JP2010264607A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが印刷開始操作をしてから印刷物を得るまでの待ち時間を短縮化が可能な記録装置を提供する。
【解決手段】記録媒体としてのシート9の搬送に関係する開閉可能な排出トレイ95と、シート9を搬送するための状態に排出トレイ95の状態が変更されたことを検出するための開閉検出センサ1002とを有し、排出トレイ95の状態が搬送するための状態に変更されると、シート9への記録を開始可能な状態にするための初期化動作を実行する。
【選択図】図2
【解決手段】記録媒体としてのシート9の搬送に関係する開閉可能な排出トレイ95と、シート9を搬送するための状態に排出トレイ95の状態が変更されたことを検出するための開閉検出センサ1002とを有し、排出トレイ95の状態が搬送するための状態に変更されると、シート9への記録を開始可能な状態にするための初期化動作を実行する。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えば、インクジェット方式のプリンタなどの記録装置に関する。
例えば、特許文献1などに開示されたプリンタにおいては、ユーザにより印刷開始操作がされると、記録ヘッドの回復動作等のプリンタを印刷開始可能な状態にするための初期化動作を実行する。この初期化動作に要する時間は、ユーザにより印刷開始操作が行われて印刷が完了するまでに要する時間の中のかなりの割合を占める。このため、初期化動作は、ユーザが印刷開始操作をしてから印刷物を得るまでに待たなければならない待ち時間の短縮化を妨げる要因の一つである。
特許文献1は、エラーの発生により印刷処理を中断した場合に、プリンタに実行可能な初期化動作をエラー中に先行して実施することにより、エラー解除後の印刷の再開までに要する時間を短縮する技術を開示している。
しかしながら、特許文献1のような従来のプリンタにおいては、ユーザにより印刷開始操作がされた後に初期化動作を実行する必要があるので、ユーザが印刷開始操作をしてから印刷物を得るまでの待ち時間を短縮化するのは難しい。
本発明は、上記課題の認識に基づいてなされたものであって、ユーザが印刷開始操作をしてから印刷物を得るまでの待ち時間を短縮化が可能な記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る記録装置は、記録媒体の搬送に関係する可動部材と、前記可動部材の状態が記録媒体を搬送するための状態に変更されたことを検出する検出手段と、を有し、前記検出手段による前記可動部材の状態の変更の検出に応じて、記録媒体への記録を開始可能な状態にするための初期化動作を実行することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザによる印刷開始操作の代わりに、可動部材が記録媒体を搬送するための状態に変更されたことを検出して初期化動作を実行するので、ユーザが印刷開始操作をしてから印刷物を得るまでの待ち時間を短縮化できる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る記録装置としてのプリンタ1は、図1ないし図9に示すように、給送部としての給紙部2、搬送部3、キャリッジ部5、排出部4、クリーニング部6、記録ヘッド部としてのプリントヘッド部7及び搬送補助トレイ部8を有する。
給紙部2は、記録媒体としてのシート9を搬送経路に送り出す給送部を構成する。給紙部2は、シート9を積載する圧板21、シート9を給紙する給紙ローラ28、シート9を分離する分離ローラ241、及び、シート9を積載位置に戻すための戻しレバー22を有する。これらは、ベース20に取り付けられている。可動部材としての給紙トレイ26は、積載されたシート9を保持するために、ベース20または外装に取り付けられている。給紙トレイ26は、多段式で使用する時は、引出された状態で用いられる。給紙トレイ26には、開閉検出センサ1003が設けられており、開閉検出センサ1003は、給紙トレイ26の閉閉を検出する。給紙トレイ26は、シート9の搬送経路を開閉するための部材及び搬送経路へ送り出すための部材を兼ねているので、シート9の搬送経路に関係している。本実施形態における搬送経路とは、給紙部2あるいは搬送補助トレイ部8から排出トレイ95に至るまでのシート9が搬送される経路をいうものとする。給紙ローラ28は、用紙基準寄りに1つのローラゴムが設けられており、これによってシート9を給紙する。給紙ローラ28は、給紙部2に設けられたクリーニング部6と共用のモータ(以後APモータ)273から伝達されて駆動される。可動サイドガイド23は、圧板21に移動可能に設けられ、シート9の積載位置を規制する。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能であり、圧板バネ211により給紙ローラ28に向けて付勢される。圧板21の給紙ローラ28と対向する部位には、積載最終近くののシート9の重送を防止する分離シート212が設けられている。圧板21は不図示の圧板カムによって、給紙ローラ28に、当接、離間できるように構成されている。
