JP2010258829A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Hirotatsu Kanayama
紘達 金山
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Abstract

【課題】本発明は、板金部材と樹脂とがインサート成形されて形成されるケース部材を備え、板金部材と樹脂との接合部分における分離を抑制できる携帯電子機器を提供すること。
【解決手段】筐体3を構成するケース部材30aであって、板金部材51と樹脂部71を構成する樹脂とがインサート成形されて形成されるケース部材30aと、を備え、板金部材51は、外縁から連続して内側に窪むような凹部53、54であって厚さ方向における全部又は一部を切り欠くようにして形成される1又は複数の凹部53、54、及び/又は、内側における外縁の近傍に形成される1又は複数の貫通孔55を含む第1領域60を有し、樹脂部71は、第1領域60を含んで形成されると共に、1又は複数の凹部53、54、及び/又は、1又は複数の貫通孔55に入り込む接合部72と、外縁よりも外方に延長して形成される延長部73とを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、携帯電話機などの携帯電子機器に関する。
近年、携帯電子機器としての携帯電話機において、筐体の薄型化が要求されている。薄型化された筐体における強度を確保するため、筐体を構成するケース部材として、板金部材が樹脂にインサート成形されたケース部材を用いた携帯電話機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなケース部材は、板金部材と樹脂とがインサート成形により接合されて形成されているので、板金部材と樹脂との接合部分が、落下等の衝撃により破損する可能性があった。
これに対し、樹脂で構成されるケース部材により板金部材を筐体の厚さ方向において挟み込むことにより、板金部材と樹脂との接合部分における強度を確保する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−151132号公報 特開2008−78838号公報
しかしながら、特許文献2の携帯電話機においては、筐体の厚さ方向において板金部材と樹脂との接合部分の強度を確保するものであり、筐体の厚さ方向とは異なる方向への衝撃に対しては不十分であるという問題点があった。この問題点は、携帯電話機以外の携帯電子機器の場合でも同様に生じ得る。
本発明は、板金部材と樹脂とがインサート成形されて形成されるケース部材を備え、板金部材と樹脂との接合部分における分離を抑制できる携帯電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、筐体と、前記筐体を構成するケース部材であって、板金部材と樹脂部とを有すると共に、前記板金部材と前記樹脂部を構成する樹脂とがインサート成形されて形成されるケース部材と、を備え、前記板金部材は、外縁から連続して内側に窪むような凹部であって厚さ方向における全部又は一部を切り欠くようにして形成される1又は複数の凹部、及び/又は、前記内側における前記外縁の近傍に形成される1又は複数の貫通孔を含む第1領域を有し、前記樹脂部は、前記第1領域を含んで形成されると共に、前記1又は複数の凹部、及び/又は、前記1又は複数の貫通孔に入り込む接合部と、前記外縁よりも外方に延長して形成される延長部とを有する携帯電子機器に関する。
また、前記第1領域は、前記1又は複数の凹部を有し、前記凹部は、前記第1領域における前記外縁が延びる方向の外縁方向において、前記内側における内側幅が前記外縁における外側幅よりも大きくなるよう形成されることが好ましい。
また、前記延長部は、前記筐体における厚さ方向において前記第1領域と重なるように形成されると共に、前記厚さ方向に延びるように形成される第1リブ部を有することが好ましい。
また、前記延長部は、前記第1リブ部に連続し、前記第1領域における前記外縁が延びる方向の外縁方向と交差する方向に直線状又は曲線状に延びると共に、前記厚さ方向に延びるように形成される1又は2つの第2リブ部とを有し、前記第1リブ部及び前記第2リブ部は、所定の部品が実装される実装領域の全部又は一部を囲むように形成されることが好ましい。
また、前記筐体は、略直方体形状であり、前記第1領域は、前記板金部材における前記筐体の長手方向における端部に配置されることが好ましい。
また、該前記携帯電子機器は、携帯電話機であり、前記実装領域に配置される前記所定の部品は、スピーカ又はマイクであることが好ましい。
本発明によれば、板金部材と樹脂とがインサート成形されて形成されるケース部材を備え、板金部材と樹脂との接合部分における分離を抑制できる携帯電子機器を提供することができる。
第1実施形態の携帯電話機1を開状態で示す斜視図である。 第1実施形態の携帯電話機1を閉状態で示す斜視図である。 第1実施形態における表示部側筐体3に内蔵される部材を示す分解斜視図である。 第1実施形態における表示部側筐体3のフロントケース30aをリアケース30b側から視た図である。 第1実施形態における表示部側筐体3のフロントケース30aからリアケース30bを分離させた状態を示す部分分解斜視図である。 第1実施形態におけるフロントケース30aの連結部4とは反対側の端部近傍の内部構造を説明する部分拡大図である。 図6に示すA−A線断面図である。 図6に示すB−B線断面図である。 図6に示すC−C線断面図である。 第1実施形態における板金部材51の平面図である。 第1実施形態における板金部材51の部分分解斜視図である。 第2実施形態における板金部材51の部分分解斜視図である。 第3実施形態における板金部材51の部分分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明の携帯電子機器の一実施形態である携帯電話機1の基本構造について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1は、第1実施形態の携帯電話機1を開状態で示す斜視図である。図2は、第1実施形態の携帯電話機1を閉状態で示す斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の携帯電話機1は、折り畳み型の携帯電話機1であって、略直方体形状の操作部側筐体2と、略直方体形状の表示部側筐体3と、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを連結する連結部4と、を備える。
