JP2010258022A - 冷却装置及びスペース部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】パイプを筐体に均一に接合させることができ、接合不良を防止することが可能な冷却装置及びスペース部材の提供にある。
【解決手段】内部に冷却媒体としての冷却水が流通する冷媒流路28が設けられた箱型の筐体13と、筐体13の上壁部16に形成された冷却水の流入口25及び流出口と連結され、流入口25及び流出口を介して冷却水を冷媒流路28に流入又は冷媒流路28から流出させる流入パイプ14及び流出パイプとを備えた冷却装置10であって、流入口25及び流出口が形成された筐体13の上壁部16と流入パイプ14及び流出パイプとの間に、両面にロウ材層が形成されたリング状のスペース部材26を介装させてロウ付け接合が行われ、スペース部材26の周囲の少なくとも一部にスペース部材26の他の部分より肉厚とされた肉厚部としての折り曲げ部26bが設けられている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、半導体素子などの発熱素子を冷却する冷却装置に関する。
特許文献1で開示された従来技術においては、アルミニウム製で平板状のミドルプレートに開口部を設け、該開口部にインナーフィンを介装させて、その一方側にアルミニウム製で平板状のアッパプレートを重ねて配置すると共に、他方側にアルミニウム製で平板状のロアプレートを重ねて配置することにより冷却水流路を形成した水冷式ヒートシンクが開示されている。このアッパプレートの対角上の離間した位置に円形状の冷却水入口及び冷却水出口が設けられている。この冷却水入口及び冷却水出口には入力ポート及び出力ポートが溶接又は、ロウ付けにより固定されている。開口部の両端部にはガイド溝が設けられ、このガイド溝は冷却水入口及び冷却水出口と連通している。
ところで、ロウ付け固定時においては、アッパプレートの冷却水入口及び冷却水出口に間にロウ材を介在させて入力ポート及び出力ポートをそれぞれ配置し、入力ポート及び出力ポートとアッパプレート間に荷重をかけた状態で加熱炉に入れ熱処理を行うことにより、入力ポート及び出力ポートをアッパプレートにロウ付け固定が行われる。
特開2008−235725号公報(第3〜4頁、図1〜図3)
しかし、アッパプレートは薄板で形成されているために、入力ポート及び出力ポートとアッパプレート間に荷重をかけた状態で加熱炉に入れると、アッパプレートが熱変形してしまう問題がある。この熱変形は、アッパプレートにおけるアッパプレートとミドルプレートとが当接していないガイド溝上の部位で顕著に表れる。このガイド溝上の部位においてはアッパプレートとミドルプレートとが当接している部位と比較すると面剛性が低くなっている。このため、入力ポート及び出力ポートとアッパプレートとの当接が均一な面接触とならず、一部の部位で間に隙間ができて接合不良が発生する恐れがある。
この対策のために、入力ポート及び出力ポートとアッパプレートとの間に薄板状のスペーサを介在させアッパプレートの面剛性を高めることが考えられるが、この場合にも、スペーサ自体が応力変形する恐れがあり、入力ポート及び出力ポートとアッパプレートとの間の隙間を完全には解消できず、均一な面接合を図れない問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、パイプを筐体に均一に接合させることができ、接合不良を防止することが可能な冷却装置及びスペース部材の提供にある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、内部に冷却媒体が流通する冷媒流路が設けられた箱型の筐体と、前記筐体の上壁部に形成された前記冷却媒体の流入口又は流出口と連結され、前記流入口又は流出口を介して前記冷却媒体を前記冷媒流路に流入又は前記冷媒流路から流出させる流入パイプ又は流出パイプとを備えた冷却装置であって、前記流入口又は流出口が形成された前記筐体の上壁部と前記流入パイプ又は流出パイプとの間に、両面にロウ材層が形成されたスペース部材を介装させてロウ付け接合が行われ、前記スペース部材の周囲の少なくとも一部に前記スペース部材の他の部分より肉厚とされた肉厚部が設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、流入パイプ又は流出パイプの筐体へのロウ付け接合は、流入口又は流出口が形成された筐体の上壁部と流入パイプ又は流出パイプとの間に、両面にロウ材層が形成されたスペース部材を介装させて、バネ材などの付勢部材で流入パイプ又は流出パイプと流入口又は流出口が形成された筐体の上壁部との間に荷重をかけた状態で、加熱炉に入れて熱処理することにより行われる。
