JP2010261909A - 電力検知装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることのできる電力検知装置を提供する。
【解決手段】電力検知装置1では、第1相電力検出部101によって検出される第1相の電力W1及び第2相電力検出部201によって検出される第2相の電力W2に基づいて三相電力を演算する電力演算部301として、オペアンプ321を有して構成される加算回路301bを採用する。これにより、第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ信号からデジタル信号に変換することなく、アナログ信号のままで演算するため、アナログ信号をデジタル信号へ変換するに要する時間は不要になることから、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
【選択図】図6
【解決手段】電力検知装置1では、第1相電力検出部101によって検出される第1相の電力W1及び第2相電力検出部201によって検出される第2相の電力W2に基づいて三相電力を演算する電力演算部301として、オペアンプ321を有して構成される加算回路301bを採用する。これにより、第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ信号からデジタル信号に変換することなく、アナログ信号のままで演算するため、アナログ信号をデジタル信号へ変換するに要する時間は不要になることから、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
【選択図】図6
Description
本発明は、三相モータ及び三相インバータ等、三相電力を検知する電力検知装置に関する。
従来、三相電力を測定する電力検知装置として、例えば特許文献1に記載の電力検知装置が知られている。この特許文献1に記載の技術では、まず、三相のうち二相の電圧及び電流を各相毎に測定し、ADC(アナログ−デジタル変換器)を用いてアナログ信号をデジタル信号へ変換する。そして、その変換されたデジタル信号を用いて、三相有効電力、三相無効電力、及び三相皮相電力を演算する。
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、三相電力を演算するに当たり、三相のうち二相の電圧及び電流の測定値をアナログ−デジタル変換していた。こうしたデジタル信号への変換に要する時間は長く、電力検知に時間がかかってしまう。そのため、上記特許文献1に記載の技術を、例えばPWM制御型三相交流モータ等、高速スイッチング制御の電力検知に用いるには、依然として改善の余地が残されている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることのできる電力検知装置を提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、三相電力のうちの一相である第1相の電力を検出する第1相電力検出部と、三相電力のうちの他の一相である第2相の電力を検出する第2相電力検出部と、これら第1相の電力及び第2相の電力に基づいて、三相電力を演算する電力演算部とを備える電力検知装置であって、前記電力演算部は、アナログ信号のまま演算するアナログ回路にて構成されていることを特徴とする。
電力検知装置としてのこのような構成によれば、電力演算部は、第1相の電力及び第2相の電力を、アナログ信号からデジタル信号に変換することなく、アナログ信号のままで演算する。そのため、アナログ信号をデジタル信号へ変換するに要する時間は不要になることから、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
なお、上記請求項1に記載の電力検知装置において、請求項2に記載の発明のように、前記第1相電力検出部及び第2相電力検出部も、アナログ信号のまま演算するアナログ回路であるとよい。
また、上記請求項1または2に記載の構成において、請求項3に記載の発明のように、前記電力演算部は、入力されるアナログ信号をアナログ演算するアナログ素子である演算増幅器を有して構成されていることが望ましい。これにより、電力演算部を、演算増幅器(いわゆるオペアンプ)にて構成することができる。
上記請求項3に記載の構成において、請求項5に記載の発明のように、前記第1相電力検出部は、当該第1相電力検出部によって検出される第1相の電力の極性を反転させる第1相極性切替部を含んで構成されており、前記第2相電力検出部は、当該第2相電力検出部によって検出される第2相の電力の極性を反転させる第2相極性切替部を含んで構成されており、前記演算増幅器は、その反転入力端子が前記第1相電力検出部及び前記第2相電力検出部のいずれか一方に接続されているとともに、その非反転入力端子が前記第1相電力検出部及び前記第2相電力検出部の他方に接続されていることとしてもよい。
電力検知装置としての上記構成では、演算増幅器はいわゆる減算回路として構成される。ここで、演算増幅器の反転入力端子が第1相電力検出部に接続されているとともに、演算増幅器の非反転入力端子が第2相電力検出部に接続されているとする。この構成において、第1相の電力及び第2相の電力の双方の極性が正常である場合には、第1相の電力の極性を反転するとともに、第2相の電力の極性を反転することなく、演算増幅器にて減算演算する。また、上記構成において、第1相の電力及び第2相の電力の双方の極性が反転している場合には、第1相の電力の極性を反転することなく、第2相の電力の極性を反転して、演算増幅器にて減算演算する。さらに、上記構成において、第1相の電力の極性が反転しており、且つ、第2相の極性が正常である場合には、第1相の電力及び第2相の電力の双方の極性を反転することなく、演算増幅器にて減算演算する。またさらに、上記構成において、第1相の電力の極性が正常であり、且つ、第2相の極性が反転している場合には、第1相の電力及び第2相の電力の双方の極性を反転して、演算増幅器にて減算演算する。これにより、アナログ信号をデジタル信号へ変換するに要する時間は不要になることから、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
