JP2010261943A - 燃料の品質を監視するためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】大型ディーゼルエンジン(9)に供給される燃料の品質を監視するためのシステム(10)は、燃料を供給するための供給管部(12)を含む。システムは、供給管部(12)に収容された燃料内に超音波を放射するための超音波送信機またはX線を放射するためのX線源である少なくとも1つの源(13)と、供給管部に収容された燃料内にそれぞれ放射された超音波またはX線を検出するための、また燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するための少なくとも1つの検出器(14)とをさらに含む。システム(10)は、燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するために検出器(14)に接続された粒子制御ユニット(11)をさらに含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1および請求項8の前文にそれぞれ記載の、大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するためのシステムおよび方法と、請求項14の前文に記載のようなシステムを備える大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための燃料供給部とに関する。
大型ディーゼルエンジン用の、特に2ストローク式の大型ディーゼルエンジン用の経済的な燃料への関心が高まっている。大型ディーゼルエンジンは、例えば、船舶で、発電所でおよび類似の用途で使用される。このような用途で最も一般的に使用される燃料は、970kg/m以上の密度を有する重油燃料(HFO)および船舶用燃料(MFO)である。HFOおよびMFOは、主に、油生成物の蒸留からのまたはキャットクラッカープロセスとも呼ばれるビスブレーカーまたは接触分解プロセス(catalytic cracking process)のような精油所における分解プロセスからの残渣からなる。周知のキャットクラッカープロセスは、いわゆる「ゼオライト」、すなわち合成アルミノシリケートを使用する。特に、20μm未満のアルミノシリケートの小さな粒子は、分留塔に達することができ、それ故、分留塔の残渣に収集される。この残渣は、最も一般的なHFOおよびMFOの部分を形成する。
したがって、周知のHFOおよびMFOは固体粒子によって汚染される。これらの粒子、主に、アルミノシリケートまたはいわゆる「触媒微粒子(cat fines)」は、大型ディーゼルエンジンの入口で15ppmの指定された周知の制限を超えた場合、広範かつ複雑な問題であると考えられている。燃料油の不十分な処理により、燃料内の触媒微粒子の濃度が高くなることがあり、したがって、エンジン走行挙動の際に幾つかの構成要素、例えばシリンダライナ、ピストンリング、噴射制御ユニット等の摩耗率が上昇するというような有害な影響が生じることがある。
したがって、重要なことは、積み込まれたHFOおよびMFOがエンジンに入る前にそれらを処理しなければならないことである。実際の経験では、遠心分離器のような燃料分離器でHFOおよびMFOを適切に処理することにより、合計80ppm(80mg/kg)のアルミニウムおよびシリコンを、許容することができると通常考えられる15ppm未満に低減することができることが分かっている。最も有害な触媒微粒子は10μm〜20μmのサイズである。したがって、燃料分離器は、10μmよりも大きな実際に全ての粒子を除去可能であるべきである。最終的にエンジンに達する燃料は、15ppmを超えるアルミニウムおよびシリコンを含んではならない。
同様に、沈殿物の形成をもたらすバナジウムまたはナトリウムのような他の汚染物質は、100ppmおよび30ppmの特定の限度をそれぞれ超えてはならない。
時には、燃料処理システムの1つ以上の構成要素、例えば、自動濾過ユニットまたは遠心分離器が不適切に機能して燃料の品質が低下し、これによって許容できない量の粒子が大型ディーゼルエンジンに場合がある。
本発明の目的は、大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するためのシステムおよび方法、並びにこのようなシステムを有する大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための燃料供給部を提供することであり、この燃料供給部は、15ppm以下までの固体粒子濃度を有し、且つ10μm以下までの固体粒子サイズを有するエンジン入口の前のHFOおよびMFO内の固体粒子をリアルタイムで検出して測定する機能を有する。
この目的は、本発明によれば、請求項1に記載のシステムと、請求項8に記載の方法と、請求項14に記載の燃料供給部とによって達成される。
大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するための本発明によるシステムは、大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための供給管部を含む。システムは、供給管部に収容された燃料内に超音波を放射するための超音波送信機またはX線を放射するためのX線源である少なくとも1つの源と、燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するための少なくとも1つの検出器であって、供給管部に収容された燃料内に放射された超音波またはX線をそれぞれを検出するための超音波受信機またはX線検出器である少なくとも1つの検出器と、燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するための1つまたは複数の検出器に接続された粒子制御ユニットとをさらに含む。供給管部は、例えば、正方形断面または矩形断面あるいは対面する少なくとも2つの平行側面を有することができる。任意選択的に、1つまたは複数の源を粒子制御ユニットに接続することもできる。これにより、例えば、超音波送信機が使用されるときの時間遅延を決定することが可能である。
