JP2010253746A - 駆動制御装置、駆動制御方法、及びプログラム - Google Patents

駆動制御装置、駆動制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】度当て判定を適切に行う。
【解決手段】ステップS1で、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動され、ステップS4で、被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化するモーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かが判定される。ステップS4で、度当て値が度当て値閾値以上であると判定された場合、ステップS5で、トルクの回転駆動が停止されるとともに、ステップS6で、トルクの回転駆動停止後の被駆動体の移動量が検出される。ステップS7で、移動量が移動量値閾値より小さいと判定された場合、度当て値閾値が所定の大きさだけ大きな値に変更され、ステップS1で、被駆動体が度当て方向に移動され、ステップS7で、移動量が移動量値閾値以上であると判定された場合、ステップS9で、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定される。本発明は、プリンターに適用することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、駆動制御装置、駆動制御方法、及びプログラムに関する。
プリンターでは、キャリッジなどの被駆動体の基準となる位置(以下、ホームポジションと称する)を検出するために、被駆動体をフレームなどの固定物に当接させる度当てが行われる。具体的には、例えば、被駆動体を動作させるDC(Direct Current:直流)モーターのトルクが所定の閾値以上となったか否かが判定され、モーターのトルクが閾値以上となったとき、度当たりしていると判定され、そのときの被駆動体の位置(以下、度当て位置と称する)がホームポジションとして検出される。
被駆動体の駆動負荷は、被駆動体の累積駆動量に応じて変化することから、累積駆動量に応じてトルク閾値を変化させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−248104号公報
しかしながら、度当たりしていると判定される時点のDCモーターのトルクは、DCモーターのトルクのばらつきや被駆動体の駆動負荷のばらつきにより異なる。そのため、トルク閾値は、DCモーターのトルクのばらつきや被駆動体の駆動負荷のばらつき等を考慮して、実際に被駆動体を動作させるために必要なトルクよりも大きなトルクとなっている。
よって、被駆動体の度当てを判定するために、被駆動体を実際に動作させるために必要なトルクよりも大きなトルクがかかる場合がある。そのため、被駆動体がフレームなどの固定物に当たった際に、フレームがゆがんだり、破損することがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、適切に度当て判定を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の駆動制御装置の一面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段と、被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化するモーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定手段と、度当て値判定手段により度当て値が度当て値閾値以上であると判定された場合、駆動手段を制御して、トルクの回転駆動を停止させるとともに、トルクの回転駆動停止後の被駆動体の移動量を検出し、移動量が移動量値閾値より小さい場合、度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御手段と、移動量が移動量値閾値以上である場合、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定手段とを有することを特徴とする。
本発明の駆動制御装置の一面は、度当て値は、モーターのトルクであり、度当て値閾値はトルク閾値であるようにすることができる。
本発明の駆動制御装置の一面は、度当て判定手段により、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定されたときの被駆動体の位置を検出する位置検出手段
をさらに有することができる。
本発明の駆動制御方法の一面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段を備える駆動制御装置の駆動制御方法において、被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化するモーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定ステップと、度当て値判定ステップで、度当て値が度当て値閾値以上であると判定された場合、駆動手段を制御して、トルクの回転駆動を停止させるとともに、トルクの回転駆動停止後の被駆動体の移動量を検出し、移動量が移動量値閾値より小さい場合、度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、移動量が移動量値閾値以上である場合、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムの一面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段を備える駆動制御装置のコンピュータに駆動制御処理を実行させるプログラムであって、被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化するモーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定ステップと、度当て値判定ステップで、度当て値が度当て値閾値以上であると判定された場合、駆動手段を制御して、トルクの回転駆動を停止させるとともに、トルクの回転駆動停止後の被駆動体の移動量を検出し、移動量が移動量値閾値より小さい場合、度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、移動量が移動量値閾値以上である場合、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定ステップとを含む駆動制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の駆動制御装置及び方法、並びにプログラムにおいて、被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化するモーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かが判定され、度当て値が度当て値閾値以上であると判定された場合、トルクの回転駆動が停止されて、トルクの回転駆動停止後の被駆動体の移動量が検出され、移動量が移動量値閾値より小さい場合、度当て値閾値が所定の大きさだけ大きな値に変更され、被駆動体が度当て方向に移動され、移動量が移動量値閾値以上である場合、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定される。
本発明によれば、適切に度当て判定を行うことができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成例を示すブロック図である。 図1に示すキャリッジの走査部分の拡大斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンターの電気的な構成例を示すブロック図である。 キャリッジの駆動制御装置の構成例を示すブロック図である。 モーター駆動信号とキャリッジモーターの特性との関係を示す説明図である。 度当たり方向を示す図である。 度当て判定処理を示すフローチャートである。 キャリッジの度当たり後の状態を示す図である。 図7に示した度当て判定処理による度当て判定の例を示す図である。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の駆動制御装置の一面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段(例えば、図4のCRモーター駆動回路59)と、
被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化するモーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定手段(例えば、図7のステップS4の処理を行う図4の度当て制御部102)と、
度当て値判定手段により度当て値が度当て値閾値以上であると判定された場合、駆動手段を制御して、トルクの回転駆動を停止させるとともに(例えば、図7のステップS5)、トルクの回転駆動停止後の被駆動体の移動量を検出し(例えば、図7のステップS6)、
移動量が移動量値閾値より小さい場合、度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御手段(例えば、図7のステップS7,S8の処理を行う図4の度当て制御部102)と、
移動量が移動量値閾値以上である場合、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定手段(例えば、図7のステップS7,8の処理を行う図4の度当て制御部102)と
を有することを特徴とする。
本発明の駆動制御装置の一面は、度当て値は、モーターのトルクであり、度当て値閾値はトルク閾値(例えば、トルク閾値Lt)であるようにすることができる。
本発明の駆動制御装置の一面は、度当て判定手段により、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定されたときの被駆動体の位置を検出する位置検出手段(例えば、図7のステップS9)
をさらに有することができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるインクジェットプリンター(以下、単に、プリンターと称する)11の主要な構成例を示す概略斜視図である。プリンター11の本体12の中央部分には、キャリッジ13が、図1におけるX軸方向(以下、主走査方向とも称する)に沿って延びるように架設されたガイド軸14に案内されて、主走査方向に往復移動自在に設けられている。
中央部分にはまた、キャリッジ13と対向する下側位置に、長尺板状の媒体支持部としてのプラテン15が、その長手方向が主走査方向と平行となる状態で配置されている。プリンター11の前面(図1における手前側の面)下部には、給紙用のカセット16が、前面側が開口するように本体12に形成された凹状の被装着部12Aに挿抜可能な状態で装着(挿入)されている。また本体12の右端部前面を覆っているカバー12Bの内側には、複数個のインクカートリッジ17が装填されている。
