JP2010257623A - ヒューズ - Google Patents
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Abstract
【課題】筒状ケーシングの両端部にキャップを有することにより、筒状ケーシングの強度が確保されながらも端子部に対する電気的絶縁が可能な絶縁構造を有する主として車載用途のヒューズを提供する。
【解決手段】ヒューズ50は、ヒューズエレメント1と、電気絶縁性の筒状ケーシング2と、キャップ体3とからなり、前記ヒューズエレメント1と前記キャップ体3との間に、電気絶縁体を介在させるか、またはキャップ体3自体を電気絶縁体で構成することにより、キャップ体3の端子部1bに対する電気絶縁性を長期にわたり確保する。
【選択図】図1
【解決手段】ヒューズ50は、ヒューズエレメント1と、電気絶縁性の筒状ケーシング2と、キャップ体3とからなり、前記ヒューズエレメント1と前記キャップ体3との間に、電気絶縁体を介在させるか、またはキャップ体3自体を電気絶縁体で構成することにより、キャップ体3の端子部1bに対する電気絶縁性を長期にわたり確保する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒューズに関し、詳しくはその端子とキャップ間の絶縁構造に関する。
電気ヒューズは、ヒューズエレメントが溶断部の両側に端子部を有する形式のものである場合、その溶断部を電気絶縁性の筒状ケーシングで包囲するが、筒状ケーシングの両端部は外部部品と接触し易い位置であることから、通常、ケーシング保護のためにケーシング両端部に金属製のキャップを装着する。
この場合、キャップと端子部間の電気的絶縁が取れておらず、キャップと端子部間が同一電位(同一ポテンシャル)である場合もある(例えば、特許文献1、2)。
しかし、このような場合、図6(a)に示すように、左右の金属製キャップ51、51の外径がケーシング52の外径よりも大きいと、他の金属性部材53と同時接触して短絡する懸念があるため、どうしても他の金属製部材53との間に一定の保安距離δを隔てて設置しなければならない。この保安距離δは、僅かな隙間程度のものでしかないが、ヒューズ54の取付先が設置スペースの余裕のない車載用途等のものである場合には全く必要でない方が勿論好ましい。
また、図6(b)に示すように、メンテンナンス中に作業者がスパナ55等の工具を取り落とすことがよくあるが、かかる場合のスパナ55が原因で両キャップ51、51間に短絡トラブルが発生する場合もある。このトラブルは、図の二点鎖線で示すように、ケーシング52aの外径がキャップ51の外径よりも大きい場合においても起こりうるものである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、筒状ケーシングの両端部にキャップを有することにより、筒状ケーシングの強度が確保されながらも端子部に対する電気的絶縁が可能な絶縁構造を有する主として車載用途のヒューズを提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明に係るヒューズは、溶断部の両側に端子部を有する金属製のヒューズエレメントと、前記ヒューズエレメントの溶断部を包囲する電気絶縁性の筒状ケーシングと、前記ヒューズエレメントの端子部を前記筒状ケーシングの側胴部から露出させた状態で前記筒状ケーシングの両端部に嵌着するキャップ体とを備えて成るヒューズであって、前記ヒューズエレメントと前記キャップ体との間に、電気絶縁体を介在させるか、または前記キャップ体自体を電気絶縁体で構成することにより、前記キャップ体の前記端子部に対する電気絶縁性を確保したことに特徴を有する。
本発明においては、ヒューズエレメントは特に限定するものではなく、種々の形式のものを用いることができる。また、ヒューズエレメントの各部構成部材の材質も特に限定するものではなく、例えば端子部については、銅、黄銅等の銅合金が、溶断部については、銅、銅合金、銀、亜鉛、錫、鉛及びこれら金属の合金等の溶断し易い公知の導電性金属を用いることができる。