ただし、上記請求項5に記載の構成では、第1相の電力及び第2相の電力のいずれか一方を演算増幅器内部を通過させるため、演算増幅器内部を通過することに起因して演算遅れが発生することがある。そして、ひいては、この演算遅れに起因して三相電力の電力検知誤差が発生することがある。
そこで、請求項3に記載の構成において、請求項4に記載の発明のように、前記第1相電力検出部は、第1相の力率に基づいて、当該第1相電力検出部によって検出される第1相の電力の極性を反転させる第1相極性切替部を含んで構成されており、前記第2相電力検出部は、第2相の力率に基づいて、当該第2相電力演算部によって演算される第2相の電力の極性を反転させる第2相極性切替部を含んで構成されており、前記演算増幅器は、その反転入力端子が前記第1相電力検出部及び前記第2相電力検出部に接続されているとともに、その非反転入力端子がGND電位に接続されていることが望ましい。
電力検知装置としての上記構成では、演算増幅器はいわゆる加算回路として構成される。ここで、第1相の電力及び第2相の電力の双方の極性が正常である場合には、これら双方の極性を反転した上で演算増幅器にて加算演算する。また、第1相の電力及び第2相の電力の双方の極性が反転している場合には、これら双方の極性を反転することなく、演算増幅器にて加算演算する。また、第1相の電力及び第2相の電力のいずれか一方の極性が正常であり、且つ、他方の極性が反転している場合には、正常な極性を反転し、反転している極性を反転することなく、演算増幅器にて加算演算する。
これにより、第1相の電力及び第2相の電力のいずれか一方を演算増幅器内部を通過させることなく、第1相の電力及び第2相の電力をアナログ演算可能であるため、演算増幅器内部を通過することに起因して発生する演算遅れを、ひいては、この演算遅れに起因して発生する三相電力の検知誤差を低減することができるようになる。
なお、上記請求項4または5のいずれかに記載の構成において、請求項6に記載の発明のように、前記第1相電力検出部は、第1相の電圧を検出する第1相電圧検出部と、第1相の電流を検出する第1相電力検出部とを有して構成されており、前記第1相極性切替部は、第1相の力率に基づいて、第1相の電圧及び第1相の電流のいずれか一方を反転させることで、第1相の電力の極性を反転させるものであり、前記第2相電力検出部は、第2相の電圧を検出する第2相電圧検出部と、第2相の電流を検出する第2相電力検出部とを有して構成されており前記第2相極性切替部は、第2相の力率に基づいて、第2相の電圧及び第2相の電流のいずれか一方を反転させることで、第2相の電力の極性を反転させるものであるとするとよい。これにより、第1相の力率に基づいて、第1相の電力の極性を反転することができ、第2相の力率に基づいて、第2相の電力の極性を反転させることができる。
また、上記請求項4〜6のいずれかに記載の構成において、請求項7に記載の発明のように、前記第1相電力検出部は、第1相の電力の極性に応じてその極性を反転させる旨を示す第1相極性反転指令を出力する制御装置から、その第1相極性反転指令を受信する第1相指令受信部をさらに備え、前記第1相極性切替部は、前記第1相指令受信部によって前記第1相極性反転指令を受信することに基づいて、第1相の電力の極性を反転させるものであり、前記第2相電力検出部は、第2相の電力の極性に応じてその極性を反転させる旨を示す第2相極性反転指令を出力する制御装置から、その第2相極性反転指令を受信する第2相指令受信部をさらに備え、前記第2相極性切替部は、前記第2相指令受信部によって前記第2相極性反転指令を受信することに基づいて、第2相の電力の極性を反転させるものであることが望ましい。これにより、当該電力検知装置外の制御装置の判断によって、例えば車内LAN等のネットワークを経由して第1相の電力の極性及び第2相の電力の極性を反転することができるようになる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係る電力検知装置の第1の実施の形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、本実施の形態では、電力検知装置1は、PWM制御型三相交流モータを動力源とする例えばHV車・EV車・FC車等の車両に搭載され、そのモータに三相電力を供給する三相電力源に接続されており、三相電力源の三相電力を公知の二電力計法にて検知するものである。また、電力検知装置1は、例えばCAN等の車内ネットワークを介して車載ECUに接続されており、この車載ECUから電流極性切替信号S1及びS2が入力されることで、その動作が制御されている。ちなみに、三相電力源や車載ECU等は図示を割愛している。