各インクカートリッジ17のインクは、フレキシブル配線板18に付設された図示せぬ複数本のインク供給チューブを通じてキャリッジ13にそれぞれ供給され、キャリッジ13の底面に設けられた記録ヘッド19(図2)からインク滴が噴射(吐出)される。
印刷時は、給紙用のカセット16から供給されてプラテン15上に位置する用紙Pに対して、キャリッジ13とともに主走査方向へ移動する記録ヘッド19からインク滴が噴射されることにより、1ライン分の印刷が行われる。こうしてキャリッジ13の一走査による印字動作と、次行までの用紙搬送動作とが交互に繰り返されることにより、用紙Pに対する印字が行われる。
図2は、図1に示したキャリッジ13の走査部分の拡大斜視図である。キャリッジモーター(直流モーター)21は、モーターステイ22に固定されている。キャリッジモーター21には、キャリッジモーター21の駆動軸に設定されたモーターピニオン23を介して駆動プーリー24が連結されている。従動プーリー25は、プリーホルダ26に、回転自在に、かつX軸方向に所定範囲内において移動可能に保持されている。タイミングベルト27は、駆動プーリー24と従動プーリー25との間に巻き掛けられている。
キャリッジ13は、ガイド軸14により主走査方向に移動自在に支持されるとともに、タイミングベルト27に固定されており、キャリッジモーター21の回転駆動によるタイミングベルト27の走行によって主走査方向に往復移動する。
図3は、プリンター11の電気的な構成例を示すブロック図である。
プリンター11は、主制御回路51、CPU52、並びに、主制御回路51及びCPU52に図示せぬバスを介して接続されたROM(Read Only Memory)53、RAM(Read Only Memory)54、及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)55を備えている。主制御回路51には、パーソナルコンピューターなどの外部装置との間で信号の送受信を行うインターフェース回路56、並びに紙送りモーター駆動回路57、ヘッド駆動回路58、及びCRモーター駆動回路59が接続されている。
紙送りモーター駆動回路57は、紙送りモーター57Aを駆動させて搬送ローラ60を回転させ、これによって用紙Pを主走査方向と直交する方向(以下、搬送方向と称する)に移動させる。紙送りモーター57Aにはロータリエンコーダー61が設けられており、ロータリエンコーダー61の出力信号は主制御回路51に入力されている。
ヘッド駆動回路58は、キャリッジ13の底面に設けられた記録ヘッド19の複数のノズル(図示せず)を駆動させて、用紙P、又は紙、布、フィルム等の被印刷体に向けて、インク滴を吐出させる。
CRモーター駆動回路59は、キャリッジモーター21を駆動する。キャリッジ13の主走査方向に沿った位置と速度を検出するためのリニアエンコーダー62が設けられている。このリニアエンコーダー62は、主走査方向に平行に設けられた直線状の符号板63と、キャリッジ13に設けられたフォトセンサ64とによって構成されている。リニアエンコーダー62の出力信号は、主制御回路51に入力されている。
主制御回路51は、3つの駆動回路57,58,59に制御信号をそれぞれ供給する機能を有しており、また、インターフェース回路56で受信した各種の印刷コマンドの解読や、印刷データの調整に関する制御、各種のセンサの監視などを実行する機能も有している。CPU52は、主制御回路51を補助するための各種の機能を有しており、例えば各種のメモリの制御などを実行する。
図4は、キャリッジモーター21の駆動制御装置の構成例を示すブロック図である。
キャリッジモーター21の駆動制御装置は、PID制御により、キャリッジモーター21を駆動させる。キャリッジモーター21の駆動制御装置は、CRモーター駆動回路59、並びに、CRモーター制御回路101、度当て制御部102、及び駆動制御部103を含んで構成されている。CRモーター制御回路101、度当て制御部102、及び駆動制御部103は、図3に示す主制御回路51の一部である。
リニアエンコーダー62の出力信号Senは、CRモーター制御回路101の位置演算回路151、及び速度演算回路152に入力される。これらの回路151,152は、リニアエンコーダー62の出力信号Senの図示しないA相信号とB相信号とに基づいて、キャリッジモーター21の現行回転位置Pcと現行回転速度Vcとをそれぞれ求める。現行回転位置Pcは、目標回転速度発生回路153及び度当て制御部102に入力される。
目標回転速度発生回路153には、回転位置Pcに応じた目標回転速度Vtが予め設定されており、目標回転速度発生回路153は、位置演算回路151から入力される現行回転位置Pcに応じた目標回転速度Vtを発生する。
減算器154は、この目標回転速度Vtと現行回転速度Vcとの偏差ΔVを求め、この回転速度偏差ΔVを、比例要素155、積分要素156、及び微分要素157のそれぞれに入力する。これらの3つの演算要素155,156,157の演算結果QP,QI,QDは、加算器158で加算されて、加算結果ΣQが算出される。
各演算要素155,156,157の出力QP,QI,QDと、それらの加算結果ΣQは、例えば以下の式(1)〜(4)で与えられる。ここで、jは時刻であり、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、そしてKdは微分ゲインである。
QP(j)=ΔV(j)×Kp ・・・(1)
QI(j)=QI(j−1)+ΔV(j)×Ki ・・・(2)
QD(j)={ΔV(j)−ΔV(j−1)}×Kd ・・・(3)
