JP2002141007A - 蛍光表示装置 - Google Patents

蛍光表示装置

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JP2002141007A
JP2002141007A JP2001170229A JP2001170229A JP2002141007A JP 2002141007 A JP2002141007 A JP 2002141007A JP 2001170229 A JP2001170229 A JP 2001170229A JP 2001170229 A JP2001170229 A JP 2001170229A JP 2002141007 A JP2002141007 A JP 2002141007A
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cap
phosphor screen
electrode
gap
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JP2001170229A
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Junko Yotani
純子 余谷
Sashiro Kamimura
佐四郎 上村
Takeshi Nagameguri
武志 長廻
Hiroyuki Kurachi
宏行 倉知
Hiroshi Yamada
弘 山田
Tomotaka Ezaki
智隆 江崎
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Noritake Itron Corp
Original Assignee
Ise Electronics Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/52Screens for shielding; Guides for influencing the discharge; Masks interposed in the electron stream
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J1/00Details of electrodes, of magnetic control means, of screens, or of the mounting or spacing thereof, common to two or more basic types of discharge tubes or lamps
    • H01J1/54Screens on or from which an image or pattern is formed, picked-up, converted, or stored; Luminescent coatings on vessels
    • H01J1/62Luminescent screens; Selection of materials for luminescent coatings on vessels
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/863Passive shielding means associated with the vessel
    • H01J2229/8638Ionising radiation shielding, e.g. X-rays

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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でX線の漏洩防止と蛍光面の過熱
防止を図り、アノード電極への印加電圧を高くして高輝
度の光を得る。 【解決手段】 キャップ9を外囲器1の前面側に被せ、
蛍光面プレート1−2を含む外囲器1のほゞ1/3の領
域を覆う。キャップ9は鉛ガラスにより形成する。キャ
ップ9と外囲器1との間の空隙8に冷却液12を封入す
る。冷却液12の封止はシリコン接着剤(又はフッ素ゴ
ムパッキン)11によって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子の衝突によ
り発光する蛍光体を備えた蛍光表示装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の蛍光表示装置は、少
なくともその一部が透光性を有する表示面とされた外囲
器を備え、この外囲器の表示面の内側に蛍光体を塗布す
ることによって蛍光面が形成されている。外囲器の内部
は真空とされ、蛍光面に対して電子を放出するカソード
電極と、カソード電極からの電子を引き出すグリッド電