ところで、スペース部材の周囲の少なくとも一部にスペース部材の他の部分より肉厚とされた肉厚部が設けられていることにより、肉厚部が設けられていない従来技術と比べて、スペース部材の面剛性をアップして荷重に伴う変形を小さく抑えることができ、スペース部材を介して筐体の上壁部に荷重が分散してかかるように設定可能である。さらに、スペース部材の変形量を調整して、スペース部材上下間の隙間を分散させることにより、スペース部材と流入パイプ又は流出パイプ間及び、スペース部材と筐体の上壁部間の接合不良を防止することが可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の冷却装置において、前記スペース部材の肉厚部は、板材の端部を折り曲げることにより形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、スペース部材の肉厚部は、板材の端部を折り曲げることにより形成されているので、製造が簡単であり、製造コストを削減可能である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の冷却装置において、前記スペース部材の肉厚部は、前記上壁部に連結して形成され下方に向けて延設された側壁部の近傍又は上方まで延びるように形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、荷重がかかったときに、荷重の一部はスペース部材の肉厚部を介して、上壁部に連結して形成され下方に向けて延設された側壁部に分散して伝達されるので、スペース部材の変形を抑制すると共に、筐体の上壁部の変形を一層抑制することが可能である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却装置において、前記流入口又は流出口が、前記筐体の上壁部にバーリングにより形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、流入口又は流出口が形成された筐体の上壁部上に間にスペース部材を介装させて流入パイプ又は流出パイプを配置してロウ付け接合を行うときに、バーリングの突出部にスペース部材の開口部と、流入パイプ又は流出パイプの開口部とを挿通させてから行えばよいので、スペース部材の位置決めと流入パイプ又は流出パイプの位置決めをきちんと行うことができる。また、バーリングが形成されていることにより、流入口又は流出口付近の筐体の上壁部の面剛性を向上させることが可能である。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷却装置において、前記スペース部材の肉厚部は、前記流入口又は流出口の周囲に対して前記筐体の中心側に配設されることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、スペース部材の肉厚部は流入口又は流出口の周囲に対して筐体の中心側に配設されるので、荷重を肉厚部で受け止めて面剛性の低い筐体の中心側の領域に荷重が分散してかかるように設定可能である。
請求項6記載の発明は、内部に流体が流通する筐体の壁部に形成された前記流体の流通口と、流体を通すパイプとの間に介在し、前記筐体と前記パイプとをロウ付け接合するのに用いられるロウ付け接合用スペース部材であって、前記ロウ付け接合用スペース部材は両面にロウ材層が形成されており、前記スペース部材の周囲の少なくとも一部に前記スペース部材の他の部分より肉厚とされた肉厚部が設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、請求項1で記載されている冷却装置において流入口又は流出口を流通口に置き換え、流入パイプ又は流出パイプをパイプに置き換えて考えればよく、請求項1と同等の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、流入パイプ又は流出パイプと流入口又は流出口が形成された筐体の上壁部との間に肉厚部を有するスペース部材を介在させてロウ付け接合を行うことにより、流入パイプ又は流出パイプを筐体の上壁部に均一に接合させることができ、接合不良を防止できる。
