JP2010261703A - フィン付きチューブ熱交換器 - Google Patents

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ロドリゴ・ロドリゲス・エルドメンゲル
Albert Leone Sal
サル・アルバート・レオーネ
Thomas Francis Taylor
トーマス・フランシス・テイラー
Hua Zhang
ホア・ジャン
Johannes Eckstein
ヨハネス・エクスタイン
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    • F28F2215/04Assemblies of fins having different features, e.g. with different fin densities

Abstract

【課題】好ましくない圧力降下のない、伝熱能力を増したフィン付きチューブ熱交換器を提供すること。
【解決手段】熱交換器(10)は、チューブ(12)と、チューブ(12)の外面(16)から延在するフィン群(14)とを備える。フィン群(14)は、第1セットのフィン群および第2セットのフィン群を含み、第1セットのフィン群および第2セットのフィン群の少なくとも一部を自由流にさらすように、第1セットのフィン群(24)はチューブ(12)の軸方向に対して第1の方向に向けられ、第2セットのフィン群(26)はチューブ(12)の軸方向に対して第2の方向に向けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般に熱交換器に関し、より具体的にはフィン付きチューブ熱交換器に関する。
フィン付きチューブ熱交換器は、チューブと、チューブの外面に配設したフィン群とを備える。鋸歯状のフィン構造を含め、フィン群のいくつかの設計が当技術分野で知られている。鋸歯状のフィン構造は、鋸歯状の刻み目を金属シートに作成し、次いで鋸歯状のシートをチューブの周囲に巻くことによってチューブ上に形成することができる。
鋸歯状の刻み目、複数の切り込み、および折れ曲がっている外観を含むフィン群が、当技術分野で知られている。Kimura(EP0854344A2)は、フィン付きチューブを有する熱交換器を開示する。このフィン付きチューブは、円板形状を有するフィン群をチューブの外面に取り付けることによって製造される。各フィンは、外周部を複数の部分に分割するようにフィンの外周部に半径方向の切り込みを形成し、次いで半径方向の切り込み上の1点から延在する折り曲げ線に沿って各部分をチューブの軸方向に折り曲げることによって形成した折り曲げ部を備える。この折り曲げ部は、同じ方向にまたは交互に相対する方向に形成することができる。折り曲げ部または先端部により、流れの混合を増大させることが達成される。結果として得られる折れ曲がった先端部は、基本的に渦発生器である。渦発生器の目標は、自由流からのより高いエネルギー粒子を低エネルギー粒子の状態にする渦を発生させることである。渦発生器は、ゆっくりとした再循環で境界層を再活性化し、流れの分離を防ぐ。したがって、折り曲げ部は、流れに影響を及ぼし、流れの分離を防ぐまたは少なくするが、主要な伝熱面として働かない。その結果、伝熱能力は損なわれる。
Shigenaka(米国特許第5,617,916号)は、鋸歯状のフィンストリップをチューブの周囲に巻くことで形成したフィンチューブ熱交換器を開示する。フィン群は、チューブと接しているフィンストリップのベース部に沿って接触線に対してあるツイスト角でツイストされている。このフィンはまた、チューブの軸に垂直な直線に対してある傾斜角で傾斜している。熱交換器のこの設計により、流れの混合が増大する。流れの混合が増大すると、より高い伝熱をもたらす。しかし、流れの混合が増大すると、圧力損失の増大ももたらす。全てのフィンは、同程度の傾斜角およびツイスト角を有する。したがって、上流のフィンは、低速の再循環を見るだけとなる下流のフィンを隠すことになる。このツイストおよび傾斜は、混合を増加することにより伝熱を増大させることができるが、その影響は、ある点を超えると不利益となり得る。流れは分離する可能性がとても高くなるので、圧力損失が増大することがあり得る。
