JP2010255148A - 股部を有する衣類 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ウエスト位置から両脚周り部に達する本体布11と、腹部押さえ用の第一当て布15と、腹部両側押さえ用の第二当て布16と、腹部両側押さえ兼ヒップアップ用の第三当て布17を備える。第一当て布15は本体布11の前部中央部に配置し、第二当て布16は、第一当て布15の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置へ延在し、第三当て布17は、第一当て布15の腹部両側から脇線を越えて本体布11の後部へヒップ外周に沿って円弧状に延在し、該腹部両側から少なくとも脇線に達する位置では本体布11、第二当て布16、第三当て布17の3枚重ねとしている。第二当て布16の下端縁16aと第三当て布17の外側縁17bは本体布11と縫着せず遊離させている。
【選択図】図3
Description
また、第1ストレッチ帯状体4の下辺側が第2ストレッチ帯状体5と重なっていないため、贅肉の押し戻し力に第1ストレッチ帯状体4が負けて前記遊離した下辺側からタブリやすくなる。このタブリは第1ストレッチ帯状体4が広幅であると一層生じやすく、このタブリによって第1ストレッチ帯状体4の幅が狭くなると十分な伸縮パワーおよび補整機能を発揮できなくなる点にも改良の余地がある。
本体布と、腹部押さえ用の第一当て布と、腹部両側押さえ用の第二当て布と、腹部両側押さえ用兼ヒップアップ用の第三当て布を備え、
前記本体布は、ウエストラインに位置する上端縁から股部および左右脚周り部に達する前後見頃部を有し、
前記第一当て布は、本体布の前部中央部に配置し、周縁を本体布に縫着し、
前記第二当て布は、前記第一当て布の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置へ延在し、該第二当て布の上端を前記本体布の上端に縫着すると共に、下端は本体布と縫着せずに遊離させ、
前記第三当て布は、前記第二当て布と重ねて第一当て布の腹部両側から脇線を越えて本体布の後部へ延在し、該本体布の後部ではヒップの外周に位置させると共に、外側縁は股部側から前記第一当て布に向けて傾斜させ、該第三当て布の上端の少なくとも一部を前記本体布の上端に縫着すると共に前記外側縁は本体布と縫着せずに遊離させ、
前記第一当て布の上部側の腹部両側から脇線に達する位置では前記本体布、第二当て布及び第三当て布の3枚重ねとしている股部を有する衣類を提供している。
さらに、第二当て布により、第一当て布を脇側へ引っ張ると同時に腹部から腹斜筋にかけて引き上げる作用も有し、腹部全体の下垂を防止することができる。
また、前記3枚重ね領域を鼠鶏部より上側位置とすることにより、運動時に変形量が大きく、かつリンパが集中する部位でもある鼠鶏部に強い締め付け力が加わることを防ぎ、着用感を良好なものとすることができる。
前記本体布の後部側でヒップの外周に沿って配置する前記第三当て布の内端縁は、ヒップ外周に沿った円弧形状としても良いし、直線状に傾斜させてもよい。
前記第一当て布は横伸びが無い素材または低伸縮性の素材、第二当て布および第三当て布は長さ方向が直交方向よりも伸び率が低い素材を用いていることが好ましい。
さらに、前記のように、ウエストラインに沿って配置される第二当て布の長さ方向(即ち、腹部から脇線部へと延在する横方向)より直交する方向(上下方向)の伸び率を低くしている。前記第三当て布も長さ方向(腹部側から背部へと延在する方向)より直交する方向(上下方向)の伸び率を低くしている。
このように、第二、第三当て布の上下方向の伸び率を低くしているため、ウエスト回りに腹部および後脇部に発生しやすい贅肉の段差を押さえ込むことができ、かつ、第一当て布を無理なく引っ張ると共に引き上げる力を発生させることができる。また、第三当て布によりヒップ外周を持ち上げる力を強めてヒップアップ機能を効果的に発揮させることができる。
前記第三当て布は前記第二当て布の肌側に重ねて配置し、該第三当て布の後部側の前記内側縁の上部は前記第二当て布と重ね、該第二当て布および本体布と縫着し、該内側縁の下部側は前記第二当て布の下端縁との間に領域をあけ、該領域をヒップの膨出部に位置するようにし、該第三当て布は前記本体布の後部側でクロッチ部の後部上端の少なくとも一部に縫着していることが好ましい。
これにより、第二当て布および第三当て布の輪郭が表地、さらには外衣に響くことを防止できる。
前記本体布の前記前中央布は前記左右本体布より伸びの少ない別素材で形成しており、