操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、連結部4を介して開閉可能(折り畳み可能)に連結される。つまり、連結部4は、表示部側筐体3と操作部側筐体2とを開閉軸を中心に開閉可能に連結する。携帯電話機1は、連結部4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とが相対的に回転(回動)されることにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態(開状態、図1参照)や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが折り畳まれた状態(閉状態、図2参照)に変形される。
本実施形態の各構成部材の説明においては、携帯電話機1を図2に示す折り畳まれた状態とした場合に、連結部4からその反対側に向かう方向を「長手方向D1」又は「第1方向D1」といい、長手方向D1及び厚さ方向D3と直交する方向を「幅方向D2」又は「第2方向D2」という。
まず、操作部側筐体2について説明する。操作部側筐体2は、外郭を形成するフロントケース21及びリアケース22を備える。フロントケース21は、操作部側筐体2の前面2a側を構成する。操作部側筐体2の前面2aは、携帯電話機1が折り畳まれた状態で表示部側筐体3と向かい合う面である。リアケース22は、操作部側筐体2における前面2aと反対側の面である背面2b側を構成する。
フロントケース21は、操作部としての操作キー群11が前面2aに露出するように構成される。操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するためのテンキー等の入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う決定操作キー15と、を有する。
操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、操作部側筐体2と表示部側筐体3との開閉状態や、起動されているアプリケーションの種類に応じて所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。携帯電話機1において、操作キー群11を構成する各キーがユーザにより押圧されることで、各キーに割り当てられている機能に応じた動作が実行される。
操作部側筐体2の前面2aには、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声が入力される音声入力部としてのマイク12が配置される。マイク12は、操作部側筐体2の長手方向D1における連結部4とは反対側の端部(下端部)の近傍に配置される。
操作部側筐体2の側面には、例えば、外部機器(例えば、ホスト装置)とデータの送受信を行うためのインターフェースや、ヘッドホン/マイク端子、着脱可能な外部メモリのインターフェースや、バッテリを充電するための充電端子などが設けられる。
次に、表示部側筐体3について説明する。図1及び図2に示すように、表示部側筐体3は、外郭を形成するフロントケース(ケース部材)30a、カバー部材33及びリアケース30bを備える。フロントケース30a及びカバー部材33は、表示部側筐体3の前面3a側を構成する。表示部側筐体3の前面3aは、携帯電話機1が折り畳まれた状態で操作部側筐体2と向かい合う面である。リアケース30bは、表示部側筐体3における前面3aと反対側の面である背面3b側を構成する。
表示部側筐体3の内部には、各種情報を表示させるディスプレイモジュールとしてのメイン液晶モジュール34が配置されている。メイン液晶モジュール34の一方の面には、表示部としてのメイン表示部34aが設けられる。メイン表示部34aは、折り畳まれた状態における表示部側筐体3の内側に配置される。メイン表示部34aは、全部又は一部が透明なカバー部材33を介して、表示部側筐体3の前面3a側から視認可能となっている。
また、フロントケース30aには、通話の相手側における音声を出力する音声出力部としてのスピーカ31が配置される。スピーカ31は、長手方向D1における連結部4とは反対の端部側に配置される。
メイン液晶モジュール34は、液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動回路と、液晶パネルの背面側から光を照射するバックライトとを有する。
なお、詳述しないが、表示部側筐体3の内部には、メイン液晶モジュール34等に対して制御、給電などを行う回路基板が配置される。
