JP2010254948A - アクリル変性ポリオールおよびその製造方法、および、ポリウレタン樹脂 - Google Patents

アクリル変性ポリオールおよびその製造方法、および、ポリウレタン樹脂 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な機械物性および柔軟性を確保しつつ、耐熱性などの耐久性に優れるポリウレタン樹脂およびその原料として好適なアクリル変性ポリオールを提供すること。
【解決手段】ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールおよびポリカーボネートポリオールから選択される少なくとも1種のマクロポリオールに、マクロポリオールの水酸基1モルに対して0.55モル以下のラジカル反応開始剤の存在下で、(メタ)アクリル酸エステルを反応させることにより、アクリル変性ポリオールを製造する。得られたアクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートと、鎖伸長剤とを反応させることにより、ポリウレタン樹脂を得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、アクリル変性ポリオールおよびその製造方法、および、ポリウレタン樹脂に関する。
ポリオールは、ポリイソシアネートと反応させて、ポリウレタン樹脂を得るための、ポリウレタン原料として広く知られている。
なかでも、ポリエーテルポリオールは、柔軟性に優れ、破断伸びが良好なことから、そのような物性が要求される各種の分野において、広く用いられている。しかし、ポリエーテルポリオールは、耐熱性などの耐久性が十分でない場合がある。
そこで、かかる耐久性を改良すべく、例えば、ポリオキシプロピレンジオールに、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの存在下で、メタクリル酸n−ブチル(n−ブチルメタクリレート)を反応させてn−ブチルメタクリレートグラフトポリエーテルポリオールを得ることが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、特許文献1では、得られたn−ブチルメタクリレートグラフトポリエーテルポリオールを、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンと反応させることにより、ポリウレタン樹脂硬化物を得ることが提案されている。
国際公開2007/026798号パンフレット(表2の実施例5および6)
しかるに、ポリウレタン樹脂の成形品には、特許文献1に記載のポリウレタン樹脂硬化物よりも、さらなる耐久性が要求される場合がある。
本発明の目的は、良好な機械物性および柔軟性を確保しつつ、耐熱性などの耐久性に優れるポリウレタン樹脂およびその原料として好適なアクリル変性ポリオールを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のアクリル変性ポリオールは、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールおよびポリカーボネートポリオールから選択される少なくとも1種のマクロポリオールに、前記マクロポリオールの水酸基1モルに対して0.55モル以下のラジカル反応開始剤の存在下で、(メタ)アクリル酸エステルを反応させて得られることを特徴としている。
また、本発明のアクリル変性ポリオールでは、前記(メタ)アクリル酸エステルが、(メタ)アクリル酸メチルを含むことが好適である。
また、本発明のアクリル変性ポリオールでは、前記ラジカル反応開始剤が、アルキル過酸化物を含むことが好適である。
また、本発明のアクリル変性ポリオールでは、前記ラジカル反応開始剤が、パーオキシケタール類を含むことが好適である。
また、本発明のポリウレタン樹脂は、上記したアクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートと鎖伸長剤とを反応させることにより得られることを特徴としている。
また、本発明のアクリル変性ポリオールの製造方法は、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールおよびポリカーボネートポリオールから選択される少なくとも1種のマクロポリオールに、前記マクロポリオールの水酸基1モルに対して0.55モル以下のラジカル反応開始剤の存在下で、(メタ)アクリル酸エステルを反応させることを特徴としている。
本発明のアクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートと、鎖伸長剤とを反応させることにより得られる、本発明のポリウレタン樹脂は、柔軟性、耐熱性および機械物性に優れる。
本発明のアクリル変性ポリオールは、マクロポリオールに、ラジカル反応開始剤の存在下で、(メタ)アクリル酸エステルを反応させることにより得ることができる。
本発明において、マクロポリオールは、ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオールから少なくとも1種が選択される。
ポリエステルポリオールとしては、多価アルコールと多塩基酸との反応により得られるポリエステルポリオール、例えば、多価アルコールと多塩基酸との縮合反応により得られるポリエステルポリオール、多価アルコールと多塩基酸のアルキルエステルとのエステル交換反応により得られるポリエステルポリオールなどが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチルペンタンジオール(例えば、3−メチル−1,5−ペンタンジオールなど)、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびそれらの混合物、1,4−シクロヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、ダイマージオール、1,4−ジヒドロキシ−2−ブテン、2,6−ジメチル−1−オクテン−3,8−ジオール、ビスフェノールA、アルカン(7〜22)ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコールなどの2価アルコール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの3価アルコール、例えば、テトラメチロールメタン(ペンタエリスリトール)、ジグリセリンなどの4価アルコール、例えば、キシリトールなどの5価アルコール、例えば、ソルビトール、マンニトール、アリトール、イジトール、ダルシトール、アルトリトール、イノシトール、ジペンタエリスリトールなどの6価アルコール、例えば、ペルセイトールなどの7価アルコール、例えば、ショ糖などの8価アルコールなどの多価アルコール(好ましくは、平均分子量400未満の多価アルコール)が挙げられる。また、上記した多価アルコールにエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどのアルキレンオキサイドを付加したアルキレンオキサイド付加物なども挙げられる。
これら多価アルコールは、単独使用または2種以上併用することができる。
多価アルコールとして、好ましくは、2価アルコールが挙げられる。
また、多価アルコールとして、植物を原料とする多価アルコールが挙げられ、好ましくは、デンプンから誘導されるグルコース、グルコースから誘導される1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、または、それらの誘導体、さらには、木材から誘導されるセルロース、ヘミセルロース、リグニン、および、それらの誘導体などが挙げられる。
多価アルコールの水酸基価は、例えば、140〜1810mgKOH/g、好ましくは、200〜1810mgKOH/gである。
なお、上記した多価アルコールの他、例えば、グルコースから誘導される乳酸、3−ヒドロキシプロピオン酸などを併用することもできる。
多塩基酸としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、メチルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、1,1−ジメチル−1,3−ジカルボキシプロパン、3−メチル−3−エチルグルタール酸、アゼライン酸、セバシン酸、その他の飽和脂肪族ジカルボン酸(炭素数11〜13)、例えば、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、その他の不飽和脂肪族ジカルボン酸、例えば、オルトフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トルエンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸、その他の芳香族ジカルボン酸、例えば、ヘキサヒドロフタル酸、その他の脂環族ジカルボン酸、例えば、ダイマー酸、水添ダイマー酸、ヘット酸などのその他のカルボン酸、および、それらカルボン酸から誘導される酸無水物、例えば、無水シュウ酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、無水2−アルキル(C12〜C18)コハク酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水トリメリット酸、さらには、これらのカルボン酸などから誘導される酸ハライドなどが挙げられる。