第1の実施形態に係る冷却装置の全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る冷却装置におけるパイプの接合部の構成を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 第1の実施形態に係る冷却装置の作用説明用の模式図である。(a)加熱処理時におけるパイプの接合部の状態を示す、(b)比較例として従来技術におけるパイプの接合部の状態を示す。 第2の実施形態に係る冷却装置の図5(a)に相当する模式図である。 その他の実施形態に係るスペース部材の全体構成を示す斜視図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る冷却装置を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、冷却装置10は、表面に絶縁性の回路基板11を介して発熱素子であるパワーデバイス12が搭載され、該回路基板11の下方に設けられ内部に冷却媒体が流通する冷媒流路が形成されたケーシングとしての箱型の筐体13と、筐体13にロウ付け接合されて筐体13内の冷媒流路に冷媒を流入又は冷媒流路から冷媒を流出させる金属製の流入パイプ14及び流出パイプ15とを備えている。筐体13としてはアルミニウムなどの金属材料が用いられている。
筐体13は、上部に形成された平面状の上壁部16、下部に形成された平面状の下壁部17及び上壁部16と下壁部17を連結し、上下方向に延設された周壁部18より構成されている。なお、図1において、矢印で示すように筐体13の長辺方向を左右方向とし、筐体13の短辺方向を前後方向とし、それに直角な方向を上下方向とする。
筐体13の周壁部18は、前後方向にのびる右側壁部19及び左側壁部20と、左右方向にのびる前側壁部21及び後側壁部22とにより構成されている。
筐体13の後端部に右側方に突出した冷却液流入部23が一体形成されており、筐体13の前端部に左側方に突出した冷却液流出部24が一体形成されている。
冷却液流入部23は、上壁部16、下壁部17及び後側壁部22が右側方に突出して形成されると共に、右側壁部19に連なって形成され右側壁部19と直角をなす側壁部23aと、後側壁部22と側壁部23aを前後方向に連結する右端壁部23bとを備えている。
冷却液流出部24は、上壁部16、下壁部17及び前側壁部21が左側方に突出して形成されると共に、左側壁部20に連なって形成され左側壁部20と直角をなす側壁部24aと、前側壁部21と側壁部24aを前後方向に連結する左端壁部24bとを備えている。そして、冷却液流入部23における上壁部16には、冷却液の流入口25が形成され(図2参照)、冷却液流出部24における上壁部16には、図示しない冷却液の流出口が形成されている。なお、流入口25及び流出口は流体の流通口に相当する。
図2に示すように、冷却液の流入口25は、上壁部16に形成された矩形孔25aと上向きに突出した立上り部25bとにより形成されており、これらはバーリングなどにより成形される。
流入口25にロウ付け固定される流入パイプ14は、円筒部14aと扁平部14bとを有し、内部に冷媒流路が形成された筒状のパイプである。扁平部14bの下部には開口部に相当する矩形の孔14cが形成されている。(図3参照)また、扁平部14bにおける円筒部14aと反対側の端部は栓部材14dで密閉されている。
流入口25と流入パイプ14との間に介装して固着されるリング状のスペース部材26は、平板部26aと、平板部26aの端部を折り曲げ形成された折り曲げ部26bと、平板部26aの中心部に形成され開口部に相当する矩形孔26cとを有し、平板部26aの上下両面にロウ付け用のロウ材層が形成された金属製の部材である。スペース部材26としては、例えばクラッド材などを使用することができる。なお、折り曲げ部26bが肉厚部に相当する。
図3に示すように、冷却液流入部23における流入口25の立上り部25bに、スペース部材26の矩形孔26cを嵌め込み折り曲げ部26bが流入口25の周囲に対して筐体13の中心側に配設されるように折り曲げ部26bを左側に向けてスペース部材26を配置する。その上から流入パイプ14の扁平部14bに形成されている孔14cを立上り部25bに嵌め込み円筒部14aが筐体13の右外側に向くようにスペース部材26上に流入パイプ14を重ねて配置し、バネ材などの付勢部材で流入パイプ14上方より上壁部16に対して荷重をかけた状態で、加熱炉に入れて熱処理することにより流入パイプ14は筐体13へロウ付け接合される。このとき、スペース部材26の折り曲げ部26bは、流入パイプ14の先端側の栓部材14dと対向し前後方向に延設して配置されている。
図4に示すように、スペース部材26の折り曲げ部26bは、上壁部16に連結して形成され下方に向けて延設された後側壁部22及び側壁部23aの近傍まで延びるように形成されている。即ち、筐体13における上壁部16と後側壁部22の境界のR部及び、上壁部16と側壁部23aの境界のR部にそれぞれかかる位置まで延びるように形成されている。