費用を削減するために、フィン付きチューブの伝熱性能を向上させることが望ましい。伝熱の増大は、通常、系内の圧力降下の増大に関連する。典型的には、伝熱の増大は、流れの乱流または有効伝熱面積を増大させることによって実現できる。流れの乱流レベルを増大させることによってより高い伝熱を実現することが可能であるが、この増大は、通常、熱交換器の圧力降下が増大することで不利を受ける。熱交換器の伝熱性能を増大させるために、鋸歯状のフィン群を用いて流れの中に乱流を発生させる。しかし、鋸歯状のフィン群は、単純な中実のフィンに比べて圧力降下の増大を生じると共に、伝熱のための材料および面積がより少なくなる。
米国特許第6,234,245号公報
したがって、好ましくない圧力降下のない、伝熱能力を増したフィン付きチューブ熱交換器を提供することが望ましい。
本明細書に開示した一実施形態によれば、熱交換器は、チューブと、チューブの外面から延在するフィン群とを備える。フィン群は、第1セットのフィン群および第2セットのフィン群を含み、第1セットのフィン群および第2セットのフィン群の少なくとも一部を自由流にさらすように、第1セットのフィン群はチューブの軸方向に対して第1の方向に向けられ、第2セットのフィン群はチューブの軸方向に対して第2の方向に向けられている。
本明細書に開示した別の実施形態によれば、熱交換器は、チューブと、このチューブの外面から延在するフィン群とを備える。フィン群は、連続するフィン群の複数グループを含み、連続するフィン群の複数グループは、連続するフィン群の複数グループを自由流にさらすようにチューブの軸方向に対して第1の方向および第2の方向に交互に向けられている。
本明細書に開示した別の実施形態によれば、熱交換器は、チューブと、螺旋経路内でこのチューブの外面から延在するフィン群とを備える。フィン群は、螺旋経路に沿って所定の配置で配設される鋸歯状部および中実部を含む。
本明細書に開示した別の実施形態によれば、熱交換器は、チューブと、螺旋経路内でこのチューブの外面から延在するフィン群とを備える。フィン群は、螺旋経路に沿って交互に配設される鋸歯状部および中実部を含む。鋸歯状部または中実部の一部は、直接的に自由流の経路内にある。
本発明のこれらおよび他の特徴、態様および利点は、図面全体を通じて同じ符号が同じ部分を表している添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むとより良く理解されよう。
本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブ熱交換器の一実施形態の部分斜視図である。 本明細書に開示した態様によるフィンストリップの平面図である。 本明細書に開示した態様による、フィンストリップに対して1つおきのフィンだけが折れ曲がっているフィンストリップの側面図である。 本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブ熱交換器の側面図である。 明確化のために少数のフィン群だけを示した、本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブ熱交換器の正面図である。 本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブ熱交換器の部分断面図である。 一端からの標準的な鋸歯状のフィン付きチューブの平面図である。 本明細書に開示した態様による、1つおきのフィンがフィンストリップに対して相対する方向に折れ曲がっているフィンストリップの側面図である。 本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブ熱交換器の別の実施形態の側面図である。 明確化のために少数のフィン群だけを示した、本明細書に開示した態様による図9のフィン付きチューブの正面図である。 本明細書に開示した態様による図9のフィン付きチューブの部分断面図である。 本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブの別の実施形態の部分断面図である。 折れ曲がったフィン群を備えるフィン付きチューブ熱交換器のコルバーンの因子と、折れ曲がったフィンのない従来の鋸歯状のフィン付きチューブ熱交換器のコルバーンの因子とを比較するグラフである。 折れ曲がったフィン群を備えるフィン付きチューブ熱交換器の摩擦係数と、折れ曲がったフィンのない従来の鋸歯状のフィン付きチューブ熱交換器の摩擦係数とを比較するグラフである。 