また、本発明で言う上記「電気絶縁体」とは、特に限定するものではないが、本発明のヒューズは車載用途に供することを主目的としているから、定格直流電圧が450V、遮断電流が5000A程度の車載用途のヒューズとして電気絶縁性を長期に渡り良好に維持できるものを言う。具体的には、例えば合成樹脂(メラミン、エポキシ、フェノール、ユリア系合成樹脂)、セラミック、ガラス等の電気絶縁性材料が挙げられる。
なお、上記ヒューズエレメント及び電気絶縁体の構成材質については、以下の発明において述べるヒューズエレメント及び電気絶縁体についても同様である。
また、本発明に係るヒューズは、上記ヒューズにおいて、前記ヒューズエレメントの端子部が、溶断部側に、外周面が前記筒状ケーシングの肉厚範囲内に位置する円板を該筒状ケーシングの側胴部として一体に備えると共に、該側胴部の端子部側には、表面に定格電圧、定格電流等のヒューズ特定情報が記載されている絶縁パッドが嵌着され、該絶縁パッドの外周部の一部が、前記キャップ体と前記円板の外周面との間に介在していることにも特徴を有する。
また、本発明に係るヒューズは、上記ヒューズにおいて、前記筒状ケーシングが、その外筒部と、側胴部とが電気絶縁体で構成されていることにも特徴を有する。
また、本発明に係るヒューズは、上記ヒューズにおいて、前記ヒューズエレメントの端子部は、溶断部側に、外周面が前記筒状ケーシングの肉厚範囲内に位置する外径の円板を該筒状ケーシングの側胴部として一体に備えると共に、前記キャップ体の材質を電気絶縁体で構成し、該側キャップ体の外表面には、定格電圧、定格電流等のヒューズ特定情報が記載されていることにも特徴を有する。
さらに、本発明に係るヒューズは、上記ヒューズにおいて、前記キャップ体の材質を電気絶縁体で構成する構造にされていることにも特徴を有する。
本発明のヒューズによれば、ヒューズエレメントとキャップ体との間に電気絶縁体を介在させるか、または前記キャップ体自体を電気絶縁体で構成したことにより、キャップ体の端子部に対する電気絶縁性を長期にわたり良好に維持することができる。
したがって、従来技術のような外部部材との接触による短絡トラブルは生じることがない。
また、キャップ体叉は絶縁パッドの側面に、本発明のヒューズの型式、定格電圧、遮断電流、その他の品質、製造年月日、製造者名等のヒューズ特定情報を記載、刻印叉は別のラベルに記載して貼付等することができるので、製品及び品質管理に便利である。
以下、本発明を実施するための形態をその一実施形態の図面を参照しながら具体的に説明する。
図1(a)は、本発明に係るヒューズの第1実施例の全体斜視図であり、その要部を破断した図、図1(b)は、図1の端子部近傍の主要構成部材の分解斜視図である。
また、図2(a)は、図1(a)のヒューズの端子部近傍の縦断面図、図2(b)は、本実施例の主要構成部材である絶縁パッド4の斜視図である。
図1(a)において、本発明に係るヒューズ50の基本構成部材は、ヒューズエレメント1と、絶縁性材質から成る筒状ケーシング2と、筒状ケーシング2の両端部に嵌着されている金属製のキャップ体3と、電気絶縁性を有する絶縁パッド4と、筒状ケーシング2内に図示省略の孔から充填されている消弧剤5とから成る。
ヒューズエレメント1は、規定の電流に対し規定時間内で溶断する部材であり、本実施例では、両端部の取付孔1aを有する刃形状端子部1bと、この刃形状端子部1bと一体に構成されている円板状側胴部1cと、この円板状側胴部間1cに固定され、両端部が「コ」の字状に折り曲げられた4本の金属製溶断片1d(本発明でいう「溶断部」である。)とから構成されている。なお、金属製溶断片1dは、「コ」の字状に折り曲げたものに限らず、その他の実施態様として、図示は省略するが先端部が板状のものを円板状側胴部に設けたスリット内に入れ、半田付けする方法もある。
この金属製溶断片1dは、4本のうちそれぞれの対向する2片を間隔Lで対向させて円板状側胴部1cの裏面(金属製溶断片1d側)に半田付け、ビス止め等の適当な固定手段で固定したもので、溶断時に発生するアークの消弧のために複数の小さな貫通孔1eが設けてある。
上記ヒューズエレメント1の構成部材のうち、両端子部1b(円板状側胴部1cを含む)の材質は、例えば銅、黄銅等の金属が用いられ、溶断部の金属製溶断片1dは、銅、銅合金、銀、亜鉛、錫等の溶断し易い金属で構成されている。
