JP5592871B2 - 腰用サポーター - Google Patents
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Description
このような腰用サポーターとして、図7に示すようなサポーター本体11に補助ベルト12が取付けられたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この補助ベルト12には、サポーター本体11の伸縮性よりも強い伸縮性を有する素材が用いられている。
また、腰用サポーター10使用時において補助ベルト12のユーザー側となる部分には、ユーザー側に突出する突起物13を有する板体14が取付けられており、腰用サポーター10の使用時にはこの突起物13がユーザーの脊柱起立筋を圧迫する。
また、サポーター本体11の伸縮性よりも伸縮性が強い補助ベルト12を備えるので、サポーター本体11による骨盤の支持が補助ベルト12で補助され、さらに骨盤が安定する。
しかも、板体14に取付けられた突起物13がユーザーの脊柱起立筋を圧迫するので、脊柱起立筋が弛緩して骨盤が後傾する。その結果、ユーザーの姿勢がよくなり、上半身を支える腰部の負担が軽減されるので、さらに腰痛が改善される。
例えば、図8に示すように、腰用サポーター10を使用した状態でユーザーが膝を上げるように大腿部Dを屈曲させると、腰用サポーター10の下端が大腿部Dに持ち上げられてめくれてしまったり、大腿部Dの屈曲と伸展を繰り返すことで腰用サポーター10が徐々に本来の位置からずれてしまったりする。このように、従来の腰用サポーター10はユーザーの体の動きへの追従性に乏しいという問題がある。
もちろん、大腿部Dの付け根を避けるように腰用サポーター10を骨盤上方の腹部に巻き付けると、腰用サポーター10が全く骨盤に作用しないので、骨盤が安定せず腰痛は改善されない。
さらに、前記側面部(22)及び中央部(21)の上下方向略中央には、左右方向に延び一方の前記側面部(22)から他方の前記側面部(22)まで連続した少なくとも一つの長スリット(24)が形成されたことを特徴とする。
ここで、中臀筋は縮むことで股関節を外転させて大腿部を体の左右外側に開く作用を主に担っているが、短スリットはその中臀筋を横切るように形成されたので、特に左右外側への大腿部の開閉に伴って大きく股関節が動く場合に、確実に短スリットが潰れて腰用サポーターの変形や位置ずれを吸収できる。
また、その他の方向への大腿部の複雑な動きに対しても、短スリットが開閉することで腰用サポーターの変形等を吸収できる。
このように、本発明に係る腰用サポーターはユーザーの体の動きへの追従性に優れるので、腰用サポーターの下端がめくれたり、また足の屈曲と伸展を繰り返しても腰用サポーターが本来の位置からずれたりし難い。
また、腰用サポーターは一枚物の帯状体からなるので、厚さが薄く軽量であり、服を着用しても腰用サポーターを使用していることが外観上わかり難い。このように厚さが薄いので通気性にも優れ、夏場でも汗で蒸れ難く、またかぶれ難い。
さらに、ユーザーが上半身を腰部周方向にひねったときに、腰部の上部は腰部の下部よりもねじれ量が多いが、腰用サポーターには長スリットが形成されているので、長スリットよりも上方の腰用サポーターの部位が長スリットを境としてそのねじれに追従し、腰用サポーターが全体としてずれ難い。
つまり、大腿部によって腰用サポーターの下端が持ち上げられる場合、複数の短スリットのうち下方に位置する短スリットが主に潰れて変形を吸収するので、その下方に位置する短スリットの数が多いことで効果的に腰用サポーターのめくれ等を防止することができる。
また、短スリットは中臀筋を横切るように形成されたので、特に左右外側への大腿部の開閉に伴って大きく股関節が動く場合に、確実に短スリットが潰れて腰用サポーターの変形や位置ずれを吸収できる。
また、その他の方向への大腿部の複雑な動きに対しても、短スリットが開閉して腰用サポーターの変形等を吸収できる。
このように、本発明に係る腰用サポーターはユーザーの体の動きへの追従性に優れるので、腰用サポーターの下端がめくれたり、また足の屈曲と伸展を繰り返しても腰用サポーターが本来の位置からずれたりし難い。
