JP2010261898A - 磁気式回転角度検出装置およびエンコーダ - Google Patents

磁気式回転角度検出装置およびエンコーダ Download PDF

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Abstract

【課題】磁気式回転角度検出装置の検出精度を向上させ、高精度・高分解能を有する磁気式角度検出装置を提供する。
【解決手段】磁気式回転角度検出装置が、磁石を有する回転子と、回転子の周囲に配置されている複数の磁気検出素子と、磁気検出素子が検出した検出信号を合成する合成回路と、を備え、合成回路は、回転子の回転位置を検出する第1の合成磁気検出素子となるように、複数の磁気検出素子が検出した検出信号を合成して第1の合成信号を出力する第1の合成回路と、回転子の回転位置を検出する第2の合成磁気検出素子であって、回転子の回転中心軸を中心として第1の合成磁気検出素子に対して所定の角度位置になる第2の合成磁気検出素子となるように、複数の磁気検出素子が検出した検出信号を合成して第2の合成信号を出力する第2の合成回路と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気式回転角度検出装置およびエンコーダに関する。
回転角度を検出する検出装置として、光学式や磁気式の回転角度検出装置がある。光学式回転角度検出装置は、検出部にフォトダイオードなどの光電変換素子を使用しており、高精度の回転角度検出が可能であるが、結露や油の飛沫が検出部に直接かかるような環境では使用することは難しい場合がある。磁気式回転角度検出装置(例えば、特許文献1参照)は、ホール素子や磁気抵抗素子のような磁気検出素子を使用しており、検出精度を高精度にすることは比較的難しいが、結露や油の飛沫が検出部に直接かかる環境下でも使用できる。
特開2004−20548号公報
ところで、近年、回転角度検出装置がロボットや産業用工作機械などにも適用されるようになり、高精度を有し、しかも前述のような厳しい環境下でも使用できる磁気式回転角度検出装置が要求されるようになってきている。
上述した磁気式回転角度検出装置の検出素子として、ホール素子や磁気抵抗素子のような磁気検出素子を使用しているが、小型で低価格であることからホール素子が多く使用されている。しかしながらホール素子は、検出感度のばらつきや、環境温度によるオフセット電圧変動のバラツキなどがある。このように、ホール素子のような磁気検出素子の出力はばらつくため、使用する磁気検出素子のバラツキを揃えなければ、高精度の磁気式角度検出装置が得られないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、磁気検出素子の出力にバラツキがある場合でも、検出精度を向上させ、高精度を有する磁気式角度検出装置およびエンコーダを提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、磁石を有する回転子と、前記回転子の周囲に配置されている複数の磁気検出素子と、前記磁気検出素子が検出した検出信号を合成する合成回路と、を備え、前記合成回路は、前記回転子の回転位置を検出する第1の合成磁気検出素子となるように、前記複数の磁気検出素子が検出した検出信号を合成して第1の合成信号を出力する第1の合成回路と、前記回転子の回転位置を検出する第2の合成磁気検出素子であって、前記回転子の回転中心軸を中心として前記第1の合成磁気検出素子に対して所定の角度位置になる第2の合成磁気検出素子となるように、前記複数の磁気検出素子が検出した検出信号を合成して第2の合成信号を出力する第2の合成回路と、を備えることを特徴とする磁気式回転角度検出装置である。
この発明によれば、磁気検出素子の出力にバラツキがある場合でも、検出精度を向上させ、高精度を有する磁気式角度検出装置を提供することができる。
この発明の第1実施形態による磁気式回転角度検出装置の一例を示す概略構成図である。 図1の磁気式回転角度検出装置において、ホール素子の合成方法と合成されたホール素子とを説明する説明図である。 本実施形態において、ホール素子を駆動する定電流駆動回路の構成を示す構成図である。 本実施形態における差動出力回路の構成を示す構成図である。 本実施形態における異常検出回路の構成を示す構成図である。 第2の実施形態による磁気式回転角度検出装置の第1の接続状態における構成を示す構成図である。 第2の実施形態による磁気式回転角度検出装置の第2の接続状態における構成を示す構成図である。 本実施形態による第1の接続状態におけるホール素子の等化回路の構成を示す構成図である。 本実施形態による第2の接続状態におけるホール素子の等化回路の構成を示す構成図である。 本実施形態において、ホール素子の入力端子と出力端子とを周期的に入れ換えた場合に、合成増幅回路から出力される信号を例示する出力図である。 本実施形態において、環境温度を変化させた場合における合成増幅回路から出力される信号電圧の平均化前後の電圧値を示す出力図である。 本実施形態において、ホール素子の入力端子と出力端子とを周期的に入れ換える一例としての角度検出システムの構成を示す概略構成図である。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の第1実施形態による磁気式回転角度検出装置100の構成を示す概略ブロック図である。ここでは、当該磁気式回転角度検出装置100をエンコーダに適用した場合について説明する。
図1(a)に示すように、磁気式回転角度検出装置100は、磁石5を有する回転子6と、この回転子6の周囲に配置された複数の磁気検出素子1,2,3,4と、その磁気検出素子1,2,3,4やその他の制御部品を搭載した基板組9で構成されている。磁石5は、たとえば、永久磁石である。磁気検出素子1,2,3,4は、たとえば、それぞれホール素子である。以降、磁気検出素子1,2,3,4を、ホール素子1,2,3,4と称して説明する。
この図1において、回転子6が紙面に対して垂直となる回転軸を中心として回転すると、回転子6の回転に伴い磁石5が回転し、ホール素子1,2,3,4で検出される磁石5からの磁界が変化する。磁気式回転角度検出装置100は、この磁界の変化を、ホール素子1,2,3,4の4個のホール素子によりそれぞれ検出し、この検出した磁界の変化量から回転子6の回転角度を検出する。
なお、図1(a)を用いて説明した4個のホール素子1,2,3,4は、たとえば、それぞれが同様の検出感度を有しており、それぞれが同様の出力レベルを有している。また、4個のホール素子1,2,3,4は、たとえば、それぞれ基板組9の平面上であって、回転子6の回転軸と法線ベクトルの方向を同一とする平面上に配置されており、回転子6の回転軸から等距離となる円周上に配置されている。また、各ホール素子1,2,3,4は、等間隔(この場合は、回転子6の回転軸を中心として90度の等角度)で配置されている。また、組とされるホール素子1と3およびホール素子2と4は、回転子6の回転軸を中心として、互いに対向して配置されており、回転子6の回転軸を中心として180度の角度になるように配置されている。
