JP2010256784A - 波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法 - Google Patents

波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】変換効率を向上させ、かつ、安定した出力が得られる波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる波長変換装置は、基本波光を発生するレーザー光源1と、基本波光及びその高調波光のうち少なくともいずれか一方を入射光として波長変換光12を発生する非線形光学結晶7と、非線形光学結晶7への入射光の出力を調整する出力可変手段5と、非線形光学結晶7の温度を調整する温度調整器11とを有する。さらに、波長変換装置は、出力可変手段5を制御して、波長変換光12の出力が略一定になるように入射光の出力を調整しながら、温度調整器11を制御して、入射光の出力が1回の温度調整期間において最小となるように非線形光学結晶7の温度を調整する制御部9を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法に関する。
微細化が進む半導体露光用フォトマスク原板の製造過程では、原板内の微小な欠陥を測定することが必要である。また、微細な露光パターンが描かれたレチクルに対しては、実際のパターンが正しく描かれているか、パターン上に欠陥が無いかを測定する必要もある。このような目的には、連続ないし高繰返しパルス出力の光を被測定対象物に照射して、その散乱等による強度変化を捉えて比較する半導体欠陥検査装置が用いられている。
その方法は多岐に渡るが、概して光源の波長を短波長化する程に分解能が向上するので、近年では紫外域の光源が利用されている。このような用途の紫外光源として波長515nm、ないし488nmで発振するアルゴンイオンレーザーの第2高調波(波長257、244nm)が古くから使われている。アルゴンレーザーは、低効率で大電力を必要とする上、装置の寿命が短く、頻繁な交換や調整作業が必要になるという課題を抱えている。このため、24時間稼動を前提とする半導体製造工場等では、長寿命な固体レーザー光源の利用が望まれ続けている。
固体レーザーによる紫外光源としては、Nd:YAGないしNd:YVOレーザー(波長1064nm)の第4次高調波(波長266nm)が広く利用されつつある。第4次高調波は、1064nmの光の第2高調波(波長532nm)を入射光として非線形光学結晶によって更に半分の波長の266nmに変換して発生させる。このための実用的な非線形光学結晶として、BBO結晶及びCLBO結晶が知られている。また、波長266nmの光にさらに波長1064nmの光を和周波混合させると、波長213nmの第5次高調波が発生し、同様の目的に利用できる。第5次高調波発生用の非線形光学結晶としてもBBO結晶ないしCLBO結晶が利用される。
実用的な出力の第4次、第5次高調波を発生させるためには、BBO結晶もCLBO結晶も、位相整合条件と呼ばれる入射光と発生光に対する屈折率の関係を精密に保つ必要がある。屈折率には、温度依存性がある。ここで、長さ10nmのCLBO結晶による第4次高調波発生の場合の発生出力の温度依存性の計算例を図7に示す。図7において、縦軸は波長変換光出力の最大を1.0とした場合の波長変換光出力の割合、横軸は波長変換光出力が最大となる温度から変化した温度(℃)を表す。図7に示されるように、波長変換光出力が最大となる温度に対して1.75℃変動すると、波長変換光出力は20%低下してしまう。従って、非線形光学結晶は、ヒーターやペルチェ素子によって温度調整が可能な保持金具に取り付けると共に、温度調整器を用いて一定温度に保つ必要がある。
特開2007−233039号公報
第4次高調波発生では、非線形光学結晶に対して、高強度の波長532nm(2ω)の光を入射させることで波長266nm(4ω)の光に変換される。これと同時に、入射光と発生光の2光子吸収過程により、そのエネルギーの和6ωの光も発せられる。また、第5次高調波発生では、非線形光学結晶内において、波長1064nm(ω)及び266nm(4ω)の入射光と、波長213nm(5ω)の発生光が混在する。このため、発生した5ωの光と、通常、波長266nmの光より強度が強い波長1064nm(ω)の光との2光子吸収により、やはり6ωの光子が生成される。
6ωは波長177nmに相当し、BBO結晶(短波長吸収端190nm)やCLBO結晶(同180nm)ではほとんど透過できない波長であるため、これらの非線形光学結晶を加熱することになる。Yb3+ファイバーレーザー等で発生可能な波長1080nmを基本波としても、6ωは180nmに相当するのでやはり吸収されてしまう。このため、非線形光学結晶周囲の温度を一定に保ったとしても、波長変換光の発生に伴って、特に、非線形光学結晶のビームが通過する中心付近の温度が上昇する。従って、屈折率が変化し、位相整合が保てなくなる。また、非線形光学結晶内の不純物に起因して生成されるカラーセンターによる吸収も、同様に位相整合を破壊する原因となりうる。
局所的にでも温度が上昇して位相整合が破壊された場合、波長変換光の出力が低下する。また、波長変換光の出力を一定にしようとして入射光の強度を上げると、上述の各位相整合破壊要因は更に増加する。このため、一定の波長変換光出力を保つために加速度的に入射光の強度を増加させてゆく必要が生じ、この制御はいずれ破綻してしまうという問題がある。このような温度上昇による位相整合の破壊が生じた際は、ペルチェ素子やヒーターの駆動パワーを下げて結晶の周囲温度を下げると、ビーム中央付近の温度が本来の位相整合温度に戻せる。このことから、波長変換光出力の低下をある程度抑制、回復させることはできる。
本課題と類似の問題を指摘し対策を提案した公知技術が特許文献1に開示されている。特許文献1では、波長1μm帯の半導体レーザー光をニオブ酸リチウム(LiNbO)結晶による第2高調波発生によって波長0.5μmの可視光を発生させている。この際、光誘起屈折率変化(フォトリフラクティブ損傷)という現象が生じて位相整合を満足する温度が変化するという問題がある。このため、適宜温度調整器における目標温度を設定し直す必要があることを指摘している。ちなみにフォトリフラクティブ損傷は、LiNbO結晶では顕著であるとされるが、BBO結晶やCLBO結晶では発明者等の知る限り紫外光発生の課題として報告されていない。
