JP2010260434A - ステアリングシステム - Google Patents

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JP2010260434A JP2009112646A JP2009112646A JP2010260434A JP 2010260434 A JP2010260434 A JP 2010260434A JP 2009112646 A JP2009112646 A JP 2009112646A JP 2009112646 A JP2009112646 A JP 2009112646A JP 2010260434 A JP2010260434 A JP 2010260434A
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Miyuki Ouchi
三幸 大内
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Abstract

【課題】ハウジングにコントロールバルブと操舵軸と油圧シリンダを同軸的に配置して、ステアリングシステムを小型化すること
【解決手段】ステアリングシステムは、操舵軸30と同軸的に延出し操舵軸30を軸方向移動可能かつ回転不能に組付けるハウジング40と、ハウジング40に回転可能に組付けられ操舵軸30を同軸的に挿通する中空軸50を有する。中空軸50は、ステアリングシャフト20の回転に伴い回転可能な第1シャフト部51を有し、ボールネジ機構60を介して操舵軸30に連結されている第2シャフト部52を有し、第1シャフト部51と第2シャフト部52の間に弾性捻り変形可能な弾性部53を有する。ハウジング40と中空軸50の間に、第1シャフト部51と第2シャフト部52の相対回転に基づいて油圧ポンプ93から油圧シリンダ91に供給される作動油を制御するコントロールバルブ92が同軸的に介装される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステアリングシステムに関し、特に、ステアリングホイールを一体回転可能に支持するステアリングシャフトの回転に応じて軸方向移動し車輪を転舵可能な操舵軸と、この操舵軸と同軸的に延出し操舵軸を軸方向移動可能かつ回転不能に組付けるハウジングと、このハウジングに同軸的に設けられ油圧ポンプからコントロールバルブを介して供給される作動油に応じて操舵軸に油圧アシスト力を付与する油圧シリンダを有する油圧パワーステアリング装置と、を備えたステアリングシステムに関する。
この種のステアリングシステムにおいては、例えば下記特許文献1に記載されていて、下記特許文献1に記載されているステアリングシステム(ラックピニオン式油圧パワーステアリング装置)においては、ステアリングシャフトの回転に伴い回転可能な入力シャフトと、操舵軸(ラック軸)と噛み合うピニオンが形成された出力シャフトが、トーションバーを介して相対回転可能に同軸的に連結されている。また、操舵軸と略直交する方向に延出するバルブハウジングと、入力シャフト、トーションバーおよび出力シャフトの間にコントロールバルブ(油圧制御弁)が介装されていて、このコントロールバルブが、入力シャフトと出力シャフトの相対回転に基づいて油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油を制御するように構成されている。
特開2007−137315号公報
上記特許文献1に記載されているステアリングシステムにおいては、ステアリングホイールが回動操舵されると、ステアリングシャフトが回転し、この回転に伴って入力シャフトが回転する。そして、入力シャフトと出力シャフトがトーションバーにより連結されているため、入力シャフトと出力シャフトが相対回転する。これにより、コントロールバルブが、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油を制御し、油圧シリンダが、油圧ポンプからコントロールバルブを介して供給される作動油に応じて作動して、操舵軸に油圧アシスト力が付与される。
