JP2010262791A - 発光装置 - Google Patents

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秀紀 笹岡
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Abstract

【課題】X線を良好に遮蔽し、良好に可視光線を外部に取り出すことが可能な発光装置を提供する。
【解決手段】発光装置10は、遮蔽部11と第1のフェイスガラス12と給電部13と配線14と電源15と発光素子20と、を備える。発光素子20は、アノード電極21と蛍光体膜22とエミッタ電極23と第2のフェイスガラス24と、を備える。遮蔽部11を円錐台形状の凹部11aと凸部11bとから構成し、発光素子20から発せられる光を遮蔽部11で反射し、外部に導出させることにより、X線の漏洩を良好に防ぎ、更に良好に可視光を外部に取り出すことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電界電子放出型電極を利用した発光装置に関する。
従来、電界放出型光源(FEL;Field Emission Lamp)のように、電界電子放出現象を利用した発光装置が照明として用いられている。電界放出型光源は、VFD(Vacuum Fluorescent Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等と、電子線照射によって励起された蛍光体の発光、すなわちカソードルミネセンスを利用する点では同様であるが、電子放出源としてフィラメントではなく、量子的な効果で電子放出を行う電界電子放出素子を使用することに特徴がある。電界放出型光源では、フィラメントのように加熱を必要とせずに大きな電流を取り出せるため、低消費電力で高輝度な発光を得ることができ、耐久性も高いことが知られている。
また、電界放出型光源としては、例えば特許文献1に示すような透過型のFEL、特許文献2に示すような反射型のFELが知られている。
特開2008−258038号公報 特開2006−236721号公報
ところで、電界放出型光源で一般に用いられる電子線励起型蛍光体(例えばP−22、P−52等)は、加速電圧が低いほど発光効率が悪く、蛍光体の劣化も速いという問題がある。
これらの蛍光体を高効率に長時間用いるためには、加速電圧を上げることが考えられるが、加速電圧を上昇させると蛍光体から可視光線だけでなくX線も発生する。
この蛍光板より発生する線が、FELの光を取り出すための窓の素材が、ソーダガラスなどのように軽元素からなる場合には、前記透過型、反射型のいずれの方式であっても外部に放射される危険性がある。
このため、X線を良好に遮蔽し、良好に可視光線を外部に取り出すことが可能な発光装置が求められている。
本発明は上述した問題を鑑みてなされたものであり、X線を良好に遮蔽し、良好に可視光線を外部に取り出すことが可能な発光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の観点に係る発光装置は、
蛍光体膜と、電界の印加により電子を放出する電子放出素子と、を有する発光素子と、
前記発光素子が中に配置され、前記発光素子から発せられるX線を遮蔽する遮蔽部と、
を備えることを特徴とする。
前記遮蔽部は反射性を有する材料から形成され、前記遮蔽部の内周面は、所定程度傾斜しており、
前記遮蔽部の内周面で前記発光素子から発せられた光が反射し、外部に出射されてもよい。
前記遮蔽部は、
円錐台形状に形成された凹部と、前記凹部の底面に設けられた円錐台形状の凸部と、を備えてもよい。
前記発光素子は、X線を遮蔽する発光素子遮蔽部を更に備え、
前記発光素子遮蔽部の内周面には前記蛍光体膜が形成されてもよい。
前記発光素子遮蔽部は、円錐台形状に形成され、
前記発光素子遮蔽部と前記凸部とは同軸となり、前記発光素子遮蔽部の側面と前記凸部の側面とがほぼ同一の方向に広がるように設けられてもよい。
前記発光素子は、前記電子放出素子と対向するように設けられる第1の電極を更に備え、
前記発光素子遮蔽部は、前記第1の電極としても機能してもよい。
前記発光素子には、発光素子の外周面上に、その表面を直線的に見込める角度が存在しないように、湾曲、或いは屈折させた放熱フィンの配列からなるヒートシンクを備えてもよい。
本発明によれば、X線を遮蔽することが可能な容器内に発光素子を設けることにより、X線を良好に遮蔽し、良好に可視光線を外部に取り出すことが可能な発光装置を提供することができる。
