JP2010261190A - 側溝用排水装置 - Google Patents

側溝用排水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010261190A
JP2010261190A JP2009111923A JP2009111923A JP2010261190A JP 2010261190 A JP2010261190 A JP 2010261190A JP 2009111923 A JP2009111923 A JP 2009111923A JP 2009111923 A JP2009111923 A JP 2009111923A JP 2010261190 A JP2010261190 A JP 2010261190A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water collecting
floating member
rainwater
weight
funnel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009111923A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5378872B2 (ja
Inventor
Tetsuo Yanase
哲夫 柳瀬
Yoshitaka Yanase
吉孝 柳瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Frontier Co Ltd
Original Assignee
Frontier Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Frontier Co Ltd filed Critical Frontier Co Ltd
Priority to JP2009111923A priority Critical patent/JP5378872B2/ja
Publication of JP2010261190A publication Critical patent/JP2010261190A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5378872B2 publication Critical patent/JP5378872B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Abstract

【課題】側溝の集水枡に取り付けられ、簡単な構造で、降雨時には雨水等を効果的に下水管に向けて排出し、通常は集水枡の外に臭気や蚊等が漏れ出るのを確実に防止することがで、管理も容易な側溝用排水装置を提供する。
【解決手段】上端が開口し、集水枡16に流れ込む雨水を受けて底部に集める集水部22と、集水部22の底部から下方向けて延設された円筒管部24と、円筒管部24の下端から下方に延設され内径が徐々に小さくなるよう形成された漏斗部26と、漏斗部26の下端部が開口して成る排出口28とから成る集水ホッパ18を備える。集水ホッパ18の円筒管部24よりも小さい浮き部材36と、下面が球状に形成され外径が漏斗部26の下端部の内径よりも大きい重錘30とが上下に一体に取り付けられた弁体20を備える。弁体20の浮き部材36は、上下移動自在に配置され、重錘30の下面は、漏斗部26下端部の内側周縁部に水密に当接する。
【選択図】図6

