JP2010263737A - 生成水霧化装置付き燃料電池車両 - Google Patents

生成水霧化装置付き燃料電池車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2010263737A
JP2010263737A JP2009114385A JP2009114385A JP2010263737A JP 2010263737 A JP2010263737 A JP 2010263737A JP 2009114385 A JP2009114385 A JP 2009114385A JP 2009114385 A JP2009114385 A JP 2009114385A JP 2010263737 A JP2010263737 A JP 2010263737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
fuel cell
generated water
power
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009114385A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Shimoyana
祐介 下簗
Toru Konsaga
徹 昆沙賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2009114385A priority Critical patent/JP2010263737A/ja
Priority to US12/723,470 priority patent/US8697305B2/en
Publication of JP2010263737A publication Critical patent/JP2010263737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】騒音の発生の小さい生成水霧化装置を有する燃料電池車両を提供する。
【解決手段】燃料電池で生成された生成水を霧状にして車体の外方に排出する生成水霧化装置3を備える燃料電池車両1であって、ベンチュリ部26bを備える排気管26に移動可能に設けられかつ生成水を排気管26内へ排出し得るノズル4と、ノズル4の端部がベンチュリ部26bの断面中心線26dの近傍位置になる作動位置3aと該作動位置3aよりもベンチュリ部26bに対応するノズル4の突出量が小さくなる退避位置3bにノズル4を移動させる移動装置7と、移動装置7を制御する制御装置8を有する。制御装置8は、燃料電池の電力によって駆動する駆動装置への電力が所定値以上の場合にノズル4を作動位置3aに移動させ、駆動装置への電力が所定値より小さい際にノズル4を退避位置3bに移動させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池で生成された生成水を霧状にして車体の外方に排出するための生成水霧化装置を備える生成水霧化装置付き燃料電池車両に関する。
燃料電池車両は、例えば電力を生成する燃料電池と、電力生成時に燃料電池が生じる生成水を貯留し得るタンクと、タンク内の水を霧状にして車体の外方に排出する生成水霧化装置を有している(特許文献1参照)。従来の生成水霧化装置は、タンク内の水を吸入しかつ加圧するポンプと、加圧した水を霧状に噴射するノズルと、ポンプを制御する制御装置を有している。制御装置は、車両の走行速度が速いほどポンプの回転数を多くして霧状にし得る水の量を多くする。これによりノズルから排出された生成水が走行風によって好適に拡散されかつ迅速に気化され得る。
従来、エンジンの吸気管に設けられる気化器も知られている(特許文献2参照)。気化器は、例えば吸気管に移動可能に設けられるノズルと、ノズルを移動させる移動装置を制御するための制御装置を有している。制御装置は、吸気管に回転可能に設けられたスロットバルブの回転に連動してスロットバルブと吸気管の壁面の間に形成されるベンチュリ部の略中心位置にノズルの端部が位置するようにノズルを移動させる。これによりノズルから排出される燃料がベンチュリ部の中心近傍を流れる空気によって好適に気化され得る。
特開2007−141475号公報 実開平3−73648号公報