実施形態に係る発光装置を模式的に示す図である。 発光装置を説明する図である。 発光装置の光路を模式的に示す図である。 エミッタ電極の電子放出領域を模式的に説明する図である。 X線透過率のフォトンエネルギーに対する依存性を表す図である。 発光装置の変形例を模式的に示す図である。 発光装置の変形例を模式的に示す図である。
本発明の実施形態に係る発光装置について図を用いて説明する。本実施形態の発光装置は照明や表示に使用可能な、電子線照射によって励起される蛍光体の発光を利用した電界放出型光源を例に挙げて説明する。
発光装置10は、図1に示すように、遮蔽部11と、第1のフェイスガラス12と、給電部13と、配線14と、電源15と、発光素子20と、を備える。発光素子20は、アノード電極21と、蛍光体膜22と、エミッタ電極23と、第2のフェイスガラス24と、を備える。発光素子20は、遮蔽部11と第1のフェイスガラス12とからなる空間に設けられている。
遮蔽部11は、X線を遮蔽することが可能であり、反射性を有する材料から形成される。遮蔽部11内には発光素子20が設けられ、遮蔽部11は、蛍光体膜22から発せられたX線を遮蔽し、更に可視光線を内周面で反射させ第1のフェイスガラス12を介して外部に導出するように機能する。遮蔽部11は、詳細に後述するように、鉄、ニッケル、ステンレス、真鍮等から形成され、X線を所定程度遮蔽する厚みを備える。また、遮蔽部11は、凹部11aと凸部11bとを備える。凹部11aは、円錐台形状、具体的には図1に示すように、円錐を底面に平行な平面で切り、小円錐の部分を除いた形に形成される。また、遮蔽部11の凹部11aの内径は、後端側(底面側、図1に示す下端)が先端側(口縁部、図1に示す上端)と比較して小さく形成される。また、凹部11aの底面には、円錐台形状の凸部11bが形成される。この凹部11aと凸部11bとにより、遮蔽部11の断面図は図1に示すように、ほぼW型となる。遮蔽部11を、このように底面から放射状に広がる形、換言すればお椀状の凹部11aとし、凹部11aの底面に凸部11bを設けることにより、凹部11aの内周面とを凸部11bの外周面とを反射板として機能させることができ、蛍光体膜22から発せられた光を効率よく外部に導出させることが可能となる。また、遮蔽部11の周囲には図示しない絶縁性の材料、例えばガラス等からなる真空封止容器が設けられている。
また、本実施形態の遮蔽部11は、図2に示すように、凹部11aの外周面の底面に対する角度をθ、凸部11bの高さ(遮蔽部11の内側の底面から凸部11bの先端)をd、発光素子20のアノード電極21の半径をr、凸部11bの半径をRとしたとき、下記の数1、式1、式2を満たす。
Figure 2010262791
(式1)
d≧R
(式2)
R≧r
本実施形態では、発光素子20の第2のフェイスガラス24は遮蔽部11の底面に面しているため、発光素子20から発せられ、第2のフェイスガラス24を介して出射された可視光線は遮蔽部11の底面、つまり図3に点線で示すように下方向に一旦出射される。この可視光線は、遮蔽部11によって発光素子20の発光方向とは反対側に反射される。この際、数1、式1及び式2を満たすように、遮蔽部11を形成することにより、反射光が発光素子20内に再入射することを抑制することができる。X線は、蛍光体膜22で発生し、その一部が第2のフェイスガラス24で減衰を受けつつも通過するが、この方向にはX線を遮蔽する機能を有する遮蔽部11が位置しているため、このX線は遮蔽部11によって遮蔽される。なお、電子入射角に対して順方向の範囲に放射されるX線はアノード電極21によって遮蔽される。つまり、本実施形態では、アノード電極21の先端(口縁部)が遮蔽部11の凸部11bの後端(底面)を覆うような形で、発光素子20と遮蔽部11とを配置させているため、発光素子20から発せられたX線をアノード電極21と、遮蔽部11とによって遮蔽することが可能となる。
第1のフェイスガラス12は、透光性を有する材料、例えばガラス等から形成される。第1のフェイスガラス12は、低融点フリットガラス等により遮蔽部11の先端側に接着固定されている。また、第1のフェイスガラス12は、図1に示すように発光素子20のアノード電極21と接するように配置されている。
なお、第1のフェイスガラス12は図1に示す構成とは異なり、アノード電極21と所定の距離だけ離間して配置されていてもよい。また、図1では第1のフェイスガラス12を設ける構成を例に挙げて説明しているが、第1のフェイスガラス12を省略することも可能である。この場合、遮蔽部11、発光素子20は大気に曝されるが、発光素子20から発せられる熱は、良好に大気中に放熱されるため好ましい。