Description

この発明は、道路等の側溝に設けられた集水枡の内側に取り付けられ、集水枡に流れ込んだ雨水等を下水管に向けて排出する側溝用排水装置に関する。
道路等の側溝には、雨水やその他道路に流れた水等(以下、これらを含めて雨水という。)を集め、地下に埋設された下水管に向けて排出する集水枡が所定間隔ごとに設けられている。しかし、この種の集水枡は、下水管との間に設けられた弁部材の動作不良により、下水管に流れる汚水から発生する不快な臭気が集水枡から外の大気中に漏れ出る場合があった。また、集水枡の底部に汚泥が溜まりやすかったり、集水枡底部に溜まった雨水が蚊や蝿などの発生源になるという問題があった。
そこで、従来、側溝の集水枡に取り付けられ、臭気の放出や蚊等の発生を防止する排水装置として、例えば、特許文献1に開示されているような排水装置がある。この排水装置は、集水枡の上部開口に装着された下水蓋の下側に、下水蓋の雨水口を通過して流下する雨水を受けるホッパが設けられ、ホッパの下端吐出口は、通常は重錘により付勢される回転式の板状弁体が閉じて悪臭を遮断すると共に蚊の発生を防止し、降雨時は板状弁体が雨水により下方へ押し開かれて、下水管へ雨水を流すものである。
また、排水等の弁体として、特許文献2に開示されているように、空調機のドレン口から延設した上部配水管と排水枡などに開放される下部配水管の接続部に介装され、ドレン水の流通を許容するが臭気の逆流を防止する排水弁がある。この排水弁は、ケーシングと、ケーシング内に収容される水よりも比重が小さい球状弁体と、球状弁体をケーシング内に設けた作動室の底部を開口し、当該球状弁体が着座する弁座が設けられた流出口とを備えたものである。
特開2003−138638号公報 特開平8−5093号公報
しかし、特許文献1の側溝用雨水導入バルブ装置の場合、装置内にゴミや砂等の異物が混入したとき、その異物が板状弁体に付着すると、その異物の重みによって板状弁体が開放したままになったり、板状弁体とホッパ開口部との間に異物が挟まって弁体が正確に閉じない場合があった。特に、異物が板状弁体の支軸付近に付着すると、それが小さな異物であっても、揺動する板状弁体の先端部では大きく開いてしまうという問題があった。
また、当該バルブ装置のホッパ開口部の周縁部であるにより形成される面と、板状弁体の表面とが正確に一致しないと、下水管からの臭気を確実に遮断することはできない。しかしながら、集水枡やバルブ装置の個々の形状には一定のばらつきがあるので、集水枡に当該バルブ装置を取り付けた状態では、それらの寸法誤差やそれによる各部の捻れ等により、形成される面と、板状弁体の表面とが正確に一致させることは現実的にはできないものであった。その他、板状弁体の支軸部分の磨耗による僅かな軸ずれの影響も、同様に隙間の原因となるので、板状弁体や支軸等に付着した異物を除去したり、支軸部分の磨耗を修理したりするメンテナンスや清掃を頻繁に行う必要があるので、この種のバルブ装置は、管理面においても煩雑であった。
一方、特許文献2に開示された排水弁は、球体により排水用の開口部を閉鎖するため、浮力により球状の弁体を開こうとしても、浮力となる水圧を受ける面積が開口部により制限され小さいので、極めて軽い弁体でないと正確に動作せず、逆に、水の圧力で弁体が常時閉鎖してしまう恐れがある。従って、この排水弁は、少量のきれいな流体が流れている場合にしか適用できないものであり、側溝用の排水装置にこのような構成の弁体を適用しようとすると、大きな流路及びその流路を開閉する大型の球状弁体が必要であり、流水の浮力による弁体の開閉動作は事実上できない構造である。さらに、浮力により弁体を開く動作には相対的に軽い弁体でなければならず、臭気の防止にはある程度の重量が弁体には要求され、開閉動作の正確さや流量の確保、臭気の防止という互いに相反する機能を達成することはできないものであった。
この発明は、上記背景技術に鑑みて成されたもので、簡単な構造で、側溝の集水枡に取り付けられ、降雨時には雨水等を効果的に下水管に向けて排出し、通常は集水枡の外に臭気や蚊等が漏れ出るのを確実に防止することができ、管理も容易な側溝用排水装置を提供することを目的とする。
