JP2010254333A - 果実収納フィルムの接着部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 果実収納容器の熱変形を防止し、かつ果実収納凹部を有する果実収納フィルムを枠体等に確実に接着することができる果実収納フィルムの接着部構造を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性合成樹脂薄フィルムの表面に複数の果実収納凹部を塑性変形により成形して柔軟性のある果実収納フィルムを形成し、当該果実収納フィルムの外周縁を硬質の合成樹脂からなる中央開口環状枠部に接着する構造であって、上記中央開口環状枠部における上記果実収納フィルムの外周縁に対向する上面部分に、該上面部分の幅より狭い幅の環状突条を突出形成し、上記環状突条の上面に塗布された接着剤により、上記果実収納フィルムの外周縁と上記環状突条とを接着するように構成する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、比較的損傷し易い果実を安全に搬送するために適した果実収納容器に使用する果実収納フィルムとトレー或いは枠体との接着部構造に関するものである。
従来、ポリエチレン等の薄い合成樹脂フィルムからなる果実収納フィルムに複数の果実収納凹部を塑性変形により形成し、当該フィルムをトレーの上面開口に張設し、上記果実収納凹部とトレー底面との間に空間を設けることにより、上記果実収納凹部内に果実を宙吊り状態で収納し得る果実収納容器が提案されている(特許文献1)。
上記果実収納容器では、果実収納フィルムとトレーとの接着は、接着剤又は熱溶着により、上記果実収納フィルムの外周縁の複数箇所とトレーの開口部周縁とをスポット状に接合することにより行われている。
特開2008−81195
ところで、上記フィルムは上記果実収納凹部に果実を宙吊状態で支持するものであるから、フィルムとトレーとのより強固な接着が望まれる。
そこで、上記果実収納フィルム外周縁とトレーの開口部周縁全体を、ホットメルト接着剤或いは熱溶着により接着することも考えられるが、トレー自体の熱による変形も懸念される。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、トレー等の果実収納容器の熱変形を防止し、かつ果実収納凹部を有する果実収納フィルムをトレー又は枠体に確実に接着することができる果実収納フィルムの接着部構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、熱可塑性合成樹脂薄フィルムの表面に複数の果実収納凹部を塑性変形により成形して柔軟性のある果実収納フィルムを形成し、当該果実収納フィルムの外周縁を硬質の合成樹脂からなる中央開口環状枠部に接着するための果実収納フィルムの接着部構造であって、上記中央開口環状枠部における上記果実収納フィルムの外周縁に対向する上面部分に、該上面部分の幅より狭い幅の環状突条を、接着される上記果実収納フィルムの方向に突出するように形成し、上記環状突条の上面に塗布された接着剤により、上記果実収納フィルムの外周縁と上記環状突条とを接着するように構成したものであることを特徴とする果実収納フィルムの接着部構造により構成される。
このように構成すると、環状突条の幅が上記中央開口環状枠部の上面部分より狭いので、例えばロールコーター等のローラで環状突条に適切な量の接着剤を塗布することができ、上記中央開口環状枠部の接着剤の熱等による変形を防止し得る。また、上記環状突条により上記中央開口環状枠部を補強することができる。
第2に、上記環状突条は、上記中央開口環状枠部の全周に亘り設けられている上記第1記載の果実収納フィルムの接着部構造により構成される。
このように構成すると、上記果実収納フィルムの外周縁の全周を上記環状突条に接着することができるし、中央開口環状枠部の効果的な補強を実現できる。
第3に、上記中央開口環状枠部は、環状の枠体の開口周縁に形成されたものである上記第1又は2記載の果実収納フィルムの接着部構造により構成される。
第4に、上記中央開口環状枠部は、底面と側壁から構成される果実収納容器の開口周縁に形成されたものである上記第1又は2記載の果実収納フィルムの接着部構造により構成される。
