JP2010259177A - 駆動制御装置、駆動制御方法、及びプログラム - Google Patents

駆動制御装置、駆動制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】度当て判定を適切に行う。
【解決手段】ステップS1において、度当て制御部は、被駆動体が度当て部がある度当て方向に移動させる。ステップS5において、度当て制御部は、モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較し、その比較結果に基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する。このようにトルクの傾きに基づいて度当て判定することで、度当て判定を適切に行うことができる。本発明は、インクジェットプリンターに適用することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、駆動制御装置、駆動制御方法、及びプログラムに関する。
プリンターでは、キャリッジなどの被駆動体の基準となる位置(以下、ホームポジションと称する)を検出するために、被駆動体をフレームなどの固定物に当接させる度当てが行われる。具体的には、例えば、被駆動体を動作させるDC(Direct Current:直流)モーターのトルクが所定の閾値以上となったか否かが判定され、モーターのトルクが閾値以上となったとき、度当たりしていると判定され、そのときの被駆動体の位置(以下、度当て位置と称する)がホームポジションとして検出される。
被駆動体の駆動負荷は、被駆動体の累積駆動量に応じて変化することから、累積駆動量に応じてトルク閾値を変化させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−248104号公報
しかしながら、度当たりしていると判定される時点のDCモーターのトルクは、DCモーターのトルクのばらつきや被駆動体の駆動負荷のばらつきにより異なる。そのため、トルク閾値は、DCモーターのトルクのばらつきや被駆動体の駆動負荷のばらつき等を考慮して、実際に被駆動体を動作させるために必要なトルクよりも大きなトルクとなっている。
よって、被駆動体の度当てを判定するために、被駆動体を実際に動作させるために必要なトルクよりも大きなトルクがかかる場合がある。そのため、被駆動体がフレームなどの固定物に当たった際に、フレームがゆがんだり、破損することがある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、適切に度当て判定を行うことができるようにすることを目的とする。
本発明の駆動制御装置の一側面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御手段と、モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較手段と、比較手段による比較結果に基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定手段とを有することを特徴とする。
本発明の駆動制御装置の一側面は、モーターの駆動は、PID制御され、変化量は、PID制御の積分値に応じたデューティーの変化量であるようにすることができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、比較手段は、N(2以上の整数)個の単位期間のトルクの変化量を閾値と比較することができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、判定手段は、比較手段により、変化量が閾値以上であるとの判定が複数回連続して行われたとき、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定することができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、トルクの変化の開始点を、被駆動体が度当て部に度当たりしている度当て位置として検出する位置検出手段をさらに有することができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、被駆動体が度当て部に度当たりしている度当て位置を検出する位置検出手段をさらに有し、判定手段は、被駆動体が加速度運動している区間においては、被駆動体の位置が変化しているか否かに基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定することができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、駆動制御手段は、判定手段により、被駆動体が加速度運動している区間において被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定された場合、被駆動体を度当て方向とは反対の方向に移動させ、その後、被駆動体を度当て方向に移動させることができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、判定手段は、被駆動体が度当て方向とは反対の方向に移動している間において、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定した場合、エラーを提示する処理を実行することができる。