本明細書に開示した態様による、鋸歯状部が直接的に自由流の経路内にあるフィン付きチューブ熱交換器の別の実施形態の側面図である。 本明細書に開示した態様による図15のフィン付きチューブ熱交換器の正面図である。 本明細書に開示した態様による、選択した位置にだけ複数の切り込みを形成したフィンストリップの平面図である。 本明細書に開示した態様による、中実部が自由流の経路にあるフィン付きチューブ熱交換器の側面図である。 本明細書に開示した態様による伝熱を強化する特徴を有するフィン付きチューブ熱交換器の別の実施形態の側面図である。 本明細書に開示した態様によるフィン付きチューブを収容するためのフレームを示す図である。
本明細書に開示した実施形態は、鋸歯状のフィン付きチューブ熱交換器を含む。このフィン付きチューブ熱交換器は、チューブと、このチューブの外面から延在するフィン群とを備える。フィン群は、標準的な鋸歯状のフィン付きチューブ熱交換器に比べて、伝熱能力を増し、圧力降下を低減または最小化するようなやり方で配置および設計される。一実施形態では、フィン群は、チューブの軸方向に対して第1の方向および第2の方向に対応する、螺旋経路に沿って配設される鋸歯状のフィン群を含む。別の実施形態では、フィン群は、螺旋経路に沿って所定の配置で配設される鋸歯状部および中実部を含む。数詞が無いことは、本明細書において使用される際、文脈で別段の明示がない限り単数だけでなく複数もを含む。
図1〜図3を参照すると、フィン付きチューブ熱交換器10の一実施形態は、チューブ12と、このチューブ12の外面16から延在する複数のフィン14とを備える。チューブ12は、チューブ12の中心を通過する軸18に沿ってある長さを有する。フィン群14は、全体的に螺旋構造でチューブ12の外面16の周囲に配設される。フィン群14は、まず複数の切り込み20をフィンストリップ22に作成することによって形成できる。次いで、フィンストリップ22をチューブ12の外面16上に螺旋状に巻き付ける。一実施形態では、1つおきごとのフィン14が、フィンストリップ22に対して折り曲げられる。第1セットのフィン群24は、折れ曲がっていないフィン群を含み、第2セットのフィン群26は、折れ曲がったフィン群を含む。第2セットのフィン群26は、フィンストリップ22の平面に対して−90度〜+90度の任意の角度で折り曲げ可能である。
図4〜図6は、フィン付きチューブ熱交換器10の様々な図を示す。第2セットのフィン群26と区別するために、第1セットのフィン群24のフィン群を暗色で示す。フィンストリップ22は、チューブ12の周囲に螺旋経路28内で配置される。第1セットのフィン群24は、チューブ12の軸方向30に対して第1の方向「θ1」に向けられている。チューブの軸方向30は、チューブ12の軸18に沿っている。第2セットのフィン群26は、軸方向30に対して第2の方向「θ2」に向けられている。第2セットのフィン群26だけが折れ曲がっているので、第1セットのフィン群24は、螺旋経路28に沿っており、第2セットのフィン群26は、螺旋経路28に対して角度「θ3」で配置される。したがって、第2セットのフィン群26のフィン群は、螺旋状のフィンストリップ22の平面から外れている。図7に示すように標準的な鋸歯状のフィン32では、全てのフィン34は、互いに対して同じ向きを有し、フィン群34は、螺旋経路にほぼ沿っていることになり、すなわち、θ1=θ2およびθ3=0である。
図8に示す別の実施形態では、1つおきのフィンが、フィンストリップ22に対して相対する方向に折れ曲がっている。例えば、第1セットのフィン群24は、フィンストリップ22の平面に対して0度〜+90度の任意の角度で折り曲げ可能であり、第2セットのフィン群26は、フィンストリップ22の平面に対して−90度〜0度の任意の角度で折り曲げ可能である。この場合、第1セットのフィン群24と第2セットのフィン群26は共に、フィンストリップ22をチューブの周囲に螺旋状に巻いた後に螺旋経路に対してある角度になる。
第1セットのフィン群24および第2セットのフィン群26の配置は、螺旋経路28に沿った連続するフィンに対してフィンごとに向きが異なる構造になる。したがって、各フィンが、チューブ12に向かって流れる(図5に矢印で示す)空気の自由流にさらされる。自由流の空気はより高い温度にあり、したがって、より熱を伝達する可能性がある。各フィン14の表面に形成される境界層は、障害物をより良い伝熱に導くものの1つである。第2セットのフィン群26(折れ曲がったフィン群)により、渦は取り除かれることになり、下流の流れの混合が増大し、境界層の混合および崩壊が助長される。平面外では、第2セットのフィン群26は、上流のフィンによる境界層によって何ら著しく影響されることはない。これにより局所的な熱抵抗を減少させ、それにより伝熱能力を強化する。