以下、本発明に係る電力検知装置の第1の実施の形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、本実施の形態では、電力検知装置1は、PWM制御型三相交流モータを動力源とする例えばHV車・EV車・FC車等の車両に搭載され、そのモータに三相電力を供給する三相電力源に接続されており、三相電力源の三相電力を公知の二電力計法にて検知するものである。また、電力検知装置1は、例えばCAN等の車内ネットワークを介して車載ECUに接続されており、この車載ECUから電流極性切替信号S1及びS2が入力されることで、その動作が制御されている。ちなみに、三相電力源や車載ECU等は図示を割愛している。
電力検知装置1の全体構成をブロック図にて図1に示す。この図1に示されるように、電力検知装置1は、第1相電力検出部101、第2相電力検出部201、及び電力演算部301を備えて構成されている。
このうち、第1相電力検出部101は、電圧検出部102、電圧増幅部103、電流検出部104、電流増幅部105、極性切替部106、及び第1相電力演算部107を有する。
電圧検出部102は、上記三相電力源に接続されており、三相のうちの一相である第1相の電圧V1をアナログにて検出する。電圧検出部102は、その検出した第1相の電圧V1を、後段に接続された電圧増幅部103に出力する。電圧増幅部103は、電圧検出部102によって検出・入力された第1相の電圧V1を、第1相電力演算部107にて扱うことのできる電圧レベルまで増幅する。電圧増幅部103は、その増幅済みの第1相の電圧V1を、後段に接続された第1相電力演算部107に出力する。なお、電圧検出部102が特許請求の範囲に記載の第1相電圧検出部に相当する。
電流検出部104は、上記三相電力源に接続されており、上記電圧検出部102が検出対象とする第1相の電流I1をアナログにて検出する。電流検出部104は、その検出した第1相の電流I1を、後段に接続された電流増幅部105に出力する。電流増幅部105は、電流検出部104によって検出・入力された第1相の電流I1を、第1相電力演算部107にて扱うことのできる電流レベルまで増幅する。電流増幅部105は、その増幅済みの第1相の電流I1を、後段に接続された極性切替部106を介して第1相電力演算部107に出力する。なお、電流検出部104が特許請求の範囲に記載の第1相電流検出部に相当する。
ここで、極性切替部106には、上記車載ECUから第1相の電流極性切替信号S1が入力される。極性切替部106は、この電流極性切替信号S1の状態(電圧レベル)に基づいて、増幅済みの第1相の電流I1の極性を維持したり、反転したりする。換言すれば、極性切替部106は、電流極性切替信号S1の電圧レベルに基づいて、増幅済みの第1相の電流I1の極性を調整する。そして、極性切替部106は、その極性調整済みの第1相の電流I1を、後段に接続された第1相電力演算部107に出力する。なお、極性切替部106の構成及び機能については、図3及び図4を参照して後述する。また併せて、車載ECUから出力される電流極性切替信号S1及びS2についても後述する。ちなみに、極性切替部106が特許請求の範囲に記載の第1相極性切替部に相当する。
第1相電力演算部107には、電圧増幅部103が接続されており、増幅済みの第1相の電圧V1がアナログにて入力される。また、第1相電力演算部107には、極性切替部106が接続されており、電流極性調整済みの第1相の電流I1がアナログにて入力される。そして、第1相電力演算部107は、これら第1相の電圧V1及び第1相の電流I1をアナログにて積算演算することにより、第1相の電力W1を算出し、後段に接続された電力演算部301にその算出した第1相の電力W1を出力する。なお、第1相電力演算部107は、算出した第1相の電力W1を図示しない上記車載ECUにも送信する。
第2相電力検出部201は、電圧検出部202、電圧増幅部203、電流検出部204、電流増幅部205、極性切替部206、及び第2相電力演算部207を有する。なお、この第2相電力検出部201は、上記第1相電力検出部101と同一の構成を有するため、重複する説明を割愛する。ちなみに、電圧検出部202、電流検出部204、及び極性切替部206が、特許請求の範囲に記載の第2相電圧検出部、第2相電流検出部、及び第2相極性切替部にそれぞれ相当する。
電力演算部301には、第1相電力検出部101が接続されており、第1相の電力W1がアナログにて入力される。電力演算部301には、第2相電力検出部201が接続されており、第2相の電力W2がアナログにて入力される。そして、電力演算部301は、これら入力される第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ信号のまま加算演算することにより、三相電力W0を算出し、その算出した三相電力W0を出力する。なお、電力演算部301は、算出した三相電力W0を図示しない上記車載ECUにも送信する。
図2に、電力演算部301のより詳細な回路構成を模式図にて示す。この図2に示されるように、本実施の形態では、電力演算部301として減算回路(アナログ回路)301aが採用されており、減算回路301aは、オペアンプ(演算増幅器)311及び抵抗器312〜315を有して構成されている。詳しくは、オペアンプ311は、入力されるアナログ信号をアナログ演算するアナログ素子である。オペアンプ311の反転入力端子は、第1相電力検出部101の出力端子に抵抗器312を介して接続されているとともに、当該オペアンプ311の出力端子に抵抗器313を介して接続されている。また、オペアンプ311の非反転入力端子は、第2相電力検出部201の出力端子に抵抗器314を介して接続されているとともに、抵抗器315を介してGND電位に接続されている。そして、オペアンプ311は、非反転入力端子に入力される第2相の電力W2から反転入力端子に入力される第1相の電力W1をアナログ減算し、三相電力W0を出力する。すなわち、オペアンプ311は、「W0=W2−W1」を算出し、その算出結果を出力する。
