JP2010254003A - 車両用走行制御装置 - Google Patents

車両用走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010254003A
JP2010254003A JP2009103617A JP2009103617A JP2010254003A JP 2010254003 A JP2010254003 A JP 2010254003A JP 2009103617 A JP2009103617 A JP 2009103617A JP 2009103617 A JP2009103617 A JP 2009103617A JP 2010254003 A JP2010254003 A JP 2010254003A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
inter
control
vehicle distance
distance control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009103617A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5237181B2 (ja
Inventor
Kiichiro Sawamoto
基一郎 澤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2009103617A priority Critical patent/JP5237181B2/ja
Publication of JP2010254003A publication Critical patent/JP2010254003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5237181B2 publication Critical patent/JP5237181B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 物体検知手段の上下方向の検知領域を拡大することなく、車高の低い先行車を制御対象とする車間距離制御を的確に行えるようにする。
【解決手段】 自車の停止中に運転者が渋滞追従制御スイッチ16を操作して車間距離制御手段M3の作動開始を指令すると、車間距離制御実行抑制手段M4が車間距離制御手段M3の作動を禁止するので、車高が低いためにレーダー装置15に検知されない先行車が存在する状態で車間距離制御手段M3が作動して自車が前記先行車に異常接近するのを防止することができ、またアクセル開度センサ19が運転者のアクセル操作を検出したときに、車間距離制御実行抑制手段M4が車間距離制御手段M3の作動を許可するので、前記異常接近の可能性がないことが確認された段階で車間距離制御手段M3の作動禁止を速やかに解除することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自車前方の物体を検知する物体検知手段と、自車の走行軌跡を推定する自車走行軌跡推定手段と、前記物体検知手段および前記自車走行軌跡推定手段の出力に基づいて自車が制御対象とする先行車を決定する制御対象決定手段と、前記制御対象決定手段により制御対象とされた先行車と自車との車間距離の制御を行う車間距離制御手段と、運転者の操作により前記車間距離制御手段の作動開始および作動終了を指令する指令手段とを備える車両用走行制御装置に関する。
レーダー装置で先行車等の障害物を検知し、自車が障害物に衝突する可能性がある場合に、運転者に警報を発して自発的な衝突回避操作を促したり、自動制動装置を作動させて障害物との衝突回避や衝突被害の軽減を図るものにおいて、レーダー装置が自車が跨ぎ超すことが可能な路面の落下物等を検知した場合に、警報や自動制動が不必要に作動するのを防止すべく、自車が衝突する可能性がある先行車と、自車が衝突する可能性がない路面の落下物等を識別するものが、下記特許文献1により公知である。
また自車と先行車との車間距離を一定に保持する車間距離制御の実行中にレーダー装置が先行車を検知できなくなり、かつ検知できなくなる直前の車間距離が所定値以下である場合に、車間距離制御を解除するものが、下記特許文献2により公知である。
特許第3966673号公報 特許第3646660号公報
ところで、図11に示すように、レーダー装置を備えた自車Vaの前方に車高の低い先行車Vbが存在し、その更に前方に車高の高い先先行車Vb′が存在する状況を考える。自車Vaおよび先行車Vbの車間距離が所定値以上の場合には、自車Vaのレーダー装置は先行車Vbを検知することが可能であるが(図11(A)参照)、自車Vaおよび先行車Vbの車間距離が所定値未満になると、自車Vaのレーダー装置は車高の低い先行車Vbを検知することができなくなり、実際には先行車Vbが存在するにも関わらず、その前方の車高の高い先先行車Vb′を渋滞追従制御の制御対象であると誤認する可能性がある(図11(B)参照)。