また、折れ曲がったフィン26が、折れ曲がっていない上流のフィン24と折れ曲がっていない下流のフィン24との間の流れを妨げないので、折れ曲がっていない上流のフィン24の後、折れ曲がっていない下流のフィン24まで流れが移動する距離は、従来の鋸歯状のフィンに比べて長い。距離が増加すると、後流を消散させ下流のフィンの前縁での速度を増大させることが可能になる。残りの後流はいずれも下流のフィンと衝突することによりなくなる。第1セットのフィン群24(折れ曲がっていないフィン群)および第2セットのフィン群26(折れ曲がったフィン群)の向きが異なることにより、2次元の流れよりも3次元の流れの場に近い流れの状態になる。フィン群26が折れ曲がっていない従来の鋸歯状の構造では、後流の消散は、より不十分なものになる。
フィン付きチューブ熱交換器10は、圧力損失または水頭損失の視点から標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて好ましくない影響がない。フィン群14の周囲の流れは、層状で低乱流の相(laminar and low turbulence regimes)になるだろう。フィン群の面積が増加していないので、壁面摩擦損失は、標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて変化していないはずである。フィン群14によって発生する先端渦は、標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて大きさが大きく変化することなく変位するに過ぎない。
図9〜図11に示す別の実施形態40では、連続するフィン群42の複数グループは、チューブ46の軸方向44に対して第1の方向および第2の方向に交互に向けられている。例えば、連続するフィン群42の複数対が、第1の方向および第2の方向に交互に向けられている。第2の方向に向けられているフィン群と区別するために、第1の方向に向けられているフィン群を暗色で示す。第1の方向は、チューブ46の軸方向44に対して角度「θ1」であり、第2の方向は、チューブ46の軸方向44に対して角度「θ2」である。この構造は、チューブ46の外面50の周囲にフィンストリップ48を巻く前に連続するフィン群42の対を1つおきごとに折り曲げることによって実現できる。図12に示す別の実施形態では、複数対の1つおきのフィン群は、第1の方向と第2の方向が共に、螺旋経路に対してある角度であるように折り曲げ可能である。
第1の方向は、螺旋経路52に沿っていることになり、第2の方向は、螺旋経路52に対して角度「θ3」であることになる。したがって、連続するフィン群42の対ごと、チューブ46に向かって流れる(矢印で示す)空気の自由流にさらされる。図4〜図6の実施形態に関して前述したように、フィン付きチューブ熱交換器40は、圧力損失または水頭損失の視点から標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて伝熱能力をやはり強化しており、好ましくない影響がない。
上記の折れ曲がったフィンの各実施形態は、標準的な鋸歯状のフィンチューブ構造およびやはり中実のフィンチューブ構造に比べて、より高い伝熱係数を与える。実験結果は、標準的な鋸歯状のフィン群に比べて約8パーセントの伝熱係数の増加を示す。この増した伝熱能力は、標準的な鋸歯状のフィンに比べて、圧力損失を増大させることなく実現される。コルバーンの因子(j)を用いて伝熱係数を特徴付け、摩擦係数(f)を用いて圧力降下を特徴付ける。折れ曲がったフィン群を備えるフィン付きチューブ熱交換器、および折れ曲がったフィン群のない従来の鋸歯状のフィン付きチューブ熱交換器について、コルバーンの因子および摩擦係数を実験的に求め、図13および図14中に質量流速Gに対して図表をそれぞれ作成する。図13および図14中のデータは、フィン付きチューブ側の熱風およびチューブ内部の水を用いて風洞実験で得られた。入口の気圧および温度、ならびに出口の気圧および温度は、交互パターンで配置した4列のフィン付きチューブを含むバンドル全体にわたって測定した。これらの測定値から、コルバーンの因子および摩擦係数を質量流速の関数として求めた。