また、多塩基酸としては、植物を原料とする多塩基酸が挙げられ、例えば、ひまし油から誘導されるセバシン酸、糖類から誘導されるフマル酸、さらには、フマル酸から誘導されるコハク酸、大麦や植物油などから誘導されるアゼライン酸などの二塩基酸(ジカルボン酸)などが挙げられる。
これら多塩基酸は、単独使用または2種以上併用することができる。
また、多価アルコールと多塩基酸との反応において、反応条件は、公知の条件でよく、例えば、不活性ガス雰囲気下、反応温度が、例えば、120〜250℃、好ましくは、180〜240℃であり、反応時間が、例えば、10〜50時間、好ましくは、12〜40時間である。
なお、反応においては、必要により、触媒を添加してもよい。
触媒としては、例えば、金属、有機金属化合物、金属ハロゲン化物などが挙げられる。
金属としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属が挙げられる。
有機金属化合物としては、例えば、上記したアルカリ金属のアルコキシド(アルカリ金属アルコキシド)およびその誘導体、例えば、トリエチルアルミニウムなどのアルキルアルミニウム化合物およびその誘導体、例えば、チタン酸テトラブチルなどのアルコキシチタン化合物、2−エチルヘキサン酸錫、オクチル酸錫、ジブチル錫ジラウレートなどの有機錫化合物などが挙げられる。
金属ハロゲン化物としては、例えば、塩化錫(具体的には、二塩化錫:SnCl)などの錫ハロゲン化物が挙げられる。
これら触媒のうち、取扱いにおける安全性が高く、かつ、収率が優れることから、好ましくは、オクチル酸錫、二塩化錫、チタン酸テトラブチルが挙げられる。
なお、ポリエステルポリオールとして、例えば、ヒドロキシル基を含有する天然油脂(トリグリセリド)またはその水素添加物のケン化物である、ヒドロキシル基含有脂肪酸またはその水素添加物を縮合させた後、その縮合物を多価アルコールと反応させるか、または、上記した多価アルコールを開始剤として、縮合反応させることにより得られる縮合物なども挙げられる。天然油脂としては、例えば、ひまし油、Dimorphotheca油、Lesquerella油、Lesquerella densipila種子油などが挙げられ、これらのケン化物は、例えば、リシノレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸を主成分としている。
一般に、ポリエステルポリオールの主原料は、石油化学製品であり、焼却廃棄時に多量の二酸化炭素を排出するため、地球環境への負荷が懸念される。一方、バイオマスは、燃焼すると二酸化炭素を排出する一方、その出発原料である生物体、とりわけ、植物は、成長時において、光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収するため、バイオマスを燃焼しても大気中の二酸化炭素を実質的に増加させない、カーボンニュートラルに対応している。
そのため、上記したポリエステルポリオール(具体的には、多価アルコールおよび多塩基酸の少なくとも1種)が、植物を原料とするものであれば、カーボンニュートラルに対応させることができる。
これらポリエステルポリオールは、単独使用または2種以上併用することができる。
本発明において、ポリカプロラクトンポリオールは、例えば、ラクトンの開環重合により得られ、具体的には、ポリカプロラクトンジオール、ポリカプロラクトントリオールなどが挙げられる。
ラクトンとしては、例えば、β−プロピオラクトンなどのβ−ラクトン、γ−ブチロラクトンなどのγ−ラクトン、δ−バレロラクトンなどのδ−ラクトン、ε−カプロラクトンなどのε−ラクトンなどが挙げられる。
さらには、ポリカプロラクトンポリオールとしては、例えば、特許4053799号公報に記載されるラクチド類などから得られるポリオールを挙げることもできる。
ポリカプロラクトンポリオールは、単独使用または2種以上併用することができる。
ポリカーボネートポリオールとしては、例えば、上記した多価アルコールを開始剤とするエチレンカーボネートやフェニルカーボネートの開環重合物(カーボネートモノマー)や、例えば、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオールや1,6−ヘキサンジオールなどの多価アルコールと、上記したカーボネートモノマーとを共重合したポリカーボネートポリオールなどが挙げられる。
ポリカーボネートポリオールは、単独使用または2種以上併用することができる。
これらマクロポリオールとしては、好ましくは、ポリエステルポリオールやポリカーボネートポリオールが挙げられ、さらに好ましくは、ポリエステルポリオールが挙げられる。
そして、このマクロポリオールの平均官能基数は、例えば、1.5〜2.5、好ましくは、1.7〜2.3、さらに好ましくは、1.9〜2.1である。また、マクロポリオールの水酸基価は、例えば、35〜200mgKOH/g、好ましくは、37〜140mgKOH/g、さらに好ましくは、45〜112mgKOH/gである。
なお、マクロポリオールの平均官能基数は、例えば、原料として用いられる多価アルコールの官能基数(1分子中に含有する水酸基の数)から算出することができる。また、マクロポリオールの水酸基価は、例えば、原料として用いられる多価アルコールおよび多塩基酸の配合割合から算出することができ、また、アセチル化法またはフタル化法などの公知の水酸基価測定方法などによって算出することもできる。
また、マクロポリオールの数平均分子量は、例えば、800〜3000、好ましくは、900〜2800、さらに好ましくは、1000〜2500である。
また、マクロポリオールの水酸基価または数平均分子量が上記した範囲内であれば、機械物性および耐熱性の向上を図ることができる。
本発明において、ラジカル反応開始剤は、(メタ)アクリル酸エステルをマクロポリオールに変性させるためのラジカル生成剤であって、例えば、パーオキサイド化合物、アゾ化合物などが挙げられる。好ましくは、パーオキサイド化合物が挙げられる。
このようなパーオキサイド化合物としては、例えば、無機過酸化物(無機パーオキサイド化合物)、有機過酸化物(有機パーオキサイド化合物)が挙げられ、好ましくは、有機過酸化物が挙げられる。
有機過酸化物としては、例えば、アルキル過酸化物(アルキルパーオキサイド化合物)が挙げられる。
アルキル過酸化物としては、例えば、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−ヘキシルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイドなどのジアルキルパーオキサイド類、例えば、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテートなどのパーオキシエステル類、例えば、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)2−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレートなどのパーオキシケタール類などが挙げられる。
アルキル過酸化物として、好ましくは、パーオキシケタール類、さらに好ましくは、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンが挙げられる。
パーオキシケタール類を用いれば、融点以上で透明で、機械物性および耐熱性に優れたポリウレタン樹脂を提供しうるアクリル変性ポリオールを得ることができる。
これらラジカル反応開始剤は、単独使用または2種以上併用することができる。
本発明において、(メタ)アクリル酸エステルは、アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルであって、例えば、下記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステルや、下記一般式(2)で示される水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
Figure 2010254948
(式中、R1は水素原子またはメチルを示し、R2は、炭素数1〜18のアルキル基、または、炭素数7〜18のアラルキル基を示す。)
Figure 2010254948
(式中、R3は水素原子またはメチルを示し、R4は、炭素数1〜18のアルキレン基を示す。)
一般式(1)において、R1は、好ましくは、メチルである。
一般式(1)において、R2で示される炭素数1〜18のアルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−へプチル、n−オクチル、2−エチルへキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシルなどの直鎖または分岐アルキルなどが挙げられる。好ましくは、メチル、n−ブチルが挙げられる。