ホール素子1,2,3,4は、2つの出力端子(+と−)をそれぞれ有している。この2つの出力端子は、後述する合成増幅回路81および82の入力端子に接続されている(図1(b)参照)。この図1(b)における符号「1−」は、図1(a)におけるホール素子1の出力端子−から出力される信号を示している。以降、たとえば、ホール素子1の出力端子+から出力される信号を「信号1+」と称し、ホール素子1の出力端子−から出力される信号を「信号1−」と称して説明する。ホール素子2,3,4から出力される信号も、ホール素子1から出力される信号と同様に称して説明する。
次に図1(b)を用いて、上述した4個のホール素子で検出した磁界の変化量から回転子6の回転角度を検出する磁気式回転角度検出装置100の構成、すなわち、各ホール素子1,2,3,4で検出した検出信号を合成し増幅する合成増幅回路81および82(第1の合成回路と第2の合成回路)について説明する。
合成増幅回路81は、差動の加減算増幅回路を構成しており、4個のホール素子から出力される信号を合成する合成部711(第3の合成回路)および合成部712(第4の合成回路)と、加減算増幅回路713(第1の差動増幅回路)と、により構成されている。合成部711は、4個の抵抗RX41により構成されている。合成部712は、4個の抵抗RX42により構成されている。4個の抵抗RX41の第1の端子には、対応するホール素子1,2,3,4の出力端子がそれぞれ接続されており、4個の抵抗RX41の第2の端子は結合されて、加減算増幅回路713の第1の入力端子に接続されている。4個の抵抗RX42の接続も、4個の抵抗RX41の接続と同様である。
合成部711は、信号1−、信号2−、信号3+、および信号4+の4信号を合成する。たとえば、信号1−、信号2−、信号3+、および信号4+の4信号が、それぞれの信号に対応する合成部711が有する抵抗RX41の第1の端子に入力される。そして、各抵抗RX41の第2の端子から出力される信号が、各抵抗RX41の第2の端子の接続点で合成される。そして、この合成された信号が、加減算増幅回路713に減算信号として入力される。
一方、合成部712は、信号1+、信号2+、信号3−、および信号4−の4信号を合成する。たとえば、信号1+、信号2+、信号3−、および信号4−の4信号が、それぞれの信号に対応する合成部712が有する抵抗RX42の第1の端子に入力される。そして、各抵抗RX42の第2の端子から出力される信号が、各抵抗RX41の第2の端子の接続点で合成される。そして、この合成された信号が、加減算増幅回路713に加算信号として入力される。
合成部711と合成部712とでそれぞれ合成された信号が、加減算増幅回路713で加減算されるとともに増幅されて、加減算増幅回路713の出力端子からAチャネル(A相)の近似正弦波出力信号として出力される。
上述した加減算増幅回路713の加算信号が入力される入力端子は、抵抗R12を介して接地されている。また、加減算増幅回路713の出力端子は、抵抗R13と抵抗R14との直列接続を介して接地されている。また、加減算増幅回路713の減算信号が入力される入力端子は、抵抗R13と抵抗R14との接続点に、抵抗R11を介して接続されている。
なお、合成増幅回路81および82が、それぞれ差動増幅回路として機能するために、4個の抵抗RX41と4個の抵抗RX42とはそれぞれ同じ抵抗値であり、抵抗R11と抵抗R12とは同じ抵抗値であることが望ましい。
合成増幅回路82は、合成増幅回路81と同様の構成を有しているが、合成増幅回路81とは4個のホール素子1,2,3,4との接続方法が異なる。ここでは相違点のみについて説明する。
この合成増幅回路82においては、信号2−、信号3−、信号4+、および信号1+の4信号が、それぞれの信号に対応する合成部721が有する抵抗RX41の第1の端子に入力される。そして、各抵抗RX41の第2の端子から出力される信号が合成されることにより、この合成部721で信号2−、信号3−、信号4+、および信号1+の4信号が合成される。そして、この合成された信号が、加減算増幅回路723に減算信号として入力される。
一方、信号2+、信号3+、信号4−、および信号1−の4信号が、それぞれの信号に対応する合成部722が有する抵抗RX42の第1の端子に入力される。そして、各抵抗RX42の第2の端子から出力される信号が合成されることにより、この合成部722で信号2+、信号3+、信号4−、および信号1−の4信号が合成される。そして、この合成された信号が、加減算増幅回路723に加算信号として入力される。
合成部721と合成部722とでそれぞれ合成された信号が加減算増幅回路723で加減算されるとともに増幅されて、加減算増幅回路723の出力端子からBチャネル(B相)の近似正弦波出力信号として出力される。このBチャネルの近似正弦波出力信号とは、上述したAチャネルの近似正弦波出力信号と、電気的に90度位相の異なる信号である。この位相の関係については、図2を用いて後述する。
次に図2を用いて、図1で説明した複数のホール素子1,2,3,4と、合成増幅回路81及び82との関係について説明する。
複数のホール素子1,2,3,4のうち、回転子6の回転中心軸を含む第1の平面で分割される第1の領域に含まれるホール素子を第1のホール素子群とし、第1の平面で分割される第2の領域に含まれるホール素子を第2のホール素子群とする。また、複数のホール素子1,2,3,4のうち、回転中心軸を含む第2の平面であって第1の平面と予め定められている角度を成す第2の平面で分割される第3の領域に含まれるホール素子を第3のホール素子群とし、第2の平面で分割される第4の領域に含まれるホール素子を第4のホール素子群とする。この予め定められている角度とは、たとえば90度である。
図2に示すように、回転子6の回転中心軸であって、紙面に対して垂直となる軸をZ軸とする。そして、このZ軸に対して垂直となる2つの軸であって、紙面に対して水平と垂直となる2つの軸をX軸とY軸とする。ここでは、説明のため、回転子6の回転中心軸として、ホール素子1の角度位置を0度とし、ホール素子2の角度位置を90度とし、ホール素子3の角度位置を180度とし、ホール素子4の角度位置を270度とする。
たとえば第1の平面を符号301で示されるように、回転子6の回転中心軸に対して角度位置135度と315度となり、紙面に対して垂直な平面とする。この場合、第1のホール素子群はホール素子1と2となり、第2のホール素子群はホール素子3と4となる。また第2の平面を符号302で示されるように、回転子6の回転中心軸に対して角度位置45度と225度となり、紙面に対して垂直な平面とする。この場合、第3のホール素子群はホール素子2と3となり、第4のホール素子群はホール素子4と1となる。