ところで、上記特許文献1に記載されているステアリングシステムにおいては、操舵軸(ラック軸)がラックアンドピニオン式の噛合によりハウジングに軸方向移動可能かつ回転不能に組付けられるものであり、操舵軸と、この操舵軸と同軸的に延出するハウジングとの間にコントロールバルブを収容することができず、ハウジングのスペースを有効に活用することができなかった。また、操舵軸と略直交する方向に延出するバルブハウジングと、入力シャフト、トーションバーおよび出力シャフトの間にコントロールバルブが介装されているため、コントロールバルブと油圧シリンダとの間の油路(配管)の長さが所定量必要であり、コントロールバルブと油圧シリンダとの間の油路の長さを短くすることが難しかった。
本発明は、上記した課題に対処すべくなされたものであり、ステアリングホイールを一体回転可能に支持するステアリングシャフトの回転に応じて軸方向移動し車輪を転舵可能な操舵軸と、この操舵軸と同軸的に延出し前記操舵軸を軸方向移動可能かつ回転不能に組付けるハウジングと、このハウジングに同軸的に設けられ油圧ポンプからコントロールバルブを介して供給される作動油に応じて前記操舵軸に油圧アシスト力を付与する油圧シリンダを有する油圧パワーステアリング装置と、を備えたステアリングシステムにおいて、前記ハウジングに回転可能かつ軸方向移動不能に組付けられ前記操舵軸を同軸的に挿通する中空軸が設けられ、この中空軸と前記操舵軸の間に介装され前記中空軸の回転を前記操舵軸の軸方向移動に変換するネジ機構が設けられ、前記中空軸は、一端側に前記ステアリングシャフトの回転に伴い回転可能な第1シャフト部を有し、他端側に前記ネジ機構を介して前記操舵軸に連結されている第2シャフト部を有し、前記第1シャフト部と前記第2シャフト部の間に弾性捻り変形可能な弾性部を有していて、前記ハウジングと前記中空軸の間に、前記コントロールバルブを同軸的に介装し、このコントロールバルブが前記第1シャフト部と前記第2シャフト部の相対回転に基づいて前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油を制御するように構成されていることに特徴がある。
本発明におけるステアリングシステムにおいては、ステアリングホイールが回動操舵されると、ステアリングシャフトが回転し、このステアリングシャフトの回転に伴い、ハウジングに回転可能かつ軸方向移動不能に組付けられた中空軸(第1シャフト部、弾性部および第2シャフト部)が、回転する。これにより、中空軸の回転が、ネジ機構を介して操舵軸の軸方向移動に変換され、操舵軸の軸方向移動により車輪が転舵される。
また、このとき(ステアリングホイールの回動操舵時)には、第1シャフト部と第2シャフト部が、弾性捻り変形可能な弾性部により連結されているため、第1シャフト部と第2シャフト部が相対回転する。これにより、コントロールバルブが、油圧ポンプから油圧シリンダに供給される作動油を制御し、油圧シリンダが、油圧ポンプからコントロールバルブを介して供給される作動油に応じて作動して、操舵軸に油圧アシスト力が付与される。
ところで、本発明におけるステアリングシステムにおいては、コントロールバルブが、ハウジングと中空軸の間に同軸的に介装されているため、ハウジングに、コントロールバルブと操舵軸と油圧シリンダが同軸的に配置される。したがって、従来のステアリングシステム(例えば、操舵軸と略直交する方向に延出するバルブハウジングにコントロールバルブが配置されるステアリングシステム)に比して、ハウジングのスペースを有効に活用することができるとともに、コントロールバルブと油圧シリンダとの間の油路(配管)の長さを短くすることができ、ステアリングシステムを小型化することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記第2シャフト部を回転可能で前記ハウジングに同軸的に組付けられている電動モータを有する電動パワーステアリング装置が設けられていることも可能である。この場合には、電動モータが第2シャフト部を回転させ、この第2シャフト部の回転がネジ機構を介して操舵軸の軸方向移動に変換されて、操舵軸に電動アシスト力が付与される。このため、操舵軸には、油圧アシスト力に加えて、電動アシスト力を付与することが可能である。また、この場合には、ハウジングに、コントロールバルブと操舵軸と油圧シリンダに加えて、電動モータを同軸的に配置することができ、油圧パワーステアリング装置および電動パワーステアリング装置を備えた従来のステアリングシステム(ハウジング外に電動モータが設けられているステアリングシステム)に比して、ハウジングのスペースを有効に活用することができ、ステアリングシステムを小型化することが可能である。