R2で示される炭素数7〜18のアラルキル基としては、例えば、ベンジル、1−または2−フェニルエチル、1−、2−または3−フェニルプロピル、ジフェニルメチル、o、mまたはp−メチルベンジル、o、mまたはp−エチルベンジル、o、mまたはp−イソプロピルベンジル、o、mまたはp−t−ブチルベンジル、2,3,4−、3,4,5−または2,4,6−トリメチルベンジルなどが挙げられる。
上記一般式(1)で示される(メタ)アクリル酸エステルとしては、具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸n−ペンチル、(メタ)アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸n−へプチル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸n−デシル、(メタ)アクリル酸n−ウンデシル、(メタ)アクリル酸n−ドデシル、(メタ)アクリル酸n−トリデシル、(メタ)アクリル酸n−テトラデシル、(メタ)アクリル酸n−ペンタデシル、(メタ)アクリル酸n−ヘキサデシル、(メタ)アクリル酸n−ヘプタデシル、(メタ)アクリル酸n−オクタデシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェニルエチル(1−または2−フェニルエチル)、(メタ)アクリル酸フェニルプロピル(1−、2−または3−フェニルプロピル)、(メタ)アクリル酸ジフェニルメチル、(メタ)アクリル酸メチルベンジル(o、mまたはp−メチルベンジル)、(メタ)アクリル酸エチルベンジル(o、mまたはp−エチルベンジル)、(メタ)アクリル酸イソプロピルベンジル(o、mまたはp−イソプロピルベンジル)、(メタ)アクリル酸t−ブチルベンジル(o、mまたはp−t−ブチルベンジル)、(メタ)アクリル酸トリメチルベンジル(2,3,4−、3,4,5−または2,4,6−トリメチルベンジル)などが挙げられる。
一般式(2)において、R3は、好ましくは、メチルである。
一般式(2)において、R4で示される炭素数1〜18のアルキレン基としては、例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、イソプロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、n−ペンチレン、n−ヘキシレン、n−へプチレン、n−オクチレン、2−エチルへキシレン、n−ノニレン、n−デシレン、n−ウンデシレン、n−ドデシレン、n−トリデシレン、n−テトラデシレン、n−ペンタデシレン、n−ヘキサデシレン、n−ヘプタデシレン、n−オクタデシレンなどが挙げられる。好ましくは、メチレンが挙げられる。
また、上記一般式(2)で示される水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル(HEMA)、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチルなどが挙げられる。
これら(メタ)アクリル酸エステルは、単独使用または2種以上併用することができる。
(メタ)アクリル酸エステルとして、好ましくは、(メタ)アクリル酸メチルを含み、上記一般式(1)で示され、R2の炭素数が1〜4の(メタ)アクリル酸エステルが挙げられ、より好ましくは、上記一般式(1)で示され、R2の炭素数が1の(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリル酸メチル)と、上記一般式(1)で示され、R2の炭素数が4の(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリル酸ブチル)との併用が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステルが、(メタ)アクリル酸メチルを含有すると、機械物性および耐熱性が良好となる。
また、(メタ)アクリル酸エステルが、(メタ)アクリル酸メチルを含有する場合には、(メタ)アクリル酸メチルの配合割合は、(メタ)アクリル酸エステルの総量100質量部に対して、例えば、10質量部以上、好ましくは、30質量部以上、より好ましくは、50質量部以上、通常、90質量部以下である。
また、(メタ)アクリル酸エステルとして、(メタ)アクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸ブチルとが併用される場合には、それらの配合割合は、(メタ)アクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸ブチルとの総量100モルに対して、(メタ)アクリル酸メチルが、例えば、10〜95モル、好ましくは、25〜85モル、より好ましくは、40〜75モルである。
(メタ)アクリル酸メチルの配合割合が、上記範囲を超過すると、高粘度となり加工性が低下する場合があり、また、上記範囲に満たないと、得られるポリウレタン樹脂の機械物性および耐熱性が低下する場合がある。
そして、本発明のアクリル変性ポリオールを得るには、例えば、上記したマクロポリオールに、ラジカル反応開始剤および(メタ)アクリル酸エステルを配合して反応させる。具体的には、マクロポリオールに、ラジカル反応開始剤および(メタ)アクリル酸エステルを含有するモノマー溶液を配合して、反応させる。
モノマー溶液は、溶媒(モノマー溶液調製用溶媒)に、これらラジカル反応開始剤および(メタ)アクリル酸エステルを溶解させることにより、調製することができる。
溶媒(モノマー溶液調製用溶媒)としては、例えば、炭化水素溶媒が挙げられ、具体的には、例えば、n−ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素溶媒、例えば、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環族炭化水素溶媒、例えば、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳香族炭化水素溶媒、例えば、ミネラルターペン、ミネラルスピリットなどの石油系炭化水素溶媒などが挙げられる。
反応において、マクロポリオール、ラジカル反応開始剤および(メタ)アクリル酸エステルの配合方法としては、例えば、マクロポリオールに対してモノマー溶液を一括して仕込む一括仕込み法、例えば、マクロポリオールに対してモノマー溶液を分割して仕込む分割仕込み法、例えば、マクロポリオールに対してモノマー溶液を滴下する滴下法などが挙げられる。
なお、溶媒を用いることなく、マクロポリオールに、そのまま、ラジカル反応開始剤および(メタ)アクリル酸エステルを配合して、これらを含有する混合溶液を調製し、その後、それらを反応させることもできる。
上記した反応におけるラジカル反応開始剤(純度100%)の配合モル数は、マクロポリオールの水酸基1モルに対して、0.55モル以下、好ましくは、0.40モル以下、さらに好ましくは、0.20モル以下、通常、0.005モル以上である。具体的には、ラジカル反応開始剤(純度100%)の配合割合は、ラジカル反応開始剤の分子量およびマクロポリオールの数平均分子量にもよるが、マクロポリオール100質量部に対して、例えば、15質量部以下、好ましくは、11質量部以下、さらに好ましくは、6質量部以下、通常、0.1質量部以上である。
ラジカル反応開始剤の配合モル数がマクロポリオールの水酸基1モルに対して0.55モルを超過する場合には、アクリル変性ポリオール(例えば、マクロポリオールに(メタ)アクリル酸エステルがグラフト重合したグラフトポリオール)における変性点(例えば、グラフト点、つまり、分岐点)が多くなり、かつ、変性された(メタ)アクリル酸エステルのポリマーの側鎖が短くなり、得られるポリウレタン樹脂の機械物性および耐熱性が低下する。
また、(メタ)アクリル酸エステルの配合割合は、(メタ)アクリル酸エステルの分子量およびマクロポリオールの数平均分子量にもよるが、マクロポリオール100質量部に対して、例えば、0.01〜150質量部、好ましくは、1〜100質量部である。
(メタ)アクリル酸エステルのマクロポリオールに対する配合割合が上記した範囲未満であると、変性された(メタ)アクリル酸エステルのポリマーの側鎖の長さが、マクロポリオールに対して過度に短くなり、ポリウレタン樹脂の機械物性および耐熱性が低下する場合がある。また、(メタ)アクリル酸エステルのマクロポリオールに対する配合割合が上記した範囲を超えると、変性された(メタ)アクリル酸エステルのポリマーの側鎖の長さが、マクロポリオールに対して過度に長くなり、得られたアクリル変性ポリオールは高粘度で加工性が低下する場合がある。
なお、(メタ)アクリル酸エステルの配合モル数を、ラジカル反応開始剤1モルに対して、例えば、1〜2000モル、好ましくは、10〜1000モルに設定することもできる。