図2(a)に示すように、筒状ケーシング2は、ヒューズエレメント1の金属製溶断片1dを包囲するため、外径がD2で内径がD1に形成された両端開口の筒状体であり、その材質は前述した公知の電気絶縁性材質で構成されている。
図1(b)に示すように、上記円板状側胴部1cは、刃形状端子部1bと同一材質で一体に構成されたいわば円板であり、その外形寸法は外周面が筒状ケーシング2の肉厚範囲内に位置する外径d1(D2>d1>D1)と、軸方向厚みがtに形成されている。
すなわち、本実施例のヒューズエレメント1は、円板状側胴部1cを有する左右一対の刃形状端子部1b間に、上記4本の金属製溶断片1dが固定されて一体にされたものである。なお、金属製溶断片1dの数は、本実施例では4本であるが2本であってもよく、勿論、他形式の溶断片であっても良い。
再び図2(a)に示すように、絶縁パッド4は、外径が筒状ケーシング2の外径D2と同じ外径D2を有することにより面一に構成された、厚みtを有する円板状のもので、その材質は、本実施例ではPBT、PA6T、PA66、UP(不飽和ポリエステル)等の電気絶縁性材料で構成されている。
図1(a)に示すように、絶縁パッド4の中心部には、刃形状端子部1bが通過可能な程度の狭い四辺形の貫通孔4cが形成されており、その表面側には、キャップ体3が回り止め状態で嵌め合み可能な突出長さt1の突出部4aが形成され、突出部4aの外周面には上下間隔がhの回り止め面取部4bが貫通孔4cと平行に形成されている。
また、図2(b)に示すように、絶縁パッド4の表面には、ヒューズ型式、定格電圧、定格電流、品質、製造年月日、製造者名等のヒューズ特定情報6が記載、刻印叉は別のラベルに記載されて貼付等がされている。なお、このヒューズ特定情報6は、その一部の情報を、色を変えて表示しても良いし、絶縁パッド4の全体を特定カラーに染色したものを用いてもよい。
一方、図2(a)に示すように、絶縁パッド4の裏面側は、端子部1bの円板状側胴部1cに嵌め込み可能な内径d1(D2>d1)と奥行きtを有する凹部4eが形成されている。
キャップ体3は、本実施例においては筒状ケーシング2の両端部近傍と、絶縁パッド4の外周面とを外部からの接触事故等から保護するともに、筒状ケーシング2、円板状側胴部1c及び絶縁パッド4が位置ずれしないように相互に固定するためのものである。
そして、図1(b)に示すように、キャップ体3の端子部1b側には、上記絶縁パッド4の突出部4aと同様形状で、かつ、嵌め込み可能な内寸法hの孔3aが形成された厚みがt1の鍔部3bが形成されている。一方、筒状ケーシング2側には、図2(a)に示すように、鍔部3bを絶縁パッド4の突出部に嵌め込んだ状態でその端部3cが、筒状ケーシング2にまで十分届く長さのキャップ本体部3dを有している。
本実施例のヒューズ50を組み立てるには、図1(b)において、まず、絶縁パッド4の突出部4aをキャップ体3の孔3aに嵌め込んで両部材を結合し、結合した絶縁パッド4の貫通孔4cに円板状側胴部1cと一体になっている刃形状端子部1bを差し込むことにより、キャップ体3、絶縁パッド4及び円板状側胴部1cをこの順に一体に結合する。
次に、これら部材の軸心が垂直となるように積み上げ状態に起こし、最上部の円板状側胴部1cの裏面に、4本の金属製溶断片1dの「コ」の字状先端部を対向間隔Lで半田付けする。この場合、前述したように、金属製溶断片1dの先端部が板状のものである場合は、予め円板状側胴部1cの裏面に上記間隔Lで設けてある溝内に差し込んで半田付けする。
次に、その上から筒状ケーシング2を金属製溶断片1dに被せ、周囲の空間に消弧剤5を充填した後、金属製溶断片1dの反対側の「コ」の字状先端部に半田付け材料を塗り、その上から他方の円板状側胴部1cを載置し、円板状側胴部1cを加熱してその裏面の金属製溶断片1dを円板状側胴部1cに半田付けする。この場合、金属製溶断片1d先端部が板状のものである場合は、円板状側胴部1cの裏面の溝内に先端部を差し込んで半田付けする。
次に、絶縁パッド4をその貫通孔4cから刃形状端子部1bが露出するように差し込み、キャップ体3を筒状ケーシング2の他端部に被せる。