本明細書において、X線は、燃料内の固体粒子を検出するために具体的に言及される。しかし、同様に燃料内の固体粒子を検出するためにγ線を用いることができること、および適宜、1つまたは複数のX線源を1つまたは複数のγ線源に置き換えることができることを理解されたい。さらに、X線検出器は、通常、γ線でも動作する。したがって、以下において1つまたは複数のX線について言及されるときは、常に、その度毎に繰り返されないとしても1つまたは複数のγ線も意味することに留意されたい。
さらに、大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するための上記システムの少なくとも1つの源は、供給管部に収容された燃料内にマイクロ波を放射するためのマイクロ波アンテナまたはカプラであってもよく、燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するための少なくとも1つの検出器は、供給管部に収容された燃料内に放射されたマイクロ波を検出するためのマイクロ波検出器であってもよい。適用されるマイクロ波周波数は、通常、10GHz〜100GHzの範囲にある。
有利な実施形態の変形例では、後方散乱モードとも呼ばれる反射モードで固体粒子を検出するために、少なくとも1つの源および/または少なくとも1つの検出器が供給管部の同一の側面に配置される。それ故、少なくとも1つの検出器を供給管部の同一の側面の少なくとも1つの源の側に配置することができる。あるいは超音波トランスデューサが使用される場合、例えば、送信機および受信機の機能を有する別個の端子をトランスデューサに設けることによって、または超音波を送信するために使用される周波数発生器と、超音波を受信するために使用される増幅器との間で交互にトランスデューサの端子を切り換えることによって、トランスデューサを超音波送信機として、且つ超音波受信機として使用することができる。
有利な実施形態の別の変形例では、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出するために、少なくとも1つの源および少なくとも1つの検出器が供給管部の反対側にそれぞれ配置される。
1つ以上の源が、実質的に供給管部の断面全体を照射するように配置されることが有利である。典型的な実施形態の変形例では、1つ以上の源および/または1つ以上の検出器は、実質的に供給管部の断面の側面全体にわたって延在する。
本システムは2つのグループの源を含むことができ、この場合、第1のグループの源は供給管部の断面の片側面に配置され、第2のグループの源は断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。代替的にまたは追加的に、システムは2つのグループの検出器を含むことができ、この場合、第1のグループの検出器は供給管部の断面の片側に配置され、第2のグループの検出器は断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。
実施形態の別の変形例では、1つまたは複数の源および/または1つまたは複数の検出器は、供給管部の内部に、あるいは供給管部内の燃料と源または検出器との間に任意の窓またはカバーを有する供給管部の少なくとも1つの壁部にまたは該壁部の中に配置される。
1つまたは複数の検出器は、燃料内の50μm未満または20μm未満の直径を有する固体粒子を検出することができることが有利である。実施形態の別の変形例では、1つまたは複数の検出器は、5μm程度に小さいまたは2μm以下程度に小さい直径を有し、且つ燃料内で15ppm以下までの濃度の固体粒子を検出することができる。典型的な1つまたは複数の検出器は、5μm〜50μmの範囲の固体粒子を検出することができる。
超音波送信機および超音波受信機が使用される場合、カバーされる周波数範囲は、好ましくは20kHz〜100MHzである。複数の超音波送信機および超音波受信機が通常必要であるが、その理由は、単一の送信機および単一の受信機で、または同様に単一のトランスデューサでは、20kHz〜100MHzの周波数範囲のような所望の周波数範囲をカバーできないことがあり得るからである。燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するために連続モードまたはパルスモードを使用することができる。周波数は、所望の周波数範囲内でスイープすることが有利である。
燃料の品質を監視するための本発明による方法は、供給管を通して大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するステップを含む。さらに、この方法は、超音波送信機またはX線源である少なくとも1つの源によって、供給管部に収容された燃料内に超音波またはX線を放射するステップと、超音波を検出するための超音波受信機またはX線検出器である少なくとも1つの検出器によって、供給管部に収容された燃料内にそれぞれ放射された超音波またはX線を検出するステップと、少なくとも1つの検出器によって燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するステップと、1つまたは複数の検出器に接続された粒子制御ユニットによって燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するステップとを含む。任意選択的に、1つまたは複数の源を粒子制御ユニットに接続することもできる。これにより、例えば、超音波送信機が使用されるときの時間遅延を決定することが可能である。