特許文献1では、位相整合を取り戻すために半導体レーザーを一定の電流で駆動させ、非線形光学結晶を加熱又は冷却させながら波長変換光の強度を測定している。すなわち、非線形光学結晶への入射光出力を一定にして、非線形光学結晶の温度を変化させている。そして、非線形光学結晶の温度に対する波長変換光の強度関係を求め、その強度関係に基づいて非線形光学結晶の最適な保持温度を設定している。
しかしながら、この方法では、一日24時間稼動を前提とした半導体検査応用に使われる波長266nmや213nmという紫外光源に適用することは困難である。その理由の一つは、温度調整を行っている際に波長変換光の出力が変動してしまうので、24時間稼動を前提とする上記応用には使えないということである。これは致命的な問題である。また、2光子吸収は波長変換光が発生して初めて現れる吸収であり、波長変換光出力を変更するたびに最適温度は変化し測定し直さなければならなくなる。
更に、例えばCLBO結晶には吸湿性が高く不安定という結晶特有の問題があり、最適な位相整合温度を変化させる原因は2光子吸収以外にも複雑な要因が混合している。従って、その最適温度が常時といってよい程に変化し続けるということを発明者等は経験的に見出した。このため、特許文献1の技術では、安定な紫外光源を実現することは困難であると考えられる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、変換効率を向上させ、かつ、安定した出力が得られる波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる波長変換装置は、基本波光を発生するレーザー光源と、前記基本波光及びその高調波光のうち少なくともいずれか一方を入射光として波長変換光を発生する第1非線形光学結晶と、前記第1非線形光学結晶への前記入射光の出力を調整する出力可変手段と、前記第1非線形光学結晶の温度を調整する温度調整器と、前記出力可変手段を制御して、前記波長変換光の出力が略一定になるように前記入射光の出力を調整しながら、前記温度調整器を制御して、前記入射光の出力が1回の温度調整期間において最小となるように前記非線形光学結晶の温度を調整する制御部とを有するものである。これにより、変換効率を向上させ、かつ、安定した出力が得られる。
また、上記の波長変換装置は、前記波長変換光は、波長190nm以上270nm以下の深紫外光であることを特徴とするものである。
そして、上記の波長変換装置は、波長270nm以下の光を発生して前記第1非線形光学結晶に入射させる第2非線形光学結晶をさらに有し、前記温度調整器は、前記第1非線形光学結晶及び前記第2非線形光学結晶それぞれに対して温度を調整することを特徴とするものである。
さらに、上記の波長変換装置は、前記第1非線形光学結晶及び前記第2非線形光学結晶のうち少なくともいずれか一方は、長さ5mm以上のβバリウムボーレート(BBO)、又は長さ10mm以上のセシウムリチウムボーレート(CLBO)であることを特徴とするものである。
また、上記の波長変換装置は、前記基本波光の波長は1030nm以上1080nm以下であり、前記波長変換光の波長は前記基本波光の第4次高調波に相当する257.5nm以上270nm以下であることを特徴とするものである。あるいは、上記の波長変換装置は、前記基本波光の波長は1030nm以上1080nm以下であり、前記波長変換光は、前記基本波光と波長257.5nm以上270nm以下の第4次高調波光の和周波混合による波長206nm以上216nm以下の第5次高調波光であることを特徴とするものである。
他方、本発明にかかる波長変換方法は、基本波光及びその高調波光のうち少なくともいずれか一方を入射光として非線形光学結晶によって波長変換光を発生させる波長変換方法であって、前記非線形光学結晶からの前記波長変換光の出力が略一定になるように、前記非線形光学結晶への前記入射光の出力を調整するステップと、前記非線形光学結晶への前記入射光の出力が、1回の温度調整期間において最小となるように、前記非線形光学結晶の温度を調整して結晶温度を設定するステップとを並行して行うものである。
また、上記の波長変換方法であって、前記結晶温度を設定するステップでは、前記非線形光学結晶の温度を所定の温度変化量、前記入射光の出力が減少する方向に変化させるステップと、前記入射光の出力が減少から増加に転じるまで、前記非線形光学結晶の温度を所定の温度変化量ずつ、同一の方向に順次変化させるステップと、前記入射光の出力が減少から増加に転じる直前の温度を前記結晶温度に設定するステップとを有してもよい。
そして、上記の波長変換方法であって、前記温度変化量は、0.5℃以下であってもよい。
さらに、上記の波長変換方法であって、前記結晶温度を設定するステップは、前記結晶温度の設定を行ってから3時間以上の一定時間が経過したときに行われてもよい。前記結晶温度を設定するステップは、前記結晶温度の設定を行った直後の入射光の出力に対して前記入射光の出力が一定割合以上上昇したときに行われてもよい。前記結晶温度を設定するステップは、前記波長変換光出力を変更した後に行われてもよい。前記結晶温度を設定するステップは、前記非線形光学結晶を空間的に平行移動した後に行われてもよい。このように、定期的に結晶温度の設定を行うことにより、長時間でも安定した出力を得ることができる。
また、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、上記の波長変換方法を用いて出力された前記波長変換光を照射するステップを有するものである。
本発明によれば、変換効率を向上させ、かつ、安定した出力が得られる波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。 実施の形態1にかかる波長変換装置の動作を示す説明図である。 実施の形態1にかかる経過時間と結晶設定温度との関係を示すグラフである。 実施の形態2にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。 実施の形態3にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。 実施の形態4にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。 長さ10nmのCLBO結晶による第4次高調波発生の場合の発生出力の温度依存性の計算例を示すグラフである。