図3に示すように、筐体13内には金属製の波状フィン27が配設されており、波状フィン27の山頂部と谷底部とはそれぞれ筐体13の上壁部16及び下壁部17にロウ材によりロウ付けされている。このことにより、波状フィン27と筐体13の上壁部16及び下壁部17との間には複数の冷媒流路28が形成されている。なお、冷媒流路28は、図3において、紙面に直角方向に形成されている。
なお、この実施形態においては、冷却媒体として冷却水を用いている。
冷却液流出部24に形成された流出口への流出パイプ15の取り付け構造は、上記流入パイプ14の場合と同等なので説明を省略する。なお、図1に示すように、流入パイプ14の開口端側に、冷却液供給用のホース29が接続されており、流出パイプ15の開口端側に、冷却液排出用のホース30が接続されている。
流入パイプ14を通って筐体13内に導入された冷却水は、筐体13内の冷媒流路28を流通したのち流出パイプ15を通って外部に排出される。冷媒流路28の流通の途中でパワーデバイス12からの熱が冷却水に伝導され放熱されることで、パワーデバイス12の冷却が行われる。
次に、上記構成を有する冷却装置10について作用説明を行う。
図2に示すように、筐体13の冷却液流入部23の上壁部16における流入口25の周囲の領域をそれぞれA領域、B領域、C領域、D領域とすれば、それぞれの領域に上方から上下方向に荷重がかかったときの面剛性を比較してみる。
B領域の場合には、前側に立上り部25bが上方に突出形成され、後側近傍に後側壁部22が下方に向けて連結形成されているので、B領域の面剛性は高い。C領域の場合には、後側に立上り部25bが上方に突出形成され、前側近傍に側壁部23aが下方に向けて連結形成されているので、C領域の面剛性は高い。D領域の場合には、左側に立上り部25bが上方に突出形成され、右側近傍に右端壁部23bが下方に向けて連結形成されているので、D領域の面剛性は高い。一方、A領域の場合には、右側の一部に立上り部25bが上方に突出形成され、後側に後側壁部22が下方に向けて連結形成されているが、左前方近傍には下方に向けて連結形成された側壁部のない広い平面となっていることにより、上方からの荷重を支えにくく他の領域に比べてA領域の面剛性は低い。
次に、流入口25にスペース部材26を介装させて流入パイプ14を接合させる場合には、スペース部材26の平板部26aがB領域、C領域、D領域とそれぞれ当接した状態にあり、スペース部材26の折り曲げ部26bがA領域と当接した状態にある。折り曲げ部26bはA領域における右端部側に前後方向に延設して配置されているので、A領域側に加わる荷重を分散させる効果がある。
次に、図5(a)に示すように、流入口25と流入パイプ14との間にスペース部材26を介装してバネ材31で流入パイプ14と上壁部16との間に荷重をかけた状態で、加熱炉に入れて熱処理する時に、筐体13全体が高温にさらされるため、金属材料よりなる筐体13の強度が低下し、上方からの荷重に対して変形しやすくなる。しかし、A領域においては、スペース部材26の折り曲げ部26bが面剛性の低いA領域と当接していることにより、荷重を折り曲げ部26bで受け止めてA領域に荷重が分散してかかるように設定可能である。その結果、面剛性の低いA領域においては、筐体13の上壁部16の変形を抑制することが可能である。
即ち、図5(a)に示すように、荷重がかかったときに、スペース部材26は下方にたわむように若干変形し、スペース部材26と流入パイプ14との間及び、スペース部材26と筐体13の上壁部16との間に隙間が分散して形成される。
しかし、この上下の隙間は微少な隙間なので、スペース部材26の両面に形成されたロウ材層が加熱溶融されこの溶融ロウ材によって充分隙間を埋めることが可能となる。よって、スペース部材26と流入パイプ14との間及び、スペース部材26と上壁部16との間の接合不良を防止することが可能である。このように、スペース部材26自身のたわみ量(変形量)を調節し、上下の隙間量を分散させることが可能である。
一方、図5(b)に示す比較例においては、スペース部材32に折り曲げ部が形成されていない。この場合には、荷重がかかると特にA領域と当接しているスペース部材32の部位は、下方にたわむように変形し、筐体13の上壁部16もそれに追随して変形する。その結果、スペース部材32と流入パイプ14の扁平部14bとの間には大きな隙間が形成され、スペース部材32の上部に形成されたロウ材層だけでは、この隙間を埋めることができず、スペース部材32と流入パイプ14との間に接合不良が発生する。