本発明の駆動制御方法の一側面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較ステップと、比較ステップでの比較結果に基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定ステップとを含むことができる。
本発明のプログラムの一側面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較ステップと、比較ステップでの比較結果に基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定ステップとを含む駆動制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明の駆動制御装置及び方法、並びにプログラムにおいては、モーターを回転駆動させられて、被駆動体が度当て部がある度当て方向に移動させられ、モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値が比較され、その比較結果に基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かが判定される。
本発明によれば、適切に度当て判定を行うことができる。
本発明の実施の形態に係るインクジェットプリンターの構成例を示すブロック図である。 図1に示すキャリッジの走査部分の拡大斜視図である。 図1に示すインクジェットプリンターの電気的な構成例を示すブロック図である。 キャリッジの駆動制御装置の構成例を示すブロック図である。 モーター駆動信号とキャリッジモーターの特性との関係を示す説明図である。 度当たり方向を示す図である。 度当て判定処理を示すフローチャートである。 図7に示した度当て判定処理による度当て判定の例を示す図である。 トータルデューティーPtのばらつきを示す図である。 N回(2回以上)の割り込みが発生する期間のトルクの変化量に基づいて度当て判定を行う度当て判定処理を示すフローチャートである。 図10に示した度当て判定処理による度当て判定の例を示す図である。 単位期間のトルクの変化量が閾値より大きい状態が、所定の回数だけ連続したときに、度当てしていると判定する場合の度当て判定処理の流れを示すフローチャートである。 度当て位置検出処理の流れを示すフローチャートである。 図13に示した度当て位置検出処理による度当て位置検出の例を示す図である。 図13に示した度当て位置検出処理による度当て位置検出の他の例を示す図である。 度当て位置に被駆動体を維持しておきたい場合の例を示す図である。 度当て位置に被駆動体を維持しておきたい場合の度当て位置検出処理を示すフローチャートである。 加速度運動中でもキャリッジの度当てを検出する場合の度当て位置検出の流れを示すフローチャートである。 図18に示す度当て位置検出処理を利用した度当て位置検出処理の流れを示すフローチャートである。 図19のステップS138の処理の詳細を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の駆動制御装置の一側面は、モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御手段(例えば、図7のステップS1の処理を行う図4の度当て制御部102)と、
モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較手段(例えば、図7のステップS5の処理を行う図4の度当て制御部102)と、
比較手段による比較結果に基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定手段(例えば、図7のステップS5,6の処理を行う図4の度当て制御部102)と
を有することを特徴とする。
本発明の駆動制御装置の一側面は、モーターの駆動は、PID制御され(例えば、図4)、
変化量は、PID制御の積分値に応じたデューティー(例えば、図4のデューティーDqi)の変化量であるようにすることができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、比較手段は、N(2以上の整数)個の単位期間のトルクの変化量を閾値と比較する(例えば、図10のステップS15)ことができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、判定手段は、比較手段により、変化量が閾値以上であるとの判定が複数回連続して行われたとき、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定する(例えば、図12のステップS27)ことができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、トルクの変化の開始点(例えば、図14の矢印Yp)を、被駆動体が度当て部に度当たりしている度当て位置として検出する位置検出手段(例えば、図13のステップS48,S50)をさらに有することができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、被駆動体が度当て部に度当たりしている度当て位置を検出する位置検出手段をさらに有し、判定手段は、被駆動体が加速度運動している区間においては(例えば、図18のステップS102)、被駆動体の位置が変化しているか否かに基づいて、被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する(例えば、図18の度当て判定処理Z1)ことができる。