ところで燃料電池車両はエンジン車両に比べて騒音が少ない。そのため燃料電池車両では生成水霧化装置から発せられる騒音が問題になる場合がある。しかし特許文献1等の生成水霧化装置には騒音対策のための構造が設けられていない。なお特許文献1の生成水霧化装置は、異なる目的で水を加圧するポンプを制御しているが、ポンプを制御する場合は電力効率や応答性に優れないなどの問題がある。特許文献2の気化装置は、エンジン車両に設けられるために騒音対策を考慮する必要性がない。そこで本発明は、騒音の発生の小さい生成水霧化装置を有する燃料電池車両を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える生成水霧化装置付き燃料電池車両であることを特徴とする。請求項1に記載の発明によると、ベンチュリ部を備える排気管に移動可能に設けられかつ生成水を排気管内へ排出し得るノズルと、ノズルの端部がベンチュリ部の断面中心線の近傍位置になる作動位置と該作動位置よりもベンチュリ部に対応するノズルの突出量が小さくなる退避位置にノズルを移動させる移動装置と、移動装置を制御する制御装置を有している。制御装置は、燃料電池の電力によって駆動する駆動装置への電力が所定値以上の場合にノズルを作動位置に移動させ、駆動装置への電力が所定値より小さい際にノズルを退避位置に移動させる。
ところで騒音の大きさ(音響パワー)は、一般に管内を流れる気体の流速の8乗に比例する。そのため排気管内を流れる気体の流量が同じであれば、気体の流速が小さいほど、あるいは流速の不均一が小さい程、騒音が小さくなり得る。一方、霧状にされ得る水量は、流速が遅いベンチュリ部の内周面近傍から排出されるよりも流速が速いベンチュリ部の断面中心線近傍において排出される方が多くなる。
これに対して本発明は、駆動装置への電力が所定値以上であって駆動装置の駆動によって生じる音が大きい場合においてノズルが作動位置へ移動する。そのためノズルが作動位置へ移動して排気管のベンチュリ部に対応する領域がノズルによって狭くなることで騒音が大きくなった場合であっても、駆動装置の駆動による音によってノズルによる騒音が際立たなくなる。一方、ノズルが作動位置へ移動することで、ノズルから排出されて霧状になる水の量が多くなる。
また駆動装置への電力が所定値よりも小さい場合は、駆動装置の駆動によって生じる音が小さくなるが、ノズルが退避位置へ移動するために排気管のベンチュリ部に対応する領域が広くなる。これにより該領域における流速が遅くなり、該領域から生じ得る騒音が小さくなる。かくして生成水を霧状にする量を極力少なくすることなく、騒音の発生を抑制することができる。また制御装置は、ノズルの移動によって騒音の発生を調整するために応答性良く騒音の発生を調整し得る。
請求項2に記載の発明によると、車両が荷役装置を備える産業車両であって、駆動装置として走行用モータと荷役装置を駆動させる荷役装置用駆動装置を有している。制御装置は、走行用モータと荷役装置用駆動装置の少なくとも一つへの電力が各所定値以上の場合にノズルを作動位置に移動させる。そして走行用モータと荷役装置用駆動装置の両方への電力が各所定値よりも小さい場合にノズルを退避位置に移動させる。したがってノズルによる騒音は、走行用モータと荷役装置用駆動装置のいずれか一方の駆動によって生じ得る騒音によって際立たなくなる。一方、両方の駆動装置が停止または駆動が小さい場合は、ノズルが退避位置へ移動してノズルによる騒音が小さくなる。
請求項3に記載の発明によると、生成水を貯留し得るタンクから延出する導入管がノズルに接続される。燃料電池の排気側に排気管が接続される。制御装置は、燃料電池の排気量に対応して導入管に設けられたバルブの開度を制御してノズルから排気管内へ排出される生成水の量を調整する。したがって燃料電池からの排気量が多く、排気管内を流れる排気の流速が速い場合にノズルから排出される水の量を多くすることで多くの水を霧状にすることができる。一方、燃料電池からの排気量が少なく、排気管内を流れる排気の流速が遅い場合には、ノズルから排出される水の量を少なくすることで、水が霧状にされずに液体のまま排気管へ放出されることを抑制できる。
フォークリフトの側面図である。 燃料電池システムの構成図である。 生成水霧化装置の構成部品図である。 図3のIV―IV線一部断面図である。 燃料電池車両の制御装置に関する一部構成部品図である。