その場合において、(メタ)アクリル酸エステルとして(メタ)アクリル酸メチルと(メタ)アクリル酸ブチルとが併用される場合には、それらの配合割合は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、(メタ)アクリル酸メチルが、例えば、0.05〜1900モル、好ましくは、0.5〜950モルであり、(メタ)アクリル酸ブチルが、例えば、0.05〜1900モル、好ましくは、0.5〜950モルである。
反応条件などは、適宜選択されるが、例えば、滴下法が用いられる場合には、例えば、常圧下において、反応温度は、例えば、90〜200℃、好ましくは、100〜190℃、さらに好ましくは、110〜180℃であり、滴下時間が、例えば、5〜600分、好ましくは、60〜450分、さらに好ましくは、120〜300分であり、滴下後の反応時間が、例えば、5〜600分、好ましくは、60〜450分、さらに好ましくは、120〜300分である。
なお、反応後には、未反応の(メタ)アクリル酸エステルおよび溶媒を除去することができる。未反応の(メタ)アクリル酸エステルおよび溶媒を除去するには、例えば、0.01〜10kPaの減圧下で、60〜180℃に加熱する。このとき、高粘度で泡抜け(溶媒除去効率)がよくない場合は、消泡剤を添加してもよい。
これにより、本発明のアクリル変性ポリオールを得ることができる。
このようにして得られる本発明のアクリル変性ポリオールは、水酸基価が、例えば、1〜600mgKOH/g、好ましくは、2〜300mgKOH/g、さらに好ましくは、2〜200mgKOH/g、とりわけ好ましくは、2〜110mgKOH/gである。水酸基価が上記範囲外であるとアクリル変性ポリオールの粘度が著しく高くなり加工性が低下したり、アクリル変性ポリオールとポリイソシアネートとの反応により得られるポリウレタン樹脂が十分な機械物性および耐熱性を発現できない場合がある。なお、水酸基価は、上記と同様の方法により求められる。
また、粘度は、25℃において、例えば、75000mPa・s以下、好ましくは、50000mPa・s以下、さらに好ましくは、30000mPa・s以下である。
また、粘度は、70℃において、例えば、40000mPa・s以下、好ましくは、25000mPa・s以下、さらに好ましくは、15000mPa・s以下とすることもできる。
粘度が上記範囲外であるとポリイソシアネートとポリウレタン樹脂を調製する際、増粘して、流動性がなくなり、加工性が低下する場合がある。
また、アクリル変性ポリオールの平均官能基数は、例えば、1.5〜2.5、好ましくは、1.7〜2.3、さらに好ましくは、1.9〜2.1であり、数平均分子量は、例えば、1000〜5000、好ましくは、1500〜4000である。
そして、本発明のポリウレタン樹脂は、上記したアクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートと、鎖伸長剤とを反応させることにより得ることができる。
ポリイソシアネートは、ポリウレタン樹脂に通常使用される公知のポリイソシアネートを用いることができる。このようなポリイソシアネートとしては、例えば、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネートなどが挙げられる。
脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネート(1,5−ペンタンジイソシアネート)、1,2−プロピレンジイソシアネート、1,2−、2,3−または1,3−ブチレンジイソシアネート、2,4,4−または2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,6−ジイソシアナトメチルカプロエート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)などが挙げられる。
脂環族ポリイソシアネートとしては、例えば、3−イソシアナトメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(イソホロンジイソシアネート、IPDI)、4,4’−、2,4’−または2,2’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートまたはその混合物(H12MDI)、1,3−または1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンまたはその混合物(水添キシリレンジイソシアネート、HXDI)、2,5−または2,6−ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナンまたはその混合物(NBDI)、1,3−シクロペンタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)、1,3−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチル−2,6−シクロヘキサンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート(DDI)などが挙げられる。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートまたはその混合物(XDI)、1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートまたはその混合物(TMXDI)、ω,ω’−ジイソシアナト−1,4−ジエチルベンゼンなどが挙げられる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、例えば、4,4’−、2,4’−または2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネートまたはその混合物(MDI)、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネートまたはその混合物(TDI)、3,3’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、m−またはp−フェニレンジイソシアネートまたはその混合物、4,4’−ジフェニルジイソシアネート、4,4’−ジフェニルエーテルジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート(TODI)などが挙げられる。
また、ポリイソシアネートには、例えば、上記したポリイソシアネートの多量体(例えば、二量体、三量体など)や、上記したポリイソシアネートまたは多量体と、水との反応により生成するビウレット変性体、上記した多価アルコールとの反応により生成するアロファネート変性体、炭酸ガスとの反応により生成するオキサジアジントリオン変性体、または、上記した多価アルコールとの反応により生成するポリオール変性体などが含まれる。
これらポリイソシアネートは、単独使用または2種以上併用することができる。
これらポリイソシアネートのうち、好ましくは、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、芳香脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。さらに好ましくは、脂肪族ポリイソシアネートが挙げられる。
鎖伸長剤は、例えば、水酸基やアミノ基などの活性水素を含有する活性水素基を2つ以上含有する化合物であって、例えば、ポリオール、ポリアミンなどが挙げられる。
ポリオールとしては、例えば、上記した多価アルコールなどが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミン、1,3−または1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミン、例えば、1,4−シクロヘキサンジアミン、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン(イソホロンジアミン)、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジアミン、2,5(2,6)−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンなどの脂環族ジアミン、例えば、o、mまたはp−トリレンジアミン(TDA、OTD)、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)などの芳香族ジアミンや、ヒドラジンなどのその他のジアミンなどが挙げられる。
また、ジエチレントリアミンなどの脂肪族トリアミン、例えば、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミンなどのアミノ基を4個以上有する脂肪族ポリアミンなどが挙げられる。これらポリアミンは、単独使用または2種以上併用することができる。
