JP2010264596A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP2010264596A JP2009115123A JP2009115123A JP2010264596A JP 2010264596 A JP2010264596 A JP 2010264596A JP 2009115123 A JP2009115123 A JP 2009115123A JP 2009115123 A JP2009115123 A JP 2009115123A JP 2010264596 A JP2010264596 A JP 2010264596A
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祥平 内門
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Abstract

【課題】搬送ベルトに粘着層が設けられていても、押さえ部材の跳ね上がりを軽減する。
【解決手段】表面に記録媒体を保持する粘着部を有し、粘着部にて保持した記録媒体を所定方向に搬送する搬送機構20,21,23と、搬送機構を駆動させる搬送駆動手段22と、記録媒体の搬送方向に交差する走査方向に移動しながら記録媒体に向けてインクを吐出して記録媒体に印画する記録ヘッド6と、記録ヘッドを支持するキャリッジ4を走査方向に駆動させるキャリッジ駆動手段15dと、搬送機構に保持された記録媒体の上方から記録媒体の浮き上がりを押さえる押さえ部材7と、を備え、押さえ部材における粘着部との当接面には、粘着部との接着力を軽減する接着力軽減手段91が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
布等の記録媒体に印画することのできる記録装置としてインクジェットプリンタがある。
インクジェットプリンタは、記録媒体を所定方向に搬送する搬送装置を備えている。搬送装置は、無端状に形成された搬送ベルトを備え、搬送ベルトは、主動ローラと従動ローラとの間に架け渡されている。搬送ベルトは、モータの駆動により主動ローラが回転すると、主動ローラと従動ローラとの間を周回してその上面に載置された記録媒体を搬送方向に搬送する。
また、記録ヘッドを備えたキャリッジを走査方向に移動自在に支持するキャリッジレールには、搬送ベルト上の記録媒体を上方から押さえつけて記録媒体の浮きを防止する押さえ部材が設けられている。
記録媒体の浮きを防止するため、例えば、板状に形成され、その先端部の底面に凸部が形成された記録紙押さえ部材をプラテンの上方に設け、プラテン上に載置された記録紙の上方から記録紙の端部を記録紙押さえ部材で押さえつけて記録紙の浮きを防止することができるインクジェットプリンタが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、記録シートの上方から記録シートの端部を記録シート押さえで押さえつけてプラテンからの記録シートの浮き上がりを防止することができるインクジェットプリンタが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、記録紙の上方から記録紙の端部を記録紙押さえ部材で押さえつけてプラテンからの記録紙の浮き上がりを防止することができるインクジェットプリンタが開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平11−208046号公報 特開2002−249260号公報 特開2004−230839号公報
ところで、押さえ部材により記録媒体を押さえつける際には、押さえ部材の一部で記録媒体を押さえつけており、他の部分は搬送ベルトに接触している。また、搬送ベルトによっては、記録媒体を搬送ベルト上で搬送ベルトの動作と同期させるために、搬送ベルトの表面に粘着性をもたせているものもある。
しかし、搬送ベルトに粘着性をもたせている場合には、押さえ部材が搬送ベルトの表面に貼り付いてしまい、押さえ部材が貼り付いたまま搬送ベルトが搬送を続けると、搬送ベルトによる押さえ部材を引く力が粘着部の接着力を超えたときに押さえ部材が搬送ベルトから引き剥がされる。このとき、それまで貼り付いていた押さえ部材が急に引き剥がされることによる反動で押さえ部材が上方に跳ね上がり、記録ヘッドに衝突したり、その跳ね上がった力で押さえ部材が変形してしまうことがあった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、搬送ベルトに粘着層が設けられていても、押さえ部材の跳ね上がりを軽減することができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、インクジェット記録装置において、
表面に記録媒体を保持する粘着部を有し、粘着部にて保持した記録媒体を所定方向に搬送する搬送機構と、
前記搬送機構を駆動させる搬送駆動手段と、
前記記録媒体の搬送方向に交差する走査方向に移動しながら記録媒体に向けてインクを吐出して記録媒体に印画する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを支持するキャリッジを走査方向に駆動させるキャリッジ駆動手段と、
前記搬送機構に保持された記録媒体の上方から記録媒体の浮き上がりを押さえる押さえ部材と、を備え、
前記押さえ部材における前記粘着部との当接面には、前記粘着部との接着力を軽減する接着力軽減手段が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記接着力軽減手段は、
前記押さえ部材における前記粘着部との対向面に形成された突条部であり、
前記突条部は、記録媒体の搬送方向上流側に向かうにつれて当該対向面からの突出量が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記接着力軽減手段は、