本発明の一つの実施形態を図1〜5にしたがって説明する。図1に示すように燃料電池車両1は、産業車両の一つである屋内などで使用されるフォークリフトであって荷役装置12を有している。荷役装置12は、車体11の前部に立設されたマスト12aと、マスト12aに昇降可能に取付けられたリフトブラケット12bと、リフトブラケット12bに取付けられたフォーク12cを有している。マスト12aには、油圧ポンプ16と油圧ポンプ16によって伸縮するリフトシリンダ12dが設けられている。フォーク12cとリフトブラケット12bは、リフトシリンダ12dとマスト12aによって昇降され得る。
図1に示すように燃料電池車両1は、車体11の前下部に駆動輪(前輪)13を有し、車体11の後下部に後輪14を有している。車体11の前側内部には駆動輪13に動力を付与する走行用モータ15が設けられている。車体11の後側内部には、燃料電池20と水素タンク21などを備える燃料電池システム2が設けられている。燃料電池20が生成した電力は、走行用モータ15や油圧ポンプ(荷役装置用駆動装置)16などの各種駆動装置に供給される。
燃料電池システム2は、図2に示すように燃料電池20と、生成水を貯留し得るタンク25と、タンク25内の水を霧状にする生成水霧化装置(気化器)3を有している。燃料電池20は、例えば固体高分子型であって、アノード側に管路27を介して水素タンク21が接続される。これによりアノード側に水素タンク21から水素が供給される。燃料電池20のカソード側には管路29を介して加湿器23が接続され、加湿器23には管路28を介してコンプレッサ22が接続される。したがってコンプレッサ22によって酸化剤ガスである酸素を含む空気が加圧されて加湿器23に供給される。そして加湿器23において酸素に水分が供給され、該酸素を含む空気が燃料電池20のカソード側に供給される。
燃料電池20のアノードに供給された水素分子は、水素イオンになって電解質膜に含まれる水分を伴ってカソード側へ移動する。カソードに供給された空気中の酸素分子は、酸素イオンになって水素イオンと結合して生成水になる。生成水は、カソードに供給された空気の排気とともに管路30を介して加湿器23に供給され、一部が加湿器23にて抽出されて再利用される。残りの生成水は、排気とともに管路31を介して希釈器24に排出される(カソード側の排気)。
燃料電池20のカソード側の水や窒素の一部は、逆拡散してアノード側へ移動する。そしてアノード側においてこれらの濃度が高くなると発電効率が低下する。これを抑制するためにアノード側には図2に示すようにパージガス用管路32が接続されている。管路32に設けられた開閉弁33は、燃料電池20が所定時間稼動を継続した時点で燃料電池用制御装置8(図5参照)によって制御されて開放される。これによりアノード側に溜まった水分と窒素は水素ガスと共にパージガス用管路32を介して希釈器24側へ排出(掃気)される(アノード側の排気)。
希釈器24には、図2に示すように管路31,32を介して燃料電池20のカソード側の排気とアノード側の排気が供給される。これら排気は、比重差によって希釈器24内において気体と液体(生成水)に分離され、液体になった生成水は落下してタンク25内に貯留される。また希釈器24内では、アノード側の排気に含まれる水素の濃度がカソード側の排気に含まれる空気によって希釈される。そして希釈器24内の気体は、希釈器24の排気口に接続された排気管26へ排出される。
排気管26は、図3に示すように入口側管部26aとベンチュリ部26bと広がり管部26cを一体に有している。入口側管部26aは、円筒状で全長において内外周径が略同じであり一端部が希釈器24に接続される。ベンチュリ部26bは、管の内周径の一部がくびれた部分であって入口側管部26aよりも内周径が小さい。広がり管部26cは、ベンチュリ部26bから出口部26c1に向けて徐々に内周径が大きくなっている。したがって排気管26内を流れる気体は、ベンチュリ部26b内またはベンチュリ部26bの近傍において最も速くなる。
図2,3に示すように生成水霧化装置3は、導入管5とノズル4を有している。導入管5は、タンク25から延出してノズル4に接続されており、導入管5の途中にはバルブ6が設けられている。ノズル4は、外周面に雄ねじ4cを有しており、排気管26のベンチュリ部26bに形成された雌ねじ付きの取付孔26dに螺合される。これによりノズル4は、導入管5に対して径方向に移動可能に取付けられる。ノズル4は、導入管5と連通する給水孔4aを有している。ノズル4の基端部には、ギヤ4dが取付けられており、ギヤ4dに移動装置7のギヤ7cが噛合わされる。
