JP2010254573A - ガラス板の孔開け方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ガラス板に撓みを生じさせずに精確に孔開けすることができ、簡単な構成にして製造コストを低く抑えることができると共に整備作業をも容易に行い得、ガラス板の孔開けを短時間で行うことのできるガラス板の孔開け方法及びその装置を提供すること。
【解決手段】 ガラス板の孔開け装置1は、ガラス板2の部位P1及びP2に貫通孔3を形成する孔形成ヘッド4と、孔形成ヘッド4により貫通孔3を形成すべきガラス板2の部位P1及びP2の近傍を同時的に支持する広さを有する支持面5を具備する支持台9と、孔形成ヘッド4による貫通孔3の形成が行える位置にガラス板の部位P2を配すべく、支持面5を孔形成ヘッド4に対してR方向に回転させる回転手段6とを具備している。
【選択図】 図1
【解決手段】 ガラス板の孔開け装置1は、ガラス板2の部位P1及びP2に貫通孔3を形成する孔形成ヘッド4と、孔形成ヘッド4により貫通孔3を形成すべきガラス板2の部位P1及びP2の近傍を同時的に支持する広さを有する支持面5を具備する支持台9と、孔形成ヘッド4による貫通孔3の形成が行える位置にガラス板の部位P2を配すべく、支持面5を孔形成ヘッド4に対してR方向に回転させる回転手段6とを具備している。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車用窓等に用いるガラス板に孔(凹所及び貫通孔を含む)を複数形成するガラス板の孔開け方法及びその装置に関する。
この種のガラス板の孔開け装置は、ガラス板に孔開けすることのできる領域を広く確保するためにガラス板の略中心部における狭い領域をテーブルによって支持し、支持されたガラス板の孔開けすべき所定部位の近傍をクランプ手段(挟持手段)により局部的に拘束保持(挟持)し、その後、孔開け工具(穿設工具)により当該ガラス板の所定部位に孔開けを行うようになっている。
しかしながら、斯かるガラス板の孔開け装置では、テーブルによりガラス板の狭い領域を支持するために、孔開け工具による孔開けの際に生じ得るガラス板の撓みを抑えるべく上述のようなクランプ手段を別個に具備する必要があることから、ガラス板の孔開け装置自体の構成が複雑となってしまい、而して、ガラス板の孔開け装置の製造コストを低く抑えることが困難であると共に当該装置の定期的な整備作業も煩雑となり得る。
また、斯かるガラス板の孔開け装置では、孔開け工具によりガラス板に孔開けする前にクランプ手段によるガラス板の拘束保持を行うために、ガラス板の孔開け工程が増えてしまい、従って、ガラス板の孔開け工程を減らしてガラス板の孔開けを短時間で行うことが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラス板に撓みを生じさせずに精確に孔開けすることができ、簡単な構成にして製造コストを低く抑えることができると共に整備作業をも容易に行い得、ガラス板の孔開けを短時間で行うことのできるガラス板の孔開け方法及びその装置を提供することにある。
本発明の第一の態様のガラス板の孔開け方法は、凹所又は貫通孔を形成すべきガラス板の複数の部位の近傍を同時的に支持する第一の工程と、支持されたガラス板に一の凹所又は貫通孔を形成する第二の工程と、一の部位に凹所又は貫通孔が形成されたガラス板を回転させる第三の工程と、回転後、支持されたガラス板に他の一の凹所又は貫通孔を形成する第四の工程とを具備している。
第一の態様のガラス板の孔開け方法によれば、上述の構成を具備しているために、ガラス板の複数の部位の近傍を同時的に支持してガラス板に撓みを生じさせずに精確に孔開け(凹所又は貫通孔の形成)をすることができ、別個にガラス板の孔開け部位の近傍を局部的に保持する手段を設ける必要をなくし、装置自体を簡単な構成にすることで、製造コストを低く抑えることができると共に整備作業をも容易に行い得、ガラス板の孔開け部位の近傍を局部的に保持する工程をなくしてガラス板の孔開けを短時間で行うことができる。
本発明の第二の態様のガラス板の孔開け方法では、第一の態様のガラス板の孔開け方法において、第一の工程は、ガラス板の周縁に沿って且つ周縁の近傍を連続的に支持する工程を具備している。