また、スペース部材26の折り曲げ部26bは、下方に向けて延設された後側壁部22及び側壁部23aの近傍まで前後方向に延びて配置されている。従って、荷重がかかったときには、図5(a)に矢印で示すように、荷重の一部はスペース部材26の折り曲げ部26bを介して、折り曲げ部26bの近傍に配置された筐体13の後側壁部22及び側壁部23aに分散して伝達されるので、スペース部材26の変形を抑制すると共に、筐体13の上壁部16の変形を一層抑制することが可能である。
ところで、B領域、C領域、D領域においては、面剛性がもともと高いことにより、荷重がかかっても、スペース部材26の平板部26aの変形は抑制されるので、上壁部16の変形はほとんど発生せず、スペース部材26を介して流入パイプ14は上壁部16にムラなく均一に接合される。
なお、冷却液流出部24における流出パイプ15の接合に伴う作用効果は、上記流入パイプ14の場合と同等なので説明を省略する。
このように、流入パイプ14及び流出パイプ15と流入口25及び流出口が形成された筐体13の上壁部16との間に折り曲げ部26bを有するスペース部材26を介在させてロウ付け接合を行うことにより、流入パイプ14及び流出パイプ15を筐体13の上壁部16に均一に接合させることができ、接合不良を防止できる。
この第1の実施形態に係る冷却装置10によれば以下の効果を奏する。
(1)流入パイプ14及び流出パイプ15と流入口25及び流出口が形成された筐体13の上壁部16との間に折り曲げ部26bを有するスペース部材26を介在させてロウ付け接合を行うときに、スペース部材26の折り曲げ部26bが面剛性の低いA領域と当接していることにより、荷重を折り曲げ部26bで受け止めてA領域に荷重が分散してかかるように設定可能である。また、スペース部材26の変形量を調整して、スペース部材26上下間の隙間を分散させることにより、スペース部材26と流入パイプ14間及び、スペース部材26と筐体13の上壁部16間の接合不良を防止することが可能である。
(2)スペース部材26の折り曲げ部26bは、下方に向けて延設された後側壁部22及び側壁部23aの近傍まで前後方向に延びて配置されている。従って、荷重がかかったときには、荷重の一部はスペース部材26の折り曲げ部26bを介して、折り曲げ部26bの近傍に配置された筐体13の後側壁部22及び側壁部23aに分散して伝達されるので、スペース部材26の変形を抑制すると共に、筐体13の上壁部16の変形を一層抑制することが可能である。
(3)スペース部材26の折り曲げ部26bは、板材の端部を折り曲げることにより形成されているので、製造が簡単であり、製造コストを削減可能である。
(4)流入口25及び流出口が、筐体13の上壁部16に立上り部25bにより形成されているので、流入口25及び流出口が形成された筐体の上壁部16と流入パイプ14及び流出パイプ15との間にスペース部材26を介装させて流入パイプ14及び流出パイプ15のロウ付け接合を行うときに、立上り部25bにスペース部材26の矩形孔26cと、流入パイプ14及び流出パイプ15の孔とを嵌め込み配置してから行えばよいので、スペース部材26の位置決めと流入パイプ14及び流出パイプ15の位置決めをきちんと行うことができる。また、立上り部25bが形成されていることにより、流入口25及び流出口付近の筐体の上壁部16の面剛性を向上させることが可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る冷却装置を図6に基づいて説明する。図6は、第1の実施形態における図4に相当する模式図である。
この実施形態は、第1の実施形態におけるスペース部材26の形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図6に示すように、流入口25と流入パイプ14との間に介装して固着されるスペース部材40は、平板部40aと、平板部40aの端部を折り曲げ形成された折り曲げ部40bと、平板部40aの中心部に形成された矩形孔40cとを有しているが、この実施形態は、平板部40a及び折り曲げ部40bの前後方向の長さを側壁部と重なるように大きく形成したものである。即ち、平板部40a及び折り曲げ部40bは、筐体13を構成し上下方向に延設された後側壁部22及び側壁部23aの上方まで延びるように形成されている。
従って、荷重がかかったときには、荷重の一部はスペース部材40の平板部40a及び折り曲げ部40bを介して、筐体13の後側壁部22及び側壁部23aに確実に分散伝達されるので、スペース部材40及び筐体13の上壁部16の変形を一層抑制することが可能である。特に、面剛性の低いA領域においては、荷重は折り曲げ部40bを介して、筐体13の後側壁部22及び側壁部23aに確実に分散伝達することができ、折り曲げ部40bを介して上壁部16に直接かかる荷重を軽減化できる。その結果、スペース部材40の上下に分散して形成される隙間を一層小さくすることができる。よって、折り曲げ部40bと流入パイプ14及び筐体13の上壁部16との接合強度を向上可能である。