移動装置7は、図3に示すようにモータ7aと出力軸7bとギヤ7cを有している。モータ7aは、ステッピングモータであって燃料電池用制御装置8(図5参照)によって制御されて出力軸7bを軸回転させる。これにより図3,4に示すようにノズル4は、ベンチュリ部26bの内周面26b1に対する突出量が変わり、作動位置3aと退避位置3bの間を移動する。作動位置3aでは、ノズル4の先端部4bがベンチュリ部26bの断面中心線26dに近い位置(好ましくは断面中心線26d上)になる。退避位置3bでは、ノズル4の先端部4bがベンチュリ部26bの内周面26b1の近傍に位置し、かつベンチュリ部26bに対応する領域へのノズル4の突出量が小さくなり、好ましくはゼロになる。
図2,3に示すようにタンク25内の気圧は燃料電池20からの排気によって高くなり、排気管26内の圧力は圧力損失によってタンク25内の圧力よりも低くなる。またベンチュリ部26b内の圧力は、排気管26を流れる気体によって入口側管部26a内の圧力よりも低くなる。したがって前記圧力損失による圧力差またはベンチュリ部26bにおける圧力低下を利用してタンク25に貯留された水が導入管5に吸い上げられる。そして水は、導入管5とノズル4の給水孔4aを通ってノズル4の先端部4bから排出される。
ノズル4の先端部4bに排出された水は、排気管26内を流れる排気によって切り取られて霧状になる。特にベンチュリ部26bの断面中心線26d近傍は、ベンチュリ部26bの内周面近傍に比べて排気の流速が速いために、ノズル4の先端部4bから切り取られる水の量が多くなる。そして霧状になった水は、排気とともに排気管26から車体11(図1参照)の外の大気中へ排出される。
図5に示すように燃料電池用制御装置8は、産業車両用制御装置9と接続されており、産業車両用制御装置9は、各種駆動装置(走行用モータ15、油圧ポンプ16等)と接続されている。産業車両用制御装置9は、駆動装置15,16に所定の大きさの電力を供給し、かつ該電力の大きさを情報信号として燃料電池用制御装置8に送信する。燃料電池用制御装置8は、駆動装置への電力の大きさに応じて移動装置7を制御する。
例えば走行用モータ15の供給電力が所定値以上の場合(走行時)あるいは油圧ポンプ16の供給電力が所定値以上の場合(荷役時)において移動装置7を制御してノズル4を作動位置3aに移動させる(図3,4参照)。走行用モータ15と油圧ポンプ16の供給電力が所定よりも小さい場合(停車時、低速時または掃気時)においてノズル4を退避位置3bに移動させる。
燃料電池用制御装置8には、図5に示すようにコンプレッサ22と流量センサ34が接続されている。流量センサ34は、コンプレッサ22の吸気口に設けられている。したがって流量センサ34の出力信号は、コンプレッサ22が燃料電池20に供給する空気量に対応し、かつ燃料電池20のカソード側から排出される排気量に対応している。燃料電池用制御装置8は、流量センサ34の出力信号に基づいてバルブ6を制御する。例えば流量センサ34の出力信号に基づいて燃料電池20からの排気量が多いと判断した際に、バルブ6の開度を大きくしてノズル4から排出される水の量を多くする。逆に燃料電池20からの排気量が少ないと判断した際に、バルブ6の開度を小さくしてノズル4から排出される水の量を少なくする。
以上のように燃料電池車両1は、図3に示すようにノズル4と移動装置7制御装置8を有している。制御装置8は、燃料電池20の電力によって駆動する駆動装置15,16への電力が所定値以上の場合にノズル4を作動位置3aに移動させ、駆動装置15,16への電力が所定値より小さい際にノズル4を退避位置3bに移動させる。
ところで騒音の大きさ(音響パワー)は、一般に管内を流れる気体の流速の8乗に比例する。そのため排気管26内を流れる気体の流量が同じであれば、気体の流速が小さいほど、あるいは流速の不均一が小さい程、騒音が小さくなり得る。一方、霧状にされ得る水量は、流速が遅いベンチュリ部26bの内周面近傍から排出されるよりも流速が速いベンチュリ部26bの断面中心線26d近傍において排出される方が多くなる。
これに対して本形態は、駆動装置15,16への電力が所定値以上であって駆動装置15,16の駆動によって生じる音が大きい場合においてノズル4が作動位置3aへ移動する。そのためノズル4が作動位置3aへ移動して排気管26のベンチュリ部26bに対応する領域がノズル4によって狭くなることで騒音が大きくなった場合であっても、駆動装置15,16の駆動による音によってノズル4による騒音が際立たなくなる。一方、ノズル4が作動位置3aへ移動することで、ノズル4から排出されて霧状にされ得る水の量が多くなる。
