JP6816875B2 - 保護素子 - Google Patents

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Description

本発明は、保護素子に関する。
特許文献1は、保護素子にかかる発明を開示する。特許文献1にかかる保護素子は、一対の電極と、発熱片と、接合材と、抵抗器と、弾性体とを備える。一対の電極は互いに対向するよう配置される。発熱片は、一対の電極間にまたがって配置される。発熱片は電流が流れると発熱する。接合材は、発熱片を一対の電極それぞれへ接合する。抵抗器は、電流が流れると発熱する。これにより抵抗器は熱源の役割を果たす。弾性体は、一対の電極の間に配置される。弾性体が発熱片に分離力を加える。分離力は発熱片が一対の電極から離れる方向の力である。接合材の強度が所定の温度で所定の強さを下回る。その所定の温度は発熱片の発熱によって到達する温度である。所定の強さは分離力に耐える強さである。保護素子は、遮蔽用絶縁体と、磁場発生部とをさらに備える。遮蔽用絶縁体は、一対の電極の一方から見て他方を遮るように一対の電極間に配置される。磁場発生部は、一対の電極の間に予め磁力を発生させる。
特許文献1に開示された保護素子においては、弾性体によって発熱片が電極から離される。これにより電極間の電流は遮断される。電流が遮断された後、電極間にアークが発生すると、磁場発生部が発生させる磁力によってアークはローレンツ力を受ける。ローレンツ力を受けることによりアークは延びる。また、一対の電極の一方から見ると、他方は遮蔽用絶縁体によって遮られている。遮蔽用絶縁体によって遮られているので、一対の電極の一方から出たアークは遮蔽用絶縁体を避けた上で電極の他方に到達する。遮蔽用絶縁体を避けるので、アークは延びる。ローレンツ力とアークが遮蔽用絶縁体を避けたこととによってアークが延びると、延びない場合に比べ、アーク電圧が上昇する。また、アークは延ばされることで冷却される。アーク電圧の上昇とアークの冷却との相乗効果によってアークは持続し難くなる。その結果、特許文献1に開示された保護素子においては、大きな電流を流すことが可能になる。
特開2013−98134号公報
しかしながら、特許文献1に開示された保護素子には、抵抗器が発熱することにより接合材の強度を低下させる場合における熱効率に改善の余地がある。本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、電極と抵抗器とを備えている保護素子における熱効率を改善することにある。
図面を参照し本発明の保護素子を説明する。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためであって内容を図示した範囲に限定する意図ではない。
上述した課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、保護素子10は、一対の電極22,24と、通電体26と、接合材28と、弾性体32と、抵抗器70,72と、伝熱用絶縁固体74とを備える。一対の電極22,24は互いに対向するよう配置される。通電体26は、一対の電極22,24間にまたがって配置される。通電体26は一対の電極22,24間に電流が流れ得る状態にする。接合材28は、通電体26を一対の電極22,24それぞれへ接合する。弾性体32は、一対の電極22,24の間に配置される。弾性体32が通電体26に分離力を加える。抵抗器70,72は、一対の電極22,24の間に配置される。抵抗器70,72は接合材28に伝わる熱を発生させる。伝熱用絶縁固体74は、抵抗器70,72に接触する。伝熱用絶縁固体74は、一対の電極22,24の少なくとも一方に接触する。分離力は通電体26が一対の電極22,24から離れる方向の力である。接合材28の接合強度が所定の温度で所定の強さを下回る。その所定の温度は抵抗器70,72の発熱によって到達する温度である。所定の強さは分離力に耐える強さである。一対の電極22,24の双方が、端部100と、対向部102とを有している。端部100は、通電体26と接合される。対向部102は、端部100に連なる。対向部102は、抵抗器70,72と対向する。一対の電極22,24の少なくとも一方が、絶縁体接触部110,120をさらに有している。絶縁体接触部110,120は、対向部102から突出するように設けられる。絶縁体接触部110,120は、伝熱用絶縁固体74に接触する。