本発明の駆動制御装置の一側面は、駆動制御手段は、判定手段により、被駆動体が加速度運動している区間において被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定された場合、被駆動体を度当て方向とは反対の方向に移動させることができる(例えば、図19のステップS138、図20のステップS151)。
本発明の駆動制御装置の一側面は、判定手段は、被駆動体が度当て方向とは反対の方向に移動している間において、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定した場合、エラーを提示する処理を実行する(例えば、図19のステップS141)ことができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるインクジェットプリンター(以下、単に、プリンターと称する)11の主要な構成例を示す概略斜視図である。プリンター11の本体12の中央部分には、キャリッジ13が、図1におけるX軸方向(以下、主走査方向とも称する)に沿って延びるように架設されたガイド軸14に案内されて、主走査方向に往復移動自在に設けられている。
中央部分にはまた、キャリッジ13と対向する下側位置に、長尺板状の媒体支持部としてのプラテン15が、その長手方向が主走査方向と平行となる状態で配置されている。プリンター11の前面(図1における手前側の面)下部には、給紙用のカセット16が、前面側が開口するように本体12に形成された凹状の被装着部12Aに挿抜可能な状態で装着(挿入)されている。また本体12の右端部前面を覆っているカバー12Bの内側には、複数個のインクカートリッジ17が装填されている。
各インクカートリッジ17のインクは、フレキシブル配線板18に付設された図示せぬ複数本のインク供給チューブを通じてキャリッジ13にそれぞれ供給され、キャリッジ13の底面に設けられた記録ヘッド19(図2)からインク滴が噴射(吐出)される。
印刷時は、給紙用のカセット16から供給されてプラテン15上に位置する用紙Pに対して、キャリッジ13とともに主走査方向へ移動する記録ヘッド19からインク滴が噴射されることにより、1ライン分の印刷が行われる。こうしてキャリッジ13の一走査による印字動作と、次行までの用紙搬送動作とが交互に繰り返されることにより、用紙Pに対する印字が行われる。
図2は、図1に示したキャリッジ13の走査部分の拡大斜視図である。キャリッジモーター(直流モーター)21は、モーターステイ22に固定されている。キャリッジモーター21には、キャリッジモーター21の駆動軸に設定されたモーターピニオン23を介して駆動プーリー24が連結されている。従動プーリー25は、プリーホルダ26に、回転自在に、かつX軸方向に所定範囲内において移動可能に保持されている。タイミングベルト27は、駆動プーリー24と従動プーリー25との間に巻き掛けられている。
キャリッジ13は、ガイド軸14により主走査方向に移動自在に支持されるとともに、タイミングベルト27に固定されており、キャリッジモーター21の回転駆動によるタイミングベルト27の走行によって主走査方向に往復移動する。
図3は、プリンター11の電気的な構成例を示すブロック図である。
プリンター11は、主制御回路51、CPU52、並びに、主制御回路51及びCPU52に図示せぬバスを介して接続されたROM(Read Only Memory)53、RAM(Read Only Memory)54、及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)55を備えている。主制御回路51には、パーソナルコンピューターなどの外部装置との間で信号の送受信を行うインターフェース回路56、並びに紙送りモーター駆動回路57、ヘッド駆動回路58、及びCRモーター駆動回路59が接続されている。
紙送りモーター駆動回路57は、紙送りモーター57Aを駆動させて搬送ローラ60を回転させ、これによって用紙Pを主走査方向と直交する方向(以下、搬送方向と称する)に移動させる。紙送りモーター57Aにはロータリエンコーダー61が設けられており、ロータリエンコーダー61の出力信号は主制御回路51に入力されている。
ヘッド駆動回路58は、キャリッジ13の底面に設けられた記録ヘッド19の複数のノズル(図示せず)を駆動させて、用紙P、又は紙、布、フィルム等の被印刷体に向けて、インク滴を吐出させる。
CRモーター駆動回路59は、キャリッジモーター21を駆動する。キャリッジ13の主走査方向に沿った位置と速度を検出するためのリニアエンコーダー62が設けられている。このリニアエンコーダー62は、主走査方向に平行に設けられた直線状の符号板63と、キャリッジ13に設けられたフォトセンサ64とによって構成されている。リニアエンコーダー62の出力信号は、主制御回路51に入力されている。
主制御回路51は、3つの駆動回路57,58,59に制御信号をそれぞれ供給する機能を有しており、また、インターフェース回路56で受信した各種の印刷コマンドの解読や、印刷データの調整に関する制御、各種のセンサの監視などを実行する機能も有している。CPU52は、主制御回路51を補助するための各種の機能を有しており、例えば各種のメモリの制御などを実行する。
図4は、キャリッジモーター21の駆動制御装置の構成例を示すブロック図である。
キャリッジモーター21の駆動制御装置は、PID制御により、キャリッジモーター21を駆動させる。キャリッジモーター21の駆動制御装置は、CRモーター駆動回路59、並びに、CRモーター制御回路101、度当て制御部102、及び駆動制御部103を含んで構成されている。CRモーター制御回路101、度当て制御部102、及び駆動制御部103は、図3に示す主制御回路51の一部である。
