JP2010261524A - 密封構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力緩衝機能と背圧を逃す機能の向上を図った密封構造を提供する。
【解決手段】樹脂リング110には、密封対象流体側(O)と第1環状溝410内との間の流体の流れを確保するスリット111が設けられると共に、第1環状溝410は、小径部411と大径部412とを有し、ゴムリング120は、密封対象流体側(O)と反密封対象流体側(A)との流体圧力差に応じて小径部411と大径部412とを移動可能に設けられており、かつゴムリング120が小径部411に位置する際にはゴムリング120は樹脂リング110の外周面と第1環状溝410の内周面との間で圧縮された状態となり、ゴムリング120が大径部412に位置する際にはゴムリング120と樹脂リング110との間には隙間が形成された状態となるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、バッファリングを備えた密封構造に関するものである。
従来、各種産業機械(例えば、建設機械)に備えられる油圧シリンダなどにおいては、複数のシールを組み合わせたシーリングシステムが用いられている。かかるシーリングシステムにおいては、ピストン(軸)とシリンダ(ハウジング)との間の環状隙間を封止する密封装置(例えば、Uパッキン)と、この密封装置よりも密封対象流体側に配置され、密封装置に対する密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングとを備えたものが知られている。
このように、密封装置とバッファリングとを備えるシーリングシステムにおいては、使用状況によっては、密封装置とバッファリングとの間の領域内の流体圧力が徐々に高くなる現象(蓄圧)が発生し得る。この蓄圧が高くなりすぎると、密封装置に悪影響を及ぼし、密封装置の破損の原因となってしまう。そのため、蓄圧が一定以上高くなると、バッファリングから密封対象流体側に圧力が逃げるように、バッファリングには背圧を逃すための構造や機構が設けられるのが一般的である。
かかる従来技術の一例を、図5及び図6を参照して説明する。図5及び図6は従来例に係るバッファリングの模式的断面図である。なお、図5は通常状態を示し、図6は背圧を逃している状態を示している。
従来例に係るバッファリングは、軸300に対して軸方向に摺動自在に構成される樹脂リング500と、樹脂リング500の外周に装着されるゴムリング600とから構成される。また、これら樹脂リング500とゴムリング600とから構成されるバッファリングは、ハウジング400の軸孔の内周に設けられた環状溝410に配置される。
樹脂リング500とゴムリング600は、この環状溝410内で軸方向に移動自在に構成されている。すなわち、通常状態では、密封対象流体側(O)の流体圧力の方が、反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高いため、バッファリング(樹脂リング500及びゴムリング600)は、環状溝410の反密封対象流体側(A)の内壁面に突き当たった状態となる(図5参照)。これにより、バッファリングよりも反密封対象流体側(A)に配置された不図示の密封装置に対する密封対象流体の圧力を緩衝することができる。
一方、背圧が高くなると(背圧が密封対象流体の流体圧力よりも高くなると)、バッファリングは、環状溝410の密封対象流体側(O)の内壁面に突き当たった状態となる(図6参照)。ここで、樹脂リング500の内周側における密封対象流体側(O)には、密封対象流体側(O)に向かうにつれて拡径するテーパ501が設けられている。また、このテーパ501が設けられている部分には、周方向に所定の間隔で複数のスリット501aが設けられている。これにより、背圧によってバッファリングが環状溝410の密封対象流体側(O)の内壁面に押し付けられた状態では、樹脂リング500における密封対象流体側(O)の先端が軸300の表面に向かって近づくように変形する。そのため、テーパ501に設けられたスリット501aにより、密封対象流体側(O)と反密封対象流体側(A)が連通した状態となり、背圧が密封対象流体側(O)に逃げる。背圧が逃げると、密封対象流体側(O)の流体圧力の方が、反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高くなるため、再び、図5に示す元の状態に戻る。
