5)と式(6)を代入して、
PWMのON時間tONが計算できたので、これを周期Tで割るとデューティ比が求ま
る。以上のデューティ比の計算方法により負荷に通電する電流の平均値を目標電流と一致させるデューティ比が一意に計算できるため、オーバーシュートやアンダーシュートの発生を回避でき、短時間に精度よく負荷の電流を目標電流に近づけることができる。
次にデューティ比0%の状態が継続し、負荷に電流が通電されない時間が長時間続いた後、負荷への通電を再開した場合(以下、この期間を非通電時間とする)のインダクタンスL、抵抗Rの初期値推定について述べる。この非通電時間中に負荷の冷却によりインダクタンスL、抵抗Rの値は低下していく。負荷への非通電時間をtOFF、前回負荷への通電終了直前に推定したインダクタンスLと抵抗Rの値をLOLD、ROLDとする。通電開始後に推定したインダクタンスLと抵抗Rの値をLNEW、RNEWとする。
負荷への非通電時間tOFFに比例して負荷11のインダクタンスLおよび抵抗Rの値が下がるとすると、インダクタンスLおよび抵抗Rの減衰率G、Gはそれぞれ
となる。このことにより非通電時の負荷のインダクタンスLおよび抵抗Rの低下の単位時間当たりの値がわかるため、負荷の非通電時間が変動してもインダクタンスおよび抵抗がどのくらい低下したのか正確に推定でき、負荷に通電を開始した時点の電流の制御精度が向上する。
インダクタンスLの初期値LINIと抵抗Rの初期値RINI
INI=LOLD×G・・・・式(12)
INI=ROLD×G・・・・式(13)
となる。このことにより負荷の非通電時の温度低下により負荷の抵抗値やインダクタンス値が低下したとき、負荷に通電を開始した時点で抵抗値やインダクタンス値の初期値が精度よく推定できるため負荷の通電開始時点の電流の制御精度が向上する。
次にこの発明の詳細な処理の流れについて説明する。図4はこの発明による処理の流れを示した図である。
まず、ステップS401でイグニッションキーON後、CPU通電開始とともにこの発明の制御を開始する。ステップS402でインダクタンスLと抵抗Rの前回負荷に通電を終了する直前に推定した値を、前回通電時の推定値LOLD、ROLDの初期値とする。ステップS403でインダクタンスLと抵抗Rそれぞれの減衰率G、Gを、減衰率G、G初期値とする。
現在の時刻がPWM周期タイミングでない場合(時刻T、時刻T、時刻T、・・・、時刻Tでない場合)ステップS420にすすむ。ここではPWM周期タイミングまでの間の負荷の電流をモニタする制御を行っている。ステップS420で電流計測値が0mAより大きいか確認する。0mAの場合はステップS410に戻る。電流計測値が0mA以上の場合は、ステップS421に進み、デューティ設定が100%もしくは0%かを確認する。デューティ比100%もしくはデューティ比0%出力の場合は、ステップS410に戻り、それ以外ではステップS422に進む。ステップS422でデューティON終了タイミング(n周期目のPWM周期毎にPWMのON区間開始後はじめてPWMのON時間tON経過したときの時刻)でなかった場合は、ステップS410に戻る。デュー
ティON終了タイミングであった場合は、ステップS423に進み、電流計測値を電流最大値Imaxnとして、ステップS410に戻る。
ステップS410で現在の時刻がPWM周期タイミングであった場合は、ステップS411に進み、電流計測値を、電流最小値Iminnとする。次にステップS430に進み、電流最小値Imin=0mA、かつ前周期電流最小値Iminn−1=0mAかを確認する。電流最小値Iminと前周期電流最小値Iminn−1はともに0mAであった場合、ステップS431に進む。ここでは負荷に通電していない間の制御を行う。ステップS431では、負荷の非通電時間tOFFをPWMを1周期分増加させカウントアップする。ここで計測した負荷の非通電時間tOFFは、インダクタンスLと抵抗Rの初期値演算と減衰率G、Gを演算するために使用する。ステップS432に進み、減衰率推定済みフラグをOFFする。ステップS433に進み、目標電流が設定されたかを確認する。目標電流が0mAの場合は、ステップS410に戻る。目標電流が0mAより大きな値の場合は、ステップS434に進み、式(12)と式(13)より、通電開始時の負荷のインダクタンスLと抵抗Rの初期値を推定する。その後、ステップS460に進む。
