JP2010260825A - 油性組成物及び棒状製剤 - Google Patents
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Abstract
Description
(A)下記式(1)で表されるN−アシルアミノ酸誘導体と、
(B)ポリアミド樹脂と、
(C)液状油分と、
を含有していることを特徴としている。
本発明の油性組成物は、下記の(A)、(B)、及び(C)の成分を含有している。
(A)成分は、下記式(1)で表されるN−アシルアミノ酸誘導体である。
(B)成分は、ポリアミド樹脂である。より具体的には、次のとおりである。
(C)成分は、液状油分である。
具体的には、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、イソステアリルアルコール、2−ヘキシルデカノール、オレイルアルコールなどを用いることができる。
具体的には、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、流動パラフィン、ポリブテン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、イソヘキサデカン、イソドデカン、ポリイソブテン、流動イソパラフィンなどを用いることができる。
具体的には、リンゴ酸ジイソステアリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、水添ロジン酸ペンタエリトリット、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ポリグリセリルなどを用いることができる。
具体的には、液状ラノリンなどを用いることができる。
具体的には、メチルフェニルポリシロキサンなどを用いることができる。
具体的には、マカデミアナッツ油、アボカド油、ローズヒップ油、オリーブ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ホホバ油、メドウフォーム油などを用いることができる。
具体的には、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)などを用いることができる。
具体的には、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイルなどを用いることができる。
具体的には、ヒドロキシアルキル(C12-14)ヒドロキシダイマージリノレイルエーテルなどを用いることができる。
固形又は半固形油分としては、25℃で固形又は半固形(液状ではない)を呈する油分を用いるのが好ましく、具体的には、本技術分野で通常使用されている、高級アルコール、アミノ酸誘導体、炭化水素、動植物由来の油脂、硬化油、脂肪酸、エステル油、ラノリン・ラノリン誘導体、フッ素油、シリコーン油、ワックス・ロウ類、硬化油、脂肪酸、ダイマー酸エステルなどを用いることができ、これらの中でも、アミノ酸誘導体、炭化水素、ラノリン・ラノリン誘導体、ワックス・ロウ類、ダイマー酸エステルを好ましく用いることができる。
具体的には、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・ベヘニル・2−オクチルドデシル)などを用いることができる。
具体的には、ワセリンなどを用いることができる。
具体的には、ラノリンなどを用いることができる。
具体的には、キャンデリラロウ樹脂などを用いることができる。
具体的には、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(フィトステリル/ベヘニル/イソステアリル)、ダイマージリノール酸水添ヒマシ油などを用いることができる。
具体的には、次のとおりである。
[2]ビタミン成分:トコフェロール酢酸エステル、ビタミンA油など。
[3]保湿成分:ヒアルロン酸ナトリウム、ハチミツ、ローヤルゼリーエキス、ホエイ、水溶性コラーゲン、セラミドなど。
[4]紫外線吸収成分:パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシルなど。
[5]鎮痛成分:メントール、カンフル、サリチル酸、ユーカリ油、サリチル酸メチルなど。
[6]抗菌成分:1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオールなど。
[7]抗ウイルス成分
具体的には、着色剤、防腐剤、防カビ剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、滑沢剤、pH調整剤、矯味剤(甘味剤を含む)、矯臭剤(香料を含む)、光沢粉体などを用いることができる。
本発明の棒状製剤は、上述した本発明の油性組成物を、棒状に固化してなるものである。
油性組成物を充填する上記容器として、光路長10mmのセル(セル寸法10×10×45mm、二面透過タイプ、ポリスチレン製)を用いた。冷却固化して得られた棒状製剤を、25℃で1時間放置し、それを測定用試料として用いた。そして、分光光度計(商品名「UV-2450」、株式会社島津製作所製)を用いて、上記セル内の上記製剤に対する600nmの透過率を測定した。表1においては、85以上を「◎」、75以上85未満を「○」、50以上75未満を「△」、50未満を「×」で示した。
(1)「のび」
アクリル板表面の10cm2(5cm×2cm)の領域に、上記製剤を、20mg塗布した。そして、静動摩擦測定機であるトライボマスター(商品名「TL201S」、株式会社トリニティーラボ製)を用いて、上記製剤に関する動摩擦係数を測定した。すなわち、摩擦感テスターを、100gの荷重を加えた状態で2.0mm/秒の速度で移動させ、これにより、動摩擦係数を測定した。なお、測定データは、Condition catcher Model(商品名「MPL-10A-128」、株式会社九州共販製)を用いて、コンピュータへ転送し、コンピュータでは、動摩擦係数の平均値を求めた。
なお、動摩擦係数の平均値は、上記製剤の「すべり性」を示しており、この「すべり性」と「のび」とは、相関関係にあるので、動摩擦係数の平均値に基づいて、「のび」を評価できる。動摩擦係数の平均値が小さい方が、「すべり性」は良い。表1においては、1.00未満を「◎」、1.00以上1.10未満を「○」、1.10以上1.20未満を「△」、1.20以上を「×」で示した。
上記「のび」の評価において「○」又は「◎」であった実施例2、3、4と、比較例1と、のみについて、評価した。10人のモニターに、5段階で評価してもらった。「すごくある」を5点、「ある」を4点、「普通」を3点、「ない」を2点、「全然ない」を1点として、合計点を求めた。表2は、その結果を示す。
(1)実施例1〜4の油性組成物を固化してなる製剤は、透明度が85以上であり、本技術分野において汎用されている油性ゲル化剤(12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル)を使用した比較例1〜3や、(A)成分のみを使用した比較例4と、比較して、透明性が優れている。これは、(B)成分としてポリアミド樹脂を含有しているからである、と考えられる。したがって、本発明の油性組成物は、固化して製剤として使用する場合において、透明であることの利点を十分に発揮できる。
Claims (5)
- (B)成分として、(ダイマージリノール酸ビスジオクタデシルアミド/エチレンジアミン)コポリマーを含有している、
請求項1記載の油性組成物。 - (A)成分として、2種類のN−アシルグルタミン酸ジアルキルアミドを含有している、
請求項1又は2に記載の油性組成物。 - (C)成分として、ダイマー酸エステルを含有している、請求項1〜3のいずれか1つに記載の油性組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一つに記載の油性組成物を、棒状に固化してなることを特徴とする棒状製剤。
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