合成増幅回路81は、第1のホール素子群と第2のホール素子群とがそれぞれ検出した検出信号を合成する。図1(b)に示すように、合成増幅回路81においては、合成部711には、信号1−、信号2−、信号3+、および信号4+が入力され、合成部712には、信号1+、信号2+、信号3−、および信号4−信号が入力されている。
この信号の入力を、第1のホール素子群と第2のホール素子群とに分けて説明すると、第1のホール素子群については、合成増幅回路81の合成部711には、信号1−および信号2−が入力され、合成部712には、信号1+および信号2+が入力される。そして、加減算増幅回路713は、合成部711で合成された信号1−および信号2−と、合成部712で合成された信号1+および信号2+との差に応じた信号を出力する。よって、この第1のホール素子群についての合成増幅回路81は、第1のホール素子群に含まれるホール素子1と2とを合成したホール素子(第1の合成磁気検出素子)になるように、Aチャネルの近似正弦波出力信号を出力することになる。
上述のホール素子1と2とを合成したホール素子とは、ホール素子1と2との中間となる位置、たとえば、図2に符号A1で示す位置であって、回転子6の回転中心軸を中心として45度となる位置にある合成ホール素子に相当する。
同様に、合成増幅回路81は、第2のホール素子群に含まれるホール素子3と4とを合成したホール素子(第2の合成磁気検出素子)になるように、Aチャネルの近似正弦波出力信号を出力することになる。上述のホール素子3と4とを合成したホール素子とは、ホール素子3と4との中間となる位置、たとえば、図2に符号A2で示す位置であって、回転子6の回転中心軸を中心として225度となる位置にある合成ホール素子に相当する。
合成増幅回路81は、上述した第1のホール素子群についての合成増幅回路81と第2のホール素子群についての合成増幅回路81とを、符号を逆にして合成している。これは、第1のホール素子群についての合成増幅回路81と第2のホール素子群についての合成増幅回路81とが、回転子6の回転中心軸を中心として180度の位置であり、かつ、回転子6が有する磁石5のN極とS極とが、回転子6の回転中心軸を中心として180度の位置となっている。そのため、たとえば、上述した第1のホール素子群についての合成増幅回路81がN極を検出している場合には、第2のホール素子群についての合成増幅回路81がS極を検出していることになり、その検出した信号の符号が逆となるためである。
このようにして、合成増幅回路81は、第1のホール素子群に含まれている複数のホール素子からの検出値を合成して合成増幅回路81の出力値を増大させるとともに、第2のホール素子群に含まれている複数のホール素子からの検出値を合成して合成増幅回路81の出力値を増大させている。
更に、合成増幅回路81は、第1のホール素子群に含まれている複数のホール素子からの検出値を合成した出力値と、第2のホール素子群に含まれている複数のホール素子からの検出値を合成した出力値とを、符号を逆にして合成することにより、更に合成増幅回路81の出力値を増大させている。
この合成増幅回路81は、たとえば、図2に符号A1で示す位置であって、回転子6の回転中心軸を中心として45度となる位置にある合成ホール素子により検出した回転子6の回転位置を示す信号を出力することと相当又は同等になる。また、この合成ホール素子は、4個分のホール素子1,2,3,4を合成した出力値を出力することになるため、合成増幅回路81は、1個分のホール素子により出力する場合に対比して、大きな信号を出力することができる。
第1のホール素子群と第2のホール素子群との場合と同様に、第3のホール素子群と第4のホール素子群とにより、この合成増幅回路82は、たとえば、図2に符号B1で示す位置であって、回転子6の回転中心軸を中心として135度となる位置にある合成ホール素子により検出した回転子6の回転位置を示す信号を出力することと相当又は同等になる。また、この合成ホール素子は、4個分のホール素子1,2,3,4を合成した出力値を出力することになるため、合成増幅回路82は、1個分のホール素子により出力する場合に対比して、大きな信号を出力することができる。
また、上述したように、合成増幅回路81は、たとえば、図2に符号A1で示す位置であって、回転子6の回転中心軸を中心として45度となる位置にある合成ホール素子により検出した回転子6の回転位置を示す信号を出力し、合成増幅回路82は、たとえば、図2に符号B1で示す位置であって、回転子6の回転中心軸を中心として135度となる位置にある合成ホール素子により検出した回転子6の回転位置を示す信号を出力する。すなわち、合成増幅回路81と合成増幅回路82との合成ホール素子は、回転中心軸を中心として90度の位置関係になる。よって、合成増幅回路81と合成増幅回路82とは、90度位相が異なるAチャネルの近似正弦波出力信号とBチャネルの近似正弦波出力信号とを、それぞれ出力することができる。
このように、合成増幅回路81は、回転子6の回転位置を検出する第1の合成磁気検出素子となるように、複数のホール素子1,2,3,4が検出した検出信号を合成してAチャネルの近似正弦波出力信号を出力する。また、合成増幅回路82は、回転子6の回転位置を検出する第2の合成磁気検出素子であって、回転中心軸を中心として合成増幅回路81に対して所定の角度位置(たとえば、90度)になる第2の合成磁気検出素子となるように、複数のホール素子1,2,3,4が検出した検出信号を合成してBチャネルの近似正弦波出力信号を出力する。
上記に図1と図2とを用いて説明したように、4個のホール素子信号を単に対向するホール素子(ホール素子1とホール素子3、ホール素子2とホール素子4)同士で増幅するのではなく、ホール素子1からホール素子4のすべての検出信号を使用して合成増幅回路81または82に入力しているので、各ホール素子の感度のバラツキや環境温度の変化によるオフセット電圧変動のバラツキが平均化することができる。
また、各ホール素子1,2,3,4の信号は、回転子6の回転中心軸を中心とした角度が180度の対向したホール素子の信号を加減算するように合成増幅回路に入力されている。そのため、回転子6に偏心があるような場合であっても、この偏心による回転角度誤差をキャンセルすることができる。
このような方式を採用することで、合成して生成される近似正弦波の検出信号が大きくなり、その結果、オフセット電圧変動値が見かけ上(検出信号に対して相対的に)、小さくなるという効果がある。たとえば、それぞれのホール素子1,2,3,4から検出値が出力されるが、この検出値は所定の出力レベルであり、この出力レベルに対してバラツキは無視できない。しかし、上述したように複数のホール素子1,2,3,4から出力される検出値を合成した値、すなわち、合成ホール素子から出力される検出値の出力レベルに対しては、バラツキが相対的に小さくなるため、バラツキが無視できる。そのため、本実施形態による磁気式回転角度検出装置100は、複数のホール素子の出力にバラツキがある場合でも、検出精度を向上させ、高精度・高分解能とすることができる。