二電力計法では、三相のうちの一相である第1相の電力と、三相のうちの別の一相である第2相の電力とを加算することにより、三相電力を算出するものである。上記電力演算部301では減算回路301aを採用しているため、第1相の電力と第2相の電力とを加算することができない、ひいては、三相電力を検知することができないようにも思われる。
しかしながら、本実施の形態では、極性切替部106によって第1相の電流I1の極性を切り換えることにより、第1相の電力W1の極性を反転させ、第1相の電力と第2相の電力とが加算されるようにしている。
ただし、第1相の電力W1は、その力率によって、極性が反転することがある。また、第2相の電力W2も、その力率によって、極性が反転することがある。そのため、第1相の電力W1の力率に起因して、第1相の電力W1の極性を反転させることもあり、第2相の電力W2の力率に起因して、第2相の電力W2の極性を反転させることもある。
図3に、上記電流増幅部105、上記極性切替部106、及び上記第1相電力演算部107の詳細な構成を模式図にて示す。この図3を併せ参照して、これら電流増幅部105、極性切替部106、第1相電力演算部107について詳述する。なお、同一の構成であるため、電流増幅部205、極性切替部206、第2相電力演算部207については図示及び重複する説明を割愛する。
電流増幅部105は、公知の差動増幅器にて構成されており、図3に詳細に示されるように、増幅済みの第1相の電流I1として、第1相の電流入力信号「I1+」及び第1相の電流入力信号「I1−」を極性切替部106に出力する。これら第1相の電流入力信号「I1+」及び第1相の電流入力信号「I1−」は、その振幅が増幅されており、その位相が互いに逆位相となっている。
極性切替部106は、3つの入力端子In1〜In3、2つの出力端子Out1〜Out2、及び2つのアナログスイッチSW1〜SW2を有して構成されている。
このうち、入力端子In1及びIn2は、電流増幅部105にそれぞれ接続されており、入力端子In1には、上記第1相の電流入力信号「I1+」が入力され、入力端子In2には、上記第1相の電流入力信号「I1−」が入力される。また、入力端子In3は、図示しない車載ECUに接続され、電流極性切替信号S1が入力される。アナログスイッチSW1は、出力端子Out1及び出力端子Out2との間で、入力端子In1の接続先を切り換えるスイッチであり、アナログスイッチSW2は、出力端子Out1及び出力端子Out2との間で、入力端子In2の接続先を切り換えるスイッチである。
本実施の形態では、電流極性切替信号S1の電圧レベルが論理Hレベルに対応する電圧(例えば「5V」)である場合、アナログスイッチSW1及びSW2は「オン」とされ、入力端子In1は出力端子Out2に接続されるとともに、入力端子In2は出力端子Out1に接続される。このように接続されると、上記第1相の電流入力信号「I1+」は、第1相の電流出力信号「I1−’」として、上記第1相の電流入力信号「I1−」は、第1相の電流出力信号「I1+’」として、第1相電力演算部107にそれぞれ出力される。
また、本実施の形態では、電流極性切替信号S1の電圧レベルが論理Lレベルに対応する電圧(例えば「0V」)である場合、アナログスイッチSW1及びSW2は「オフ」とされ、入力端子In1は出力端子Out1に接続されるとともに、入力端子In2は出力端子Out2に接続される。このように接続されると、上記第1相の電流入力信号「I1+」は、第1相の電流出力信号「I1+’」として、上記第1相の電流入力信号「I1−」は、第1相の電流出力信号「I1−’」として、第1相電力演算部107にそれぞれ出力される。
このようにして、極性切替部106は、上記電流極性切替信号S1の電圧レベルに応じて、増幅済みの第1相の電流I1の極性を維持したり、反転したりする。なお、極性切替部206も、極性切替部106と同一の構成を有しているため、ここでの重複する説明を割愛する。
図4に、車載ECUが第1相の電流I1の電流極性の切替及び第2相の電流I2の電流極性の切替を行う際の極性切替条件をテーブルにて示す。
既述したように、車載ECUは、第1相電力演算部107から第1相の電力W1を、第2相電力演算部207から第2相の電力W2を、それぞれ取り込んでいる。そして、車載ECUは、第1相の電力W1及び第2相の電力W2の状態に応じた電圧レベルにて、電流極性切替信号S1を極性切替部106に、電流極性切替信号S2を極性切替部206にそれぞれ出力する。
テーブルT1にケース1として示されるように、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性が双方とも正常である場合、第1相の電力W1の極性のみを反転させる必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1が「オン」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が反転される。また、アナログスイッチSW2が「オフ」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が維持される。これにより、正常な極性が維持された第2相の電力W2から、正常な極性が反転された第1相の電力W1が減算されることにより、これら第1相の電力W1及び第2相の電力W2が加算され、三相電力W0が検知される。