第5に、上記環状突条は、横断面が略半円形状又は円弧形状である上記第1〜4の何れかに記載の果実収納フィルムの接着部構造により構成される。
このように構成すると、例えば接着剤塗布ローラと環状突条とが円弧面同士で接触するので、適切な量の接着剤を上記環状突条に塗布することができる。
第6に、上記接着剤は接着剤塗布ローラにより上記環状突条上部に塗布されたホットメルト接着剤である上記第1〜5の何れかに記載の果実収納フィルムの接着部構造により構成される。
このように構成すると、接着剤塗布ローラと環状突条とが円弧面同士で接触するので、適切な量の接着剤を上記環状突条に塗布することができ、接着剤の熱による中央開口環状枠部の変形等を防止し得る。
本発明は上述のように構成したので、中央開口環状枠部に果実収納フィルムを接着するに際して、環状突条に適切な量の接着剤を塗布することができ、上記中央開口環状枠部の熱による変形等を防止できる。
また、環状突条の形成により中央開口環状枠部を補強することができ、果実を確実に保持することができる。
また、接着剤塗布ローラにて環状突条に接着剤を塗布する際、接着剤塗布ローラと環状突条とが円弧面同士で接触するので、適切な量の接着剤を上記環状突条に塗布することができ、例えば接着剤の熱による変形等を効果的に防止し得る。
本発明に係る果実収納用フィルムの接着部構造を使用した果実収納容器の側面図である。 同上構造を使用した果実収納容器の分解側面図であり、枠体は切断端面を示す。 同上構造を使用した果実収納容器の分解斜視図である。 同上構造を使用した果実収納容器の嵌合用枠部近傍の側面断面図である。 同上構造を示すものであり、(a)は同上構造を使用した枠体の側面断面図、(b)は同上構造を使用した枠体の一部斜視図である。 同上構造を使用した果実収納フィルム枠の斜視図である。 同上構造を使用した果実収納フィルム枠の製造方法を示すものであり、(a)は枠体の装着から成形位置へ移動するまで、(b)は果実収納凹部の成形の状態を示す図である。 接着剤塗布ローラと環状突条との関係を示す図であり、(a)はローラと環状突条が直交する状態、(b)はローラと環状突条が平行の状態を示す。
以下、本発明に係る果実収納フィルムの接着部構造の一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る接着部構造を適用した果実収納容器1の側面図であり、該容器1は果実の下半部側を支持するための下部トレー2と、該下部トレー2に収納された果実の上半部側を支持するための上部トレー3とを有している。
複数の果実収納凹部7aが形成された果実収納フィルム7を長方形状の枠体8に張設して果実収納フィルム枠6を形成し(図3、図6参照)、当該フィルム枠6を上記上部トレー3の開口3cに嵌合装着する。また、上記下部トレー2の上面開口2fには、複数の果実収納凹部7a’を有する果実収納フィルム7’を張設し、上記フィルム枠6を装着した上部トレー3を上蓋として、該トレー3を上記下部トレー2に、互いの果実収納凹部7a,7a’が対向するように装着することにより、図1に示す果実収納容器1が構成される。この果実収納容器1は上記果実収納凹部7a’,7a内に果実(苺等)を収納することにより、当該果実を上記果実収納フィルム7,7’により宙吊り状態で支持するものである。
上記上部トレー3は、真空成形等により形成された硬質の透明合成樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂)からなる方形箱型トレーであり(図3参照)、長方形の底面3aと当該底面3aの四方に形成された側壁3bとから構成され、上記側壁3bに囲まれた開口3cを有している。この上部トレー3の底面3aにはトレーの長手方向に沿って、一定間隔を以って4本の突起4が開口方向に向けて突出形成されており、当該4本の突起4の列が2列形成されている。これらの突起4は、後述の果実収納フィルム7における4つの果実収納凹部7aに囲まれた中央平坦部7bに対向する位置に設けられており、上記果実収納フィルム7の上記中央平坦部7bを支持するものである。
上記上部トレー3の開口3cの周縁には、後述の果実収納フィルム枠6を嵌合するための嵌合用枠部3dが上記開口3cの全周に亘って形成されている。この嵌合用枠部3dは、図2、図4に示すように、上記開口3cの周縁から水平部3eを介して略垂直下方に設けられており、当該嵌合用枠部3dの中段位置には全周に亘り、外側方向に膨出する拡幅段部3fが形成されている。尚、3d’は嵌合用枠部3d下端周囲に設けられた外向突縁である。