ベース20には、シート9を一枚ずつ分離するための分離ローラ241を取り付けた分離ローラホルダ24が分離ベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能で、給紙ローラ28に付勢される。分離ローラ241は、不図示のクラッチバネが取り付けられ、所定以上の負荷がかかると、分離ローラ241が取り付けられた部分が、回転できる構成になっている。分離ローラ241は不図示の分離ローラリリースシャフトと不図示のコントロールカムによって、給紙ローラ28に、当接、離間できるように構成されている。これらの圧板21、戻しレバー22、分離ローラ241の位置はASFセンサ29によって検出される。また、シート9を積載位置に戻すための戻しレバー22は、回転可能にベース20に取り付けられ、解除方向に不図示のバネで付勢されている。シート9を戻す時は、前記コントロールカムによって回転するように構成されている。通常の待機状態では、圧板28は不図示の圧板カムでリリースされ、分離ローラ241は不図示のコントロールカムでリリースされ、戻しレバー22はシート9を戻し、積載時にシート9が奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。この状態から、給紙が始まると、モータ駆動によって、まず、分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で、シート9の給紙が開始される。シート9はベース20に設けられた不図示の前段分離部で制限され、シート9の所定枚数のみが給紙ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に送られる。送られたシート9はこのニップ部で分離され、最上位のシート9のみが搬送される。シート9が、後述の搬送ローラ36、ピンチローラ37まで到達すると、圧板21および分離ローラ28はリリースされる。戻しレバー22は積載位置に戻る。この時、給紙ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に到達していたシート9を積載位置まで、戻すことができる。
搬送部3は、曲げ起こした板金からなるシャーシ10に取り付けられている。シート9を搬送する搬送部3は、搬送ローラ36とPEセンサ32を有している。搬送ローラ36は両軸部分を軸受け38で受け、シャーシ10に取り付けられている。搬送ローラ36には回転時の負荷を与え安定した搬送が行えるために軸受け38と搬送ローラ36の間に不図示の搬送ローラテンションバネが設けられて、搬送ローラ36を付勢することで所定の負荷を与えている。搬送ローラ36には従動する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチローラホルダ30に保持され、ピンチローラバネ31で付勢することで、ピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接し、シート9の搬送力を生み出している。この時、ピンチローラホルダ30の回転軸がシャーシ10の軸受けに取り付けられ、そこを中心に回転する。さらに、シート9が搬送されてくる搬送部3の入口には、プリントヘッド部7に対して移動可能に配置されてシート9をガイドする可動部材であるプラテン34が設けられている。また、ピンチローラホルダ30にはシートの先端、後端検出をPEセンサ32に伝えるPEセンサレバー321が設けられている。
上記構成において、搬送部3に送られたシート9はピンチローラホルダ30に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対に送られる。この時、PEセンサレバー321搬送されてきたシート9の先端を検出して、これによりシート9の印字位置を求めている。また、シート9は搬送モータ35によりローラ対36、37が回転することでプラテン34上を搬送される。プラテン34上には、搬送基準面になるリブが形成されており、後述の排出部と合わせて、シート9の浪打を制御することで、浪打が大きくならないように構成されている。また、プラテン34はプリントヘッド部7とのギャップを管理している。そのためプリントヘッド部7とのギャップを変更するギャップ切替レバー341が設けられており、プラテン34に設けられたプラテン移動検出センサ1006により、プラテン34の位置(状態)の変更を検出している。