給電部13は、導電性を有する材料、例えば銅から形成される。給電部13は、第2のフェイスガラス24の略中心に設けられており、給電部13の中心にはエミッタ電極23と電源15とを接続する配線14が設けられている。
配線14は、リード配線等から構成され、エミッタ電極23と電源15とを電気的に接続する。
電源15は、配線14によってエミッタ電極23に接続される。電源15によって、−10kV以上、例えば−30kVの電圧がエミッタ電極23に印加される。
次に、発光素子20について説明する。発光素子20は、アノード電極21と蛍光体膜22とエミッタ電極23と第2のフェイスガラス24とを備え、遮蔽部11と第1のフェイスガラス12とからなる空間に設けられている。
アノード電極(発光素子遮蔽部)21は、導電性と反射性を有する材料から形成され、円錐台形状、具体的には図1に示すように、円錐を底面に平行な平面で切り、小円錐の部分を除いた形に形成される。アノード電極21はエミッタ電極23と対向するように設けられており、アノード電極21の内周面には蛍光体膜22が形成される。また、アノード電極21の内径は、後端側(底面側、図1に示す上端)が先端側(口縁部、図1に示す下端)と比較して小さく形成される。また、特に本実施形態では、アノード電極21は、遮蔽部11と同様に、鉛を用いず、鉄、ニッケル、ステンレス、真鍮等から形成され、X線を所定程度遮蔽する厚みを備える。アノード電極21を、このように底面から放射状に広がる形、換言すればお椀状に形成することにより、アノード電極21を反射板として機能させ、蛍光体膜22から発せられた光を効率よく外部に導出することが可能となる。また、本実施形態ではアノード電極21は、遮蔽部11の凸部11bと同軸となるように配置され、アノード電極21の側面と凸部11bの側面とはほぼ同じ方向に放射状に広がるように配置される。ここで、アノード電極21の側面の角度と、凸部11bの側面の角度とは同一であっても異なっていてもよい。更に、アノード電極21をX線を遮蔽するように構成することにより、発光素子からのX線の漏洩を防ぐことができる。また、本実施形態では、アノード電極21は接地されている。
なお、図1ではアノード電極21を、X線を遮蔽する材料から形成し、円錐台形状に形成することでアノード電極としての機能とX線遮蔽効果とを有する構成を例に挙げて説明しているが、これらの機能を分離させてもよい。例えば金属の代わりにストロンチウムやバリウムを含有するX線遮蔽ガラス等を用いて、X線を所定程度吸収する厚み(日本電気硝子製LFX−9で4〜5mm)をもつ図1に示すアノード電極21と同様の円錐台形状に形成し、この内周面に透明導電膜を形成し、透明導電膜をアノード電極として機能させてもよい。このような可視光線を透過するX線遮蔽ガラス等を、X線を充分に吸収できる厚みで使用することで、X線を遮蔽し、更に蛍光体膜22から発せられたアノード電極へ向かう可視光線をも、良好に取り出すことができる。
蛍光体膜22は、蛍光体材料、例えばP22蛍光体、P−52蛍光体等から形成され、アノード電極21のエミッタ電極23に対向する内周面上に形成される。エミッタ電極23から発せられた電子が蛍光体膜22に衝突することにより、蛍光体膜22中の蛍光体が発光する。蛍光体膜22から発せられた可視光線は、第2のフェイスガラス24を介して遮蔽部11内に導出され、更に遮蔽部11内で反射され、第1のフェイスガラス12を介して外部に導出される。蛍光体膜22から発せられたX線は、アノード電極21又は遮蔽部11によって遮蔽され、外部には導出されない。
エミッタ電極(電子放出素子)23は、電界電子放出特性を備える材料から形成され、棒状又はワイヤ状に形成される。また、エミッタ電極23は、アノード電極21の略中心に設けられる。エミッタ電極23を棒状又はワイヤ状とし、これを囲むアノード電極21の内面に蛍光体膜22を設けることにより、蛍光体膜22の面積を広く設けることができる。また、本実施形態のエミッタ電極23は、電子放出性を備える膜が形成された電子放出領域23aと、電子放出性を有しない非電子放出領域23bと、を備える。