図3は、ホール素子1から4を駆動する回路の構成を示す図である。ホール素子1から4は、回転子6の回転中心軸を中心として180度の対向する2個のホール素子(たとえばホール素子1とホール素子3、ホール素子2とホール素子4)を組として、一つの定電流駆動回路で駆動している。たとえば図3に示すように、ホール素子1とホール素子3とを直列接続して、定電流駆動回路101で駆動し、ホール素子2とホール素子4とを直列接続して、定電流駆動回路102で駆動している。
このような駆動回路を採用することで、例えば、定電流の電流値が変化する場合であっても、互いが対向しているホール素子の電流値が影響しあうので、Aチャネル信号とBチャネル信号の大きさの変化が同じになり、二つの近似正弦波信号を用いてさらに細かい角度に分解する(逓倍)する時に角度誤差の影響が小さくなるという特徴がある。
なお、ホール素子の駆動方法としては、定電圧駆動方式と定電流駆動方式の2種類があるが、定電流駆動方式の方が、環境温度の変化によるオフセット電圧変動のバラツキが小さくなるという特性がある。そのため、上述したように定電流駆動方式を用いることにより、定電圧駆動方式を用いる場合に対比して、環境温度の変化によるオフセット電圧変動のバラツキが小さくなるという効果がある。
図4は、図1(b)に示した合成増幅回路81と82との出力を差動出力方式に変更した場合の構成図である。図4の差動入力‐差動出力型の合成増幅回路811が、図1(b)に示した合成増幅回路81に対応し、図4の差動入力‐差動出力型の合成増幅回路821が、図1(b)に示した合成増幅回路82に対応する。図4において、図1(b)と同様の構成には同一の符号を付し、相違点のみについて説明する。
まず、合成増幅回路811の構成について説明する。この合成増幅回路811において、合成部711と合成部712とは、図1(b)に示した合成増幅回路81と同様である。合成部711の出力は加減算増幅回路714に減算信号として入力され、合成部712の出力は加減算増幅回路715に減算信号として入力される。電源電圧Vが加算信号として加減算増幅回路714と加減算増幅回路715とに入力される。加減算増幅回路714の出力端子から、A(−)チャネルの近似正弦波出力信号が出力され、加減算増幅回路715の出力端子から、A(+)チャネルの近似正弦波出力信号が出力される。
上述した加減算増幅回路714の出力端子と加減算増幅回路715の出力端子とは、抵抗R51と抵抗R6と抵抗R52との直列接続を介して接続されている。また、加減算増幅回路714の減算信号が入力される入力端子は、抵抗R41を介して、抵抗R51と抵抗R6との接続点に接続されている。また、加減算増幅回路715の減算信号が入力される入力端子は、抵抗R42を介して、抵抗R52と抵抗R6との接続点に接続されている。なお、合成増幅回路811および821が各々の出力を差動出力方式とする差動増幅回路として機能するために、たとえば抵抗R41と抵抗R42との抵抗値は同じであり、抵抗R51と抵抗R52との抵抗値は同じであることが望ましい。
次に合成増幅回路821の構成について説明する。合成増幅回路821は、図1(b)を用いて説明した合成増幅回路82および合成増幅回路81と同様に、合成増幅回路811と4個のホール素子1,2,3,4との接続方法のみが異なる。
図1(b)を用いて説明した合成増幅回路82および合成増幅回路81と同様に、この合成増幅回路821から出力されるB(−)チャネルと、合成増幅回路811から出力されるA(−)チャネルとは、90度位相の異なる信号となる。また、この合成増幅回路821から出力されるB(+)チャネルと、合成増幅回路811から出力されるA(+)チャネルとは、90度位相の異なる信号となる。
上記に図4を用いて説明した合成増幅回路811および821は、入力は、図1(b)の合成増幅回路81および82と同一であるが、出力は、A(−)(又はB(−))チャネルと、このA(−)(又はB(−))チャネルと180度位相が反転したA(+)(又はB(+))チャネルとの2信号を出力する。
図1(b)の合成増幅回路81および82の出力方式を、図4の合成増幅回路811および821のように差動出力方式に変更することで、差動出力信号にノイズ成分が重畳する場合であっても、受け側回路(図示せず)で二つの信号(A(−)とA(+)、またはB(−)とB(+))の差を取ることで、このノイズ成分を除去する事が出来る。
つまり、二つの信号は位相が180度違っているので、この二つの信号の差を取る前と後とでは、信号の大きさは2倍になるが、ノイズ成分は同相信号である。そのため、受け側回路において上記二つの信号の差を取ることで、差動出力信号にノイズ成分が重畳するような場合であっても、このノイズ成分を除去することができる。よって、上述した差動出力方式を用いることにより、より信頼性のある検出信号を受け側回路に出力することができる。
図5は、ホール素子1,2,3,4の異常を検出する回路構成を示す構成図である。図3と同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略し、相違点のみについて説明する。この図5において、異常検出回路11は、ホール素子1,2,3,4を流れる電流が適正であるか否かを検出している。
図5に示すように、定電流駆動回路101の出力端子は、直列接続されたホール素子1と3および抵抗R71を介して、接地されている。また、定電流駆動回路102の出力端子は、直列接続されたホール素子2と4および抵抗R72を介して、接地されている。定電流駆動回路101と定電流駆動回路102との電源端子には、電源電圧Vが入力されている。
図3を用いて説明したように、定電流駆動回路101からは、一定電流が出力されるので、抵抗R71の両端には一定電圧が発生する。具体的には、抵抗R71とホール素子3との接続点には、一定電圧が発生する。異常検出回路11は、抵抗R72で発生した電圧、すなわち、抵抗R71とホール素子3との接続点の電圧を測定し、この測定した電圧が予め定められている範囲内にあるか否かを判定し、範囲内に無い場合に異常と判定する。
例えば、定電流駆動回路101からは1mAの電流が流れ、抵抗R71が100Ωであれば、本来であれば、異常検出回路11が測定する電圧は0.1Vになる。もし、測定した電圧が0.9V以下か、1.1V以上であれば、異常検出回路11は、異常と判断して、異常を示す信号を出力する。これにより、異常検出回路11は、ホール素子1と3との、たとえば、断線やショートなどの異常、または、定電流駆動回路101が出力する電流値の異状、などを検出することができる。
定電流駆動回路101と同様に、定電流駆動回路102からも、一定電流が出力されるので、抵抗R72の両端には一定電圧が発生する。異常検出回路11は、抵抗R71の場合と同様に、抵抗R72で発生した電圧を測定し、この測定した電圧が予め定められている範囲内にあるか否かを判定し、範囲内に無い場合に異常と判定する。