絶縁体接触部110,120が対向部102から突出し、かつ、伝熱用絶縁固体74に接触すると、そうでない場合に比べ、絶縁体接触部110,120を有する電極22,24における伝熱用絶縁固体74への接触面積が大きくなる。接触面積が大きくなると、伝熱用絶縁固体74からその電極22,24へ熱が伝わり易くなる。熱が伝わり易くなると、抵抗器70,72が発生させた熱のうち接合材28に伝わらないものが少なくなる。接合材28に伝わらない熱が少なくなると、接合材28の接合強度を低下させるための熱効率が改善される。
また、上述した一対の電極22,24の双方が絶縁体接触部110,120を有していることが望ましい。この場合、一対の電極22,24の一方が有する絶縁体接触部110,120が、抵抗器70,72の位置から見たとき一対の電極22,24の他方が有する絶縁体接触部110,120がある方向とは反対方向にあって突出していることが望ましい。
次に述べられる場合、抵抗器70,72が発生させ、かつ、互いに相反対の方向へ流れる熱がいずれも電極22,24に伝わる。その場合とは、一対の電極22,24の一方が有する絶縁体接触部110,120が、抵抗器70,72の位置から見たとき一対の電極22,24の他方が有する絶縁体接触部110,120がある方向とは反対方向にあって突出している場合である。これにより、抵抗器70,72が発生させた熱のうち接合材28に伝わらないものが少なくなる。接合材28に伝わらない熱が少なくなると、接合材28の接合強度を低下させるための熱効率が改善される。
もしくは、上述した一対の電極22,24の一方が有する絶縁体接触部が、空間形成片110の対を有していることが望ましい。空間形成片110は、対向部102から同じ方向に突出する。空間形成片110は、空間を形成するよう離れている。空間形成片110は、いずれも伝熱用絶縁固体74に接触する。
空間形成片110が空間を形成するよう離れていると、その空間から既に在る伝熱用絶縁固体74と電極22,24との隙間に別の伝熱用絶縁固体74を補充することが容易になる。別の伝熱用絶縁固体74を補充することができると、電極22,24と抵抗器70,72との接触面積を大きくできる。接触面積が大きくなると、伝熱用絶縁固体74からその電極22,24へ熱が伝わり易くなる。熱が伝わり易くなると、抵抗器70,72が発生させた熱のうち接合材28に伝わらないものが少なくなる。接合材28に伝わらない熱が少なくなると、接合材28の接合強度を低下させるための熱効率が改善される。
もしくは、上述した伝熱用絶縁固体74が、加熱体密着部82と、セラミック板84とを有していることが望ましい。加熱体密着部82は、抵抗器70,72に密着する。セラミック板84は、加熱体密着部82に密着する。
セラミック板84が加熱体密着部82に密着すると、抵抗器70,72から熱を受けたことにより加熱体密着部82の強度が低下しても、伝熱用絶縁固体74の変形が抑制される。
本発明によれば、電極と抵抗器とを備えている保護素子における熱効率を改善できる。
本発明のある実施形態にかかる保護素子の、一部が除去された状態での斜視図である。 本発明のある実施形態にかかる正極および負極を示す図である。 本発明のある実施形態にかかる保護素子の側面図である。 本発明のある実施形態における中間材の外観図である。 本発明のある実施形態における正極及び負極から離れた直後の通電体を示す図である。
以下、本発明について図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[構成の説明]
図1は、本実施形態にかかる保護素子10の斜視図である。図1において保護素子10は組み立てられた状態で示されている。この図において、保護素子10のケース46の一部は取り除かれている。図1に基づいて、本実施形態にかかる保護素子10の構成を説明する。本実施形態にかかる保護素子10は、絶縁基台20と、正極22と、負極24と、通電体26と、接合材28と、リード用絶縁体30と、圧縮コイルバネ32と、バネ用絶縁体34と、第1リード用端子36と、第2リード用端子38と、加熱体40と、管状支持体42と、ブロック状永久磁石44の対と、ケース46とを備える。