本発明の第三の態様のガラス板の孔開け方法では、第一又は第二の態様のガラス板の孔開け方法において、第一の工程は、ガラス板の周縁から所定距離離れた部位を支持する工程を具備している。
本発明の第四の態様のガラス板の孔開け方法では、第一から第三のいずれかの態様のガラス板の孔開け方法において、第二及び第四の工程は、ガラス板の一方の面に凹所を形成する工程と、ガラス板の他方の面にガラス板の一方の面の凹所に連通する凹所を形成する工程とを夫々具備している。
本発明の第五の態様のガラス板の孔開け方法では、第一から第四のいずれかの態様のガラス板の孔開け方法において、第二及び第四の工程は、ガラス板の一方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す工程と、ガラス板の他方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す工程とを夫々具備している。
本発明の第一の態様のガラス板の孔開け装置は、ガラス板に凹所又は貫通孔を形成する孔形成ヘッドと、凹所又は貫通孔を形成すべきガラス板の複数の部位の近傍を同時的に支持する支持面と、孔形成ヘッドによる凹所又は貫通孔の形成が行える位置にガラス板の各部位を配すべく、支持面を回転させる回転手段とを具備している。
第一の態様のガラス板の孔開け装置によれば、上述の構成を具備しているために、支持面でガラス板の複数の部位の近傍を同時的に支持してガラス板に撓みを生じさせずに精確に孔開け(凹所又は貫通孔の形成)をすることができ、別個にガラス板の孔開け部位の近傍を局部的に保持する手段を設ける必要をなくし、装置自体を簡単な構成にすることで、製造コストを低く抑えることができると共に整備作業をも容易に行い得、ガラス板の孔開け部位の近傍を局部的に保持する工程をなくしてガラス板の孔開けを短時間で行うことができる。
本発明の第二の態様のガラス板の孔開け装置では、第一の態様のガラス板の孔開け装置において、支持面の周縁形状は、ガラス板の周縁形状と相似している。
本発明の第三の態様のガラス板の孔開け装置では、第一又は第二の態様のガラス板の孔開け装置において、支持面の周縁は、ガラス板の周縁から所定距離離れて位置する形状を有している。
本発明の第四の態様のガラス板の孔開け装置では、第一から第三のいずれかの態様のガラス板の孔開け装置において、支持面の周縁は、ガラス板の周縁に沿って且つ周縁の近傍を連続的に支持する形状を有している。
本発明の第五の態様のガラス板の孔開け装置は、第一から第四のいずれかの態様のガラス板の孔開け装置において、孔形成ヘッドを支持面上のガラス板に対して相対的に当該ガラス板の一方の面と平行な方向に移動させる移動手段を具備している。
本発明の第六の態様のガラス板の孔開け装置では、第一から第五のいずれかの態様のガラス板の孔開け装置において、孔形成ヘッドは、ガラス板の一方の面に凹所を形成する第一の凹所形成装置と、ガラス板の他方の面にガラス板の一方の面の凹所に連通する凹所を形成する第二の凹所形成装置とを具備している。
本発明の第七の態様のガラス板の孔開け装置では、第一から第六のいずれかの態様のガラス板の孔開け装置において、孔形成ヘッドは、ガラス板の一方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す第一の面取り装置と、ガラス板の他方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す第二の面取り装置とを具備している。
本発明によれば、ガラス板に撓みを生じさせずに精確に孔開けすることができ、簡単な構成にして製造コストを低く抑えることができると共に整備作業をも容易に行い得、ガラス板の孔開けを短時間で行うことのできるガラス板の孔開け方法及びその装置を提供し得る。
次に、本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。尚、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1及び図2において、本例のガラス板の孔開け装置1は、図3及び図4に示すガラス板2の部位P1及びP2に貫通孔3を形成する孔形成ヘッド4と、孔形成ヘッド4により貫通孔3を形成すべきガラス板2の部位P1及びP2の近傍を同時的に支持する広さを有する支持面5を具備する支持台9と、孔形成ヘッド4による貫通孔3の形成が行える位置にガラス板の部位P2を配すべく、支持面5を孔形成ヘッド4に対してR方向に回転させる回転手段6と、孔形成ヘッド4を支持面5上のガラス板2に対して相対的に当該ガラス板2の上面2aと平行なX方向及びX方向に直交するY方向に移動させる移動手段7と、貫通孔3が形成されるべきガラス板2を支持台9上に搬入すると共に貫通孔3が形成されたガラス板2を支持台9上から搬出する搬送手段8とを具備している。
孔形成ヘッド4は、ガラス板2の上面2aに図5に示す凹所11を形成する凹所形成装置12と、ガラス板2の下面2bに凹所11に連通する図5に示す凹所13を形成する凹所形成装置14と、凹所11の開口部15の縁部16に面取りを施す面取り装置17と、凹所13の開口部18の縁部19に面取りを施す面取り装置20とを具備している。
凹所形成装置12及び14並びに面取り装置17及び20は、夫々互いに同様に形成されているので、以下、凹所形成装置12及び面取り装置17について詳細に説明し、凹所形成装置14及び面取り装置20については、必要に応じて図面に符号aを付してこれらの詳細な説明を省略する。
凹所形成装置12は、ガラス板2の上面2aに当接して凹所11を形成する凹所形成ドリル21と、凹所形成ドリル21を回転させるスピンドルモータ22と、凹所形成ドリル21を支持面5上のガラス板2に対してX方向及びY方向に直交するZ方向に移動させる凹所形成ドリル移動装置(凹所形成工具移動装置)23とを具備しており、凹所形成ドリル21は、スピンドルモータ22の出力回転軸の一端に連結されている。尚、凹所形成ドリル21は、凹所形成装置14の凹所形成ドリル21aにZ方向で対向して配されている。
後述する面取りドリル移動装置33と同様に構成された凹所形成ドリル移動装置23は、可動台76に固定された電動モータ25と、互いに平行にZ方向に伸びて可動台76に設けられた一対の案内レール26と、可動台76に回転自在に支持されて電動モータ25の一端に連結されたZ方向に伸びたねじ軸(図示せず)と、このねじ軸に螺合したナット(図示せず)と、このナットが固着され且つ案内レール26に嵌合した可動台27とを具備しており、可動台27には、スピンドルモータ22が固着されている。
凹所形成装置12は、スピンドルモータ22の作動による出力回転軸の回転で凹所形成ドリル21を回転させながら、電動モータ25の作動による出力回転軸の回転で、可動台27、可動台27に固着されたスピンドルモータ22及びスピンドルモータ22の出力回転軸の一端に連結された凹所形成ドリル21をZ方向に移動させることにより、凹所形成ドリル21でガラス板2の上面2aに、ガラス板2の下面2bにひび割れ、欠け等が生じない程度の深さで、凹所11を形成するようになっている。尚、貫通孔3は、凹所形成装置12によって形成された凹所11と凹所形成装置14によって凹所11に連通するように形成された凹所13とからなる。
凹所形成装置12に並設されている面取り装置17は、ガラス板2の上面2aの凹所11の開口部15の縁部16に面取りを施す面取りドリル31と、面取りドリル31を回転させるスピンドルモータ32と、面取りドリル31をZ方向に移動させる面取りドリル移動装置33とを具備している。尚、面取りドリル31は、面取り装置20の面取りドリル31aにZ方向で対向して配されている。
面取りドリル移動装置33は、可動台76に固定された電動モータ35と、互いに平行にZ方向に伸びて可動台76に設けられた一対の案内レール36と、可動台76に回転自在に支持されて電動モータ35の一端に連結されたZ方向に伸びたねじ軸(図示せず)と、このねじ軸に螺合したナット(図示せず)と、このナットが固着され且つ案内レール36に嵌合した可動台37とを具備しており、可動台37には、スピンドルモータ32が固着されている。
面取り装置17は、スピンドルモータ32の作動による出力回転軸の回転で面取りドリル31を回転させながら、電動モータ35の作動による出力回転軸の回転で、可動台37、可動台37に固着されたスピンドルモータ32及びスピンドルモータ32の出力回転軸の一端に連結された面取りドリル31をZ方向に移動させることにより、凹所形成ドリル21で形成された凹所11の開口部15の縁部16に、面取りドリル31で面取りを施すようになっている。
凹所形成ドリル21及び面取りドリル31は、好ましくは、ダイヤモンド砥粒を埋設してなる中空体又は中実体のコアードリル等からなる。
支持台9は、ガラス板2を下面2bに当接して支持する支持板44と、基台43に回転手段6を介してR方向に回転自在に取り付けられていると共に上端に支持板44の略中央部が固着された円柱状の軸体45と、支持板44上のガラス板2の下面2bを真空吸引する真空吸引装置(図示せず)とを具備しており、この真空吸引装置の作動により、支持板44上のガラス板2の下面2bを真空吸引して、ガラス板2を吸着するようになっている。
支持板44は、板状本体41と、板状本体41の上面に固着されていると共に上述の支持面5からなる上面でガラス板2の下面2bを吸着する吸着パッド42と、吸着パッド42に設けられた吸引口とを具備しており、軸体45及び回転手段6を介して基台43にR方向に回転自在に取り付けられている。板状本体41及び吸着パッド42の周縁形状は、支持面5の全周縁がガラス板2の全周縁に沿って且つガラス板2の全周縁の近傍を位置的に連続的に支持するように、ガラス板2の周縁形状と相似した形状を有している。吸着パッド42の周縁は、ガラス板2の周縁から所定距離離れて位置する形状を有している。尚、部位P1及びP2は、板状本体41及び吸着パッド42の周縁よりもガラス板2の周縁側に接近したところに夫々位置している。
回転手段6は、ケース51内に配された電動モータ、電動モータの出力回転軸の回転を軸体45に伝達する歯車等からなる回転伝達機構とを具備しており、ケース51内の電動モータにより軸体45をR方向に回転させることによって、軸体45に固着された支持面5をR方向に回転させるようになっている。
移動手段7は、孔形成ヘッド4を支持面5上のガラス板2に対してX方向に移動させるX方向移動装置61と、孔形成ヘッド4を支持面5上のガラス板2に対してY方向に移動させるY方向移動装置62とを具備しており、これらが互いに連動して作動することにより凹所形成ドリル21及び面取りドリル31を共通にX方向及びY方向に移動するようになっている。
X方向移動装置61は、フレーム64に固定された電動モータ65と、互いに平行にX方向に伸びてフレーム64の下面に固着された一対の案内レール66と、案内レール66にX方向に移動自在に嵌合した可動台67と、可動台67の上面に固着されたナット68と、ナット68に螺合され且つフレーム64に回転自在に支持されて電動モータ65の出力回転軸にプーリ69、ベルト70及びプーリ71を介して連結されるX方向に伸びたねじ軸72とを具備しており、電動モータ65の作動によるその出力回転軸の回転が、プーリ69、ベルト70及びプーリ71を介してねじ軸72に伝達され、ねじ軸72の回転により、ねじ軸72に螺合したナット68がX方向に移動すると共に、ナット68が固着された可動台67が案内レール66にX方向に案内されながら、X方向に移動するようになっている。
Y方向移動装置62は、電動モータ73と、電動モータ73の出力回転軸の一端に連結するY方向に伸びたねじ軸74と、ねじ軸74に螺合し且つ可動台67の下面に固着されたナット75と、ねじ軸74を回転自在に支持し且つ電動モータ73が取り付けられた可動台76と、互いに平行にY方向に伸びて可動台76の上面に設けられ且つ可動台67の下面にY方向に移動自在に嵌合した一対の案内レール77とを具備しており、電動モータ73の作動によるその出力回転軸の回転がねじ軸74を回転させて、ねじ軸74に螺合したナット75及びナット75に固着された可動台67に対して相対的にねじ軸74がY方向に移動すると共に、ねじ軸74を回転自在に支持する可動台76が案内レール77に案内されながらY方向に移動するようになっている。
搬送手段8は、支持台9上に搬入される貫通孔3を形成すべきガラス板2を支持する搬入台100と、支持台9上から搬出される貫通孔3が形成されたガラス板2を支持する搬出台101と、ガラス板2を持ち上げる一対の持ち上げ装置81と、持ち上げ装置81の各々によって持ち上げられたガラス板2をX方向に移動させるガラス板移動装置82とを具備している。
搬入台100及び搬出台101は、基台43に固着された円柱状の軸体102と、軸体102の上端に固着された支持板103とを夫々具備しており、搬入台100は、支持台9よりもガラス板の孔開け装置1の搬入端側に配されており、搬出台101は、支持台9よりもガラス板の孔開け装置1の搬出端側に配されている。
各持ち上げ装置81は、ガラス板2を保持する吸盤ヘッド83と、吸盤ヘッド83を上昇又は下降させるシリンダ装置84とを具備している。
吸盤ヘッド83は、ガラス板2を真空吸引する真空吸引装置、この真空吸引装置に連通した吸引口及び吸引口が設けられた吸着パッド85を具備しており、当該真空吸引装置の作動により吸引口でガラス板2の上面2aを真空吸引することによりガラス板2を吸着するようになっている。
シリンダ装置84は、シリンダ86及びピストンロッド87から構成されており、ピストンロッド87の先端には、吸盤ヘッド83が固着されており、シリンダ86内にかかる空気圧、油圧等の流体圧によってピストンロッド87が伸縮して吸盤ヘッド83を上昇又は下降させるようになっている。
ガラス板移動装置82は、 フレーム90に固定された電動モータ91と、互いに平行にX方向に伸びてフレーム90に固定された一対の案内レール92と、案内レール92にX方向に移動自在に嵌合した可動台93と、可動台93に固着されたナット94と、ナット94に螺合され且つフレーム90に回転自在に支持されて電動モータ91の出力回転軸にプーリ95、ベルト96及びプーリ97を介して連結するX方向に伸びたねじ軸98と、一端で可動台93に、他端で持ち上げ装置81のシリンダ装置84のシリンダ86に固着されたブラケット99とを具備しており、電動モータ91の作動によるその出力回転軸の回転が、プーリ95、ベルト96及びプーリ97を介してねじ軸98に伝達されて、ねじ軸98が回転することにより、ねじ軸98に螺合したナット94、ナット94に固着された可動台93、可動台93に固着されたブラケット99及びブラケット99に固着された各持ち上げ装置81がX方向に移動するようになっている。
ガラス板の孔開け装置1は、数値制御装置(図示せず)を具備しており、この数値制御装置は、電動モータ25、35、65、73、91及び回転手段6の電動モータ、各真空吸引装置並びに各シリンダ装置84の夫々の上述及び後述の動作を、予め記憶したプログラムに基づく数値制御命令によって制御するようになっている。
本例のガラス板の孔開け装置1によりガラス板2に孔開けを行う場合は、まず、搬入台100に支持されている貫通孔3を形成すべきガラス板2を持ち上げ装置81によって持ち上げ、持ち上げたガラス板2をガラス板移動装置82によりX方向に移動させて支持台9上に配し、当該ガラス板2を持ち上げ装置81により下降させて吸着パッド42の支持面5上に載置し、載置したガラス板2の下面2bを真空吸引装置の作動により吸引口から吸引して吸着パッド42に吸着することで当該ガラス板2を支持する。次に、移動手段7により孔形成ヘッド4を支持面5上のガラス板2に対してX方向及びY方向に移動させて、スピンドルモータ22の作動により回転される凹所形成ドリル21をガラス板2の上面2aにおける部位P1の上方に、スピンドルモータ22aの作動により回転される凹所形成ドリル21aをガラス板の下面2bにおける部位P1の下方に夫々配置し、凹所形成ドリル移動装置23により凹所形成ドリル21を下降させてガラス板2の上面2aにおける部位P1に当接させて凹所11を、下面2b側にひび割れ、欠け等が生じない程度の深さで形成し、その後、凹所形成ドリル移動装置23により凹所形成ドリル21を上昇させてガラス板2の上面2aから離反させ、凹所形成ドリル移動装置23aにより凹所形成ドリル21aを上昇させてガラス板2の下面2bにおける部位P1に当接させて凹所11に連通する凹所13を形成し、その後、凹所形成ドリル移動装置23aにより凹所形成ドリル21aを下降させてガラス板2の下面2bから離反させる。次に、凹所形成ドリル21を部位P1における凹所11の上方から排除すると共に凹所形成ドリル21aを部位P1における凹所13の下方から排除するように、且つ、面取りドリル31が部位P1における凹所11の上方に配置されると共に面取りドリル31aが部位P1における凹所13の下方に配置されるように、移動手段7により凹所形成装置12及び14並びに面取り装置17及び20を共通に移動させ、凹所11の上方に配置された面取りドリル31を面取りドリル移動装置33により下降させてガラス板2の部位P1における凹所11の開口部15の縁部16に当接させて当該縁部16に面取りを施し、その後、面取りドリル移動装置33により面取りドリル31を上昇させてガラス板2の縁部16から離反させ、面取りドリル移動装置33aにより面取りドリル31aを上昇させてガラス板2の部位P1における凹所13の開口部18の縁部19に当接させて当該縁部19に面取りを施し、その後、面取りドリル移動装置33aにより面取りドリル31aを下降させてガラス板2の縁部19から離反させる。部位P1に貫通孔3を形成した後、部位P1が他にも存在する場合には、移動手段7により孔形成ヘッド4を移動させて凹所形成ドリル21及び21aを夫々当該他の部位P1の上方及び下方に配置し、上述と同様の動作を行うことにより他の部位P1にも貫通孔3を形成する。次に、縁部16及び19に面取りが施された凹所11及び13からなる貫通孔3が部位P1に形成されたガラス板2と共に当該ガラス板2を支持している吸着パッド42の支持面5を、図3に示す状態から図4に示す状態となるように、回転手段6の電動モータの作動により回転伝達機構を介して軸体45と共にR方向に所望角度回転させると共に、移動手段7により凹所形成ドリル21及び21aをX方向及びY方向に移動させて、凹所形成ドリル21をガラス板2の上面2aにおける部位P2の上方に、凹所形成ドリル21aをガラス板2の下面2bにおける部位P2の下方に夫々配置し、凹所形成ドリル移動装置23により凹所形成ドリル21を下降させてガラス板2の上面2aにおける部位P2に当接させて凹所11を、下面2b側でひび割れ、欠け等が生じない程度の深さで形成し、その後、凹所形成ドリル移動装置23により凹所形成ドリル21を上昇させてガラス板2の上面2aから離反させ、凹所形成ドリル移動装置23aにより凹所形成ドリル21aを上昇させてガラス板2の下面2bにおける部位P2に当接させて凹所11に連通する凹所13を形成し、その後、凹所形成ドリル移動装置23aにより凹所形成ドリル21aを下降させてガラス板2の下面2bから離反させる。次に、凹所形成ドリル21を部位P2における凹所11の上方から排除すると共に凹所形成ドリル21aを部位P2における凹所13の下方から排除するように、且つ、面取りドリル31が部位P2における凹所11の上方に配置されると共に面取りドリル31aが部位P2における凹所13の下方に配置されるように、移動手段7により凹所形成装置12及び14並びに面取り装置17及び20を共通に移動させ、凹所11の上方に配置された面取りドリル31を面取りドリル移動装置33により下降させてガラス板2の部位P2における凹所11の開口部15の縁部16に当接させて当該縁部16に面取りを施し、その後、面取りドリル移動装置33により面取りドリル31を上昇させてガラス板2の縁部16から離反させ、面取りドリル移動装置33aにより面取りドリル31aを上昇させてガラス板2の部位P2における凹所13の開口部18の縁部19に当接させて当該縁部19に面取りを施し、その後、面取りドリル移動装置33aにより面取りドリル31aを下降させてガラス板2の縁部19から離反させる。次に、支持台9の真空吸引装置の作動を停止して部位P1及びP2に夫々貫通孔3が形成されたガラス板2の支持面5による支持を解除し、解除した支持面5上のガラス板2を持ち上げ装置81により持ち上げ、持ち上げたガラス板2をガラス板移動装置82によりX方向に移動して搬出台101上に配し、持ち上げ装置81によりガラス板2を下降させて搬出台101上に載置することで貫通孔3が形成されたガラス板2を支持面5上から搬出する。尚、面取り装置17及び20による縁部16及び19の面取りは、同時的に開始してもよい。
以上のガラス板の孔開け装置1によれば、ガラス板2の部位P1及びP2の近傍を同時的に支持する広さの支持面5を具備しているために、支持面5でガラス板2を支持することでガラス板2を撓ませずに精確な孔開け(凹所11及び13又は貫通孔3の形成)を行い得、ガラス板2の支持台9とは別個にガラス板2を局部的に保持する手段(クランプ手段等)を設ける必要をなくしてガラス板の孔開け装置1自体を簡単な構成にして、ガラス板の孔開け装置1自体の製造コストを低く抑えることができると共にその定期的な整備作業をも容易に行い得、支持台9によるガラス板2の支持とは別にガラス板2の部位P1又はP2の近傍を局部的に保持する工程を減らすことができて、ガラス板の孔開けを短時間で行うことができ、更に、孔形成ヘッド4による貫通孔3の形成が行える位置にガラス板2の部位P2を配すべく、支持面5を、孔形成ヘッド4により部位P1に貫通孔3が形成された当該支持面5上のガラス板2と共に孔形成ヘッド4に対してR方向に回転させる回転手段6を具備しているために、支持台9、持ち上げ装置81等が孔形成ヘッド4に干渉することをなくし得、搬送手段8によるガラス板2の搬送を一回行うだけでガラス板2の全周縁部における所望の部位に孔開けをすることができる。
尚、移動手段7は、上面2a側にある凹所形成装置12及び面取り装置17と、下面2b側にある凹所形成装置14及び面取り装置20とを別々にX方向及びY方向に移動させることができるように、凹所形成装置12及び面取り装置17と凹所形成装置14及び面取り装置20とのそれぞれに、前記X方向移動装置61及びY方向移動装置62と同等なX方向移動装置及びY方向移動装置を設けて構成されていてもよい。
1 ガラス板の孔開け装置
2 ガラス板
3 貫通孔
4 孔形成ヘッド
5 支持面
6 回転手段
7 移動手段
8 搬送手段
9 支持台
2 ガラス板
3 貫通孔
4 孔形成ヘッド
5 支持面
6 回転手段
7 移動手段
8 搬送手段
9 支持台
Claims (12)
- 凹所又は貫通孔を形成すべきガラス板の複数の部位の近傍を同時的に支持する第一の工程と、支持されたガラス板に一の凹所又は貫通孔を形成する第二の工程と、一の部位に凹所又は貫通孔が形成されたガラス板を回転させる第三の工程と、回転後、支持されたガラス板に他の一の凹所又は貫通孔を形成する第四の工程とを具備しているガラス板の孔開け方法。
- 第一の工程は、ガラス板の周縁に沿って且つ周縁の近傍を連続的に支持する工程を具備している請求項1に記載のガラス板の孔開け方法。
- 第一の工程は、ガラス板の周縁から所定距離離れた部位を支持する工程を具備している請求項1又は2に記載のガラス板の孔開け方法。
- 第二及び第四の工程は、ガラス板の一方の面に凹所を形成する工程と、ガラス板の他方の面にガラス板の一方の面の凹所に連通する凹所を形成する工程とを夫々具備している請求項1から3のいずれか一項に記載のガラス板の孔開け方法。
- 第二及び第四の工程は、ガラス板の一方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す工程と、ガラス板の他方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す工程とを夫々具備している請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス板の孔開け方法。
- ガラス板に凹所又は貫通孔を形成する孔形成ヘッドと、凹所又は貫通孔を形成すべきガラス板の複数の部位の近傍を同時的に支持する支持面と、孔形成ヘッドによる凹所又は貫通孔の形成が行える位置にガラス板の各部位を配すべく、支持面を回転させる回転手段とを具備しているガラス板の孔開け装置。
- 支持面の周縁形状は、ガラス板の周縁形状と相似している請求項6に記載のガラス板の孔開け装置。
- 支持面の周縁は、ガラス板の周縁から所定距離離れて位置する形状を有している請求項6又は7に記載のガラス板の孔開け装置。
- 支持面の周縁は、ガラス板の周縁に沿って且つ周縁の近傍を連続的に支持する形状を有している請求項6から8のいずれか一項に記載のガラス板の孔開け装置。
- 孔形成ヘッドを支持面上のガラス板に対して相対的に当該ガラス板の一方の面と平行な方向に移動させる移動手段を具備している請求項6から9のいずれか一項に記載のガラス板の孔開け装置。
- 孔形成ヘッドは、ガラス板の一方の面に凹所を形成する第一の凹所形成装置と、ガラス板の他方の面にガラス板の一方の面の凹所に連通する凹所を形成する第二の凹所形成装置とを具備している請求項6から10のいずれか一項に記載のガラス板の孔開け装置。
- 孔形成ヘッドは、ガラス板の一方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す第一の面取り装置と、ガラス板の他方の面に形成された凹所の開口部の縁部に面取りを施す第二の面取り装置とを具備している請求項6から11のいずれか一項に記載のガラス板の孔開け装置。
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- 2010-06-18 JP JP2010139663A patent/JP2010254573A/ja active Pending
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