リニアエンコーダー62の出力信号Senは、CRモーター制御回路101の位置演算回路151、及び速度演算回路152に入力される。これらの回路151,152は、リニアエンコーダー62の出力信号Senの図示しないA相信号とB相信号とに基づいて、キャリッジモーター21の現行回転位置Pcと現行回転速度Vcとをそれぞれ求める。現行回転位置Pcは、目標回転速度発生回路153及び度当て制御部102に入力される。
目標回転速度発生回路153には、回転位置Pcに応じた目標回転速度Vtが予め設定されており、目標回転速度発生回路153は、位置演算回路151から入力される現行回転位置Pcに応じた目標回転速度Vtを発生する。
減算器154は、この目標回転速度Vtと現行回転速度Vcとの偏差ΔVを求め、この回転速度偏差ΔVを、比例要素155、積分要素156、及び微分要素157のそれぞれに入力する。これらの3つの演算要素155,156,157の演算結果QP,QI,QDは、加算器158で加算されて、加算結果ΣQが算出される。
各演算要素155,156,157の出力QP,QI,QDと、それらの加算結果ΣQは、例えば以下の式(1)〜(4)で与えられる。ここで、jは時刻であり、Kpは比例ゲイン、Kiは積分ゲイン、そしてKdは微分ゲインである。
QP(j)=ΔV(j)×Kp ・・・(1)
QI(j)=QI(j−1)+ΔV(j)×Ki ・・・(2)
QD(j)={ΔV(j)−ΔV(j−1)}×Kd ・・・(3)
ΣQ(j)=QP(j)+QI(j)+QD(j) ・・・(4)
デューティー調整回路159は、この加算結果ΣQに応じて、積分要素156又は目標回転速度発生回路153を調整することによって、CRモーター駆動回路59に供給するデューティー信号Dtのレベルを調整する。このデューティー信号Dtは、加算結果ΣQに比例する信号である。
デューティー調整回路159はまた、積分要素156の演算結果QIに比例するデューティー信号Dqiを生成する。
CRモーター駆動回路59は、ベースドライブ回路171、及びトランジスタブリッジで構成されたDC−DCコンバータ172を備えている。ベースドライブ回路171は、CRモーター制御回路101から供給されたデューティー信号Dtに応じて、DC−DCコンバータ172のトランジスタのベースに印加するベース信号を発生する。DC−DCコンバータ172は、このベース信号に応じてモーター駆動信号Sdrを生成してキャリッジモーター21に供給する。
図5は、モーター駆動信号Sdrとキャリッジモーター21の特性との関係を示す説明図である。図5の上段は、モーター駆動信号Sdrの信号を示している。オンレベルにある期間Tonを駆動信号Sdrの1周期Tpで割った値がモーター駆動信号Sdrのデューティーである。
キャリッジモーター21としてブラシ付きDCモーターを使用した場合には、そのトルク/回転数特性は、図5の下段に示すように、デューティーに比例する。CRモーター駆動回路59は、デューティー(以下、トータルデューティーPtと称する)がデューティー信号Dtに比例するようにモーター駆動信号Sdrを生成する。この結果、キャリッジモーター21は、CRモーター制御回路101から与えられるデューティー信号Dtに応じた駆動力を発生してキャリッジ13を駆動する。キャリッジモーター21の駆動電流値は、デューティー信号Dtに比例する。
図4に戻り度当て制御部102は、キャリッジ13が度当て部に当接しているか否かを判定して、度当てを検出する。
例えば図6に示すように、キャリッジ13が、図中矢印が示す、右側のフレーム(以下、度当てフレームと称する)がある方向(以下、度当たり方向と称する)に移動し、度当てフレームに当接すると(度当たると)、モーター駆動信号Sdrに反してキャリッジ13が停止し、キャリッジモーター21のトルクが上昇する。そこで度当て制御部102は、トルクの上昇の傾き(即ち、所定の期間のトルクの変化量)が、例えば所定の大きさ以上になったとき、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしていると判定する。
度当て制御部102は、度当たりしていると判定すると、例えば、そのタイミングに応じたキャリッジ13の位置を度当て位置として駆動制御部103に通知する。
駆動制御部103は、例えば、度当て制御部102から通知された度当て位置をホームポジションとして、インクの吐出を行う位置を決定し、キャリッジ13の駆動を制御する。
[度当て判定処理]
図7は、度当て判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101を制御して、キャリッジ13を度当て部(図6の例では、度当てフレーム)がある度当て方向に移動させるために、キャリッジモーター21の駆動を開始させる。それによりCRモーター制御回路101は、所定の速度でキャリッジ13を度当て方向に移動させるためのデューティー信号Dtの供給を開始する。CRモーター駆動回路59は、CRモーター制御回路101から供給されたデューティー信号Dtに応じたモーター駆動信号Sdrの供給を開始する。キャリッジモーター21は、CRモーター駆動回路59から供給されたモーター駆動信号Sdrにより回転駆動し、キャリッジ13は、度当て方向への移動を開始する。