前記第二当て布は、前記前中央布の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置へ延在し、該第二当て布の上端を前記本体布の上端に縫着すると共に、下端は本体布と縫着せずに遊離させ、
前記第三当て布は、前記第二当て布と重ねて前記前中央布の腹部両側から脇線を越えて本体布の後部へ延在し、前記左右本体布からなる本体布の後部ではヒップの外周に位置させると共に、外側縁は股部側から前記前中央布に向けて傾斜させ、該第三当て布の上端の少なくとも一部を前記前中央布の上端に縫着すると共に前記外側縁は前記左右本体布と縫着せずに遊離させ、
前記前中央布の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置では前記左右本体布、第二当て布及び第三当て布の3枚重ねとしていることを特徴とする。
なお、他の構成は前記第1の発明の股部を有する衣類と同様としている。
さらに、第二当て布により、第一当て布を脇側へ引っ張ると同時に腹部から腹斜筋へと引き上げる力もあり、腹部の下垂を防止できる。
図1乃至図3に、第一実施形態に係るロングガードル10−1からなる股部を有する衣類を示す。
なお、本体布11はトリコット以外に、パワーネット、丸編地で形成してもよい。また、前中央布12と左右本体布13とは同一素材に限定されず、異なる素材で形成してもよいが、その場合も縦横方向に伸縮性を有する素材で形成している。
左右本体布13は、図2(A)(B)に示すようにウエスト近傍の上端位置から下端は大腿部を囲む位置まで達する前身頃部13Aと後身頃部13Bを脇線ラインを越えて連続的に備え、正面側の前端縁のうち股部より上側部分は、前中央布12の左右両端の傾斜に対応するように脇側から股側に向けて下向き傾斜させている。
第一当て布15はパワーネットに限定されず、トリコット、マーキゼット等で形成してもよい。また、第一当て布15の形状は本体布11と同一形状に限定されず、上端はウエストラインに位置させると共に下腹部に当たる位置で三角形状としたベースプレート形状としても良いし、上下に三角形を設けた菱形状としてもよい。第一当て布15を菱形状とする場合は、後述する第二、第三当て布は第一当て布の左右傾斜辺に縫着している。
なお、第二当て布16は後中央で本体布11と縫着しなくてもよい。また、第二当て
布16は左右一対とせずに後部側で連続させてもよい。
なお、第二当て布16と第三当て布17とは別素材で形成してもよい。
また、第二当て布16と第三当て布17は、横方向よりも縦方向の伸縮性を低くしているため、着用時の締め付け感を緩和することと、第二当て布16による第一当て布15の引き上げ力および第三当て布17によるヒップアップパワーを備えることとをバランスよく両立させている。なお、第三当て布17によるヒップアップ補整パワーは、外側縁17bの長さを、該外側縁17bに対応する部分の本体布11の長さより1cm短く設定していることによっても高められる。
ロングガードル10−1は、第三当て布17の内側縁17aを、第二当て布16と重なる3枚重ね領域でのみ本体布11(および第二当て布16)と縫着し、それよりも下側部分は本体布11と縫着せずに遊離させている。
また、この場合、内側縁17aの長さは、該内側縁17aに対応する部分の本体布11の長さよりも1cm短く設定してもよい。これにより、第三当て布17のヒップアップ効果をより一層高めることができる。
第二変形例では、第二当て布16の前端縁16fを前部中央まで延在させ、本体布11と縫着し、本体布11と第一当て布15との間に挟みこんでいる。
該構成とすると、腹部上部中央が本体布11、第二当て布16および第一当て布15との3枚重ねとなり、腹部の膨らみを強いパワーで押さえることができる。
前記第一実施形態との相違点は、左右本体布13の下端を両脚繰りに沿った位置とし、左右本体布13の下端縁とクロッチ布14の左右両側縁で左右の脚繰り周縁を形成している。その他の構成は前記第一実施形態と同一であるため、同一符号を付して説明を省略する。
第三実施形態では、腹部押さえ用の第一当て布を設けず、本体布11を構成する前中央布30を横伸びがない、または縦横の伸びが殆どない素材で形成し、第一当て布を取り付けることなく、腹部押さえ機能を持たせている。本実施形態では、該前中央布30としてパワーネットを用いている。
本体布11は前記前中央布30と、該前中央布30の左右両側縁に縫着する左右両側の左右本体布13とからなる。左右本体布13は前中央布30より伸びやすい素材で形成している。
前記前中央布30の上部側の左右両側に第二当て布16、第三当て布17を備えている。