次に、図3から図11を参照しながら、表示部側筐体3の内部構造について更に説明する。図3は、第1実施形態における表示部側筐体3に内蔵される部材を示す分解斜視図である。図4は、第1実施形態における表示部側筐体3のフロントケース30aをリアケース30b側から視た図である。図5は、第1実施形態における表示部側筐体3のフロントケース30aからリアケース30bを分離させた状態を示す部分分解斜視図である。図6は、第1実施形態におけるフロントケース30aの連結部4とは反対側の端部近傍の内部構造を説明する部分拡大図である。図7は、図6に示すA−A線断面図である。図8は、図6に示すB−B線断面図である。図9は、図6に示すC−C線断面図である。図10は、第1実施形態における板金部材51の平面図である。図11は、第1実施形態における板金部材51の部分分解斜視図である。
図3に示すように、表示部側筐体3は、リアケース30bと、フロントケース30aと、メイン液晶モジュール34と、カバー部材33と、を備える。表示部側筐体3においては、リアケース30b、フロントケース30a、メイン液晶モジュール34及びカバー部材33が、この順で積層的に配置される。
フロントケース30aは、表示部側筐体3の前面3aにおける、カバー部材33が配置された領域以外の領域を構成する。リアケース30bは、表示部側筐体3の背面3bを構成する。
図5に示すように、表示部側筐体3は、スピーカ31を備える。スピーカ31は、長手方向D1における連結部4とは反対の端部側において、リアケース30bとフロントケース30aとの間に配置される。スピーカ31は、フロントケース30aにおけるスピーカ31の実装領域77に実装される。スピーカ31の実装領域77の詳細については後述する。
図3から図11に示すように、フロントケース30aは、金属製の板金部材51と、樹脂部71とを有する。フロントケース30aは、板金部材51と樹脂部71を構成する樹脂とがインサート成形されて形成される。
樹脂部71は、フロントケース30aの外周部を構成すると共に枠状に形成される。
樹脂部71は、連結部4側の端部に形成される連結部側壁部71aと、長手方向D1における連結部4とは反対の端部側に延長する延長部73と、連結部側壁部71aにおける幅方向D2端部と延長部73における幅方向D2端部とをつなぎ長手方向D1に沿って形成される側壁部71b、71bとを有する。樹脂部71の詳細については後述する。
板金部材51は、フロントケース30aにおける枠状の樹脂部71の内側の部分を構成する。板金部材51は、フロントケース30aにおけるリアケース30bと対向する面及びカバー部材33と対向する面の大部分である。板金部材51は、樹脂部71における延長部73には配置されない。
板金部材51は、枠状の樹脂部71により一部が被覆され、リアケース30bと対向する面及びカバー部材33と対向する面の大部分が樹脂部71から露出されている。板金部材51は、フロントケース30aとリアケース30bとが組み合わされた状態における表示部側筐体3の内部において、樹脂部71から露出している。
板金部材51の露出部には、メイン液晶モジュール等が収容される収容部が形成される。
図7及び図8に示すように、板金部材51とカバー部材33の内面との間には、メイン液晶モジュール34等を収容する収容空間Kが形成される。
図4から図6に示すように、板金部材51は、第1板部51aと、第2板部51bと、第3板部51cと、第1板部51aと第2板部51bとを連結する第1連結片51dと、第2板部51bと第3板部51cとを連結する第2連結片51eと、を備える。
第1板部51aは、長手方向D1に短く、幅方向D2に長い略長方形状に形成される。第1板部51aは、長手方向D1における連結部4側に配置される。
第2板部51bは、板金部材51の中央に配置されると共に、長手方向D1において第1板部51aに隣り合うように並んで配置される。第2板部51bは、第1板部51aに対して連結部4とは反対側に配置される。第2板部51bは、板金部材51の大部分を構成する。第2板部51bは、長手方向D1に長い略長方形状に形成される。
第2板部51bは、厚さ方向D3において、第1板部51aよりもリアケース30b側に配置される。言い換えると、第2板部51bは、第1板部51aからリアケース30b側に窪んで配置される。
第2板部51bにおけるカバー部材33(図5参照)側には、メイン液晶モジュール34が配置される。つまり、第2板部51bと、第1連結片51dと、第2連結片51eとにより形成される窪みには、メイン液晶モジュール34が配置される。
第3板部51cは、板金部材51の長手方向D1における連結部4とは反対の端部側に配置されると共に、長手方向D1において第2板部51bに隣り合うように並んで配置される。第3板部51cは、第2板部51bに対して連結部4とは反対側に配置される。
第3板部51cは、長手方向D1に短く、幅方向D2に長い略長方形状に形成される。本実施形態において、第3板部51cの長手方向は、幅方向D2に一致する。第3板部51cの幅方向は、長手方向D1に一致する。
第3板部51cにおける第2板部51bとは反対の端部側の外縁(長手方向D1における第2板部51bとは反対側の端部)は、幅方向D2に沿って延びるように形成される。
第3板部51cは、厚さ方向D3において、第2板部51bよりもカバー部材33側に配置される。言い換えると、第3板部51cは、第2板部51bからカバー部材33側に窪んで配置される。
図4から図6、図10及び図11に示すように、第3板部51cは、複数の凹部としての複数の第1凹部53を含む第1領域60を有して構成される。複数の凹部53を含む第1領域60は、板金部材51の長手方向D1における第2板部51bとは反対側の端部に配置される。第1領域60は、幅方向D2に沿って配置される。第1領域60における第1板部51aの外縁が延びる方向を外縁方向Gという。外縁方向Gは、幅方向D2と平行である。
第1領域60における複数の第1凹部53は、インサート成形される際に樹脂が入り込んで、板金部材51と樹脂部71とを接合する接合部分の一部を構成する。
図11に示すように、複数の第1凹部53は、第3板部51cにおける長手方向D1外側の外縁において、幅方向D2に沿って略等間隔に並んで形成される。外縁における複数の第1凹部53が形成されない部分には、幅方向D2に平行な端辺部511が形成される。