次にステップS2において、度当て制御部102は、キャリッジ13が定速運動に達する前の加速度運動中であるか否かを判定する。この例では、RAM54に、キャリッジ13が加速度運動する区間(以下、マスク領域MRと称する)の距離が記憶されている。そこで度当て制御部102は、CRモーター制御回路101から、キャリッジ13の位置を取得し、その位置が、そのマスク領域MR内であるか否かを判定する。
度当て制御部102は、ステップS2で、キャリッジ13の位置がマスク領域MR内ではないと判定されるまで、キャリッジ13の位置の取得及びその位置がマスク領域MR内であるか否かの判定を、繰り返し行う。
ステップS2で、キャリッジ13の位置がマスク領域MR内ではないと判定された場合(即ちキャリッジ13が定速運動に達した場合)、ステップS3において、度当て制御部102は、主制御回路51による動作を制御するためのタイマ割り込み(以下、単に、割り込みと称する)が発生するまで待機し、割り込みが発生したと判定した場合、処理は、ステップS4に進む。
ステップS4において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101から入力されるデューティー信号Dqiから、デューティー(即ちPID制御の積分値に応じたデューティー(以下、デューティーPqiと称する))を取得する。ステップS3から後述するステップS5の処理は、ステップS5での条件が成立するまで繰り返し実行されるので、その間は、割り込みが発生する毎(即ち1回の割り込みに相当する期間毎)にデューティーPqiが繰り返し取得される。
ステップS5において、度当て制御部102は、いまステップS4で取得したデューティーPqiと、それより1回前に発生した割り込み時のステップS4で取得したデューティーPqiとの差分値(即ち、1回の割り込みの期間の変化量)が、所定の閾値Lqi以上であるか否かを判定する。n回のタイマ割り込みが発生したときに取得されたデューティーPqiをデューティーPqi(n)とし、それより1回前に発生した割り込み時に取得されたデューティーPqiをデューティーPqi(n-1)としたとき、式(5)が成立するか否かが判定される。
Pqi(n)−Pqi(n-1)≧Lqi・・・(5)
ステップS5で、式(5)が成立しないと判定された場合、処理は、ステップS3に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
ステップS5で、式(5)が成立すると判定された場合、ステップS6において、度当て制御部102は、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしていると判定し、度当てを検出する。度当てが検出されると、キャリッジ13の度当て方向への駆動は、停止する。
図8は、図7に示した度当て判定処理による度当て判定の例を示す図である。ラインL1は、割り込み発生毎のデューティーPqiの推移を示している。ラインL11は、1回の割り込みが発生する期間のデューティーPqiの変化量の推移を示している。図8の横軸は、割り込みの回数を示す。右の縦軸は、デューティーPqiとして、オンレベルにある期間Tonの割り込み回数を示している。左の縦軸は、1回の割り込み毎のデューティーPqiの変化量を示している。
横軸に対応して付されている矢印Ya及びそれより延びる点線は、キャリッジ13が実際に度当てフレームに当接した時点を示し、矢印Yd及びそれから延びる点線は、デューティーPqiの変化量が閾値Lqi(この例の場合、3)になった時点(即ち、度当てが検出された時点)を示している。このようにデューティーPqiの傾きが大きくなり、その変化量が閾値Lqiに達したとき、度当てが検出される。
キャリッジモーター21のトルクは、演算要素155,156,157の演算結果QP,QI,QDの加算結果ΣQに比例するデューティー信号Dtに比例するトータルデューティーPtに比例するとともに、積分要素156の演算結果QIに比例するデューティー信号Dqiに比例するデューティーPqiにも比例する。即ちデューティーPqiの傾きが大きくなり、その変化量が閾値Lqiに達したとき、度当てを検出することは、トルクの傾きに基づいて、度当てを検出することを意味する。
以上のように、キャリッジ13が度当てフレームに当接すると、モーター駆動信号Sdrに反してキャリッジ13が停止し、キャリッジモーター21のトルクが上昇することから、キャリッジ13の駆動に伴うトルクの傾き(即ち単位期間当たりのトルクの変化量(上述した例では、1回の割り込みが発生する期間のトルクの変化量))を検出し、
その変化量と所定の閾値(この例では、閾値Lqi)との比較結果に基づいて、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしているか否かを判定するようにしたので、
従来の場合に比べ、度当てフレームに大きな負荷をかけることなく度当て判定を行うことができる。従来では、トルクが上昇し所定の値以上となったときに度当たりしていると判定される。これに対して上述の度当て判定では、トルクの傾き、即ちトルクの上昇の傾向に基づいて度当たりしているか否かを判定するので、実際に大きなトルクが発生し、キャリッジ13が大きな駆動負荷で度当てフレームを押す前に、度当てを検出することができる。即ちその結果、例えば度当てフレームを破損させることなく、度当て判定を行うことができる。
また以上のように、デューティーPqiを用いるようにしたので、トルクの傾きの傾向を適切に把握することができ、正確に度当て判定を行うことができる。演算要素155,156,157の演算結果QP,QI,QDの加算結果ΣQに比例するデューティー信号Dtに比例するトータルデューティーPtには、比例成分が含まれているためばらつきが大きい。