図1乃至図3を参照して、本発明の第一実施形態に係る腰用サポーター20を説明する。
この腰用サポーター20は中央部21と側面部22を備え、ユーザーの骨盤Kの周囲に巻き付けられて骨盤Kを支持するものである。
また、腰用サポーター20は一枚物の帯状体であり、左右方向に伸縮性を有するように編まれてなる。
この素材としては、例えばポリエステルにポリウレタンが混合されたものが考えられるが、腰用サポーター20の素材として一般に用いられているものであれば、これに限られるものではない。
また、腰用サポーター20は一定幅(ここでは110mm)で、その上端と下端は左右に平行に延びる。
また、腰用サポーター20の両端、すなわち側面部22の左右外側には面ファスナー25が側面部22に重ね合わされて縫い付けられており、その面ファスナー25によって着脱自在に貼合可能となっている。
面ファスナー25が縫い付けられていない側面部22の部位と中央部21は、左右方向に均一の伸縮性を有する。
このとき、短スリット23が形成された側面部22の部位と面ファスナー25との間には、短スリット23が形成されていない側面部22の部位が存在する。
また、隣接する短スリット23間の距離、及び隣接する短スリット23と長スリット24の間の距離はいずれも等しい。
ここで、短スリット23と長スリット24は、腰用サポーター20を編むと同時に形成されるものであって、短スリット23と長スリット24が形成されていない腰用サポーター20が製造された後に切り欠いて形成するものではない。
図2に示すように、ユーザーが起立した状態で腰用サポーター20を骨盤Kの周囲に巻き付け、臍の下方で面ファスナー25同士を貼合して腰用サポーター20を固定する。
この使用状態において、例えば階段を上がる際には、膝を持ち上げるように大腿部Dを屈曲させる場面は頻繁に発生し、大腿部Dの動きによって腰用サポーター20の下端が持ち上がってしまう。
このとき図3に示すように、短スリット23(特に下側に位置する短スリット23)が幅方向に潰れ、腰用サポーター20がユーザーの体に密着したままとなり、腰用サポーター20の下端がめくれない。
ここで、中臀筋Mは縮むことで股関節を外転させて大腿部Dを体の左右外側に開く作用を主に担っているが、短スリット23はその中臀筋Mを横切るように形成されたので、特に左右外側への大腿部Dの開閉に伴って大きく股関節が動く場合に、確実に短スリット23が潰れて腰用サポーター20の変形や位置ずれを吸収できる。
このように、本実施形態に係る腰用サポーター20はユーザーの体の動きへの追従性に優れるので、腰用サポーター20の下端がめくれたり、また足の屈曲と伸展を繰り返しても腰用サポーター20が本来の位置からずれたりし難い。
また、腰用サポーター20は一枚物の帯状体からなるので、厚さが薄く軽量であり、服を着用しても腰用サポーター20を使用していることが外観上わかり難い。このように厚さが薄いので通気性にも優れ、夏場でも汗で蒸れ難く、またかぶれ難い。
さらに、ユーザーが上半身を腰部周方向にひねったときに、腰部の上部は腰部の下部よりもねじれ量が多いが、腰用サポーター20には長スリット24が形成されているので、長スリット24よりも上方の腰用サポーター20の部位が長スリット24を境にそのねじれに追従し、腰用サポーター20が全体としてずれ難い。
つまり、大腿部Dによって腰用サポーター20の下端が持ち上げられる場合、図3に示すように、複数の短スリット23のうち下方に位置する短スリット23が主に潰れて変形を吸収するので、その下方に位置する短スリット23の数が多いことで効果的に腰用サポーター20のめくれ等を防止することができる。
このように短スリット23を長くすることで、大腿部Dを屈曲させた場合に短スリット23が幅方向にさらに円滑に潰れるので、より追従性に優れる。
次に図5を参照して、本発明の第二実施形態に係る腰用サポーター30を説明する。なお、第一実施形態と同一部分には同一符号を付した。
第一実施形態は腰用サポーター20が一枚物の帯状体であったが、本実施形態では複数のパーツが縫い合わされてなる点において異なり、その他の構成要素に関しては第一実施形態と同一である。