絶縁基台20は台として用いられる合成樹脂製の部材である。絶縁基台20は加熱体40が発生させる熱によって変形しない程度の耐熱性を有する。正極22と負極24とは絶縁基台20に固定される。絶縁基台20に固定されることにより、正極22と負極24とは互いに対向するように配置される。また、絶縁基台20は、第1リード支持部56と、第2リード支持部58とを有している。
本実施形態の場合、正極22と負極24とは周知のパワーライン(図示せず)に接続される。パワーラインとは、負荷に電力を供給するための電線である。そのパワーラインには図示されない負荷が接続されている。そのような負荷の例にはモータがある。正極22と負極24との間に電流が流れることにより、そのパワーラインに電流が流れる。そのパワーラインに電流が流れることにより、その負荷に電力が供給される。
本実施形態の場合、通電体26は正極22と負極24とにまたがって配置される。すなわち、保護素子10を組み立てたとき、通電体26は正極22の先端にも負極24の先端にも接合される。通電体26は金属製である。したがって、通電体26は、正極22と負極24とに接合させることにより、正極22と負極24とをそれらの間に電流が流れ得る状態にする。本実施形態の場合、通電体26のうち正極22にも負極24にも接合されていない箇所に図示されない孔が形成されている。
接合材28は通電体26を正極22に接合する。本実施形態の場合、別の接合材28は通電体26を負極24に接合する。本実施形態の場合、接合材28の接合強度は、所定の温度で所定の強さを下回る。本実施形態の場合、その「所定の温度」とは、加熱体40の発熱によって到達する温度である。本実施形態の場合、その「所定の強さ」とは、分離力に耐える強さである。本実施形態の場合、「分離力」とは、正極22及び負極24に接合されている通電体26がそれらの正極22及び負極24から離れる方向の力である。本実施形態の場合、この分離力は圧縮コイルバネ32によって加えられる。本実施形態の場合、接合材28は上述した「所定の温度」を融点とする合金である。本実施形態にかかる保護素子10の設計者は、周知の合金のなかから接合材28として接合強度が所定の温度で所定の強さを下回る任意の合金を選択できる。
リード用絶縁体30は、通電体26と圧縮コイルバネ32との間に配置される。本実施形態の場合、リード用絶縁体30は通電体26に固定される。リード用絶縁体30の中央には図示されない孔が開いている。この孔は通電体26の孔と連通している。
圧縮コイルバネ32は次の要件を満たす位置に配置される。第1の要件は通電体26と加熱体40との間であるという要件である。第2の要件は正極22と負極24との間であるという要件である。圧縮コイルバネ32は正極22及び負極24から離れる方向の力を通電体26に加える。このため、接合材28の接合強度が上述された所定の強さを下回るまで、圧縮コイルバネ32は圧縮された状態である。なお、本実施形態の場合、圧縮コイルバネ32はステンレス製(すなわち導体製)である。
バネ用絶縁体34は圧縮コイルバネ32と加熱体40との間に配置される。バネ用絶縁体34は圧縮コイルバネ32が加熱体40に直接接触することを防止する。これにより圧縮コイルバネ32と加熱体40との間は絶縁される。バネ用絶縁体34の中央には図示されない孔が開いている。
第1リード用端子36と第2リード用端子38とは絶縁基台20に固定される。第1リード用端子36と第2リード用端子38とは加熱体40と周知の信号ライン(図示せず)とに接続されている。信号ラインは、加熱体40を制御するための電線である。その信号ラインに電流が流れることにより、第1リード用端子36と第2リード用端子38とにも電流が流れる。第1リード用端子36と第2リード用端子38とに電流が流れると、加熱体40に電流が流れる。
加熱体40は正極22と負極24とに挟まれるように配置される。加熱体40は第1リード用端子36と第2リード用端子38とに接続されている。第1リード用端子36と第2リード用端子38とに電流が流れると、加熱体40にも電流が流れる。加熱体40は自らに電流が流れると発熱する。これにより加熱体40は熱源の役割を果たす。