本発明におけるステアリングシステムの第1実施形態を概略的に示した全体構成図である。 図1の2−2線に沿った拡大縦断側面図である。 図2の3−3線に沿った拡大横断平面図である。 図2の4−4線に沿った拡大横断平面図である。 図1に示したハウジングと中空軸とコントロールバルブの関係を示した拡大側面図である。 図1の6−6線に沿った第2シャフト部と弾性部とバルブシャフトの関係を示した拡大縦断側面図である。 本発明におけるステアリングシステムの第2実施形態を概略的に示した図2相当の側面図である。 本発明におけるステアリングシステムの第3実施形態を概略的に示した全体構成図である。
以下に本発明の各実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1は、本発明によるステアリングシステムを概略的に示していて、このステアリングシステムは、回動操舵可能なステアリングホイール10と、このステアリングホイール10を支持するステアリングシャフト20と、車両の左右方向に延出する操舵軸30と、この操舵軸30を軸方向(左右方向)に移動可能に支持するハウジング40と、操舵軸30を同軸的に挿通している中空軸50と、この中空軸50と操舵軸30の間に介装されているボールネジ機構60と、ステアリングシャフト20を中空軸50に向けて付勢する付勢手段70と、操舵軸30に電動アシスト力を付与する電動パワーステアリング装置80と、操舵軸30に油圧アシスト力を付与する油圧パワーステアリング装置90を備えている。
ステアリングホイール10は、ステアリングシャフト20の上端部に一体回転可能に支持されている。ステアリングシャフト20は、中間部にトルクセンサ21を有していて、下端部には、図2および図3に示したように、ウォームホイール22が一体回転可能に組付けられている。また、ステアリングシャフト20は、トルクセンサ21とウォームホイール22の間にてベアリングBr1を介してハウジング40に回転可能に組付けられていて、下端には、ベアリングBr2が組付けられている。トルクセンサ21は、電気制御装置ECUに接続されていて、ステアリングホイール10に入力された操舵トルクを検出して検出値を電気制御装置ECUに出力するようになっている。
操舵軸30は、図1に示したように、左方部にてハウジング40に組付けられているエンドストッパ41に軸方向移動可能に組付けられ、右方部にてハウジング40に組付けられているエンドストッパ42に軸方向移動可能に組付けられている。また、操舵軸30は、中間部にボールネジ機構60おける雄ネジ溝61を一体に有し、左方部外周に設けた外スプライン30aにてエンドストッパ41に設けた内スプライン41aにスプライン嵌合されている。これにより、操舵軸30は、ハウジング40に対して軸方向移動可能かつ回転不能に組付けられている。また、操舵軸30は、左右両端にてボールジョイント(図示省略)、タイロッド(図示省略)、ナックルアーム(図示省略)等を介して、左右前輪FW1,FW2に連結されている。これにより、操舵軸30が軸方向移動すると、左右前輪FW1,FW2が転舵されるようになっている。
ハウジング40は、図1〜図5に示したように、操舵軸30と同軸的に車両の左右方向に延出しており、右方側には、油圧パワーステアリング装置90における油圧シリンダ91が同軸的に設けられている。このハウジング40は、図2および図3に示したように、ステアリングシャフト20に組付けられたウォームホイール22を収容するために、図2の左方向(車両前方向)に突出する膨出部40aを有している。
中空軸50は、図1、図2、図3および図5に示したように、車両の左右方向に延出していて、左端側にウォーム51aが一体的に形成されている第1シャフト部51と、右端側にボールネジ機構60を介して操舵軸30に連結されている第2シャフト部52と、第1シャフト部51と第2シャフト部52の間に弾性捻り変形可能な弾性部53を有している。この中空軸50と操舵軸30の間には、僅かな隙間が形成されている。
第1シャフト部51に形成されているウォーム51aとステアリングシャフト20に組付けられているウォームホイール22は、噛合していて、ステアリングシャフト20の回転が増速されて第1シャフト部51の回転に伝達されるようになっている。この第1実施形態においては、ステアリングシャフト20(ウォームホイール22)が1回転すると、第1シャフト部51(ウォーム51a)が20回転する(増速比が20となる)ように設定されている。なお、上記した増速比は適宜変更可能である。