実施の形態1
本実施の形態にかかる波長変換装置は、例えば、半導体検査装置に光源として用いられる。なお、半導体検査装置とは、半導体自体を検査する装置に限らず、半導体を製造する際に用いられる部材を検査する装置を含むものとする。例えば、波長変換装置からの出力光は、半導体装置の製造に用いられるフォトマスク原板、レチクル等に照射される。これにより、フォトマスク原板、レチクル等の欠陥検出が行われる。まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる波長変換装置について説明する。図1は、波長変換装置の構成を示す概略図である。
レーザー光源1としては、例えば、固体レーザー発振器を用いることができる。本実施の形態では、レーザー光源1として、Qスイッチ動作のNd:YAGレーザー(波長1064nm)を用いる。すなわち、基本波の波長は、1064nmとなる。また、レーザー光源1は、非線形光学結晶を有してもよい。この場合、レーザー光源1から発生されるレーザー光2には、基本波光及びその高調波光が含まれる。
レーザー光2は、光出力可変手段5に入射する。光出力可変手段5は、後述する非線形光学結晶7への入射光の出力を調整するものである。光出力可変手段5は、1/2波長板3と偏光子4を有する。1/2波長板3は、偏光子4のレーザー光源1側に設けられる。レーザー光2は、1/2波長板3を通過することにより、偏光方向が変化する。1/2波長板3は、駆動装置17によって駆動される。駆動装置17は、例えば、モーターを備える回転駆動機構であり、1/2波長板3を回転させる。1/2波長板3の回転角度を制御することにより、1/2波長板3を通過するレーザー光2の偏光方向を制御することができる。
偏光子4は、1/2波長板3を通過したレーザー光2の偏光方向によって通過する光量が変化する光学素子である。従って、1/2波長板3を回転させてレーザー光2の偏光方向を調整することにより、偏光子4を通過するレーザー光2の光量を変化させることができる。すなわち、1/2波長板3及び偏光子4を通過することによって、レーザー光2の出力を可変させることができる。
光出力可変手段5を通過したレーザー光2は、光分岐手段6に入射する。光分岐手段6は、例えば部分反射ミラーである。光分岐手段6は、一部のレーザー光2を透過させ、その他のレーザー光2を反射させる。これにより、光分岐手段6に入射したレーザー光2が2方向に分岐する。光分岐手段6によって分岐された一方のレーザー光2は非線形光学結晶7に入力され、他方のレーザー光2は光検出器8に入力される。
具体的には、光分岐手段6を透過したレーザー光2は非線形光学結晶7に入射し、光分岐手段6によって反射されたレーザー光2は光検出器8に入射する。光検出器8は、光分岐手段6によって反射されたレーザー光2の強度を検出する。また、光分岐手段6は、所定の反射率及び透過率を有する。従って、光検出器8によって光分岐手段6を反射したレーザー光2の強度を測定することにより、光分岐手段6を透過したレーザー光2の強度が測定できる。すなわち、非線形光学結晶7への入射光出力を測定できる。
非線形光学結晶7は、基本波及びその高調波のうち少なくともいずれか一方を入射光として、さらに短波長に変換された波長変換光を発生する。非線形光学結晶7としては、βバリウムボーレート(BBO)結晶、セシウムリチウムボーレート(CLBO)結晶等を用いることができる。また、非線形光学結晶は、結晶長が長いほど波長変換光の強度が強くなる。このため、非線形光学結晶7としてBBO結晶を用いた場合は結晶長5mm以上、CLBO結晶を用いた場合は結晶長10mm以上とすることが好ましい。
非線形光学結晶7は、結晶保持装置10に固定される。結晶保持装置10は、ペルチェ素子、ヒーター等の熱源(冷熱源を含む)、及び温度センサ等の温度検出器を有する。熱源によって、非線形光学結晶7の加熱や冷却が可能となっている。また、結晶保持装置10は、温度調整器11によって温度が調整される。例えば、温度調整器11によって熱源としてのペルチェ素子に流す電流を制御してペルチェ素子の温度を調整する。これにより、非線形光学結晶7の温度が調整される。
非線形光学結晶7からは、波長変換されずに残存した基本波光(残存基本波光13)と、波長変換された高調波光(波長変換光12)とが発生される。これら残存基本波光13及び波長変換光12は、ダイクロイックミラー14によって分離される。ダイクロイックミラー14とは、薄膜による光の干渉を利用して、特定の波長領域の光を透過し、残りの波長領域を反射するミラーである。具体的には、残存基本波光13は、ダイクロイックミラー14を透過する。また、波長変換光12は、ダイクロイックミラー14を反射する。
ダイクロイックミラー14によって反射された波長変換光12は、反射ミラー18を介して、光分岐手段15に入射する。光分岐手段15は、例えば部分反射ミラーである。光分岐手段15によって一部の波長変換光12を透過させ、その他の波長変換光12を反射させる。これにより、光分岐手段15に入射した波長変換光12が2方向に分岐する。光分岐手段15によって分岐された一方の波長変換光12は外部に出力され、他方の波長変換光12は光検出器16に入力される。具体的には、光分岐手段15を透過した波長変換光12は外部に出射し、検査対象物等に照射される。また、光分岐手段15によって反射された波長変換光12は光検出器16に入射する。
光検出器16は、光分岐手段15によって反射された波長変換光12の強度を検出する。また、光分岐手段6と同様、光分岐手段15は、所定の反射率及び透過率を有する。すなわち、光検出器16によって光分岐手段15を反射した波長変換光12の強度を測定することにより、光分岐手段15を透過した波長変換光12の強度が測定できる。すなわち、波長変換装置からの波長変換光出力が測定できる。
光検出器(光出力測定器)8、16は、フォトダイオード等で構成され、光出力を電気信号に変換する。光検出器8、16からの出力は、制御部9に入力される。制御部9は、A/D変換器等を備えるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置である。A/D変換器によって出力電流はデジタル信号に変換され、所定の演算処理が行われる。