上記上部トレー3の上記開口3cは上記果実収納フィルム枠6が嵌合装着されることにより果実収納フィルム7により閉鎖されるように構成されている。
上記果実収納フィルム枠6は、熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルム7と、長方形の上記枠体8とにより構成されており、上記果実収納フィルム7の外周縁7cを全周に亘り、上記枠体8における環状突条8’(図5参照、後述)に接着することにより構成されている。
上記果実収納フィルム7は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン等の非常に薄い柔軟性のある熱可塑性合成樹脂薄フィルムにより形成されており、そのフィルム7の厚みは5μm〜250μm、好ましくは10μm〜150μmであり、収納される果実に応じてその厚みを異ならせるようにする。
この果実収納フィルム7には、その表面に縦方向(長手方向)に5個、横方向に3個の合計15個の果実収納凹部7aが上記上部トレー3の方向に凹部が向くように形成されている。これらの果実収納凹部7aは真空成形法(後述)によりフィルム表面を凹状に塑性変形することにより形成されており、各果実収納凹部7aは塑性変形後も、それ自体フィルム同様柔軟性を有し、収納された果実の上半部に柔軟に変形して密着し当該果実上半部を保持し得るものである。
上記枠体8は、上記上部トレー3と同じく真空成形等により成形された硬質の合成樹脂(例えばPET樹脂)からなるものであり、上記上部トレー3の開口3cと同様の大きさの長方形状の中央開口8”を有する水平の上面部分8aと、当該上面部分8aの外周より略垂直下方に設けられた嵌合用枠部8bとから構成されている(図5参照)。
この枠体8の上記上面部分8aには、図5(b)に示すように、外側方形縁部9aと内側方形縁部9bを残して、中央部分に上記上面部分8aの幅Tより狭い幅の環状突条8’が上記上面部分8aの中央部の全周に亘って上向きに突出形成されている。上記環状突条8’は装着される上記果実収納フィルム7の方向に突出するように形成され、その横断面は図5(a)に示すように、上に凸の略半円形状、或いは円弧形状を成しており、上記枠体8の各辺に沿う半円筒形状の突条をなしている。そして、この環状突条8’の上部に、後述のロールコーター12によってホットメルト接着剤Pが塗布され、当該環状突条8’上に上記果実収納フィルム7の外周縁7cが接着される(図7)。
ここで、上記枠体8の上面部分8aを含み、上記嵌合用枠部8bにおける拡幅段部8b’(後述)より上方の中央開口8”を含む枠状の部分を中央開口環状枠部8a’という。尚、上記環状突条8’は上記上面部分8aの全周に亘って途切れなく設けても良いし、一部に切欠(環状突条8’が存在しない部分)があっても良い。
また、上記枠体8は上記環状突条8’が中央開口環状枠部8a’に沿って形成されることで構造上補強され、強度を向上することができる。
上記枠体8の嵌合用枠部8bの中段位置には全周に亘り外側方向に膨出する拡幅段部8b’が形成されており、上記嵌合用枠部8bの下端には全周に亘り外側方向(水平方向)に突出する位置規制突縁8cが形成されている。上記拡幅段部8b’の外周により形成される長方形状は、上記上部トレー3の上記嵌合用枠部3dの拡幅段部3fの内周により形成される長方形状と、相似形であるが同等か或いは若干小さく形成されており、よって、図4に示すように、上記果実収納フィルム枠6の上記枠体8をその中央開口環状枠部8a’側より上記上部トレー3の開口3cに係合させると、上記枠体8の嵌合用枠部8bの拡幅段部8b’が上記上部トレー3の嵌合用枠部3dの拡幅段部3fの内側に全周に亘って嵌合し、これにより上記上部トレー3に上記果実収納フィルム枠6を嵌合装着することができるように構成されている。
尚、上記果実収納フィルム枠6は、上記上部トレー3に装着したとき、上記環状突条8’が上記上部トレー3の水平部3eに当接することで、上部トレー3内へのそれ以上の入り込みが阻止され、上記果実収納フィルム7が上記上部トレーの開口3cに位置する状態となる。
また、上記果実収納フィルム枠6を上記上部トレー3に嵌合装着した状態では、上記果実収納フィルム7の果実収納凹部7aと上記上部トレー3の底面3aとの間には空間Sが形成されるように構成されている(図1参照)。
上記果実収納フィルム枠6は図7(a)(b)に示す製造方法により形成することができる。
上記果実収納フィルム枠6の枠体8は横方向に2個連結して形成されており、トレー枠取付位置(イ)において、基台10上に嵌合固定される。上記基台10はスライダー11上に固定されており、該スライダー11は上記基台10共々矢印A方向に移動して、接着剤塗布位置(ロ)を通過して、フィルム成形接着位置(ハ)まで移動する。
上記接着剤塗布位置(ロ)においては、ロールコーター12によって上記枠体8の上記環状突条8’上にホットメルト接着剤Pが塗布される。上記ロールコーター12のローラ12a,12bは、上記枠体8の長手方向の長さより若干長く形成されており、これら2個のローラ12a,12bが上記枠体8の進行方向に直交する方向に近接配置され、ローラ12a,12b間に供給されるホットメルト接着剤Pが下部ローラ12bを介して該ローラ12bに接触する上記環状突条8’の上面に塗布される。
上記枠体8の上面は、上述のように、上記中央開口環状枠部8a’に環状突条8’が全周に亘り突出しているので、ロールコーター12を通過する際、上記ローラ12bに上記環状突条8’が接触し、上記ホットメルト接着剤Pは上記環状突条8’の頂点部に全周に亘り塗布される。
ことのき、上記環状突条8’はその全周に亘り横断面が半円形状又は円弧形状の半円筒形状であるため、ローラ12bに直交する環状突条8’においては、環状突条8’の円弧面とローラ12bの円弧面12b’とは、略点接触の状態となり、その状態で上記環状突条8’がローラ12bに対して移動していくことになる(図8(a)参照)。また、上記ローラ12bに平行な環状突条8’においては、上記環状突条8’の円弧面と上記ローラ12bの円弧面12b’とは略線接触の状態となり、その状態で上記環状突条8’がローラ12bに短時間接触することになるため(図8(b)参照)、何れの方向においても、ホットメルト接着剤Pが所定の量を超えて環状突条8’に塗布されてしまうことはなく、上記環状突条8’への適切な塗布量を維持することがでる。これにより、高温ホットメルト接着剤が大量に付着することによる上記枠体8の上記中央開口環状枠部8a’の熱による変形をも防止することができる。
即ち、上記上面部分8aに上記環状突条8’が存在しないとすれば、上記接着剤は上記上面部分8aの幅Tの全面に塗布されるので、塗布量が過大となり、上記上面部分8a近傍が接着剤の熱により変形することが懸念される。これに対して、本発明は上記幅Tより幅狭の環状突条8’上に塗布されるため、接着剤が過大に塗布されることを防止し得る。尚、上記環状突条8’の横断面形状は上述のように円弧状が好ましいが、これに限定されず、上部が上記上面部分8aの幅Tより狭い方形状であっても良い。
上記塗布位置(ロ)で上記接着剤が塗布された後、上記スライダー11はさらに矢印A方向に移動して成形接着位置(ハ)に至り一旦停止する。当該成形接着位置(ハ)においては、まず上記果実収納フィルム7が上記枠体8の上方に移送され、かつヒータHが上記フィルム7上方に移送され、当該位置にて上記フィルム7がヒータHにより加熱される。その後、上記ヒータHは矢印A方向に後退し、上記フィルム7上方にある真空成形用の金型13が下方に移動し、上記基台10上に覆いかぶさる(図7(b)参照)。
かかる状態で上記フィルム7の外周縁7cは上記環状突条8’上に押し付けられ、該フィルム7は上記環状突条8’上に塗布された上記接着剤Pにより上記環状突条8’上に接着される。
そして、上記金型13の複数の空気吸引孔13aから上方に空気を吸引する。これにより上記フィルム表面は、上記金型13の半球形の凹部13bに沿って吸引され、結果として、上記フィルム7上に上記金型13の凹部13bに沿った半球形の果実収納凹部7aが塑性変形により形成される。
その後は、上記金型13が上昇して基台10から離脱し、上記フィルム7の接着された上記果実収納フィルム枠6が形成されるので、当該フィルム枠6を上記基台10から取り外し、切断機(図示せず)によって各別に分離することにより、図6に示す個別の果実収納フィルム枠6を形成することができる。
上記下部トレー2は、図2、図3に示すように、真空成形等により形成された硬質の透明合成樹脂(例えばPET樹脂)からなる方形トレーであり、長方形の底面2aと該底面2aの周囲に形成された側壁2bにより上面開口2fを有する箱型に形成されている。トレー内部には補強用の低いリブ2”が縦横格子状に突設され、横方向に3個、縦方向に5個の果実収納用の15個の区画5が形成されている。また、上記各リブ2”の交差点には上向きの突起5’が当該下部トレー2の側壁2bと略同一高さに設けられている。尚、上記突起5’の位置は、上部トレーと同様に、該トレー2に張設される果実収納フィルム7’の4つの果実収納凹部7a’により囲まれる中央平坦部7b’に対応する位置であり、上記フィルム7’の中央平坦部7b’を支持するものである。
上記下部トレー2の上面開口2fは、柔軟性のある熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルム7’が張設されることにより閉鎖される。この果実収納フィルム7’は、上記果実収納フィルム枠6の上記果実収納フィルム7と同じものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン等の非常に薄い柔軟性のある熱可塑性合成樹脂薄フィルムにより形成されており、そのフィルム7の厚みは5μm〜250μm、好ましくは10μm〜150μmであり、収納される果実に応じてその厚みを異ならせるようにする。
この果実収納フィルム7’には、その表面に縦方向に5個、横方向に3個の合計15個の果実収納凹部7a’が上記下部トレー2の底面2aの方向に凹部が向くように形成されている。これらの果実収納凹部7a’は、上記フィルム7の果実収納凹部7aに対応する位置に形成されており、上述の真空成形法と同じ方法により、上記果実収納凹部7a’を凹状に塑性変形することにより形成されている。各果実収納凹部7a’はそれ自体柔軟性を有しており、収納された果実の下半部に柔軟に変形して密着し当該果実下半部を保持し得るものである。
この果実収納フィルム7’は、上記フィルム7と同様に、その外周縁7c’が上記下部トレー2の上面開口2fの周縁に形成された水平縁部2cに、上記図7に示した製法と同様の製法により接着されている。また、上記水平縁部2cの外周縁には略垂直下方に嵌合用枠部2gが設けられており、上記水平縁部2cと上記嵌合用枠部2gにより中央開口環状枠部2c’が形成されている(図2、図4参照)。
上記中央開口環状枠部2c’の水平縁部2cの上面部分2c”には、図4に示すように、上記果実収納フィルム枠6の上記環状突条8’と同様の環状突条2’が形成されている。この環状突条2’は、外側方形縁部2dと内側方形縁部2eを残して、上記水平縁部2cの上面部分2c”の中央部分に上記水平縁部2cの全周に亘って突出形成されている。この環状突条2’は上記上面部分2c”より幅狭でその横断面の形状も上記環状突条8’と同様であり、図4に示すように、上に凸の略半円形状、或いは円弧形状を成し、当該環状突条2’の上部に全周に亘りホットメルト接着剤Pが塗布され、その上に上記果実収納フィルム7’の外周縁7c’が接着される。尚、上記環状突条2’は上記環状突条8’と同様、途中に途切れた部分が存在しても良い。
この下部トレー2への果実収納フィルム7’の接着は、図7に示した製法と同様の方法により行われ、上記環状突条2’上にホットメルト接着剤Pがロールコーター12により塗布される。従って、この場合においても、上記環状突条2’と上記ローラ12bの接触により、ホットメルト接着剤Pの適切な塗布量が維持され、上記環状突条2’或いは上記水平縁部2c(中央開口環状枠部2c’)が接着剤の熱により変形を起こすことはない。上記接着剤が塗布された後は、成形接着位置(ハ)(図7)に移送され、上記フィルム7’の表面に上記果実収納凹部7a’が上記真空成形法により形成されると共に、当該フィルム7’が上記環状突条2’に接着される。
また、上記下部トレー2の上記中央開口環状枠部2c’は、上記環状突条2’が形成されることで構造上補強され、強度を向上することができる。
上記下部トレー2におけるフィルム7’の果実収納凹部7a’は、当該下部トレー2の上面開口2fに当該フィルム7’を張設した状態において、上記上部トレー3と同様に、果実収納凹部7a’と下部トレー2の底面2aとの間には空間S’が形成されており(図1,2参照)、上記果実収納凹部7a’内に果実を宙吊り状態で保持し得るように構成されている。