この発明は、側溝の集水枡の内側に取り付けられ、前記集水枡上端の開口部に流れ込んだ雨水を集めて、排水するように開く開閉弁が配置された流路を通過させて雨水を排出する側溝用排水装置であって、上端が開口し、前記集水枡の開口部に流れ込む雨水を受けて底部に集める集水部と、前記集水部の前記底部から下方向けて延設された筒状部と、前記筒状部の下端から下方に延設され、内径が徐々に小さくなるよう形成された漏斗部と、前記漏斗部の下端部が開口して成る排出口とが設けられた集水ホッパを備え、前記集水ホッパの前記筒状部よりも小さい浮き部材と、下面が球状に形成され外径が前記集水ホッパの前記漏斗部下端部の内径よりも大きい重錘とが上下に一体に取り付けられた弁体を備え、前記弁体の浮き部材は、前記集水ホッパの前記筒状部内に上下移動自在に配置され、前記重錘の下面は、前記漏斗部下端部の内側周縁部に水密に当接可能に設けられ側溝用排水装置である。
前記筒状部は、前記集水部の前記底部から下方に向けて垂直に延設された円筒管部であり、前記漏斗部は、前記円筒管部の下端から下方に延設され前記円筒管部と同軸に設けられて内径が徐々に小さくなるよう形成され、前記重錘は、前記浮き部材よりも外径が小さく、前記浮き部材と前記重錘は互いに中心部同士が細い連結部材により上下に一体に連結されているものである。
また、前記円筒管部の内壁面には、内向きに突出し上下方向に細長い筋状に形成されたガイド部が複数設けられ、当該各ガイド部の先端面が前記浮き部材の側面に平行に近接し、前記浮き部材の水平方向の位置決めを行うようにしたものである。
さらに、前記集水部には雨水に混ざった異物を除去するフィルタが設けられ、集水部に流れ込んだ雨水は、前記フィルタを通過して筒状部に流れ込むようにしても良い。
また、前記集水ホッパには、前記筒状部に収容された前記浮き部材の上方に、前記浮き部材上面への雨水の流下を防止する傘部材が設けられているものである。さらに、前記傘部材の下面と前記浮き部材の上面を、垂直方向に伸縮自在な補助バネを介して接続しても良い。
この発明の側溝用排水装置は、簡単な構成で、集水枡の開口部から集水ホッパに流れ込んだ雨水が一定量を超えると、弁体が漏斗部から浮上することによって流路を開放して排出口から雨水を排出し、雨水が一定量以下になると弁体が自重で漏斗部に当接して流路を閉鎖するもので、確実に開閉動作が行われ、耐久性も高いものである。さらに、使用時に消耗しやすい部材もないため、メンテナンスその他の管理が容易である。また、弁体の重錘下面が球状に形成され、集水ホッパの漏斗部は当該重錘下面が着座可能に円状に開口されて形成されているので、重錘が多少傾いても、重錘下面と漏斗部の内側周縁部が隙間なく均等に当接することができる。
さらに、重錘は、浮き部材と細い連結部材により上下に一体に連結されているので、集水ホッパ内に雨水が多少浸入した程度では、浮き上がらず、浮き部材の位置まで雨水が溜まると確実に浮き部材に浮力が作用して浮き上がるので、弁体の動作が確実なものである。
また、集水ホッパの筒状部、漏斗部及び排出口が円柱又は円の形状に構成されることにより、構造の安定度が高く、重錘下面と漏斗部の内側周縁部との良好な当接状態を確保しやすい。また、円筒管部の内壁に複数のガイド部を設けることによって、弁体の上下移動を一層円滑に行うことができる。
その他、集水部に、雨水に混ざって流れる小石や木屑などの異物を除去するフィルタを設けることによって、下水管への異物の流出を防ぐと共に、弁体や漏斗部などに異物が付着して流路の開閉動作に障害が発生することを防止することができる。
また、集水ホッパ内の浮き部材の上方の位置に傘部材を設け、集水枡の開口部に流れ込んだ雨水が浮き部材の上面に流下するのを防ぐことによって、弁体を上方に移動させようとする浮力が、上方から流下する雨水によって減殺されることがなくなり、また、弁体が傾いたりする不安定な動作も容易に回避することができる。さらに、傘部材の下面と浮き部材の上面を伸縮自在な補助バネで接続することによって、弁体の重量と浮力のバランスを最適な状態に調整することができる。
この発明の側溝用排水装置の第一の実施形態を示す斜視図である。 第一の実施形態を構成する集水ホッパを示す平面図である。 第一の実施形態を構成する集水ホッパを示す正面図である。 第一の実施形態を構成する集水ホッパを示す右側面図である。 第一の実施形態を構成する弁体を示す斜視図(a)と正面図(b)である。 第一の実施形態に雨水が流れていないときの動作を説明する模式図である。 一般的な雨水点検蓋を示す斜視図である。 第一の実施形態に雨水が流れているときの動作を説明する模式図である。 この発明の側溝用排水装置の第二の実施形態の動作を説明する模式図である。 第ニの実施形態に補助バネが設けられたときの動作を説明する模式図である。 この発明の側溝用排水装置の第三の実施形態を示す斜視図である。 第三の実施形態に雨水が流れているときの動作を説明するA−A断面図(a)、B−B断面図(b)である。