少なくとも1つの源および/または少なくとも1つの検出器が供給管部の同一の側面に配置される場合に、後方散乱モードとも呼ばれる反射モードで固体粒子を検出することができる。それ故、少なくとも1つの検出器を供給管部の同一の側面の少なくとも1つの源の側に配置することができる。あるいは超音波トランスデューサが使用される場合、例えば、送信機および受信機の機能用の別個の端子をトランスデューサに設けることによって、または超音波を送信するために使用される周波数発生器と、超音波を受信するために使用される増幅器との間で、トランスデューサの端子を交互に切り換えることによって、トランスデューサを超音波送信機として、且つ超音波受信機として使用することができる。
さらに、少なくとも1つの源および少なくとも1つの検出器が供給管部の反対側にそれぞれ配置される場合に、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出することができる。
通常、1つ以上の源は、実質的に供給管部の断面全体を照射し、通常、1つ以上の検出器が、実質的に供給管部の断面全体から超音波またはX線を検出する。
上記方法の有利な実施形態の変形例では、供給管部の断面に収容された燃料は2つのグループの源によって照射され、各グループはそれぞれある照射方向を有し、この場合、第1のグループの源の照射方向は第2のグループの照射方向とは異なる。
上記方法の有利な実施形態の別の変形例では、超音波またはX線は2つのグループの検出器によって検出され、各グループは、特定の方向を有する超音波またはX線を検出し、この場合、第1のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向は、第2のグループによって検出された超音波またはX線の方向とは異なる。
第1のグループの源の照射方向と第2のグループの源の照射方向との間の角度、あるいは第1のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向と、第2のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向との間の角度は、60°〜120°または80°〜110°であるか、あるいは実質的に90°に等しくてもよい。
上記方法は、燃料内の50μm未満または20μm未満の直径を有する固体粒子を検出するステップを含むことが有利である。有利な実施形態の別の変形例では、上記方法は、5μm程度に小さいまたは2μm以下程度に小さい直径を有し、且つ燃料内で15ppm以下までの濃度の固体粒子を検出するステップを含む。検出される粒子範囲は、通常、5μm〜50μmである。
主な物理現象は、超音波が粒子に衝突したときに生じる散乱効果、またはX線が粒子に衝突したときに生じる回折効果であると考えられる。超音波の場合、散乱は、周波数の関数であると共に1つまたは複数の粒子の距離、入射角および特性の関数であり、超音波の速度および減衰に影響を及ぼす。粒子の濃度およびサイズ分布に関する推定値は、元の信号の速度および/または時間および/または減衰を周波数の関数で測定することによって、また例えば高速フーリエ変換に基づいて数学的モデルを適用することによって決定することができる。X線の場合、回折は、回折パターンを発生して、X線の減衰に影響を及ぼす。粒子の濃度およびサイズ分布は、例えば、粒子の直接画像を生成する減衰を測定することによって決定することができる。
本発明は、大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための燃料供給部をさらに含み、燃料供給部は、燃料タンク、それに接続された燃料供給管を含み、また任意選択的に、燃料供給管が接続される大型ディーゼルエンジン、および/または燃料タンクから供給された燃料から不純物を除去するための燃料処理装置を含む。燃料供給部は、大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するための上記の実施形態または実施形態の変形例の1つまたは複数によるシステムをさらに含む。
本発明によるシステムおよび方法および本発明による燃料供給部は、リアルタイムで固体粒子に関する燃料油の品質をオンラインで常時監視することを可能にし、したがって、燃料処理装置の修理のような適切な対策を適時に講じることを可能にし、および/または可能ならば、燃料供給部を代わりの燃料供給部に変更するかまたは代わりの燃料フィルタまたは分離器を作動させることを可能にするという利点を有する。本発明によるシステムおよび方法および本発明による燃料供給部は、供給管部の断面全体の固体粒子を検出することができる別の利点を有する。1つ以上の検出器が使用される場合、信号を暗騒音から、より明確に識別するために検出器からの信号を合計することができる。さらに、所定の時間間隔で固体粒子の移動を決定することによって供給管部内の燃料の速度を決定すること、および/または供給管部のある長さにわたって、すなわち、例えば1リットルまたは0.5リットルの所定の容積で、粒子の濃度およびサイズ分布に関する推定値を決定することができる。さらに、検出器、マルチプレクサおよび粒子制御ユニットの処理速度が限定されるとしても、供給管部を通して流れる全ての固体粒子を検出することができることが有利である。燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するために超音波が使用される場合、異なるサイズの粒子を検出するために、異なる周波数範囲をカバーする複数の送信機および/または受信機および/またはトランスデューサを設けることができる。
実施形態および変形例の上記説明は単に一例として役立つに過ぎない。別の有利な実施形態は、従属請求項および図面から理解することができる。さらに、本発明の内容において、新たな実施形態を構成するために、説明または図示した実施形態からの、また説明または図示した変形例からの個々の特徴を組み合わせることができる。
以下において、特定の実施形態を参照し図面を参照しながら、本発明についてより詳細に説明する。
本発明による、燃料供給部の例示的な実施形態の図である。 本発明による、燃料の品質を監視するためのシステムの一実施形態の概略図である。 図2に示した実施形態の検出装置の詳細図である。 一実施形態の変形例の検出装置の詳細図である。 本発明の一実施形態の変形例による検出装置の断面図である。 本発明の一実施形態の別の変形例による検出装置の断面図である。