側面部32,33は、上側の第一側面部32及び下側の第二側面部33からなる。その第一側面部32及び第二側面部33はそれぞれ左右一つずつある。第一側面部32は左右方向に一直線状に延び、一方、第二側面部33は逆ハ字状に配置されている。
左側の第一側面部32Aの一端と左側の第二側面部33Aの一端は互いに離間して中央部31に連結され、左側の第一側面部32Aの他端と左側の第二側面部33Aの他端は互いに重ね合わせられて連結されている。
同様に、右側の第一側面部32Bの一端と右側の第二側面部33Bの一端は互いに離間して中央部31に連結され、右側の第一側面部32Bの他端と右側の第二側面部33Bの他端は互いに重ね合わせられて連結されている。
なお、腰用サポーター30の中央部31において、左側の第一側面部32Aの一端と右側の第一側面部32Bの一端とが、また左側の第二側面部33Aの一端と右側の第二側面部33Bの一端とがそれぞれ接続されていてもよい。
なお、本実施形態では第一実施形態における長スリット24は形成されていない。
また、その他の方向への大腿部Dの複雑な動きに対しても、短スリット23が開閉することで腰用サポーター30の変形等を吸収できる。
このように、本発明に係る腰用サポーター30はユーザーの体の動きへの追従性に優れるので、腰用サポーター30の下端がめくれたり、また足の屈曲と伸展を繰り返しても腰用サポーター30が本来の位置からずれたりし難い。
さらに、第一実施形態では独立した一枚物の帯状体からなる腰用サポーター20であったが、これをスパッツ等と一体化させてもよい。
11 サポーター本体
12 補助ベルト
13 突起物
14 板体
15 面ファスナー
20 腰用サポーター
21 中央部
22 側面部
23 短スリット
24 長スリット
25 面ファスナー
30 腰用サポーター
31 中央部
32 第一側面部(側面部)
32A 左側の第一側面部
32B 右側の第一側面部
33 第二側面部(側面部)
33A 左側の第二側面部
33B 右側の第二側面部
C 腸骨
D 大腿部
J 上前腸骨棘
K 骨盤
M 中臀筋
S 仙骨
Claims (3)
- 左右方向に伸縮性を有し両端が面ファスナーによって着脱自在に貼合可能で、ユーザーの骨盤の周囲を支持する一枚物の帯状体からなる腰用サポーターにおいて、
使用時にユーザーの仙骨後方を面で宛てがい支持する中央部と、
前記中央部の左右にそれぞれ設けられユーザーの腸骨の周囲を支持する側面部を備え、
前記側面部にはそれぞれ、前記中央部側からユーザーの中臀筋を横切るように前記面ファスナー側に延びる短スリットが上下に複数形成され、
さらに、前記側面部及び中央部の上下方向略中央には、左右方向に延び一方の前記側面部から他方の前記側面部まで連続した少なくとも一つの長スリットが形成されたことを特徴とする腰用サポーター。 - 前記長スリットよりも下方に位置する前記短スリットの数を、前記長スリットよりも上方に位置する前記短スリットの数よりも多くしたことを特徴とする請求項1に記載の腰用サポーター。
- 左右方向に伸縮性を有し両端が面ファスナーによって着脱自在に貼合可能で、ユーザーの骨盤の周囲を支持する腰用サポーターにおいて、
使用時にユーザーの仙骨後方を面で宛てがい支持する中央部と、
前記中央部の左右にそれぞれ設けられユーザーの腸骨の周囲を支持する上側の第一側面部及び下側の第二側面部からなる側面部を備え、
左側の前記第一側面部の一端と左側の前記第二側面部の一端は互いに離間して前記中央部に連結され、左側の前記第一側面部の他端と左側の前記第二側面部の他端は互いに重ね合わせられて連結されるとともに、
右側の前記第一側面部の一端と右側の前記第二側面部の一端は互いに離間して前記中央部に連結され、右側の前記第一側面部の他端と右側の前記第二側面部の他端は互いに重ね合わせられて連結され、
しかも前記第一側面部及び第二側面部にはそれぞれ、前記中央部側からユーザーの中臀筋を横切るように前記面ファスナー側に延びる短スリットが上下に複数形成されたことを特徴とする腰用サポーター。
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