以下、この発明の第一の実施形態の側溝用排水装置10について、図1〜8に基づいて説明する。側溝用排水装置10は、道路12の側溝14に設けられた集水枡16内に取り付けられる排水装置であって、図1に示すように、集水枡16の開口部16aに流れ込んだ雨水集約し、集水枡16の底部16bに向けて流す流路を形成する集水ホッパ18と、集水ホッパ18の内側に配置され、集水ホッパ18内の雨水の流路を開閉する弁体20を備えている。
集水ホッパ18は、図2〜図4に示すように、上端に集水枡16の開口部16aの大きさに開口した矩形の開口端22aを有し、開口端22aから下側にかけて内向きに傾斜した複数の平面が連接されて中央に水を集める集水部22と、集水部22のほぼ中央の底部から下向きに延設された筒状部である円筒管部24を備えている。さらに、円筒管部24の下端から下側にかけて、円筒管部24と同軸に、筒部の内径が徐々に狭くなるよう形成された漏斗部26が設けられ、漏斗部26の下端は開口し、雨水を排出する排出口28となっている。これらの部分は、ステンレス板等の金属又は強化プラスチック等を用いて構成し、一定の強度と形状安定性を確保する必要がある。従って、ここでは、あらかじめ所定形状に加工された複数のステンレス板を溶接等の方法で端縁を接合して一体に組み立てられている。
漏斗部26の下端開口部の内側周縁部は、弁体20の弁である後述する重錘30に形成された球状の下面30aが着座する弁座であり、雨水の流路を密閉する部分である。従って、高い密閉性を得るため、薄板のリング形状を備えたゴム製のパッキン32が装着されている。
また、円筒管部24の内壁面には、内向きに突出し上下方向に細長い筋状に形成されたガイド部34が、軸回方向に均等な間隔で3箇所設けられている。ガイド34は、内向きの先端面34aが後述する弁体20が有する円柱状の浮き部材36の側面に平行に近接し、浮き部材32の水平方向の位置決めする働きをする。
また、一般に、道路12の路面や集水枡16の開口部16aは、雨水を集めるため所定の角度に傾斜して設けられている。従って、集水部22の開口端22aも、集水枡16の開口部16aの傾斜角に合わせ、図4に示すように、やや右上がりに傾斜させてある。この傾斜した開口端22aの高い方の一辺には、外向きに係止部38aが延設され、低い方の一辺には、外向きに係止部38bが延設されている。そして、集水ホッパ18は、集水枡16の開口部16aの縁部分に、係止片38a,38bの下面側を係合させることによって取り付けられ、その状態で円筒管部24の軸が垂直になるように配置される。
一方、弁体20は、図5に示すように、集水ホッパ18の円筒管部24内に収容される円柱状の浮き部材36と、球状に形成された下面30aを有し、外形が集水ホッパ18のパッキン32の内径よりも大きく、浮き部材36の外径よりも小さい重錘30と、浮き部材36の下面36bと重錘30の上面30bを一体に連結する細い連結部材である連結棒37とで構成されている。
浮き部材36の側面36aは、集水ホッパ18に設けられた3箇所のガイド34の先端面34aと平行に近接して収まる外径を有している。また、上面36bは緩やかな円錐状に隆起し、下面36cは平坦に形成されている。浮き部材36は、重錘30を含む弁体20全体を水に浮かせる浮力を発生させる部材で、ここでは、あらかじめ所定形状に加工された複数のステンレス板を溶接して接合し、中空の内部を気密に密封した構造体である。
重錘30は、金属製の構造体であり、集水ホッパ18のパッキン32上に載せると、球状の下面30aがパッキン32に水密又は気密に当接するだけの充分な重さを有している。また、上面30bは、緩やかな円錐状に隆起した形状を有しているが、異なる形状であってもよい。そして、連結棒37により、浮き部材36の下面36cの中央部と重錘30の上面30bの上端とが連結され固定されている。
次に、集水枡16に設置された側溝用排水装置10の動作について、図6〜図8に基づいて説明する。集水枡16の開口部16aは、図6に示すように、道路12の路面から連続して左下がりに傾斜しており、開口部16aの高い方の縁部分に段差部16cが、低い方の縁部分に段差16dが各々形成されている。そして、集水ホッパ18は、排出口28の側から開口部16aに挿入され、段差部16c,16dに係止部38a,38bの下面側が各々係合し、円筒管部24が地面に対してほぼ垂直に配置される。そして、図7に示すように、段差部38a,38bに収まる大きさの点検蓋40が上方から取り付けられ、集水枡16の開口部16aを塞ぐと同時に、集水ホッパ18が固定される。