図1は、本発明による燃料供給部の例示的な実施形態の図面を示す。上記実施形態では、燃料供給部1は、燃料供給管2、2’、および任意選択的に以下の構成要素のうちの1つ以上、すなわち、図1に示していない1つ以上の燃料タンク、図1に示していない燃料処理装置、大型ディーゼルエンジン9、フィードポンプ5、サクションフィルタ4、ブースタポンプ6、端部ヒータ7、燃料フィルタ8、流量計15のうちの1つ以上、並びに必要に応じて、追加の構成要素を含む。燃料供給管2、2’は、通常、一方の側で1つ以上の大型ディーゼルエンジンに接続され、他方の側で1つ以上の燃料タンクおよび/または燃料処理装置に接続され、この燃料処理装置は、例えば、1つ以上の遠心分離器および/または1つ以上の燃料濾過ユニットを含む。さらに、燃料供給管2、2’は、通常、給送されたHFOおよびMFOの粘度を低下させるための加熱・断熱体3を含む。
さらに、燃料供給部1は、大型ディーゼルエンジン9に供給される燃料の品質を監視するための本発明によるシステム10を含む。本発明によるシステムは、大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための供給管部12を含む。さらに、システム10は、供給管部12に収容された燃料内に超音波を放射するための超音波送信機またはX線を放射するためのX線源である少なくとも1つの源13と、燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するための少なくとも1つの検出器14であって、供給管部に収容された燃料内に放射された超音波を検出するための超音波受信機またはX線を検出するためのX線検出器である少なくとも1つの検出器14と、該少なくとも1つの検出器14に接続された粒子制御ユニット11であって、燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するための粒子制御ユニット11とを含む。任意選択的に、1つまたは複数の源13を粒子制御ユニット11に接続することもできる。供給管部12は、例えば、正方形断面または矩形断面、あるいは対面する少なくとも2つの平行側面を有することができ、断面は、通常、隣接する燃料供給管2の断面にほぼ等しいか、あるいはそれよりも僅かに大きいかまたは小さい。さらに、システム10は、任意選択的に、例えば粒子制御ユニット11に接続された超音波ドップラー流量計のような流量計15を含むことができる。
本明細書において、X線は、燃料内の固体粒子を検出するために具体的に言及される。しかし、同様に燃料内の固体粒子を検出するためにγ線を用いることができること、および適宜、1つまたは複数のX線源を1つまたは複数のγ線源に置き換えることができることを理解されたい。その上、X線検出器は、通常、γ線でも動作する。したがって、以下において1つまたは複数のX線について言及されるときは、常に、その度毎に繰り返されないとしても1つまたは複数のγ線も意味することに留意されたい。
図2は、本発明のある実施形態による燃料の品質を監視するためのシステム10の概略図を示す。図2に示した実施形態によるシステム10は、大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための供給管部12を含む。さらに、システム10は、供給管部12に収容された燃料内に超音波を放射するための超音波送信機、または供給管部12に収容された燃料内にX線を放射するためのX線源である少なくとも1つの源13a、13a、13bと、燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するための少なくとも1つの検出器14a、14aであって、供給管部に収容された燃料内に放射された超音波を検出するための超音波受信機または供給管部に収容された燃料内に放射されたX線を検出するためのX線検出器である少なくとも1つの検出器14a、14aとを含む。さらに、システム10は、燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するために1つまたは複数の検出器14a、14aに接続された粒子制御ユニット11を含む。供給管部12は、例えば、正方形断面または矩形断面、あるいは対面する少なくとも2つの平行側面を有することができる。任意選択的に、1つまたは複数の源13a、13aを粒子制御ユニット11に接続することもできる。これにより、例えば、超音波送信機が使用されるときの時間遅延を決定することが可能である。
図3Aに示した有利な実施形態の変形例では、少なくとも1つの源13a、13a、13bおよび/または少なくとも1つの検出器14a、14aが、反射モードで固体粒子を検出するために供給管部12の同一の側面に配置される。図2および図3に示した有利な実施形態の別の変形例では、少なくとも1つの源13a、13a、13bおよび少なくとも1つの検出器14a、14aが、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出するために供給管部12の反対側にそれぞれ配置される。
1つまたは複数の源13a、13a、13bは、実質的に供給管部12の断面全体を照射するように配置されることが有利である。典型的な実施形態の変形例では、1つまたは複数の源13a、13a、13bおよび/または1つまたは複数の検出器14a、14aは、実質的に供給管部12の断面の側面全体にわたって延在する。
正方形断面を有する供給管部では、側面は、通常、10cm〜15cmの長さを有する。したがって、特に源13a、13a、13bおよび/または1つ以上の検出器14a、14aが、実質的に断面の側面全体にわたって延在する場合、複数の源および/または複数の検出器を使用することが有利であり得る。例えば、源および/または検出器を2片、3片、4片またはそれ以上の片の列にそれぞれ配置することができる。さらに、必要に応じて、2つ以上の列を片側に配置することができる。