その他の作用効果は第1の実施形態と同等であり、説明を省略する。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更しても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、スペース部材26、40の一端部に折り曲げ部26b、40bを設けるとして説明したが、図7に示すように、スペース部材50の平板部51の3箇所の端部に折り曲げ部52をそれぞれ形成しても良い。この場合には、スペース部材50の機械的強度を一層向上させることができるので、荷重がかかったときのスペース部材50の変形をさらに抑制することが可能である。
○ 上記各実施形態では、スペース部材の周囲の一部に形成される肉厚部を平板状部材の端部を折り曲げることにより形成するとして説明したが、折り曲げ部に代えてリブを設けても良いし、その部分だけ板厚を厚く形成しても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、スペース部材26、40の折り曲げ部26b、40bは、筐体13を構成し上下方向に延設された後側壁部22及び側壁部23aの近傍まで延びて配置されているとして説明したが、右側壁部19或いは前側壁部21まで延びて配置されていても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、流入口25及び孔14cを角孔として説明したが、丸孔或いは楕円孔であっても良い。また、流入パイプ14及び流出パイプ15は、円筒状ではなくて角筒状であっても良い。
○ 冷却媒体は液体に限定されるものではなくて、気体であっても良い。
○ 第1、第2の実施形態では、筐体13の表面に回路基板11を介してパワーデバイス12が搭載されているとして説明したが、筐体13の表面と裏面の両面に回路基板11を介してパワーデバイス12を搭載しても良い。
10 冷却装置
13 筐体
14 流入パイプ
15 流出パイプ
16 上壁部
25 流入口
26 スペース部材
26a 平板部
26b 折り曲げ部
28 冷媒流路

Claims (6)

  1. 内部に冷却媒体が流通する冷媒流路が設けられた箱型の筐体と、前記筐体の上壁部に形成された前記冷却媒体の流入口又は流出口と連結され、前記流入口又は流出口を介して前記冷却媒体を前記冷媒流路に流入又は前記冷媒流路から流出させる流入パイプ又は流出パイプとを備えた冷却装置であって、
    前記流入口又は流出口が形成された前記筐体の上壁部と前記流入パイプ又は流出パイプとの間に、両面にロウ材層が形成されたスペース部材を介装させてロウ付け接合が行われ、
    前記スペース部材の周囲の少なくとも一部に前記スペース部材の他の部分より肉厚とされた肉厚部が設けられていることを特徴とする冷却装置。
  2. 前記スペース部材の肉厚部は、板材の端部を折り曲げることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記スペース部材の肉厚部は、前記上壁部に連結して形成され下方に向けて延設された側壁部の近傍又は上方まで延びるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷却装置。
  4. 前記流入口又は流出口が、前記筐体の上壁部にバーリングにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記スペース部材の肉厚部は、前記流入口又は流出口の周囲に対して前記筐体の中心側に配設されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷却装置。
  6. 内部に流体が流通する筐体の壁部に形成された前記流体の流通口と、流体を通すパイプとの間に介在し、前記筐体と前記パイプとをロウ付け接合するのに用いられるロウ付け接合用スペース部材であって、
    前記ロウ付け接合用スペース部材は両面にロウ材層が形成されており、
    前記スペース部材の周囲の少なくとも一部に前記スペース部材の他の部分より肉厚とされた肉厚部が設けられていることを特徴とするスペース部材。
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