また駆動装置15,16への電力が所定値よりも小さい場合は、駆動装置15,16の駆動によって生じる音が小さくなるが、ノズル4が退避位置3bへ移動するため排気管26のベンチュリ部26bに対応する領域が広くなる。これにより該領域における流速が遅くなり、該領域から生じ得る騒音が小さくなる。かくして生成水を霧状にする量を極力少なくすることなく、騒音の発生を抑制することができる。また制御装置8は、ノズル4の移動によって騒音の発生を調整するために応答性良く騒音の発生を調整し得る。
また燃料電池車両1は、図1,5に示すように駆動装置として走行用モータ15と油圧ポンプ(荷役装置用駆動装置)16を有している。制御装置8は、走行用モータ15と油圧ポンプ16の少なくとも一つへの電力が各所定値以上の場合にノズル4を作動位置3aに移動させる。そして走行用モータ15と油圧ポンプ16の両方への電力が各所定値よりも小さい場合にノズル4を退避位置3bに移動させる。
したがってノズル4による騒音は、走行用モータ15と油圧ポンプ16のいずれか一方の駆動によって生じ得る騒音によって際立たなくなる。例えば走行用モータ15への電力が大きくなると(走行時)車両1の速度が速くなって車輪(駆動輪13と後輪14)と床面間のロードノイズが大きくなる。油圧ポンプ16への電力が大きくなると(荷役時)油圧ポンプ16および油圧ポンプ16によって駆動する荷役装置12の各種部材、例えばマスト12aに懸架された図示省略のチェーンやリフトシリンダ12d等が発する音が大きくなる。これによりノズル4による騒音が際立たなくなる。一方、両方の駆動装置15,16が停止または駆動が小さい場合は、ノズル4が退避位置3bへ移動してノズル4による騒音が小さくなる。
また図2,3に示すように燃料電池20の排気側に排気管26が接続される。制御装置8は、燃料電池20の排気量に対応して導入管5に設けられたバルブ6の開度を制御してノズル4から排気管26内へ排出される生成水の量を調整する。したがって燃料電池20からの排気量が多く、排気管26内を流れる排気の流速が速い場合にノズル4から排出される水の量を多くすることで多くの水を霧状にすることができる。一方、燃料電池20からの排気量が少なく、排気管26内を流れる排気の流速が遅い場合には、ノズル4から排出される水の量を少なくすることで、水が霧状にされずに液体のまま排気管26へ放出されることを抑制できる。
また図2に示すように排気管26の下流側にはマフラーが設けられていない。そのため排気管26の排気に含まれている水がマフラーによって液化される問題が生じない。またマフラーを設けるスペースも不要である。
(他の実施の形態)
本発明は、上記実施の形態に限定されず以下の形態等であっても良い。例えば図3に示すノズル4は、排気管26のベンチュリ部26bに移動可能に設けられている。しかし入口側管部26aまたは広がり管部26cにノズルが移動可能に設けられ、ノズルが作動位置に移動することでノズルの端部がベンチュリ部26bの近傍または内部においてベンチュリ部26bの断面中心線26dの近傍位置になり、ノズルが退避位置に移動することでノズルのベンチュリ部26bに対応する領域(軸方向の平行領域)への突出量が小さくなる形態であっても良い。
図3に示す移動装置7は、ギヤ7cとギヤ4dを介してノズル4を軸回転させている。しかし移動装置がノズルを直接、軸回転させるモータを有していても良い。または移動装置が気圧(例えばコンプレッサ22によって生じた気圧)あるいは液圧(例えば導入管5の水圧)を利用してノズルを移動させても良い。
図1に示す燃料電池車両1は、荷役装置12を駆動させる駆動装置として油圧ポンプ16を有している。しかし油圧ポンプ16に代えてモータを有し、モータによって各種荷役装置を駆動させても良い。燃料電池車両1は、産業車両であるが自動車やバスなどの車両であって、駆動装置として走行用モータを有していても良い。
図2に示すノズル4は、排気管26に設けられており、排気管26は燃料電池20の排気側に接続されている。しかしコンプレッサに接続された排気管を有しており、その排気管にノズルが移動可能に設けられていても良い。
1…燃料電池車両
2…燃料電池システム
3…生成水霧化装置
3a…作動位置
3b…退避位置
4…ノズル
4b…先端部
5…導入管
6…バルブ
7…移動装置
8…燃料電池用制御装置
9…産業車両用制御装置
12…荷役装置
15…走行用モータ(駆動装置)
16…油圧ポンプ(荷役装置用駆動装置)
20…燃料電池
25…タンク
26…排気管