第2シャフト部52は、内周にボールネジ機構60における雌ネジ溝62を有していて、右端部にてベアリングBr3を介してハウジング40に回転可能かつ軸方向移動不能に組付けられている。また、第2シャフト部52は、右端にて電動パワーステアリング装置80における回転軸81bの左端に一体回転可能に連結されている。弾性部53は、ステアリングホイール10およびステアリングシャフト20の回転に応じて第1シャフト部51が回転するとき、弾性捻り変形するようになっていて、弾性部53の弾性捻り変形により、第1シャフト部51と第2シャフト部52は相対回転可能である。
ボールネジ機構60は、図1に示したように、中空軸50の第2シャフト部52の回転を減速して、操舵軸30の軸方向移動に変換するためのものであり、操舵軸30に対して同軸的に設けられている。また、ボールネジ機構60は、操舵軸30に一体的に形成した雄ネジ溝61と、中空軸50における第2シャフト部52に一体的に形成した雌ネジ溝62と、雄ネジ溝61と雌ネジ溝62の間に介装された複数のボール63と、第2シャフト部に組付けられていて各ボール63を無限循環させるデフレクタ(図示省略)を備えている。
付勢手段70は、図2および図4に示したように、ベアリングガイド71と、調整ボルト72と、圧縮コイルスプリング73を備えている。ベアリングガイド71は、ステアリングシャフト20の下端に組付けられているベアリングBr2に係合していて、ハウジング40に形成された凹部40bにて図4の上下方向に摺動可能に嵌合されている。調整ボルト72は、ハウジング40外に突出する六角形の頭部72aを有していて、ハウジング40の凹部40bと連通する挿通孔40cにて図4の上下方向に進退可能かつ位置調整可能に組付けられている。圧縮コイルスプリング73は、ベアリングガイド71と調整ボルト72の間に介装されていて、調整ボルト72の位置調整によってバネ力を調整可能である。
この付勢手段70により、ステアリングシャフト20に組付けられているウォームホイール22は、第1シャフト部51のウォーム51aに向けて押圧されている。また、ウォーム51aが押圧されることにより、中空軸50(第1シャフト部51と第2シャフト部52と弾性部53)は操舵軸30に向けて径方向に押圧され、第2シャフト部52に形成されている雌ネジ溝62がボール63を介して操舵軸30に形成されている雄ネジ溝61に向けて押圧されている。
電動パワーステアリング装置80は、図1に示したように、ハウジング40に同軸的に組付けられている電動モータ81を備えていて、この電動モータ81は、ハウジング40に固定されているステータ81aと、ハウジング40に回転可能に組付けられている回転軸81bを有している。ステータ81aは、中空状に形成されていて、電気制御装置ECUに接続されている。このステータ81aは、通電によって回転軸81bを回転駆動させることが可能であり、回転軸81bの回転により第2シャフト部52が回転可能である。
回転軸81bは、中空状に形成されていて、操舵軸30を同軸的に挿通しており、右端部にてベアリングBr4を介してハウジング40に回転可能かつ軸方向移動不能に組付けられている。なお、電気制御装置ECUは、トルクセンサ21から出力される操舵トルク、およびその他各センサ(図示省略)から得られる操舵状況に応じて電動モータ81の作動を制御するようになっている。
油圧パワーステアリング装置90は、図1に示したように、操舵軸30に油圧アシスト力を付与する油圧シリンダ91と、この油圧シリンダ91に供給される作動油を制御するコントロールバルブ92と、このコントロールバルブ92に作動油を供給する油圧ポンプ93と、コントロールバルブ92と油圧ポンプ93に接続されているリザーバ94を備えている。
コントロールバルブ92は、図5に示したように、ハウジング40と中空軸50の間に同軸的に介装されていて、円筒状のバルブシャフト92aと、このバルブシャフト92aの外周に配置されている円筒状のバルブボディ92bを備えている。バルブシャフト92aは、連結ピン92cを介して中空軸50の第1シャフト部51に連結されていて、第1シャフト部51と一体回転する。バルブボディ92bは、連結ピン92dと連結部材92eと連結ピン92fを介して中空軸50の第2シャフト部52に連結されていて、第2シャフト部52と一体回転する。