また、制御部9は、駆動装置17にも接続され、1/2波長板3を回転させる。すなわち、制御部9は、1/2波長板3の回転角度を制御している。これにより、レーザー光2の出力を変化させ、非線形光学結晶7への入射光出力を調整している。また、制御部9は、温度調整器11にも接続されており、結晶保持装置10の温度を調整することにより、非線形光学結晶7の温度を調整している。そして、制御部9は、光出力可変手段5を制御して、波長変換光出力が略一定になるように入射光出力を調整する。これと並行させながら、制御部9は、温度調整器11を制御して、入射光出力が1回の温度調整期間において最小となるように非線形光学結晶7の温度を調整する。本実施の形態にかかる波長変換装置は、以上のように構成される。
例えば、レーザー光源1からはレーザー光2として、波長1064nmの基本波光及び波長532nmの第2高調波光が発生する。レーザー光2は、光出力可変手段5及び光分岐手段6を介して非線形光学結晶7に入射する。これにより、波長532nmの第2高調波は、波長266nmの第4次高調波に変換される。すなわち、非線形光学結晶7は、波長1064nmの基本波光及び波長532nmの第2高調波光を入射光として、波長266nmの波長変換光12を発生させる。そして、波長266nmの波長変換光12と波長1064nmの残存基本波光13は、ダイクロイックミラー14によって分離される。
上記の例では、波長変換光12としての波長266nmの第4次高調波光を発生させたがこれに限られない。波長変換光12としては、波長190nm以上270nm以下の深紫外光であってもよい。このように短波長の波長変換光12を発生させる場合、非線形光学結晶7の最適温度は変動しやすく変換効率も変動しやすい。このような場合でも、本実施の形態によれば、非線形光学結晶7の変換効率を向上させることができる。また、通常、波長が短くなるほど分解能は向上するので、本実施の形態によれば欠陥検査等を正確に行うことができる。
また、波長1064nmの基本波光を例に挙げて説明したがこれに限られない。基本波光としては、波長1030nm以上1080nm以下の光を適用してもよい。すなわち、レーザー光源1として、長寿命な固体レーザーを用いることができる。この場合、波長変換光12の波長は、この基本波光の第4次高調波に相当する257.5nm以上270nm以下としてもよい。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる波長変換装置の動作について説明する。すなわち、波長変換方法について説明する。図2は、波長変換装置の動作を示す説明図である。図2において、縦軸は光出力及び結晶温度、横軸は時間を表す。
波長変換装置は、2つの制御ルーチンを並行して実行する。すなわち、2つの制御ルーチンを別個独立して実行する。第1の制御ルーチンでは、非線形光学結晶7からの波長変換光出力41が略一定になるように、非線形光学結晶7への入射光出力42を調整する。すなわち、波長変換装置を動作させている間、波長変換光出力41は常に略一定にする。換言すると、図1に示された光分岐手段15を透過した波長変換光12の出力を常に略一定にする。
例えば、目的とする応用に適した出力を制御部9に設定する。光分岐手段15を透過した波長変換光12と、光分岐手段15を反射した波長変換光12との強度比から、光検出器16により検出すべき目標値が決定される。そして、制御部9によって、光検出器16による実際の測定値が上記の目標値と略等しくなるよう、非線形光学結晶7への入射光(レーザー光2)の出力を制御する。すなわち、制御部9によって駆動装置17を動作させて1/2波長板3の回転角度を調整し、入射光出力42を制御する。このいわゆるフィードバック安定化制御は、よく行われている。このフィードバック制御は、以下に述べる第2の制御ルーチンとは独立して常に動作し続ける。
第2の制御ルーチンでは、結晶温度設定値40を制御する。まず、温度調整を開始させ、第1回目の温度最適化30を開始する。温度調整を開始させたら、結晶温度設定値40を変化させ、非線形光学結晶7の温度を変化させる。そして、温度変化の前後で非線形光学結晶7への入射光出力42を比較する。上記のように、波長変換光出力41は常に略一定なので、温度変化前に比べて温度変化後の入射光出力42が減少すれば、設定された波長変換光出力41を発生させるのに必要な入射光出力42が減少したことになる。すなわち、位相整合が回復して、変換効率が増加したことになる。この場合、直前の温度変化方向と同一の温度変化方向に最適な位相整合温度(最適温度)があることが判る。
一方、温度変化前に比べて温度変化後の入射光出力42が増加すれば、設定された波長変換光出力41を発生させるのに必要な入射光出力42が増加したことになる。すなわち、変換効率は、減少したことになる。この場合、直前の温度変化方向と反対の温度変化方向に最適温度があることが判る。このため、入射光出力42の変化に応じて、非線形光学結晶の温度を変化させて結晶温度を最適化する。すなわち、非線形光学結晶7への入射光出力42が、1回の温度調整期間(温度最適化期間)において最小となるように、非線形光学結晶7の温度を調整して結晶温度を設定する。
具体的には、制御部9によって光検出器8により測定される入射光出力42(レーザー光2の出力)を測定した後、温度調整器11に対して結晶保持装置10の設定温度を0.5℃低下させるように指令を与える。すなわち、結晶温度設定値40を0.5℃低下させる。そして、結晶保持装置10に取り付けられた温度検出器による非線形光学結晶7の実測温度が0.5℃低下した時点で、光検出器8により測定される入射光出力42を再度測定する。ここで、温度低下前と比較して、光検出器8による測定値が上昇すれば、変換効率が低下したことになる。この場合、最適な結晶温度は高い温度側にあることが判るので、次に制御部9により結晶温度設定値40を0.5℃上げるように指令する。すなわち、直前の温度変化方向とは反対方向に温度を変化させる。そして、同様に温度変化前後の入射光出力42を比較する。
一方、温度低下前と比較して、光検出器8による測定値が低下すれば、変換効率が増加したことになる。この場合、制御部9により結晶温度設定値40をさらに0.5℃下げるように指令する。すなわち、直前の温度変化方向とは同じ方向に温度を変化させる。そして、同様に温度変化前後の入射光出力42を比較する。図2においては、結晶温度設定値40が低下し、非線形光学結晶7の温度が低下すると、入射光出力42が低下する。このため、温度変化前後の入射光出力42を比較しながら、温度を逐次下げていく。温度最適化30の前半では、結晶温度設定値40の下降に従い、入射光出力42が減少している。
そして、入射光出力42が低下から増加に転じれば、変換効率が上昇から低下に転じるので、最適化温度を超えたことが判る。具体的には、結晶温度設定値40を下げすぎて、変換効率が減少する。すなわち、入射光出力42が増加に転じる直前の結晶温度設定値40が変換効率を最大とする最適化温度ということが判る。
つまり、この直前の結晶温度設定値40が、非線形光学結晶7への入射光出力42が最小となる結晶温度ということになる。また、本実施の形態では、所定の温度間隔をおいてそれぞれの結晶温度設定値40に対応する入射光出力42を測定している。この場合、実際に測定された入射光出力42の中で最小となっていればよい。また、温度最適化が複数回行われたとしても、そのとき行っている温度最適化(ここでは第1の温度最適化30)の期間において入射光出力42が最小となるようにすればよい。
そして、この直前の結晶温度設定値40に戻して制御を停止する。このように、結晶温度の設定では、まず、非線形光学結晶7の温度を所定の温度変化量、入射光出力42が減少する方向に変化させる。そして、入射光出力42が減少から増加に転じるまで、非線形光学結晶7の温度を所定の温度変化量ずつ、同一の方向に順次変化させる。そして、入射光出力42が減少から増加に転じる直前の温度を結晶温度に設定する。これにより、温度調整が終了し、1回目の温度最適化30が完了する。
温度最適化30が終了したら、一定温度駆動31を開始させる。具体的には、温度最適化30が終了した後、しばらく結晶温度設定値40を一定にして動作させる。例えば、結晶保持装置10に取り付けられた温度センサの出力が一定となるようにペルチェ素子に流す電流をフィードバック制御させる。しかし、非線形光学結晶7の吸収増加等に伴い、再び変換効率が低下する。すなわち、入射光出力42の増加が進むので、ある時点で再び結晶温度設定値40の最適化を行い、再び変換効率を最大とする結晶温度を見出している。すなわち、一定温度駆動31を終了させて、温度調整を開始させ、2回目の温度最適化32を開始させる。そして、1回目の温度最適化30と同様の動作を行い、結晶温度を設定する。以上のような2つの制御ルーチンを並行して実行するマルチタスク処理は、近年のパーソナルコンピュータであれば容易に実現可能である。
また図2を参照して説明した動作を続けていると、非線形光学結晶7での光の吸収量が増加して位相整合温度が初期の温度とは大きく変化することがありえる。さらに吸収量が増加すると温度最適化30、32を行っても十分な変換効率が得られなくなる。その場合、その非線形光学結晶7をリニアステージ等により空間的に平行移動させて、それまで使用されていなかった位置を光が通過するようにすれば初期の位相整合温度に戻すことができる。
ここで、光の吸収量により非線形光学結晶7の位相整合温度が大きく変化した後に、非線形光学結晶7を平行移動させると、平行移動前後で非線形光学結晶7の位相整合温度が大きく異なる。この場合、温度最適化30、32に要する時間が長くなるという問題が発生する。
したがって、非線形光学結晶7での光の吸収量の増加があまり大きく変化しない内に非線形光学結晶7を平行移動させてもよい。すなわち、非線形光学結晶7の位相整合温度が初期の温度から大きく変化しない内に非線形光学結晶7を平行移動させてもよい。例えば、図2における温度最適化30、32が行なわれる前に適宜非線形光学結晶7を平行移動させてもよい。これにより、最適位相整合温度の変化量は常に小さく抑えることができるので、温度最適化30、32に必要な時間を常に短く抑えることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、発生出力を略一定に保ったまま、温度調整を行う。すなわち、発生出力を常に略一定に保ったまま、その最適位相整合温度の変動を補償する。このため、温度最適化30、32を正確に行うことができ、波長変換効率を向上させることができる。また、温度最適化30、32の際でも、発生出力は略一定であるので光源として使用することができる。すなわち、長時間連続的に安定な紫外出力を発生させることができる。このため、本実施の形態にかかる波長変換装置は、24時間稼動を前提とする半導体検査装置等に用いることに適している。この半導体検査装置を用いることにより、生産性が向上し、性能がよい半導体装置を得ることができる。
なお、長波長の波長変換光を発生させる場合と比較して、短波長の波長変換光を発生させる場合には、非線形光学結晶7の最適温度の変動が大きくなることが多い。例えば、短波長の波長変換光を発生させる場合には2光子吸収という短波長特有の現象が発生し、この場合、波長変換光出力が変化すると最適温度も変化する。また、例えばCLBO結晶の場合、吸湿性が高く不安定であるといった結晶特有の問題がある。従って、本実施の形態で用いられる、BBO結晶やCLBO結晶等の非線形光学結晶7は、様々な特性変化要因により最適な位相整合温度が常時といってよい程に変化し続ける。
ここで、経過時間と結晶設定温度との関係を示すグラフを図3に示す。図3において縦軸は波長変換効率最大温度(℃)、すなわち温度最適化により設定された結晶温度を表す。また、図3において横軸は経過時間(日)を表す。ここでは、非線形光学結晶7に対する入射光の波長は1064nmと266nm、非線形光学結晶7からの発生光の波長は213nmである。すなわち、図1に示されるレーザー光2として波長1064nmの基本波光及び波長266nmの第4次高調波光が非線形光学結晶7に入射する。そして、波長変換光12として波長213nmの第5次高調波光が非線形光学結晶7から出射される。また、非線形光学結晶7としては、長さ10mmのCLBO結晶が用いられている。
図3に示すように、温度最適化で設定された結晶温度は、常に一定ではなく、時間の経過に伴い変動している。すなわち、CLBO結晶の最適温度が変化する。また、最適温度は、一方的に低下するとは限らない。すなわち、最適温度の変動は、一定の挙動を示すのではなく、予測が困難である。この理由は、上記のように、CLBO結晶の最適温度を決める要因が複雑であることや、結晶周囲の微小な温度変化にも影響されることが考えられる。また、BBO結晶でも同様の現象が認められる。このように、最適温度が変化する場合でも、結晶温度を適宜補正し、最適な位相整合温度とすることができる。また、本実施の形態にかかる波長変換装置は、非線形光学結晶の種類や最適温度の変化の方向に関わらず適用することができる。
また、温度最適化は、一定時間毎に定期的に行ってもよい。すなわち、結晶温度を設定してから一定時間が経過したときに行ってもよい。ここで、一定時間とは、3時間、4時間、12時間等の3時間以上にすることが好ましい。また、温度最適化は、温度最適化を行った直後の入射光出力42に対して実際の入射光出力42が一定割合以上上昇したときに行ってもよい。換言すると、温度最適化は、変換効率が一定割合(例えば5%)低下したときに行ってもよい。また、一定とする電気信号出力の目標値を変更した後に行ってもよい。すなわち、光検出器16からの出力の目標値を変更した後に行ってもよい。換言すると、波長変換光出力41を変更した後に行ってもよい。
また、上記のように、非線形光学結晶7を空間的に平行移動させる場合、温度最適化は、非線形光学結晶7を空間的に平行移動した後に行ってもよい。ある使用位置(光が通過する位置)での光の吸収量があまり大きくならない内に非線形光学結晶7を平行移動させれば、位相整合温度があまり変化しない内に使用位置が移動することになる。この場合、移動後直ぐに温度最適化をすれば、調整の温度変化量を小さく保つことができる。したがって、温度最適化に要する時間を短くすることができ、長期間の運用に有利になるというリットがある。また一度使用した位置も、あまり損傷が進まない内に移動したことになるので、非線形光学結晶7を往復運動させれば何回も使用可能である。
また、温度最適化を行う条件としては、上記の4つの条件のうち、1つのみを選択してもよいし、複数の条件を組みあせてもよい。複数の条件を組み合わせた場合、これら複数の条件のうち、いずれかの条件を満たしたときに温度最適化を行う。
また、本実施の形態では、1回あたりの温度変化量を0.5℃としたが、0.5℃以下であれば適用することができる。発明者等は、半導体検査に必要な数10mW〜数100mWの紫外光を発生させるためには、CLBO結晶であれば長さ10mm以上、BBO結晶であれば5mm以上が必要であると実験的に確認している。結晶長が長ければ長いほど、波長変換光出力の温度依存性は敏感となる。
例えば、長さ10mmのCLBO結晶は、図7に示されるような波長変換光出力の温度依存性を有する。本発明を実現するのに最大の温度幅(温度変化量)は、0.5℃であることを発明者は実験的に見出した。これより大きく温度を変化させると、波長変換光12の出力が大きく変化し、出力安定化のフィードバックが追随できずに出力が安定化できない場合がありうる。もちろん、温度幅は、0.5℃に限られることなく、0.5℃以下であれば、0.2℃、0.05℃等のより小さい温度幅とすることもできる。ただし、例えば0.001℃のように温度幅が小さすぎると、最適温度を見出すのに時間がかかり過ぎてしまい、実用的ではない。
また、温度幅は、常に一定としてもよいし、変化させてもよい。例えば、温度変化前後の入射光出力の変化量が小さいときは温度幅を大きくし、温度変化前後の入射光出力の変化量が大きいときは温度幅を小さくしてもよい。このように、温度幅を変化させるときも、最適温度付近では、温度幅を0.5℃以下とする。
なお、本実施の形態では、入射光出力を1/2波長板3及び偏光子4を組み合わせた光出力可変手段5によって変化させたがこれに限られない。例えば、レーザー光源1への消費電力を可変することでも可能である。すなわち、光出力可変手段として、レーザー光源1へ供給する電力を制御する制御手段を用いてもよい。また、非線形光学結晶7への入射光の強度(入射光出力)を光検出器8によって測定しているがこれに限られない。例えば、1/2波長板3の回転角度から非線形光学結晶7への入射光出力を把握してもよい。この場合、光分岐手段6及び光検出器8を設ける必要はない。
なお、上記のように、レーザー光源1は非線形光学結晶を有する場合があるが、この非線形光学結晶は、長波長の波長変換光を発生させるので比較的安定である。このため、最適温度も変動しにくく、例えば、結晶保持装置の温度検出器の温度を常に一定にするなど一般的な方法を用いて結晶温度を設定することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、1つの非線形光学結晶を有するのに対して、本実施の形態では2つの非線形光学結晶を有する。なお、実施の形態1と重複する説明は、適宜省略又は簡略化する。まず、図4を参照して、本実施の形態にかかる波長変換装置の構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。
本実施の形態にかかる波長変換装置は、図1に示される波長変換装置に、非線形光学結晶7b及び結晶保持装置10bが追加された構成を有する。非線形光学結晶7bは、非線形光学結晶7とダイクロイックミラー14との間に設けられる。すなわち、非線形光学結晶7からの発生光19は、非線形光学結晶7bに入射してさらに波長変換され、波長変換光12を発生する。また、非線形光学結晶7及び非線形光学結晶7bは、いずれも270nm以下の深紫外光を発生させる。
また、2つの非線形光学結晶7、7bは、同じ波長の波長変換光を発生させてもよい。同じ波長の波長変換光を発生する2つの非線形光学結晶を連続的に配置して、変換効率の向上を図ることは公知の技術である。例えば、基本光源としてのレーザー光源1にQスイッチ動作のNd:YAGレーザー(波長1064nm)を用いる。また、レーザー光源1は、非線形光学結晶を有し、波長1064nmの基本波を波長532nmの第2高調波に変換する。そして、2つの非線形光学結晶7、7bは、波長532nmの第2高調波から波長266nmの第4次高調波に波長変換を行う。これにより、高効率化を図ることができる。この場合、波長変換光12として、波長266nmの第4次高調波光が出力される。
これに限らず、2つの非線形光学結晶7、7bは、異なる波長の波長変換光を発生させてもよい。すなわち、非線形光学結晶7bによって、非線形光学結晶7からの波長変換光をさらに短波長の光に変換してもよい。この場合でも上記と同様の構成とすることができる。前段の非線形光学結晶7には、例えば、波長1064nmの基本波光及び波長532nmの第2高調波光が入射する。そして、非線形光学結晶7によって、波長532nmの第2高調波から波長266nmの第4次高調波に波長変換される。後段の非線形光学結晶7bには、非線形光学結晶7からの発生光19が入射する。そして、非線形光学結晶7bによって、波長266nmの第4次高調波と波長1064nmの基本波とが和周波混合され、波長213nmの第5次高調波が発生する。この場合、波長変換光12として、波長213nmの第5次高調波光が出力される。また、非線形光学結晶7、7bの長さは、同じでもよいし異なっていてもよい。
非線形光学結晶7bは、結晶保持装置10bに保持される。また、結晶保持装置10と同様、結晶保持装置10bも熱源と温度検出器を有する。また、結晶保持装置10bは、温度調整器11によって温度が調整される。すなわち、温度調整器11は、結晶保持装置10、10bの温度を別々に調整する。なお、温度調整器11は1つとしてもよいし、結晶保持装置10、10bに対応して2つとしてもよい。
また、ダイクロイックミラー14及び光分岐手段15は、発生目的の光の波長に合わせて設計されている。例えば、上記のように、後段の非線形光学結晶7bから213nmの波長変換光12が発生される場合、発生目的の光の波長は213nmである。この場合、波長213nmの光を反射し、それ以外の波長の光を透過させる特性を有するダイクロイックミラー14を用いる。そして、光分岐手段15は、波長213nmの波長変換光12のうち、一部の波長変換光12を透過させ、その他の波長変換光12を反射させる。本実施の形態にかかる波長変換装置は、以上のような構成を有する。
本実施の形態においては、最初に非線形光学結晶7の温度最適化を行い、引き続き非線形光学結晶7bの温度最適化を行えばよい。すなわち、後段の非線形光学結晶7bの結晶温度設定値を一定にしたまま、実施の形態1で説明したように、前段の非線形光学結晶7の温度最適化を行う。具体的には、光検出器8に入射する光出力が最小となるように、前段の非線形光学結晶7の温度を変化させる。すなわち、非線形光学結晶7への入射光出力が最小になるように、非線形光学結晶7の温度を調整して結晶温度を設定する。
次に、前段の非線形光学結晶7bの結晶温度設定値を一定にしたまま、後段の非線形光学結晶7の温度最適化を行う。具体的には、前段の非線形光学結晶7の設定温度を温度最適化によって設定された結晶温度に保ったまま、光検出器8に入射する光出力が最小となるように、後段の非線形光学結晶7bの温度を変化させる。すなわち、非線形光学結晶7bへの入射光出力が最小になるように、非線形光学結晶7bの温度を調整して結晶温度を設定する。
本実施の形態によっても実施の形態1と同様の効果を奏することができる。また、複数の非線形光学結晶7、7bを用いることにより、実施の形態1と比較して、波長変換光12をさらに短波長にしたり、変換効率をさらに向上させたりすることができる。また、実施の形態1における波長変換装置に、非線形光学結晶7b及び結晶保持装置10bを追加すればよく、構成を複雑にする必要がない。
なお、本実施の形態では、まず前段の非線形光学結晶7の温度最適化を行い、次に後段の非線形光学結晶7bの温度最適化を行ったがこれに限られない。例えば、まず後段の非線形光学結晶7bの温度最適化を行い、次に前段の非線形光学結晶7の温度最適化を行ってもよい。場合によっては、後段の非線形光学結晶7bのみを対象にして温度最適化を行ってもよい。
また、上記の例では、波長変換光12として、波長266nmの第4次高調波光と波長1064nmの基本波光とを和周波混合し、波長213nmの第5次高調波光が発生させたがこれに限られない。基本波光の波長は1030nm以上1080nm以下であり、波長変換光12は、基本波光と波長257.5nm以上270nm以下の第4次高調波の和周波混合による波長206nm以上216nm以下の第5次高調波光としてもよい。
実施の形態3.
実施の形態2では前段の非線形光学結晶からの発生光のみが後段の非線形光学結晶に入射されるのに対して、本実施の形態では前段の非線形光学結晶からの発生光及びレーザー光源からの基本波光が後段の非線形光学結晶に入射される。なお、実施の形態2と重複する説明は、適宜省略又は簡略化する。まず、図5を参照して、本実施の形態にかかる波長変換装置の構成について説明する。図5は、本実施の形態にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。
レーザー光源1と光出力可変手段5との間には、ダイクロイックミラー20が設けられる。ダイクロイックミラー20は、レーザー光源1から発生した基本波光2bとその高調波光2cとを分離する。具体的には、ダイクロイックミラー20は、高調波光2cを透過し、基本波光2bを反射させる。ダイクロイックミラー20を透過した高調波光2cは、光出力可変手段5に入射する。ダイクロイックミラー20を反射した基本波光2bは、反射ミラー21、21bによって反射され、ダイクロイックミラー20bに入射する。
ダイクロイックミラー20bは、非線形光学結晶7と非線形光学結晶7bとの間に設けられる。ダイクロイックミラー20bには、レーザー光源1から発生した基本波光2bに加えて、非線形光学結晶7からの発生光19も入射される。ダイクロイックミラー20bは、非線形光学結晶7からの波長変換光を透過し、基本波光2bを反射する。これにより、基本波光2bは、非線形光学結晶7からの波長変換光と同軸に戻される。また、ダイクロイックミラー20、20bの透過反射の特性は、本構成例に限る必要はない。本実施の形態では、光出力可変手段5及び光分岐手段6は、レーザー光源1から発生する高調波光2cに対して作用する。すなわち、光出力可変手段5は、高調波光2cの出力を可変させる。そして、光出力可変手段5によって、非線形光学結晶7や非線形光学結晶7bへの入射光出力を調整することができる。本実施の形態にかかる波長変換装置は、以上のように構成される。
本実施の形態のように、光出力可変手段5は、レーザー光源1と光分岐手段6との間に設けられていればよい。また、実施の形態1で説明したように、光分岐手段6を設けない場合、光出力可変手段5は、レーザー光源1と非線形光学結晶7との間に設けられていればよい。本実施の形態によっても実施の形態2と同様の効果を奏することができる。
実施の形態4.
実施の形態2では前段及び後段の非線形光学結晶からの発生光の出力を1つの光検出器によって評価したが、本実施の形態では2つの光検出器によって評価する。なお、実施の形態2と重複する説明は、適宜省略又は簡略化する。まず、図6を参照して、本実施の形態にかかる波長変換装置の構成について説明する。図6は、本実施の形態にかかる波長変換装置の構成を示す概略図である。
非線形光学結晶7と非線形光学結晶7bとの間に光分岐手段15bを設ける。光分岐手段15bは、例えば部分反射ミラーである。光分岐手段15bは、一部の発生光19を透過させ、その他の発生光19を反射させる。これにより、光分岐手段15bに入射した発生光19が2方向に分岐する。光分岐手段15bによって分岐された一方の発生光19は非線形光学結晶7bに入力され、他方の発生光19は光検出器16bに入力される。
具体的には、光分岐手段15bを透過した発生光19は非線形光学結晶7bに入射し、光分岐手段15bによって反射された発生光19は光検出器16bに入射する。なお、ここでは図示を省略するが、光分岐手段15bによって反射された発生光19は、ダイクロイックミラー等のフィルタを通して光検出器16bに入射される。これにより、光検出器16bには、基本波光が入射せず、非線形光学結晶7からの波長変換光のみ入射する。また、光分岐手段15bは、所定の反射率及び透過率を有する。従って、光検出器16bによって光分岐手段15bを反射した波長変換光の強度を測定することにより、光分岐手段15bを透過した波長変換光の強度が測定できる。本実施の形態にかかる波長変換装置は、以上のように構成される。
本実施の形態では、前段の非線形光学結晶7の結晶温度は、光検出器16bの測定値に対する光検出器8の測定値を最小とする温度とする。具体的には、非線形光学結晶7からの波長変換光出力が略一定になるように、非線形光学結晶7への入射光出力を調整する。そして、非線形光学結晶7への入射光出力が最小となるように、非線形光学結晶7の温度を調整して結晶温度を設定する。
また、後段の非線形光学結晶7bの最適温度は、光検出器16の測定値に対する光検出器16bの測定値を最小とする温度とする。具体的には、非線形光学結晶7bからの波長変換光出力が略一定になるように、非線形光学結晶7bへの入射光出力を調整する。そして、非線形光学結晶7bへの入射光出力が最小となるように、非線形光学結晶7bの温度を調整して結晶温度を設定する。
本実施の形態によっても、実施の形態2と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施の形態によれば、前段の非線形光学結晶7の温度最適化の際に非線形光学結晶7bによる影響を排除できるため、より正確に測定できる。なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 レーザー光源、2 レーザー光、2b 基本波光、2c 高調波光、
3 1/2波長板、4 偏光子、5 光出力可変手段、6 光分岐手段、
7 非線形光学結晶、7b 非線形光学結晶、8 光検出器、9 制御部、
10 結晶保持装置、10b 結晶保持装置、11 温度調整器、12 波長変換光、
13 残存基本波光、14 ダイクロイックミラー、15 光分岐手段、
15b 光分岐手段、16 光検出器、16b 光検出器、17 駆動装置、
18 反射ミラー、19 発生光、20 ダイクロイックミラー、
20b ダイクロイックミラー、21 反射ミラー、21b 反射ミラー、
30 温度最適化、31 一定温度駆動、32 温度最適化、40 結晶温度設定値、
41 波長変換光出力、42 入射光出力
本発明によれば、長時間、長期間にわたって常に安定した出力が得られる波長変換装置及び波長変換方法並びに半導体装置の製造方法を提供することができる。
次に、前段の非線形光学結晶の結晶温度設定値を一定にしたまま、後段の非線形光学結晶7bの温度最適化を行う。具体的には、前段の非線形光学結晶7の設定温度を温度最適化によって設定された結晶温度に保ったまま、光検出器8に入射する光出力が最小となるように、後段の非線形光学結晶7bの温度を変化させる。すなわち、非線形光学結晶7bへの入射光出力が最小になるように、非線形光学結晶7bの温度を調整して結晶温度を設定する。

Claims (14)

  1. 基本波光を発生するレーザー光源と、
    前記基本波光及びその高調波光のうち少なくともいずれか一方を入射光として波長変換光を発生する第1非線形光学結晶と、
    前記第1非線形光学結晶への前記入射光の出力を調整する出力可変手段と、
    前記第1非線形光学結晶の温度を調整する温度調整器と、
    前記出力可変手段を制御して、前記波長変換光の出力が略一定になるように前記入射光の出力を調整しながら、前記温度調整器を制御して、前記入射光の出力が1回の温度調整期間において最小となるように前記非線形光学結晶の温度を調整する制御部とを有する波長変換装置。
  2. 前記波長変換光は、波長190nm以上270nm以下の深紫外光であることを特徴とする請求項1に記載の波長変換装置。
  3. 波長270nm以下の光を発生して前記第1非線形光学結晶に入射させる第2非線形光学結晶をさらに有し、
    前記温度調整器は、前記第1非線形光学結晶及び前記第2非線形光学結晶それぞれに対して温度を調整することを特徴とする請求項2に記載の波長変換装置。
  4. 前記第1非線形光学結晶及び前記第2非線形光学結晶のうち少なくともいずれか一方は、長さ5mm以上のβバリウムボーレート(BBO)、又は長さ10mm以上のセシウムリチウムボーレート(CLBO)であることを特徴とする請求項2又は3に記載の波長変換装置。
  5. 前記基本波光の波長は1030nm以上1080nm以下であり、
    前記波長変換光の波長は前記基本波光の第4次高調波に相当する257.5nm以上270nm以下であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の波長変換装置。
  6. 前記基本波光の波長は1030nm以上1080nm以下であり、
    前記波長変換光は、前記基本波光と波長257.5nm以上270nm以下の第4次高調波光の和周波混合による波長206nm以上216nm以下の第5次高調波光であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の波長変換装置。
  7. 基本波光及びその高調波光のうち少なくともいずれか一方を入射光として非線形光学結晶によって波長変換光を発生させる波長変換方法であって、
    前記非線形光学結晶からの前記波長変換光の出力が略一定になるように、前記非線形光学結晶への前記入射光の出力を調整するステップと、
    前記非線形光学結晶への前記入射光の出力が、1回の温度調整期間において最小となるように、前記非線形光学結晶の温度を調整して結晶温度を設定するステップとを並行して行う波長変換方法。
  8. 前記結晶温度を設定するステップでは、
    前記非線形光学結晶の温度を所定の温度変化量、前記入射光の出力が減少する方向に変化させるステップと、
    前記入射光の出力が減少から増加に転じるまで、前記非線形光学結晶の温度を所定の温度変化量ずつ、同一の方向に順次変化させるステップと、
    前記入射光の出力が減少から増加に転じる直前の温度を前記結晶温度に設定するステップとを有する請求項7に記載の波長変換方法。
  9. 前記温度変化量は、0.5℃以下であることを特徴とする請求項8に記載の波長変換方法。
  10. 前記結晶温度を設定するステップは、前記結晶温度の設定を行ってから3時間以上の一定時間が経過したときに行われることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の波長変換方法。
  11. 前記結晶温度を設定するステップは、前記結晶温度の設定を行った直後の入射光の出力に対して前記入射光の出力が一定割合以上上昇したときに行われることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の波長変換方法。
  12. 前記結晶温度を設定するステップは、前記波長変換光出力を変更した後に行われることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の波長変換方法。
  13. 前記結晶温度を設定するステップは、前記非線形光学結晶を空間的に平行移動した後に行われることを特徴とする請求項7乃至12のいずれか1項に記載の波長変換方法。
  14. 請求項7乃至13のいずれか1項に記載の波長変換方法を用いて出力された前記波長変換光を照射するステップを有する半導体装置の製造方法。
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