複数の第1凹部53は、第3板部51cの外縁から連続して内側に窪むように形成される。複数の第1凹部53は、第3板部51cの厚さ方向における全部を切り欠くように形成される。
具体的には、第1凹部53は、端辺部511同士をつなぐ仮想線から長手方向D1における連結部4側に窪むように第3板部51cを外縁から切り欠くように形成される。
第1凹部53は、離間部531と、内辺部532と、2つの円弧部533、533とを有する。離間部531は、端辺部511をつなぐ仮想直線上における端辺部511が形成されていない部分である。2つの円弧部533、533は、第1凹部53の外形の一部を構成し、離間部531の両端部それぞれにつながる。内辺部532は、第1凹部53の外形の一部を構成し、離間部531から第3板部51cにおける内部側に離れて形成されると共に2つの円弧部533、533それぞれにつながる。円弧部533、533それぞれは、幅方向D2において互いに離れるように膨出する円弧状に形成される。
このように形成される第1凹部53は、第1領域60における第1板部51aの外縁が延びる方向の外縁方向G(幅方向D2)において、第3板部51cの内部側における内側幅X1が外縁における外側幅X2よりも大きくなるように形成される。なお、第1凹部53は、離間部531から内辺部532までの間に、離間部531の外側幅X2よりも大きい内側幅X1を有する部分を含んでいればよい。
このように第1凹部53が形成されることにより、接合部72は、長手方向D1及び幅方向D2に作用する力に対して板金部材51と樹脂部71とが離間しないようにする。また、接合部72は、湾曲変形に対して板金部材51と樹脂部71とが離間しないようにする。
図4及び図10に示すように、第1連結片51dは、第1板部51aと第2板部51bとを連結している。第1連結片51dは、幅方向D2に離間して3個設けられる。第1連結片51d、51d、51dは、第1板部51aから厚さ方向D3におけるリアケース30b側に延びるように形成されて第2板部51bに連結される。第1板部51aと第2板部51bとの間には、厚さ方向D3に段差が形成される。
第2連結片51eは、第2板部51bと第3板部51cとを連結している。第2連結片51eは、幅方向D2に離間して2個設けられる。第2連結片51e、51eは、第3板部51cから厚さ方向D3におけるリアケース30b側に延びるように形成されて第2板部51bに連結される。第2板部51bと第3板部51cとの間には、厚さ方向D3に段差が形成される。
第1板部51aと第2板部51bとが第1連結片51dよりに連結されると共に、第2板部51bと第3板部51cとが第2連結片51eより連結されることにより、第2板部51bが第1板部51a及び第3板部51cからリアケース30b側に窪んで配置される。第2板部51bと第1板部51aとの間、及び第2板部51bと第3板部51cとの間に厚さ方向D3の段差が形成されることで、メイン液晶モジュール34を収容する収容部が形成される。
次に、図4から図9により、樹脂部71について説明する。
前述のように樹脂部71は、フロントケース30aの外周部を構成すると共に枠状に形成される。
図4に示すように、樹脂部71は、連結部4側の端部に形成される連結部側壁部71aと、長手方向D1における連結部4とは反対の端部側に延長する延長部73と、連結部側壁部71aにおける幅方向D2端部と延長部73における幅方向D2端部とをつなぎ長手方向D1に沿って形成される側壁部71b、71bとを有する。
延長部73は、第2板部51bの外縁よりも長手方向D1における外方に延長されて形成される。
樹脂部71は、板金部材51に接合する接合部72を有する。接合部72は、板金部材51における複数の第1凹部53を含む第1領域60を含んで形成されると共に、複数の第1凹部53に樹脂が入り込んで形成される。
接合部72は、樹脂が第1凹部53に入り込むことにより、板金部材51と樹脂部71とを接合する。接合部72により、幅方向D2に作用する力に対して板金部材51と樹脂部71とが離間しないようにする。また、接合部72より、湾曲変形に対して板金部材51と樹脂部71とが離間しないようにする。
接合部72には、前述の延長部73が連続して形成される。
図5に示すように、延長部73は、スピーカ31等の部材が配置される。延長部73には、マイクやアンテナが配置されていてもよい。例えば、アンテナ特性を好適に得ることができるという観点から、金属製の板金部材51を厚さ方向D3に重ならないように延長部73を設けてアンテナを配置する場合がある。
図6に示すように、延長部73は、スピーカ収容部78と、接合壁部733と、延長外壁部732とを有する。スピーカ収容部78は、フロントケース30aにおける前面3aの一部を構成する平面部731と、第1リブ部74と、第1リブ部74に連続して形成される2つの第2リブ部75、76とを有する。
平面部731には、略中央において幅方向D2に長いスピーカ孔部731aが形成される。延長外壁部732、接合壁部733、第1リブ部74及び第2リブ部75、76は、厚さ方向D3におけるリアケース30b側に平面部731に対して直角方向に延びるように形成される。
第1リブ部74、2つの第2リブ部75、76及び延長端壁部732aは、スピーカ31が実装される実装領域77を囲むように配置される。スピーカ31が実装される実装領域77は、長手方向D1における連結部4とは反対側の端部に形成される。実装領域77には、スピーカ31が実装される。
延長外壁部732は、平面部731におけるフロントケース30aの外周縁から平面部731に対して直角方向に延びて形成される。