また、バルブシャフト92aの図5右端部上方には、図6に示したように、切欠部92a1が設けられていて、第2シャフト部52の図5左端部上方には、径外方向に突出しバルブシャフト92aの切欠部92a1に当接可能な突出部52aが設けられている。このため、仮に弾性部53が疲労破壊した場合等であっても、第2シャフト部52と、バルブシャフト92aに連結されている第1シャフト部51は、突出部52aと切欠部92a1が当接することにより、過度に相対回転しないようになっている。なお、バルブシャフト92aとバルブボディ92bに形成されている各油路(溝、連通孔等)の構成は周知であるため、その説明は省略する。
このコントロールバルブ92では、中空軸50の第1シャフト部51と第2シャフト部52の相対回転に基づいて、バルブシャフト92aとバルブボディ92bが相対回転し、これに伴って、油圧ポンプ93に接続される油路(供給油路)およびリザーバ94に接続される油路(排出油路)と、油圧シリンダ91の各油室に接続される油路(左室油路および右室油路)との連通が切り替えられて、油圧ポンプ93から油圧シリンダ91に供給される作動油が制御される。
上記のように構成した第1実施形態においては、ステアリングホイール10が回動操舵されると、ステアリングシャフト20が回転し、ステアリングシャフト20に組付けられているウォームホイール22と中空軸50の第1シャフト部51に形成されているウォーム51aが噛合しているため、ステアリングシャフト20の回転に伴い、第1シャフト部51が回転する。そして、第1シャフト部51の回転は、弾性部53を介して第2シャフト部52に伝達され、第2シャフト部52は回転する。これにより、第2シャフト部52の回転は、ボールネジ機構60を介して操舵軸30の軸方向移動に変換され、操舵軸30の軸方向移動により左右前輪FW1,FW2が転舵される。
また、このとき(ステアリングホイール10の回動操舵時)には、第1シャフト部51と第2シャフト部52が、弾性捻り変形可能な弾性部53により連結されているため、第1シャフト部51と第2シャフト部52が相対回転する。これにより、コントロールバルブ92におけるバルブシャフト92aとバルブボディ92bが相対回転し、コントロールバルブ92により油圧ポンプ93から油圧シリンダ91に供給される作動油が制御される。このため、油圧シリンダ91が、油圧シリンダ91からコントロールバルブ92を介して供給される作動油に応じて作動し、操舵軸30に油圧アシスト力が付与される。
ところで、この第1実施形態におけるステアリングシステムにおいては、コントロールバルブ92が、ハウジング40と中間軸50の間に介装されていて、ハウジング40に、コントロールバルブ92と操舵軸30と油圧シリンダ91が同軸的に配置される。したがって、従来のステアリングシステム(例えば、操舵軸と略直交する方向に延出するバルブハウジングにコントロールバルブが配置されるステアリングシステム)に比して、操舵軸30と同軸的に延出するハウジング40のスペースを有効に活用することができるとともに、コントロールバルブ92と油圧シリンダ91との間の油路の長さを短くすることができ、ステアリングシステムを小型化することが可能である。
また、この第1実施形態においては、電動モータ81が第2シャフト部52を回転させ、この第2シャフト部52の回転がボールネジ機構60を介して操舵軸30の軸方向移動に変換されて、操舵軸30に電動アシスト力が付与される。このため、操舵軸30には、油圧アシスト力に加えて電動アシスト力を付与することが可能である。また、ハウジング40には、コントロールバルブ92と操舵軸30と油圧シリンダ91に加えて、電動モータ81が同軸的に配置されていて、油圧パワーステアリング装置および電動パワーステアリング装置を備えた従来のステアリングシステム(ハウジング外に電動モータが設けられているステアリングシステム)に比して、ハウジング40のスペースを有効に活用することができ、ステアリングシステムを小型化することが可能である。
また、この第1実施形態においては、付勢手段70により、ステアリングシャフト20に組付けられているウォームホイール22が、第1シャフト部51のウォーム51aに向けて押圧されている。このため、ウォームホイール22とウォーム51aの噛合部位における隙間を小さく(極小化)することができ、この隙間に起因する異音・振動を低減することが可能である。また、調整ボルト72の位置調整によって、ウォーム51aがウォームホイール22によって押圧される力を変化させることができ、操舵感等で必要な摩擦力と異音・振動低減のための上記噛合部位の隙間を最適に調整することが可能である。
なお、上述したように、ウォーム51aが押圧されることにより、中空軸50は操舵軸30に向けて径方向に押圧されて、第2シャフト部52に形成されている雌ネジ溝62がボール63を介して操舵軸30に形成されている雄ネジ溝61に向けて押圧されている。このため、ボール63と雄ネジ溝61との間の隙間およびボール63と雌ネジ溝62との間の隙間に起因するガタツキを低減させることが可能である。
上記のように構成した第1実施形態においては、ステアリングシャフト20に組付けられたウォームホイール22と、第1シャフト部51に形成されたウォーム51aが噛合しているように構成して実施したが、図7に示した第2実施形態のように、ステアリングシャフト120に形成されたウォーム120cと、第1シャフト部151に組付けられたウォームホイール122が噛合しているように構成して実施することも可能である。
この第2実施形態においては、ステアリングシャフト120が、入力シャフト120aと出力シャフト120bを有していて、入力シャフト120aと出力シャフト120bが増速機構OD1を介して連結されている。増速機構OD1は、入力シャフト120aが1回転すると、出力シャフト120bが400回転する(増速比が400となる)ように、構成されている。出力シャフト120bの下端部に、ウォーム120cが形成されている。
出力シャフト120bの下端部に形成されたウォーム120cと第1シャフト部151に一体回転可能に組付けられたウォームホイール122は、噛合していて、出力シャフト120bが1回転すると、第1シャフト部151が20分の1回転する(減速比が20となる)ように設定されている。これにより、入力シャフト120aが1回転すると、出力シャフト120bが400回転して、第1シャフト部151が20回転するようになっている。なお、上記した増速比および減速比は適宜変更可能である。上記した構成以外の構成は、上記した第1実施形態の構成と実質的に同一であるため、対応する部位に100番台の符合を付して、その説明を省略する。
上記のように構成した第2実施形態においては、出力シャフト120b(ステアリングシャフト120)にウォームホイールが組付けられていてないため、ハウジング140にウォームホイールを収容するための膨出部(第1実施形態のハウジング40の膨出部40aに相当する部位)を設ける必要がない。このため、第1実施形態のハウジング40に比して、ハウジング140を小型化することが可能である。その他の作用効果は、上記した第1実施形態の作用効果と実質的に同一であるため、その説明を省略する。
上記した第1実施形態および第2実施形態においては、ネジ機構が、ボールネジ機構であるように構成して実施したが、ネジ機構はボールネジ機構に限定されるものではなく、例えばネジ機構が、台形雄ネジ溝と台形雌ネジ溝を有する台形ネジ機構であるように構成して実施することも可能である。
また、上記した第1実施形態および第2実施形態においては、トルクセンサ21,121をステアリングシャフト20,120に設けて実施したが、トルクセンサを、ハウジング40,140と中空軸50,150の間に介装して実施することも可能である。この場合には、トルクセンサを第1シャフト部と第2シャフト部の相対回転に基づいてステアリングホイールに入力された操舵トルクを検出するように構成し、このトルクセンサをハウジングに収容することによって、ハウジングのスペースを有効に活用することが可能である。
上記のように構成した第1実施形態においては、ステアリングシャフト20にウォームホイール22が一体回転可能に組付けられていて、このウォームホイール22に第1シャフト部51に形成されたウォーム51aが噛合するように構成して実施したが、図8に示した第3実施形態のように、ステアリングシャフト220と第1シャフト部251の間に、ウォームホイールとウォームを設けないで、ステアリングシャフト220に第1シャフト部251が一体回転可能に組付けられているように構成して実施することも可能である。この第3実施形態のステアリングシステムでは、RBS式のステアリングギヤ(ボール循環式のステアリングギヤ、すなわち、ステアリングシャフトの回転がボールネジ機構を介してナットの軸方向移動に変換され、ナットの軸方向移動によりセクターシャフトが回転するステアリングギヤ)が用いられている。
ステアリングシャフト220は、入力シャフト220aと出力シャフト220bを有していて、入力シャフト220aと出力シャフト220bが増速機構OD2を介して連結されている。操舵軸230の下端には、ナット231が固着されていて、ナット231には、セクターシャフト232に形成されているセクターギヤ232aと噛合するラック231aが形成されている。また、ナット231には、油圧シリンダ291におけるピストン291aが形成されている。なお、セクターシャフト232は、ピットマンアーム(図示省略)、リレーロッド(図示省略)、タイロッド(図示省略)、ナックルアーム(図示省略)等を介して左右前輪FW1,FW2に連結されている。上記した構成以外の構成は、第1実施形態の構成と実質的に同一であるため、対応する部位に200番台の符合を付して、その説明を省略する。
上記した各実施形態においては、第2シャフト部52,152,252を回転可能でハウジング40,140,240に同軸的に組付けられている電動モータ81,181,281を設けて実施したが、電動モータを設けないで実施することも可能である。
10…ステアリングホイール、20…ステアリングシャフト、21…トルクセンサ、22…ウォームホイール、30…操舵軸、40…ハウジング、40a…膨出部、41,42…エンドストッパ、50…中空軸、51…第1シャフト部、51a…ウォーム、52…第2シャフト部、52a…突出部、53…弾性部、60…ボールネジ機構、61…雄ネジ溝、62…雌ネジ溝、63…ボール、70…付勢手段、71…ベアリングガイド、72…調整ボルト、73…圧縮コイルスプリング、80…電動パワーステアリング装置、81…電動モータ、81a…ステータ、81b…回転軸、90…油圧パワーステアリング装置、91…油圧シリンダ、92…コントロールバルブ、92a…バルブシャフト、92a1…切欠部、92b…バルブボディ、92c,92d,92f…連結ピン、92e…連結部材、93…油圧ポンプ、94…リザーバ、ECU…電気制御装置、Br1,Br2,Br3,Br4…ベアリング、FW1,FW2…左右前輪、120…ステアリングシャフト、120a…入力シャフト、120b…出力シャフト、120c…ウォーム、122…ウォームホイール、140…ハウジング、151…第1シャフト部、OD1…増速機構、220…ステアリングシャフト、220a…入力シャフト、220b…出力シャフト、230…操舵軸、231…ナット、231a…ラック、232…セクターシャフト、232a…セクターギヤ、240…ハウジング、291a…ピストン、OD2…増速機構

Claims (2)

  1. ステアリングホイールを一体回転可能に支持するステアリングシャフトの回転に応じて軸方向移動し車輪を転舵可能な操舵軸と、この操舵軸と同軸的に延出し前記操舵軸を軸方向移動可能かつ回転不能に組付けるハウジングと、このハウジングに同軸的に設けられ油圧ポンプからコントロールバルブを介して供給される作動油に応じて前記操舵軸に油圧アシスト力を付与する油圧シリンダを有する油圧パワーステアリング装置と、を備えたステアリングシステムにおいて、
    前記ハウジングに回転可能かつ軸方向移動不能に組付けられ前記操舵軸を同軸的に挿通する中空軸が設けられ、
    この中空軸と前記操舵軸の間に介装され前記中空軸の回転を前記操舵軸の軸方向移動に変換するネジ機構が設けられ、
    前記中空軸は、一端側に前記ステアリングシャフトの回転に伴い回転可能な第1シャフト部を有し、他端側に前記ネジ機構を介して前記操舵軸に連結されている第2シャフト部を有し、前記第1シャフト部と前記第2シャフト部の間に弾性捻り変形可能な弾性部を有していて、
    前記ハウジングと前記中空軸の間に、前記コントロールバルブを同軸的に介装し、このコントロールバルブが前記第1シャフト部と前記第2シャフト部の相対回転に基づいて前記油圧ポンプから前記油圧シリンダに供給される作動油を制御するように構成されていることを特徴とするステアリングシステム。
  2. 請求項1に記載のステアリングシステムにおいて、前記第2シャフト部を回転可能で前記ハウジングに同軸的に組付けられている電動モータを有する電動パワーステアリング装置が設けられていることを特徴とするステアリングシステム。
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