ΣQ(j)=QP(j)+QI(j)+QD(j) ・・・(4)
デューティー調整回路159は、この加算結果ΣQに応じて、積分要素156又は目標回転速度発生回路153を調整することによって、CRモーター駆動回路59に供給するデューティー信号Dtのレベルを調整する。このデューティー信号Dtは、加算結果ΣQに比例する信号である。
CRモーター駆動回路59は、ベースドライブ回路171、及びトランジスタブリッジで構成されたDC−DCコンバータ172を備えている。ベースドライブ回路171は、CRモーター制御回路101から供給されたデューティー信号Dtに応じて、DC−DCコンバータ172のトランジスタのベースに印加するベース信号を発生する。DC−DCコンバータ172は、このベース信号に応じてモーター駆動信号Sdrを生成してキャリッジモーター21に供給する。
図5は、モーター駆動信号Sdrとキャリッジモーター21の特性との関係を示す説明図である。図5の上段は、モーター駆動信号Sdrの信号を示している。オンレベルにある期間Tonを駆動信号Sdrの1周期Tpで割った値がモーター駆動信号Sdrのデューティーである。
キャリッジモーター21としてブラシ付きDCモーターを使用した場合には、そのトルク/回転数特性は、図5の下段に示すように、デューティーに比例する。CRモーター駆動回路59は、デューティー(以下、トータルデューティーPtと称する)がデューティー信号Dtに比例するようにモーター駆動信号Sdrを生成する。この結果、キャリッジモーター21は、CRモーター制御回路101から与えられるデューティー信号Dtに応じた駆動力を発生してキャリッジ13を駆動する。キャリッジモーター21の駆動電流値は、デューティー信号Dtに比例する。
図4に戻り度当て制御部102は、キャリッジ13が度当て部に当接しているか否かを判定して、度当てを検出する。
例えば図6に示すように、キャリッジ13が、図中矢印が示す、右側のフレーム(以下、度当てフレームと称する)がある方向(以下、度当たり方向と称する)に移動し、度当てフレームに当接すると(度当たると)、モーター駆動信号Sdrに反してキャリッジ13が停止し、キャリッジモーター21のトルクが上昇する。そこで度当て制御部102は、キャリッジモーター21のトルクの大きさに基づいて、度当て判定を行う。なお度当て制御部102の度当て判定処理の詳細は、次で説明する。
[度当て判定処理]
図7は、度当て判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101を制御して、キャリッジ13を度当て部(図6の例では、度当てフレーム)がある度当て方向に移動させるために、キャリッジモーター21の駆動を開始させる。それによりCRモーター制御回路101は、所定の速度でキャリッジ13を度当て方向に移動させるためのデューティー信号Dtの供給を開始する。CRモーター駆動回路59は、CRモーター制御回路101から供給されたデューティー信号Dtに応じたモーター駆動信号Sdrの供給を開始する。キャリッジモーター21は、CRモーター駆動回路59から供給されたモーター駆動信号Sdrにより回転駆動し、キャリッジ13は、度当て方向への移動を開始する。
ステップS2において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101から入力されるデューティー信号Dtから、CRモーター駆動回路59から出力されるモーター駆動信号Sdrのデューティーに相当するデューティー(以下、デューティーPtと称する)を取得する。
ステップS3において、度当て制御部102は、キャリッジ13の現在位置を取得する。
ステップS4において、度当て制御部102は、ステップS2で取得したデューティーPtが所定のトルク閾値Lt以上であるか否かを判定し、デューティーPtがトルク閾値Lt以上ではない(即ちデューティーPtがトルク閾値Ltより小さい)と判定した場合、ステップS2に戻り、それ以降の処理を同様に行う。
ステップS4で、ステップS2で取得されたデューティーPtがトルク閾値Lt以上であると判定された場合、ステップS5において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101を制御して、キャリッジモーター21の駆動を停止させる。CRモーター制御回路101は、キャリッジモーター21への電流の供給を停止する。これによりキャリッジモーター21の駆動は停止し、キャリッジ13はフリーの状態になる。
ステップS6において、度当て制御部102は、キャリッジモーター21の駆動停止後のキャリッジ13の移動量(以下、より戻し量と称する)を検出する。例えば、図8の左端に示すように、キャリッジ13が度当てフレームに当接してトルクが上昇し、ステップS4で、デューティーPtがトルク閾値Lt以上であると判定されるときには、その右隣りに示すように、度当てフレームは、キャリッジ13に押し込まれ、弾性変形により、度当て方向に一定量たわむ。
そこでその後、キャリッジモーター21の駆動が停止すると(ステップS5)、さらにその右隣りに示すように、キャリッジ13は、度当てフレームが元に戻ろうとする力で、度当て方向とは反対の方向に押し戻され、一定距離(図8の例では、距離W)だけ移動する。即ちここでは、このキャリッジ13の度当て方向とは反対方向の移動量が検出される。具体的には、度当て制御部102は、ステップS3の処理で取得されたキャリッジ13の位置と、キャリッジモーター21の駆動停止した後所定の時間経過したときの位置との差分を算出する。