また、鎖伸長剤としては、例えば、多価アルコールのアルキレンオキサイド付加物、ジメチロールアルカン酸や、例えば、カルボン酸塩やスルホン酸塩などの塩を形成することができる活性水素基を含み、かつ、側鎖に、オキシエチレン基などのノニオン性基を含有するノニオン性基含有化合物(ノニオン性内部乳化剤)や、ヒドロキシル基含有ポリアミンなども挙げられる。
鎖伸長剤としては、具体的には、ポリウレタン樹脂が熱可塑性ポリウレタン樹脂(後述)として調製される場合には、好ましくは、2価アルコールが挙げられる。
また、鎖伸長剤としては、具体的には、ポリウレタン樹脂が熱硬化性ポリウレタン樹脂(後述)として調製される場合には、好ましくは、官能基数が2以上で、数平均分子量が500以下の多価アルコール(例えば、上記した2価アルコール(例えば、1,4−ブタンジオール(グリコール)など)、上記した3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパンなど)、ペンタエリスリトールのアルキレンオキサイド付加物、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、または、それらの混合物など)、芳香族ジアミン(例えば、3,3’−ジシクロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(MOCA)など)が挙げられる。
また、鎖伸長剤としては、具体的には、ポリウレタン樹脂がセグメント化ポリウレタンウレア(後述)として調製される場合には、好ましくは、脂肪族ジアミン、脂環族ジアミンなどが挙げられる。なお、これらは、極性溶媒(例えば、N,N’−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケトンなど)中で、鎖伸長反応を実施して、高分子量化させる。
また、鎖伸長剤としては、具体的には、ポリウレタン樹脂が水分散型ポリウレタン樹脂(後述)として調製される場合には、好ましくは、脂肪族ジアミンが挙げられ、その他に、ジメチロールアルカン酸、あるいは、ノニオン性内部乳化剤が挙げられる。ジメチロールアルカン酸またはノニオン性内部乳化剤は、カルボキシル基またはオキシエチレン基が親水性基となり、水中にポリウレタン粒子を安定的に水中に分散させることができる。
そして、本発明のポリウレタン樹脂を得るには、上記の各成分(すなわち、アクリル変性ポリオール、ポリイソシアネートおよび鎖伸長剤)を、例えば、ワンショット法やプレポリマー法などの合成方法により、反応させる。
ワンショット法では、アクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートと、鎖伸長剤とを、アクリル変性ポリオールおよび鎖伸長剤の活性水素基(水酸基またはアミノ基)に対する、ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/活性水素基:NCOインデックス)が、例えば、0.9〜1.2、好ましくは、0.95〜1.15となる割合で、同時に配合して攪拌混合する。
この攪拌混合は、例えば、不活性ガス(例えば、窒素)雰囲気下で、反応温度が、例えば、40〜280℃、好ましくは、60〜260℃で、反応時間が、例えば、30秒〜1時間程度で、実施する。
また、攪拌混合時には、必要により、触媒や、溶媒(ポリウレタン調製用溶媒)を適宜の割合で添加することができる。
触媒としては、例えば、錫系化合物(例えば、ジブチル錫ジラウレートなど)、鉛系化合物、ビスマス系化合物などの金属系化合物、例えば、アミン系化合物などが挙げられる。
溶媒(ポリウレタン調製用溶媒)としては、上記した炭化水素溶媒の他に、例えば、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン、例えば、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチルなどのアルキルエステル、例えば、エチレングリコールエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、エチル−3−エトキシプロピオネートなどのグリコールエーテルエステル、例えば、ジイソノニルアジペート(DINA)などのアジペート、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル、例えば、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、臭化メチル、ヨウ化メチレン、ジクロロエタンなどのハロゲン化脂肪族炭化水素、例えば、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N’−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの極性非プロトン性溶媒などが挙げられる。
プレポリマー法では、まず、アクリル変性ポリオールとポリイソシアネートとを反応させて、イソシアネート基末端プレポリマーを合成し、次いで、そのイソシアネート基末端プレポリマーと鎖伸長剤とを反応させる。
イソシアネート基末端プレポリマーを合成するには、アクリル変性ポリオールの水酸基に対する、ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/水酸基:NCOインデックス)が、1.0を超過する割合であって、例えば、1.01〜4.00の割合で、同時に配合し、攪拌混合して反応させる。
この反応では、例えば、不活性ガス(例えば、窒素)雰囲気下、反応温度が、40〜150℃で、反応時間が、30秒〜8時間程度で、アクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートとを攪拌混合する。また、反応では、必要により、上記した触媒や溶媒を添加することができる。また、反応後には、必要により、未反応のポリイソシアネートを蒸留などにより除去する。
次いで、イソシアネート基末端プレポリマーおよび鎖伸長剤を、鎖伸長剤の活性水素基(水酸基またはアミノ基)に対する、イソシアネート基末端プレポリマーのイソシアネート基の当量比(イソシアネート基/活性水素基:NCOインデックス)が、例えば、0.9〜1.2、好ましくは、0.95〜1.15となる割合で配合し、攪拌混合する。
この攪拌混合は、例えば、反応温度が、例えば、40〜280℃、好ましくは、60〜260℃で、反応時間が、例えば、30秒〜1時間程度で、実施する。また、攪拌混合時には、必要により、上記した触媒や溶媒を適宜の割合で添加することができる。
そして、本発明のポリウレタン樹脂は、TPU(熱可塑性ポリウレタン樹脂)、TSU(熱硬化性ポリウレタン樹脂)、SPUU(セグメント化ポリウレタンウレア)、PUD(水分散型ポリウレタン樹脂)などとして調製され、そして、各種工業用途に用いられ、例えば、耐熱性などの耐久性に優れる、塗料、接着剤、シーラント、エラストマーなどの用途に用いられる。
塗料は、例えば、一液型または二液型として用いられ、一液型として、例えば、車両(自動車)用、床用、船舶用、透明屋外用、防食用、工場などの床あるいはコンクリート、工業塗装、ワイヤーコーティング、含浸ワニスなどに用いられる。また、二液型として、例えば、耐薬塗装用、ゴム用、耐摩耗用、防食用などに用いられる。
接着剤は、例えば、一液型または二液型として用いられ、具体的には、合成(人工)皮革、繊維、食品包装などの衣料、医療材料、木材、ゴム、金属などの接着や前処理(プライマー)として用いられる。
シーラントは、例えば、一液型または二液型として用いられ、具体的には、車両(自動車)、土木建築構造物、船舶、道路、空港、橋梁などの伸縮目地材、また、航空機、機器部品などの特殊シーリング材、さらには、土管、ガス管、下水道管のジョイントシール材などに用いられる。
エラストマーとしては、例えば、合成(人工)皮革、シート、フィルム、印刷ドクター、硬質ロール、ベアリング、カップリング、ハンマー、防振材、ライナ、ギヤ、ポンプのメンブランリング、ダイヤフラム、エアブレーキ、スクリュー、エアバネ、ブッシュ、ワイパ、パッキング、靴底、ヒールトップ、電線、弾性繊維、および、上記したポリウレタン樹脂を粒子状に形成し、これをスラッシュ成形することにより得られる自動車内装表皮材などに用いられる。
なお、ポリウレタン樹脂には、上記した各用途に応じて、公知の添加剤、例えば、耐熱安定剤、耐光安定剤、可塑剤、ブロッキング防止剤、離型剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料、染料、滑剤、フィラー、加水分解防止剤、防錆剤、充填剤などを添加することができる。これら添加剤は、各成分の合成時に添加してもよく、あるいは、各成分の混合時に添加してもよい。
そして、本発明のアクリル変性ポリオールと、ポリイソシアネートと、鎖伸長剤とを反応させることにより、良好な機械物性を確保しつつ、耐熱性などの耐久性に優れる、本発明のポリウレタン樹脂を得ることができる。
とりわけ、カーボンニュートラルに対応するセバシン酸などの植物を原料とする多塩基酸を用いるポリエステルポリオールは、融点が高いため、かかるポリエステルポリオールを用いるポリウレタン樹脂の成形品(硬化物)は、柔軟性や機械物性、あるいは、耐熱性が低下する場合がある。