以上のように構成されたバッファリングによれば、樹脂リング500の変形によって背圧を逃すことができ、密封装置に対して高い圧力がかかることを抑制することができる。
しかしながら、樹脂リング500が小さい場合(小径の場合)や、樹脂リング500の材質が硬質の場合には、樹脂リング500の剛性が高くなる。このような場合には、樹脂リング500を上記のように変形させることができず、背圧を逃すことができない。従って、このような場合には、上記従来例に示す構成を採用することができない。
実公昭62−30620号公報 実公昭63−3496号公報 特開平08−145186号公報
本発明の目的は、圧力緩衝機能と背圧を逃す機能の向上を図った密封構造を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封構造は、
軸と、
該軸が挿通される軸孔を有するハウジングと、
これら軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置と、
前記軸孔の内周に設けられた環状溝に配置され、かつ前記密封装置よりも密封対象流体側に配置されて、前記密封装置に対する密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングと、
を備える密封構造であって、
前記バッファリングは、
密封対象流体側と反密封対象流体側との流体圧力差に応じて前記軸に対して軸方向に摺動自在に構成される第1リングと、
第1リングの外周側に配置される第2リングと、
を備える密封構造において、
第1リングには、第1リングが前記環状溝の密封対象流体側の内壁面に突き当たった状態でも密封対象流体側と前記環状溝内との間の流体の流れを確保する流路が設けられると共に、
前記環状溝は、反密封対象流体側の小径部と、該小径部の密封対象流体側に隣接して設けられ、かつ該小径部よりも大径の大径部とを有し、
第2リングは、密封対象流体側と反密封対象流体側との流体圧力差に応じて前記小径部と大径部とを移動可能に設けられており、かつ第2リングが前記小径部に位置する際には該第2リングは第1リングの外周面と前記環状溝の内周面との間で圧縮された状態となり、第2リングが前記大径部に位置する際には該第2リングと第1リングとの間には隙間が形成された状態となるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、密封対象流体側の流体圧力が反密封対象流体側の流体圧力よりも高い場合(通常状態)、第2リングは反密封対象流体側の小径部に位置する。この場合、上記の通り、第2リングは第1リングの外周面と環状溝の内周面との間で圧縮された状態となり、密封装置に対する密封対象流体の圧力を緩衝する機能を発揮する。
これに対して、反密封対象流体側の流体圧力が密封対象流体側の流体圧力よりも高い場合(バッファリングと密封装置との間の蓄圧が高くなった場合)には、第2リングは密封対象流体側の大径部に位置する。この場合、上記の通り、第2リングと第1リングとの間には隙間が形成された状態となる。また、第1リングには、上記の通り、第1リングが環状溝の密封対象流体側の内壁面に突き当たった状態でも密封対象流体側と環状溝内との間の流体の流れを確保する流路が設けられている。これにより、バッファリングよりも反密封対象流体側の圧力(背圧)が、密封対象流体側に逃げる。このように、第2リングが大径部に位置することで、背圧を逃す機能が発揮される。
第1リングの外周には、第2リングが前記小径部に位置する際に、該第2リングが嵌まる環状凹部が設けられているとよい。
これにより、第2リングが小径部に位置する際には、第2リングの位置決めを行うことができる。従って、密封装置に対する密封対象流体の圧力を緩衝する機能を安定的に発揮させることができる。
第2リングと前記環状凹部との密着面は、いずれも軸方向に湾曲した湾曲面で構成されており、かつ前記環状凹部側の湾曲面の方が、第2リング側の湾曲面に比べて緩やかな湾曲面で構成されているとよい。
これにより、第2リングの移動をスムーズにさせることができる。
前記環状溝における前記小径部の溝底面と、前記大径部における前記小径部に繋がる内壁面と間は、軸方向に湾曲した湾曲面で構成されるとよい。
これにより、第2リングの移動をスムーズにさせることができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、圧力緩衝機能と背圧を逃す機能の向上を図ることができる。