また、テーブルT1にケース2として示されるように、第1相の電力W1の極性が正常であり、且つ、第2相の電力W2の極性が反転している場合、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性を双方とも反転させる必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1は「オン」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が反転される。また、アナログスイッチSW2は「オン」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が反転される。これにより、反転した極性が反転された第2相の電力W2から、正常な極性が反転された第1相の電力W1が減算されることにより、これら第1相の電力W1及び第2相の電力W2が加算され、三相電力W0が検知される。
また、テーブルT1にケース3として示されるように、第1相の電力W1の極性が反転しており、且つ、第2相の電力W2の極性が正常である場合、第1相の電力W1の極性も、第2相の電力W2の極性も、双方とも維持する必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1及びS2を双方とも論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1は「オフ」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が維持される。また、アナログスイッチSW2は「オフ」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が維持される。これにより、正常な極性が維持された第2相の電力W2から、反転した極性が維持された第1相の電力W1が減算されることにより、これら第1相の電力W1及び第2相の電力W2が加算され、三相電力W0が検知される。
また、テーブルT1にケース4として示されるように、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性が双方とも反転している場合、第2相の電力W2の極性のみを反転させる必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1は「オフ」とされ、第1相の電流I1、ひいては第1相の電力W1の極性が維持される。また、アナログスイッチSW2は「オン」とされ、第2相の電流I2、ひいては第2相の電力W2の極性が反転される。これにより、反転した極性が反転された第2相の電力W2から、反転した極性が維持された第1相の電力W1が減算されることにより、これら第1相の電力W1及び第2相の電力W2が加算され、三相電力W0が検知される。
ちなみに、車載ECUが特許請求の範囲に記載の制御装置に相当し、電流極性切替信号S1及びS2が特許請求の範囲に記載の第1相極性反転指令及び第2相極性反転指令にそれぞれ相当する。また、極性切替部106及び極性切替部206が特許請求の範囲に記載の第1相指令受信部及び第2相指令受信部にそれぞれ相当する。
以上説明した第1の実施の形態の電力検知装置1では、第1相電力検出部101によって検出される第1相の電力W1及び第2相電力検出部201によって検出される第2相の電力W2に基づいて三相電力を演算する電力演算部301として、オペアンプ311を有して構成される減算回路301aを採用した。これにより、第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ信号からデジタル信号に変換することなく、アナログ信号のままで演算するため、アナログ信号をデジタル信号へ変換するに要する時間は不要になることから、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。
なお、上記第1の実施の形態では、減算回路301aを構成するオペアンプ311の反転入力端子には、第1相電力検出部101の出力端子が抵抗器312を介して接続され、非反転入力端子には、第2相電力検出部201の出力端子が抵抗器314を介して接続されていたが、これに限らない。逆に、オペアンプ311の反転入力端子には、第2相電力検出部201の出力端子が抵抗器312を介して接続され、非反転入力端子には、第1相電力検出部101の出力端子が抵抗器314を介して接続されていてもよい。ただし、このように構成を変更する場合には、車載ECUが電流極性切替信号S1及びS2の電圧レベルを変更するに際して従う上記テーブルT1の内容も、構成の変更に応じて変更する必要は生じる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明に係る電力検知装置の第2の実施の形態について、図6〜図8を参照しつつ説明する。なお、図6は、先の図2に対応する図であって、電力演算部301の回路構成を示す模式図であり、図7は、先の図4に対応する図であって、第2相電流の極性の切替に使用される極性切替条件をテーブルT2にて示す図である。これら図6及び図7に示されるように、第2の実施の形態は、先の第1の実施の形態に準じた構成を有する。そのため、第1の実施の形態と重複する説明を割愛する。
以下、本発明に係る電力検知装置の第2の実施の形態について、図6〜図8を参照しつつ説明する。なお、図6は、先の図2に対応する図であって、電力演算部301の回路構成を示す模式図であり、図7は、先の図4に対応する図であって、第2相電流の極性の切替に使用される極性切替条件をテーブルT2にて示す図である。これら図6及び図7に示されるように、第2の実施の形態は、先の第1の実施の形態に準じた構成を有する。そのため、第1の実施の形態と重複する説明を割愛する。