前記押さえ部材における前記粘着部との対向面に形成されたシボ加工面であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記接着力軽減手段は、
前記押さえ部材における前記粘着部との対向面に形成され、前記対向面の母材よりも前記粘着部との接着性の低い材料からなるコーティング層であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記キャリッジを走査方向に移動自在に支持するキャリッジレールを備え、
前記押さえ部材は、
前記走査方向に移動自在となるように前記キャリッジレールに着脱自在とされた保持部と、
前記保持部に回転自在に連結され、記録媒体の端部を押さえる押圧部と、
を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部には、記録媒体の端部があるべき位置を示す指標が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置において、
前記押さえ部材は、
前記押圧部を記録媒体側に向けて付勢する付勢部材を有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押さえ部材は、
前記押圧部の上方への所定量以上の回転を規制するストッパを有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項5〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部には、前記記録ヘッドの移動経路から外れた位置におもりが設けられていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部と前記搬送機構における前記押圧部に対向する部分のうち、一方に磁石、他方に磁性体を設けたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部は、第1の磁石で形成され、
前記記録ヘッドにおける前記押圧部の対向面には、前記第1の磁石と同じ極が対向するように第2の磁石を設けたことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項5〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部の変位を検出する変位検出手段と、
前記変位検出手段により検出された変位が所定値を超えた場合に、前記搬送駆動手段及び前記キャリッジ駆動手段の駆動を停止させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項5〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部のひずみを検出するひずみ検出手段と、
前記ひずみ検出手段により検出されたひずみが所定値を超えた場合に、前記搬送駆動手段及び前記キャリッジ駆動手段の駆動を停止させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項5〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記押圧部が前記キャリッジに接触したことを検出する接触検出手段と、
前記接触検出手段により前記押圧部が前記キャリッジに接触したと検出された場合に、前記搬送駆動手段及び前記キャリッジ駆動手段の駆動を停止させる制御手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、接着力軽減手段により押さえ部材と粘着部との接着力が軽減されるので、従来のように、押さえ部材が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押さえ部材が上方に跳ね上がり、記録ヘッドに衝突したり、その跳ね上がった力で変形してしまうことを抑制することができる。
よって、搬送機構に粘着層が設けられていても、押さえ部材の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、押さえ部材の突条部が粘着部に当接するので、押さえ部材と粘着部の接着面積が減少し、接着力が減少する。
これにより、従来のように、押さえ部材が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押さえ部材が上方に跳ね上がり、記録ヘッドに衝突したり、その跳ね上がった力で変形してしまうことを抑制することができる。
よって、搬送機構に粘着層が設けられていても、押さえ部材の跳ね上がりを軽減することができる。
また、突条部は、記録媒体の搬送方向上流側に向かうにつれて突出量が小さくなるので、記録媒体の搬送時に記録媒体が突条部に引っかかりにくくなり、突条部を設けても記録媒体を円滑に搬送することができる。
請求項3に記載の発明によれば、シボ加工面は複数の突部が形成された加工面であるため、押さえ部材と粘着部の接着面積が減少し、接着力が減少する。
これにより、従来のように、押さえ部材が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押さえ部材が上方に跳ね上がり、記録ヘッドに衝突したり、その跳ね上がった力で変形してしまうことを抑制することができる。
よって、搬送機構に粘着層が設けられていても、押さえ部材の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項4に記載の発明によれば、押さえ部材にコーティング層を形成することにより、押さえ部材と粘着部の接着力が減少する。