しかし、このポリエステルポリオールに、ラジカル反応開始剤の存在下で(メタ)アクリル酸エステルを反応させることによって得られるアクリル変性ポリオールを用いるポリウレタン樹脂は、地球環境への負荷の低減が図られながら、柔軟性や機械物性の低下を有効に防止できるとともに、優れた耐熱性などの耐久性を確保することができる。
以下に製造例、実施例および比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は、何らこれらに限定されない。
製造例1(ポリエステルポリオールAの製造)
還流冷却器、水分離装置、窒素ガス導入管、温度計および攪拌装置が取り付けられた5リットルのフラスコに、3−メチルペンタンジオール1383.86質量部、および、セバシン酸2007.16質量部(3−メチルペンタンジオール中のOH基/セバシン酸中のCOOH基(モル比)=1.18)を仕込み、窒素を導入しながら、マントルヒーターで昇温した。
150℃に達したところで、水の留出が始まり、水を留出させながら230℃まで昇温し、230℃で脱水縮合反応を継続した。反応生成物の水酸基価が所定の値(56.1mgKOH/g)におおよそ達したところを終点として、反応生成物をフラスコより抜き出して冷却し、ポリエステルポリオールAを得た。
得られたポリエステルポリオールAの数平均分子量は2000であり、平均官能基数は2であった。
実施例1
(アクリル変性ポリオールの製造)
攪拌機、温度計、窒素導入口、モノマー装入管および水冷コンデンサーを備える2Lセパラブルフラスコに、窒素雰囲気下で、ポリエステルポリオールA 1440.0質量部を仕込み、オイルバスにて120℃に加熱した。次いで、メタクリル酸メチル180.0質量部、メタクリル酸n−ブチル144.0質量部、および、アクリル酸n−ブチル36.0質量部と、ラジカル反応開始剤としてパーヘキサC(S)(1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの70質量%炭化水素溶液、日油社製)276.7質量部(純度換算値:193.69質量部)とを混合したモノマー溶液を、4時間かけて均一な速度でセパラブルフラスコに滴下した。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエステルポリオールAの水酸基1モルに対して0.5165モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、2.42モル、1.36モル、0.38モルであった。
その後、4時間反応させた。その後、120℃、1.3kPaで、4時間減圧することによって、未反応のメタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルおよび溶媒を除去した。その後、これを室温に冷却することにより、アクリル変性ポリオール(A)を得た。
(イソシアネート基末端プレポリマーの製造)
撹拌機、温度計、窒素導入口および水冷コンデンサーを備える2Lセパラブルフラスコに、窒素雰囲気下で、アクリル変性ポリオール(A) 558.5質量部と、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(商品名:タケネート700、HDI、三井化学ポリウレタン社製)73.3質量部(当量比(1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアネート基/アクリル変性ポリオール中の水酸基):2.05)とを仕込んだ。その後、窒素を導入しながら、オイルバスで75℃まで昇温した後、所定のイソシアネート基含有量(表1〜4参照。)におおよそ達するまで反応を継続して、イソシアネート基末端プレポリマー(A)を得た。
(ポリウレタン樹脂の製造)
500mlのSUSカップに、予め80℃に調整したイソシアネート基末端プレポリマー(A)200質量部、耐熱安定剤(商品名:イルガノックス1135、チバスペシャリティケミカルズ社製)0.62質量部、触媒(ジブチル錫ジラウレート、DBTDL、東京化成工業社製)をジイソノニルアジペート(商品名:DINA、ジエーピーアイコーポレーション製)を用いて4質量%に希釈した溶液0.05質量部、および、消泡剤(商品名:AC−1190、共栄社化学社製)0.06質量部を仕込み、80℃に温度を調整しながら、1分間撹拌混合し、その後、予め80℃に調整した1,4−ブタンジオール(和光純薬社製)5.42質量部(当量比(イソシアネート基末端プレポリマー中のイソシアネート基/1,4−ブタンジオール中の水酸基):1.10)を仕込み、さらに約2分間全体が均一になるまで十分に撹拌した。
その後、混合物をプラスチック製カップに移し、80℃にて3分間真空脱泡した。脱泡直後(流動性を有しているうちに)、予め100℃に加熱した金型に、混合物を注入し、これを100℃のオーブンに投入して、22時間、反応させて硬化させた。その後、オーブンから取り出して脱型した後、さらに、室温で7日間養生させることにより、ポリウレタン樹脂(A)を得た。
実施例2
表1の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、実施例1と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(B)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエステルポリオールAの水酸基1モルに対して0.1667モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、7.49モル、4.22モル、1.17モルであった。
次いで、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(B)を製造し、その後、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(B)を得た。
実施例3
表1の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、実施例1と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(C)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエステルポリオールAの水酸基1モルに対して0.0459モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、27.17モル、15.32モル、4.25モルであった。
次いで、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(C)を製造し、その後、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(C)を得た。
実施例4
攪拌機、温度計、窒素導入口、モノマー装入管および水冷コンデンサーを備える2Lセパラブルフラスコに、窒素雰囲気下で、ポリエステルポリオールB(アジピン酸/3−メチルペンタンジオール、平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:タケラック U−7020改、三井化学ポリウレタン社製)800.0質量部を仕込み、オイルバスにて120℃に加熱した。次いで、メタクリル酸メチル100.0質量部、メタクリル酸n−ブチル80.0質量部、および、アクリル酸n−ブチル20.0質量部と、ラジカル反応開始剤としてパーヘキサC(S)(1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの70質量%炭化水素溶液、日油社製)49.60質量部(純度換算値:34.72質量部)とを混合したモノマー溶液を、4時間かけて均一な速度でセパラブルフラスコに滴下した。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエステルポリオールBの水酸基1モルに対して0.1667モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、7.49モル、4.22モル、1.17モルであった。
その後、4時間反応させた。その後、120℃、1.3kPaで、4時間減圧することによって、未反応のメタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルおよび溶媒を除去した。その後、これを室温に冷却することにより、アクリル変性ポリオール(D)を得た。
次いで、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(D)を製造し、その後、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(D)を得た。
実施例5