ところで、上記第1の実施の形態では、先の図2に示すように、第2相の電力W2をオペアンプ311内部を通過させる。そのため、オペアンプ311内部を通過することに起因して演算遅れが発生し、ひいては、この演算遅れに起因して三相電力の電力検知誤差が発生することがある。
第2相の電力W2の極性は正常であるものの、第1相の電力W1の力率に起因して、第1相の電力W1の極性が反転した上記ケース3における各種電力の推移態様の一例をタイミングチャートにて図5に示す。なお、既述したように、上記ケース3では、第1相の電力W1の極性も、第2相の電力W2の極性も、双方とも維持される。
第1相の電力W1及び第2相の電力W2は、図5(a)及び(b)に示されるようにそれぞれ推移するものとする。この場合、正常な極性が維持された第2相の電力W2から、反転した極性が維持された第1相の電力W1が減算されることから、三相電力W0は、図5(d)に破線にて示すように推移するはずである。しかしながら、実際には、三相電力W0は、図5(d)に実線にて示すように推移し、誤差が生じてしまう。
図5(c)に示すように、第2相の電力W2がオペアンプ311内部を通過し演算点P1に達した電力である電力W2aは、第2相の電力W2から時間Tdだけ遅延している。三相電力W0に生じた上記誤差は、第2相の電力W2がオペアンプ311内部を通過し演算点P1に達するまでに遅延が生じることに起因する。
第2の実施の形態では、減算回路301aを用いることなく、加算回路(アナログ回路)301bを用いて電力演算部301を構成することにより、減算回路301aで生じる演算遅れを低減し、ひいては、この演算遅れに起因して生じることのある三相電力の電力検知誤差を低減しようとしている。
図6に、電力演算部301のより詳細な回路構成を模式図にて示す。この図6に示されるように、本実施の形態では、電力演算部301として加算回路301bが採用されており、加算回路301bは、オペアンプ321及び抵抗器322〜324を有して構成されている。詳しくは、オペアンプ321は、入力されるアナログ信号をアナログ演算するアナログ素子である。オペアンプ321の非反転入力端子はGND電位に接続されている。また、オペアンプ321の反転入力端子は、第1相電力検出部101の出力端子に抵抗器322を介して、第2相電力検出部201の出力端子に抵抗器323を介して、それぞれ接続されているとともに、当該オペアンプ321の出力端子に抵抗器324を介して接続されている。そして、オペアンプ321は、反転入力端子に入力される第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ加算し、三相電力W0を出力する。すなわち、オペアンプ321は、「W0=−(W1+W2)」を算出し、その算出結果を出力する。
二電力計法では、三相のうちの一相である第1相の電力と、三相のうちの別の一相である第2相の電力とを加算することにより、三相電力を算出するものである。上記電力演算部301では、第1相の電力と第2相の電力とを加算するものの、反転入力端子に入力されるため、三相電力の極性が反転してしまうようにも思われる。
しかしながら、本実施の形態では、極性切替部106によって第1相の電流I1の極性を切り換えるとともに、極性切替部206によって第2相の電流I2の極性を切り換えることにより、第1相の電力W1及び第2相の電力W2の極性を反転させ、三相電力の極性が反転しないようにしている。
図7に、車載ECUが第1相の電流I1の電流極性の切替及び第2相の電流I2の電流極性の切替を行う際の極性切替条件をテーブルにて示す。
既述したように、車載ECUは、第1相電力演算部107から第1相の電力W1を、第2相電力演算部207から第2相の電力W2を、それぞれ取り込んでいる。そして、車載ECUは、第1相の電力W1及び第2相の電力W2の状態に応じた電圧レベルにて、電流極性切替信号S1を極性切替部106に、電流極性切替信号S2を極性切替部206にそれぞれ出力する。
テーブルT2にケース1として示されるように、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性が双方とも正常である場合、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性を双方とも反転させる必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1は「オン」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が反転される。また、アナログスイッチSW2は「オン」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が反転される。これにより、正常な極性が反転された第1相の電力W1及び正常な極性が反転された第2相の電力W2が、さらに極性が反転された上で、互いに加算されることにより、三相電力W0が検知される。
また、テーブルT2にケース2として示されるように、第1相の電力W1の極性が正常であり、且つ、第2相の電力W2の極性が反転している場合、第1相の電力W1の極性のみを反転させる必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1が「オン」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が反転される。また、アナログスイッチSW2が「オフ」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が維持される。これにより、正常な極性が反転された第1相の電力W1及び反転した極性が維持された第2相の電力W2が、さらに極性が反転された上で、互いに加算されることにより、三相電力W0が検知される。