システムは、図2に示したように、2つのグループの源13a、13bを含むことができ、この場合、第1のグループの源13aは供給管部12の断面の片側に配置され、第2のグループの源13bは断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。代替的にまたは追加的に、システムは2つのグループの検出器を含むことができ、この場合、第1のグループの検出器は供給管部の断面の片側に配置され、第2のグループの検出器は断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。
1つまたは複数の検出器14a、14aは、燃料内の50μm未満または20μm未満の直径を有する固体粒子を検出することができることが有利である。ある実施形態の別の変形例では、1つまたは複数の検出器は、5μm程度に小さいまたは2μm以下程度に小さい直径を有し、且つ燃料内で15ppm以下までの濃度の固体粒子を検出することができる。
有利な実施形態の変形例では、1つまたは複数の検出器14a、14aは、供給管部12の内部に、あるいは供給管部内の燃料と1つまたは複数の検出器との間に任意の窓またはカバーを有する供給管部の壁部内にまたはその壁部に配置される。
X線源が使用される場合、実質的に供給管部の断面全体を照射するために、通常、供給管部12から0.1m以上の距離に1つの源を設けることで十分である。典型的なX線源は、陰極と陽極とを有する真空管であるX線管を含む。加熱された陰極からの電子は、陽極に向かって加速され、そこで、通常、タングステン、モリブデン、銅または同様の金属を含有する陽極ターゲットと衝突する。電子のエネルギーの一部はX線として陽極ターゲットから出射される。X線源の代わりに、アメリシウム241源のようなγ線源を使用してもよい。このようなγ線源は、通常、連続使用時間の定格を40年間とされており、一方、X線源は、通常、3〜6年の連続使用後に交換しなければならない。
有利な実施形態の変形例では、2インチ×3インチ(51mm×76mm)またはそれよりも大きなサイズが入手可能なCCDチップまたはCMOSチップのようなX線またはγ線エリアの検出器が使用される。CMOSチップはX線またはγ線を直接変換することができ、一方、CCDチップの場合はシンチレータを配置する必要がある。シンチレータの使用は、例えばシンチレータと検出器チップとの間に光ファイバのような光学装置を使用することにより、損傷を与えるX線またはγ線ビームの範囲外に検出器チップを配置することができるという利点を有する。
システム10は、任意選択的に、例えば粒子制御ユニット11に接続された超音波ドップラー流量計のような流量計15を含むことができる。図2に示した実施形態では、流量計15は、供給管2に挿入された供給管部の片側に互いに離れて配置された2つの超音波トランシーバ16.1、16.2を含む。トランシーバの一方は超音波を放射し、これらの超音波は供給管部の反対壁部で反射され、反射された超音波は第2のトランシーバによって検出される。第2のトランシーバによって検出された超音波の周波数は、供給管部の内部に流れる燃料の速度に関係する。
さらに、システム10および/または粒子制御ユニット11は、図2に示していない以下の構成要素、すなわち、異なる源13a、13a、13bおよび/または検出器14a、14aの間で切り換えるためのマルチプレクサまたはスイッチングユニット、超音波送信機用の1つまたは複数の信号を発生するためのパルス発生器またはスイープ発生器のような周波数発生器、超音波受信機からの信号を増幅するための増幅器、デジタル−アナログ変換器、あるいはアナログ−デジタル変換器の1つまたは複数を含むことができる。
図3は、図2に示した実施形態の検出装置の斜視図を示す。1つ以上の検出器は、例えば正方形断面または矩形断面を有することができる供給管部12へ又はその中に配置される。図3に示した実施形態の変形例では、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出するために、少なくとも1つの源13a、13bおよび少なくとも1つの検出器14a、14bが供給管部12の反対側にそれぞれ配置される。
1つまたは複数の源13a、13bは、実質的に供給管部12の断面全体を照射するように配置されることが有利である。典型的な実施形態の変形例では、1つまたは複数の源13a、13bおよび/または1つまたは複数の検出器14a、14bは、実質的に供給管部12の断面の側面全体にわたって延在する。
図3に示した実施形態では、供給管部12の断面の側面は、通常、8cm〜15cmの長さを有する。したがって、特に、源13a、13bおよび/または検出器14a、14bが、実質的に断面の側面全体にわたって延在する場合、複数の源および/または複数の検出器を使用することが有利であり得る。例えば、源および/または検出器を2片、3片、4片またはそれ以上の片の列にそれぞれ配置することができる。さらに、必要に応じて、片側に2つ以上の列を配置することができる。
図3に示した装置は2つのグループの源13a、13bを含み、この場合、第1のグループの源13aは供給管部12の断面の片側に配置され、第2のグループの源13bは断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。代替的にまたは追加的に、システムは2つのグループの検出器14a、14bを含むことができ、この場合、第1のグループの検出器14aは供給管部の断面の片側に配置され、第2のグループの検出器14bは断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。
有利な実施形態の変形例では、1つまたは複数の検出器14a、14bは、供給管部12の内部に、あるいは供給管部内の燃料と1つまたは複数の検出器との間に1つ以上の任意の窓またはカバーを有する供給管部の壁部にまたは該壁部内に配置される。
図3Aは、ある実施形態の変形例の源および検出装置の斜視図を示す。1つ以上の源13a〜13a、13b〜13bおよび1つ以上の検出器14a〜14a、14b〜14bは、反射モードまたは後方散乱モードで固体粒子を検出するために供給管部12の片側12aに配置される。供給管部12は例えば正方形断面または矩形断面を有することができる。
