JP2010256062A - 偏波レーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の偏波のレーダは偏波を時分割で切替えて送受信するため、偏波信号処理に必要な偏波データが揃うのに時間を要し、数フレームに一回しか処理結果が得られなかった。このため終末誘導時の誘導信号の出力レートが低く、機体の誘導精度が低下するという課題があった。
【解決手段】 終末誘導時には送信偏波(V送信)を固定し、受信した片偏波(例えばVV、HV)のビデオ信号から特徴量を抽出する。抽出した特徴量と、初中期誘導時にメモリしたビデオデータベースから偏波信号処理に必要な他の片偏波(HH、VH)のビデオ信号を推定し、受信したビデオ信号(VV、HV)と推定したビデオ信号(HH、VH)で偏波信号処理を実施する。これにより1フレームのビデオ信号から偏波信号処理が実施可能になるため、従来と比べて2倍の更新レートが得られ機体の誘導精度が向上する。
【選択図】 図1
【解決手段】 終末誘導時には送信偏波(V送信)を固定し、受信した片偏波(例えばVV、HV)のビデオ信号から特徴量を抽出する。抽出した特徴量と、初中期誘導時にメモリしたビデオデータベースから偏波信号処理に必要な他の片偏波(HH、VH)のビデオ信号を推定し、受信したビデオ信号(VV、HV)と推定したビデオ信号(HH、VH)で偏波信号処理を実施する。これにより1フレームのビデオ信号から偏波信号処理が実施可能になるため、従来と比べて2倍の更新レートが得られ機体の誘導精度が向上する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、パルスレーダ装置に関し、特に精度向上のための偏波特性を利用した偏波レーダ装置に関するものである。
パルスレーダでは、目標以外からの反射波であるクラッタの抑圧が、目標探知精度を向上する上で重要な課題となっている。近年、このクラッタの抑圧に有効な処理として、クラッタの偏波特性を利用した偏波信号処理技術が開発されている(例えば、特許文献1、2、非特許文献1参照)。
Guy V Morris著、AIRBORN PULSED DOPPLER RADOR、Georgia Tech Research Institute
通常、従来の偏波レーダでは偏波方向を時分割で切替えて送受信を行う。つまり、第1偏波の信号と第2偏波の信号を時分割で交互に送信し、第1偏波及び第2偏波の各送信信号の目標での反射信号を収集して、目標の位置や角度等に関する目標情報を取得する。このため目標情報の取得に必要となる偏波データが揃うまでには、最低でも第1偏波の信号の送信フレームと第2偏波の信号の送信フレームの2フレームが必要となっていた。
レーダを利用した目標近傍での終末誘導においては、目標の大きな位置変動に対しても追従することが要求されるが、目標情報の更新レートが遅いと目標の探知精度が低下するという課題が生じていた。
レーダを利用した目標近傍での終末誘導においては、目標の大きな位置変動に対しても追従することが要求されるが、目標情報の更新レートが遅いと目標の探知精度が低下するという課題が生じていた。
この発明は係る課題を解決するためになされたものであり、目標情報の更新レートが向上可能な偏波レーダ装置を提供することを目的とする。
この発明の偏波レーダ装置は、互いに異なる第1偏波、第2偏波の偏波特性を有する第1偏波送信波と第2偏波送信波をアンテナ部から目標に放射し、前記目標で反射された反射波を当該アンテナ部で受信し、前記第1偏波送信波に対し前記第1偏波で受信した受信信号と前記第2偏波で受信した受信信号からなる第1偏波受信信号と、前記第2偏波送信波に対し前記第1偏波で受信した受信信号と前記第2偏波で受信した受信信号からなる第2偏波受信信号とに基き、前記目標を検出する偏波レーダ装置において、前記第1偏波受信信号と前記第2偏波受信信号との差分を偏波特徴量として抽出して記憶部に記憶する偏波特徴量抽出部と、前記第1偏波受信信号と前記偏波特徴量に基いて前記第2偏波受信信号を推定し、前記第1偏波受信信号と前記推定した第2偏波受信信号とに基いて、前記目標を検出する目標検出部とを備える。
この発明の偏波レーダ装置によれば、目標情報の更新レートを改善して目標の探知精度の低下を防止することができる。
実施の形態1.