図9は、図8に、割り込み発生毎のデューティーPtの推移を示すラインL2と、1回の割り込みが発生する期間のデューティーPtの変化量の推移を示すラインL12がさらに示されている。このように、トータルディーティPtのばらつき(ラインL12)は大きい。即ちトータルディーティPtの変化量がトルクの上昇傾向に対して一時的に大きな値となる場合がある。一方、デューティーPqiのばらつき(ラインL11)は小さいので、変化量によりトルクの上昇傾向を適切に検知することができる。その結果、適切に度当て判定を行うことができる。
また以上のように、加速度運動中は加速度運動によるトルク上昇により、適切に度当て判定を行うことができないことから、定速運動に達するのを待って、度当て検出を行うようにしたので(ステップS2)、適切に度当て判定を行うことができる。
[他の度当て判定処理]
図7の例においては、トルクの変化量の単位期間を、1回の割り込みが発生する期間としたが、その単位期間は、適宜変更することができる。例えばN(2以上の整数)回の割り込みが発生する期間毎のトルクの変化量に基づいて、度当て判定をすることができる。図10は、トルクの変化量の期間をN回の割り込みが発生する期間とした場合の度当て判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11からS14においては、図7のステップS1からS4における場合と同様の処理が行われるので、その説明は省略する。
ステップS15において、度当て制御部102は、いまステップS14で取得したデューティーPqiと、それよりN回前に発生した割り込み時のステップS14で取得したデューティーPqiとの差分値(即ち、N回の割り込みの期間の変化量)が、所定の閾値Lqi以上であるか否かを判定する。n回のタイマ割り込みが発生したときに取得されたデューティーPqiをデューティーPqi(n)とし、それよりN回前に発生した割り込み時に取得されたデューティーPqiをデューティーPqi(n-N)としたとき、式(6)が成立するか否かが判定される。
Pqi(n)−Pqi(n-N)≧Lqi・・・(6)
ステップS15で、式(6)が成立しないと判定された場合、処理は、ステップS13に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。ステップS15で、式(6)が成立すると判定された場合、ステップS16において、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしていると判定され、度当たりが検出される。
図11は、図10に示す度当て判定処理による度当て判定の例を示す図である。ラインL1は、割り込み発生毎のデューティーPqiの推移を示している。ラインL21は、N=100の場合のデューティーPqiの変化量(即ち100回の割り込み発生の期間の変化量)の推移を示している。横軸に対応して付されている矢印Ya及びそれより延びる点線は、キャリッジ13が実際に度当てフレームに当接した時点を示し、矢印Yd及びそれより延びる点線は、デューティーPqiの変化量が閾値Lqi(この例の場合、40)になった時点(即ち、度当てが検出された時点)を示している。
図11の例では、図8に示した場合に比べ、キャリッジ13が実際に度当てフレームに当接した時点(矢印Ya)により近い時点(矢印Yd)で、度当てが検出されている。
このようにトルクの変化量の期間を変更可能にしたので、度当て検出の精度を調整することができる。また閾値Lqiの大きさについても同様である。
[他の度当て判定処理]
図7及び図10の例においては、割り込み発生毎にデューティーPqiを取得し、1回又はN回前に発生した割り込み時のデューティーPqiとの差分値に基づいて、度当て判定を行うようにしたが、M(2以上の整数)回の割り込み毎にデューティーPqiを取得し、M回又はM×N回前に発生した割り込み時のデューティーPqiとの差分値に基づいて、度当て判定を行うこともできる。このようにすることにより、演算量が少なくなるので、主制御回路51の負荷を軽減することができる。
[他の度当て判定処理]
図7及び図10の例においては、1回又N回の割り込みが発生する期間のトルクの変化量が閾値Lqi以上になった場合に度当たりしていると判定されたが、閾値Lqi以上である状態が複数回連続したときに、度当たりしていると判定することができる。
図12は、このように、単位期間のトルクの変化量が閾値Lqi以上である状態が所定の回数だけ連続したときに、度当たりしていると判定する度当て判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS21からS25、及びステップS29においては、図10のステップS11からS16における場合と同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は適宜省略する。
ステップS25で、式(6)が成立すると判定された場合、ステップS26において、度当て制御部102は、デューティーPqiの変化量が閾値Lqi以上であると判定された回数(即ち式(6)が成立した回数)を示す値(以下、累積カウント値Cxと称する)を1だけインクリメントする。
ステップS27において、度当て制御部102は、累積カウント値Cxが所定の閾値Lcx(例えば、400)以上であるか否かを判定し、累積カウント値Cxが閾値Lcx以上ではない(即ち累積カウント値Cxが閾値Lcxより小さい)と判定した場合、ステップS23に戻り、それ以降の処理を同様に行う。