このようにして、異常検出回路11は、抵抗R71の電圧を測定してホール素子1と3および定電流駆動回路101の異常を検出するとともに、抵抗R72の電圧を測定してホール素子2と4および定電流駆動回路102の異常を検出する。すなわち、異常検出回路11は、ホール素子の組とされている2個のホール素子を導通する電流をホール素子の組ごとに検出し、当該検出した電流に基づいて複数のホール素子の異常、または、複数のホール素子を駆動する駆動回路の異状を検出する。
また異常検出回路11は、検出した異常を示す信号を、たとえば磁気式回転角度検出装置100を制御する上位制御装置に出力する。これにより、上位制御装置においても、組とされているホール素子毎に、たとえば断線やショートなどの異常、または、組とされているホール素子を駆動する駆動回路の異状を、検出することができる。
なお、ここでは1つの異常検出回路11で全てのホール素子の組の異常を検出するものとして説明したが、この異常検出回路11は、ホール素子の組毎に、それぞれ設けられるようにしてもよい。
[第2実施形態]
次に、図6から図12を用いて第2実施形態について説明する。
一般に、ホール素子の出力にはオフセットがある。このオフセットは、ホール素子が置かれている環境の温度変化に依存する場合がある。そのために、ホール素子の出力は、環境温度の変化に依存して変動してしまう可能性がある。この第2実施形態では、このホール素子のオフセットをキャンセルすることができる磁気式回転角度検出装置100について説明する。
まず、図6を用いて、第2実施形態で用いる磁気式回転角度検出装置100の構成について説明する。この図6に示す第2実施形態による磁気式回転角度検出装置100の構成は、上記に図1から図5を用いて説明した第1実施形態による磁気式回転角度検出装置100の構成に対して、更に、スイッチング回路(切り替え回路)20−1〜20−4が追加されている。また、このスイッチング回路20−1〜20−4を制御するスイッチング回路制御部(切り替え制御回路)12が追加されている。
この図6では、スイッチング回路20−1〜20−4は、一つのホール素子について8接点4回路の構成であり、アナログスイッチを用いている場合の構成が図示されている。このアナログスイッチは、たとえば、トランジスタスイッチである。
スイッチング回路20−1〜20−4は、S端子をそれぞれ有しており、このS端子に入力される信号がHレベルであるかLレベルであるかにより、対応付けられているホール素子の入力端子と出力端子との接続を変更する。スイッチング回路制御部12の出力端子はスイッチング回路20−1〜20−4がそれぞれ有するS端子と接続されており、スイッチング回路制御部12はこの出力端子からHレベルまたはLレベルの制御信号を出力する。
スイッチング回路制御部12のT端子には外部から制御信号が入力される。スイッチング回路制御部12は、T端子に外部から入力される制御信号に基づいて、S端子から出力する電圧を、HレベルとLレベルとのうちいずれのレベルを出力するかを制御する。また、定電流駆動回路101、定電流駆動回路102、および、スイッチング回路制御部12には、電源電圧+Vがそれぞれの電源端子に入力されている。
次に、ホール素子の入力端子と出力端子とについて説明する。図1から図5を用いて説明したホール素子1から4は、2つの入力端子と2つの出力端子(出力端子+と−)とを、それぞれ有している。このホール素子の入力端子とは、ホール素子に電源が供給される端子である。2つの入力端子は、対応する定電流駆動回路(101または102)、または、直列接続されているホール素子の入力端子と接続されているか、または、抵抗を介して接地されている。すなわち、2つの入力端子は、電源が供給されるように接続されている。一方、2つの出力端子は、合成増幅回路(例、合成増幅回路81)の入力端子に接続されている。
スイッチング回路20−1〜20−4は、対応するホール素子について、2つの入力端子に電源が供給されるように接続され、かつ、2つの出力端子が合成増幅回路の入力端子に接続されている第1の接続状態と、2つの出力端子に電源が供給されるように接続され、かつ、2つの入力端子が合成増幅回路の入力端子に接続されている第2の接続状態と、を切り替えるようにして、ホール素子の出力端子と出力端子との接続を変更する。このようにして、スイッチング回路20−1〜20−4のそれぞれは、対応するホール素子の、2つの入力端子と2つの出力端子との接続を、それぞれ切り替える。
図6は、たとえば、スイッチング回路20−1〜20−4のS端子に入力されるレベルがHレベルである場合(上述した第1の接続状態の場合)の図であり、図7は、スイッチング回路20−1〜20−4のS端子に入力されるレベルがLレベルである場合(上述した第2の接続状態の場合)の図である。
次に、スイッチング回路20−1〜20−4によるホール素子の入力端子と出力端子との接続の一例について、S端子に入力される信号がHレベルの場合とLレベルの場合とについて詳述する。
S端子に入力される信号がHレベルの場合(上述した第1の接続状態の場合)は、ホール素子の接続は図6に示すようになっており、ホール素子1と3との組においては、定電流駆動回路101の出力端子は、スイッチング回路20−1を介して、ホール素子1の第1の入力端子に接続されている。また、ホール素子1の第2の入力端子は、スイッチング回路20−1とスイッチング回路20−3とを介して、ホール素子3の第1の入力端子に接続されている。また、ホール素子3の第2の入力端子は、スイッチング回路20−3を介して、接地されている。また、ホール素子1の出力端子+と−、および、ホール素子3の出力端子+と−は、第1実施形態で説明したように、合成増幅回路81の入力端子に接続されている。ホール素子2と4との組の接続も、ホール素子1と3との組の接続と同様である。
一方、S端子に入力される信号がLレベルの場合(上述した第2の接続状態の場合)は、ホール素子の接続は図7に示すようになっており、ホール素子1と3との組においては、定電流駆動回路101の出力端子は、スイッチング回路20−1を介して、ホール素子1の出力端子−に接続されている。また、ホール素子1の出力端子+は、スイッチング回路20−1とスイッチング回路20−3とを介して、ホール素子3の出力端子−に接続されている。また、ホール素子3の出力端子+は、スイッチング回路20−3を介して、接地されている。また、ホール素子1の第1の入力端子から信号1+が出力され、ホール素子1の第2の入力端子から信号1−が出力される。ホール素子3の第1の入力端子から信号3+が出力され、ホール素子3の第2の入力端子から信号3−が出力される。これらの信号は、第1実施形態で説明したように、合成増幅回路81の入力端子に入力される。ホール素子2と4との組の接続も、ホール素子1と3との組の接続と同様である。
この図6と図7とに示すように、スイッチング回路20−1〜20−4の接続状態は、S端子に入力される電圧レベルがHレベルとLレベルとでは、逆になる。