これにより、従来のように、押さえ部材が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押さえ部材が上方に跳ね上がり、記録ヘッドに衝突したり、その跳ね上がった力で変形してしまうことを抑制することができる。
よって、搬送機構に粘着層が設けられていても、押さえ部材の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項5に記載の発明によれば、押さえ部材を保持部と押圧部の二つの部材で形成し、これらを回転自在に連結することで、粘着部に当接する押圧部の跳ね上がりの際の回転量が小さくなる。すなわち、従来のように一部材の場合には、キャリッジレールに着脱される保持部を中心として押さえ部材は跳ね上がっていたが、二つの部材に分割して回転自在に連結することで、押圧部は保持部との連結部分を中心として跳ね上がる。
よって、押圧部の回転半径を小さくすることで、押圧部の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、指標により記録媒体の位置を確認することができるので、記録媒体の正しい位置に印画することができる。
請求項7に記載の発明によれば、付勢部材の付勢力により、押圧部は記録媒体側に押さえつけられるので、押圧部の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ストッパにより、押圧部の跳ね上がり量が規制されるので、押圧部の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項9に記載の発明によれば、おもりの重量により、押圧部は記録媒体側に押さえつけられるので、押圧部の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項10に記載の発明によれば、磁石の磁力が磁性体に作用することにより、磁石と磁性体は引き合うので、その引き合う力により押圧部は搬送機構側に押さえつけられるので、押圧部の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項11に記載の発明によれば、第1の磁石と第2の磁石が反発しあうことにより、押圧部は記録ヘッドから離間する方向、すなわち、記録媒体側に押さえつけられるので、押圧部の跳ね上がりを軽減することができる。
請求項12に記載の発明によれば、制御手段は、変位検出手段による検出結果により搬送駆動手段及びキャリッジ駆動手段の駆動を停止させるので、押圧部が跳ね上がろうとした際には、各部の駆動は停止してしまい、押圧部と各部の接触を防止することができる。
請求項13に記載の発明によれば、制御手段は、ひずみ検出手段による検出結果により搬送駆動手段及びキャリッジ駆動手段の駆動を停止させるので、押圧部が跳ね上がろうとした際には、各部の駆動は停止してしまい、押圧部と各部の接触を防止することができる。
請求項14に記載の発明によれば、制御手段は、接触検出手段による検出結果により搬送駆動手段及びキャリッジ駆動手段の駆動を停止させるので、押圧部がキャリッジに接触した際には、各部の駆動は停止してしまい、各部の破損を防止することができる。
インクジェット記録装置の斜視図。 記録ヘッドの正面図。 走査駆動機構の構成を示す模式図。 押さえ部材の斜視図。 キャリッジレールに取り付けられた押さえ部材の側面図。 記録ヘッドと押さえ部材と記録媒体と搬送ベルトとの位置関係を説明する模式図。 押圧部の底面にシボ加工面、コーティング層を設ける場合の例を示す底面図。 押圧部と保持部との連結部位を拡大視した斜視図。 制御装置まわりの構成を示すブロック図。 第2の実施形態における押さえ部材の斜視図。 第3の実施形態における磁石を用いた押圧部の跳ね上がりを抑える構成を示す押さえ部材の側面図。 第4の実施形態における磁石を用いた押圧部の跳ね上がりを抑える構成を示す押さえ部材の側面図。 第5の実施形態におけるひずみゲージを設けた押さえ部材の斜視図。 第5の実施形態における制御装置まわりの構成を示すブロック図。 第6の実施形態におけるキャリッジと押圧部の接触を検出する機構を説明する模式図。 第6の実施形態における制御装置まわりの構成を示すブロック図。
以下、図面を参照して、インクジェット記録装置について説明する。
[第1の実施形態]
<全体構成>
図1、図2に示すように、インクジェット記録装置1は、搬送部2と、主走査部3と、キャリッジ4と、キャリッジレール5と、記録ヘッド6と、押さえ部材7と、制御装置13と、を備えている。
(搬送部)
搬送部2は、架台20、駆動ローラ21及び従動ローラ(図示略)と、駆動モータ22と、搬送ベルト23と、を備えている。
駆動ローラ21及び従動ローラは、架台20に回転自在に軸支されており、駆動ローラ21は、主走査方向Xに延在するように配置されている。駆動モータ22は、駆動ローラ21を回転駆動するための駆動源であり、駆動ローラ21の一端側に取り付けられている。すなわち、駆動モータ22は、搬送駆動手段として機能する。
搬送ベルト23は、無端状に形成され、駆動ローラ21と従動ローラとの間に架け渡されている。搬送ベルト23は、駆動ローラ21が回転すると駆動ローラ21と従動ローラとの間を周回してその上面に載置された記録媒体Sを搬送方向Zに搬送し、駆動ローラ21の回転が停止すると、両ローラ間での周回を停止し、記録媒体Sの搬送を停止する。
搬送ベルト23の表面には、記録媒体としての布等を保持するための粘着部が形成されている。粘着部は、搬送ベルトの表面に粘着テープ(例えば、シリコン系材料からなる「ARclad7876」テクノアルファ株式会社製)を貼り付けることにより形成されている。また、粘着部は、搬送ベルト23の表面に地張り剤(例えば、トルエンキシレン系の「リキタック」株式会社大力社製)を塗布することにより形成されている。このように、搬送ベルト23の表面に粘着部を形成することにより、記録媒体を搬送ベルト23と同期した状態で搬送することができ、印画位置のずれを防止することができるようになっている。