管状支持体42は、加熱体40と第2リード支持部58との間に配置される。本実施形態の場合、管状支持体42は、管状の部材である。管状支持体42は、圧縮コイルバネ32から力を受ける加熱体40を支持する。
ブロック状永久磁石44は磁力を発生させる。ブロック状永久磁石44の対は、正極22と負極24とを挟むように配置される。したがって、これらブロック状永久磁石44の対が磁力を発生させている空間は正極22と負極24との間を含んでいる。従って、正極22と負極24との間には磁力が生じている。磁力が発生することで、通電体26が正極22及び負極24から離れたときにアークが発生しても、そのアークを効率よく冷やすことができる。
ケース46は、絶縁基台20と、正極22の一部と、負極24の一部と、通電体26と、接合材28と、リード用絶縁体30と、圧縮コイルバネ32と、バネ用絶縁体34と、第1リード用端子36の一部と、第2リード用端子38の一部と、加熱体40と、管状支持体42と、ブロック状永久磁石44とを覆う。ケース46は、ブロック状永久磁石44を所定の位置に固定するための部品でもある。ケース46の素材は合成樹脂である。ケース46は、図示されない磁石収容部を有する。その磁石収容部にブロック状永久磁石44が収容される。
図2は、本実施形態にかかる正極22および負極24を示す図である。図2におけるこれらの配置は、絶縁基台20に固定されている場合と同様になっている。図1と図2とに基づいて、本実施形態にかかる正極22と負極24との構成を説明する。
本実施形態においては、正極22および負極24の双方が、端部100と、対向平面102とを有している。端部100は、通電体26と接合される。対向平面102は、端部100に連なる。対向平面102は、圧縮コイルバネ32および加熱体40と対向する。
本実施形態の場合、正極22が、空間形成片110の対をさらに有している。空間形成片110の対は、いずれも、正極22の対向平面102から突出するように設けられる。空間形成片110の対は、加熱体40から見て負極24の支持接触部120とは反対側から突出している。空間形成片110の対は、本発明に言う絶縁体接触部の一種である。
本実施形態の場合、負極24が、支持接触部120をさらに有している。支持接触部120は、負極24の対向平面102から突出するように設けられる。支持接触部120は、加熱体40の位置から見たとき正極22の空間形成片110の対がある方向とは反対方向にあって突出している。支持接触部120は、本発明に言う絶縁体接触部の一種である。
図3は、本実施形態にかかる保護素子10の側面図である。図3において、負極24と加熱体40の一部とケース46の一部とは取り除かれている。図3に基づいて、本実施形態にかかる加熱体40の構成を説明する。
本実施形態にかかる加熱体40は、複数の巻線抵抗器70,72と、伝熱用絶縁固体74と、第1リード線76と、第2リード線78とを有している。巻線抵抗器70,72は、正極22と負極24との間に配置される。本実施形態にかかる巻線抵抗器70,72は、図示されないセラミックスコアに抵抗線が巻き付けられたものである。巻線抵抗器70,72は、電力が供給されると熱を発生する。これら複数の巻線抵抗器70,72は、互いに直列に接続される。伝熱用絶縁固体74は、巻線抵抗器70,72を取り囲む。伝熱用絶縁固体74は、正極22および負極24に接触する。これにより、複数の巻線抵抗器70,72が発生させた熱は正極22と負極24とを介して接合材28に伝わる。第1リード線76は巻線抵抗器70に接続されている。第1リード線76はリード用絶縁体30の孔と通電体26の孔とを貫通する。リード用絶縁体30の孔の内径が通電体26の孔の内径より小さいため、第1リード線76と通電体26との間は絶縁される。また、第1リード線76はバネ用絶縁体34の孔と圧縮コイルバネ32とを貫通する。第1リード線76は、第1リード用端子36に接続される。第1リード線76は、絶縁基台20の第1リード支持部56に支持される。第2リード線78は、巻線抵抗器72と第2リード用端子38とに接続される。第2リード線78は、絶縁基台20の第2リード支持部58に支持される。第2リード線78は、管状支持体42を貫通する。