図15〜図17を参照すると、フィン付きチューブ熱交換器60の別の実施形態は、チューブ62と、螺旋経路内68でチューブ62の外面66から延在するフィン群64とを備える。フィン群64は、鋸歯状部70および中実部72を含む。鋸歯状部70および中実部72は、螺旋経路68に沿って交互に配設される。鋸歯状部70は、チューブ62の外面66まで実質的に延在する複数の個々のフィン74を含む。フィン群64は、フィンストリップ76に形成することができる。鋸歯状部70に対応する複数の切り込み78をフィンストリップ76に作成する。次いで、フィンストリップ76をチューブ62の外面66に螺旋状に巻き付ける。フィンストリップ76のうちの切り込みのない部分が、中実部72を形成する。
一実施形態では、チューブ62の周囲のフィンストリップ76の単一回転には、交互に配置した2つの鋸歯状部70および2つの中実部70が含まれる。したがって、図15を参照すると、チューブ62の上側の鋸歯状部70の全ては互いに沿っており、チューブ62の底側の中実部72の全ては互いに沿っている。同様に、チューブ62の左側の鋸歯状部70の全ては互いに沿っており、チューブ62の右側の中実部72の全ては互いに沿っている。
鋸歯状部70と中実部72の組み合わせにより、流れの乱流を増大し、伝熱能力を強化し、全体の圧力降下を最小化する。中実部により、複数の個々のフィンを有する(図7に示す)標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて、利用できる伝熱面積が増大する。フィン付きチューブ中の個々のフィンの数を減少させると、圧力降下が低くなる。流れに対するフィン付きチューブの向きは、伝熱の増大と圧力降下の低減の間のバランスをもたらすために流れの状態に従って決定することができる。図15に示す実施形態では、フィン付きチューブ60は、チューブ62の一方の側の鋸歯状部70が直に自由流80の経路内にあるように配置される。図18に示す別の実施形態では、フィン付きチューブ60は、チューブ62の一方の側の中実部72が直に自由流80の経路内にあるように配置される。フィン付きチューブ60は、図19に示すように中実部に溝、窪みまたは波形などの伝熱を強化する特徴82をさらに含んでもよい。
フィン付きチューブ60は、図20に示すようにバンドルで配置することができる。フレーム84を使用してフィン付きチューブ60のバンドルを収容することができる。フレーム84は、チューブ60の一方の側の中実部またはチューブ60の別の側の鋸歯状部がもろに自由流の経路内にあるように、フィン付きチューブ60を特定の位置に取り付けるための機構86を含むことができる。一実施形態では、この機構86は、フィン群が流れに対して適切に位置合わせできるように、切り欠きをチューブ60の端部に含むと共に、この切り欠きに対合する特徴をフレーム84に含むことができる。
したがって、フィン付きチューブ熱交換器は、好ましくない圧力降下のない伝熱を増すためのやり方を提供する。折れ曲がったフィンの実施形態では、標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて、圧力降下を増大させることなく伝熱能力を強化することができる。中実/鋸歯状部の実施形態では、標準的な鋸歯状のフィン付きチューブに比べて、伝熱能力を強化できると共に、圧力降下を低減できる。
上記のそうした目的または利点の全てが、任意の特定の実施形態により実現できることは必ずしも必要ではないことを理解されたい。したがって、例えば、当業者は、本明細書に記載したシステムおよび技術は、本明細書で教示または示唆され得るような他の目的または利点を必ずしも実現することなく本明細書に教示した1つまたは一群の利点を実現または最適化するやり方で具現化または実行することができると分かるであろう。
本発明のある特定の特徴だけを本明細書に例示および説明してきたが、当業者は多数の修正形態および変更形態を想到するであろう。したがって、添付した特許請求の範囲は、本発明の真の精神に含まれるようなそのような修正形態および変更形態の全てに及ぶものであることを理解されたい。
10 フィン付きチューブ熱交換器
12 チューブ
14 フィン群
16 チューブの外面
