JP2010255473A - エンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料が燃料流路からカットバルブにおけるシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通って当該シート側ボディ内に流入するのを防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができるエンジンを提供することを課題とする。
【解決手段】燃料噴射ポンプ85の近傍であって燃料タンク90から送油される燃料の流路である燃料流路に配置され、燃料流路を開閉可能とするカットバルブ1A・1B・1Cを具備するエンジン100であって、カットバルブ1A・1B・1Cは、アクチュエータにより摺動されて燃料流路の弁座15に対して着座または離座可能な弁体6と、弁体6がその先端側を燃料流路の弁座15側に突出させつつ摺動自在に挿入される挿入孔30が形成されるシート側ボディ3と、を具備し、弁体6は、燃料流路が開放されるときに、挿入孔30の開口部に蓋をする蓋部を弁体6の先端側に設けるものとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料流路を開閉可能とするカットバルブを具備するエンジンの技術に関する。
従来、燃料噴射ポンプの近傍であって燃料タンクから送油される燃料の流路である燃料流路に配置され、前記燃料流路を開閉可能とするカットバルブを具備するエンジンは公知となっている。
このようなエンジンにおいて、カットバルブは、アクチュエータにより摺動される弁体と、弁体が摺動自在に挿入される挿入孔が形成されるシート側ボディとを具備し、アクチュエータにより弁体を摺動させてエンジンの燃料流路を開放または閉塞することができるように構成されている。例えば、特許文献1に示す如くである。
そして、エンジンは、その運転中にカットバルブにより燃料流路を開放して、燃料噴射ポンプに燃料を供給し、その停止の際にカットバルブにより燃料流路を閉塞して、燃料タンクから燃料噴射ポンプへの燃料の供給を遮断するようになっている。
実開昭56−117518号公報
従来のようなエンジンにおいて、その運転中には燃料が燃料ポンプから送油される際のスピル圧が、燃料流路内に生じている。また、燃料流路に配置されるカットバルブでは、そのシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との間に、弁体が挿入孔内で摺動可能なように隙間が存在しており、油密性が完全に確保されていない。
そのため、燃料流路を開放してエンジンを運転させると、燃料タンクから送油された燃料が、スピル圧によってはシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通って、シート側ボディ内に流入して、その後に燃料がシート側ボディ内から当該シート側ボディと他の部材との接合部を介して外部へ漏れるなどといった不具合が発生するおそれがあった。このような不具合の発生によって、カットバルブの耐久性の低下が懸念される。
本発明は以上の如き状況を鑑みてされたものであり、燃料が燃料流路からカットバルブにおけるシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通って当該シート側ボディ内に流入するのを防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができるエンジンを提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、燃料噴射ポンプの近傍であって燃料タンクから送油される燃料の流路である燃料流路に配置され、前記燃料流路を開閉可能とするカットバルブを具備する、エンジンであって、前記カットバルブは、アクチュエータにより摺動されて前記燃料流路の弁座に対して着座または離座可能な弁体と、前記弁体がその先端側を前記燃料流路の弁座側に突出させつつ摺動自在に挿入される挿入孔が形成されるシート側ボディとを具備し、前記弁体は、前記燃料流路が開放されるときに前記挿入孔の開口部に蓋をする蓋部を当該弁体の先端側に設けるものである。
請求項2においては、前記蓋部は、前記挿入孔の開口部の径よりも大径に形成されるものである。
請求項3においては、前記蓋部は、前記弁体にシール部材を外嵌して構成されるものである。
請求項4においては、前記蓋部は、前記弁体に鍔状の鍔部を一体的に形成して構成されるものである。
請求項5においては、前記蓋部は、前記弁体にテーパ状のテーパ部を設けて構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、弁体は、燃料流路が開放されるときに、挿入孔の開口部に蓋をする蓋部を先端側に設ける。このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディにおける挿入孔の弁座側開口部、即ちシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を蓋部により閉塞することが可能となる。したがって、燃料が燃料流路からシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通ってシート側ボディ内に流入するのを防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができる。