延長外壁部732は、表示部側筐体3の連結部4側とは反対側の端部における延長部73の外壁を構成する。延長外壁部732は、フロントケース30aにおける連結部4とは反対側の端部に形成される延長端壁部732aと、延長端壁部732aの両端部それぞれからフロントケース30aの長手方向D1に延びて側壁部71b、71bそれぞれに連続して形成される延長側壁部732b、732bとを有する。
図8に示すように、接合壁部733は、第1凹部53が配置された部分においては、平面部731から平面部731に対して直角方向に延びて接合部72に連続して形成される。接合部72は、平面部731に対して直角方向に延びる第1リブ部74に連続して形成される。
図9に示すように、接合壁部733は、第3板部51cの外縁が配置された部分においては、平面部731から平面部731に対して直角方向に延びて、平面部731から平面部731に対して直角方向に延びた端部が第3板部51cの外縁におけるカバー部材33側の面に当接して配置される。
図6に示すように、第1リブ部74は、延長部73の長手方向D1における連結部4側に、幅方向D2に沿って形成される。第1リブ部74は、厚さ方向D3に延びるように形成される。第1リブ部74は、厚さ方向D3において第1領域60と重なるように形成される。第1リブ部74は、第1領域60における幅方向D2おいて所定の長さを有して形成される。
具体的には、図7及び図9に示すように、第1リブ部74は、板金部材51の外縁において第1凹部53が形成されていない部分を、接合壁部733とで厚さ方向D3において挟み込むように形成される。
詳細には、接合壁部733、板金部材51の外縁、第1リブ部74が積層配置されることにより、板金部材51は、厚さ方向D3において樹脂部71に固定される。
一方、図9に示すように、第1リブ部74は、板金部材51の外縁において第1凹部53が形成されている部分は、接合部72を介して接合壁部733と連続して形成される。
詳細には、接合壁部733、接合部72、第1リブ部74が連続して形成される。
このように樹脂部71が形成されることにより、樹脂部71は、第1領域60における第1リブ部74に対応する部分を接合壁部733と第1リブ部74とにより厚さ方向D3において挟み込むと共に、接合部72により接合壁部733と第1リブ部74とをつないで接合壁部733と第1リブ部74とが離間しないようにする。更に、板金部材51の外縁に対して厚さ方向D3における平面部731側及び平面部731とは反対側それぞれにおいて、幅方向D2に樹脂部71が連続して一体として形成される。
換言すると、第1領域60に形成される樹脂部71は、板金部材51の第1凹部53が形成されていない外縁を幅方向D2及び厚さ方向D3において囲むように固定する。そのため、板金部材51と樹脂部71との接合部分において幅方向D2及び厚さ方向D3における分離が抑制される。
また、板金部材51と樹脂部71との接合部分において、ねじれ等の湾曲変形による分離が抑制される。
図6に示すように、2つの第2リブ部75、76は、厚さ方向D3に延びるように形成される。2つの第2リブ部75、76は、第1領域60における外縁が延びる方向の外縁方向Gに交差する方向(長手方向D1)に延びて形成される。
一方の第2リブ部75は、長手方向D1に直線状に延びて形成される。具体的には、一方の第2リブ部75は、第1リブ部74における一方の端部から延長端壁部732a(表示部側筐体3の上端部)まで長手方向D1に直線状に延びて形成される。
他方の第2リブ部76は、長手方向D1に曲線状に延びて形成される。具体的には、他方の第2リブ部76は、第1リブ部74における他方の端部から延長端壁部732a(表示部側筐体3の上端部)まで円弧状に延びて形成される。他方の第2リブ部76は、幅方向D2における一方の第2リブ部75とは反対側に膨らむような円弧状に形成される。
このように第2リブ部76が形成されることにより、第2リブ部76は、第1リブ部74によりなされる板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における離間をより抑制する。また、湾曲変形に対して板金部材51と樹脂部71との離間をより抑制する。
第1実施形態における携帯電話機1が落下して地面等に衝突した際における作用について説明する。
携帯電話機1が落下して長手方向D1における連結部4とは反対側の端部が地面に衝突した場合、延長部73が撓むように変形することにより板金部材51と樹脂部71との接合部分に衝撃が加わる。
ここで、板金部材51は、複数の第1凹部53を含む第1領域60を有すると共に、樹脂部71は、第1領域60を含んで形成され複数の第1凹部53に入り込む接合部72を有するので、幅方向D2に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において幅方向D2における分離を抑制できる。
また、延長部73のねじれ等の湾曲変形に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
また、第1凹部53は、第1領域60における板金部材51の外縁が延びる方向の外縁方向G(幅方向D2)において、板金部材51の内部側における内側幅X1が該外縁における外側幅X2よりも大きくなるように形成されるので、長手方向D1に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において長手方向D1における分離を抑制できる。
また、幅方向D2に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において幅方向D2における分離を抑制できる。
また、延長部73のねじれ等の湾曲変形に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
また、延長部73は、厚さ方向D3において第1領域60と重なるように形成される第1リブ部74を有するので、厚さ方向D3に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離を抑制できる。