点検蓋40は、普段は閉じられており、作業者が集水枡18の内部を点検するとき等に開けられる金属製の板で、図7に示すように、一方の長辺に、開閉時の取っ手として使用される切り欠き40aが設けられている。また、矩形外形の切り欠き40a側に偏った部分に、道路12を流れる雨水等を流し込むための雨水口40bが開口されている。そして点検蓋40は、図6に示すように、切り欠き40aと雨水口40bが集水枡18の開口部16aの低い方側に位置する向きに取り付けられ、道路12上を流れる雨水等をできるだけ下流側で集水する。
図6は、天候がよく、円筒管部24内に雨水が流れていない時の様子を示している。弁体12は、雨水による浮力が働かないので、円筒管部24内の下方に降りて、漏斗部26に着座している。重錘30は、自重により下面30aが漏斗部26のパッキン32に当接し、雨水の流路を水密又は気密に密閉する。また、この当接部分に降雨時の雨水が残っていれば、さらに気密性が高くなる。従って、この密閉構造によって、集水枡16の外への臭気の漏れ出しや蚊等の発生を防止する。
一方、天候が悪化し雨が降り始めると、図8に示すように、点検蓋40の雨水口38bから流下する雨水が集水部22で集められ、円筒管部24に流れ込む。そして、雨水が円筒管部24内に一定量以上流れ込んだ時点で浮き部材36に浮力が生じ、浮き部材36がガイド部34に沿ってほぼ垂直に浮上し、重錘30も一体に上方に移動する。そして、重錘30の下面30aがパッキン32から離れることによって雨水の流路が開放され、排出口28から雨水が放出される。
以上説明したように、この側溝用排水装置10は、非常にシンプルな構造を有し、雨水が流れない晴天時は、弁体20の自重により重錘30の下面30aが漏斗部26のパッキン32に当接し、雨水の流路を水密又は気密に密閉する。重錘30の下面30aは球状に形成され、重錘30が着座するパッキン32も円形であるため、そこに汚泥等の異物が付着し難く、また、重錘30が多少傾いても重錘30の下面30aとパッキン32が隙間生じることがなく、常に均等に当接することができる。
また、集水ホッパ18の円筒管部24、漏斗部26及び排出口28が何れも円を基調とする立体構造を有しているので、集水枡16に集水ホッパ18を取り付けたとき、集水枡16の形状のばらつきによって集水部22の形状が多少捩れたとしても、円筒管部24から下方の部分はほとんど変形することなく、重錘30の下面30aとパッキン32の良好な当接状態を実現することができる。また、使用時に特定の部材にストレスが集中して消耗や変形が生じることもないので、メンテナンスその他の管理が容易である。また、円筒管部24内の流路が開放され雨水が流れているときでも、その雨水の存在によって流路の気密性が維持され、臭気が遮断される。
また、円筒管部24の内壁に筋状のガイド部34を設けることによって、浮き部材36の傾きを防止すると共に、浮き部材36の側面36aに生じる摩擦力が小さく抑えられ、弁体20の上下移動を円滑化することができる。また、弁体20は、パッキン20に当接して密閉する機能を重錘30が果たし、雨水に対する浮力を発生させる機能は浮き部材36が果たすよう構成されているので確実な開閉動作が行われる。即ち、浮き部材36はその下面全体に水圧が作用し、効果的に浮力が得られるので、ある程度重い重錘30であっても、一定の水量で確実に弁体20の開閉が行われる。
次に、この発明の第二の実施形態の側溝用排水装置50について、図9〜図11に基づいて説明する。ここで、第一の実施形態の側溝用排水装置10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。側溝用排出装置50は、図9に示すように、浮き部材36の上方を覆うように傘部材52が配置され、3つのガイド部34の上端に延設した傘部材支持部54の先端に取り付けられた構成を備えている。その他の構成は、側溝用排出装置10と同様である。
傘部材52を設けていない場合、点検蓋40の雨水口40bから流れ込んだ雨水は、浮き部材36の上面36bに直接流下し、浮き部材36に対して下向きの力が作用する。これにより、上向きに移動させようとする浮力が減殺され、雨水の流量が多い場合、弁体20が浮上できなくなるおそれがある。また、点検蓋40の雨水口40bは浮き部材36の斜め上方に位置しているので、雨水の流下が浮き部材36の上面36bの偏った位置に集中し、その結果、浮き部材36が傾いて、弁体20が円滑に上下移動することができなくなるおそれがある。