ステップS7において、度当て制御部102は、検出したより戻し量が所定の移動量閾値Ly以上であるか否かを判定し、移動量閾値Ly以上ではない(即ち移動量閾値Lyより小さい)と判定した場合、ステップS8において、トルク閾値Ltを、所定の値αだけ大きな値とする。その後、処理は、ステップS1に戻り、再度、キャリッジ13が度当て方向に移動させられる。
一方、ステップS7で、より戻し量が閾値Ly以上であると判定した場合、ステップS9において、度当て制御部102は、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしていると判定し、度当てを検出する。このときのキャリッジ13の位置を度当て位置とすることができる。度当てが検出されると、キャリッジ13の度当て方向の駆動は、停止する。
図9は、上述した度当たり判定処理の判定例を示す図である。ラインL1は、デューティーPtの推移を示している。図9の横軸は、時間を示す。縦軸は、デューティーPtとして、オンレベルにある期間Tonのタイマ割り込み回数を示す。
横軸に対応して付されている矢印Yd1及びそれより延びる点線は、トルクが最初のトルク閾値Lt(以下、第1回目のトルク閾値Ltと称する)以上であると判定された時点を示している。この例の場合、この時点でのより戻し量は、移動量閾値Lyより小さいことから、トルク閾値Ltが1段大きな値(以下、第2回目のトルク閾値Ltと称する)に更新される。矢印Yd2及びそれより延びる点線は、その1段階大きな値となった第2回目のトルク閾値Lt以上であると判定された時点を示している。この例の場合、この時点でのより戻し量は、移動量閾値Ly以上であることから、度当たりしていると判定され、度当てが検出される。
以上のように、キャリッジモーター21のトルクがトルク閾値Lt以上であると判定された場合、キャリッジモーター21の回転駆動を停止させるとともに、回転駆動停止後のキャリッジ13の移動量を検出し、
その移動量が移動量閾値Lyより小さい場合、トルク閾値Ltを所定の大きさだけ大きな値に変更し、キャリッジ13を度当て方向に再度移動させ、
移動量が移動量閾値Ly以上になった場合、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしていると判定するようにしたので、
度当て時の度当てフレームのたわみ量を小さくすることができ、またその結果度当て位置を正確に検出することができる。
従来のように、固定のトルク閾値で度当て判定を行う場合、例えばトルク閾値として、量産される全てのプリンター11における駆動負荷の変動要因を考慮して、どのプリンター11においてもキャリッジ13が確実に度当てフレームに当接するように、キャリッジモーター21の仕様トルクやキャリッジ13の仕様重量等で計算された、キャリッジ13を度当てフレームに当接させるのに必要なトルク(以下、必要トルクと称する)より大きなトルク(以下、絶対トルクと称する)がトルク閾値として設定される。その結果、駆動負荷が必要トルクに近いプリンター11においては、キャリッジ13が度当てフレームに当接しても度当てフレームはキャリッジ13によりさらに押し込まれるので、度当てフレームがたわむ。その結果、フレームが破損したり、また正確に度当て位置を検出することができない。
なお駆動負荷の変動要因には、使用環境や経時変化による、キャリッジモーター21のトルクのばらつき、キャリッジ13の度当てフレームの接触状態のばらつき、又は度当てフレームの強度のばらつき等がある。
そこで第1回目のトルク閾値Ltを、必要トルクに相当する値にし、移動量閾値Lyを、所定の環境下で必要トルクで駆動されたキャリッジ13が当接した場合の度当てフレームのたわみ量に相当する量とすることができる。そしてトルク閾値Ltを、必要トルクから絶対トルクへ、何段階に分けて増加させることができる。
その結果、駆動負荷が必要トルクに近いプリンター11においては、キャリッジモーター21のトルクが第1回目のトルク閾値Lt以上になったとき、より戻し量が移動量閾値Ly以上となる。即ち、度当てフレームが必要以上にたわむことなく度当てを検出することができる。
また駆動負荷のばらつきが大きいプリンター11においては、キャリッジモーター21のトルクが第1回目のトルク閾値Lt以上になっても、より戻し量が移動量閾値Lyより小さくなることがある。しかしながらこのような場合でも、トルク閾値Ltが段階的に増加するので、度当てフレームのたわみを抑制することができる。
第1回目のトルク閾値Lt(必要トルク)や移動量閾値Ly等は、予め計算して例えばRAM54に記憶しておくこともできる。また所定のタイミングでプリンター11を動作させて、そのプリンター11における必要トルクや移動量閾値Lyを算出するようにすることもできる。
なお以上においては、キャリッジモーター21のトルクとトルク閾値Ltを比較したが、被駆動体が度当て部に度当たりすることによって変化する値(以下、度当て値と称する)であれば、他の信号の値を用いることができる。例えばキャリッジモーター21のモーター電流値を用いることもできる。
また以上においては、キャリッジ13のホームポジションを検出する際の制御について説明したが、キャリッジ13の他の状態を検出することにも応用できる。例えば、キャリッジ13の走査時に用紙がキャリッジ13に引っかかって紙ジャムを発生した際、その発生初期における駆動負荷の増加により度当てを検出し、キャリッジ13の駆動を停止させ、より酷い紙ジャム状態に陥ることを防止する制御を行うことができる。また、被印刷体に対する記録ヘッド19の距離を最適化するためのキャリッジ13の上下動作時にも、基準となる上下方向のホームポジションの検出にも利用することができる。