本発明の実施例に係る密封構造の模式的断面図である。 本発明の実施例に係るバッファリングを構成する第1リングの概略図である。 本発明の実施例に係るバッファリングの模式的断面図である。 本発明の実施例に係るバッファリングの動作説明図である。 図5は従来例に係るバッファリングの模式的断面図である。 図6は従来例に係るバッファリングの模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る密封構造について説明する。なお、本実施例に係る密封構造は、例えば、油圧シリンダなどに適用され得る。油圧シリンダに適用される場合、本実施例に係る密封構造は、ピストン(軸)と、シリンダ(ハウジング)と、これらピストンとシリンダとの間の環状隙間を封止するシーリングシステムとからなる密封構造に相当する。
図1は本発明の実施例に係る密封構造の模式的断面図である。なお、図1は通常状態(密封対象流体側(O)の流体圧力の方が反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高い状態)を示している。図2は本発明の実施例に係るバッファリングを構成する第1リングの概略図である。なお、図2(A)は樹脂リング110の側面図であり、図2(B)は樹脂リング110の断面図(図2(A)中のAA断面図)である。図3は本発明の実施例に係るバッファリングの模式的断面図である。また、図4は本発明の実施例に係るバッファリングの動作説明図である。図4においては、背圧を逃す状態を示している。
<密封構造>
特に、図1を参照して、本発明の実施例に係る密封構造全体の構成について説明する。本実施例に係る密封構造は、軸300と、軸300が挿通される軸孔を有するハウジング400と、これら軸300とハウジング400との間の環状隙間を封止する密封装置200と、密封装置200よりも密封対象流体側(O)に配置されるバッファリング100とを備えている。なお、密封装置200よりも反密封対象流体側(A)にダストシールを設けることも好適である。
ハウジング400の軸孔の内周には、第1環状溝410と、この第1環状溝410よりも反密封対象流体側(A)に備えられる第2環状溝420とが設けられている。そして、第1環状溝410にバッファリング100が配置され、第2環状溝420に密封装置200が配置される。本実施例では、密封装置200として、断面がU字形状のUパッキンを採用しているが、この密封装置200としては、Uパッキンに限らず、各種シールを採用することができる。
以上のような構成により、密封装置200よりも密封対象流体側(O)にバッファリングが配置されることで、密封装置200に対する密封対象流体の圧力を緩衝することができ、耐圧性を高めることが可能となる。
<バッファリング>
バッファリング100について、より詳細に説明する。バッファリング100は、軸300に摺動自在に設けられる樹脂リング(第1リング)110と、樹脂リング110の外周側に配置されるゴムリング(第2リング)120とから構成される。樹脂リング110の材料としては、PTFEを好適に用いることができる。
樹脂リング110には、一方の側面(密封対象流体側(O)を向く側面)に内周側から外周側に向かって貫くように構成されるスリット111が設けられている。このスリット111の大きさや数は適宜設定すればよく、本実施例では、図2(A)に示すように、2箇所にスリット111を設けている。また、樹脂リング110の外周には、環状凹部112が設けられている。
ゴムリング120は、本実施例では、断面が円形状のOリングを採用している。そして、このゴムリング120は、通常状態においては、樹脂リング110に設けられた環状凹部112に嵌まった状態となる。
ここで、ゴムリング120と環状凹部112との密着面は、いずれも軸方向に湾曲した
湾曲面で構成されている。本実施例では、環状凹部112側の湾曲面の方が、ゴムリング120側の湾曲面に比べて緩やかな湾曲面で構成されている。なお、この環状凹部112における湾曲面の曲率半径(軸心を通る断面で見た場合の湾曲面部分の曲率半径)は、Oリングであるゴムリング120の線径の0.2倍以上3倍以下とするとよい。また、この湾曲面部分の深さは、Oリングであるゴムリング120の線径の0.2倍以上0.5倍以下とするとよい。
<環状溝(第1環状溝)>