この状態から自車Vaの運転者が先行車Vbを制御対象として渋滞追従制御を開始すべくスイッチをONした場合、レーダー装置が先行車Vbを検知していないために、先行車Vbの更に前方の先先行車Vb′を制御対象として渋滞追従制御が開始されてしまい、自車Vaが先行車Vbに異常接近して運転者に違和感を与える可能性がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、物体検知手段の上下方向の検知領域を拡大することなく、車高の低い先行車を制御対象とする車間距離制御を的確に行えるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、自車前方の物体を検知する物体検知手段と、自車の走行軌跡を推定する自車走行軌跡推定手段と、前記物体検知手段および前記自車走行軌跡推定手段の出力に基づいて自車が制御対象とする先行車を決定する制御対象決定手段と、前記制御対象決定手段により制御対象とされた先行車と自車との車間距離の制御を行う車間距離制御手段と、運転者の操作により前記車間距離制御手段の作動開始および作動終了を指令する指令手段とを備える車両用走行制御装置において、自車の停止中に運転者が前記指令手段を操作して前記車間距離制御手段の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段の作動を禁止するとともに、運転者のアクセル操作が検出された後に運転者が前記指令手段を操作して前記車間距離制御手段の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段の作動を許可する車間距離制御実行抑制手段を備えることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記車間距離制御実行抑制手段は、前記アクセル操作により自車の車速が所定値以上になったときに前記車間距離制御手段の作動を許可することを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項3に記載された発明によれば、自車前方の物体を検知する物体検知手段と、自車の走行軌跡を推定する自車走行軌跡推定手段と、前記物体検知手段および前記自車走行軌跡推定手段の出力に基づいて自車が制御対象とする先行車を決定する制御対象決定手段と、前記制御対象決定手段により制御対象とされた先行車と自車との車間距離の制御を行う車間距離制御手段と、運転者の操作により前記車間距離制御手段の作動開始および作動終了を指令する指令手段とを備える車両用走行制御装置において、自車が走行中に先行車に接近して前記制御対象決定手段が先行車を制御対象から解除した場合、自車の走行中に運転者が前記指令手段を操作して前記車間距離制御手段の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段の作動を禁止するとともに、自車の車速が所定値以上になった後に運転者が前記指令手段を操作して前記車間距離制御手段の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段の作動を許可する車間距離制御実行抑制手段を備えることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
また請求項4に記載された発明によれば、請求項3の構成に加えて、前記所定値は、前記制御対象決定手段が先行車を制御対象から解除したときの自車の車速に設定値を加算した値であることを特徴とする車両用走行制御装置が提案される。
尚、実施の形態のレーダー装置15は本発明の物体検知手段に対応し、実施の形態の追従走行制御スイッチ16は本発明の指令手段に対応する。
請求項1の構成によれば、物体検知手段が自車前方の物体を検知すると、自車走行軌跡推定手段が自車の走行軌跡を推定し、制御対象決定手段が物体検知手段および自車走行軌跡推定手段の出力に基づいて自車が制御対象とする先行車を決定し、車間距離制御手段が制御対象決定手段により制御対象とされた先行車と自車との車間距離を制御する。自車の停止中に運転者が指令手段を操作して車間距離制御手段の作動開始を指令すると、車間距離制御実行抑制手段が車間距離制御手段の作動を禁止するので、車高が低いために物体検知手段に検知されない先行車が存在する状態で車間距離制御手段が作動して自車が前記先行車に異常接近するのを防止することができ、また運転者のアクセル操作が検出されたときは、車間距離制御実行抑制手段が車間距離制御手段の作動を許可するので、前記異常接近の可能性がないことが確認された段階で車間距離制御手段の作動禁止を速やかに解除することができる。
また請求項2の構成によれば、車間距離制御実行抑制手段はアクセル操作により自車の車速が所定値以上になったときに車間距離制御手段の作動を許可するので、自車が先行車に異常接近する可能性がなくなったことを一層確実に確認することができる。