請求項2においては、蓋部は、挿入孔の開口部の径よりも大径に形成される。このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディにおける挿入孔の弁座側開口部、即ちシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を蓋部により、確実に閉塞することが可能となる。したがって、燃料が燃料流路からシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通ってシート側ボディ内に流入するのを確実に防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができる。また、このようなカットバルブを簡易構造で実現することができる。
請求項3においては、蓋部は、弁体の外周面にシール部材を外嵌して構成される。このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディにおける挿入孔の弁座側開口部、即ちシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を蓋部により閉塞することが可能となる。したがって、燃料が燃料流路からシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通ってシート側ボディ内に流入するのを確実に防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができる。また、このようなカットバルブを簡易構造で実現することができる。
請求項4においては、蓋部は、弁体に鍔状の鍔部を一体的に形成して構成される。このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディにおける挿入孔の弁座側開口部、即ちシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を蓋部により閉塞することが可能となる。したがって、燃料が燃料流路からシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通ってシート側ボディ内に流入するのを確実に防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができる。また、このようなカットバルブを簡易構造で実現することができる。
請求項5においては、蓋部は、前記弁体にテーパ状のテーパ部を設けて構成される。このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディにおける挿入孔の弁座側開口部、即ちシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を蓋部により閉塞することが可能となる。したがって、燃料が燃料流路からシート側ボディの挿入孔の内周面と弁体の外周面との隙間を通ってシート側ボディ内に流入するのを確実に防止して、カットバルブでの不具合の発生を抑制することができる。また、このようなカットバルブを簡易構造で実現することができる。
本発明の第一実施形態に係るエンジンを示した全体斜視図。 本発明の第一実施形態に係るエンジンのカットバルブの取付部を示した正面図。 本発明の第一実施形態に係るエンジンのカットバルブの取付部を示した側面図。 本発明の第一実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブを示した正面断面図。 (a)本発明の第一実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブが燃料流路を閉塞した状態を示した正面断面図、(b)本発明の第一実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブが燃料流路を開放した状態を示した正面断面図。 (a)本発明の第二実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブが燃料流路を閉塞した状態を示した正面断面図、(b)本発明の第二実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブが燃料流路を開放した状態を示した正面断面図。 (a)本発明の第三実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブが燃料流路を閉塞した状態を示した正面断面図、(b)本発明の第三実施形態に係るエンジンが具備するカットバルブが燃料流路を開放した状態を示した正面断面図。
本発明の第一実施形態に係るエンジンについて、図1から図5を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、図中における矢印Fの方向を前方とする。
図1から図3に示す如く、エンジン100は、エンジン本体80と、燃料タンク90と、マフラー91と、エアクリーナ92とを具備し、これらに加えて燃料噴射ポンプ85やカットバルブ1Aなども具備する。
エンジン本体80は、主に、クランクケース部81と、シリンダを形成するシリンダブロック部82と、このシリンダブロック部82の上方に配置されるシリンダヘッド部83とで構成される。
燃料タンク90は、エンジン本体80におけるシリンダヘッド部83の左側方に配置される。燃料タンク90内には燃料が貯溜されている。
マフラー91は、エンジン本体80におけるシリンダヘッド部83の右側方に、配置される。マフラー91は、シリンダヘッド部83に形成された排気ポートに排気管84を介して連通される。