1つまたは複数の源13a〜13a、13b〜13bは、実質的に供給管部12の断面全体を照射するように配置されることが有利である。典型的な実施形態の変形例では、1つまたは複数の源13a〜13a、13b〜13bおよび/または1つまたは複数の検出器14a〜14a、14b〜14bは、実質的に側面12aの全幅にわたって延在する。
図3Aに示した実施形態では、側面12aは、通常、8cm〜15cmの幅を有する。したがって、特に、源13a〜13a、13b〜13bおよび/または検出器14a〜14a、14b〜14bが実質的に側面12a全体にわたって延在する場合、複数の源および/または複数の検出器を使用することが有利であり得る。例えば、源および/または検出器を2片、3片、4片またはそれ以上の片の列にそれぞれ配置することができる。さらに、必要に応じて、2つ以上の列を配置することができる。
図4は、本発明のある実施形態の変形例による検出装置の断面図を示す。1つ以上の検出器14a、14bは、正方形断面または矩形断面を有することができる供給管部に又はその中に配置される。図4に示した実施形態の変形例では、少なくとも1つの源13a、13bおよび少なくとも1つの検出器14a、14bは、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出するために供給管部の反対側にそれぞれ配置される。
1つまたは複数の源13a、13bは、実質的に供給管部12の断面全体を照射するように配置されることが有利である。典型的な実施形態の変形例では、1つまたは複数の源13a、13bおよび/または1つまたは複数の検出器14a、14bは、実質的に供給管部の断面の側面全体にわたって延在する。1つまたは複数のX線源が使用される場合、供給管部から離れた位置にに1つまたは複数の源13a、13bを配置することが有利であり得る。
図4に示した実施形態では、供給管部12の断面の側面は、通常、8cm〜15cmの長さを有する。したがって、特に、源13a、13bおよび/または検出器14a、14bが実質的に断面の側面全体にわたって延在する場合、複数の源および/または複数の検出器を使用することが有利であり得る。例えば、源および/または検出器を2片、3片、4片またはそれ以上の片の列にそれぞれ配置することができる。
図4に示した装置は2つのグループの源13a、13bを含み、この場合、第1のグループの源13aは供給管部12の断面の片側に配置され、第2のグループの源13bは断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。代替的にまたは追加的に、システムは2つのグループの検出器14a、14bを含むことができ、この場合、第1のグループの検出器14aは供給管部の断面の片側に配置され、第2のグループの検出器14bは断面の他の側に、特に隣接する側面に配置される。
有利な実施形態の変形例では、1つまたは複数の検出器14a、14bは、供給管部の内部に、あるいは供給管部内の燃料と1つまたは複数の検出器との間に1つ以上の任意の窓またはカバーを有する供給管部の壁部にまたは該壁部内に配置される。
図5は、本発明のある実施形態の別の変形例による検出装置の断面図を示す。1つ以上の検出器14.1〜14.4は、対面する2つの平行側面を有する断面を有する供給管部12に又は該供給管部の中に配置される。図5に示した実施形態の変形例では、少なくとも1つの源13.1〜13.4および少なくとも1つの検出器14.1〜14.4は、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出するために供給管部の反対側にそれぞれ配置される。
1つまたは複数の源13.1〜13.4は、実質的に供給管部12の断面全体を照射するように配置されることが有利である。典型的な実施形態の変形例では、1つまたは複数の源13.1〜13.4および/または1つまたは複数の検出器14.1〜14.4は、実質的に供給管部の断面の側面全体にわたって延在する。1つまたは複数のX線源が使用される場合、供給管部から離れた位置に1つまたは複数の源を配置することが有利であり得る。
図5に示した実施形態では、供給管部12の断面の側面は、通常、8cm〜15cmの長さを有する。したがって、特に、源13.1〜13.4および/または検出器14.1〜14.4が実質的に断面の側面全体にわたって延在する場合、複数の源および/または複数の検出器を使用することが有利であり得る。例えば、源および/または検出器を2片、3片、4片またはそれ以上の片の列にそれぞれ配置することができる。
有利な実施形態の変形例では、1つまたは複数の検出器14.1〜14.4は、供給管部の内部に、あるいは供給管部内の燃料と1つまたは複数の検出器との間に任意の窓またはカバーを有する供給管部の壁部にまたは該壁部の中に配置される。
図1〜図5を参照して、大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するための本発明による方法のある実施形態について以下に説明する。この方法は、供給管2、2’を通して大型ディーゼルエンジン9に燃料を供給するステップを含む。さらに、上記方法は、それぞれ超音波送信機またはX線源である少なくとも1つの源13、13a、13bによって、供給管部12に収容された燃料内に超音波またはX線を放射するステップと、供給管部12に収容された燃料内に放射された超音波またはX線を、超音波を検出するための超音波受信機またはX線検出器である少なくとも1つの検出器14、14a、14bによって検出するステップと、少なくとも1つの検出器によって、燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するステップと、1つまたは複数の検出器14、14a、14bに接続された粒子制御ユニット11によって、燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するステップとを含む。任意選択的に、1つまたは複数の源13、13a、13bを粒子制御ユニット11に接続することもできる。