また請求項3の構成によれば、物体検知手段が自車前方の物体を検知すると、自車走行軌跡推定手段が自車の走行軌跡を推定し、制御対象決定手段が物体検知手段および自車走行軌跡推定手段の出力に基づいて自車が制御対象とする先行車を決定し、車間距離制御手段が制御対象決定手段により制御対象とされた先行車と自車との車間距離を制御する。自車が走行中に先行車に接近して制御対象決定手段が先行車を制御対象から解除した場合、自車の走行中に運転者が指令手段を操作して車間距離制御手段の作動開始を指令すると、車間距離制御実行抑制手段が車間距離制御手段の作動を禁止するので、車高が低いために物体検知手段に検知されない先行車が存在する状態で車間距離制御手段が作動して自車が前記先行車に異常接近するのを防止することができ、また自車の車速が所定値以上になったときは、車間距離制御実行抑制手段が車間距離制御手段の作動を許可するので、前記異常接近の可能性がないことが確認された段階で車間距離制御手段の作動禁止を速やかに解除することができる。
また請求項4の構成によれば、車間距離制御手段の作動を許可する自車の車速の所定値は、制御対象決定手段が先行車を制御対象から解除したときの自車の車速に設定値を加算した値であるので、自車が先行車に異常接近する可能性がなくなった段階で速やかに車間距離制御手段を作動させることができる。
渋滞追従制御装置の構成を示すブロック図(第1の実施の形態)。 渋滞追従制御の概要を説明する作用説明図(第1の実施の形態)。 渋滞追従制御のメインルーチン(第1の実施の形態)。 メインルーチンのステップS2のサブルーチン(第1の実施の形態)。 メインルーチンのステップS3のサブルーチン(第1の実施の形態)。 メインルーチンのステップS4のサブルーチン(第1の実施の形態)。 渋滞追従制御の概要を説明する作用説明図(第2の実施の形態)。 渋滞追従制御のメインルーチン(第2の実施の形態)。 メインルーチンのステップS51のサブルーチン(第2の実施の形態)。 メインルーチンのステップS52のサブルーチン(第2の実施の形態)。 従来例の問題点の説明図。
以下、図1〜図6に基づいて本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の車両用走行制御装置の一例としての渋滞追従制御装置の構成を示すものである。渋滞追従制御装置は、渋滞時に先行車が発進および停止を繰り返すとき、それに追従して自車を自動的に発進および停止させるとともに、先行車の走行中は先行車との車間距離を一定に維持する車間距離制御を行うものである。
渋滞追従制御装置の電子制御ユニットUは、自車走行軌跡推定手段M1と、制御対象決定手段M2と、車間距離制御手段M3と、車間距離制御実行抑制手段M4とを備える。自車走行軌跡推定手段M1には、ヨーレートセンサ11、車速センサ12、操舵角センサ13およびナビゲーションシステム14が接続され、制御対象決定手段M2には自車走行軌跡推定手段M1およびレーダー装置15が接続され、車間距離制御手段M3には制御対象決定手段M2、車間距離制御実行抑制手段M4、渋滞追従制御スイッチ16、加速アクチュエータ17および減速アクチュエータ18が接続され、車間距離制御実行抑制手段M4には車速センサ12およびアクセル開度センサ19が接続される。
自車走行軌跡推定手段M1は、ヨーレートセンサ11で検出したヨーレートと、車速センサ12で検出した車速と、操舵角センサ13で検出した操舵角とに基づいて自車の旋回方向および旋回半径を算出し、これにナビゲーションシステム14に記憶された自車が走行中の道路の形状データを加味することで自車の将来の走行軌跡を推定する。
制御対象決定手段M2は、レーダー装置15で検知した物体のうち、自車の将来の走行軌跡上に存在する最も近い先行車を、渋滞追従制御の制御対象として認識する。但し、最も近い先行車の車高が低く、かつ車間距離が小さい場合には、その先行車を認識することができず、二番目に近い先行車を最も近い先行車であると誤認識する場合がある。
車間距離制御手段M3は、制御対象決定手段M2が認識した先行車の発進および停止に追従して自車を自動的に発進および停止させるべく、自車の加速アクチュエータ17および減速アクチュエータ18の作動を制御する。
車間距離制御実行抑制手段M4は、自車の直前に位置する先行車がレーダー装置15で検知できない状態で不適切な渋滞追従制御が行われるのを防止すべく、車速センサ12およびアクセル開度センサ19の出力に基づいて、車間距離制御手段M3による渋滞追従制御の実行を抑制し、あるいは抑制を解除する。
次に、図2に基づいて第1の実施の形態の渋滞追従制御の概要を説明する。
車間距離制御手段M3を作動させずに走行する自車Vaの前方に、スポーツカーのような車高の低い先行車Vbが停止し、その更に前方に通常の車高の先行車Vb′(以下、先先行車Vb′という)が停止している状況を考える(図2(A)参照)。このとき、自車Vaと先行車Vbとの車間距離は充分に大きいため、自車Vaのレーダー装置15は車高の低い先行車Vbを検知している。