本実施形態のエミッタ電極23の電子放出領域23aは、ニッケル等の導電性を有する材料から形成された棒状の部材の表面に、電子放出性を有する膜が形成されている。具体的には、電子放出領域23aは、図4に示すように芯部31と、バリア層32と、電子放出膜33と、を有する。また、電子放出膜33は、曲面をなす花弁状(扇状)の複数のグラファイト構造の炭素薄片が起立しながら互いにランダムな方向に繋がりあっているカーボンナノウォール(Carbon Nano Wall(CNW))41と、CNW41上に連続して堆積された、粒径がナノメートルオーダー(1μm未満)の複数の微結晶ダイヤモンド微粒子を含む層である微結晶ダイヤモンド膜(炭素膜)42と、主にCNW41の一部が成長し、微結晶ダイヤモンド膜42の隙間を貫通し、微結晶ダイヤモンド膜42の表面から突き出ている針状のスティック43と、を有する。
CNW41からはスティック43が成長している。また、スティック43の周囲には微結晶ダイヤモンド膜42のダイヤモンド微粒子42aが配置している。また個々のダイヤモンド微粒子42a間には、sp結合が支配的な相42bが形成される。このようにスティック43がCNW41から成長することによって、スティック43とCNW41とが連続しているので、導体であるCNW41からスティック43に効率よく電子が供給され、スティック43から良好に電子が放出される。
芯部31は、少なくとも金属あるいは半金属のいずれかを含む導電性材料、例えばSi、Mo、Ni、ステンレス合金からなる。金属あるいは半金属は、芯部31全体に含まれてもよく、電子放出膜33が形成される面側のみ形成されていてもよい。
バリア層32は、CVDにより生じる原料ガスを分解してなる反応性の高い炭素が内部に拡散しにくく且つ所定の粒径を有する粒子が芯部31の表面に敷き詰められた層であり、ダイヤモンド粒子、炭化ケイ素(SiC)等の炭化物、窒化ケイ素(Si3N4)等の窒化物、酸化鉄、酸化クロム、酸化アルミニウム等の酸化物等から形成される。
第2のフェイスガラス24は、透光性を有する材料、例えばガラス等から形成される。第2のフェイスガラス24は、アノード電極21の先端側(図1では下端側)に設けられ、低融点フリットガラス等によりアノード電極21に接着固定されている。
次に、図5に0.25mm厚の鉛と、1.34mm厚のステンレス、1.33mm厚の鉄、0.87mm厚の真鍮、0.92mm厚のニッケルに関して、実験的あるいは半経験的計算によって得られたパラメータを用いて計算された、X線エネルギーに対するX線透過率の依存性を示す(参考文献 B.L. Henke, E.M. Gullikson, and J.C. Davis. X-ray interactions: photoabsorption, scattering, transmission, and reflection at E=50-30000 eV, Z=1-92, Atomic Data and Nuclear Data Tables Vol. 54 (no.2), 181-342)。なお、図5では実線が1.34mm厚のステンレス、1.33mm厚の鉄、0.87mm厚の真鍮、0.92mm厚のニッケルのいずれかに対応し、破線が0.25mm厚の鉛に対応する。図5に示すように、X線のフォトンエネルギーが30keV以下の範囲で、ステンレス、鉄、真鍮、ニッケルを上述の厚さにすることによって、鉛当量0.25mmPbとほぼ同等のX線遮蔽能力をもつこと分かる。このため、本実施形態でも、遮蔽部11及びアノード電極21は、鉛当量0.25mmPbを満たすために、例えば1.34mm厚以上のステンレス、1.33mm厚以上の鉄板、0.87mm厚以上の真鍮板、0.92mm厚以上のニッケル板のいずれかを用いることができる。
このように、本実施形態では、遮蔽部11内に発光素子20を設けることにより、良好にX線を遮蔽することが可能な発光装置を提供することができる。特に本実施形態では、遮蔽部11を円錐台形状の凹部11aと凸部11bとから構成し、発光素子20から発せられる光を遮蔽部11で反射し、外部に導出させることにより、X線の漏洩を良好に防ぎ、更に良好に可視光線を外部に取り出すことが可能となる。また、本実施形態では、アノード電極21の先端が遮蔽部11の凸部11bの後端を覆うような形で、発光素子20と遮蔽部11とを配置させているため、発光素子20から発せられたX線をアノード電極21によっても遮蔽することができる。これにより、X線が励起される10kV以上の電子加速電圧に設定しても、X線が装置の外部に漏洩することを抑制することができ、従来と比較し加速電圧を高くすることが可能となり、蛍光体の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態では、X線を遮蔽するために鉛を用いないため環境に負荷を与えることはない。更に、X線の遮蔽をフェイスガラスでの吸収だけに頼る構成では、高価である特殊な材料のフェイスガラスを用いる必要があったが、このような高価なフェイスガラスを用いる必要がないため、発光装置の製造コストを削減することが可能である。