本発明の果実収納容器1を使用する際は、上部トレー3の上面開口3cに果実収納フィルム枠6を嵌合装着し、上記下部トレー2の果実収納凹部7a’に苺等の果物を収納して当該果実の下半部を支持し、その後、上記上部トレー3を蓋として、上記下部トレー2上に嵌合装着し、上記果実の上半部を上記果実収納凹部7aにて被覆する。このように構成すると、上記上下トレー3,2内の果実は果実収納フィルム7,7’の上下の果実収納凹部7a,7a’により宙吊り状態にて支持されるため、果実を傷つけることなく安全に輸送することができる。
本発明は上述のように、中央開口環状枠部8a’,2c’に果実収納フィルム7,7’を接着するに際して、環状突条8’,2’に適切な量の接着剤Pを塗布することができ、上記環状突条8’,2’、延いては中央開口環状枠部8a’,2c’の熱による変形等を防止できる。
また、環状突条8’,2’の形成により中央開口環状枠部8a’,2c’を補強することができ、果実を確実に保持することができる。
また、接着剤塗布ローラ12bにて環状突条8’,2’に接着剤Pを塗布する際、接着剤塗布ローラ12bと環状突条8’,2’とが円弧面同士で接触するので、適切な量の接着剤Pを上記環状突条8’,2’に塗布することができ、例えば接着剤Pの熱による枠体8の変形等を効果的に防止し得る。
本発明に係る果実収納フィルムの接着部構造は、熱可塑性合成樹脂薄フィルムに果実収納凹部を塑性変形により形成し、このフィルムを環状の枠体或いは果実収納容器の上面開口に張設する際に、果実収納フィルムが接着される部位の構造として、広く用いることができるものである。
1 果実収納容器
2’ 環状突条
2a 底面
2b 側壁
2c 水平縁部
2c’ 中央開口環状枠部
2c” 上面部分
2f 上面開口(開口)
6 果実収納フィルム枠
7,7’ 果実収納フィルム
7a,7a’ 果実収納凹部
7c,7c’ 外周縁
8 枠体
8’ 環状突条
8” 中央開口(開口)
8a 上面部分
8a’ 中央開口環状枠部
12b 接着剤塗布ローラ
P ホットメルト接着剤

Claims (6)

  1. 熱可塑性合成樹脂薄フィルムの表面に複数の果実収納凹部を塑性変形により成形して柔軟性のある果実収納フィルムを形成し、当該果実収納フィルムの外周縁を硬質の合成樹脂からなる中央開口環状枠部に接着するための果実収納フィルムの接着部構造であって、
    上記中央開口環状枠部における上記果実収納フィルムの外周縁に対向する上面部分に、該上面部分の幅より狭い幅の環状突条を、接着される上記果実収納フィルムの方向に突出するように形成し、
    上記環状突条の上面に塗布された接着剤により、上記果実収納フィルムの外周縁と上記環状突条とを接着するように構成したものであることを特徴とする果実収納フィルムの接着部構造。
  2. 上記環状突条は、上記中央開口環状枠部の全周に亘り設けられている請求項1記載の果実収納フィルムの接着部構造。
  3. 上記中央開口環状枠部は、環状の枠体の開口周縁に形成されたものである請求項1又は2記載の果実収納フィルムの接着部構造。
  4. 上記中央開口環状枠部は、底面と側壁から構成される果実収納容器の開口周縁に形成されたものである請求項1又は2記載の果実収納フィルムの接着部構造。
  5. 上記環状突条は、横断面が略半円形状又は円弧形状である請求項1〜4の何れかに記載の果実収納フィルムの接着部構造。
  6. 上記接着剤は接着剤塗布ローラにより上記環状突条上部に塗布されたホットメルト接着剤である請求項1〜5の何れかに記載の果実収納フィルムの接着部構造。
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JP2009105448A Pending JP2010254333A (ja) 2009-04-23 2009-04-23 果実収納フィルムの接着部構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106742804A (zh) * 2016-12-22 2017-05-31 怀宁佳瑞包装有限公司 一种易碎水果储运箱

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