ステップS430で、電流最小値Iminもしくは前周期電流最小値Iminn−1が0mAでなかった場合ステップS450に進む。ここでは、負荷に通電開始後のインダクタンスLと抵抗Rの推定処理を行う。ステップS450で、デューティ設定が100%もしくは0%であった場合、ステップS460に進む。デューティ設定が100%もしくは0%でなかった場合は、ステップS451に進む。ステップS451で、式(7)と式(8)にデューティ比と電流最大値Imaxと電流最小値Iminを代入し、インダクタンスLと抵抗Rの値を推定する。推定したインダクタンスLと抵抗Rの値はイグニッションキーOFFの間も保持されるようにバックアップRAMに書き込む。
ステップS452に進み、減衰率推定済みフラグがOFFか確認する。減衰率推定済みフラグがONであった場合は、ステップS460に進む。減衰率推定済みフラグがOFFであった場合は、ステップS453に進む。ステップS453で式(10)と式(11)より、インダクタンス減衰率Gと抵抗値減衰率Gを推定する。推定したインダクタンス減衰率Gと抵抗値減衰率Gの値はイグニッションキーOFFの間も保持されるようにバックアップRAMに書き込む。ステップS454に進み、減衰率推定済みフラグをONにし、ステップS460に進む。
ここでは、イグニッションキーがOFFされた場合の制御について述べる。ステップS460で、イグニッションキーがOFFか確認する。イグニッションキーがONの場合は、ステップS440に進む。イグニッションキーがOFFの場合は、ステップS461に進み、CPU通電終了し、制御を終了する。
ここでは、次周期デューティを出力する制御について述べる。ステップS440で、目標電流が0mAかを確認する。目標電流が0mAであった場合は、ステップS448に進み、次周期デューティを0%に設定しステップS410に戻る。目標電流が0mAより大きかった場合は、ステップS441に進み、目標電流と前周期の電流最小値Iminを比較する。目標電流が電流最小値Iminより大きい場合は、ステップS442に進む。ステップS442で、式(5)より、次周期デューティ比100%出力したときの電流最大値を推定する。ステップS444で目標電流と次周期デューティ比100%時の予測した電流最大値を比較する。ここで目標電流が次周期デューティ比100%時の予測した電流最大値より大きかった場合、ステップS446に進み、次周期デューティ比100%を出力し、ステップS410に戻る。これにより、目標電流が急増したとき、デューティ比を100%に固定することにより、負荷に印加する電圧を常時印加した状況にして、目標電流変動に対するステップ応答性を向上させることができる。
ステップS444で目標電流が次周期デューティ比100%時の予測した電流最大値より大きくなかった場合、ステップS447に進む。ステップS447で式(9)より、目標電流が次周期電流最大値と最小値の平均値となるデューティ比を算出し、次周期のデューティ出力とし、ステップS410に戻る。このときのデューティ比出力は、0%より大きく、100%未満の値となる。ステップS441で目標電流が電流最小値Iminより大きくなかった場合は、ステップS443に進む。ステップS443で、式(6)より、次周期デューティ比0%出力したときの電流最小値を推定する。ステップS445で目標電流と次周期デューティ0%時の予測した電流最小値を比較する。目標電流が次周期デューティを0%とした時の予測した電流最小値より大きかった場合は、ステップS447に進む。ステップS447で式(9)より、目標電流が次周期電流最大値と最小値の平均値となるデューティ比を算出し、次周期のデューティ比出力とし、ステップS410に戻る。ステップS445で目標電流が次周期をデューティ比0%とした時の予測した電流最小値より大きくなかった場合は、ステップS448に進む。ステップS448で次周期デューティ比を0%に設定し、ステップS410に戻る。これにより目標電流が急減したとき、デューティ比を0%に固定することにより、負荷に印加する電圧をなくす状況にして、目標電流変動に対するステップ応答性を向上させることができる。
この発明の手法を用いて行った、負荷の電流制御のシミュレーション結果を図5(b)に示す。負荷の抵抗3Ω、インダクタンス0.03H、電源電圧12V固定とし、時刻0ms時点で現在の負荷の電流が0mAであったときに、目標電流が0mA→3000mAに変化した場合のこの発明の手法を用いた際のデューティ比513と電流最大値Imax511と電流最小値Imin512を示している。
時刻0msから時刻12msまでは、出力デューティ比が100%となっており、負荷に対して電源電圧12Vを印加しつづけることにより、目標電流に対する負荷の電流の応答性を最大にするように動作している。時刻12msから時刻17msで目標電流に対して負荷の電流を上回ることが予想できたため、デューティ比を調整することにより、負荷の電流のオーバーシュートを防ぐように動作している。時刻17ms以降は、定常状態に適したデューティ比を算出できており、定常オフセットを発生することなく負荷の電流最大値と最小値の平均値が目標電流に一致していることがわかる。