エアクリーナ92は、エンジン本体80におけるシリンダヘッド部83の後方に配置される。エアクリーナ92は、シリンダヘッド部83に形成された吸気ポートに連通される。
燃料噴射ポンプ85は、エンジン本体80におけるシリンダブロック部82の左側方であって燃料タンク90の下方に配置される。燃料噴射ポンプ85は、その一部がシリンダブロック部82に嵌挿されて、エンジン本体80に取り付けられている。
そして、この燃料噴射ポンプ85と燃料タンク90との間に、これらを連通接続させる燃料流路が、送油管や燃料噴射ポンプ85のハウジング10などに形成された送油孔などで構成されている。
カットバルブ1Aは、燃料タンク90の下方で燃料噴射ポンプ85の近傍であって前記燃料流路に配置される。カットバルブ1Aは、その一部が燃料噴射ポンプ85のハウジング10に嵌挿されて取り付けられている。ただし、カットバルブ1Aは、本実施形態においては燃料噴射ポンプ85のハウジング10に取り付けられているが、燃料噴射ポンプ85と燃料タンク90との間に構成される燃料流路の途中に位置すればどこに取り付けられてもよい。
次に、カットバルブ1Aが配置されるエンジン100の燃料流路について、図4および図5を用いて説明する。
燃料は、前述の送油管や送油孔などからなる燃料流路をフィルタ、フィードポンプ、カットバルブ1Aを介して流れ、燃料タンク90から燃料噴射ポンプ85の加圧室へ送油される。図4および図5に示すように、燃料流路の一部をなす送油孔は燃料噴射ポンプ85のハウジング10に形成されている。そしてこのハウジング10におけるカットバルブ1Aの取付部分に、嵌挿室11が上向きに開口する嵌挿穴として形成され、送油孔からなる燃料流路と連通されている。この嵌挿室11には、カットバルブ1Aの開閉部が嵌挿される。
ハウジング10において、燃料流路は、弁体室12と、第一燃料流路13と、第二燃料流路14などとで構成されている。弁体室12は、嵌挿室11と連通するように嵌挿室11の下方に形成される。第一燃料流路13は、弁体室12と燃料タンク90(送油管の燃料流路)とを連通させる流路であり、弁体室12から図示右下方に延びて形成される。第二燃料流路14は、弁体室12と燃料噴射ポンプ85の加圧室とを連通させる流路であり、弁体室12から図示下方に延びて形成される。このようにして、エンジン運転時においては、燃料タンク90に貯溜されている燃料は、フィードポンプによって、燃料タンク90から、送油管の燃料流路、第一燃料流路13、弁体室12、および、第二燃料流路14を介して、燃料噴射ポンプ85の加圧室に送られる。
なお、弁体室12と第二燃料流路14との連通接続部には、後述するカットバルブ1Aの弁体6が着座する弁座15が、嵌挿室11と同心軸上に設けられている。弁座15は、下方に向かって縮径となるテーパ状に形成されている。
次に、カットバルブ1Aを、図4および図5を用いて説明する。
図4および図5に示す如く、カットバルブ1Aは、電磁式の弁であり、エンジンの燃料流路のうち、燃料タンク90と燃料噴射ポンプ85の加圧室との間に配置されて、この燃料流路を開閉可能に構成されている。このカットバルブ1Aは、ハウジング10上に配設される駆動部と嵌挿室11に挿入される開閉部とからなり、駆動部をアクチュエータとして、これにケース2と、ソレノイドコイル4と、プランジャ5とを具備し、開閉部にシート側ボディ3と、弁体6とを具備する。
ケース2は、その底部中央に上下方向に貫通する開口部を有する中空状の部材である。ケース2の内部には、バネ受けやヨークやソレノイドコイル4等が配置される。
シート側ボディ3は、その軸心部に上下方向に貫通した挿入孔30を有する筒状の部材である。挿入孔30には、後述する弁体6がシート側ボディ3の軸心方向に摺動自在に挿入されている。この弁体6は、その下部が挿入孔30の下側開口部31から弁座15側に常に突出した状態で摺動される。
そして、シート側ボディ3の上部が、ケース2の底部の開口部に下方から嵌挿される。このようにして、シート側ボディ3とケース2とが、一体的に構成されている。
ソレノイドコイル4は、電力が供給されると励磁状態となって、後述するプランジャ5および弁体6をプランジャ5内に設けられたバネ7の付勢力に抗して摺動させる部材である。ソレノイドコイル4は、ケース2内に配置される。ソレノイドコイル4には、エンジン運転時のみ電力が供給され、エンジンキーをONにした時や、発電機が作動した時に電力の供給が開始される。
ソレノイドコイル4は、主にボビン40とコイル41とで構成される。ボビン40は、その軸心部に上下方向に貫通するプランジャ摺動室42を有する筒状の部材である。ボビン40の上下各部には鍔が本体部から外周方向に突出するように形成されている。コイル41は、ボビン40に巻着され、ボビン40の外周面における上下各鍔間に配置されている。
そして、ソレノイドコイル4は、ケース2内の下部にこれと同心軸上に配置されている。前記ボビン40の上部内にはバネ受及びストッパを兼用する固定鉄心が固定されている。
プランジャ5は、上下方向を軸心方向とする筒状の部材である。プランジャ5は、ボビン40のプランジャ摺動室42内に当該ボビン40の軸心方向に摺動自在に設けられる。
弁体6は、上下方向を軸心方向とする棒状の部材である。弁体6は、挿入孔30の下側開口部31からシート側ボディ3の外部へ突出させる下部に、この挿入孔30の開口部31、詳しくは開口部31におけるシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間に蓋をするための蓋部をその先端側に備える。弁体6の下端部(先端部)は下方に向かって縮径となるテーパ状に形成され、弁座15に当接可能とされている。