以降においては、図6に示すような第1の接続状態の場合において加減算増幅回路713の出力端子から出力されるAチャネルの近似正弦波出力信号の電圧値を電圧V1Aとし、図7に示すような第2の接続状態の場合において加減算増幅回路713の出力端子から出力されるAチャネルの近似正弦波出力信号の電圧値を電圧V2Aとして、説明する。同様に、上述した図6に示すような第1の接続状態の場合において加減算増幅回路723の出力端子から出力されるBチャネルの近似正弦波出力信号の電圧値を電圧V1Bとし、図7に示すような第2の接続状態の場合において加減算増幅回路723の出力端子から出力されるBチャネルの近似正弦波出力信号の電圧値を電圧V2Bとして、説明する。また、電圧V1Aまたは電圧V1Bを電圧V1とし、電圧V2Aまたは電圧V2Bを電圧V2として説明する。
次に、ホール素子のオフセットをキャンセルする方法について説明する。ホール素子の等価回路を、図8に示すブリッジ回路に示す。この等価回路において、入力端子の電圧を電圧Vi(+)および電圧Vi(−)とし、出力端子の電圧を電圧Vo(+)および電圧Vo(−)とする。ここで磁場がゼロの場合、図8で出力端子に発生する電圧Vuと、図8の場合に対して図9のように入出端子と出力端子とを入れ換えた場合の出力端子に発生する電圧Vu’との和を計算すると、ほぼゼロになる。
上述した図8と図9との説明に用いた電圧Vuと電圧Vu’とは、上述した電圧V1とV2とに相当する。磁場の変化による変化分を「磁気強度比例分」とし、オフセットによる変化分を「X(オフセット分)」とすると、電圧V1と電圧V2とは、次の式1と式2とのようになる。
V1=(磁気強度比例分)+X(オフセット分) ・・・ (式1)
V2=(磁気強度比例分)−X(オフセット分) ・・・ (式2)
上記に図8及び図9を用いて説明したように、電圧V1と電圧V2との平均をとると、「X(オフセット分)」がキャンセルされる(次の式3参照)。
(V1+V2)/2=(磁気強度比例分)・・・ (式3)
従って、たとえば、ホール素子の入力端子と出力端子とを入れ換えて測定した測定値の平均、すなわち電圧V1と電圧V2との平均を、ホール素子からの出力として用いる。これにより、ホール素子のオフセットをキャンセルして、ホール素子を用いて磁場を測定することができる。すなわちホール素子を用いて、ホール素子のオフセットをキャンセルして、回転子6の回転角度を検出することができる。
上述したホール素子のオフセットキャンセルについては、磁場が変化していない、すなわち、回転子6が回転していない場合について説明した。しかし、回転子6が回転する場合であっても、スイッチング回路20−1〜20−4が切り替えられる期間において、回転子6がほぼ回転していないとみなせる場合は、磁場の変化がほぼ無いために、磁場が変化していない場合と同様に、ホール素子のオフセットをキャンセルすることができる。
次に、図10を用いて、ホール素子の入力端子と出力端子とを周期的に入れ換えた場合に、合成増幅回路81または82から出力される信号の一例について説明する。以降においては、ホール素子の入力端子と出力端子との入れ換えを、スイッチングと称して説明する。ここでは、スイッチングを、予め定められた期間T1毎に行うものとして説明する。
期間T1の間隔のスイッチングに応じて、合成増幅回路81または82から出力される出力電圧は、電圧V1と電圧V2とを交互に期間T1で繰り返す。なお、期間T1の間隔でスイッチングされた場合、合成増幅回路81または82から出力される信号は、スイッチングにより生じるノイズを伴って出力される。しかし、このスイッチングにより生じるノイズは、スイッチしてから所定の期間(たとえば数10ns程度)が経過した後には、無くなる。そのために、スイッチングした後、スイッチングによりノイズが生じる期間よりも長い予め定められている時間T2後のデータを、合成増幅回路81または82からの出力として測定する。その後、スイッチングして新しいデータが確定したら、その値を新データとして測定する。
このようにして、電圧V1とV2とを、交互に測定することができる。更に、測定した電圧と直近に測定した電圧、すなわち、直近の電圧V1とV2との平均をとることにより、ホール素子のオフセットをキャンセルして、回転子6の回転角度を検出することができる。
上述した期間T1は、このようにして定められる時間T2よりも長い時間であればいい。よって、期間T1は、スイッチングによるノイズが生じる期間まで短くすることができる。なお、上述したように、電圧V1と電圧V2との測定は、回転子6が回転していないとみなせる程、短い時間のうちに行われることが望ましい。そのため、電圧V1と電圧V2との測定時間間隔に対応する期間T1を、スイッチングによるノイズが生じる期間まで短くすることができることは好適である。
なお、時間T2は、スイッチングにより生じるノイズが消える時間まで短くすることができる。スイッチングにより生じるノイズが消えるまで時間は、上記に図1から図8に示した抵抗の値などに基づいて、シミュレーションや実験により、予め定めることができる。そのため、抵抗の値などに基づいて時間T2を短時間になるようにし、この短時間になるように予め設定された時間T2に基づいて、期間T1を定めることも可能である。
次に、図11に、環境温度を変化させた場合における合成増幅回路81または82から出力される信号の電圧値(符号V1と符号V2とを参照)と、その平均の電圧値(符号(V1+V2)/2を参照)とを示す。環境温度が変化する場合、環境温度の変化にともないオフセットが変動するため、電圧V1と電圧V2とは図11に示すように変動する。しかしなら、期間T1のスイッチングに応じて出力される電圧V1と電圧V2との平均(V1+V2)/2は、上記に説明したように、オフセットがキャンセルされる。そのために、環境温度が変化しても、平均(V1+V2)/2は一定の電圧値となる。
次に、図12を用いて、上記に説明したように、ホール素子の入力端子と出力端子とを周期的に入れ換えて、ホール素子のオフセットをキャンセルするようにした場合の一例としての角度検出システムの構成について説明する。
この角度検出システムは、磁気式回転角度検出装置100と演算回路200とを備えている。検出回路部100は、上記に説明した検出回路部100と同様の構成を有している。検出回路部100は、ホール素子をスイッチングしつつ、AチャネルとBチャネルとの近似正弦波出力信号を出力する。演算回路200は、検出回路部100が有するホール素子のスイッチングを制御するとともに、検出回路部100から出力される信号から、上述したように平均(V1+V2)/2を、AチャネルとBチャネル毎に算出する。また、演算回路200は、AチャネルとBチャネル毎に算出した平均(V1+V2)/2に基づいて、回転子6の回転角度を算出する。
演算回路200は、ADコンバータ201(変換回路)と演算制御部202(回転角度検出回路)とを有している。演算制御部202は、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)、専用の論理回路のうちのいずれか、または、これらの組み合わせであってもよい。