また、テーブルT2にケース3として示されるように、第1相の電力W1の極性が反転しており、且つ、第2相の電力W2の極性が正常である場合、第2相の電力W2の極性のみを反転させる必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Hレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1が「オフ」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が維持される。また、アナログスイッチSW2が「オン」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が反転される。これにより、反転した極性が維持された第1相の電力W1及び正常な極性が反転された第2相の電力W2が、さらに極性が反転された上で、互いに加算されることにより、三相電力W0が検知される。
また、テーブルT2にケース4として示されるように、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性が双方とも反転している場合、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性を双方とも維持する必要がある。そのため、車載ECUは、電流極性切替信号S1を論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力し、電流極性切替信号S2を論理Lレベルに対応する電圧レベルにて出力する。すると、アナログスイッチSW1は「オフ」とされ、第1相の電流I1の極性、ひいては第1相の電力W1の極性が維持される。また、アナログスイッチSW2は「オフ」とされ、第2相の電流I2の極性、ひいては第2相の電力W2の極性が維持される。これにより、反転した極性が維持された第1相の電力W1及び反転した極性が維持された第2相の電力W2が、さらに極性が反転された上で、互いに加算されることにより、三相電力W0が検知される。
第2相の電力W2の極性は正常であるものの、第1相の電力W1の力率に起因して、第1相の電力W1の極性が反転した上記ケース3における各種電力の推移態様の一例をタイミングチャートにて図8に示す。なお、既述したように、上記ケース3では、第1相の電力W1の極性を維持し、第2相の電力W2の極性を反転する必要がある。
第1相の電力W1及び第2相の電力W2は、図8(a)及び(b)に示されるようにそれぞれ推移するものとする。この場合、反転した極性が維持された第1相の電力W1及び正常な極性が反転された第2相の電力W2が、さらに極性が反転された上で、互いに加算されることにより、三相電力W0は、図8(c)に示すように推移する。この図8(c)に示されるように、三相電力W0には、演算遅れTdに起因して発生する三相電力の検知誤差はほとんど生じていない。
以上説明した第2の実施の形態の電力検知装置1では、第1相電力検出部101によって検出される第1相の電力W1及び第2相電力検出部201によって検出される第2相の電力W2に基づいて三相電力を演算する電力演算部301として、オペアンプ321を有して構成される加算回路301bを採用した。これにより、第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ信号からデジタル信号に変換することなく、アナログ信号のままで演算するため、アナログ信号をデジタル信号へ変換するに要する時間は不要になることから、三相電力の電力検知に要する時間の短縮化を図ることができるようになる。また、第2相の電力W2をオペアンプ321内部を通過させることなく、第1相の電力W1及び第2相の電力W2をアナログ演算可能であるため、オペアンプ321内部を通過することに起因して発生する演算遅れを、ひいては、この演算遅れに起因して発生する三相電力の検知誤差を低減することができるようになる。
(他の実施の形態)
なお、本発明に係る電力検知装置1は、上記各実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々に変形して実施することが可能である。すなわち、上記各実施の形態を適宜変更した例えば次の形態として実施することもできる。
なお、本発明に係る電力検知装置1は、上記各実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々に変形して実施することが可能である。すなわち、上記各実施の形態を適宜変更した例えば次の形態として実施することもできる。
上記各実施の形態では、第1相電力検出部101は、第1相の電流I1の極性を反転させる極性切替部106を備え、車載ECUから送信される電流極性切替信号S1に基づき第1相の電流I1の極性を反転させることで、第1相の電力W1の極性を反転させていたが、これに限らない。他に例えば、第1相電力検出部101は、第1相の電圧V1の極性を反転させる極性切替部を備え、車載ECUから送信される電圧極性切替信号に基づき第1相の電圧V1の極性を反転させることで、第1相の電力W1の極性を反転させてもよい。なお、第2相電力検出部201についても、第1相電力検出部101と同様に変形することが可能である。