最後に、キャップ本体部3dの端部3cを図示しないダイス等の適当な圧縮工具により縮径させて加締め、或はケーシング両端の円周部表面及び/叉はキャップ体端部3c内側表面に接着剤を塗布する等の方法で、筒状ケーシング2にしっかりと固定することにより、本実施例のヒューズが得られる。
このように本実施例のヒューズ50によれば、絶縁体から成る絶縁パッド4がいずれも金属製の円板状側胴部1cとキャップ体3との間にあって、金属製の円板状側胴部1cの外周面を包囲する態様(D2>d1)で介在しているので、キャップ体3の端子部1bに対する電気絶縁性を十分に確保することができ、従来技術のような短絡トラブルは生じることがない。
すなわち、本発明のヒューズ50の用途は、前述したように主として車載用途で、その定格電圧は直流450V、遮断電流は5000A程度であるが、絶縁パッド4が前述の材質で構成された厚みSのものであれば、ヒューズエレメント1の端子部とキャップ体3間に介在して全く問題のない電気絶縁性を長期にわたって維持することができるのである。
また、ヒューズエレメント1の円板状側胴部1cは、その外周面が筒状ケーシング2の肉厚範囲内に位置しているので、軸方向の位置ズレが生じないうえ、絶縁パッド4表面と面一状態に形成されているキャップ体3の鍔部3bにより、筒状ケーシング2に対して回り止め状態に保持されているので、軸心回りの位置ズレが生じることもない。
さらに、キャップ体3の側面には、ヒューズ特定情報を記載等することができるから、製品及び品質管理に便利である。
本実施例のヒューズ50Aは、本発明の第2実施例であり、図3(a)は、その端子部近傍の縦断面図、図3(b)は、そのキャップ体3A近傍の斜視図である。なお、これらの図においても、前述の実施例1と同じ部材は同じ符号を用いている。
本実施例のヒューズ50Aは、前述の実施例1の変形例であり、基本的には実施例1と同様の構成を有する。すなわち、キャップ体3Aが実施例1と同様に金属製のものであり、ヒューズエレメント1Aの端子部1bとキャップ体3A間が後述する電気絶縁性の絶縁パッド4Aで絶縁されている点である。
本実施例のヒューズ50Aが実施例1のヒューズ50と異なる点は、実施例1ではヒューズエレメント1の溶断部が4枚の溶断片1dからなる形式のものであったのに対し、本実施例では一枚の溶断片1fの両側に端子部1bが固定され、端子部1bの溶断片1f側に実施例1の円板状側胴部1cを有しない点である。
また、絶縁パッド4Aについては、端子部1b側にキャップ体3Aとの嵌合部である突出部4Aaが形成され、外径が筒状ケーシング2の外径D2と一致する外径D2を有する点では一致するものの、絶縁パッド4Aの筒状ケーシング2側が筒状ケーシング2の内周面にまで突出している突出部4Abを有する点で相違する。
また、実施例1では、キャップ体3の筒状ケーシング2に対する固定方法は、筒状ケーシング2の端部3cを加締める手段によっていたが、本実施例では接着剤により固定されている点が異なる。上記以外の点については、実施例1と同様であり、組み立て方法も実施例1の場合と同様である。
このように、本実施例2においても、ヒューズエレメント1Aの端子部1bと、金属製キャップ体3A間に電気絶縁体からなる絶縁パッド4Aが介在して両部材間の電気絶縁性が確保されているので、実施例1と同様の作用効果を奏することができ、従来技術のような短絡トラブルは全く生じることがない。
本実施例のヒューズ50Bは、本発明の第3実施例であり、図4(a)は、その端子部近傍の縦断面図、図4(b)は、そのキャップ体3Aの一部波断部を有する斜視図である。本実施例においても、前述の実施例1と同じ部材は同じ符号を用いている。
図4(a)に示すように、本実施例のヒューズ50Bは、ヒューズエレメント1Bとして前述の実施例1とほぼ同一形式のものを用いているが、実施例1のヒューズ50と異なる点は、本実施例のものはその円板状側胴部の外径D2が筒状ケーシング2の外径D2と一致する点、および円板状側胴部4Bの端子部1b側表面に実施例1の絶縁パッド4が設けられておらず、キャップ体3A自体が前述の絶縁パッド4と同様の電気絶縁性材料で構成され、そして、図4(b)に示すように、その端子部1b側は、中心部の貫通孔3Aa以外は全て鍔部3Abで覆われている点にある。