搬送ローラ36は、搬送モータ35の回転力をタイミングベルト351で搬送ローラ36の軸上に設けたプーリ361に伝達することにより駆動される。また、搬送ローラ36の軸上には、搬送ローラ36による搬送量を検出するための150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードホイール362が設けられている。また、それを読み取るエンコーダセンサ39がコードホイール362の隣接する位置のシャーシ10に取り付けられている。
プリントヘッド部7は、搬送ローラ36のシート搬送方向における下流側に設けられ、画像情報に基づいて画像を形成する。プリントヘッド部7は各色インクタンク別体の交換可能なインクタンクが搭載されたインクジェットプリントヘッドが用いられている。このプリントヘッド部7は、インクを吐出するように構成すべく、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によってプリントヘッド部7のヘッド71からインクが吐出されてシート9上に画像が形成される。
キャリッジ部5は、プリントヘッド部7を保持するために、プリントヘッド部7を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、シート9の搬送方向にたいして直角方向に往復走査させるためのガイドシャフト52及びキャリッジ50の後端を保持してプリントヘッド部7とシート9との隙間を維持するガイドレール101によって支持されている。なお、このガイドシャフト52はシャーシ10に取り付けられている。ガイドレール101はシャーシ10に一体に形成されている。また、キャリッジ50はシャーシ10に取り付けられたキャリッジモータ54によりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541は、不図示のアイドルプーリによって張設、支持されている。キャリッジ50の位置を検出するための150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、それを読み取る不図示のエンコーダセンサがキャリッジ50に搭載した不図示のキャリッジ基板に設けられている。また、キャリッジ50には、メイン基板91からプリントヘッド部7へヘッド信号を伝えるためのフレキシブル基板57を備えている。
また、ガイドシャフト52の両端には偏心カム521が設けられており、クリーニング部6より駆動を伝達することによってガイドシャフト52を上下に昇降させることができる。このことによって、キャリッジ50を昇降させ、厚みの異なるシート9に対しても最適なギャップを構成することができる。
排出部4は、2本の排出ローラ40、41、排出ローラ40、41に所定圧で当設、従動して回転可能な如く構成された拍車42、搬送ローラの駆動を排出ローラ40、41伝達するためのギア列、等から構成されている。排出ローラ40、41はプラテン34に取り付けられている。シート搬送方向で下流側の排出ローラ40は、搬送ローラ36からの駆動がアイドラギアを介し、排出ローラ40に伝達されることによって駆動される。また、排出ローラ40の上流側に設けた排出ローラ41は、排出ローラ40からアイドラギアを介して伝達される。拍車42はSUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型され、拍車ホルダ43に取り付けられている。コイルバネを棒状に設けた拍車バネ44によって、拍車42は拍車ホルダ43への取り付けと、排出ローラ40、41等への押圧を行っている。拍車は主にシート9の搬送力を生み出す役割のものと、シート9が印字される時の浮き上がりを抑える役割のものがある。排出ローラ40、41の間には、シート9の両端を持ち上げ、排出ローラ40、41の先でシート9を保持し、先出のシート9上の印字を擦る事でダメージを与えないため、不図示の紙端サポートが設けられている。先端には不図示の紙端サポートコロが設けられた樹脂部材が不図示の紙端サポートバネによって付勢されている。不図示の紙端サポートコロを所定圧でシート9に押し付けることで、シート9の両端を持ち上げ、こしを作ることで、保持できるよう構成されている。上記構成によって、キャリッジ部5で画像形成されたシート9は、排出ローラ41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されてサブ排出トレイ46に排出される。サブ排出トレイ46は、排出トレイ95に収納できる構成になっている。使用時は、引出して使用する。サブ排出トレイ46は先端に向けて高さが上がり、更にその両端は高さが高く構成され、排出されたシート9の積載性向上、印字面の擦れ防止を可能としている。