少なくとも1つの源13、13a、13bおよび/または少なくとも1つの検出器14、14a、14bが、供給管部12の同一の側面に配置される場合には、固体粒子を反射モードで検出することができる。また、少なくとも1つの源13、13a、13bおよび少なくとも1つの検出器14、14a、14bが、供給管部12の反対側にそれぞれ配置される場合には、固体粒子を透過モードまたは吸収モードで検出することができる。
通常、1つまたは複数の源13、13a、13bは、実質的に供給管部12の断面全体を照射し、通常、1つまたは複数の検出器14、14a、14bは、実質的に供給管部の断面全体から超音波またはX線を検出する。
複数の源を使用して、個々の源によって送信される波の位相を制御することによって、2次元超音波または2次元マイクロ波および/または一定の方向を有する波を送信することができる。さらに、複数の検出器を使用して、一定方向から超音波またはマイクロ波を受信することができる。
上記方法の有利な実施形態の変形例では、供給管部12の断面に収容された燃料は2つのグループの源13a、13bによって照射され、各グループは、ある照射方向を有し、この場合、第1のグループの照射方向は第2のグループの照射方向とは異なる。
上記方法の有利な実施形態の別の変形例では、超音波またはX線は2つのグループの検出器14a、14bによって検出され、各グループは、特定の方向を有する超音波またはX線を検出し、この場合、第1のグループによって検出された超音波またはX線の方向は、第2のグループによって検出された超音波またはX線の方向とは異なる。
第1のグループの源13aの照射方向と第2のグループの源13bの照射方向との間の角度、あるいは第1のグループの検出器14aによって検出された超音波またはX線の方向と、第2のグループの検出器14bによって検出された超音波またはX線の方向との間の角度は、60°〜120°または80°〜110°であるか、あるいは実質的に90°に等しくてもよい。
上記方法は、燃料内の50μm未満または20μm未満の直径を有する固体粒子を検出するステップを含むことが有利である。有利な実施形態の別の変形例では、上記方法は、5μm程度に小さいまたは2μm以下程度に小さい直径を有し、且つ燃料内で15ppm以下までの濃度の固体粒子を検出するステップを含む。
大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するための本発明によるシステムおよび方法、並びにこのようなシステムを含む燃料供給部は、ディーゼルエンジンの運転中に固体粒子に関する燃料油の品質をオンラインで且つ現場で常時監視することを可能にする。有利には、実質的に供給管部の断面全体で固体粒子が監視される。したがって、供給された燃料内の粒子数が指定された限度を超えた場合、適時に対策を講じることができる。したがって、本発明によるシステム、方法および燃料供給部は、大型ディーゼルエンジンの耐用年数を積極的に延ばす。
1 燃料供給部
2,2’ 燃料供給管
3 断熱体
4 サクションフィルタ
5 フィードポンプ
6 ブースタポンプ
7 端部ヒータ
8 燃料フィルタ
9 大型ディーゼルエンジン
10 システム
11 粒子制御ユニット
12 供給管部
13a、13a、13b 源
14a、14a 検出器
15 流量計
16.1、16.2 超音波トランシーバ

Claims (15)

  1. 大型ディーゼルエンジン(9)に供給される燃料の品質を監視するためのシステムであって、前記大型ディーゼルエンジンに燃料を供給するための供給管部(12)を含み、前記システム(10)が、供給管部(12)に収容された燃料内に超音波を放射するための超音波送信機またはX線を放射するためのX線源である少なくとも1つの源(13、13a、13b)と、燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するための少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)であって、供給管部(12)に収容された燃料内に放射された超音波またはX線を検出する超音波受信機またはX線検出器である少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)と、該少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)に接続された粒子制御ユニット(11)であって、前記燃料内の固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するための粒子制御ユニット(11)とをさらに含むことを特徴とするシステム。
  2. 前記供給管部(12)が、正方形断面または矩形断面、あるいは対面する少なくとも2つの平行側面を有する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記少なくとも1つの源(13、13a、13b)および/または前記少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)が、反射モードで固体粒子を検出するために前記供給管部(12)の同一の側面に配置されるか、あるいは前記少なくとも1つの源(13、13a、13b)および前記少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)が、透過モードまたは吸収モードで固体粒子を検出するために前記供給管部(12)の反対側にそれぞれ配置される、請求項1または2に記載のシステム。
  4. 1つ以上の源(13、13a、13b)および/または1つ以上の検出器(14、14a、14b)が、実質的に前記供給管部(12)の断面の1側面の全体にわたって延在し、および/または1つ以上の源(13、13a、13b)が、実質的に前記供給管部(12)の断面全体を照射する、請求項3に記載のシステム。