自車Vaが先行車Vbに接近して車間距離が所定距離未満になると、車高の低い先行車Vbは自車Vaのレーダー装置15の検知範囲から下方に外れるため、制御対象決定手段M2は先行車Vbを制御対象から解除する(図2(B)参照)。
自車Vaが先行車Vbの後方に停止したとき、自車Vaのレーダー装置15は先行車Vbを検知せずに先行車Vbの更に前方の先先行車Vb′を検知して車間距離制御の制御対象と認識する(図2(C)参照)。
この状態から、制御対象決定手段M2が先行車Vbとして認識していない先行車Vbを制御対象として車間距離制御を開始すべく、自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしたとする(図2(D)参照)。
このとき、仮に車間距離制御が開始されてしまうと、制御対象決定手段M2は先行車Vbを制御対象として認識していないため、先先行車Vb′を制御対象として車間距離制御が実行されてしまい、自車Vaおよび先先行車Vb′の間に挟まれた先行車Vbに対して自車Vaが異常接近して運転者に違和感を与える可能性がある。
しかしながら本実施の形態によれば、車間距離制御実行抑制手段M4が前記車間距離制御手段M3の作動を禁止することで、先先行車Vb′を制御対象とする車間距離制御の実行を禁止し、これにより自車Vaが自動的に発進して先行車Vbに異常接近するのを防止することができる(図2(E)参照)。
続いて、発進した先行車Vbに自車Vaを追従させるべく運転者がアクセルペダルを踏み込んで自車Vaを発進させたことがアクセル開度センサ19により検出され、かつ自車Vaの車速が所定車速以上になったことが車速センサ12により検出されたとする(図2(F)参照)。
この状態では、自車Vaと先行車Vbとの車間距離が所定距離以上になり、レーダー装置15が車高の低い先行車Vbを検知して制御対象決定手段M2が先行車Vbを制御対象として認識したことが保証される(図2(G)参照)。
よって、自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONすると、今回は車間距離制御の開始が禁止されることなく実行される(図A(H)参照)。
その結果、渋滞追従制御開始スイッチ16のON操作に基づき、自車Vaは先行車Vbを制御対象とする車間距離制御を開始する(図2(I)参照)。
以上のように、自車Vaが停止中に運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしても、レーダー装置15により検知されない車高の低い先行車Vbが自車Vaの直前に存在する可能性を考慮し、渋滞追従制御開始スイッチ16のON操作を無視することで車間距離制御の開始を禁止する。そして運転者がアクセルペダルを踏み込んで自車Vaを発進させ、かつ自車Vaの車速が所定車速以上になったときに運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONすれば車間距離制御が開始される。これにより、自車Vaが先先行車Vb′を制御対象として車間距離制御されて先行車Vbに異常接近し、運転者に違和感を与えるのを未然に防止することができる。
しかも、車高の低い先行車Vbを検知できるようにレーダー装置15の上下検知領域を広げる必要がないので、レーダー装置15が路面の構造物や落下物を検知して不適切な車間距離制御が実行されるのを未然に防止することができる。
次に、上記作用を図3〜図6フローチャートに基づいて詳細に説明する。
図3のフローチャートのステップS1で自車Vaが停止中であれば、ステップS2で停止状態のチェックを行い、ステップS3で停止中の車間距離制御の開始の可否を判断する。また前記ステップS1で自車Vaが走行中であれば、ステップS4で走行中の車間距離制御の開始の可否を判断する。
図4のフローチャートは前記ステップS2のサブルーチン(停止状態チェック)を示すもので、先ずステップS11で停止中の自車Vaが車間距離の非制御中であり、ステップS12で自車Vaの停止直前に先行車Vbが所定車間距離(車高の低い先行車Vbを検知できなくなる車間距離)未満の車間距離で検知解除(非検知)になれば、ステップS13で停止履歴フラグをONする。前記ステップS12の答えがNOであれば、ステップS14で停止履歴フラグを前回値に維持する。前記ステップS11の答えがNOであれば、ステップS15で停止履歴フラグをOFFする。
つまり、車間距離の制御中に自車Vaが停止した場合には停止履歴フラグをOFFし(ステップS15参照)、車間距離の非制御中の停止直前に先行車Vbが非検知になれば停止履歴フラグをONし(ステップS13参照)、車間距離の非制御中の停止直前に先行車Vbが非検知にならなければ停止履歴フラグを維持する(ステップS14参照)。