伝熱用絶縁固体74は、加熱体密着部82と、セラミック板84とを有している。本実施形態の場合、加熱体密着部82の素材は合成樹脂である。加熱体密着部82は、巻線抵抗器70,72それぞれに密着する。上述された正極22および負極24の対向平面102と空間形成片110の対とは、加熱体密着部82に密着する。セラミック板84は、加熱体密着部82に密着する。セラミック板84は、加熱体密着部82を補強する。上述された支持接触部120は、セラミック板84に密着する。
[製造方法の説明]
本実施形態にかかる保護素子10の製造方法は以下の通りである。まず、製造者は、本実施形態にかかる保護素子10のうち絶縁基台20と、正極22と、負極24と、通電体26と、リード用絶縁体30と、圧縮コイルバネ32と、バネ用絶縁体34と、第1リード用端子36と、第2リード用端子38と、管状支持体42と、ブロック状永久磁石44の対と、ケース46とを製造する。これらの製造方法は周知なのでここではその詳細な説明は繰り返されない。次に、製造者は、負極24と、第1リード用端子36と、第2リード用端子38とを、絶縁基台20の上に固定する。次に、製造者は、接合材28によって負極24の端部100に通電体26を接合させる。本実施形態の場合、この接合材28は周知の合金である。負極24の端部100に通電体26が接合されると、製造者は、第1リード線76を第1リード用端子36に接続する。製造者は、第2リード線78を第2リード用端子38に接続する。次に、製造者は、巻線抵抗器70,72と第1リード線76と第2リード線78とセラミック板84とを図示されない金型の中に収容する。金型への収容作業が終了すると、製造者は、その金型を用いて、成型により中間材130を製造する。図4は、その中間材130の外観図である。中間材130が製造されると、製造者は、その中間材130の第1リード線76を、通電体26の孔と、リード用絶縁体30の孔と、圧縮コイルバネ32と、バネ用絶縁体34の孔とに貫通させる。それらに中間材130の第1リード線76が貫通すると、製造者は、第2リード用端子38を管状支持体42に貫通させる。第2リード用端子38が管状支持体42を貫通すると、製造者は、その中間材130を負極24の支持接触部120の上に載せる。中間材130が支持接触部120の上に載ると、製造者は、正極22を、絶縁基台20の上に固定する。これにより、中間材130は、正極22の空間形成片110の対に覆われることとなる。次に、製造者は、接合材28によって正極22の端部100に通電体26を接合させる。通電体26が正極22の端部100に接合されると、製造者は、空間形成片110の対の間から、中間材130と正極22および負極24との間に、合成樹脂を注入する。その合成樹脂が固化することにより、固化した合成樹脂と中間材130とからなる物体は加熱体40となる。合成樹脂が固化すると、製造者は、ブロック状永久磁石44の対が予め収容されているケース46を絶縁基台20に固定する。これにより、本実施形態にかかる保護素子10が完成する。
[使用方法の説明]
本実施形態にかかる保護素子10の使用方法は以下の通りである。まず、使用者は、本実施形態にかかる保護素子10による保護の対象となる回路(図示せず)に、本実施形態にかかる保護素子10を接続する。その回路は、モータその他の負荷に仕事をさせるためのものである。その回路は、パワーラインのほか、センサと、制御装置と、信号ラインとを有している。パワーラインとは、負荷(負荷の例にはモータがある)に電力を供給するための電線のことである。センサは、この回路の設計者によって予め想定されている異常を検知する。制御装置は、センサがその異常を検知したことを受けて本実施形態にかかる保護素子10を動作させる。信号ラインは、その制御装置と本実施形態にかかる保護素子10の加熱体40とを接続するための電線である。使用者は、本実施形態にかかる保護素子10のうち正極22と負極24とをパワーラインに接続する。使用者は、第1リード用端子36と第2リード用端子38とを信号ラインに接続する。これにより、本実施形態にかかる保護素子10は使用可能な状態となる。この回路の使用中、パワーラインは、図示されない電源から供給された電力を負荷に供給している。電力の供給中、センサが上述した異常を検知すると、制御装置は、信号ラインを介して本実施形態にかかる保護素子10に電流を流す。