この演算制御部202は、上述した期間T1のタイミングを示すクロック信号(図12の符号T1参照)を、磁気式回転角度検出装置100に、期間T1で周期的に送信する。以降、この信号を、T1信号と称して説明する。このT1信号は、磁気式回転角度検出装置100が有するスイッチング回路制御部12のT端子に入力される。
また、演算制御部202は、ADコンバータ201に、T1信号と同一周波数で、位相がT1信号と半分ずれた信号を、期間T1で周期的に出力する。この信号が、上述した時間T2を示す信号に相当し、以降、T2信号として説明する。ここでは、T2信号を、T1信号と位相が半分ずれた信号としているが、この位相のずれは、上述したように、スイッチングにより生じるノイズが消えるまでの時間よりも長い時間に対応する位相であってもよい。
磁気式回転角度検出装置100のスイッチング回路制御部12は、T端子に入力されるT1信号に基づいて、HレベルとLレベルとの電圧となる信号を、期間T1で交互に出力端子から出力する。これにより、スイッチング回路20−1〜20−4がホール素子のスイッチングを制御し、磁気式回転角度検出装置100の合成増幅回路81または82からは、図10に示したようなアナログ信号がそれぞれ出力される。
ADコンバータ201は、演算制御部202から入力されるT2信号に応じて、磁気式回転角度検出装置100の合成増幅回路81または82から出力されるアナログ信号を、合成増幅回路81と82に対応するチャネル毎にデジタル信号に変換して、演算制御部202に出力する。
演算制御部202は、ADコンバータ201から出力されるデジタル信号を期間T1ごとに読み取り、チャネル毎に、今回読み取った値と直前に読み取った値との平均をとる。また、演算制御部202は、チャネル毎の平均に基づいて、たとえば内挿処理により、回転子6の回転角度を算出する。
図12を用いて説明した角度検出システムは、スイッチング回路20を用いることによりホール素子からの出力をオフセットに依存しないようにして読み出せるために、環境温度に依存することなく、回転子6の回転角度を検出する精度の安定度の向上が図れる。
なお、回路に不具合(たとえば、スイッチング回路20の故障など)が生じた場合、磁気式回転角度検出装置100からは信号が出力されるものの、異常検出が困難となる可能性がある。そこで、たとえば電圧V1と電圧V2との電位差の基準値を、演算制御部202が内部に有する記憶部にあらかじめ記憶しておく。また、磁気式回転角度検出装置100から出力される電圧V1と電圧V2との差が、例えば内部の記憶部から読み出した基準値に対して、予め定められている割合よりも大きくなった場合、または、小さくなった場合には、磁気式回転角度検出装置100の異常と判定する第1の判定回路を演算回路200が有するようにする。
たとえば、演算回路200の第1の判定回路は、磁気式回転角度検出装置100から出力される電圧V1と電圧V2との差が、上述した基準値の1/10以下になった場合は、スイッチング回路の故障と判断する。これにより、回路に不具合(たとえば、スイッチング回路20の故障など)が生じた場合であっても、この回路の不具合を検出することができる。
また、角度検出システムの電源がオンされた場合に、スイッチングする周期(T1信号の周期)を変化させ、検出されるアナログ信号の周期に、スイッチングする周期との相関があるか否かを検出する第2の判定回路を有するようにしてもよい。この第2の判定回路によっても、回路に不具合(たとえば、スイッチング回路20の故障など)が生じた場合であっても、この回路の不具合を検出することができる。
なお、この図12を用いて説明した角度検出システムの磁気式回転角度検出装置100を、図3、図4または図5を用いて説明した磁気式回転角度検出装置100に置き換えることも可能である。このようにすることにより、角度検出システムは、図3、図4または図5を用いて説明した磁気式回転角度検出装置100による効果を、同様に奏する。
また、図12を用いて説明した角度検出システムにおいては、磁気式回転角度検出装置100と演算回路200とを異なる構成として説明したが、磁気式回転角度検出装置100が演算回路200の構成を備えるようにしてもよい。また、磁気式回転角度検出装置100と演算回路200とを、一体として構成してもよい。
以上説明したように、図1から図12を用いて説明した本実施形態によれば、ホール素子の環境温度によるオフセット電圧変動のバラツキを押さえて、回転角度検出装置を、高精度又は/及び高分解能にすることができる。また、ホール素子のバラツキに依存しないため、高精度又は/及び高分解能な回転角度検出装置を、安定的に大量生産することが出来る。
また、検出精度に大きく影響を及ぼすホール素子の特性(例、環境温度によるオフセット電圧変動のバラツキ)を揃えることができるため、環境温度に依存して磁気検出信号の値が変化することがなく、高精度かつ高分解能の磁気式回転角度検出装置を安定的に提供することができる。さらに、ホール素子のオフセット電圧変動を低減する方法として、ホール素子の入出力端子を切り替え回路で、周期的に切り替えて角度信号を得るため、さらに角度検出精度を向上させることができる。
なお、上記の実施形態においては、ホール素子の個数が4個の場合について説明したが、ホール素子の個数は任意であってもよい。なお、ホール素子は組にされ、回転子6の回転軸を中心として互いに対向して配置されるため、ホール素子の個数は、偶数個であることが望ましい。また、ホール素子は、回転子6の回転軸を中心として、互いの角度が等間隔となるようにして配置されることが望ましいため、4n個(nは任意の自然数)であることが望ましい。
また、上記の実施形態においては、本実施形態による磁気式回転角度検出装置100をエンコーダに適用する場合について説明したが、この磁気式回転角度検出装置100は、エンコーダに適用するこの限られるものではなく、回転子の角度を検出する任意の装置に適用することが可能である。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、2、3、4…ホール素子、5…磁石、6…回転子、9…基板組、11…異常検出回路、12…スイッチング回路制御部、20−1〜20−4…スイッチング回路、81、82、811、821…合成増幅回路、711、712、721、722…合成部、713、714、715、723、724、725…加減算増幅回路、100…磁気式回転角度検出装置、101、102…定電流駆動回路、200…演算回路、201…ADコンバータ、202…演算制御部

Claims (14)

  1. 磁石を有する回転子と、
    前記回転子の周囲に配置されている複数の磁気検出素子と、
    前記磁気検出素子が検出した検出信号を合成する合成回路と、
    を備え、
    前記合成回路は、
    前記回転子の回転位置を検出する第1の合成磁気検出素子となるように、前記複数の磁気検出素子が検出した検出信号を合成して第1の合成信号を出力する第1の合成回路と、