図5のフローチャートは前記ステップS3のサブルーチン(停止中の制御開始判断)を示すもので、先ずステップS21で停止中の自車Vaが車間距離の非制御状態であり、ステップS22で自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしたとき、ステップS23で停止履歴フラグがOFFであれば、つまり車間距離の非制御中の停止直前に先行車Vbが非検知になった場合でなければ、ステップS24で車間距離制御を開始して車両制御スタンバイフラグをOFFする。
前記ステップS23で停止履歴フラグがONであれば、つまり車間距離の非制御中の停止直前に先行車Vbが非検知になった場合であれば、ステップS25で車間距離制御を開始せずに(車間距離制御を禁止して)車両制御スタンバイフラグをONする。前記ステップS22で自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしなければ、ステップS26で車間距離制御を開始せずに車両制御スタンバイフラグをOFFする。前記ステップS21で車両が既に車間距離制御状態であれば、ステップS27で車間距離制御を継続して車両制御スタンバイフラグをOFFする。
図6のフローチャートは前記ステップS4のサブルーチン(走行中の制御開始判断)を示すもので、先ずステップS31で走行中の自車Vaが車間距離の非制御状態であり、ステップS32で自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしたとき、ステップS33で車両制御スタンバイフラグがOFFであれば、つまり車両制御の開始が禁止された状態でなければ、ステップS34で車間距離制御を開始するとともに、車両制御スタンバイフラグをOFFに維持する。
前記ステップS33で車両制御スタンバイフラグをONであれば、つまり車両制御の開始が禁止された状態であり、かつステップS35で自車Vaの運転者がアクセルペダルを踏んで車速が所定車速以上になれば、前記ステップS34で車間距離制御を開始するとともに、車両制御スタンバイフラグをOFFにする。前記ステップS35で自車Vaの運転者がアクセルペダルを踏まないか、踏んでも車速が所定車速以上にならなければ、ステップS36で車両制御を開始せずに車両制御スタンバイフラグを前回値に維持する。
前記ステップS32で自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしないとき、ステップS37で車間距離制御を開始せず、続くステップS38で自車Vaの運転者がアクセルペダルを踏んで車速が所定車速以上になれば、ステップS39で車両制御スタンバイフラグをOFFにし、前記ステップS38の答えがNOであればステップS40で車両制御スタンバイフラグを前回値に維持する。また前記ステップS31で走行中の自車Vaが車間距離の制御状態であれば、ステップS41で車間距離制御を継続して車両制御スタンバイフラグをOFFにする。
次に、図7〜図10に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
先ず、図7に基づいて第2の実施の形態の渋滞追従制御の概要を説明する。
車間距離制御手段M3を作動させずに走行する自車Vaの前方に、スポーツカーのような車高の低い先行車Vbが走行し、その更に前方に通常の車高の先先行車Vb′が走行している状況を考える(図7(A)参照)。このとき、自車Vaと先行車Vbとの車間距離は充分に大きいため、自車Vaのレーダー装置15は車高の低い先行車Vbを検知している。
自車Vaが先行車Vbに接近して車間距離が所定距離未満になると、車高の低い先行車Vbは自車Vaのレーダー装置15の検知範囲から下方に外れるため、制御対象決定手段M2は先行車Vbを制御対象から解除する(図7(B)参照)。このときの自車Vaの車速vaは車速センサ12で検出されて車間距離制御実行抑制手段M4に記憶される。
この状態から、制御対象決定手段M2が先行車Vbとして認識していない先行車Vbを制御対象として車間距離制御を開始すべく、自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしたとする(図7(C)参照)。
このとき、仮に車間距離制御が開始されてしまうと、制御対象決定手段M2は先行車Vbを制御対象として認識していないため、先先行車Vb′を制御対象として車間距離制御が実行されてしまい、自車Vaおよび先先行車Vb′の間に挟まれた先行車Vbに対して自車Vaが異常接近して運転者に違和感を与える可能性がある。
しかしながら本実施の形態によれば、車間距離制御実行抑制手段M4が前記車間距離制御手段M3の作動を禁止することで、先先行車Vb′を制御対象とする車間距離制御の実行を禁止し、これにより自車Vaが先行車Vbに異常接近するのを防止することができる(図7(D)参照)。
続いて、運転者がアクセルペダルを踏み込んで自車Vaを加速し、自車Vaの車速が前記車速va(先行車Vbを制御対象から解除したときの車速)よりも所定値Δvだけ大きい車速va+Δv以上になったとする(図7(E)参照)。