極と、カソード電極から引き出された電子を加速するア
ノード電極とが配置されている。グリッド電極によりカ
ソード電極から引き出された電子はアノード電極により
加速され蛍光面に衝突する。この結果、蛍光面を構成す
る蛍光体が電子衝撃により励起され、その蛍光体に応じ
た色で蛍光面が発光する。蛍光面の発光光は表示面より
光学的フィルムを介して出射される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アノード電極に高電圧
を加えると、蛍光面に高速に加速された電子が衝突し、
輝度がアップする。しかし、蛍光面の温度が急激に上昇
し、この温度の上昇に伴って急速に輝度が低下する。ま
た、衝突する電子が高いエネルギーを持つことによっ
て、蛍光面でのX線の発生量が多くなり、表示面より外
部へ漏洩する。この蛍光面の急激な温度上昇とX線の発
生を抑えるために、従来においては、アノード電極に比
較的低い電圧を印加するようにしていた。しかし、アノ
ード電極への印加電圧を低くすると、高輝度の光を得る
ことができなくなる。なお、投射型ブラウン管では、肉
厚の厚い真空外囲器によるX線漏洩防止対策と液冷機構
による蛍光面の過熱防止対策を別々に施しているものも
あるが、大型で重くなるため、小型の蛍光表示装置には
採用できなかった。また、X線の漏洩を防止するため
に、外囲器の表示面(蛍光面プレート)を鉛ガラスとす
ることも考えられるが、熱によって黒化現象が発生する
ので鉛ガラスとすることはできない。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、簡単な構造
でX線の漏洩防止と蛍光面の過熱防止を図り、アノード
電極への印加電圧を高くして高輝度の光を得ることので
きる蛍光表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、外囲器の外側に表示面を囲むよう
に、外囲器との間に空隙を設けて、X線遮蔽材より形成
された透光性を有するキャップを配置したものである。
この発明によれば、蛍光面の熱が外囲器の表示面とキャ
ップとの間の空隙を通り、キャップを介して放熱される
(空冷)。また、X線遮蔽材より形成されたキャップに
よって、蛍光面で発生したX線の外部への漏洩が防がれ
る。なお、空隙に冷却液を封入すれば(液冷)、蛍光面
の過熱防止効果が高まる。また、キャップを鉛ガラスで
形成すれば、X線の漏洩防止効果が高まる。外囲器の表
示面とキャップとの間には空隙があるので、キャップの
温度は高温になることがなく(空隙に冷却液を封入すれ
ばなおさら)、鉛ガラスに黒化現象が発生することはな
い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1はこの発明に係る蛍光表示装置の一
実施の形態の概略を示す側断面図である。
【0007】同図において、1は外囲器であり、外囲器
1の内部は真空とされている。外囲器1は、円筒形のガ
ラスバルブ1−1と、ガラスバルブ1−1の前面側開口
に接着固定された蛍光面プレート(表示面)1−2と、
ガラスバルブ1−1の後面側開口に接着固定されたガラ
スステム1−3とから構成されている。ガラスバルブ1
−1の肉厚は2mmとされている。蛍光面プレート1−
2は、白ガラスとされ、透光性を有している。蛍光面プ
レート1−2の厚みは4mmとされている。外囲器1の
直径は約3cm、長さは約10cmとされている。
【0008】蛍光面プレート1−2の内側には蛍光体を
塗布することによって蛍光面2が形成されている。外囲
器1の内部には、ガラスステム1−3側にセラミック基
板3が設けられ、セラミック基板3上にカソード電極4
が設けられている。カソード電極4は、電極4−1と、
電極4−1に導電性接着剤により固定配置された多数の
柱状グラファイト4−2とから構成されている。柱状グ
ラファイト4−2は、カーボンナノチューブの集合体か
らなり、長さ数μmから数mmの針形状とされている。
そして、この多数の柱状グラファイト4−2を覆うよう
に、メッシュ部5−1を備えたグリッド電極5がカソー
ド電極4より蛍光面2側に離間して配置されている。ま
た、蛍光面2の前方には、アノード電極6が配置されて
いる。
【0009】なお、カソード電極4の構造については、
本出願人による文献1(特願平10−273184号)
や文献2(特願平10−323317号)に詳述されて
いる。カソード電極4における柱状グラファイト4−2
について文献1や文献2から抜粋して説明する。柱状グ
ラファイト4−2は、図3(a)に示されるようにカー
ボンナノチューブ4−2aがほゞ同一方向を向いて集合
した構造体とされている。なお、この図3(a)は、柱
状グラファイト4−2を途中で切断した状態を示す斜視
図である。
【0010】カーボンナノチューブ4−2aは、例えば
図3(b)に示すように、完全にグラファイト化して筒
状をなし、その直径は4〜50nm程度であり、その長
さは1μmオーダである。その先端部は図3(c)に示
すような形状となっている。
【0011】カーボンナノチューブは、ヘリウムガス中
で2本の炭素電極を1〜2mm程度離した状態で直流ア
ーク放電を起こしたときに、陽極側の炭素が蒸発して陰
極側の炭素電極先端に凝集した堆積物中に形成される。
すなわち、炭素電極間のギャップを1mm程度に保った
状態で、ヘリウムガス中で安定なアーク放電を持続させ
ると、陽極の炭素電極の直径とほゞ同じ径を持つ円柱状
の堆積物が陰極先端に形成される。
【0012】その円柱状の堆積物は、外側の固い殻と、
内側のもろくて黒い芯との2つの領域から構成されてい
る。内側の芯は、堆積物柱の長さ方向にのびた繊維状の
組織をもっている。その繊維状の組織が、上述した柱状
グラファイトであり、堆積物柱を切り出すことなどによ
り、柱状グラファイトを得ることができる。なお、外側
の固い殻は、グラファイトの多結晶体である。
【0013】柱状グラファイトにおいて、カーボンナノ
チューブは、炭素の多面体微粒子(ナノポリヘドロン:
nanopolyhedoron)とともに、複数が集合している。カ
ーボンナノチューブは、図3(b),(c)では模式的
に示したように、グラファイトの単層が円筒状に閉じた
形状と、複数のグラファイトの層が入れ子構造的に積層
してそれぞれのグラファイト層が円筒状に閉じた同軸多
層構造となっている形状とがある。それらの中心部分は
空洞となっている。
【0014】外囲器1の内部において、カソード電極4
とグリッド電極5との間には、リードピン7−1,7−
2を介して電圧が印加される。これにより、電極4−1
上に固定配置された柱状グラファイト4−2のカーボン
ナノチューブ4−2aの先端に高電界を集中させ、カー
ボンナノチューブ4−2aの先端から電子を引き出し、
メッシュ部5−1より放出させる。
【0015】外囲器1の内部において、グリッド電極5
よりも蛍光面2側に配置されたアノード電極6には、リ
ードピン7−3を介してグリッド電極5の電位よりも高
い高電圧が印加される。メッシュ部5−1より放出され
たカソード電極4からの電子は、アノード電極6により
加速され、蛍光面2に衝突する。この結果、蛍光面2を
構成している蛍光体が電子衝撃により励起され、その蛍
光体に応じた色で蛍光面2が発光する。蛍光面2の発光
光は蛍光面プレート1−2を透過する。
【0016】このような蛍光表示装置(電界電子放出型
ランプ)に対して、本実施の形態では、蛍光面プレート
1−2の外側にこの蛍光面プレート1−2を囲むよう
に、空隙8を設けて、鉛ガラスより形成されたキャップ
9を配置している。すなわち、カップ型形状(有底円筒
状)のキャップ9を外囲器1の前面側に被せ、蛍光面プ
レート1−2を含む外囲器1のほゞ1/3の領域を覆っ
ている。キャップ9の肉厚は3mmとされている。ま
た、キャップ9の底面9−1は、その内面および外面と
もに平坦とされており、この底面9−1を光出射面とし
て蛍光面プレート1−2を透過した蛍光面2からの光が
出射される。光出射面9−1の外面には出射光の色純度
を高める光学的フィルム10が貼り付けられている。
【0017】キャップ9の光出射面9−1の内面と蛍光
面プレート1−2の外面との間には隙間G1が生じ、キ
ャップ9の円筒壁面9−2の内面と外囲器1のガラスバ
ルブ1−1の外面との間には隙間G2が生じている。空
隙8はこの隙間G1とG2とから構成されている。空隙
8には透明な冷却液(本実施の形態では、水)12が封
入されている。冷却液12は、キャップ9の円筒壁面9
−2の先端内面と外囲器1のガラスバルブ1−1の外面
との間のリング状の隙間をシリコン接着剤11で塞ぐこ
とによって、空隙8内に封止されている。なお、本実施
の形態において、隙間G1,G2は2mmとされてい
る。
【0018】蛍光面2からの発光光は、蛍光面プレート
1−2を透過した後、空隙8(冷却液12)→キャップ
9の光出射面9−1→光学的フィルム10を通って外部
へ出射される。一方、蛍光面2の熱は、空隙8内の冷却
液12によって吸収される。これによって、蛍光面2の
急激な温度上昇が防がれ、アノード電極6への印加電圧
を高くして高輝度の光を得ることが可能となる。蛍光面
プレート1−2を薄くすれば蛍光面2の冷却効果はさら
に高まる。
【0019】従来の電界電子放出型ランプと比較した場
合(キャップ9を設けないタイプ)、本実施の形態で
は、蛍光面2の温度上昇による高輝度時の輝度低下速度
は1/10となった。また、蛍光面2の熱が空隙8内の
冷却液12によって吸収されることによって、キャップ
9が高温になることが防がれ、キャップ9すなわち鉛ガ
ラスの黒化現象が防止される。また、光学的フィルム1
0の熱劣化が防がれ、色純度の良い高輝度で安定した発
光を得ることができる。
【0020】また、本実施の形態において、蛍光面2で
発生するX線は、空隙8(冷却液12)を通りキャップ
9の光出射面9−1より外部へ漏洩しようとするが、キ
ャップ9が鉛ガラスによって形成されているため、キャ
ップ9によって遮蔽される。また、外囲器1のガラスバ
ルブ1−1から漏洩しようとするX線もキャップ9の円
筒壁面9−2により遮蔽され、トータル的に外部へ漏洩
するX線はごく僅かとなる。
【0021】このように、本実施の形態によれば、鉛ガ
ラスによって形成されたキャップ9を外囲器1の前面側
に被せ、キャップ9と外囲器1との間の空隙8に冷却液
12を封入するという簡単な構成で、X線の漏洩防止と
蛍光面の過熱防止を図ることができ、アノード電極6へ
の印加電圧を高くして高輝度の光を得ることができるよ
うになる。
【0022】なお、キャップ9と外囲器1との間の空隙
8への冷却液12の量は、冷却液12の熱膨張を考慮し
て定める。空隙8の容積は隙間G1,G2の寸法を変更
することによって自由に調整することが可能である。す
なわち、冷却液12の量や空隙8の容積は、自由に設定
することが可能である。また、冷却液12の熱膨張によ
って上昇する空隙8内の圧力は、空隙8を封止している
柔らかいシリコン接着剤11によって吸収することがで
きる。なお、シリコン接着剤11に代えてフッ素ゴムパ
ッキンを使用するようにしてもよい。
【0023】また、上述した実施の形態では、空隙8に
冷却液12を封入するようにしたが、必ずしも冷却液1
2を封入しなくてもよい。冷却液12を封入しない場
合、蛍光面2の熱が外囲器1の蛍光面プレート1−2と
キャップ9との間の空隙8を通り、キャップ9を介して
放熱されるものとなる。すなわち、この場合、蛍光面2
は液冷ではなく、空冷で冷やされ、過熱防止が図られ
る。このとき、シリコン接着剤で完全に封止せず、空隙
8と外気が連通するようにしてもよい。
【0024】また、上述した実施の形態では、キャップ
9を鉛ガラスにより形成したが、X線遮蔽材料であれば
よく、鉛ガラスに限られるものではない。また、上述し
た実施の形態では、冷却液12を水としたが、水に限ら
れるものでもない。また、上述した実施の形態では、カ
ソード電極4をカーボンナノチューブを用いた電極とし
たが、カーボンナノチューブを用いた電極に限られるも
のでもない。例えば、エチレングリコールとジエチレン
グリコールとの混合液などがある。
【0025】また、上述した実施の形態は、発光色を1
色とした単体ベースへの適用例を示したが、例えば発光
色を3色とした3本組ベースへも適用可能である。図2
に3本組ベースへの適用例の概略を示す。図2(a)は
正面図、図2(b)は平面図である。同図において、1
Aは第1の外囲器、1Bは第2の外囲器、1Cは第3の
外囲器であり、外囲器1A,1B,1Cの前面側に共通
のキャップ9′を設けている。
【0026】すなわち、外囲器1A,1B,1Cに個別
にキャップ9を設けるのではなく、1つのキャップ9′
で外囲器1A,1B,1Cの蛍光面プレート1A−2,
1B−2,1C−2を覆っている。キャップ9′は鉛ガ
ラスによって形成する。キャップ9′と外囲器1A,1
B,1Cとの隙間には冷却液を封入する。冷却液の封入
はシリコン接着剤で行う。
【0027】次に本発明の第2の実施の形態について、
図4を参照して説明する。局所的なシールド構造では、
高電圧を印加した場合、スパークが発生し、安定した駆
動が困難となる場合もある。また、リードピンの部分が
シールドされていないため、高電圧を印加すると、ピン
間で放電が発生する場合があり、さらには、外の電界と
遮断されていないなどの理由から容易に高電圧駆動を行
うことができなかった。本実施の形態にかかる光源管
は、カーボンナノチューブ(CNT)またはカーボンナ
ノファイバ(CNF)を電子源にしたものであって、X
線シールド機構および冷却構造を備えたものである。
【0028】X線シールド機構は、電極部分を除き外囲
器を覆うX線遮断材からなるキャップ9である。このキ
ャップは、外囲器1との間に空隙を設けて配置されてい
る。冷却機構は、外囲器とキャップとの間に形成された
空隙を水はオイル等の冷却液12を封入することによっ
て構成される。その結果、本実施の形態においては、光
源管全体を冷却液で覆うこととなる。その結果、光源管
を外界の電界から遮断し、高電圧を印加しても安定した
電子ビームの駆動をすることができる。また、アノード
にも30〜40kVの高電圧を印加することができると
ともに、光源管の前面(蛍光面)を冷却することによっ
て、より高い輝度を得ることができる。
【0029】この冷却液は、シリコンゴムなど、絶縁性
を有する材料からなる封止部材13によって封止されて
いる。絶縁性のシリコンゴムで封止することにより、シ
ールドガラス管、すなわち、光源管の外囲器1を覆うキ
ャップ9の外形に影響を与えることなく、光源管とシー
ルドガラス管を固着し、冷却液を光源管の外囲器とシー
ルドガラス管との間の空隙に封入することができる。
【0030】また、この封止部材は、各種リードピン7
−1〜7−3を埋め込み固定する。このように絶縁性を
有する封止部材で各種リードピンを埋め込み固定するこ
とによって、リードピン間の放電を防止することがで
き、高電圧条件下でも安定したリード線の取り出しが可
能となる。
【0031】さらにこの封止部材中には、液だめ14が
設けてもよい。これにより、冷却液の熱膨張による体積
の変動を吸収することができる。なお、封止部材中にこ
のような液だめを設ける場合は、封止部材は弾性を有す
ることが望ましい。
【0032】なお、本発明において、X線遮蔽構造の前
面ガラスは、フラットガラスだけでなく、凸面や凹面な
どの形状でも良い。また、X線遮蔽構造の前面ガラスと
光源管の前面ガラスとの距離は任意に設定することがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、外囲器の外側に表示面を囲むように、外
囲器との間に空隙を設けて、X線遮蔽材より形成された
透光性を有するキャップを配置したので、簡単な構造で
X線の漏洩防止と蛍光面の過熱防止が図られ、アノード
電極への印加電圧を高くして高輝度の光を得ることがで
きるようになる。また、本発明によれば、空隙に冷却液
を封入することにより、蛍光面の過熱防止効果が高ま
り、また、キャップを鉛ガラスで形成することにより、
X線の漏洩防止効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蛍光表示装置(電界電子放出型
ランプ)の一実施の形態の概略を示す側断面図である。
【図2】 3本組ベースへの適用例の概略を示す正面図
および平面図である。
【図3】 文献1および2から抜粋した柱状グラファイ
トの説明図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1…外囲器、1−1…ガラスバルブ、1−2…蛍光面プ
レート(表示面)、1−3…ガラスステム、2…蛍光
面、3…セラミック基板、4…カソード電極、4−1…
電極、4−2…柱状グラファイト、4−2a…カーボン
ナノチューブ、5…グリッド電極、5−1…メッシュ
部、6…アノード電極、7−1〜7−3…リードピン、
8…空隙、9…キャップ、9−1…光出射面(キャップ
の底面)、9−2…円筒壁面、10…光学的フィルム、
11…シリコン接着剤、12…冷却液、13…封止部
材、14…液だめ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長廻 武志 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 (72)発明者 倉知 宏行 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 (72)発明者 山田 弘 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 (72)発明者 江崎 智隆 三重県伊勢市上野町字和田700番地 伊勢 電子工業株式会社内 Fターム(参考) 5C036 EE01 EE10 EE12 EF01 EF14 EG12 EG41 EG43 EH04 EH11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が透光性を有する表示面
    とされた外囲器と、 前記外囲器の表示面の内側に蛍光体を塗布して形成され
    た蛍光面と、 前記外囲器の内部に配置され前記蛍光面に対して電子を
    放出するカソード電極と、 前記外囲器の内部に配置され前記カソード電極からの電
    子を引き出すグリッド電極と、 前記外囲器の内部に配置され前記カソード電極から引き
    出された電子を加速するアノード電極と、 前記外囲器の外側に前記外囲器との間に空隙を設けて配
    置され前記表示面を囲むX線遮蔽材より形成された透光
    性を有するキャップとを備えたことを特徴とする蛍光表
    示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記キャップが鉛ガ
    ラスより形成されていることを特徴とする蛍光表示装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記空隙に冷
    却液が封入されていることを特徴とする蛍光表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか1項において、前
    記カソード電極にカーボンナノチューブが用いられてい
    ることを特徴とする蛍光表示装置。
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