そこで、浮き部材36上方に傘部材52を設け、雨水が浮き部材36の上面36bに流下するのを防ぐことによって、上記の問題を容易に回避することができ、浮き部材36の動作をより安定にすることができる。
さらに、側溝用排出装置50には、図10に示すように、傘部材52の下面と浮き部材36の上面36bの間に、垂直方向に伸縮自在な補助バネ56を接続してもよい。例えば、装置の構造的な制約で小さな浮き部材36しか設けることができず、弁体20を浮上させるための浮力が不足してしまう場合、浮き部材36を傘部材56に引き上げる方向に縮み力を生じさせる補助バネ56を接続して、浮き部材36の浮力の不足分を補うことができる。また、浮き部材36の浮力が十分に確保されている場合には、例えば、浮き部材36を傘部材56から引き離す方向に伸び力を生じさせる補助バネ56を接続し、雨水に浮く浮き部材36の不規則な上下振動を吸収する動作をさせてもよい。
次に、この発明の第三の実施形態の側溝用排水装置60について、図11、図12に基づいて説明する。ここで、上記側溝用排出装置10と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。側溝用排水装置60は、図11に示すように、集水部22の開口端22bのやや下側部分に傘部材62が取り付けられ、円筒管部24の内側に形成される雨水流路を上方から覆うと共に、傘部材62の左右側方に、雨水の流路となる流路空間64a,64bを形成する。また、集水部22の流路空間64a,64b下側と円筒管部24bとの境界部分に、雨水に混じって流れる小石や木屑を除去するフィルタ壁66a,66bが設けられている。その他の構成は、側溝用排出装置10と同様である。
傘部材62は、集水部22の内面にネジ止め等の方法で取り付けられている。そして、図12(a),(b)に示すように、雨水が浮き部材36の上面36bに流下するのを防ぐ働きと、傘部材62で受け止めた雨水を流路空間64a,64bに流し込み、雨水がフィルタ壁66a,66bを通過するように誘導する働きをする。
フィルタ壁66a,66bは、図12(a)に示すように、流路空間64a,64bを流れてきた雨水を円筒管部24の直前で堰き止める堤防のように設けられ、ここでは、各略三角形の金属板に多数の透孔が形成されたパンチングメタルを着脱自在に取り付けた構造である。
この側溝用排水装置60によれば、非常に簡単な構造でありながら、上述した傘部材52と同様の効果と、弁体20や漏斗部26に雨水中の異物の付着すること等に起因して生じる流路の開閉動作不具合を防止する効果を得ることができる。また、フィルタ壁66a,66bは、着脱自在に取り付けられているので、回収した異物を取り除いたり、フィルタ壁66a,66bの目詰まりを綺麗に清掃したりするのに便利である。
なお、この発明の側溝用排水装置は上記実施形態に限定されるものではなく、集水ホッバの集水部の開口端及び係止部は、集水枡の開口部に流れ込んだ雨水のほとんどを受け止めて回収することができる開口端の外形と、集水枡の開口部の縁部分に装着可能な取り付け構造を備えて形態であれば、設置場所の集水枡の形態に応じて自由に変更することができる。
また、集水部は、開口端から下方の円筒管部の上端に雨水を集水する漏斗のような機能を果たす形状であれば、例えば、円錐その他の曲面状の傾斜面の形状であってもよい。
また、重錘の下面が漏斗部に着座して構成する密閉構造は、気密又は水密な当接状態が実現可能な形態であればよく、金属製の重錘とゴム製パッキンやOリングが当接する構造の他、例えば、シール性のある素材で下面が形成された重錘と金属製の漏斗部が当接する形態等であってもよい。さらに、重錘と浮き部材の連結は連結棒以外に紐や鎖でも良く、浮き部材に効果的に浮力が発生する構造であれば、重錘に直接ネジ等により固定しても良い。
また、集水部に設けられるフィルタは、雨水が円筒管部に流れ込む前に異物を回収するものであれば形態は自由である。例えば、側溝用排水装置60におけるフィルタ壁66a,66bを、スリット状の透孔が設けられた樹脂板や、所定形状の網目を有した金属ネット等に置き換えても構わない。
10,50,60 側溝用排水装置
14 側溝
16 集水枡
16a 開口部
18 集水ホッパ
20 弁体
22 集水部
22a 開口端
24 円筒管部
26 漏斗部
28 排出口
30 重錘
30a 下面
32 パッキン
34 ガイド部
34a 先端面
36 浮き部材
42 下水管
52,62 傘部材
56 補助バネ
64a,64b 流路空間
66a,66b フィルタ壁

Claims (6)

  1. 側溝の集水枡の内側に取り付けられ、前記集水枡上端の開口部に流れ込んだ雨水を集めて、排水するように開く開閉弁が配置された流路を通過させて雨水を排出する側溝用排水装置において、
    上端が開口し、前記集水枡の開口部に流れ込む雨水を受けて底部に集める集水部と、前記集水部の前記底部から下方向けて延設された筒状部と、前記筒状部の下端から下方に延設され、内径が徐々に小さくなるよう形成された漏斗部と、前記漏斗部の下端部が開口して成る排出口とが設けられた集水ホッパを備え、
    前記集水ホッパの前記筒状部よりも小さい浮き部材と、下面が球状に形成され外径が前記集水ホッパの前記漏斗部下端部の内径よりも大きい重錘とが上下に一体に取り付けられた弁体を備え、
    前記弁体の浮き部材は、前記集水ホッパの前記筒状部内に上下移動自在に配置され、前記重錘の下面は、前記漏斗部下端部の内側周縁部に水密に当接可能に設けられたことを特徴とする側溝用排水装置。
  2. 前記筒状部は、前記集水部の前記底部から下方に向けて垂直に延設された円筒管部であり、前記漏斗部は、前記円筒管部の下端から下方に延設され前記円筒管部と同軸に設けられて内径が徐々に小さくなるよう形成され、前記重錘は、前記浮き部材よりも外径が小さく、前記浮き部材と前記重錘は互いに中心部同士が細い連結部材により上下に一体に連結されている請求項1記載の側溝用排水装置。
  3. 前記筒状部の内壁面には、内向きに突出し上下方向に細長い筋状に形成されたガイド部が複数設けられ、当該各ガイド部の先端面が前記浮き部材の側面に平行に近接し、前記浮き部材の水平方向の位置決めを行う請求項1記載の側溝用排水装置。
  4. 前記集水部には雨水に混ざった異物を除去するフィルタが設けられ、集水部に流れ込んだ雨水は、前記フィルタを通過して筒状部に流れ込む請求項1,2又は3記載の側溝用排水装置。
  5. 前記集水ホッパには、前記筒状部に収容された前記浮き部材の上方に、前記浮き部材上面への雨水の流下を防止する傘部材が設けられた請求項1乃至4のいずれか記載の側溝用排水装置。
  6. 前記傘部材の下面と前記浮き部材の上面を、垂直方向に伸縮自在な補助バネを介して接続した請求項5記載の側溝用排水装置。
JP2009111923A 2009-05-01 2009-05-01 側溝用排水装置 Active JP5378872B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009111923A JP5378872B2 (ja) 2009-05-01 2009-05-01 側溝用排水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009111923A JP5378872B2 (ja) 2009-05-01 2009-05-01 側溝用排水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010261190A true JP2010261190A (ja) 2010-11-18
JP5378872B2 JP5378872B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=43359506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009111923A Active JP5378872B2 (ja) 2009-05-01 2009-05-01 側溝用排水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5378872B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103104024A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 段鳗珊 带浮子大流量地漏
CN104405029A (zh) * 2014-12-05 2015-03-11 福州市第三建筑工程公司 防蚊地漏瓤
CN108842825A (zh) * 2018-06-12 2018-11-20 哈尔滨盛迪电力设备有限公司 检修井盖浮筒式防泥沙反向止水装置
JP2019043181A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社新来島どっく 船舶の排ガス管端部構造
CN111827451A (zh) * 2020-07-14 2020-10-27 唐姗姗 一种市政道路用防堵塞雨水篦子
CN113460940A (zh) * 2021-06-25 2021-10-01 深圳市航纳科技有限公司 一种避免卸错油的防控装置和方法
KR102584883B1 (ko) * 2023-03-31 2023-10-05 김민규 교량 집수구

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10827743B2 (en) 2017-02-10 2020-11-10 William Jeffrey Blackford Mosquito breeding prevention device and system

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0561285U (ja) * 1992-01-16 1993-08-13 株式会社長谷川鋳工所 側溝の集排水桝
JP3037682U (ja) * 1996-11-11 1997-05-20 寛昭 中川 自動排水口付き溝ぶた
JPH10102573A (ja) * 1996-09-27 1998-04-21 Usui Chiyoriyuu Shinto Gijutsu Kyokai 貯留槽を兼ねる浸透桝

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0561285U (ja) * 1992-01-16 1993-08-13 株式会社長谷川鋳工所 側溝の集排水桝
JPH10102573A (ja) * 1996-09-27 1998-04-21 Usui Chiyoriyuu Shinto Gijutsu Kyokai 貯留槽を兼ねる浸透桝
JP3037682U (ja) * 1996-11-11 1997-05-20 寛昭 中川 自動排水口付き溝ぶた

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103104024A (zh) * 2011-11-10 2013-05-15 段鳗珊 带浮子大流量地漏
CN104405029A (zh) * 2014-12-05 2015-03-11 福州市第三建筑工程公司 防蚊地漏瓤
CN104405029B (zh) * 2014-12-05 2016-01-20 福州市第三建筑工程公司 防蚊地漏瓤
JP2019043181A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 株式会社新来島どっく 船舶の排ガス管端部構造
CN108842825A (zh) * 2018-06-12 2018-11-20 哈尔滨盛迪电力设备有限公司 检修井盖浮筒式防泥沙反向止水装置
CN111827451A (zh) * 2020-07-14 2020-10-27 唐姗姗 一种市政道路用防堵塞雨水篦子
CN113460940A (zh) * 2021-06-25 2021-10-01 深圳市航纳科技有限公司 一种避免卸错油的防控装置和方法
CN113460940B (zh) * 2021-06-25 2022-07-19 深圳市航纳科技有限公司 一种避免卸错油的防控装置和方法
KR102584883B1 (ko) * 2023-03-31 2023-10-05 김민규 교량 집수구

Also Published As

Publication number Publication date
JP5378872B2 (ja) 2013-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5378872B2 (ja) 側溝用排水装置
WO2006057137A1 (ja) 流下雨水の濾過装置及びこれを用いた雨水貯留装置
US20130228527A1 (en) Filter for polluted water
KR19990044652A (ko) 하수관 작업용 순환 배수 장치
KR100961152B1 (ko) 악취방지 빗물받이
CN110512710B (zh) 一种污水管处理装置
JP5024630B2 (ja) 自動採水装置
US20080185325A1 (en) Pollutant Trap
US9566622B2 (en) Automatic vacuum sewerage solids cleaning systems and methods
CN102089483A (zh) 用于从管道分流流动的液体的方法和装置
KR200446515Y1 (ko) 방사형 초기우수처리장치
WO2016085320A1 (en) Rainwater harvesting apparatus
KR101702646B1 (ko) 우·하수 맨홀의 낙수충격 완충 장치
KR101193342B1 (ko) 도로 우수받이의 악취 및 역류방지설비
KR20090087430A (ko) 빗물처리장치
AU2016269535A1 (en) Drainage Treatment System
KR101529143B1 (ko) 협작물의 부상을 방지하는 초기우수 처리장치
JP2009293294A (ja) 雨水貯留システム
KR20110126276A (ko) 유수분리 기능을 갖는 초기우수처리 빗물받이
CN112145729A (zh) 一种排污自动断流式管道控制阀
KR101106551B1 (ko) 바닥 부분 오니 세척 지원 우수 처리 시스템
KR100729127B1 (ko) 집수구
JP6496230B2 (ja) 逆流防止装置および田んぼダムシステム
JP5069802B2 (ja) 下水の伏越し構造
KR101328130B1 (ko) 티형 분기관과 조목스크린을 이용한 오수펌프장의 맨홀

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110518

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110518

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130510

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5378872

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250