ステップS25で、式(6)が成立しないと判定された場合、ステップS28において、度当て制御部102は、累積カウント値Cxを0にリセットする。その後、処理は、ステップS23に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
ステップS27で、累積カウント値Cxが閾値Lcx以上であると判定した場合、ステップS29において、度当て制御部102は、キャリッジ13が度当てフレームに度当たりしていると判定し、度当てを検出する。
以上のように、単位期間のトルクの変化量が閾値Lqi以上である状態が、複数回連続して判定されたときに、度当たりしていると判定するようにしたので、例えば突発的なメカ変動によりトルクの変化量が大きくなっても、誤って度当てが検出されないようにすることができる。即ち適切に度当て判定を行うことができる。
[度当て位置検出処理]
図13は、図12に示した度当て判定処理を用いた度当て位置検出処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS41からステップS49においては、図12のステップS21からステップS29における場合と同様の処理が実行されるので、その詳細な説明は、適宜省略する。
ステップS49で、累積カウント値Cxが0にリセットされると、ステップS50において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101から、キャリッジ13の現在位置を取得し、それを記憶する。取得されたキャリッジ13の位置は、例えばRAM54の所定の領域に上書きされる。その後、処理は、ステップS43に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。ステップS43からS45、及びステップS49とS50の処理は、ステップS45で、式(6)が成立していると判定されて、ステップS46とS47を介して、ステップS48で、度当たりが検出されるまで、繰り返し行われるので、その記憶領域には、トルクの変化量が閾値Lqi以上であるとの判定が回数Lcxだけ連続する場合において最初に閾値Lqi以上であると判定されたときのキャリッジ13の位置が記憶される。
ステップS47で、累積カウント値Cxが閾値Lcx以上であると判定された場合、ステップS48において、度当て制御部102は、度当てを検出し、いま記憶されているキャリッジ13の位置(即ち度当て位置)を示す位置情報を、駆動制御部103に供給する。駆動制御部103は、その位置をホームポジションとして、インクの吐出を行う位置を決定し、キャリッジ13の駆動を制御する。
図14は、閾値Lqi=50で、N=100である場合の図13の度当て位置検出処理による度当て位置の検出例を示す図である。ラインL1は、割り込み発生毎のデューティーPqiの推移を示している。ラインL21は、100回の割り込み発生の期間のデューティーPqiの変化量の推移を示している。ラインL31は、累積カウント値Cxの推移を示している。累積カウント値Cxの大きさは、左の縦軸に対応する。
横軸に対応して付されている矢印Ya及びそれから延びる点線は、キャリッジ13が実際に度当てフレームに当接した時点を示し、矢印Yd及びそれから延びる点線は、累積カウント値Cxが閾値Lcx(=400)になった時点(即ち、度当てが検出された時点)を示している。また矢印Ypは、累積カウント値Cxが0にリセットされてキャリッジ13の位置が記憶された時点を示している(ステップS50)。即ち矢印Ydで度当てが検出されたトルクの変化は、矢印Ypが示すタイミングで開始されたことになるので、トルクの変化の開始点のキャリッジ13の位置が度当て位置となる。即ちキャリッジ13が実際に度当てフレームに当接した時点により近い点を、度当て位置とすることができる。
なおこの場合も、例えばNの値、及び閾値Lqiの大きさによって、度当て位置の精度を調整することができる。図15は、閾値Lqi=10で、N=100の場合の度当て位置検出の例を示している。このように閾値Lqiの大きさを調整することにより、度当て位置の精度を調整することができる。
[他の度当て位置検出処理]
度当て位置を検出した後において、その位置に被駆動体を維持しておきたい場合があり、そのために被駆動体に一定の負荷をかけ続けてなければならないことがある。
例えば図16の上段に示すように、度当て部201は、バネ202を介して基板203に取り付けられ、バネ202の解放状態においては、ピン204と勘合するようになっているものとする。そして図16の下段に示すように、被駆動体205が度当て部201に度当たりし、被駆動体205が度当て部201を押し込むと、ピン204が度当て部201からはずれるようになっているものとする。即ちこの例では、図16の下段に示すような状態を維持するには、被駆動体205に一定の負荷をかけ続けなければならない。
図17は、このように被駆動体を度当て後所定の状態に維持するために、被駆動体に一定の負荷をかけ続ける場合の度当て位置検出処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS61からS69、及びステップS71においては、図13のステップS41からS50における場合と同様の処理が実行されるので、その説明は省略する。