また、本実施形態では、発光素子20から発生した可視光線は遮蔽部11によって光源部の発光方向と反対側に反射される。この際、遮蔽部11を数1、式1及び式2を満たすように設計することにより、反射光が発光素子20へ再入射することを防ぐことができる。
本発明は上述した実施形態に限られず、様々な変形及び応用が可能である。
例えば、上述した実施形態では、給電部13を第2のフェイスガラス24に設ける構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、例えば図6に示すようにアノード電極21の後端部(図6に示す上端)に設けてもよい。
また、蛍光体膜22は電子の衝突により高温となるため、図7に示す発光装置10のようにアノード電極21の外周側にヒートシンク58を設けることも可能である。このようなヒートシンク58を設けることで、発光時の蛍光体膜の温度上昇を緩和すると同時に、アノード電極21のX線遮蔽能力を向上させることが可能となる。同時に、アノード電極21の外周面を照射方向から直線的に見込める角度が存在しないように、ヒートシンクを湾曲、或いは屈折させた放熱フィンの配列によって構成することで、アノード電極21の内周面の蛍光体膜22からのX線に対して、より遮蔽能力を高めることが可能となる。また、その効果によってアノード電極21の厚さを、ヒートシンクがない場合に比べて薄くすることができアノード電極21を安価なプレス加工で作製しやすくなる。
上述した実施形態では、遮蔽部11の凸部11bが一つ設けられ、発光素子20も一つ設けられる構成を例に挙げて説明したが、これに限られず、一つの遮蔽部11に対して凸部11b及び/又は発光素子20が複数形成される構成であってもよい。
10 発光装置
11 遮蔽部
11a 凹部
11b 凸部
12 第1のフェイスガラス
13 給電部
14 配線
15 電源
20 発光素子
21 アノード電極
22 蛍光体膜
23 エミッタ電極(電子放出素子)
23a 電子放出領域
23b 非電子放出領域
24 第2のフェイスガラス
58 ヒートシンク

Claims (7)

  1. 蛍光体膜と、電界の印加により電子を放出する電子放出素子と、を有する発光素子と、
    前記発光素子が中に配置され、前記発光素子から発せられるX線を遮蔽する遮蔽部と、
    を備えることを特徴とする発光装置。
  2. 前記遮蔽部は反射性を有する材料から形成され、前記遮蔽部の内周面は、所定程度傾斜しており、
    前記遮蔽部の内周面で前記発光素子から発せられた光が反射し、外部に出射されることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記遮蔽部は、
    円錐台形状に形成された凹部と、前記凹部の底面に設けられた円錐台形状の凸部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記発光素子は、X線を遮蔽する発光素子遮蔽部を更に備え、
    前記発光素子遮蔽部の内周面には前記蛍光体膜が形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載の発光装置。
  5. 前記発光素子遮蔽部は、円錐台形状に形成され、
    前記発光素子遮蔽部と前記凸部とは同軸となり、前記発光素子遮蔽部の側面と前記凸部の側面とがほぼ同一の方向に広がるように設けられることを特徴とする請求項4に記載の発光装置。
  6. 前記発光素子は、前記電子放出素子と対向するように設けられる第1の電極を更に備え、
    前記発光素子遮蔽部は、前記第1の電極としても機能することを特徴とする請求項5に記載の発光装置。
  7. 前記発光素子には、発光素子の外周面上に、その表面を直線的に見込める角度が存在しないように、湾曲、或いは屈折させた放熱フィンの配列からなるヒートシンクを備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012138248A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Futaba Corp 光殺菌装置および紫外線エックス線発生装置

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