この状態では、自車Vaと先行車Vbとの車間距離が所定距離以上になり、レーダー装置15が車高の低い先行車Vbを検知して制御対象決定手段M2は先行車Vbを制御対象として認識したことが保証される(図7(F)参照)。
よって、自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONすると、今回は車間距離制御の開始が禁止されることなく実行される(図7(G)参照)。
その結果、渋滞追従制御開始スイッチ16のON操作に基づき、自車Vaは先行車Vbを制御対象とする車間距離制御を開始する(図F(H)参照)。
以上のように、自車Vaが走行中に運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしても、レーダー装置15により検知されない車高の低い先行車Vbが自車Vaの直前に存在する可能性を考慮し、渋滞追従制御開始スイッチ16のON操作を無視することで車間距離制御の開始を禁止する。そして運転者がアクセルペダルを踏み込んで自車Vaの車速がva+Δv以上になれば、運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしたときに車間距離制御が開始される。これにより、自車Vaが先先行車Vb′を制御対象として車間距離制御されて先行車Vbに異常接近し、運転者に違和感を与えるのを未然に防止することができる。
しかも、車高の低い先行車Vbを検知できるようにレーダー装置15の上下検知領域を広げる必要がないので、レーダー装置15が路面の構造物や落下物を検知して不適切な車間距離制御が実行されるのを未然に防止することができる。
次に、上記作用を図8〜図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図8のフローチャートのステップS51で自車Vaの走行状態のチェックを行い、ステップS52で走行中からの車間距離制御の開始の可否を判断する。
図9のフローチャートは前記ステップS51のサブルーチン(走行状態チェック)を示すもので、先ずステップS61で走行中の自車Vaが車間距離の非制御中であり、ステップS62で自車Vaの走行中に制御対象が所定車間距離(車高の低い先行車Vbを検知できなくなる車間距離)未満の車間距離で検知解除(非検知)になれば、ステップS63で走行履歴フラグをONし、その時点の自車Vaの車速vaを記憶する。
前記ステップS62の答えがNOであれば、ステップS64で走行履歴フラグを前回値に維持する。前記ステップS61の答えがNOであれば、ステップS65で走行履歴フラグをOFFする。
つまり、自車Vaが走行中であって車間距離の制御中である場合には走行履歴フラグをOFFし(ステップS65参照)、自車Vaが走行中であって車間距離の非制御中であり、かつ先行車Vbが非検知になれば走行履歴フラグをONし(ステップS63参照)、自車Vaが走行中であって車間距離の非制御中であり、かつ先行車Vbが非検知にならなければ走行履歴フラグを維持する(ステップS64参照)。
図10のフローチャートは前記ステップS52のサブルーチン(走行中からの制御開始判断)を示すもので、先ずステップS71で走行中の自車Vaが車間距離の非制御状態であり、ステップS72で自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしたとき、ステップS73で走行履歴フラグがOFFであれば、つまり車間距離の非制御中に先行車Vbが非検知になった場合でなければ、ステップS74で車間距離制御を開始する。
前記ステップS73で走行履歴フラグがONであれば、つまり車間距離の非制御中に先行車Vbが非検知になった場合に、ステップS75で自車Vaの運転者がアクセルペダルを踏み込んで車速がva+Δv以上になっていれば、前記ステップS74で車間距離制御を開始する。
前記ステップS72で自車Vaの運転者が渋滞追従制御開始スイッチ16をONしなければ、あるいは前記ステップS75で自車Vaの運転者がアクセルペダルを踏み込んで車速がva+Δv以上になっていなければ、ステップS76で車間距離制御を開始しない。前記ステップS71で車両が既に車間距離制御状態であれば、ステップS77で車間距離制御を継続する。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施の形態では車両用走行制御装置として渋滞追従制御装置を例示したが、本発明は物体検知手段の検知結果に基づいて自車と先行車との車間距離を制御する任意の走行制御装置に適用することができる。
M1 自車走行軌跡推定手段
M2 制御対象決定手段
M3 車間距離制御手段
M4 車間距離制御実行抑制手段
Va 自車
Vb 先行車
va 自車の車速
Δv 設定値
15 レーダー装置(物体検知手段)
16 追従走行制御スイッチ(指令手段)

Claims (4)