表1の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、実施例4と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(E)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエステルポリオールBの水酸基1モルに対して0.0460モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、27.12モル、15.28モル、4.24モルであった。
次いで、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(E)を製造し、その後、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(E)を得た。
実施例6
攪拌機、温度計、窒素導入口、モノマー装入管および水冷コンデンサーを備える2Lセパラブルフラスコに、窒素雰囲気下で、ポリカプロラクトンポリオール(ポリカプロラクトンジオール、平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:プラクセル220、ダイセル化学工業社製)880.0質量部を仕込み、オイルバスにて120℃に加熱した。次いで、メタクリル酸メチル110.0質量部、メタクリル酸n−ブチル88.0質量部、および、アクリル酸n−ブチル22.0質量部と、ラジカル反応開始剤としてパーヘキサC(S)(1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの70質量%炭化水素溶液、日油社製)54.60質量部(純度換算値:38.22質量部)とを混合したモノマー溶液を、4時間かけて均一な速度でセパラブルフラスコに滴下した。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリカプロラクトンポリオールの水酸基1モルに対して0.1668モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、7.49モル、4.22モル、1.17モルであった。
その後、4時間反応させた。その後、120℃、1.3kPaで、4時間減圧することによって、未反応のメタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルおよび溶媒を除去した。その後、これを室温に冷却することにより、アクリル変性ポリオール(F)を得た。
次いで、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(F)を製造し、その後、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(F)を得た。
実施例7
表2の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、実施例6と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(G)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリカプロラクトンポリオールの水酸基1モルに対して0.0458モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、27.25モル、15.35モル、4.26モルであった。
次いで、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(G)を製造し、その後、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(G)を得た。
実施例8
攪拌機、温度計、窒素導入口、モノマー装入管および水冷コンデンサーを備える2Lセパラブルフラスコに、窒素雰囲気下で、ポリカーボネートポリオール(ポリカーボネートジオール、平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:UH200、宇部興産社製)880.0質量部を仕込み、オイルバスにて120℃に加熱した。次いで、メタクリル酸メチル110.0質量部、メタクリル酸n−ブチル88.0質量部、および、アクリル酸n−ブチル22.0質量部と、ラジカル反応開始剤としてパーヘキサC(S)(1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの70質量%炭化水素溶液、日油社製)54.60質量部(純度換算値:38.22質量部)とを混合したモノマー溶液を、4時間かけて均一な速度でセパラブルフラスコに滴下した。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリカーボネートポリオールの水酸基1モルに対して0.1668モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、7.49モル、4.22モル、1.17モルであった。
その後、4時間反応させた。その後、120℃、1.3kPaで、4時間減圧することによって、未反応のメタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルおよび溶媒を除去した。その後、これを室温に冷却することにより、アクリル変性ポリオール(H)を得た。
次いで、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(H)を製造し、その後、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(H)を得た。
実施例9
表2の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、実施例8と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(I)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリカーボネートポリオールの水酸基1モルに対して0.0458モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、27.25モル、15.35モル、4.26モルであった。
次いで、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(I)を製造し、その後、表2の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(I)を得た。
比較例1
表2の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、実施例1と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(J)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエステルポリオールAの水酸基1モルに対して0.5836モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、2.14モル、1.21モル、0.33モルであった。
次いで、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(J)を製造し、その後、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(J)を得た。
比較例2
製造例1により得られたポリエステルポリオールAを、そのまま比較例2のサンプルとして供した。
次いで、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(K)を製造し、その後、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(K)を得た。
比較例3
上記ポリエステルポリオールB(アジピン酸/3−メチルペンタンジオール、平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:タケラック U−7020改、三井化学ポリウレタン社製)を、そのまま比較例3のサンプルとして供した。
次いで、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(L)を製造し、その後、表1の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(L)を得た。
比較例4
上記ポリカプロラクトンポリオール(ポリカプロラクトンジオール、平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:プラクセル220、ダイセル化学工業社製)を、そのまま比較例4のサンプルとして供した。
次いで、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(M)を製造し、その後、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(M)を得た。
比較例5