また、図4(b)に示すように、キャップ体3の側面には、実施例1で説明したのと同様のヒューズ特定情報6が記載等されている。
本実施例のヒューズ50Bによれば、キャップ体3A自体が電気絶縁性材料で構成されているので、キャップ体3Aの端子部1bに対する電気絶縁性を確保することができ、前述の実施例1、2と同様の作用効果を奏することができ、従来技術のような短絡トラブルも生じることがない。
本実施例のヒューズ50Cは、本発明の第4実施例であり、図5はその端子部1b近傍の縦断面図である。本実施例においても、前述の実施例1と同じ部材は同じ符号を用いている。
本実施例のヒューズ50Cは、前述の実施例3の変形例であり、基本的には実施例3と同様の構成を有する。すなわち、キャップ体3C自体が電気絶縁性材料で構成されている点である。
実施例3と異なる点は、ヒューズエレメントの形式にある。すなわち、実施例3では溶断部が4枚の溶断片1dからなる形式のものであったのに対し、本実施例では一枚の溶断片1dの両側に端子部1bが固定され、実施例1の円板状側胴部1cを有しない実施例2とほぼ同一形式のものを用いている点である。
本実施例のヒューズ50Cにおいてもキャップ体3C自体が電気絶縁性材料で構成されているので、キャップ体3Cの端子部1bに対する電気絶縁性を良好に確保することができ、従来技術のような短絡トラブルも生じることがない。
以上に本発明の種々の実施形態を説明したが、これらは本発明の一例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変形、応用することができ、これらの変形、応用例も本発明の範囲に含まれることは勿論である。
1〜1C ヒューズエレメント
2 筒状ケーシング
3〜3C キャップ体
4〜4C 絶縁パッド
5 消弧剤
6 ヒューズ特定情報
50〜50C ヒューズ(本発明)
2 筒状ケーシング
3〜3C キャップ体
4〜4C 絶縁パッド
5 消弧剤
6 ヒューズ特定情報
50〜50C ヒューズ(本発明)
Claims (5)
- 溶断部の両側に端子部を有する金属製のヒューズエレメントと、前記ヒューズエレメントの溶断部を包囲する電気絶縁性の筒状ケーシングと、前記ヒューズエレメントの端子部を前記筒状ケーシングの側胴部から露出させた状態で前記筒状ケーシングの両端部に嵌着するキャップ体とを備えて成るヒューズであって、
前記ヒューズエレメントと前記キャップ体との間に、電気絶縁体を介在させるか、または前記キャップ体自体を電気絶縁体で構成することにより、前記キャップ体の前記端子部に対する電気絶縁性を確保したことを特徴とするヒューズ。 - 前記ヒューズエレメントの端子部は、溶断部側に、外周面が前記筒状ケーシングの肉厚範囲内に位置する円板を該筒状ケーシングの側胴部として一体に備えると共に、
該側胴部の端子部側には、表面に定格電圧、定格電流等のヒューズ特定情報が記載されている絶縁パッドが嵌着され、
該絶縁パッドの外周部の一部が、前記キャップ体と前記円板の外周面との間に介在していることを特徴とする請求項1記載のヒューズ。 - 前記筒状ケーシングは、その外筒部と、側胴部とが電気絶縁体で構成されていることを特徴とする請求項1記載のヒューズ。
- 前記ヒューズエレメントの端子部は、溶断部側に、外周面が前記筒状ケーシングの肉厚範囲内に位置する外径の円板を該筒状ケーシングの側胴部として一体に備えると共に、
前記キャップ体の材質を電気絶縁体で構成し、
該側キャップ体の外表面には、定格電圧、定格電流等のヒューズ特定情報が記載されていることを特徴とする請求項1記載のヒューズ。 - 前記キャップ体は、前記筒状ケーシングの側胴部を一体に備えると共に、該キャップ体の材質が電気絶縁体で構成されていることを特徴とする請求項1記載のヒューズ。
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2009
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