26b…ベンチュリ部
26d…断面中心線
33…開閉弁
34…流量センサ

Claims (3)

  1. 燃料電池で生成された生成水を霧状にして車体の外方に排出する生成水霧化装置を備える生成水霧化装置付き燃料電池車両であって、
    ベンチュリ部を備える排気管に移動可能に設けられかつ前記生成水を前記排気管内へ排出し得るノズルと、前記ノズルの端部が前記ベンチュリ部の断面中心線の近傍位置になる作動位置と該作動位置よりも前記ベンチュリ部に対応する前記ノズルの突出量が小さくなる退避位置に前記ノズルを移動させる移動装置と、前記移動装置を制御する制御装置を有し、
    前記制御装置は、前記燃料電池の電力によって駆動する駆動装置への電力が所定値以上の場合に前記ノズルを作動位置に移動させ、前記駆動装置への電力が前記所定値より小さい際に前記ノズルを退避位置に移動させることを特徴とする生成水霧化装置付き燃料電池車両。
  2. 請求項1に記載の生成水霧化装置付き燃料電池車両であって、
    前記車両が荷役装置を備える産業車両であって、
    駆動装置として走行用モータと前記荷役装置を駆動させる荷役装置用駆動装置を有し、
    制御装置は、前記走行用モータと前記荷役装置用駆動装置の少なくとも一つへの電力が各所定値以上の場合にノズルを作動位置に移動させ、前記走行用モータと前記荷役装置用駆動装置の両方への電力が前記各所定値よりも小さい場合に前記ノズルを退避位置に移動させることを特徴とする生成水霧化装置付き燃料電池車両。
  3. 請求項1または2に記載の生成水霧化装置付き燃料電池車両であって、
    生成水を貯留し得るタンクから延出する導入管がノズルに接続され、
    燃料電池の排気側に排気管が接続され、
    制御装置は、前記燃料電池の排気量に対応して前記導入管に設けられたバルブの開度を制御して前記ノズルから前記排気管内へ排出される前記生成水の量を調整することを特徴とする生成水霧化装置付き燃料電池車両。
JP2009114385A 2009-03-16 2009-05-11 生成水霧化装置付き燃料電池車両 Pending JP2010263737A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009114385A JP2010263737A (ja) 2009-05-11 2009-05-11 生成水霧化装置付き燃料電池車両
US12/723,470 US8697305B2 (en) 2009-03-16 2010-03-12 Fuel cell system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009114385A JP2010263737A (ja) 2009-05-11 2009-05-11 生成水霧化装置付き燃料電池車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010263737A true JP2010263737A (ja) 2010-11-18

Family

ID=43361351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009114385A Pending JP2010263737A (ja) 2009-03-16 2009-05-11 生成水霧化装置付き燃料電池車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010263737A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014035800A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toyota Industries Corp 燃料電池システム
JP2018085223A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 トヨタ自動車株式会社 排気管構造
CN110450652A (zh) * 2019-09-02 2019-11-15 恒勃控股股份有限公司 一种氢能源汽车用储排水装置
JP2020140780A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 ヤマト・H2Energy Japan株式会社 排水装置及び排水機能付ディスペンサ