駆動モータ22は、制御装置12の制御に従って、記録ヘッド6が主走査方向Xへの1回の走査が終了すると、駆動ローラ21を所定量だけ回転させて記録媒体Sを搬送方向Zに所定距離だけ搬送させて停止させ、記録ヘッド6が主走査方向Xの反対方向への走査を開始して終了すると、駆動ローラ21を再度所定量だけ回転させて記録媒体Sを搬送方向Zに所定距離だけ搬送させて停止させることを繰り返し、記録媒体Sをいわゆる間欠搬送する。すなわち、駆動モータ22は、搬送駆動手段として機能する。また、搬送部2から駆動モータ22を除いた、架台20と、駆動ローラ21及び従動ローラ(図示略)と、搬送ベルト23とにより搬送機構として機能する。
なお、記録媒体Sの搬送方向Zは、主走査方向Xに直交する副走査方向Yに平行になるように設定される。また、搬送ベルト23で記録媒体Sを搬送するように構成する必要はなく、例えば、記録媒体Sを平板状のプラテン上を搬送方向Z(副走査方向Y)に移動させるように構成することも可能である。また、記録媒体Sとしては、前述したように、紙や布帛のほか、樹脂フィルムや金属類等を用いることが可能である。
(主走査部、キャリッジ、キャリッジレール)
主走査部3は、搬送部2の搬送ベルト23の上方に設けられている。主走査部3の内部には、棒状のキャリッジレール5が主走査方向Xに延在するように配置されている。キャリッジレール5には、略筐体状のキャリッジ4が主走査方向Xに往復移動自在に設けられている。図3に示すように、キャリッジ4は、走査駆動機構15の駆動によりキャリッジレール5に沿って主走査方向Xに移動する。走査駆動機構15は、主走査方向Xに離間して配置された主動ローラ15a及び従動ローラ15bと、両ローラに架け渡されたベルト15cと、主動ローラ15aに連結され、駆動により主動ローラ15aを回転させるモータ15dと、を備えている。キャリッジ4は、ベルト15cに取り付けられており、モータ15dの駆動によりベルト15cの周回とともにキャリッジ4も主走査方向Xに移動する。すなわち、モータ15dは、キャリッジ駆動手段として機能する。
図2に示すように、キャリッジ4には、画像記録時にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のインクを吐出する複数のノズルNが記録媒体Sに対向する面P(以下、ノズル面Pという。)に配列された記録ヘッド6が複数搭載されている。各記録ヘッド6のノズルNから搬送ベルト23上の記録媒体Sに対して各色のインクの液滴が吐出される。
また、キャリッジ4には、インクタンク81から記録ヘッド6にインクを供給する配管(図示略)や、記録ヘッド6等を駆動するための電気信号や電力を伝達する配線(図示略)等が収容されたケーブルベア41が接続されている。
(記録ヘッド)
図1、図2に示すように、記録ヘッド6は、キャリッジ4に搭載されている。記録ヘッド6は、直方体状に形成され、その下端面には、ノズル孔が形成されたノズルプレートが設けられている。このノズル孔から所定の圧力をかけてインクを吐出することにより記録媒体Sに印画することができる。
記録ヘッド6は、例えば、一つのキャリッジ4に四つ設けられており、それぞれがほぼ等間隔となるように記録ヘッド6の主走査方向Xに沿って並んで設けられている。
(押さえ部材)
図1、図4〜図8に示すように、押さえ部材7は、キャリッジ4の走査方向に沿って移動自在となるようにキャリッジレール5に着脱自在に設けられている。
押さえ部材7は、キャリッジ4の走査方向に沿って移動自在となるようにキャリッジレール5に着脱自在とされた保持部8と、保持部8に回転自在に連結され、記録媒体の端部を押さえる押圧部9と、を備えている。
保持部8は、図4,5に示すように、側面視略コ字状となるように一枚の板材が折り曲げられて形成されている。保持部8は、搬送ベルト23の上面に対してやや傾斜するように形成された底部81と、底部81に連続し、上方に向けて起立するように形成された立部82と、立部82に連続し、底部81に沿って延びるように形成された天部83とを有する。
底部81は、その先端部において、上方に向けて屈曲するように形成された折曲部84を有する。折曲部84は二つ形成され、それぞれの面が互いに対向するように形成されている。折曲部84には、一本の軸体10が挿通され、折曲部84に固定されている。軸体10には、付勢部材としてのコイルばね11が設けられている。すなわち、コイルばね11の軸方向に軸体10の軸線が沿うように軸体10が挿通されている。
コイルばね11は、その一端が押圧部9の上面を上方から押圧するように当接しており、押圧部9を記録媒体側に向けて付勢する。
立部82の背面には、搬送ベルト23の上面に沿うように延び、途中で下方に屈曲するように形成された爪部85が形成されている。爪部85は、キャリッジレール5に形成された溝5aに係止可能とされ、溝5aに沿って移動自在とされている。
押圧部9は、図4,5に示すように、搬送ベルト23の上面に沿うように一枚の板状に形成されている。押圧部9は、記録媒体の搬送方向(Y方向)に沿う方向に延びるように形成されている。押圧部9は、記録媒体の端部がY方向(搬送方向)に直交するX方向(キャリッジの搬送方向)のほぼ中央部に位置するような状態で記録媒体を押さえつける。すなわち、図6に示すように、押圧部9は、X方向中央部を境界として、一方は記録媒体を押さえつけ、他方は搬送ベルト23の表面の粘着部に当接する。