    前記回転子の回転位置を検出する第2の合成磁気検出素子であって、前記回転子の回転中心軸を中心として前記第1の合成磁気検出素子に対して所定の角度位置になる第2の合成磁気検出素子となるように、前記複数の磁気検出素子が検出した検出信号を合成して第2の合成信号を出力する第2の合成回路と、
    を備えることを特徴とする磁気式回転角度検出装置。
  2. 前記複数の磁気検出素子のうち、前記回転中心軸を含む第1の平面で分割される第1の領域に含まれる磁気検出素子を第1の磁気検出素子群とし、前記第1の平面で分割される第2の領域に含まれる磁気検出素子を第2の磁気検出素子群とし、
    前記複数の磁気検出素子のうち、前記回転中心軸を含む第2の平面であって前記第1の平面と予め定められている角度を成す第2の平面で分割される第3の領域に含まれる磁気検出素子を第3の磁気検出素子群とし、前記第2の平面で分割される第4の領域に含まれる磁気検出素子を第4の磁気検出素子群として、
    前記第1の合成回路は、
    前記第1の磁気検出素子群と前記第2の磁気検出素子群とがそれぞれ検出した検出信号を合成し、
    前記第2の合成回路は、
    前記第3の磁気検出素子群と前記第4の磁気検出素子群とがそれぞれ検出した検出信号を合成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気式回転角度検出装置。
  3. 前記複数の磁気検出素子は前記検出信号として第1の検出信号と第2の検出信号とをそれぞれ出力し、
    前記第1の合成回路は、
    前記第1の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第1の検出信号と前記第2の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第2の検出信号とを第3の検出信号として合成する第3の合成回路と、
    前記第1の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第2の検出信号と前記第2の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第1の検出信号とを第4の検出信号として合成する第4の合成回路と、
    前記第3の検出信号と前記第4の検出信号との差に基づいて前記第1の合成信号を生成する第1の差動増幅回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の磁気式回転角度検出装置。
  4. 前記第2の合成回路は、
    前記第3の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第1の検出信号と前記第4の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第2の検出信号とを第5の検出信号として合成する第5の合成回路と、
    前記第3の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第2の検出信号と前記第4の磁気検出素子群の磁気検出素子からそれぞれ出力された前記第1の検出信号とを第6の検出信号として合成する第6の合成回路と、
    前記第5の検出信号と前記第6の検出信号との差に基づいて前記第2の合成信号を生成する第2の差動増幅回路と、
    を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の磁気式回転角度検出装置。
  5. 前記複数の磁気検出素子は、前記回転中心軸に対して互いに対向して配置されている2個の前記磁気検出素子を磁気検出素子の組として、複数の該磁気検出素子の組から構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の磁気式回転角度検出装置。
  6. 前記複数の磁気検出素子は、
    前記磁気検出素子の組とされている2個の磁気検出素子ごとに直列接続されて給電されている、
    ことを特徴とする請求項5に記載の磁気式回転角度検出装置。
  7. 前記磁気検出素子の組とされている2個の磁気検出素子を導通する電流を前記磁気検出素子の組ごとに検出し、当該検出した電流に基づいて前記複数の磁気検出素子の異常を検出する異常検出回路、
    を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の磁気式回転角度検出装置。
  8. 前記磁気検出素子に給電する入力端子と前記磁気検出素子から前記検出信号を出力する出力端子との接続を前記磁気検出素子ごとに切り替える切り替え回路と、
    前記切り替え回路を制御して、前記磁気検出素子の入力端子と出力端子との接続を第1の時間間隔で周期的に切り替える切り替え制御回路と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の磁気式回転角度検出装置。
  9. 前記第1の合成信号と前記第2の合成信号とをそれぞれアナログデジタル変換する変換回路を備え、
    前記変換回路は、
    前記切り替え制御回路により前記磁気検出素子の入力端子と出力端子との接続が切り替えられてから前記第1の時間間隔よりも短い第2の時間が経過した後、前記第1の合成信号と前記第2の合成信号とをそれぞれアナログデジタル変換する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の磁気式回転角度検出装置。
  10. 前記アナログデジタル変換された第1の合成信号と前記第2の合成信号とに基づいて、前記回転子の回転角度を検出する回転角度検出回路、
    を備えることを特徴とする請求項9に記載の磁気式回転角度検出装置。
  11. 前記回転角度検出回路は、
    前記アナログデジタル変換された第1の合成信号を平均した信号と、前記アナログデジタル変換された第2の合成信号を平均した信号とに基づいて、前記回転子の回転角度を検出する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の磁気式回転角度検出装置。
  12. 前記第1の合成回路は、前記第1の合成信号を差動信号として出力し、
    前記第2の合成回路は、前記第2の合成信号を差動信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の磁気式回転角度検出装置。
  13. 前記磁気検出素子は、ホール素子である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の磁気式回転角度検出装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれかに記載の磁気式回転角度検出装置、
    を備えていることを特徴とするエンコーダ。
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