本実施形態における蓋部は、弁体6の本体部からその半径方向外側に突出する鍔状(フランジ状)に形成される鍔部60で構成されている。鍔部60は、弁体6(本体部)と一体的に構成される。また、鍔部60は、その径が少なくともシート側ボディ3の開口部31よりも大径となり、その上面がシート側ボディ3の下面と密着するシート面となるように形成されている。
このようにして構成された弁体6は、その上部がプランジャ5の下部に嵌挿されて、当該プランジャ5と固定されている。プランジャ5内においては、弁体6の上部がバネ受とされ、この弁体6の上部とプランジャ摺動室42内の固定鉄心の下部との間にバネ7が介装されている。そして、このバネ7の付勢力によって、プランジャ5および弁体6が一体となって下方に付勢される。
また、弁体6は、駆動部におけるソレノイドコイル4が非励磁状態(エンジン停止)となると、バネ7の付勢力によって、プランジャ5および弁体6が下方に摺動するように構成されている。一方、弁体6は、ソレノイドコイル4が励磁状態(エンジン運転時)となると、バネ7の付勢力に抗してプランジャ5および弁体6が上方に摺動するように構成されている。
そして、カットバルブ1Aは、シート側ボディ3の下部がハウジング10の嵌挿室11に嵌挿されて、燃料流路に配置される。ここで、弁体6の先端側は、燃料流路の一部を構成する弁体室12内に収容され、シート側ボディ3から弁座15側に突出される。
このような構成において、図5(a)に示す如く、燃料流路に配置されたカットバルブ1Aの弁体6の先端部は、ソレノイドコイル4が非励磁状態(エンジン停止時)となると、弁体室12内で弁座15に着座して、第二燃料流路14と弁体室12とを遮断、つまり燃料流路を閉塞する。
一方、図5(b)に示す如く、ソレノイドコイル4が励磁状態(エンジン運転時)となると、弁体6の先端部は、弁体室12内で弁座15から離座して燃料流路を開放する。このとき、当該弁体6は、その鍔部60がシート側ボディ3の下面における開口部31の周囲全周にわたって当接するまで上方に摺動し、当該鍔部60によって弁体室12に臨む開口部31、詳しくは開口部31におけるシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を蓋する。
以上のように、本実施形態に係るカットバルブ1Aは、駆動部により摺動される開閉部の棒状の弁体6と、弁体6の先端側を弁体室12(燃料流路)内で弁座15側に突出させて弁体6が摺動自在に挿入される挿入孔30が形成されるシート側ボディ3と、を具備する。そして、弁体6は、燃料流路が開放されるときに、挿入孔30の開口部31に蓋をする鍔部60(蓋部)を先端側に備える。
このため、燃料流路を開放するとき、カットバルブ1Aのシート側ボディ3における挿入孔30の弁座15側開口部、即ちシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を鍔部60(蓋部)により閉塞することが可能となる。
したがって、カットバルブ1Aにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Aで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Aの耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態における弁体6の蓋部は、弁体6の半径方向外側に突出する鍔状に形成される鍔部60で構成される。また、鍔部60は、その外径が少なくともシート側ボディ3の開口部31よりも大径となって、上面がシート側ボディ3の下面と密着するシート面となるように形成されている。このため、弁体6の鍔部60がシート側ボディ3の開口部31に蓋をするまで弁体6が摺動したとき(エンジン停止時)、鍔部60が、開口部31の全周にわたって当接することとなる。
このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディ3における挿入孔30の弁座15側開口部、即ちシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を鍔部60(蓋部)により、確実に閉塞することが可能となる。
したがって、カットバルブ1Aにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Aで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Aの耐久性の向上を図ることができる。また、このようなカットバルブ1Aを具備するエンジンを簡易構造で実現することができる。
次に、本発明に係るエンジンの第二実施形態について、図6を用いて説明する。なお、第二実施形態に係るエンジン100は、第一実施形態に係るエンジン100と同様の構成を有する部分があるため、第二実施形態に係るエンジン100の説明は、第一実施形態に係るエンジン100と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態に係るエンジン100は、カットバルブ1Bを具備する。
図6に示す如く、カットバルブ1Bにおける蓋部は、弁体6の外周面に形成されたリング状の嵌入溝に、シール部材61を外嵌して構成される。