ハウジング400の軸孔の内周に設けられた第1環状溝410について、特に図1を参照して、より詳細に説明する。第1環状溝410は、反密封対象流体側(A)の小径部411と、小径部411の密封対象流体側(O)に隣接して設けられ、小径部411よりも大径の大径部412とを備えている。これら小径部411と大径部412は、軸300の軸心と同心的な円筒面によって構成されている。そして、この第1環状溝410における小径部411の溝底面と、大径部412における小径部411に繋がる内壁面412aと間は、軸方向に湾曲した湾曲面413によって構成されている。
ここで、小径部411における溝底の深さと大径部412における溝底の深さとの差(図1中、X)は、ゴムリング120のつぶし代の0.5倍以上1.5倍以下に設定するとよい。なお、つぶし代とは、外力が作用していない場合におけるゴムリング120の線径と、ゴムリング120が樹脂リング110の外周面と第1環状溝410(の小径部411)の内周面との間で圧縮された状態における線径との差である。
<バッファリングの動作説明>
バッファリング100の動作について、より詳細に説明する。通常状態、すなわち、密封対象流体側(O)の流体圧力の方が反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高い状態においては、ゴムリング120は、第1環状溝410における小径部411に位置している。このとき、ゴムリング120は、樹脂リング110に設けられた環状凹部112に嵌まった状態となる。また、ゴムリング120は、樹脂リング110の外周面と第1環状溝410(の小径部411)の内周面との間で圧縮された状態となる(図1参照)。
これにより、バッファリング100によって、軸300とハウジング400との間の環状隙間が封止された状態となり、密封装置200に対する密封対象流体の圧力を緩衝することが可能となる。
このように、バッファリング100によって、上記環状隙間が封止された状態においては、バッファリング100と密封装置200との間に、密閉された領域Tが形成される。そのため、背景技術の中でも説明したように、使用状況によっては、この領域T内の流体圧力が徐々に高くなる現象(蓄圧)が発生し得る。そして、反密封対象流体側(A)の流体圧力の方が密封対象流体側(O)の流体圧力よりも高い状態になると、樹脂リング110は密封対象流体側(O)に移動する。また、ゴムリング120は、第1環状溝410における大径部412に移動する(図4参照)。
樹脂リング110は第1環状溝410における密封対象流体側(O)の内壁面に突き当たり得るが、樹脂リング110の側面には、スリット111が設けられているので、密封対象流体側(O)と第1環状溝410内との間の流体の流れを確保することができる。すなわち、この場合、スリット111は流体が流れる流路となる。また、ゴムリング120が第1環状溝410の大径部412に位置する場合には、ゴムリング120と樹脂リング110との間には隙間が形成された状態となる。
以上のように、ゴムリング120が第1環状溝410の大径部412に位置する場合に
は、バッファリング100よりも反密封対象流体側(A)の領域から密封対象流体側(O)まで連通する流路が形成される。従って、背圧が密封対象流体側(O)に逃げる。背圧が逃げると、密封対象流体側(O)の流体圧力の方が、反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高くなるため、再び、図1に示す元の状態に戻る。
<本実施例の優れた点>
本実施例に係る密封構造によれば、密封対象流体側(O)の流体圧力が反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高い場合(通常状態)、ゴムリング120は反密封対象流体側(A)の小径部411に位置する。この場合、ゴムリング120は樹脂リング110の外周面と第1環状溝410の小径部411の内周面との間で圧縮された状態となる。これにより、密封装置200に対する密封対象流体の圧力を緩衝する機能を発揮する。
また、本実施例においては、樹脂リング110の外周には、ゴムリング120が第1環状溝410の小径部411に位置する際に、ゴムリング120が嵌まる環状凹部112が設けられている。そのため、ゴムリング120が第1環状溝410の小径部411に位置する際には、ゴムリング120の位置決めを行うことができる。従って、密封装置200に対する密封対象流体の圧力を緩衝する機能を安定的に発揮させることができる。