18 軸
20 複数の切り込み
22 フィンストリップ
24 第1セットのフィン群
26 第2セットのフィン群
28 螺旋経路
30 チューブの軸方向
32 標準的な鋸歯状のフィン
34 フィン群
40 フィン付きチューブ熱交換器の別の実施形態
42 連続するフィン群の複数グループ
44 チューブの軸方向
46 チューブ
48 フィンストリップ
50 チューブの外面
52 螺旋経路
60 フィン付きチューブ熱交換器の別の実施形態
62 チューブ
64 フィン群
66 チューブの外面
68 螺旋経路
70 鋸歯状部
72 中実部
74 個々のフィン
76 フィンストリップ
80 自由流
82 伝熱を強化する特徴
84 フレーム
86 フィン付きチューブを取り付けるための機構

Claims (10)

  1. チューブ(12)と、
    前記チューブ(12)の外面(16)から延在するフィン群(14)と
    を備える熱交換器(10)であって、前記フィン群(14)は、第1セットのフィン群および第2セットのフィン群を含み、前記第1セットのフィン群および前記第2セットのフィン群の少なくとも一部を自由流にさらすように、前記第1セットのフィン群(24)は前記チューブ(12)の軸方向に対して第1の方向に向けられ、前記第2セットのフィン群(26)は前記チューブ(12)の前記軸方向に対して第2の方向に向けられている熱交換器(10)。
  2. 前記第1セットのフィン群および前記第2セットのフィン群が、各前記フィン群(14)を前記自由流にさらすように交互に配置される、請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記フィン群(14)は、複数の切り込み(20)をフィンストリップ(22)に作成し、前記第1セットのフィン群(24)、前記第2セットのフィン群(26)、または前記第1セットのフィン群と前記第2セットのフィン群の両方を前記フィンストリップ(22)に対して折り曲げ、その後に前記フィンストリップを前記チューブ(12)の前記外面(16)に螺旋状に巻き付けることによって形成される、請求項1又は2記載の熱交換器。
  4. チューブ(46)と、
    前記チューブ(46)の外面から延在するフィン群(42)と
    を備える熱交換器(40)であって、前記フィン群(42)は、連続するフィン群(42)の複数グループを含み、前記連続するフィン群(42)の複数グループは、前記連続するフィン群の複数グループを自由流にさらすように前記チューブ(46)の軸方向(44)に対して第1の方向および第2の方向に交互に向けられている熱交換器(40)。
  5. 前記フィン群(42)は、複数の切り込みをフィンストリップに作成し、前記第1の方向および前記第2の方向に対応するようにフィン群の一部を前記フィンストリップに対して折り曲げ、その後に前記フィンストリップを前記チューブ(46)の前記外面に螺旋状に巻き付けることによって形成される、請求項4記載の熱交換器。
  6. チューブ(62)と、
    螺旋経路(68)内で前記チューブ(62)の外面から延在するフィン群(64)と
    を備える熱交換器(60)であって、前記フィン群(64)が、前記螺旋経路に沿って所定の配置で配設される鋸歯状部(70)および中実部(72)を含み、前記チューブ(62)は、前記鋸歯状部(70)または前記中実部(72)の一部が直接に自由流(80)の経路内にあるように配置される熱交換器(60)。
  7. 前記鋸歯状部(70)および前記中実部(72)が、前記螺旋経路(68)に沿って交互に配設される、請求項6記載の熱交換器。
  8. 前記中実部(72)が、溝、窪み、波形または他の伝熱を強化する特徴を含む、請求項6又は7記載の熱交換器。
  9. 各前記鋸歯状部(70)が、実質的に前記チューブ(62)の前記外面まで延在する複数の個々のフィン(74)を含む、請求項6乃至8のいずれか1項記載の熱交換器。
  10. 前記フィン群(64)が、フィンストリップ(76)を備え、前記フィンストリップ(76)は、前記フィンストリップを螺旋状に巻く前に前記鋸歯状部(70)に対応する複数の切り込み(78)を前記フィンストリップに作成して、前記チューブ(62)の前記外面に螺旋状に巻き付けられる、請求項9記載の熱交換器。
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