シール部材61は、例えばOリング等の樹脂素材からなる環状の部材である。また、このようにして弁体6の外周面に外装されるシール部材61は、その外径が少なくともシート側ボディ3における挿入孔30の開口部31よりも大径となり、その上部がシート側ボディ3の下面と密着するシート部となるように形成されている。
このような構成において、図6(a)に示す如く、燃料流路に配置されたカットバルブ1Bの弁体6の先端部は、ソレノイドコイル4が非励磁状態(エンジン停止時)となると、弁体室12内で弁座15に着座して、第二燃料流路14と弁体室12とを遮断、つまり燃料流路を閉塞する。
一方、図6(b)に示す如く、ソレノイドコイル4が励磁状態(エンジン運転時)となると、弁体6の先端部は、弁体室12内で弁座15から離座して燃料流路を開放する。このとき、当該弁体6は、そのシール部材61がシート側ボディ3の下面における開口部31の周囲全周にわたって当接するまで上方に摺動し、当該シール部材61によって弁体室12に臨む開口部31、詳しくは開口部31におけるシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を蓋する。
以上のように、本実施形態に係るカットバルブ1Bの弁体6は、燃料流路が開放されるときに、挿入孔30の開口部31に蓋をするシール部材61(蓋部)を先端側に備える。
このため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディ3における挿入孔30の弁座15側開口部、即ちシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間をシール部材61(蓋部)により閉塞することが可能となる。
したがって、カットバルブ1Bにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Bで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Bの耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態における弁体6の蓋部は、弁体6の外周面に形成された嵌入溝に、シール部材61を外嵌して構成される。また、弁体6の外周面に外装されたシール部材61は、その外径が少なくともシート側ボディ3の開口部31よりも大径となり、その上部がシート側ボディ3の下面と密着するシート部となるように形成されている。このため、弁体6のシール部材61がシート側ボディ3の開口部31を蓋するまで弁体6が摺動したとき(エンジン運転時)、シール部材61が、シート側ボディ3の下面における開口部31の周囲全周にわたって当接することとなる。
このため、燃料流路を開放するとき、カットバルブ1Bのシート側ボディ3における挿入孔30の弁座15側開口部、即ちシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間をシール部材61(蓋部)により、確実に閉塞することが可能となる。
したがって、カットバルブ1Bにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Bで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Bの耐久性の向上を図ることができる。また、このようなカットバルブ1Bを簡易構造で実現することができる。
次に、本発明に係るエンジンの第三実施形態について、図7を用いて説明する。なお、第三実施形態に係るエンジン100は、第一実施形態に係るエンジン100と同様の構成を有する部分があるため、第三実施形態に係るエンジン100の説明は、第一実施形態に係るエンジン100と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態に係るエンジン100は、カットバルブ1Cを具備する。
図7に示す如く、本実施形態におけるシート側ボディ3は、その開口部31の内周面に、上方に向かって縮径となるテーパ状に形成される案内部32を備える。
また、本実施形態における蓋部は、弁体6の本体部からその半径方向外側に突出し、かつ、上方に向かって縮径となるテーパ状に形成されるテーパ部62で構成されている。テーパ部62は、弁体6(本体部)と一体的に形成されている。また、テーパ部62は、その最大径部分が、少なくともシート側ボディ3の開口部31よりも大径となり、その傾斜面がシート側ボディ3の案内部32の傾斜面と密着するシート面となるように形成されている。
このような構成において、図7(a)に示す如く、燃料流路に配置されたカットバルブ1Cの弁体6の先端部は、ソレノイドコイル4が非励磁状態(エンジン停止時)となると、弁体室12内で弁座15に着座して、第二燃料流路14と弁体室12とを遮断、つまり燃料流路を閉塞する。
一方、図7(b)に示す如く、ソレノイドコイル4が励磁状態(エンジン運転時)となると、弁体6の先端部は、弁体室12内で弁座15から離座して燃料流路を開放する。このとき、当該弁体6は、そのテーパ部62がシート側ボディ3における案内部32に当接するまで上方に摺動し、当該テーパ部62によって弁体室12に臨む開口部31を蓋する。
以上のように、本実施形態に係るカットバルブ1Cの弁体6は、燃料流路が開放されるときに、挿入孔30の開口部31に蓋をするテーパ部62(蓋部)を先端側に備える。
このため、燃料流路を開放するとき、カットバルブ1Cのシート側ボディ3における挿入孔30の弁座15側開口部、即ちシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間をテーパ部62(蓋部)により閉塞することが可能となる。