  1. 自車(Va)前方の物体を検知する物体検知手段(15)と、
    自車(Va)の走行軌跡を推定する自車走行軌跡推定手段(M1)と、
    前記物体検知手段(15)および前記自車走行軌跡推定手段(M1)の出力に基づいて自車(Va)が制御対象とする先行車(Vb)を決定する制御対象決定手段(M2)と、 前記制御対象決定手段(M2)により制御対象とされた先行車(Vb)と自車(Va)との車間距離の制御を行う車間距離制御手段(M3)と、
    運転者の操作により前記車間距離制御手段(M3)の作動開始および作動終了を指令する指令手段(16)とを備える車両用走行制御装置において、
    自車(Va)の停止中に運転者が前記指令手段(16)を操作して前記車間距離制御手段(M3)の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段(M3)の作動を禁止するとともに、運転者のアクセル操作が検出された後に運転者が前記指令手段(16)を操作して前記車間距離制御手段(M3)の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段(M3)の作動を許可する車間距離制御実行抑制手段(M4)を備えることを特徴とする車両用走行制御装置。
  2. 前記車間距離制御実行抑制手段(M4)は、前記アクセル操作により自車(Va)の車速が所定値以上になったときに前記車間距離制御手段(M3)の作動を許可することを特徴とする、請求項1に記載の車両用走行制御装置。
  3. 自車(Va)前方の物体を検知する物体検知手段(15)と、
    自車(Va)の走行軌跡を推定する自車走行軌跡推定手段(M1)と、
    前記物体検知手段(15)および前記自車走行軌跡推定手段(M1)の出力に基づいて自車(Va)が制御対象とする先行車(Vb)を決定する制御対象決定手段(M2)と、 前記制御対象決定手段(M2)により制御対象とされた先行車(Vb)と自車(Va)との車間距離の制御を行う車間距離制御手段(M3)と、
    運転者の操作により前記車間距離制御手段(M3)の作動開始および作動終了を指令する指令手段(16)とを備える車両用走行制御装置において、
    自車(Va)が走行中に先行車(Vb)に接近して前記制御対象決定手段(M2)が先行車(Vb)を制御対象から解除した場合、
    自車(Va)の走行中に運転者が前記指令手段(16)を操作して前記車間距離制御手段(M3)の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段(M3)の作動を禁止するとともに、自車(Va)の車速が所定値以上になった後に運転者が前記指令手段(16)を操作して前記車間距離制御手段(M3)の作動開始を指令したときは前記車間距離制御手段(M3)の作動を許可する車間距離制御実行抑制手段(M4)を備えることを特徴とする車両用走行制御装置。
  4. 前記所定値は、前記制御対象決定手段(M2)が先行車(Vb)を制御対象から解除したときの自車(Va)の車速(va)に設定値(Δv)を加算した値であることを特徴とする、請求項3に記載の車両用走行制御装置。
JP2009103617A 2009-04-22 2009-04-22 車両用走行制御装置 Expired - Fee Related JP5237181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009103617A JP5237181B2 (ja) 2009-04-22 2009-04-22 車両用走行制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009103617A JP5237181B2 (ja) 2009-04-22 2009-04-22 車両用走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010254003A true JP2010254003A (ja) 2010-11-11
JP5237181B2 JP5237181B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=43315455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009103617A Expired - Fee Related JP5237181B2 (ja) 2009-04-22 2009-04-22 車両用走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5237181B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010371A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用追従制御装置