押圧部9の下面における記録媒体の搬送時に粘着部に対向する面には、下方(搬送ベルト23側)に向けて突出する突条部91が形成されている。突条部91は、押圧部9の長手方向(搬送方向)に沿って延びるように直線状に形成されている。突条部91は、記録媒体の搬送方向上流側に向かうにつれて押圧部9の下面からの突出量が小さくなるように先端部が傾斜するように形成されている。突条部91は、最も突出している部分の突出量が少なくとも記録媒体の厚さよりも大きくなるように形成されている。
ここで、突条部91を形成したのは、押圧部9と搬送ベルト23の粘着部との接触面積を減らして、接着力を軽減するためである。すなわち、突条部91は、接着力軽減手段として機能する。
また、押圧部9に形成するのは、突条部91に限らず、図7に示すように、押圧部9の下面(粘着部との対向面)に複数の突部を有するシボ加工を施し、シボ加工面92を形成して粘着部との接触面積を減らしてもよい。すなわち、シボ加工面92が接着力軽減手段として機能する。
また、シボ加工面92に代えて、押圧部9の下面(粘着部との対向面)に押圧部9の母材よりも粘着部との接着性の低い材料でコーティング層92a(図7参照)を形成してもよい。ここで、コーティング層92aとしては、ウレタンコーティングや、フッ素コーティング等が好適である。すなわち、コーティング層92aが接着力軽減手段として機能する。
押圧部9には、記録媒体があるべき位置を示す指標が設けられている。図4に示すように、指標は、押圧部9の先端に上面から下面にわたって貫通するように形成された孔93である。この孔93を通して記録媒体の端部を視認できるか否かで記録媒体が適正な位置にあるか否かを判断することができる。
押圧部9には、保持部8との連結部近傍に上方に起立する連結部94が形成されている。連結部94は、折曲部84とX方向に並ぶように形成され、連結部94には、軸体10が固定されている。これにより、押圧部9は軸体10を中心として回転自在となっている。
連結部94の一方の側縁には、折り曲げ部84の側縁に突出するストッパ95が形成されている。ストッパ95は、折曲部84における底部81の先端側の側縁に突出するように形成されている。ストッパ95は、押圧部9が軸体10を中心として回転した場合に、折曲部84の側縁に当接するように形成されている。すなわち、押圧部9が上方に跳ね上がると、すぐにストッパ95が折曲部84の側縁に当接し、押圧部9はそれ以上の回転が規制される。
(変位検出装置)
図4,5,8に示すように、押さえ部材7には、押圧部9の変位を検出する変位検出手段としての変位検出装置12が設けられている。変位検出装置12は、検出板12aと、検出板12aの有無を検出するセンサ12bとを備えている。検出板12aは、連結部94と一体に形成されている。検出板12aは、舌片が記録媒体の搬送方向上流側に向けて延びるように形成されている。センサ12bは、発光素子と受光素子からなる公知のフォトセンサであり、底部81上に設けられている。検出板12aは、押圧板9が所定量以上回転したときに、センサ12bの発光素子と受光素子との間に進入して押圧部9が所定値以上変位したことを検出することができる。
(制御装置)
図1に示すように、制御装置13は、主走査部3の下方に設けられている。制御装置13は、外部装置から入力された記録媒体Sに記録すべき画像の画像データを記録ヘッド6の各ノズルNに対応するデータに変換する。
図9に示すように、制御装置13は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続された汎用のコンピュータで構成されている。
制御装置13には、キャリッジ4を主走査方向Xに駆動させるためのモータ15dと、搬送ベルト23を駆動させる駆動モータ22と、記録ヘッド6にインクの吐出動作を行わせるためのヘッド駆動回路61等が接続されている。
ROMには、押圧部9が所定値以上変位したとセンサ12bによって検出された場合に、モータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させるプログラムが格納されている。このプログラムはCPUによって実行される。すなわち、制御装置13は、制御手段として機能する。
(インクラック)
図1に示すように、主走査部3の背後には、各記録ヘッド6にそれぞれ供給する各色のインクを貯蔵するインクタンク16を備えるインクラック17が配置されている。各インクタンク16からは、前述した配管や図示しないインク供給管等を介して各記録ヘッド6にインクがそれぞれ供給されるようになっている。
(メンテナンス部、ノズル保湿部)
図1に示すように、メンテナンス部18は、記録ヘッド6のメンテナンスを行う。記録ヘッド6の移動経路上であって、記録ヘッド6により印画される記録媒体Sの搬送経路から外れた位置に設けられている。すなわち、メンテナンス部18は、主走査部3の主走査方向Xの一端に設けられている。
メンテナンス部18は、記録ヘッド6のインク吐出部であるノズルプレートを清掃することにより、インクの固化によるインクの吐出不良を防止する。メンテナンス部18は、記録ヘッド6のノズルプレートを清掃する清掃ローラ、ワイパー等を備えている。清掃は、キャリッジ4がキャリッジレール5に沿ってメンテナンス部18に進入することで、ノズルプレートが清掃ローラ、ワイパーに接触し、ノズルプレートに付着したインクを取り除く。
図1に示すように、主走査部3の主走査方向Xの他端には、記録ヘッド6のノズルが非記録動作時に乾燥してノズルからのインクの吐出に不具合が生じないように、非記録動作時に記録ヘッド6のノズル面をキャップして保湿するためのノズル保湿部19が設けられている。
<押さえ部材の動作>
次に、印画中の押さえ部材7の動作について説明する。
記録媒体を搬送しながら記録ヘッド6により印画する際において、押圧部9の下面に形成された突条部91だけが搬送ベルト23の粘着部に当接した状態で記録媒体が搬送される。そして、搬送中に記録媒体のしわ等により、押圧部9が上方に押し上げられても、押圧部9は軸体を回転中心として回転するため、保持部8はほとんど動かない。また、押圧部9の先端部が上方に向かって回転したとしても、コイルばね11の付勢力により押圧部は記録媒体に向けて押さえつけられる。また、押圧部9が大きく跳ね上がりそうになったとしても、押圧部9の連結部94に形成されたストッパ95が保持部8に形成された折曲部84に接触して、押圧部9の回転が阻止される。
搬送中の記録媒体の位置は、押圧部9の先端に形成された孔93から記録媒体の端部が見えるか否かで判断することができる。
<作用効果>
以上のように、インクジェット記録装置1によれば、接着力軽減手段として、押圧部9の下面に突条部91を形成することにより、突条部91が搬送ベルト23の表面の粘着部に当接するので、押圧部9と粘着部の接着面積が減少し、接着力が減少する。
これにより、押圧部9が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押圧部9が上方に跳ね上がり、記録ヘッド6に衝突したり、その跳ね上がった力で押圧部9や保持部8が変形してしまうことを抑制することができる。
よって、搬送ベルト23に粘着層が設けられていても、押圧部9の跳ね上がりを軽減することができる。
なお、突条部91に代えて、シボ加工面92とした場合においても、シボ加工面92は複数の突部が形成された加工面であるため、押圧部9と粘着部の接着面積が減少し、接着力が減少する。
これにより、従来のように、押圧部9が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押圧部9が上方に跳ね上がり、記録ヘッド6に衝突したり、その跳ね上がった力で押圧部9や保持部8が変形してしまうことを抑制することができる。
また、突条部91に代えて、押圧部9の下面にコーティング層92aを形成した場合においても、押圧部9と粘着部の接着力が減少する。
これにより、押圧部9が粘着部から急に引き剥がされることによる反動で押圧部9が上方に跳ね上がり、記録ヘッド6に衝突したり、その跳ね上がった力で押圧部9や保持部8が変形してしまうことを抑制することができる。
また、押さえ部材7を保持部8と押圧部9の二つの部材で形成し、これらを軸体10で回転自在に連結することで、粘着部に当接する押圧部9の跳ね上がりの際の回転量が小さくなる。すなわち、従来のように一部材の場合には、キャリッジレール5に着脱される保持部8を中心として押さえ部材7は跳ね上がっていたが、二つの部材に分割して回転自在に連結することで、押圧部9は軸体10を中心として跳ね上がる。
よって、押圧部9の回転半径を小さくすることで、押圧部9の跳ね上がりを軽減することができる。
また、指標としての孔93により記録媒体の位置を確認することができるので、記録媒体の正しい位置に印画することができる。
また、コイルばね11の付勢力により、押圧部9は記録媒体側に押さえつけられるので、押圧部9の跳ね上がりを軽減することができる。
また、ストッパ95により、押圧部9の跳ね上がり量が規制されるので、押圧部9の跳ね上がりを軽減することができる。
また、制御装置13は、変位検出装置12による検出結果によりモータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させるので、押圧部9が跳ね上がろうとした際には、各部の駆動は停止してしまい、押圧部9と各部の接触を防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、インクジェット記録装置の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、押圧部におもりを設けた点であるため、異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、押圧部9の先端部の上面には、おもり100が設けられている。おもり100は、押圧部9に着脱自在とされ、記録ヘッド6の移動経路から外れた位置に設けられている。これは、押圧部9の跳ね上がりを押さえるために、おもり100にはある程度の重量が必要であるが、記録ヘッド6と記録媒体間の距離は小さいため、記録ヘッド6の移動経路から外れた位置でなければ、必要とする重量のおもりを設けることができないからである。
このように、押圧部9におもり100を設けることで、おもり100の重量により、押圧部9は記録媒体側に押さえつけられるので、押圧部9の跳ね上がりを軽減することができる。
なお、おもり100に代えて、押圧部9の先端部を他の部分よりも厚くなるように形成して、先端部が重くなるようにしてもよい。
また、おもり100を設けた場合、指標となる孔93に代えて、記録媒体の端部が位置すべき場所を示すシール93aをおもり100に貼り付けるようにすればよい。
[第3の実施形態]
次に、インクジェット記録装置の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、押圧部9aを磁性体で形成するとともに架台20における搬送ベルト23の直下に磁石101を設けた点であるため、異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、押圧部9aは、磁性体から形成されている。押圧部9aは、強磁性体である方が好ましく、強磁性体として、例えば、鉄板や鋼板を用いることが好ましい。
搬送ベルト23や各ローラを支持する架台20には、磁力により押圧部9aを引きつけることができる磁石101が設けられている。ここで、磁石101は、永久磁石でも電磁石であってもよい。
磁石101は、押圧部9aに対向する搬送ベルト23の直下に設けられている。
このように、磁石101の磁力が押圧部9aに作用することにより、磁石101と磁性体からなる押圧部9aは引き合うので、その引き合う力により押圧部9aは搬送ベルト23側に押さえつけられるので、押圧部9aの跳ね上がりを軽減することができる。
なお、押圧部9aを磁石で構成し、架台20における搬送ベルト23の直下に磁性体を設けてもよい。このような構成としても、磁性体は架台20に固定されていることから、磁石からなる押圧部9aは磁性体側に引き寄せられるので、押圧部9aは搬送ベルト23側に押さえつけられ、押圧部9aの跳ね上がりを軽減することができる。
[第4の実施形態]
次に、インクジェット記録装置の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、押圧部9bを第1の磁石102で形成するとともに記録ヘッド6における押圧部9bとの対向面に第2の磁石103を設けた点であるため、異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図12に示すように、押圧部9bは、第1の磁石102から形成されている。押圧部9bは、使用しやすさ、配線の取り回しを考慮すると、永久磁石で形成することが好ましい。
記録ヘッド6における押圧部9bの対向面、すなわち、記録ヘッド6の下面には、第2の磁石103が設けられている。
ここで、第1の磁石102と第2の磁石103は、互いが反発し合うように同じ極(N極同士又はS極同士)が対向するようにそれぞれ配置されている。
このように、第1の磁石102と第2の磁石103は、同じ極で対向するように配置されているので、互いに反発しあうことにより、押圧部9bは記録ヘッド6から離間する方向、すなわち、記録媒体側に押さえつけられるので、押圧部9bの跳ね上がりを軽減することができる。
[第5の実施形態]
次に、インクジェット記録装置の第5の実施形態について説明する。第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、押圧部9cにひずみを検出するひずみ検出手段としてのひずみゲージ105を貼り付け、ひずみゲージ105から検出された押圧部9cのひずみ量に応じて制御装置110によりモータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させる点であるため、異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図13に示すように、ひずみゲージ105は、押圧部9cの表面に貼り付けられている。ひずみゲージ105は、そのひずみにより変形した導線の電気抵抗の変化に応じて押圧部9cのひずみ量を検出するものである。すなわち、押圧部9cが跳ね上がると、押圧部9cは弾性変形するため、その変形による押圧部9cのひずみをひずみゲージ105が検出する。
図14に示すように、制御装置110は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続された汎用のコンピュータで構成されている。
制御装置110には、キャリッジ4を主走査方向Xに駆動させるためのモータ15dと、駆動モータ22、記録ヘッド6にインクの吐出動作を行わせるためのヘッド駆動回路61、ひずみゲージ105等が接続されている。
ROMには、ひずみが所定値以上になった場合に、モータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させるプログラムが格納されている。このプログラムはCPUによって実行される。
このように、制御装置110は、ひずみゲージ105による検出結果によりモータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させるので、押圧部9cが跳ね上がろうとした際には、各部の駆動は停止してしまい、押圧部9cと各部の接触を防止することができる。
[第6の実施形態]
次に、インクジェット記録装置の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、押圧部9dとキャリッジ4との接触を検出する点であるため、異なる点のみを説明し、第1の実施形態と同じ構成には同一符号を付して説明を省略する。
図15に示すように、キャリッジ4及びキャリッジレール5は、導電体から形成されており、ともにアースに接続されている。
保持部8d及び押圧部9dは、導電体から形成されている。保持部8dの底部81には、絶縁部106が設けられ、キャリッジ4及びキャリッジレール5と押圧部9dとが絶縁されている。保持部8dのうち、絶縁部106よりも押圧部9d側又は押圧部9dのいずれかには、ロジック回路107が接続され、ロジック回路107には電源108が接続されている。電源108は、ロジック回路107に一定電圧(例えば、5V)の電流を通電している。
ここで、押圧部9dが跳ね上がってキャリッジ4に接触すると、導電体である押圧部9dとキャリッジ4が短絡され、アースに電流が流れるため、ロジック回路107にかかる電圧が小さくなる。従って、ロジック回路107に作用する電圧値の変化を検出することで、キャリッジ4と押圧部9dとの接触を検出することができる。
すなわち、上記の構成が接触検出手段として機能する。
図16に示すように、制御装置120は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等がバスに接続された汎用のコンピュータで構成されている。
制御装置120には、キャリッジ4を主走査方向Xに駆動させるためのモータ15dと、駆動モータ22、記録ヘッド6にインクの吐出動作を行わせるためのヘッド駆動回路61等が接続されている。
ROMには、ロジック回路107にかかる電圧が小さくなった場合に、モータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させるプログラムが格納されている。このプログラムはCPUによって実行される。