その電流は、第1リード用端子36と第2リード用端子38とを介して加熱体40に流れる。加熱体40に電流が流れると、加熱体40は発熱する。加熱体40が発熱した結果、接合材28の接合強度が所定の強さを下回ると、圧縮コイルバネ32は、通電体26を正極22及び負極24から離す。図5は、正極22及び負極24から離れた直後の通電体26を示す図(この図において加熱体40内部の構造は省略されている)である。通電体26が正極22及び負極24から離れると、パワーラインを流れる電流は遮断される。その電流が遮断されると、負荷への電力の供給は停止する。
[効果の説明]
以上のように、本実施形態にかかる保護素子10においては、空間形成片110の対と支持接触部120とが対向平面102から突出し、かつ、それらが伝熱用絶縁固体74に接触する。その場合、そうでない場合に比べ、正極22及び負極24における伝熱用絶縁固体74への接触面積が大きくなる。接触面積が大きくなると、正極22及び負極24へ伝熱用絶縁固体74からの熱が伝わり易くなる。熱が伝わり易くなると、抵抗器70,72が発生させた熱のうち接合材28に伝わらないものが少なくなる。接合材28に伝わらない熱が少なくなると、接合材28の接合強度を低下させるための熱効率が改善される。
また、本実施形態にかかる保護素子10においては、抵抗器70,72の位置から見たとき支持接触部120は空間形成片110の対がある方向とは反対方向にあって突出している。これにより、抵抗器70,72が発生させ、かつ、互いに相反対の方向へ流れる熱がいずれも正極22及び負極24のいずれかに伝わる。それらの熱がいずれも正極22及び負極24のいずれかに伝わるので、抵抗器70,72が発生させた熱のうち接合材28に伝わらないものが少なくなる。接合材28に伝わらない熱が少なくなると、接合材28の接合強度を低下させるための熱効率が改善される。
また、図1に示されているように、本実施形態にかかる保護素子10においては、空間形成片110が空間を形成するよう離れている。空間形成片110が空間を形成するよう離れていると、その空間から既に在る加熱体密着部82と正極22との隙間に別の加熱体密着部82を補充することが容易になる。別の加熱体密着部82を補充することができると、正極22と抵抗器70,72との接触面積を大きくできる。接触面積が大きくなると、加熱体密着部82から正極22へ熱が伝わり易くなる。熱が伝わり易くなると、抵抗器70,72が発生させた熱のうち接合材28に伝わらないものが少なくなる。接合材28に伝わらない熱が少なくなると、接合材28の接合強度を低下させるための熱効率が改善される。
また、本実施形態にかかる保護素子10においては、セラミック板84が加熱体密着部82に密着する。これにより、抵抗器70,72から熱を受けたことにより加熱体密着部82の強度が低下しても、伝熱用絶縁固体74の変形が抑制される。
また、本実施形態にかかる保護素子10において、第1リード線76が、絶縁基台20の第1リード支持部56に支持される。第2リード線78が、絶縁基台20の第2リード支持部58に支持される。これにより、第1リード線76と第2リード線78とが第1リード支持部56と第2リード支持部58とに支持されていない場合に比べ、加熱体40特に第1リード端子36と第1リード線76の接合部と第2リード端子38と第2リード線78の接合部との疲労破壊が生じ難くなる。
また、本実施形態にかかる保護素子10において、管状支持体42は、加熱体40と第2リード支持部58との間に配置される。管状支持体42は、圧縮コイルバネ32から力を受ける加熱体40を支持する。これにより、接合材28の接合強度が所定の強さを下回ったとき、圧縮コイルバネ32が通電体26を正極22及び負極24から十分離すことができる。
〈変形例の説明〉
上述した保護素子10は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものである。上述した保護素子10は、本発明の技術的思想の範囲内において種々の変更を加え得るものである。
例えば、伝熱用絶縁固体74の構成は上述したものに限定されない。伝熱用絶縁固体74は加熱体密着部82のみからなっていてもよい。