クリーニング部6は、プリントヘッド部7のプリント動作によってインク滴、ごみ、ほこり、紙粉等の異物が付着や詰まるなどするため、プリントヘッド部7の性能維持のための回復動作を行う。クリーニング部6は、図7に示すように、プリントヘッド部7の回復動作を行うポンプ60とプリントヘッド部7の乾燥を抑えるためのキャップ61、ヘッド71周辺のフェイス面をワイピングのためのブレード62を有する。クリーニング部6の主な駆動は、前述のAPモータ273から伝達された駆動を、駆動ギア列に設けたワンウェイ機構により伝達する。一方向の回転でポンプが作動しキャップ61に対して負圧を発生させ、もう一方向の回転で不図示のカムが回転してブレード62動作やキャップ61昇降動作がされるように構成されている。ポンプ60は、回復動作のインク吸引動作を行うためのもので、不図示の2本のシリコーンゴム製チューブを用いたチューブポンプにより構成されている。ヘッド71のインク吐出孔形成面にキャップ61を密着させた状態で、ポンプ60で発生させた負圧を前記キャップ61内に作用させることでヘッド71からインクを強制排出させることで、回復動作を実行する。
その他の回復動作としてヘッド71の吐出性能を維持するための予備吐出動作がある。ワイピング動作の後では、インク混色が発生する可能性があるので、一定量のインクをプリントに関与しない場所に吐出させ、これを防止する。前述したように、プリントヘッド部7は乾燥を抑えるためキャップ61でキャッピングされる。ワイピング動作、インク吸引動作及び予備吐出動作を行うためには、キャッピング状態から必ずキャップオープン動作を行う必要があるため、このキャップオープン動作も回復動作の一部に含まれる。
その他の回復動作としてヘッド71の吐出性能を維持するための予備吐出動作がある。ワイピング動作の後では、インク混色が発生する可能性があるので、一定量のインクをプリントに関与しない場所に吐出させ、これを防止する。前述したように、プリントヘッド部7は乾燥を抑えるためキャップ61でキャッピングされる。ワイピング動作、インク吸引動作及び予備吐出動作を行うためには、キャッピング状態から必ずキャップオープン動作を行う必要があるため、このキャップオープン動作も回復動作の一部に含まれる。
図6はインクジェット方式のプリントヘッド部7である。本実施例ではインクジェット式のプリンタを代表例として挙げているので、プリントヘッド部7はインク吐出手段であるヘッド71と、インクを貯留するインクタンク70と、から構成されている。インクタンクには複数の色のインクを1個内に収容するものも有るが、本実施例では4色のインクを別々のインクタンクに貯留する独立インクタンク形態を採用している。
図8(a)および(b)は搬送補助トレイ部8の模式図である。搬送補助トレイ部8は、給紙部2とは異なる場所からシート9を搬送経路へ導くための搬送補助部である。固いシート9や厚いシート9を給紙部2から給紙しようとすると、曲げられたシート9の反力が発生し、給紙抵抗が増えて給紙が行えない場合がある。また、給紙が可能であっても、排出後のシート9が曲がったままとなったり、折れたりするおそれもある。厚いシート9等、曲げたくないシート9や、CD−R等、曲げることのできないシート9に対してプリントを行う場合、可動部材としての2通りの搬送補助トレイ80、81を用いた搬送方法がある。搬送補助トレイ81は、プリンタの背面に設けられ、手差し給紙の態様でシート9をピンチローラ37にニップさせて、プリントを行う搬送補助のためのものである。また、搬送補助トレイ82は、シート9を排出部4から給紙し、スイッチバックしてからプリントを行う搬送補助のためのものである。搬送補助トレイ80、81には、搬送補助トレイ80および81の開閉を検出する開閉検出センサ1004、1005が設けられている。
排出トレイ95は、図2に示すように、プリンタ1の本体の前面に設けられている。この排出トレイ95は、図2においては、回転軸を中心にして収納状態から約90度手前側に回動した排出保持位置にある。可動部材としての排出トレイ95は、シート9が搬送される搬送経路を開閉するための部材、及び搬送経路から排出されたシート9を保持する部材を兼ねている。したがって、排出トレイ95は、シート9の搬送に関係する。排出トレイ95の内部には、収納可能なサブ排出トレイがより安定した積載性を確保するために設けられている。排出トレイ95に隣接して、排出トレイ95の開閉を検出する開閉検出センサ1002が設けられている。
図10(a)ないし(c)は、開閉検出機構1002の構成例を示している。この開閉検出機構1002は、排出トレイ95に設けられた遮光フラグ961と、検出部962とを有する。検出部962は、光を射出する投光部963と、この光を受光可能で受光量に応じた電気信号を出力する受光部964を有する。図10(a)に示すように、排出トレイ95が閉じられた状態にあると、投光部963からの光は受光部964で受光される。図10(b)に示すように、排出トレイ95が開放されると、投光部963からの光は、遮光フラグ961により遮光され、受光部964は受光しない。したがって、受光部964から得られる出力信号の大きさから、排出トレイ95が閉状態から開状態に変更したことを検出できる。なお、この構成は、開閉検出センサ1002の一例であり、これに限定されるわけではなく、他の検出方式を採用することもできる。また、上記した開閉検出センサ1003〜1005およびプラテン移動検出センサ1006も上記の検出方式のセンサとしてもよいし、他の方式でもよい。
図11は、プリンタ1の制御系の構成の一例を示す。制御装置200は、プロセッサ201、ROM202、RAM203を有し、各種の処理を実行する。インターフェース205は、ホストコンピュータなどと制御装置を接続するためにある。検出センサ群1000は、上記した開閉検出センサ1002〜1005、プラテン移動検出センサ1006で構成され、これらの出力は制御装置200に入力される。各種制御回路2C〜7Cは、制御装置200からの制御指令に応じて、給紙部2、搬送部3、キャリッジ部5、排出部4、クリーニング部6、プリントヘッド部7を駆動制御する。
次に、プリンタ1におけるシート9への印刷(記録)を開始可能な状態にするための初期化動作について説明する。初期化動作は、例えば、プリントヘッド部7の性能維持のための上記した回復動作がある。回復動作に含まれるインク吸引動作、ワイピング動作、予備吐出動作及びキャップオープン動作の全部又は一部を実行可能である。プリントヘッド部7の性能維持のための他の処理が存在する場合には、その実施も可能である。次いで、キャリッジ部5の位置の初期化である。不図示のエンコーダセンサから出力された位置・速度情報でキャリッジ50を移動範囲の一端の基準位置に位置決めし、キャリッジ位置情報を初期化するキャリッジ位置初期化を行う事ができる。次いで、搬送モータ35のエネルギ調整である。シート9の搬送を搬送モータ35とコードホイール362とエンコーダセンサ39で行う場合、プリンタの状態や使用状況で搬送系の負荷が変わる。そのため、プリンタ印加電圧のデューティーを変化させて電流値を調節し、搬送モータ35を適切に駆動するためエネルギ調整を行う。ついで、プリント開始前に搬送経路に残存するシート9の排出動作である。PEセンサ32がシート9の存在を検出すると、シート搬送経路に不明シートが残っていると判断し、搬送ローラ36を駆動させ、不明シートの排出を行う。なお、これらの初期化動作の全部あるいは一部を実行することができる。これらとは異なる初期化動作を実行することもできる。
次に、制御装置200による処理の一例について図12に示すフローチャートを参照して説明する。先ず、排出トレイ95の状態が閉じられた状態からシート9を搬送するための状態である開状態に閉じられた状態になったかを検出する(ステップS101)。この判断は、上記した排出トレイ95の開閉検出センサ1002からの信号に基づいて行う。排出トレイ95が開かれたことを検出すると、前回のシート9へのプリント(記録)終了時から排出トレイ95の状態に変更されたことを検出するまでの経過時間T1が決定する。なお、制御装置200は、前回のプリント終了時点からの経過時間T1をカウントする。経過時間T1のカウントの開始時点は、印刷終了後に排出トレイ95が閉じられた時点としてもよい。
次いで、経過時間T1が所定時間T2を超えているかを判断する(ステップS102)。超えている場合には、上記した初期化動作を実行させる(ステップS103)。なお、所定時間T2は、例えば、排出トレイ95の開閉が短期間のうちに複数回行われて、初期化動作が頻繁に実行されるのを防ぐ観点から適宜設定できうる。ステップS103において、経過時間T1が所定時間T2を超えていない場合には、すなわち、経過時間T1が所定時間を超える前に排出トレイ95の状態変更が検出された場合には、初期化動作を実行させない。
初期化動作が終了すると、初期化動作の終了時点からの経過時間T3のカウントを開始する(ステップS104)。次いで、ユーザの印刷開始操作による印刷実行命令を受信しているかを判断する(ステップS105)。印刷実行命令を受信していない場合には、経過時間T3が所定時間T4を超えているかを判断する。超えている場合には、省電力化のためにプリンタ1を待機状態に移行させる(ステップS107)。ここで待機状態とは、プリンタ1の電力を抑えるためにPEセンサ32やエンコーダセンサ39の電力を遮断することを指す。この時、プリントヘッド部7は乾燥を抑えるためキャップ61でキャッピングされるため、再び前記初期化動作が必要な状態となる。ステップS105において、プリントの実行命令を受信している場合は、シート9へのプリントを実行させる(ステップS108)。
上記実施形態では、排出トレイ95の状態が閉状態から開状態に変化したことをトリガーとして、初期化動作を実行したが、これに限定されるわけではない。排出トレイ95の代わりに、給紙トレイ26、プラテン34、搬送補助トレイ80および81のいずれかの状態が変更した場合に初期化動作を実行する構成とすることも可能である。あるいは、シート9の供給と排出のいずれも可能になった状態、すなわち、給紙トレイ26及び排出トレイ95のいずれの状態も開状態に変化した場合に、初期化動作を実行する構成も可能である。すなわち、初期化動作を実行させるための可動部材の選択及び組み合わせは、適宜設定可能であり、また、上記実施形態に例示された可動部材に限定されるわけではない。上記実施形態では、記録装置としてプリンタを例示したが、印刷機能を有する装置であれば、本発明を適用可能である。また、インクジェット方式のプリンタ以外にも、初期化動作が必要なプリンタであれば、本発明を適用可能である。記録媒体としてシートを例示したが、これ以外の記録媒体も使用可能である。
1…プリンタ(記録装置)
2 …給紙部(給送部)
3 …搬送部
4 …排出部
5…キャリッジ部
6…クリーニング部
7…プリントヘッド部(記録ヘッド部)
8…搬送補助トレイ部(搬送補助部)
9…シート(記録媒体)
26…給紙トレイ(可動部材)
34…プラテン(可動部材)
35…搬送モータ
80…搬送補助トレイ1
81…搬送補助トレイ2
95 …排出トレイ(可動部材)
2 …給紙部(給送部)
3 …搬送部
4 …排出部
5…キャリッジ部
6…クリーニング部
7…プリントヘッド部(記録ヘッド部)
8…搬送補助トレイ部(搬送補助部)
9…シート(記録媒体)
26…給紙トレイ(可動部材)
34…プラテン(可動部材)
35…搬送モータ
80…搬送補助トレイ1
81…搬送補助トレイ2
95 …排出トレイ(可動部材)
Claims (6)
- 記録媒体の搬送に関係する可動部材と、前記可動部材の状態が記録媒体を搬送するための状態に変更されたことを検出する検出手段と、を有し、
前記検出手段による前記可動部材の状態の変更の検出に応じて、記録媒体への記録を開始可能な状態にするための初期化動作を実行することを特徴とする記録装置。 - 前記可動部材は、記録媒体が搬送される搬送経路を開閉するための部材、記録媒体を前記搬送経路へ送り出すための給送部において記録媒体を保持する部材、記録媒体に記録する記録ヘッド部に対して移動可能に配置されて記録媒体をガイドする部材、前記搬送経路から排出された記録媒体を保持する部材、前記給送部とは異なる場所から記録媒体を前記搬送経路へ導くための搬送補助部において記録媒体を保持する部材の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記初期化動作は、記録媒体に記録する記録ヘッド部の性能維持のための回復動作、前記記録ヘッド部を保持するキャリッジ部の位置の初期化、記録媒体を搬送する搬送部の搬送モータのエネルギ調整、及び、記録の開始前に記録媒体が搬送される搬送経路に残存する記録媒体の排出動作の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
- 前記記録ヘッド部は、インクを吐出するように構成され、
前記記録ヘッド部の回復動作は、インク吸引動作、ワイピング動作、予備吐出動作及びキャップオープン動作の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。 - 前回の記録媒体への記録を終了した時点からの経過時間が所定時間を超える前に、前記可動部材の状態の変更が検出された場合には、前記初期化動作を実行しないことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録装置。
- 前記初期化動作が終了してからの経過時間が所定時間を超える場合には、省電力化のための待機状態に移行することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014024391A1 (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-13 | セイコーエプソン株式会社 | 液体噴射装置 |
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2009
- 2009-05-12 JP JP2009115717A patent/JP2010264607A/ja active Pending
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