KR20220153310A (ko) * 2021-05-11 2022-11-18 주식회사 케이퓨얼셀 수소자동차용 배출수 무화장치
WO2023054368A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 株式会社小松製作所 作業現場の散水システム及び作業現場の散水方法
WO2023054462A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 株式会社小松製作所 運搬車両

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014035800A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toyota Industries Corp 燃料電池システム
JP2018085223A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 トヨタ自動車株式会社 排気管構造
JP2020140780A (ja) * 2019-02-26 2020-09-03 ヤマト・H2Energy Japan株式会社 排水装置及び排水機能付ディスペンサ
JP7205888B2 (ja) 2019-02-26 2023-01-17 ヤマト・H2Energy Japan株式会社 排水装置及び排水機能付ディスペンサ
CN110450652A (zh) * 2019-09-02 2019-11-15 恒勃控股股份有限公司 一种氢能源汽车用储排水装置
KR20220153310A (ko) * 2021-05-11 2022-11-18 주식회사 케이퓨얼셀 수소자동차용 배출수 무화장치
KR102506083B1 (ko) * 2021-05-11 2023-03-07 주식회사 케이퓨얼셀 수소자동차용 배출수 무화장치
WO2023054368A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 株式会社小松製作所 作業現場の散水システム及び作業現場の散水方法
WO2023054462A1 (ja) * 2021-09-29 2023-04-06 株式会社小松製作所 運搬車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010263737A (ja) 生成水霧化装置付き燃料電池車両
US8697305B2 (en) Fuel cell system
JP4622312B2 (ja) 車両
JP5272883B2 (ja) 燃料電池車両の生成水霧化装置
WO2013031284A1 (ja) 車両用燃料電池冷却装置及び燃料電池車両
JP2010218802A (ja) 燃料電池システム
US20020043063A1 (en) Exhaust gas recirculation type combined plant
WO2007072662A1 (ja) 燃料電池システムとその運転方法
JP4919382B2 (ja) 燃料電池車両における生成水排出装置
JP5767090B2 (ja) 移動体
JP2018060757A (ja) エゼクタ、燃料供給装置および燃料電池システム
KR102167511B1 (ko) 연료 전지 차량 및 연료 전지 차량의 제어 방법
JP4947101B2 (ja) 移動体
US20190198900A1 (en) Fuel cell system, mobile object, and exhaust gas discharge control method
JP5316431B2 (ja) 燃料電池システム
JP2010218803A (ja) 燃料電池システム
JP5841868B2 (ja) ミスト装置
JP2013195015A (ja) ミスト装置
JP5464047B2 (ja) 燃料電池システム
JP6059972B2 (ja) 燃料電池システム
JP2011111944A (ja) ガスタービン吸気冷却装置
CN109457793B (zh) 吸粪车压力引导式除臭装置
JP6007023B2 (ja) 燃料電池システム
CN209312918U (zh) 一种车用喷雾加湿装置以及喷雾加湿系统
JP5956832B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池付産業車両