  5. 2つのグループの源(13a、13b)を含む、前記請求項のいずれか1項に記載のシステムであって、第1のグループの源が前記供給管部(12)の断面の片側に配置され、第2のグループの源が断面の他の側に、特に隣接する側面に配置され、および/または前記システムが2つのグループの検出器(14a、14b)を含み、第1のグループの検出器が前記供給管部(12)の断面の片側に配置され、第2のグループの検出器が断面の他の側に、特に隣接する側面に配置されるシステム。
  6. 1つまたは複数の源13、13a、13bおよび/または1つまたは複数の検出器14、14a、14bが、前記供給管部12の内部に、あるいは前記供給管部内の前記燃料と前記源または検出器との間に窓またはカバーを特に有する前記供給管部の少なくとも1つの壁部内にまたは該壁部に配置される、前記請求項のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記1つまたは複数の検出器(14、14a、14b)が、前記燃料内の50μm未満または20μm未満の直径を有する固体粒子を検出することができ、および/または前記1つまたは複数の検出器(14、14a、14b)が、5μm程度に小さいまたは2μm以下の小さい直径を有し、且つ燃料内で15ppm以下までの濃度の固体粒子を検出することができる、前記請求項のいずれか1項に記載システム。
  8. 燃料の品質を監視するための方法であって、供給管(2、2’)を通して大型ディーゼルエンジン(9)に燃料を供給するステップを含み、前記方法が、超音波送信機またはX線源である少なくとも1つの源(13、13a、13b)によって、供給管部(12)に収容された燃料内に超音波またはX線を放射するステップと、超音波を検出するための超音波受信機またはX線検出器である少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)によって、前記供給管部(12)に収容された燃料内に放射された超音波またはX線を検出するステップと、前記少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)によって、前記燃料内の固体粒子の存在を示す信号を生成するステップと、前記1つまたは複数の検出器(14、14a、14b)に接続された粒子制御ユニット(11)によって、前記燃料内の前記固体粒子の数および/またはサイズに関する信号を評価するステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
  9. 前記少なくとも1つの源(13、13a、13b)および/または前記少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)が、前記供給管部(12)の前記同一の側面に配置される場合には、前記固体粒子が反射モードで検出され、前記少なくとも1つの源(13、13a、13b)および前記少なくとも1つの検出器(14、14a、14b)が、前記供給管部(12)の反対側にそれぞれ配置される場合には、前記固体粒子が透過モードまたは吸収モードで検出される、請求項8に記載の方法。
  10. 1つ以上の源(13、13a、13b)が、実質的に前記供給管部(12)の断面全体を照射し、および/または1つ以上の検出器(14、14a、14b)が、実質的に前記供給管部(12)の断面全体から超音波またはX線を検出する、請求項8または9に記載の方法。
  11. 前記方法が、2つのグループの源(13a、13b)によって、前記供給管部(12)の断面に収容された燃料を照射するステップを含み、各グループがある照射方向を有し、前記第1のグループの源の照射方向が前記第2のグループの源の照射方向とは異なり、および/または前記方法が、2つのグループの検出器(14a、14b)によって超音波またはX線を検出するステップを含み、各グループが、特定の方向を有する超音波またはX線を検出し、前記第1のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向が、前記第2のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向とは異なる、請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記第1のグループの源の照射方向と前記第2のグループの源の照射方向との間の角度、および/または前記第1のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向と、前記第2のグループの検出器によって検出された超音波またはX線の方向との間の角度が、60°〜120°または80°〜110°であるか、あるいは実質的に90°に等しい、請求項11に記載の方法。
  13. 前記方法が、燃料内の50μm未満または20μm未満の直径を有する固体粒子を検出するステップを含み、および/または前記方法が、5μm程度に小さいまたは2μm以下程度に小さい直径を有し、且つ前記燃料内で15ppm以下までの濃度の固体粒子を検出するステップを含む、請求項8〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 燃料タンクと、前記燃料タンクに接続された燃料供給管(2、2’)とを含む大型ディーゼルエンジン(9)に燃料を供給するための燃料供給部(1)であって、前記燃料供給部(1)が、前記大型ディーゼルエンジンに供給される燃料の品質を監視するための、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム(10)をさらに含む燃料供給部(1)。
  15. 前記燃料供給管(2、2’)が接続される大型ディーゼルエンジン(9)および/または前記燃料タンクから供給された燃料から不純物を除去するための燃料処理装置をさらに含む、請求項14に記載の燃料供給部。
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