したがって、カットバルブ1Cにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Cで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Cの耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態におけるシート側ボディ3は、その開口部31の下方に、上方に向かって縮径となるテーパ状に形成される案内部32を備える。本実施形態における蓋部は、上方に向かって縮径となるテーパ状に形成されるテーパ部62で構成され、弁体6と一体的に形成される。また、テーパ部62は、その最大径部分が、少なくともシート側ボディ3の開口部31よりも大径となり、その傾斜面がシート側ボディ3の案内部32の傾斜面と密着するシート面となるように形成されている。
よって、弁体6のテーパ部62がシート側ボディ3の開口部31に蓋をするまで弁体6が摺動したとき(エンジン運転時)、テーパ部62の傾斜面と案内部32の傾斜面とが面接触で密接することとなる。そのため、燃料流路を開放するとき、シート側ボディ3における挿入孔30の弁座15側開口部、即ちシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間をテーパ部62(蓋部)により、確実に閉塞することが可能となる。
したがって、カットバルブ1Cにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Cで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Cの耐久性の向上を図ることができる。また、このようなカットバルブ1Cを簡易構造で実現することができる。
さらに、テーパ部62の傾斜面と案内部32の傾斜面とが当接可能なように構成されるため、テーパ部62と案内部32との接触する面積を大きくしても、幅方向に大きくカットバルブ1Cを構成する必要がない。
また、シート側ボディ3の案内部32は、その開口部31の下方に、上方に向かって縮径となるテーパ状に形成される。このため、弁体6のテーパ部62によってシート側ボディ3の開口部31に蓋をする際に、当該案内部32によってテーパ部62が開口部31に案内されながら、弁体6が上方に摺動することとなり、より確実に、弁体6の蓋部(テーパ部62)によってシート側ボディ3の開口部31に蓋をすることとができる。
したがって、カットバルブ1Cにより燃料流路を開放したとき、燃料が燃料流路からシート側ボディ3の挿入孔30の内周面と弁体6の外周面との隙間を通ってシート側ボディ3内に流入するのを確実に防止して、カットバルブ1Cで燃料がシート側ボディ3内からその外部へ流出する燃料漏れなどの不具合が発生するのを抑制することができる。その結果、カットバルブ1Cの耐久性の向上を図ることができる。
なお、弁体6のテーパ部62は、テーパ部62の傾斜面と案内部32の傾斜面とが密接して当接可能なように構成されることに特に限定されるものではない。つまり、弁体6のテーパ部62は、燃料流路が開放されるときに、シート側ボディ3の下面における開口部31の周囲全周および案内部32の傾斜面における全周の少なくとも一方に面接触や線接触などで密接することによって、開口部31に蓋をする構成であればよいものとする。
また、カットバルブ1Cは、そのシート側ボディ3に案内部32を備えるが、シート側ボディ3に案内部32を備えることに特に限定されるものではない。
また、カットバルブ1Aおよびカットバルブ1Bにおいても、そのシート側ボディ3の開口部31の下方に、上方に向かって縮径となるテーパ状に形成される案内部32を備える構成としてもよいものとする。
また、カットバルブのケース2および/またはシート側ボディ3と、燃料噴射ポンプ85のハウジング10と、を一体的に構成してもよいものとする。
さらに、弁体6の本体部と、その鍔部60およびテーパ部62と、を別体として構成してもよいものとする。
1A・1B・1C カットバルブ
2 ケース
3 シート側ボディ
4 ソレノイドコイル
6 弁体
10 ハウジング
12 弁体室
13 第一燃料流路
14 第二燃料流路
15 弁座
30 挿入孔
31 開口部
60 鍔部
61 シール部材
62 テーパ部
85 燃料噴射ポンプ
90 燃料タンク
100 エンジン

Claims (5)

  1. 燃料噴射ポンプの近傍であって燃料タンクから送油される燃料の流路である燃料流路に配置され、前記燃料流路を開閉可能とするカットバルブを具備する、エンジンであって、
    前記カットバルブは、アクチュエータにより摺動されて前記燃料流路の弁座に対して着座または離座可能な弁体と、前記弁体がその先端側を前記燃料流路の弁座側に突出させつつ摺動自在に挿入される挿入孔が形成されるシート側ボディとを具備し、
    前記弁体は、前記燃料流路が開放されるときに前記挿入孔の開口部に蓋をする蓋部を当該弁体の先端側に設ける、エンジン。
  2. 前記蓋部は、前記挿入孔の開口部の径よりも大径に形成される、請求項1に記載のエンジン。
  3. 前記蓋部は、前記弁体にシール部材を外嵌して構成される、請求項2に記載のエンジン。
  4. 前記蓋部は、前記弁体に鍔状の鍔部を一体的に形成して構成される、請求項2に記載のエンジン。
  5. 前記蓋部は、前記弁体にテーパ状のテーパ部を設けて構成される、請求項2に記載のエンジン。
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