また以上においては、キャリッジ13を被駆動体とし、度当てフレームを度当て部とした場合を例として説明したが、プリンターの他の部分、又はプリンター以外の他の装置における所定の部分を、被駆動体又は度当て部とすることができる。
また、上述した処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、上述した処理機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
また以上においては、インクジェットプリンター11を例示したが、被印刷体に対して印刷処理できる印刷装置であれば、これに限られることなく、例えば、レーザプリンター、ファクシミリ等に適用しても良い。
またフローチャートでその流れを示した処理は、各ステップが、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
11 インクジェットプリンター, 13 キャリッジ, 21 キャリッジモーター, 51 主制御回路, 52 CPU, 54 RAM, 57 紙送りモーター駆動回路, 58 ヘッド駆動回路, 59 CRモーター駆動回路, 62 リニアエンコーダー, 101 CRモーター制御回路, 102 度当て制御部, 103 駆動制御部, 155 比例要素, 156 積分要素, 157 微分要素, 158 加算器, 159 デューティー調整回路

Claims (5)

  1. モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段と、
    上記被駆動体が上記度当て部に度当たりすることによって変化する上記モーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定手段と、
    上記度当て値判定手段により上記度当て値が上記度当て値閾値以上であると判定された場合、上記駆動手段を制御して、上記トルクの回転駆動を停止させるとともに、上記トルクの回転駆動停止後の上記被駆動体の移動量を検出し、
    上記移動量が移動量値閾値より小さい場合、上記度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、上記被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御手段と、
    上記移動量が上記移動量値閾値以上である場合、上記被駆動体が上記度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定手段と
    を有することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    上記度当て値は、上記モーターのトルクであり、上記度当て値閾値はトルク閾値である
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記度当て判定手段により、前記被駆動体が前記度当て部に度当たりしていると判定されたときの前記被駆動体の位置を検出する位置検出手段
    をさらに有することを特徴とする駆動制御装置。
  4. モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段を備える駆動制御装置の駆動制御方法において、
    上記被駆動体が上記度当て部に度当たりすることによって変化する上記モーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定ステップと、
    上記度当て値判定ステップで、上記度当て値が上記度当て値閾値以上であると判定された場合、上記駆動手段を制御して、上記トルクの回転駆動を停止させるとともに、上記トルクの回転駆動停止後の上記被駆動体の移動量を検出し、
    上記移動量が移動量値閾値より小さい場合、上記度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、上記被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、
    上記移動量が上記移動量値閾値以上である場合、上記被駆動体が上記度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定ステップと
    を含むことを特徴とする駆動制御方法。
  5. モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動手段を備える駆動制御装置のコンピュータに駆動制御処理を実行させるプログラムであって、
    上記被駆動体が上記度当て部に度当たりすることによって変化する上記モーターの度当て値が所定の度当て値閾値以上であるか否かを判定する度当て値判定ステップと、
    上記度当て値判定ステップで、上記度当て値が上記度当て値閾値以上であると判定された場合、上記駆動手段を制御して、上記トルクの回転駆動を停止させるとともに、上記トルクの回転駆動停止後の上記被駆動体の移動量を検出し、
    上記移動量が移動量値閾値より小さい場合、上記度当て値閾値を所定の大きさだけ大きな値に変更し、上記被駆動体を度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、
    上記移動量が上記移動量値閾値以上である場合、上記被駆動体が上記度当て部に度当たりしていると判定する度当て判定ステップと
    を含む駆動制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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