上記各実施の形態では、電力演算部301として、いわゆる減算回路301aのみを採用する、あるいは、電力演算部301として、いわゆる加算回路301bのみを採用していたが、これに限らず、電力演算部301として、減算回路301a及び加算回路301bを併用した回路を採用してもよい。なお、減算回路301a及び加算回路301bを併用する場合には、極性切替部106及び206を割愛することが可能であるものの、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性に基づいて、減算回路301a及び加算回路301bから三相電力を演算する回路を選択する回路選択部を備える必要がある。
上記各実施の形態では、電力検知装置1は、車載ECUから入力される上記電流極性切替信号S1及びS2の電圧レベルに基づいて、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力W2の極性をそれぞれ切り換えていた。換言すれば、第1相の電力W1の極性及び第2相の電力の極性は、外部の制御装置の判断によって切り替えられていたが、これに限らない。電力検知装置1は、こうした制御部を当該電力検知装置1内に内蔵してもよい。
1…電力検知装置、101…第1相電力検出部、102…電圧検出部(第1相電圧検出部)、103…電圧増幅部、104…電流検出部(第1相電流検出部)、105…電流増幅部、106…極性切替部(第1相極性切替部)、107…第1相電力演算部、201…第2相電力検出部、202…電圧検出部(第2相電圧検出部)、203…電圧増幅部、204…電流検出部(第2相電流検出部)、205…電流増幅部、206…極性切替部(第2相極性切替部)、207…第2相電力演算部、301…電力演算部、301a…減算回路、311…オペアンプ(演算増幅器)、312〜315…抵抗器、301b…加算回路、321…オペアンプ(演算増幅器)、322〜324…抵抗器、In1〜In3…入力端子、Out1〜Out2…出力端子、SW1、SW2…アナログスイッチ。
Claims (7)
- 三相電力のうちの一相である第1相の電力を検出する第1相電力検出部と、
三相電力のうちの他の一相である第2相の電力を検出する第2相電力検出部と、
これら第1相の電力及び第2相の電力に基づいて、三相電力を演算する電力演算部とを備える電力検知装置であって、
前記電力演算部は、アナログ信号のまま演算するアナログ回路にて構成されていることを特徴とする電力検知装置。 - 請求項1に記載の電力検知装置において、
前記第1相電力検出部及び第2相電力検出部も、アナログ信号のまま演算するアナログ回路であることを特徴とする電力検知装置。 - 請求項1または2に記載の電力検知装置において、
前記電力演算部は、入力されるアナログ信号をアナログ演算するアナログ素子である演算増幅器を有して構成されていることを特徴とする電力検知装置。 - 請求項3に記載の電力検知装置において、
前記第1相電力検出部は、当該第1相電力検出部によって検出される第1相の電力の極性を反転させる第1相極性切替部を含んで構成されており、
前記第2相電力検出部は、当該第2相電力検出部によって検出される第2相の電力の極性を反転させる第2相極性切替部を含んで構成されており、
前記演算増幅器は、その反転入力端子が前記第1相電力検出部及び前記第2相電力検出部に接続されているとともに、その非反転入力端子がGND電位に接続されていることを特徴とする電力検知装置。 - 請求項3に記載の電力検知装置において、
前記第1相電力検出部は、当該第1相電力検出部によって検出される第1相の電力の極性を反転させる第1相極性切替部を含んで構成されており、
前記第2相電力検出部は、当該第2相電力検出部によって検出される第2相の電力の極性を反転させる第2相極性切替部を含んで構成されており、
前記演算増幅器は、その反転入力端子が前記第1相電力検出部及び前記第2相電力検出部のいずれか一方に接続されているとともに、その非反転入力端子が前記第1相電力検出部及び前記第2相電力検出部の他方に接続されていることを特徴とする電力検知装置。 - 請求項4または5に記載の電力検知装置において、
前記第1相電力検出部は、第1相の電圧を検出する第1相電圧検出部と、第1相の電流を検出する第1相電流検出部とを有して構成されており、
前記第1相極性切替部は、第1相の力率に基づいて、第1相の電圧及び第1相の電流のいずれか一方の極性を反転させることで、第1相の電力の極性を反転させるものであり、
前記第2相電力検出部は、第2相の電圧を検出する第2相電圧検出部と、第2相の電流を検出する第2相電流検出部とを有して構成されており
前記第2相極性切替部は、第2相の力率に基づいて、第2相の電圧及び第2相の電流のいずれか一方の極性を反転させることで、第2相の電力の極性を反転させるものであることを特徴とする電力検知装置。 - 請求項4〜6のいずれか一項に記載の電力検知装置において、
前記第1相電力検出部は、第1相の電力の極性に応じてその極性を反転させる旨を示す第1相極性反転指令を出力する制御装置から、その第1相極性反転指令を受信する第1相指令受信部をさらに備え、
前記第1相極性切替部は、前記第1相指令受信部によって前記第1相極性反転指令を受信することに基づいて、第1相の電力の極性を反転させるものであり、
前記第2相電力検出部は、第2相の電力の極性に応じてその極性を反転させる旨を示す第2相極性反転指令を出力する制御装置から、その第2相極性反転指令を受信する第2相指令受信部をさらに備え、
前記第2相極性切替部は、前記第2相指令受信部によって前記第2相極性反転指令を受信することに基づいて、第2相の電力の極性を反転させるものであることを特徴とする電力検知装置。
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