そして、反密封対象流体側(A)の流体圧力が密封対象流体側(O)の流体圧力よりも高い場合(バッファリング100と密封装置200との間の蓄圧が高くなった場合)には、ゴムリング120は第1環状溝410の大径部412に位置する。この場合、ゴムリング120と樹脂リング110との間には隙間が形成された状態となる。また、樹脂リング110には、樹脂リング110が第1環状溝410の密封対象流体側(O)の内壁面に突き当たった状態でも密封対象流体側(O)と第1環状溝410内との間の流体の流れを確保する流路となるスリット111が設けられている。これにより、バッファリング100よりも反密封対象流体側(A)の圧力(背圧)が、密封対象流体側(O)に逃げる。
以上のように、蓄圧が高くなると、ゴムリング120が第1環状溝410の大径部412に移動することで、背圧を逃す機能が発揮される。背圧が逃げた後は、密封対象流体側(O)の流体圧力の方が、反密封対象流体側(A)の流体圧力よりも高くなり、ゴムリング120は、再び、第1環状溝410の小径部411に移動する。これにより、再び、密封装置200に対する密封対象流体の圧力を緩衝する機能を発揮する。
また、本実施例では、ゴムリング120と、樹脂リング110に設けられた環状凹部112との密着面は、いずれも軸方向に湾曲した湾曲面で構成されている。そして、環状凹部112側の湾曲面の方が、ゴムリング120側の湾曲面に比べて緩やかな湾曲面で構成されている。これにより、ゴムリング120における小径部411から大径部412への移動、及び大径部412から小径部411への移動をスムーズにさせることができる。
更に、本実施例では、第1環状溝410における小径部411の溝底面と、大径部412における小径部411に繋がる内壁面412aと間は、軸方向に湾曲した湾曲面413で構成されている。これにより、ゴムリング120における小径部411から大径部412への移動、及び大径部412から小径部411への移動を、より一層スムーズにさせることができる。
100 バッファリング
110 樹脂リング
111 スリット
112 環状凹部
120 ゴムリング
200 密封装置
300 軸
400 ハウジング
410 第1環状溝
411 小径部
412 大径部
412a 内壁面
413 湾曲面
420 第2環状溝

Claims (4)

  1. 軸と、
    該軸が挿通される軸孔を有するハウジングと、
    これら軸とハウジングとの間の環状隙間を封止する密封装置と、
    前記軸孔の内周に設けられた環状溝に配置され、かつ前記密封装置よりも密封対象流体側に配置されて、前記密封装置に対する密封対象流体の圧力を緩衝するバッファリングと、
    を備える密封構造であって、
    前記バッファリングは、
    密封対象流体側と反密封対象流体側との流体圧力差に応じて前記軸に対して軸方向に摺動自在に構成される第1リングと、
    第1リングの外周側に配置される第2リングと、
    を備える密封構造において、
    第1リングには、第1リングが前記環状溝の密封対象流体側の内壁面に突き当たった状態でも密封対象流体側と前記環状溝内との間の流体の流れを確保する流路が設けられると共に、
    前記環状溝は、反密封対象流体側の小径部と、該小径部の密封対象流体側に隣接して設けられ、かつ該小径部よりも大径の大径部とを有し、
    第2リングは、密封対象流体側と反密封対象流体側との流体圧力差に応じて前記小径部と大径部とを移動可能に設けられており、かつ第2リングが前記小径部に位置する際には該第2リングは第1リングの外周面と前記環状溝の内周面との間で圧縮された状態となり、第2リングが前記大径部に位置する際には該第2リングと第1リングとの間には隙間が形成された状態となるように構成されていることを特徴とする密封構造。
  2. 第1リングの外周には、第2リングが前記小径部に位置する際に、該第2リングが嵌まる環状凹部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密封構造。
  3. 第2リングと前記環状凹部との密着面は、いずれも軸方向に湾曲した湾曲面で構成されており、かつ前記環状凹部側の湾曲面の方が、第2リング側の湾曲面に比べて緩やかな湾曲面で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の密封構造。
  4. 前記環状溝における前記小径部の溝底面と、前記大径部における前記小径部に繋がる内壁面と間は、軸方向に湾曲した湾曲面で構成されることを特徴とする請求項1,2または3に記載の密封構造。
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