また、延長部73のねじれ等の湾曲変形に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
また、延長部73は、第1リブ部74と連続し、板金部材51における外縁方向G(幅方向D2)に交差する方向(長手方向D1)に直線状又は曲線状に延びるように形成される2つの第2リブ部75、76を有する。これにより、延長部73のねじれ等の湾曲変形に対して影響をより受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を更に抑制できる。
第1実施形態の携帯電話機1によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、板金部材51は、外縁から連続して内側に窪むような第1凹部53であって厚さ方向D3における全部を切り欠くようにして形成される複数の第1凹部53を含む第1領域60を有し、樹脂部71は、第1領域60を含んで形成されると共に、複数の第1凹部53に入り込む接合部72と、外縁よりも外方に延長して形成される延長部73とを有する。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において幅方向D2における分離が抑制される。また、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離が抑制される。
本実施形態によれば、第1凹部53は、第1領域60における外縁が延びる方向である外縁方向G(幅方向D2)において、板金部材51の内部側における内側幅X1が外縁における外側幅X2よりも大きくなるよう形成される。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において長手方向D1における分離が抑制される。また、板金部材51と樹脂部71との接合部分において幅方向D2における分離を抑制できる。また、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
本実施形態によれば、延長部73は、厚さ方向D3において第1領域60と重なるように形成されると共に、厚さ方向D3に延びるように形成される第1リブ部74を有する。そのため、延長部73は、第1領域60における第1リブ部74に対応する部分を接合壁部733と第1リブ部74とにより厚さ方向D3において挟み込むので、板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離を抑制できる。
更に、延長部73は、接合部72により接合壁部733と第1リブ部74とをつないで接合壁部733と第1リブ部74とが離間しないようにする。これにより、接合部72により接合壁部733と第1リブ部74は厚さ方向D3に離間しない。その結果、板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離を抑制できる。
また、板金部材51と樹脂部71との接合部分は湾曲変形により離間しない。
本実施形態によれば、延長部73は、第1リブ部74に連続し、外縁方向G(幅方向D2)と交差する方向に直線状又は曲線状に延びると共に、厚さ方向D3に延びるように形成される2つの第2リブ部75、76とを有し、第1リブ部74及び第2リブ部75、76は、スピーカ31が実装される実装領域77の一部を囲むように形成される。これにより、第1リブ部74によりなされる板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離を更に抑制できる。また、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を更に抑制できる。
また、第1リブ部74及び第2リブ部は、板金部材51と樹脂部71との接合部分における厚さ方向D3への衝撃による破損の抑制できると共に、スピーカ31が実装される実装領域77を囲む部材として共用できるので、表示部側筐体3の大型化を抑制することができる。
本実施形態によれば、表示部側筐体3は、略直方体形状であり、第1領域60は、板金部材51における長手方向D1における端部に配置される。そのため、第1領域60を含んで形成される接合部72から外方に延長して形成される延長部73を、長手方向D1における端部に配置できる。これにより、撓みによる変形による影響を受けにくい延長部73にスピーカ31を実装できる。その結果、スピーカ31における衝撃による破損が抑制される。
次に、図12により、第2実施形態の携帯電話機1について説明する。図12は、第2実施形態における板金部材51の部分分解斜視図である。
第2実施形態における携帯電話機1は、板金部材51の外縁の形状及び樹脂部71の接合部72に関連する構成を除いて第1実施形態における携帯電話機1と同様の構成を有する。従って、第2実施形態については、板金部材51の外縁の形状及び樹脂部71の接合部72に関連する構成を中心に説明し、他の構成の説明は省略する。
図12に示すように、第2実施形態における板金部材51の第2凹部54は、厚さ方向D3から視た場合に、第1実施形態における第1凹部53と同じ形状の凹部により形成される。具体的には、第2凹部54は、第1領域60における第1板部51aの外縁が延びる方向の外縁方向G(幅方向D2)において、第3板部51cの内部側における内側幅X1が外縁における外側幅X2よりも大きくなるように形成される。
また、第2実施形態における第2凹部54は、第1実施形態における第1凹部53より厚さ方向D3に切り欠くように形成される厚さ部分が小さく形成される。