上記ポリカーボネートポリオール(ポリカーボネートジオール、平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:UH200、宇部興産社製)を、そのまま比較例5のサンプルとして供した。
次いで、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(N)を製造し、その後、表3の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(N)を得た。
比較例6
攪拌機、温度計、窒素導入口、モノマー装入管および水冷コンデンサーを備える2Lセパラブルフラスコに、窒素雰囲気下で、ポリエーテルポリオール(平均官能基数:2、数平均分子量2000、商品名:アクトコール DIOL−2000、三井化学ポリウレタン社製)880.0質量部を仕込み、オイルバスにて120℃に加熱した。次いで、メタクリル酸メチル110.0質量部、メタクリル酸n−ブチル88.0質量部、および、アクリル酸n−ブチル22.0質量部と、ラジカル反応開始剤としてパーヘキサC(S)(1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンの70質量%炭化水素溶液、日油社製)54.60質量部(純度換算値:38.22質量部)とを混合したモノマー溶液を、4時間かけて均一な速度でセパラブルフラスコに滴下した。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエーテルポリオールの水酸基1モルに対して0.1668モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、7.49モル、4.22モル、1.17モルであった。
その後、4時間反応させた。その後、120℃、1.3kPaで、4時間減圧することによって、未反応のメタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルおよび溶媒を除去した。その後、これを室温に冷却することにより、アクリル変性ポリオール(K)を得た。
次いで、表4の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(O)を製造し、その後、表4の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(O)を得た。
比較例7
表4の配合処方に従い、各成分を配合した以外は、比較例1と同様に処理して、比較例9と同様に処理して、アクリル変性ポリオール(N)を得た。なお、ラジカル反応開始剤の配合モル数は、ポリエーテルポリオールの水酸基1モルに対して0.0458モルであり、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸n−ブチルの配合モル数は、ラジカル反応開始剤1モルに対して、それぞれ、27.25モル、15.35モル、4.26モルであった。
次いで、表4の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(P)を製造し、その後、表4の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(P)を得た。
比較例8
上記ポリエーテルポリオール(平均官能基数:2、数平均分子量:2000、商品名:アクトコール DIOL−2000、三井化学ポリウレタン社製)を、そのまま比較例8のサンプルとして供した。
次いで、表4の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、イソシアネート基末端プレポリマー(Q)を製造し、その後、表4の配合処方に従い、実施例1と同様に処理して、ポリウレタン樹脂(Q)を得た。
評価
<アクリル変性ポリオールおよびマクロポリオールの評価>
各実施例および各比較例により得られたアクリル変性ポリオール、および、各実施例および各比較例に用いられたマクロポリオール(ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオールおよびポリエーテルポリオール)について、下記の評価項目を、下記の手順に従って評価した。その結果を表1〜4に示す。
1) 外観
室温(25℃)において、目視により観察した。
2) 粘度
JIS K1557−5(2007年版)のブルックフィールド形回転粘度計を用いる測定方法に準拠して測定した。なお、測定時の温度は25℃または70℃とし、その温度を表1〜4に併せて示す。
3) 水酸基価
JIS K1557−1(2007年版)のフタル化法に準拠して測定した。
<イソシアネート基末端プレポリマーの評価>
各実施例および各比較例により得られたイソシアネート基末端プレポリマーについて、下記の評価項目を、下記の手順に従って評価した。その結果を表1〜4に示す。
1) 外観
室温(25℃)において、目視により観察した。
2) 粘度
室温(25℃)において、JIS K1557−5(2007年版)のブルックフィールド形回転粘度計を用いる測定方法に準拠して測定した。
3) イソシアネート基含有量
JIS K−1556(2006年版)のジ−n−ブチルアミン法に準拠して測定した。
<ポリウレタン樹脂の評価>
各実施例および各比較例により得られたポリウレタン樹脂について、下記の評価項目を、下記の手順に従って評価した。その結果を表1〜4に示す。
1) 破断時応力(引張強さ)
JIS K7312(1996年版)の5項の「引張試験」に準拠し、5.3項の「試験片」に記載の3号形ダンベル状試験片を用いて測定し、5.5.1項の「引張強さ」の記載に準拠して、破断時応力(引張強さ)を算出した。
2) 破断時応力(引張強さ)増加率
各アクリル変性ポリオールの製造に用いられたマクロポリオール(すなわち、アクリル変性されていないマクロポリオール)から形成されたポリウレタン樹脂の破断時応力に対する、アクリル変性ポリオールから形成されたポリウレタン樹脂の破断時応力の増加率を求めた。
なお、比較例2〜5および8では、アクリル変性されていないマクロポリオールをそのままサンプルとして用いているため、破断時応力(引張強さ)増加率は0%であった。
3) 破断時伸び(切断時伸び)
JIS K7312(1996年版)の5項の「引張試験」に準拠し、5.3項の「試験片」に記載の3号形ダンベル状試験片を用いて測定し、5.5.2項の「切断時伸び」の記載に準拠して、破断時伸び(切断時伸び)を算出した。
4) 破断時伸び(切断時伸び)増加率
アクリル変性ポリオールの製造に用いられたマクロポリオール(すなわち、アクリル変性されていないポリオール)から形成されたポリウレタン樹脂の破断時伸びに対する、アクリル変性ポリオールから形成されたポリウレタン樹脂の破断時伸びの増加率を求めた。
なお、比較例2〜5および8では、アクリル変性されていないマクロポリオールをそのままサンプルとして用いているため、破断時伸び(切断時伸び)増加率は0%であった。
5)耐熱性
ポリウレタン樹脂の試験片を120℃のオーブンの中に静置して、14日間放置し、ポリウレタン樹脂(シート状)の形状変化を観察して下記の基準で評価した。
○:形状変化および溶出なし。
×:形状変化および溶出あり。
Figure 2010254948
Figure 2010254948
Figure 2010254948
Figure 2010254948

Claims (6)

  1. ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールおよびポリカーボネートポリオールから選択される少なくとも1種のマクロポリオールに、前記マクロポリオールの水酸基1モルに対して0.55モル以下のラジカル反応開始剤の存在下で、(メタ)アクリル酸エステルを反応させて得られることを特徴とする、アクリル変性ポリオール。
  2. 前記(メタ)アクリル酸エステルが、(メタ)アクリル酸メチルを含むことを特徴とする、請求項1に記載のアクリル変性ポリオール。
  3. 前記ラジカル反応開始剤が、アルキル過酸化物を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のアクリル変性ポリオール。
  4. 前記ラジカル反応開始剤が、パーオキシケタール類を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル変性ポリオール。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のアクリル変性ポリオールと、
    ポリイソシアネートと
    鎖伸長剤とを反応させることにより得られることを特徴とする、ポリウレタン樹脂。
  6. ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオールおよびポリカーボネートポリオールから選択される少なくとも1種のマクロポリオールに、前記マクロポリオールの水酸基1モルに対して0.55モル以下のラジカル反応開始剤の存在下で、(メタ)アクリル酸エステルを反応させることを特徴とする、アクリル変性ポリオールの製造方法。
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