また、絶縁体接触部の形態は上述したものに限定されない。正極22及び負極24がいずれも支持接触部120を有していてもよい。これらがいずれも空間形成片110の対を有していてもよい。ただし、これらがいずれも空間形成片110の対を有している場合、伝熱用絶縁固体74が加熱体密着部82とセラミック板84とを有しており、かつ、加熱体密着部82をセラミック板84が支持することが望ましい。また、絶縁体接触部が突出する位置は抵抗器70,72から見た互いに反対側の位置でなくてもよい。
また、絶縁基台20の素材は特に限定されない。例えばフェノール樹脂がその素材として利用できる。一対の電極である正極22及び負極24の素材も特に限定されない。例えば銅や錫めっき真鍮などがその素材として利用できる。通電体26の素材も特に限定されない。
また、接合材28の素材は特に限定されない。その素材の例には、合金の他、純金属、及び、導電性接着剤がある。
また、リード用絶縁体30を備える代わりに通電体26の表面に絶縁膜を形成してもよい。
また、保護素子10は、圧縮コイルバネ32の代わりに、別の弾性体を備えてもよい。
また、保護素子10は、巻線抵抗器70,72の代わりに、別の抵抗器を備えてもよい。
また、正極22および負極24は、対向平面102に代えて、巻線抵抗器70,72と対向する対向部を有していてもよい。この場合、対向部の形態は特に限定されない。例えば、対向部は、巻線抵抗器70,72に向かって張り出す凸面でもよい。対向部は、巻線抵抗器70,72に向かって突出する突起が複数突出する面でもよい。
10…保護素子
20…絶縁基台
22…正極
24…負極
26…通電体
28…接合材
30…リード用絶縁体
32…圧縮コイルバネ
34…バネ用絶縁体
36…第1リード用端子
38…第2リード用端子
38…通電体
40…加熱体
42…管状支持体
44…ブロック状永久磁石
46…ケース
70,72…巻線抵抗器
74…伝熱用絶縁固体
76…第1リード線
78…第2リード線
82…加熱体密着部
84…セラミック板
100…端部
102…対向平面
110…空間形成片
120…支持接触部
130…中間材

Claims (4)

  1. 互いに対向するよう配置される一対の電極と、
    前記一対の電極間にまたがって配置され、かつ、前記一対の電極間に電流が流れ得る状態にする通電体と、
    前記通電体を前記一対の電極それぞれへ接合する接合材と、
    前記一対の電極間に配置され、かつ、前記通電体に分離力を加える弾性体と、
    前記一対の電極間に配置され、かつ、前記接合材に伝わる熱を発生させる抵抗器と、
    前記抵抗器に接触し、かつ、前記一対の電極の少なくとも一方に接触する伝熱用絶縁固体とを備え、
    前記分離力は前記通電体が前記一対の電極から離れる方向の力であり、
    前記接合材の接合強度が所定の温度で所定の強さを下回り、
    前記所定の温度が前記抵抗器の発熱によって到達する温度であり、
    前記所定の強さは前記分離力に耐える強さである保護素子であって、
    前記一対の電極の双方が、
    前記通電体と接合される端部と、
    前記端部に連なり前記抵抗器と対向する対向部とを有しており、
    前記一対の電極の少なくとも一方が、前記対向部から突出するように設けられ前記伝熱用絶縁固体に接触する絶縁体接触部をさらに有していることを特徴とする保護素子。
  2. 前記一対の電極の双方が前記絶縁体接触部を有しており、
    前記一対の電極の一方が有する前記絶縁体接触部が、前記抵抗器の位置から見たとき前記一対の電極の他方が有する前記絶縁体接触部がある方向とは反対方向にあって突出していることを特徴とする請求項1に記載の保護素子。
  3. 前記一対の電極の一方が有する前記絶縁体接触部が、前記対向部から同じ方向に突出し空間を形成するよう離れておりいずれも前記伝熱用絶縁固体に接触する空間形成片の対を有していることを特徴とする請求項2に記載の保護素子。
  4. 前記伝熱用絶縁固体が、
    前記抵抗器に密着する加熱体密着部と、
    前記加熱体密着部に密着するセラミック板とを有していることを特徴とする請求項1に記載の保護素子。
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