複数の第2凹部54は、厚さ方向D3に所定の厚さだけ切り欠くように、板金部材51の外縁から連続して板金部材51の内側に窪むように形成される。具体的には、板金部材51の外縁における一方の面側において、一方の面が他方の面側に窪むように厚さ方向D3に一部を切り欠くように形成される。また、他方の面側において、一方の面が他方の面側に窪むように厚さ方向D3に一部を切り欠くように形成される。複数の第2凹部54は、板金部材51における外縁に沿って板金部材51における一方の面と他方の面とを互い違いに連続して形成される。
板金部材51は、複数の第2凹部54を含む第1領域60を有している。
樹脂部71は、第1領域60を含んで形成されると共に、複数の第2凹部54に入り込む接合部72と、板金部材51における外縁よりも外方に延長されて形成される延長部73とを有する。
接合部72は、厚さ方向D3において板金部材51の外縁に形成された複数の第2凹部54を互い違いに挟み込むように形成される。そのため、板金部材51と樹脂部71との接合部分における厚さ方向D3における接触面積が、第1実施形態の場合よりも広く確保される。
第2実施形態における携帯電話機1が落下して地面等に衝突した際における作用について説明する。第2実施形態における作用は、第1実施形態における作用に加えて、次の作用を有する。
携帯電話機1が落下して長手方向D1における連結部4とは反対側の端部が地面に衝突した場合、延長部73が撓むように変形することにより板金部材51と樹脂部71の接合部分に衝撃が加わる。
ここで、複数の第2凹部54は、厚さ方向D3に所定の厚さだけ切り欠くように、板金部材51の外縁から連続して板金部材51の内側に窪むように形成される。そのため、板金部材51と樹脂部71との接合部分における厚さ方向D3における接触面積が、第1実施形態の場合よりも広く確保されるので、厚さ方向D3に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離を抑制できる。また、長手方向D1及び幅方向D2に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において長手方向D1及び幅方向D2における分離を抑制できる。
また、延長部73のねじれ等の湾曲変形に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
第2実施形態の携帯電話機1によれば、第1実施形態における効果に加えて以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、板金部材51は、外縁から連続して内側に窪むような第2凹部54であって厚さ方向D3における一部を切り欠くようにして形成される複数の第2凹部54を含む第1領域60を有し、樹脂部71は、第1領域60を含んで形成されると共に、複数の第2凹部54に入り込む接合部72と、外縁よりも外方に延長して形成される延長部73とを有する。そのため、板金部材51と樹脂部71との接合部分において長手方向D1、幅方向D2及び厚さ方向D3における分離を抑制できる。また、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
また、複数の第2凹部54は、板金部材51における外縁に沿って板金部材51における一方の面と他方の面とを互い違いに連続して形成される。これにより、より厚さ方向D3に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離をより抑制できる。
次に、図13により、第3実施形態の携帯電話機1について説明する。図13は、第3実施形態における板金部材51の部分分解斜視図である。
第3実施形態における携帯電話機1は、板金部材51の外縁の形状及び樹脂部71の接合部72に関連する構成を除いて第1実施形態における携帯電話機1と同様の構成を有する。従って、第2実施形態については、板金部材51の外縁の形状及び樹脂部71の接合部72に関連する構成を中心に説明し、他の構成の説明は省略する。
図13に示すように、第3実施形態における板金部材51は、板金部材51の内側における外縁の近傍に形成される複数の貫通孔55を含む第1領域60を有して構成される。複数の貫通孔55は、幅方向D2に沿って所定の間隔をおいて並んで配置される。樹脂部71は、複数の貫通孔55に入り込む接合部72を有する。接合部72には、板金部材51の厚さ方向D3に樹脂部71が入り込んでいる。そのため、厚さ方向D3への離間を抑制する。また、接合部72は、長手方向D1及び幅方向D2への移動が規制されて、貫通孔55で保持される。そのため、長手方向D1及び幅方向D2への離間を抑制する。また、板金部材51と樹脂部71との接合部分は湾曲変形による離間を抑制する。
第3実施形態における携帯電話機1が落下して地面等に衝突した際における作用について説明する。第3実施形態における作用は、第1実施形態における作用に加えて、次の作用を有する。
携帯電話機1が落下して長手方向D1における連結部4とは反対側の端部が地面に衝突した場合、延長部73が撓むように変形することにより板金部材51と樹脂部71の接合部分に衝撃が加わる。
ここで、板金部材51は、板金部材51の内側における外縁の近傍に形成される複数の貫通孔55を含む第1領域60を有して構成される。そのため、板金部材51と樹脂部71とは、貫通孔55に入り込んで形成された接合部72により接合される。接合部72は、厚さ方向D3に板金部材51に入り込んで形成される。そのため、厚さ方向D3に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において厚さ方向D3における分離を抑制できる。
また、長手方向D1及び幅方向D2に作用する力に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において長手方向D1及び幅方向D2における分離を抑制できる。