JP2001347906A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Nissan Motor Co Ltd 前方物体発進報知装置
JP3646660B2 (ja) * 2001-03-26 2005-05-11 日産自動車株式会社 車両用追従走行制御装置
JP2005231491A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Honda Motor Co Ltd 追従走行制御装置
JP2007246089A (ja) * 2007-03-23 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd 車間距離制御型定速走行装置
JP2008290498A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Toyota Motor Corp 追従走行制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001010371A (ja) * 1999-06-30 2001-01-16 Nissan Motor Co Ltd 車両用追従制御装置
JP2001347906A (ja) * 2000-06-08 2001-12-18 Nissan Motor Co Ltd 前方物体発進報知装置
JP3646660B2 (ja) * 2001-03-26 2005-05-11 日産自動車株式会社 車両用追従走行制御装置
JP2005231491A (ja) * 2004-02-19 2005-09-02 Honda Motor Co Ltd 追従走行制御装置
JP2007246089A (ja) * 2007-03-23 2007-09-27 Nissan Motor Co Ltd 車間距離制御型定速走行装置
JP2008290498A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Toyota Motor Corp 追従走行制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5237181B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10996672B2 (en) Driving control apparatus for vehicle
US9896095B2 (en) Collision avoidance support device
JP4880011B2 (ja) 車両用追従走行制御装置
JP2017095100A (ja) 車両用の衝突回避システム、自律式車両コントロールシステム、および、車両をコントロールする方法
US7715275B2 (en) Start assist system for motor vehicles
US8200409B2 (en) Travel control system for vehicle
US10908605B2 (en) Driving assist device
JP5552955B2 (ja) 車両制御装置
JP2019043364A (ja) 車両制御装置、車両制御方法、およびプログラム
JP2008191781A (ja) 衝突回避システム
US10351132B2 (en) Control system and control method for driving a motor vehicle
JP2006273252A (ja) 車両用衝突防止制御装置
JP2019043290A (ja) 車両制御装置
JPWO2014192368A1 (ja) 車両の制御装置及び車両の走行制御システム
JP6198019B2 (ja) 車両の制御装置
KR101389963B1 (ko) 브레이크 응답성능을 고려한 차량 제동 제어시스템 및 제어방법
CN108944949B (zh) 操作车辆的拥堵辅助系统的方法
JP6075575B2 (ja) 車両の制御装置
JP5923875B2 (ja) 車両制御装置
JP4292111B2 (ja) 車両用追従走行制御装置
JP2010097400A (ja) 衝突防止装置
JP5218002B2 (ja) 制動制御装置
US20190276014A1 (en) Vehicle control apparatus
JP5237181B2 (ja) 車両用走行制御装置
JP2022020161A (ja) 車両制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5237181

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160405

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees