JP2010253783A - 射出成形金型 - Google Patents

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Takahiro Harada
高宏 原田
Hiroaki Kurasumi
博章 倉住
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Abstract

【課題】被成形部材を保護しつつ、バリの発生を防ぐことが可能な射出成形金型を提供する。
【解決手段】この射出成形金型1は、側面2aに開口する凹部2bを有する被成形部材2に対して、上型12と下型11とで被成形部材2を保持するとともに横移動型13を被成形部材2の側面2aに接触させることにより凹部2bを略密閉し、その状態で凹部2bに成形樹脂を充填するように構成されている。下型11は、その上面の載置面11aに配される被成形部材2の側面2aが当該下型11の載置面11aの端縁から垂下する側面11eよりも側方に出っ張るように形成されている。また、横移動型13は、他の型とは独立して移動するように設けられている。そして、横移動型13を下型11の側面11eに対して横移動させて被成形部材2の側面2aに弾性的に接触させ得る圧縮ばね15が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被成形部材に対して成形処理を施す射出成形金型に関するものである。
従来から、上型、下型、横移動可能な横移動型を備え、それらの型を被成形部材に接触させた状態で成形処理を行う射出成形金型が知られている(特許文献1参照)。
このような射出成形金型では、側面に凹部を有する被成形部材に対して、上型と下型とで被成形部材を保持するとともに横移動型を被成形部材の側面に接触させることにより凹部を略密閉し、その状態で凹部に成形樹脂を充填するように構成されている。
例えば図11(a)に示す射出成形金型101では、上型112にアンギュラピン112aが傾倒した状態で埋め込み固定されており、横移動型113には前記アンギュラピン112aを挿入するためのピン挿入孔113aが設けられている。そして、アンギュラピン112aをピン挿入孔113aに挿入した状態で、上型112が縦移動することにより、横移動型113が上型112の縦移動に合わせて機械的に横移動する。また、横移動型113は下型111の縦面111eに当たることでその横移動が停止されるようになっている。
ところで、前記射出成形金型101において、仮に、下型111の載置面111aに載せられた被成形部材2が下型111の前記縦面111eよりも側方(図では右方)に出っ張っていると、被成形部材2が横移動型113に強く押されることになり、場合によっては被成形部材2の破損等の不都合が生じる。
そこで、従来、被成形部材2の寸法誤差を考慮して、その寸法誤差内で最も大きい被成形部材2を基準とし、当該被成形部材2が載置面111aに載せられたときにその側面2aが下型111の縦面111eと面一になるように下型111が構成されている。
このような射出成形金型101では、上型112の下動に連係して横移動型113が左方に移動し、下型111の縦面111eに突き当たって停止する(図11(b)参照)。このとき、被成形部材2の側面2aと横移動型113の垂直面113bとが面接触しており、これによって被成形部材2の凹部2bが略密閉される。そして、この密閉状態で凹部2bに成形樹脂が充填され、被成形部材2の凹部2bに対する成形処理が施される。
特開2007−144755号公報
しかし、前記構成の射出成形金型101では、図12に示すように、最大サイズより小さい被成形部材2に対して成形処理を施す際には、被成形部材2の側面2aと横移動型113の垂直面113bとの間に隙間Sが生じる。このため、成形樹脂がその隙間Sにも充填されるようになり、バリが発生する。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、被成形部材を保護しつつ、バリの発生を防ぐことが可能な射出成形金型を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、側面に開口する凹部を有する被成形部材に対して、その上面および下面にそれぞれ接する上型および下型と、横移動可能に構成されて、前記被成形部材の前記側面に接する横移動型とを備え、上型と下型とで被成形部材を保持するとともに横移動型を被成形部材の側面に接触させることにより前記凹部を略密閉し、その状態で前記凹部に成形樹脂を充填するように構成された射出成形金型であって、前記下型は、その上面に配される前記被成形部材の側面が当該下型の上面の端縁から垂下する縦面よりも側方に出っ張るように形成され、前記横移動型が、他の型とは独立して移動するように設けられ、前記横移動型を前記下型の縦面に対して横移動させて前記被成形部材の側面に弾性的に接触させ得る駆動機構をさらに備えることを特徴とする射出成形金型を提供するものである。
請求項2のように、請求項1において、前記駆動機構は、前記横移動型が前記被成形部材の側面に近接するように横移動型に付勢力を作用させるばね部材を含む構成とすることができる。
請求項3のように、請求項1または2において、縦移動可能に構成され、前記横移動型とアリおよびアリ溝で係合する縦移動型をさらに備え、前記縦移動型の上動で前記横移動型が前記被成形部材の側面に近接し、前記縦移動型の下動で前記横移動型が前記被成形部材の側面から離間するようになっており、前記駆動機構は、前記縦移動型を縦方向に移動させる構成とすることができる。
請求項4のように、請求項1〜3のいずれか一項において、成形樹脂を充填するためのゲート部材をさらに備え、前記ゲート部材は、先端が極細のゲートを有し、前記上型および前記横移動型には、それぞれ、前記ゲート部材が挿入されて、そのゲート部材のゲートを前記被成形部材の凹部まで誘導する誘導部が設けられ、前記ゲート部材のゲートは、上型の開型時に当該上型に連係して移動することで前記凹部に充填された成形樹脂から引き千切られる構成とすることができる。
本発明によれば、被成形部材の側面が下型の縦面から側方に出っ張るように下型を形成したので、被成形部材に寸法誤差があっても、横移動型が必ず被成形部材の側面に接触して凹部が密閉状態となる。これにより、従来のように被成形部材の寸法誤差に起因して横移動型と被成形部材の側面との間に隙間が形成されることにより成形処理時に凹部の開口付近にバリが形成されるといった不都合の発生を防ぐことができる。その結果、被成形部材の商品価値の低下を防ぐことができる。また、バリ取りの手作業工程を省略できる。
また、本発明によれば、横移動型が被成形部材に弾性的に接触するので、横移動型が被成形部材に強く当り過ぎることが防がれる。これにより、被成形部材の破損等を防ぐことができる。
請求項2によれば、ばねを利用することによって、横移動型を被成形部材に容易に弾性接触させることができ、しかも、寸法誤差に拘らず、被成形部材に、常に所定以下の適度な力で横移動型を接触させることができる。また、当該金型を安価に構成できる。
請求項3によれば、当該金型の横寸法を小さくできる。
請求項4によれば、ゲート部材のゲートの先端を細くしたので、ゲートが軽い力で容易に成形樹脂から引き千切られる。これにより、生産性が向上する。また、引き千切った跡が小さく目立ち難いものにできる。また、ゲート部材が上型と連動するので、ゲート部材を移動させるための駆動機構を別途設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
本発明の一実施形態による射出成形金型の構成を示した正面断面図である。 図1の射出成形金型の横移動型および縦移動型を示した平面断面図である。 ゲート部材の構成を示した正面図である。 射出成形金型の成形処理動作を説明するための正面断面図である。 射出成形金型の成形処理動作を説明するための正面断面図である。 射出成形金型の成形処理動作を説明するための正面断面図である。 射出成形金型により成形処理される他の被成形部材の平面図である。 図7の被成形部材の部分斜視図である。 他のゲート部材の斜視図である。 変形例による射出成形金型の構成を示した正面断面図である。 従来の射出成形金型であり、(a)は被成形部材の保持前の状態を示した正面断面図、(b)は被成形部材の保持状態を示した正面断面図である。 図11の射出成形金型において被成形部材の側面と横移動型との間に隙間が形成された状態を示した正面断面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態による射出成形金型の正面断面図である。また、図2は、横移動型および縦移動型の平面断面図である。また、図3は、ゲート部材の正面図である。
本実施形態の射出成形金型1は、図1に示すように、側面2aに開口する底付きの凹部2bを有する被成形部材2に対して成形処理を施すことが可能なように構成されている。
この射出成形金型1は、被成形部材2の下面および上面にそれぞれ接する下型11および上型12と、横移動可能に構成され、被成形部材2の側面2aに接する横移動型13と、縦移動可能に構成され、横移動型13に連結する縦移動型14とを備えている。
そして、本実施形態の射出成形金型1では、下型11と上型12とで被成形部材2を保持するとともに横移動型13を被成形部材2の側面2aに接触させることにより凹部2bを略密閉し、その状態で凹部2bに成形樹脂(LCP:液晶ポリマー)を充填する。
下型11の上面の載置面11aには、被成形部材2が、その凹部2bの開口が右を向く、すなわち側面2aが右側面となる姿勢で載置される。この被成形部材2は、例えば載置面11a上に設けられた図略の位置決め部によってその左端が位置決めされた状態で載置される。
下型11の載置面11aの右方には、段付き穴11bが形成されている。この段付き穴11bは、上段穴11cと、この上段穴11cの下方に連設される上段穴11cよりも左右寸法の小さい下段穴11dとで構成されている。
また、段付き穴11bには、前記横移動型13および縦移動型14が収容されている。
また、上段穴11cの左側の側面11eは、前記載置面11aの右端縁から垂下する垂直面であり、本発明の「縦面」に相当する。
そして、本実施形態では、下型11は、その載置面11a上に載置される被成形部材2の側面2aが常に当該下型11の前記側面11eよりも右方に位置するように形成されている。すなわち、被成形部材2は、その右端が下型11から右側方に出っ張るように下型11の載置面11a上に配設されるようになっている。
ところで、一般に、被成形部材2には寸法誤差(50μm程度)があり、被成形部材2毎にその左右方向の寸法が異なる。従って、本例では、最も小さい被成形部材2を基準として、当該被成形部材2が下型11の載置面11aに載せられたときにその側面2aが下型11の側面11eよりも右方に位置するように、下型11が形成される。なお、最小サイズの被成形部材2の側面2aが下型11の側面11eと面一になるように下型11を形成してもよい。
上型12は、縦移動可能に構成されており、下型11とで被成形部材2を保持するようになっている。この上型12には、縦方向に貫通する誘導穴(誘導部)12aが設けられている。この誘導穴12aには、後述のゲート部材16(図5参照)が挿入される。
横移動型13は、他の型とは独立して移動可能なように構成されており、下型11の上段穴11cの底面11fに支持された状態で、下型11の側面11eに対して接近・離間するように横移動する。
この横移動型13の左側面は、被成形部材2の側面2aに密着状態で面接触して凹部2bの開口を覆うことが可能な垂直面13aとなっている。また、横移動型13の右側面は、右斜め下を向く傾斜面13bとなっており、この傾斜面13bには縦方向に延びるアリ溝13cが形成されている。
また、横移動型13には、その上面と前記垂直面13aとを連絡するように貫通する正面視で略L字状の誘導穴(誘導部)13dが設けられている。この誘導穴13dには、後述のゲート部材16が挿入される。誘導穴13dの垂直面13a側の開口は、下型11に載置された被成形部材2の凹部2bの開口に臨むことが可能な位置に形成されている。
また、誘導穴13dの底面は、垂直面13a側の開口に向かって下るような形状に形成されている。これによって、誘導穴13dに挿入された後述のゲート部材16の先端のゲート16eが、当該誘導穴13dの垂直面13a側の開口まで円滑に誘導されるようになっている。
縦移動型14は、段付き穴11bの上段穴11cと下段穴11dとに亘って配設されている。この縦移動型14の左上の面は、左斜め上を向く傾斜面14aとなっており、この傾斜面14aには前記横移動型13のアリ溝13cと係合するアリ14b(図2参照)が形成されている。
従って、縦移動型14が上動すると、横移動型13が左方に移動し、縦移動型14が下動すると、横移動型13が右方に移動するようになっている。
また、縦移動型14には、ばね収容部14cが設けられており、ばね収容部14cには、圧縮ばね(ばね部材)15が圧縮状態で収容されている。この圧縮ばね15の付勢力によって縦移動型14が上方に押し上げられ、これに伴って、横移動型13が左方に押されるようになっている。なお、縦移動型14は、図略の下動手段によって、適時、下方に押し下げられるようになっており、これによって横移動型13の左方への押圧が解除されるようになっている。この下動手段としては、モータやシリンダ等を用いることができる。なお、圧縮ばね15および前記下動手段は、本発明の「駆動機構」を構成している。
このように、本実施形態では、圧縮ばね15の付勢力を利用することによって、横移動型13を被成形部材2に弾性的に接触させることができるようになっている。
また、前記ゲート部材16は、図3に示すように、図略の樹脂供給装置に接続される第1スプル16aと、第1スプル16aの下端に接続されるランナー16bと、ランナー16bの下部に接続される第2スプル16cと、第2スプル16cの下端に連結される第3スプル16dと、第3スプル16dの下端に設けられるゲート16eとを有している。
前記ランナー16bは、第1スプル16aから供給された成形樹脂を複数の第2スプル16cに振り分けて送り込むためのものである。なお、前記ゲート部材16では、第2スプル16cは1つのみ設けられている。
ゲート16eの先端は、極細形状に形成されており、当該ゲート部材16からは成形樹脂が細く絞られた状態で注出されるようになっている。
このゲート部材16は、開型時には、ランナー16bが上型12の上面に引っ掛かることによって上型12に連係して上動し、凹部2bに充填された成形樹脂から引き千切られるようになっている。
このように構成された射出成形金型1では、以下のように被成形部材2に対する成形処理動作が行われる。
まず、図1に示すように、成形処理に供される被成形部材2を下型11の載置面11a上に載置する。このとき、被成形部材2は下型11の側面11eよりも右側方に出っ張るように載置される。
次に、上型12を下動させ、図4に示すように、下型11とで被成形部材2を保持する。その後、前記下動手段(図示せず)による縦移動型14の下方への押し下げを解除して、圧縮ばね15の付勢力により縦移動型14を上方に移動させるとともに、横移動型13を左方に移動させる。これにより、図5に示すように、横移動型13の垂直面13aが被成形部材2の側面2aに適度な力で弾性的に面接触し、凹部2bが略密閉される。
ここで、図6に示すように、より大きい被成形部材2が載置面11a上に載置された場合、その被成形部材2の側面2aの位置は、前記最小サイズの被成形部材2の側面2aの位置よりも右側に位置することになる。しかし、本実施形態の射出成形金型1によれば、横移動型13が被成形部材2に弾性接触するように圧縮ばね15によって付勢されている。このため、前記のような場合でも、横移動型13の垂直面13aが被成形部材2の側面2aに強過ぎない適度な力で弾性接触し、凹部2bが略密閉される。
そして、凹部2bが密閉された状態では、上型12および横移動型13の各誘導穴12a,13dが互いに連通しており、これらの穴12a,13dに前記ゲート部材16が挿入され、当該ゲート部材16を通して凹部2bに成形樹脂が充填される。
本実施形態によれば、被成形部材2の側面2aが下型11の側面11eから右側方に出っ張るように下型11を形成したので、被成形部材2に寸法誤差があっても、横移動型13が必ず被成形部材2の側面2aに接触して凹部2bが密閉状態となる。これにより、従来(図12参照)のように被成形部材2の寸法誤差に起因して横移動型113と被成形部材2の側面2aとの間に隙間Sが形成されることにより成形処理時に凹部2bの開口付近にバリが形成されるといった不都合の発生を防ぐことができる。その結果、被成形部材2の商品価値の低下を防ぐことができる。また、バリ取りの手作業工程を省略できる。
また、本実施形態によれば、横移動型13が被成形部材2に弾性的に接触するので、横移動型13が被成形部材2に強く当り過ぎることが防がれる。これにより、被成形部材2の破損等を防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、圧縮ばね15を利用することによって、横移動型13を被成形部材2に容易に弾性接触させることができ、しかも、寸法誤差に拘らず、被成形部材2に、常に所定以下の適度な力で横移動型13を接触させることができる。また、当該金型1を安価に構成できる。
また、本実施形態によれば、縦移動型14を介して圧縮ばね15により横移動型13を横移動させることによって、当該金型1の横寸法を小さくできる。
また、本実施形態によれば、ゲート部材16のゲート16eの先端を細くしたので、ゲート16eが軽い力で容易に成形樹脂から引き千切られる。これにより、生産性が向上する。また、引き千切った跡が小さく目立ち難いものにできる。また、ゲート部材16が上型12と連動するので、ゲート部材16を移動させるための駆動機構を別途設ける必要がなく、構成を簡略化できる。
なお、本実施形態の射出成形金型1は、例えば図7に示す被成形部材2Aに対する成形処理にも適用可能である。
すなわち、被成形部材2Aは、図7に示すように、所定間隔で配された複数の基板21〔MIM(メタルインジェクションモールド:金属粉末樹脂)と言う。〕と、これらの基板21を囲むように設けられた銅製のフープ材22とから構成されている。
各基板21は、図8に示すように、上面が開口された箱型を呈しており、リレーの回路部品等が実装されるものである。この基板21の側壁には、当該側壁の上端から切り欠いた凹部21aが複数箇所(6箇所)に形成されている。各凹部21aには、前記フープ材22が入り込み、そのフープ材22の端部の端子部22aが基板21内に配されるようになっている。
このように基板21の凹部21a内にフープ材22が入り込んだ状態の被成形部材2Aに対して前記射出成形金型1による成形処理(2種同時成形処理)が施される。なお、図8中の符号3は成形樹脂を示している。また、この被成形部材2Aの基板21の凹部21aは、切欠き形状に形成されているが、閉型時に下型11および上型12によって保持されることで側面に開口する凹部となり、さらに、横移動型13の横移動によって略密閉状態となる。このように本実施形態の射出成形金型1は、側面以外にも開口する凹部を有する被成形部材に対しても成形処理を行うことができる。
なお、前記被成形部材2Aのように、複数の凹部を有する被成形部材に対する成形処理時には、前述のゲート部材16とは異なる多点ゲート式のゲート部材16A(図9参照)を用いるのが好ましい。
このゲート部材16Aは、複数(6個)のゲート16eをもつ構成となっており、第1スプル16aに連結されたランナー16bには、複数(6個)の第2スプル16cが接続されている。そして、第1スプル16aから供給された成形樹脂は、ランナー16bによって各第2スプル16cに振り分けて送り込まれる。
また、前記実施形態とは異なる構成の射出成形金型1A(図10参照)を採用することもできる。この射出成形金型1Aは、前記射出成形金型1とは異なり、縦移動型14を有していない。また、横移動型13の右側面にはばね収容部13eが設けられており、このばね収容部13eに圧縮ばね15が収容されている。そして、横移動型13は、前記圧縮ばね15によって直接的に左方に付勢される。なお、この構成においても、横移動型13を圧縮ばね15の付勢力に抗して右方に移動させるための移動手段(図示せず)が設けられている。このような構成であれば、縦移動型14を省略できるので、当該金型1Aの構成が簡略になるという効果を奏する。なお、この金型1Aでは、圧縮ばね15および前記移動手段によって本発明の「駆動機構」が構成される。
また、前記実施形態では、圧縮ばねを用いて移動型を付勢したが、これに限らず、シリンダやモータを用いることも可能である。この場合、横移動型を被成形部材に弾性的に接触させるような動作調整を行う制御装置を設けるのが好ましい。
1,1A 射出成形金型
2,2A 被成形部材
2a 側面
2b 凹部
3 成形樹脂
11 下型
11a 載置面(上面)
11e 側面(縦面)
12 上型
12a 誘導穴(誘導部)
13 横移動型
13c アリ溝
13d 誘導穴(誘導部)
14 縦移動型
14b アリ
15 圧縮ばね(ばね部材、駆動機構)
16,16A ゲート部材
16e ゲート
21 基板
21a 凹部
22 フープ材

Claims (4)

  1. 側面に開口する凹部を有する被成形部材に対して、その上面および下面にそれぞれ接する上型および下型と、横移動可能に構成されて、前記被成形部材の前記側面に接する横移動型とを備え、上型と下型とで被成形部材を保持するとともに横移動型を被成形部材の側面に接触させることにより前記凹部を略密閉し、その状態で前記凹部に成形樹脂を充填するように構成された射出成形金型であって、
    前記下型は、その上面に配される前記被成形部材の側面が当該下型の上面の端縁から垂下する縦面よりも側方に出っ張るように形成され、
    前記横移動型が、他の型とは独立して移動するように設けられ、
    前記横移動型を前記下型の縦面に対して横移動させて前記被成形部材の側面に弾性的に接触させ得る駆動機構をさらに備えることを特徴とする射出成形金型。
  2. 前記駆動機構は、前記横移動型が前記被成形部材の側面に近接するように横移動型に付勢力を作用させるばね部材を含むことを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  3. 縦移動可能に構成され、前記横移動型とアリおよびアリ溝で係合する縦移動型をさらに備え、
    前記縦移動型の上動で前記横移動型が前記被成形部材の側面に近接し、前記縦移動型の下動で前記横移動型が前記被成形部材の側面から離間するようになっており、
    前記駆動機構は、前記縦移動型を縦方向に移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形金型。
  4. 成形樹脂を充填するためのゲート部材をさらに備え、
    前記ゲート部材は、先端が極細のゲートを有し、
    前記上型および前記横移動型には、それぞれ、前記ゲート部材が挿入されて、そのゲート部材のゲートを前記被成形部材の凹部まで誘導する誘導部が設けられ、
    前記ゲート部材のゲートは、上型の開型時に当該上型に連係して移動することで前記凹部に充填された成形樹脂から引き千切られるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の射出成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016074142A (ja) * 2014-10-07 2016-05-12 信越ポリマー株式会社 インサート成形用金型およびその金型を用いたインサート成形方法
CN108215068A (zh) * 2016-12-21 2018-06-29 常州星宇车灯股份有限公司 一种双色模第一色封胶镶件结构

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