また、延長部73のねじれ等の湾曲変形に対して影響を受けにくい。これにより、板金部材51と樹脂部71との接合部分において湾曲変形による分離を抑制できる。
第3実施形態の携帯電話機1によれば、第1実施形態における効果に加えて以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、板金部材51は、内側における外縁の近傍に形成される複数の貫通孔55を含む第1領域60を有し、樹脂部71は、第1領域60を含んで形成されると共に、複数の貫通孔55に入り込む接合部72と、外縁よりも外方に延長して形成される延長部73とを有する。そのため、板金部材51と樹脂部71との接合部分における長手方向D1及び幅方向D2それぞれにおける衝撃による破損が抑制される。その結果、板金部材51と樹脂部71との接合部分における長手方向D1及び幅方向D2における衝撃による破損(剥離)が抑制される。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。
例えば、前述の実施形態では、第1凹部53、第2凹部54又は貫通孔55は、板金部材51に複数形成されているが、これに限定されない。第1凹部53、第2凹部54又は貫通孔55は、1つ形成されていてもよい。
また、前述の実施形態においては、板金部材51に同じ種類の複数の第1凹部53、複数の第2凹部54及び複数の貫通孔55それぞれが形成されているが、これに限定されない。例えば、複数の第1凹部53と複数の貫通孔55とが同じ板金部材51に同時に形成されていてもよいし、複数の第2凹部54と複数の貫通孔55とが同じ板金部材51に同時に形成されていてもよい。
また、前述の実施形態においては、第2リブ部75、76を2つ有する構成としているが、これに限定されず、第2リブ部75、76は、いずれか1つを有する構成であってもよい。
また、前述の実施形態においては、筐体を表示部側筐体3とする構成としているが、これに限定されず、筐体は操作部側筐体とする構成であってもよい。
また、前述の実施形態においては、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、このような折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(ターン)式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でもよい。
また、前述の実施形態は、本発明を携帯電話機に適用したものであるが、本発明は、これに限定されない。本発明は、携帯電話機以外の携帯電子機器、例えば、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等に適用することができる。
1 携帯電話機(携帯電子機器)
2 操作部側筐体
3 表示部側筐体
30a フロントケース(ケース部材)
51 板金部材
53 第1凹部(凹部)
54 第2凹部(凹部)
55 貫通孔
60 第1領域
71 樹脂部
72 接合部
73 延長部

Claims (6)

  1. 筐体と、
    前記筐体を構成するケース部材であって、板金部材と樹脂部とを有すると共に、前記板金部材と前記樹脂部を構成する樹脂とがインサート成形されて形成されるケース部材と、を備え、
    前記板金部材は、外縁から連続して内側に窪むような凹部であって厚さ方向における全部又は一部を切り欠くようにして形成される1又は複数の凹部、及び/又は、前記内側における前記外縁の近傍に形成される1又は複数の貫通孔を含む第1領域を有し、
    前記樹脂部は、前記第1領域を含んで形成されると共に、前記1又は複数の凹部、及び/又は、前記1又は複数の貫通孔に入り込む接合部と、前記外縁よりも外方に延長して形成される延長部とを有する
    携帯電子機器。
  2. 前記第1領域は、前記1又は複数の凹部を有し、
    前記凹部は、前記第1領域における前記外縁が延びる方向の外縁方向において、前記内側における内側幅が前記外縁における外側幅よりも大きくなるよう形成される
    請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記延長部は、前記筐体における厚さ方向において前記第1領域と重なるように形成されると共に、前記厚さ方向に延びるように形成される第1リブ部を有する
    請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
  4. 前記延長部は、
    前記第1リブ部に連続し、前記第1領域における前記外縁が延びる方向の外縁方向と交差する方向に直線状又は曲線状に延びると共に、前記厚さ方向に延びるように形成される1又は2つの第2リブ部とを有し、
    前記第1リブ部及び前記第2リブ部は、所定の部品が実装される実装領域の全部又は一部を囲むように形成される
    請求項3に記載の携帯電子機器。
  5. 前記筐体は、略直方体形状であり、
    前記第1領域は、前記板金部材における前記筐体の長手方向における端部に配置される
    請求項1から4のいずれかに記載の携帯電子機器。
  6. 該前記携帯電子機器は、携帯電話機であり、
    前記実装領域に配置される前記所定の部品は、スピーカ又はマイクである
    請求項4に記載の携帯電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014051044A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Panasonic Corp 板状の筐体部材、及び、そのインサート射出成形方法

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