第二当て布16は前中央布30の上部側の腹部両側から脇線を越えて背面側の全周に延在し、第二当て布16の上端を左右本体布13の上端に縫着すると共に、下端は左右本体布13と縫着せずに遊離させている。
第三当て布17は、第二当て布16と重ねて前中央布30の腹部両側から脇線を越えて左右本体布13の後部へ延在させてヒップの外周に位置させると共に、外側縁はクロッチ布14からなる股部側から前中央布30に向けて傾斜させている。該第三当て布17の上端の少なくとも一部を左右本体布13の上端に縫着すると共に外側縁は左右本体布13と縫着せずに遊離させている。
10−2 ショートガードル
11 本体布
12、30 前中央布
13 左右本体布
15 第一当て布
16 第二当て布
17 第三当て布
17a 内側縁
17b 外側縁
Claims (5)
- 本体布と、腹部押さえ用の第一当て布と、腹部両側押さえ用の第二当て布と、腹部両側押さえ用兼ヒップアップ用の第三当て布を備え、
前記本体布は、ウエストラインに位置する上端縁から股部および左右脚周り部に達する前後見頃部を有し、
前記第一当て布は、本体布の前部中央部に配置し、周縁を本体布に縫着し、
前記第二当て布は、前記第一当て布の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置へ延在し、該第二当て布の上端を前記本体布の上端に縫着すると共に、下端は本体布と縫着せずに遊離させ、
前記第三当て布は、前記第二当て布と重ねて第一当て布の腹部両側から脇線を越えて本体布の後部へ延在し、該本体布の後部ではヒップの外周に位置させると共に、外側縁は股部側から前記第一当て布に向けて傾斜させ、該第三当て布の上端の少なくとも一部を前記本体布の上端に縫着すると共に前記外側縁は本体布と縫着せずに遊離させ、
前記第一当て布の上部側の腹部両側から脇線に達する位置では前記本体布、第二当て布及び第三当て布の3枚重ねとしている股部を有する衣類。 - 前記本体布は前記第一、第二、第三当て布の素材と相違した縦横方向の伸びが大きい素材からなり、
前記第一当て布は横伸びが無い素材または低伸縮性の素材、第二当て布および第三当て布は長さ方向が直交方向よりも伸び率が低い素材からなる請求項1に記載の股部を有する衣類。 - 前記第二当て布は腹部両側から後部側全周に渡って配置し、前部側では前記本体布と前記第一当て布との間に挟んで位置させると共に脇線を越えて本体布の後部側に連続させ、前部側では下端縁を上向き傾斜させて上前腸骨棘、下前腸骨棘、腸骨稜を覆う位置に配置していると共に、後部側では下端縁を上端縁と略平行として上後腸骨棘を覆う位置に配置し、前側端縁は前記本体布および第一当て布と縫着し、
前記第三当て布は前記第二当て布の肌側に重ねて配置し、該第三当て布の後部側の前記内側縁の上部は前記第二当て布と重ね、該第二当て布および本体布と縫着し、該内側縁の下部側は前記第二当て布の下端縁との間に領域をあけ、該領域をヒップの膨出部に位置するようにし、該第三当て布は前記本体布の後部側でクロッチ部の後部上端の少なくとも一部に縫着している請求項1または請求項2に記載の股部を有する衣類。 - 前記第二当て布および第三当て布は端始末不要の素材からなり、前記遊離させる端縁は縫着処理していない請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の股部を有する衣類。
- 前中央布と左右本体布とからなる本体布、腹部両側押さえ用の第二当て布と、腹部両側押さえ用兼ヒップアップ用の第三当て布を備え、
前記本体布の前記前中央布は前記左右本体布より伸びの少ない別素材で形成しており、
前記第二当て布は、前記前中央布の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置へ延在し、該第二当て布の上端を前記本体布の上端に縫着すると共に、下端は本体布と縫着せずに遊離させ、
前記第三当て布は、前記第二当て布と重ねて前記前中央布の腹部両側から脇線を越えて本体布の後部へ延在し、前記左右本体布からなる本体布の後部ではヒップの外周に位置させると共に、外側縁は股部側から前記前中央布に向けて傾斜させ、該第三当て布の上端の少なくとも一部を前記前中央布の上端に縫着すると共に前記外側縁は前記左右本体布と縫着せずに遊離させ、
前記前中央布の上部側の腹部両側から少なくとも脇線に達する位置では前記左右本体布、第二当て布及び第三当て布の3枚重ねとしている股部を有する衣類。
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