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る偏波レーダ装置のブロック図である。
偏波レーダ装置100は、電力増幅して垂直偏波と水平偏波の送信信号101を時分割に切換えて出力する送信部1と、送信信号101を空間に放射するとともにターゲットで反射された垂直偏波成分と水平偏波成分の反射波を同時に受信して受信信号102として出力するアンテナ部2と、送信信号101と受信信号102を切換える送受信切替部3と、受信信号102をローカル信号により周波数変換、増幅、位相検波し、アナログビデオ信号103を出力する受信部4と、信号処理部30とから構成される。
なお、垂直偏波は第1偏波の一例であり、水平偏波は第2偏波の一例である。
偏波レーダ装置100は、電力増幅して垂直偏波と水平偏波の送信信号101を時分割に切換えて出力する送信部1と、送信信号101を空間に放射するとともにターゲットで反射された垂直偏波成分と水平偏波成分の反射波を同時に受信して受信信号102として出力するアンテナ部2と、送信信号101と受信信号102を切換える送受信切替部3と、受信信号102をローカル信号により周波数変換、増幅、位相検波し、アナログビデオ信号103を出力する受信部4と、信号処理部30とから構成される。
なお、垂直偏波は第1偏波の一例であり、水平偏波は第2偏波の一例である。
信号処理部30は、更に、A/D変換部5と、高距離分解能処理部6と、偏波特徴量抽出部7と、偏波特徴量メモリ部8と、偏波補正処理部9と、偏波信号処理部10と、目標検出部11とからなる。
A/D変換部5は、アナログビデオ信号103をデジタル信号に変換してデジタルビデオ信号104を出力する。
高距離分解能処理部6は、デジタルビデオ信号104を、所定の処理(高距離分解能処理)により距離分解能を高くした高距離分解能ビデオ信号105を出力する。
偏波特徴量抽出部7は、高距離分解能ビデオ信号105から各偏波間の信号レベル差、クラッタレベル差を抽出し、抽出したレベル差を偏波特徴量106として出力すると共に、高距離分解能ビデオ信号105を偏波補正処理部9に出力する。
偏波特徴量メモリ部8は、偏波特徴量106を一時的に保存し、偏波補正処理部9からの要求に応じて偏波補正処理部9に出力する。
偏波補正処理部9は、初中期誘導時においては、高距離分解能ビデオ信号105を偏波信号処理部10に出力する。終末誘導時においては、偏波補正処理部9は高距離分解能処理ビデオ信号105と偏波特徴量106を用いて推定した偏波信号処理に必要な擬似受信ビデオ信号107(後述する)を生成し、高距離分解能ビデオ信号105と擬似受信ビデオ信号107を偏波信号処理部10に出力する。
偏波信号処理部10は、初中期誘導時には高距離分解能ビデオ信号105を偏波信号処理して偏波信号処理ビデオ信号108を出力する。終末誘導時においては、偏波信号処理部10は、高距離分解能ビデオ信号105と擬似受信ビデオ信号107を偏波信号処理して偏波信号処理ビデオ信号108を出力する。
目標検出部11は、偏波信号処理ビデオ信号108から目標情報を抽出する。
次に、本発明の実施の形態1における偏波レーダ装置100の動作について、詳細に説明する。なお、偏波レーダ装置の動作原理については例えば特許文献1等に記載があるため省略し、ここでは主として本発明の特徴部分について記載する。
図2は、本実施の形態の偏波レーダ装置100の動作フローを示した図である。以下、図2記載の各ステップに従い、動作を説明する。
まず、目標との距離が離れている初中期誘導時の動作について説明する。
アンテナ部2は、送信部1で時分割に切換えて出力された垂直偏波と水平偏波の送信信号101を空間に放射するとともに、ターゲットで反射された垂直偏波成分と水平偏波成分の反射波を同時に受信して受信信号102として出力する(ステップS01)。
アンテナ部2は、送信部1で時分割に切換えて出力された垂直偏波と水平偏波の送信信号101を空間に放射するとともに、ターゲットで反射された垂直偏波成分と水平偏波成分の反射波を同時に受信して受信信号102として出力する(ステップS01)。
ここでは垂直偏波の信号の送信のことをV送信と呼ぶこととし、また、水平偏波の信号の送信をH送信と呼ぶことにする。
また、V送信の信号がターゲット(目標)で反射され、垂直偏波成分として受信された受信信号のことをVV受信と呼び、水平偏波成分として受信された受信信号をHV受信と呼ぶことにする。
また、H送信の信号がターゲットで反射され、垂直偏波成分として受信された受信信号のことをVH受信と呼び、水平偏波成分として受信された受信信号をHH受信と呼ぶことにする。
偏波レーダ装置100が行う送受信の偏波特性として、1.垂直送信(V送信)、垂直受信(VV受信)と、2.垂直送信(V送信)、水平受信(HV受信)と、3.水平送信(H送信)、垂直受信(VH受信)と、4.水平送信、水平受信(HH受信)の4パターンがあり、信号処理部ではこれらの4パターンの全ての信号を用いることで目標情報を演算する。
なお、VV受信とHV受信は第1偏波受信信号の一例であり、VH受信とHH受信は、第2偏波受信信号の一例である。
また、V送信の信号がターゲット(目標)で反射され、垂直偏波成分として受信された受信信号のことをVV受信と呼び、水平偏波成分として受信された受信信号をHV受信と呼ぶことにする。
また、H送信の信号がターゲットで反射され、垂直偏波成分として受信された受信信号のことをVH受信と呼び、水平偏波成分として受信された受信信号をHH受信と呼ぶことにする。
偏波レーダ装置100が行う送受信の偏波特性として、1.垂直送信(V送信)、垂直受信(VV受信)と、2.垂直送信(V送信)、水平受信(HV受信)と、3.水平送信(H送信)、垂直受信(VH受信)と、4.水平送信、水平受信(HH受信)の4パターンがあり、信号処理部ではこれらの4パターンの全ての信号を用いることで目標情報を演算する。
なお、VV受信とHV受信は第1偏波受信信号の一例であり、VH受信とHH受信は、第2偏波受信信号の一例である。
信号処理部30は、これらのVV受信、HV受信、VH受信、HH受信の各信号を用いて偏波信号処理を行う(S02)。
高距離分解能処理部7は、各偏波(VV受信、HV受信、VH受信、HH受信)の受信信号間のレベル差を算出し、算出したレベル差を偏波特徴量106として偏波特徴量メモリ部8へ送出される(S03)。
なお、偏波特徴量の算出については後に説明する。
高距離分解能処理部7は、各偏波(VV受信、HV受信、VH受信、HH受信)の受信信号間のレベル差を算出し、算出したレベル差を偏波特徴量106として偏波特徴量メモリ部8へ送出される(S03)。
なお、偏波特徴量の算出については後に説明する。
偏波補正処理部9を経て、偏波信号処理部10は高距離分解能ビデオ信号105を偏波信号処理して偏波信号処理を行い、目標検出部11は、偏波信号処理ビデオ信号108を用いて目標情報を出力する(S04)。
図3は図2のステップS01〜S03の動作を説明した図である。
初中期誘導では、送信フレーム毎にH送信とV送信を時分割で交互に繰り返し、H送信に対してはHH受信ビデオとVH受信ビデオを受信し、V送信に対してはHV受信ビデオとVV受信ビデオを受信し、HH受信ビデオとVH受信ビデオとHV受信ビデオとVV受信ビデオを用いて偏波信号処理を行い、結果を出力する。
このように、従来の偏波レーダでは偏波信号処理を行うためには全ての偏波(HH、HV、VH、VV)の信号が揃わないと出来ないため、偏波信号処理結果が出力されるのに最低でも2フレーム分の時間が必要となる。本実施の形態の偏波レーダ装置においても、初中期誘導では2フレーム分の時間をかけて目標情報を出力する。
初中期誘導では、送信フレーム毎にH送信とV送信を時分割で交互に繰り返し、H送信に対してはHH受信ビデオとVH受信ビデオを受信し、V送信に対してはHV受信ビデオとVV受信ビデオを受信し、HH受信ビデオとVH受信ビデオとHV受信ビデオとVV受信ビデオを用いて偏波信号処理を行い、結果を出力する。
このように、従来の偏波レーダでは偏波信号処理を行うためには全ての偏波(HH、HV、VH、VV)の信号が揃わないと出来ないため、偏波信号処理結果が出力されるのに最低でも2フレーム分の時間が必要となる。本実施の形態の偏波レーダ装置においても、初中期誘導では2フレーム分の時間をかけて目標情報を出力する。
ここで初中期誘導時において、偏波特徴量抽出部7が偏波特徴量を偏波特徴量メモリ部に格納する動作(図2のステップS03)について、図1、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は、初中期誘導時における偏波特徴量抽出部7の動作を説明する図である。
偏波特徴量抽出部7では、前フレーム(フレーム番号:k−1とする)で得られた各レンジビンごとの信号レベルShh、Svhと、現フレーム(フレーム番号:kとする)における各レンジビンごとの信号レベルSvv、Shvを抽出する。
偏波特徴量抽出部7では、前フレーム(フレーム番号:k−1とする)で得られた各レンジビンごとの信号レベルShh、Svhと、現フレーム(フレーム番号:kとする)における各レンジビンごとの信号レベルSvv、Shvを抽出する。
偏波特徴量抽出部7は、高距離分解能ビデオ信号105(HH受信ビデオ信号とVH受信ビデオ信号とHV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号をいう)を偏波補正処理部9に出力する。
また、偏波特徴量抽出部7は、前フレームと現フレームから抽出した信号レベルから以下の式に従い各偏波間のレベル差を算出し、算出したレベル差は偏波特徴量106として偏波特徴量メモリ部8へ送出する。
このようにして、図2のステップS03で説明したように、偏波特徴量106は偏波特徴量メモリ部8へ送出され、偏波特徴量メモリ部8のメモリに1次的に格納される。
以上が、初中期誘導時における信号処理部30の動作の説明である。
次に、終末誘導時の信号処理部の動作について説明する。
初中期誘導(図2のステップS01〜S04)の次に、終末誘導に移行する(S05)。初中期誘導から終末誘導への移行判断は例えば目標との距離等に基づいて行うが、ここでは省略する。
初中期誘導(図2のステップS01〜S04)の次に、終末誘導に移行する(S05)。初中期誘導から終末誘導への移行判断は例えば目標との距離等に基づいて行うが、ここでは省略する。
終末誘導時が開始(S05)されると、送信部1は今まで時分割で送信していたV送信とH送信のうち一方の偏波の信号の送信を止め、他の偏波の信号のみを目標に向けて送信する。一例としてH送信を止めて、V送信のみを繰り返し送信する。そして、V送信の目標での反射信号であるHV受信ビデオ信号、VV受信ビデオ信号を繰り返し受信する(S06)。
偏波特徴量抽出部7は高距離分解能処理部6を経て得られた高距離分解能ビデオ信号105を偏波補正処理部9に出力する。
以下、V送信を行う例について説明するが、他の偏波であるH送信のみを繰り返し送信するようにしてもよい。
偏波特徴量抽出部7は高距離分解能処理部6を経て得られた高距離分解能ビデオ信号105を偏波補正処理部9に出力する。
以下、V送信を行う例について説明するが、他の偏波であるH送信のみを繰り返し送信するようにしてもよい。
偏波補正処理部9は、受信したHV受信ビデオ信号とVV受信と偏波特徴量メモリ部の格納データとから、HH受信ビデオ信号とVH受信ビデオ信号を推定する(S07)。推定処理については後述する。
信号処理部30は、受信したHV受信信号とVV受信信号と、ステップS07で推定したHH受信ビデオ信号とVH受信ビデオ信号の各偏波間のレベル差を算出し、算出したレベル差を偏波特徴量として偏波特徴量メモリ部8に送出する(S08)。
偏波信号処理部10は、受信したHV受信とVV受信と、ステップS06で推定したHH受信ビデオ信号とVH受信ビデオ信号とを用いて、偏波信号処理を行う(S09)。
図5は、図2のステップS05〜S08の動作を説明した図である。
終末誘導時においては、本実施の形態の偏波レーダ装置100は送信フレーム毎に、V送信を繰り返し行い、V送信に対してHV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号を受信する。
偏波補正処理部7は受信した高距離分解能ビデオ信号105(ここでは、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号)を偏波補正処理部9に出力する。
偏波補正処理部9は、偏波特徴量メモリ部8に記憶されている偏波特徴量106を取り込み、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と偏波特徴量106からHHビデオ信号とVHビデオ信号を推定し、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号とHHビデオ信号とVHビデオ信号から目標情報を算出する。
このように、各送信フレーム毎に目標情報が出力されることが特徴である。
終末誘導時においては、本実施の形態の偏波レーダ装置100は送信フレーム毎に、V送信を繰り返し行い、V送信に対してHV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号を受信する。
偏波補正処理部7は受信した高距離分解能ビデオ信号105(ここでは、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号)を偏波補正処理部9に出力する。
偏波補正処理部9は、偏波特徴量メモリ部8に記憶されている偏波特徴量106を取り込み、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と偏波特徴量106からHHビデオ信号とVHビデオ信号を推定し、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号とHHビデオ信号とVHビデオ信号から目標情報を算出する。
このように、各送信フレーム毎に目標情報が出力されることが特徴である。
次に、偏波補正処理部9が行う推定処理について説明する。
図6は、偏波補正処理部9が、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と偏波特徴量106からHHビデオ信号とVHビデオ信号を推定する動作を説明する図である。
図6は、偏波補正処理部9が、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と偏波特徴量106からHHビデオ信号とVHビデオ信号を推定する動作を説明する図である。
偏波補正処理部9では、次フレーム(フレーム番号:k+1)の高距離分解能ビデオ信号105(HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号)に対して、式(3)、式(4)に従い偏波特徴量メモリ部に格納されている偏波特徴量106を減算して、現フレーム(フレーム番号:k)のHHビデオ信号とVHビデオ信号を推定する。
このようにして、偏波補正処理部9は、偏波特徴量メモリ部8に記憶されている偏波特徴量106を取り込み、HV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と偏波特徴量106からHHビデオ信号とVHビデオ信号を推定する。なお、このようにして推定されたビデオ信号を、擬似受信ビデオ信号という。
偏波補正処理部9は、受信したHV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と、推定したHHビデオ信号とVHビデオ信号とを偏波信号処理部10に出力する。
また、偏波補正処理部9は、受信したHV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と、推定したHHビデオ信号とVHビデオ信号とを用いて、式(1)、式(2)に従い偏波特徴量106を算出し、偏波特徴量メモリ部8に格納する。
また、偏波補正処理部9は、受信したHV受信ビデオ信号とVV受信ビデオ信号と、推定したHHビデオ信号とVHビデオ信号とを用いて、式(1)、式(2)に従い偏波特徴量106を算出し、偏波特徴量メモリ部8に格納する。
偏波信号処理部10ではこれらの信号を用いて信号処理を実行して、偏波信号処理ビデオ信号108を算出して、目標検出部11に出力する。
目標検出部11は偏波信号処理ビデオ信号108に対して閾値処理等を実施して目標情報を抽出して出力する(S10)。
このように本実施の形態の偏波レーダ装置によれば、終末誘導時において1送信フレーム毎に偏波信号処理を実施可能であるため、目標情報の更新レートを、従来の2フレームに1回のレートから向上させることができる。
これにより、目標の探知精度の低下を防止して、目標に対する機体の誘導精度をより向上させることができる。
これにより、目標の探知精度の低下を防止して、目標に対する機体の誘導精度をより向上させることができる。
1 送信部、2 アンテナ部、3 送受信切換部、4 受信部、5 A/D変換部、6 高距離分解能処理部、7 偏波特徴量抽出部、8 偏波特徴量メモリ部、9 偏波補正処理部、10 偏波信号処理部、11 目標検出部、30 信号処理部、100 偏波レーダ装置、101 送信信号、102 受信信号、103 アナログビデオ信号、104 デジタルビデオ信号、105 高距離分解能ビデオ信号、106 偏波特徴量、107 擬似受信ビデオ信号、108 偏波信号処理ビデオ信号。
Claims (4)
- 互いに異なる第1偏波、第2偏波の偏波特性を有する第1偏波送信波と第2偏波送信波をアンテナ部から目標に放射し、前記目標で反射された反射波を当該アンテナ部で受信し、前記第1偏波送信波に対し前記第1偏波で受信した受信信号と前記第2偏波で受信した受信信号からなる第1偏波受信信号と、前記第2偏波送信波に対し前記第1偏波で受信した受信信号と前記第2偏波で受信した受信信号からなる第2偏波受信信号とに基き、前記目標を検出する偏波レーダ装置において、
前記第1偏波受信信号と前記第2偏波受信信号との差分を偏波特徴量として抽出して記憶部に記憶する偏波特徴量抽出部と、
前記第1偏波受信信号と前記偏波特徴量に基いて前記第2偏波受信信号を推定し、前記第1偏波受信信号と前記推定した第2偏波受信信号とに基いて、前記目標を検出する目標検出部と、
を備えることを特徴とする偏波レーダ装置。 - 前記偏波レーダ装置を搭載した飛しょう体を前記目標に誘導する初中期誘導時において、前記アンテナ部は前記第1偏波送信波と前記第2偏波送信波とを時分割により繰り返し前記目標に放射し、前記目標検出部は前記第1偏波受信信号と前記第2偏波受信信号とに基き前記目標を検出し、
終末誘導時において、前記アンテナ部は選択した前記第1偏波送信波のみを繰り返し前記目標に放射し、前記目標検出部は前記第1偏波受信信号と前記推定した第2偏波受信信号とに基いて前記目標を検出することを特徴とする請求項1記載の偏波レーダ装置。 - 前記終末誘導時において、前記目標検出部は、前記第1偏波受信信号と前記推定した第2偏波受信信号との差分を偏波特徴量として抽出して前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1、2いずれか記載の偏波レーダ装置。
- 前記第1偏波は垂直偏波であり、前記第2偏波は水平偏波であるか、あるいは、前記第1偏波は水平偏波であり、前記第2偏波は垂直偏波であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の偏波レーダ装置。
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RU2693048C1 (ru) * | 2018-04-24 | 2019-07-01 | Общество с ограниченной ответственностью "Конструкторское бюро "Автономные информационные системы" (ООО "КБ "АИС") | Способ селекции радиолокационных целей на фоне подстилающей поверхности |
KR102111864B1 (ko) * | 2018-11-23 | 2020-05-15 | 고려대학교 산학협력단 | 객체의 초해상도 이미지를 획득하기 위한 편광 이미지 시스템 및 이에 포함되는 신호 검출 장치 |
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