10:油圧ユニット 11:リニアソレノイド(誘導性負荷)
12:電源 13:スイッチング素子
20:電子制御装置(ECU) 21:PWM駆動回路
22:電圧検出回路 23:電流検出回路
24:CPU 31:ヨーレイトセンサ
32:ハンドル角センサ 33:車輪速センサ
241:ヨーレイト算出部 242:トルク配分設定部
243:目標電流設定部 244:電流計測部
245:負荷R・L推定部 246:PWM設定部
Iq、Iq0、Iq2:目標電流
Imax1、Imax2、・・・Imaxn:電流最大値
Imin1、Imin2、・・・Imaxn:電流最小値
Iave1、Iave2、・・・Iaven:電流最大値と最小値の平均値
T:PWM1周期時間
ON:PWMのON時間
OFF:PWMのOFF時間。

Claims (8)

  1. 誘導性負荷に通電する目標電流を設定する目標電流設定部と、電源から前記誘導性負荷に印加する電源電圧を計測する電圧検出回路と、前記誘導性負荷に通電される電流を計測する電流検出回路と、前記誘導性負荷と前記電源の間に接続されたスイッチング素子の開閉時間をパルス幅変調(PWM)のデューティ比で制御するPWM駆動回路と、前記電流検出回路で計測した電流のうち、直前のPWM周期における電流計測値の最大値および最小値を計測する電流計測部と、この電流計測部で計測した電流最大値および電流最小値から前記誘導性負荷のインダクタンス値と抵抗値を推定する負荷R・L推定部と、この負荷R・L推定部で推定した前記誘導性負荷のインダクタンス値と抵抗値とから次PWM周期の電圧印加時間による誘導性負荷に通電される電流を予測し、前記目標電流設定部で設定された目標電流と比較することにより、次PWM周期のデューティ比を決定するPWM設定部とを備え、前記PWM設定部で決定されたPWM周期のデューティ比で前記PWM駆動回路を駆動するようにした電子制御装置。
  2. 前記PWM設定部で設定する次PWM周期のデューティ比は、次PWM周期の間電圧を常時印加しつづけたときの電流最大値が目標電流より大きい、かつ次PWM周期の間電圧を常時印加しなかったときの電流最小値が目標電流より小さいことが予測されるとき、次PWM周期の電圧を印加する区間の電流最大値および電圧を印加しない区間の電流最小値の平均値が目標電流と一致するように次PWM周期のデューティ比を決定することを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  3. 前記PWM設定部で設定する次PWM周期のデューティ比は、次PWM周期の間電圧を常時印加しつづけたときの電流最大値が目標電流より小さいことが予測されるとき、次PWM周期のデューティ比を100%出力とすることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  4. 前記PWM設定部で設定する次PWM周期のデューティ比は、次PWM周期の間電圧を常時印加しなかったときの電流最小値が目標電流より大きいことが予測されるとき、次PWM周期のデューティ比を0%出力とすることを特徴とする請求項1に記載の電子制御装置。
  5. 前記負荷R・L推定部で推定するインダクタンス値は、負荷への非通電時間と負荷への非通電時間における単位時間あたりのインダクタンス値の低下量であるインダクタンス減衰率の積を、前回の負荷への通電終了直前に推定したインダクタンス値から減算したものを初期値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子制御装置。
  6. 前記負荷R・L推定部で推定する抵抗値は、負荷への非通電時間と負荷への非通電時間における単位時間あたりの抵抗値の低下量である抵抗値減衰率の積を、前回の負荷への通電終了直前に推定した抵抗値から減算したものを初期値とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子制御装置。
  7. 前記インダクタンス減衰率は、前回負荷に通電を終了する直前に推定したインダクタンス値から通電を開始したときに推定したインダクタンス値を減算し、負荷に通電していない間の時間で除算した値とすることを特徴とする請求項5に記載の電子制御装置。
  8. 前記抵抗値の減衰率は、前回負荷に通電を終了する直前に推定した抵抗値から通電を開始したときに推定した抵抗値を減算し、負荷に通電していない間の時間で除算した値とすることを特徴とする請求項6に記載の電子制御装置。
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