このように、制御装置120は、ロジック回路107内の電圧値によりモータ15d及び駆動モータ22の駆動を停止させるので、押圧部9dがキャリッジ4に接触した際には、各部の駆動は停止してしまい、各部の破損を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、発明の本質的部分を変更しない範囲内で自由に設計変更が可能である。
1 インクジェット記録装置
4 キャリッジ
5 キャリッジレール
6 記録ヘッド
7 押さえ部材
8 保持部
9 押圧部
11 コイルばね(付勢部材)
12 変位検出装置(変位検出手段)
13 制御装置(制御手段)
15d モータ(搬送駆動手段)
20 架台(搬送機構)
21 駆動ローラ(搬送機構)
22 駆動モータ(キャリッジ駆動手段)
23 搬送ベルト(搬送機構)
91 突条部(接着力軽減手段)
92 シボ加工面
92a コーティング層
93 孔(指標)
95 ストッパ
100 おもり
101 磁石
102 第1の磁石
103 第2の磁石
105 ひずみゲージ(ひずみ検出手段)
106 絶縁部(接触検出手段)
107 ロジック回路(接触検出手段)
108 電源(接触検出手段)
110 制御装置(制御手段)
120 制御装置(制御手段)

Claims (14)

  1. 表面に記録媒体を保持する粘着部を有し、粘着部にて保持した記録媒体を所定方向に搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構を駆動させる搬送駆動手段と、
    前記記録媒体の搬送方向に交差する走査方向に移動しながら記録媒体に向けてインクを吐出して記録媒体に印画する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを支持するキャリッジを走査方向に駆動させるキャリッジ駆動手段と、
    前記搬送機構に保持された記録媒体の上方から記録媒体の浮き上がりを押さえる押さえ部材と、を備え、
    前記押さえ部材における前記粘着部との当接面には、前記粘着部との接着力を軽減する接着力軽減手段が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記接着力軽減手段は、
    前記押さえ部材における前記粘着部との対向面に形成された突条部であり、
    前記突条部は、記録媒体の搬送方向上流側に向かうにつれて当該対向面からの突出量が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記接着力軽減手段は、
    前記押さえ部材における前記粘着部との対向面に形成されたシボ加工面であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記接着力軽減手段は、
    前記押さえ部材における前記粘着部との対向面に形成され、前記対向面の母材よりも前記粘着部との接着性の低い材料からなるコーティング層であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記キャリッジを走査方向に移動自在に支持するキャリッジレールを備え、
    前記押さえ部材は、
    前記走査方向に移動自在となるように前記キャリッジレールに着脱自在とされた保持部と、
    前記保持部に回転自在に連結され、記録媒体の端部を押さえる押圧部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記押圧部には、記録媒体の端部があるべき位置を示す指標が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記押さえ部材は、
    前記押圧部を記録媒体側に向けて付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記押さえ部材は、
    前記押圧部の上方への所定量以上の回転を規制するストッパを有することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記押圧部には、前記記録ヘッドの移動経路から外れた位置におもりが設けられていることを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記押圧部と前記搬送機構における前記押圧部に対向する部分のうち、一方に磁石、他方に磁性体を設けたことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記押圧部は、第1の磁石で形成され、
    前記記録ヘッドにおける前記押圧部の対向面には、前記第1の磁石と同じ極が対向するように第2の磁石を設けたことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記押圧部の変位を検出する変位検出手段と、
    前記変位検出手段により検出された変位が所定値を超えた場合に、前記搬送駆動手段及び前記キャリッジ駆動手段の駆動を停止させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記押圧部のひずみを検出するひずみ検出手段と、
    前記ひずみ検出手段により検出されたひずみが所定値を超えた場合に、前記搬送駆動手段及び前記キャリッジ駆動手段の駆動を停止させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記押圧部が前記キャリッジに接触したことを検出する接触検出手段と、
    前記接触検出手段により前記押圧部が前記キャリッジに接触したと検出された場合に、前記搬送駆動手段及び前記キャリッジ駆動手段の駆動を停止させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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