ステップS69で、累積カウント値Cxが0にリセットされると、ステップS70において、度当て制御部102は、ステップS64で取得したデューティーPqiを記憶する。取得されたデューティーPqiは、例えばRAM54の所定の領域に上書きされる。その後、処理は、ステップS71を介して、ステップS63に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。即ちステップS63からS65、及びステップS69からS71の処理は、ステップS65で、式(6)が成立していると判定されて、ステップS66とS67を介して、ステップS68で、度当てが検出されるまで、繰り返し行われるので、その記憶領域には、トルクの変化量が閾値Lqi以上であるとの判定が回数Lcxだけ連続する場合において最初に閾値Lqi以上であると判定されたときのデューティーPqiが記憶される。
ステップS67で、累積カウント値Cxが閾値Lcx以上であると判定された場合、ステップS68において、度当て制御部102は、度当たりしていると判定し、例えばいまRAM54の所定の記憶領域に記憶している被駆動体の位置情報及びデューティーPqiを、駆動制御部103に供給する。駆動制御部103は、その位置に基づいて、被駆動体の位置を決定し、デューティーPqiに応じた負荷が度当て部にかかるように、被駆動体の駆動を制御する。
以上のように被駆動体の駆動負荷を制御することにより、被駆動体を一定の状態にホールドすることができる。なお度当て位置に被駆動体を維持する場合として、図16に示す機構を例として説明したが、例えばプリンターのキャッピング機構(特願2001−186210号)において適用することもできる。
[他の度当て位置検出処理]
上述した度当て判定処理及び度当て位置検出処理では、キャリッジ13の加速度運動中は、度当てが検出されない。図18は、加速度運動中でもキャリッジ13の度当てを検出するようにした度当て位置検出処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101を制御して、キャリッジ13を度当て方向に移動させる。
次にステップS102において、度当て制御部102は、キャリッジ13の位置が、マスク領域MR内であるか否かを判定する。
ステップS102で、キャリッジ13の位置がマスク領域MR内であると判定された場合、ステップS103において、度当て制御部102は、デューティー調整回路159から入力されるデューティー信号Dt,Dqiから、デューティーPt,Pqiを取得する。
ステップS104において、度当て制御部102は、キャリッジ13の位置が変化したか否か、即ちキャリッジ13が停止しているか否かを判定する。具体的には、ステップS102からS105の処理は、後述するように所定の条件が成立しない限り繰り返し実行される。そこでいまステップS102で取得されたキャリッジ13の位置と、1つ前のループのステップS102で取得されたキャリッジ13の位置が比較されて、位置が変化したか否かが判定される。
ステップS104で、キャリッジ13の位置が変化していないと判定された場合、ステップS105において、度当て制御部102は、キャリッジ13の位置が変化していないとの判定が所定の回数Cyだけ連続して行われたか否かを判定する。
ステップS105で、キャリッジ13の位置が変化していないとの判定が回数Cyだけ連続して行われたと判定された場合、ステップS106において、度当て制御部102は、度当たりしていると判定し、度当てを検出する。
ステップS102で、キャリッジ13の位置がマスク領域MR内ではないと判定された場合(即ちキャリッジ13が定速運動に達した場合)、処理は、ステップS107に進む。ステップS107において、度当て制御部102は、割り込みが発生するまで待機し、割り込みが発生したと判定した場合、ステップS108において、デューティー調整回路159から入力されるデューティー信号Dt,Dqiから、デューティーPt,Pqiを取得する。
次にステップS109において、度当て制御部102は、式(6)が成立するか否かを判定する。ステップ102、及びステップ107からS109の処理は、後述するように所定の条件が成立しない限り繰り返し実行される。そこでいまステップS108で取得されたデューティーPqiと、N個前のループのステップS108で取得されたデューティーPqiにより式(6)が演算される。
ステップS109で、式(6)が成立すると判定された場合、ステップS110において、度当て制御部102は、度当たりしていると判定し、度当てを検出する。
ステップS109で、式(6)が成立しないと判定された場合、ステップS111において、度当て制御部102は、図17のステップS71における場合と同様に、CRモーター制御回路101からキャリッジ13の位置を取得し、それを記憶する。
ステップS104で、位置が変化していると判定された場合、ステップS105で、キャリッジ13の位置が変化していないとの判定が回数Cyだけ連続して行われていないと判定された場合、又はステップS111で、キャリッジ13の位置が記憶された場合、ステップS112において、度当て制御部102は、ステップS108で取得したトータルデューティーPtが、所定の閾値Lt以上であるか否かを判定する。
ステップS112で、トータルデューティーPtが、閾値Lt以上であると判定された場合、ステップS113において、度当て制御部102は、その判定が所定の回数Czだけ連続して行われたか否かを判定する。
ステップS113で、トータルデューティーPtが閾値Lt以上であるとの判定が、回数Czだけ連続して行われたと判定された場合、ステップS114において、度当て制御部102は、度当たりしていると判定し、度当てを検出する。
ステップS112で、トータルデューティーPtが閾値Ltより小さいと判定された場合、又はステップS113で、トータルデューティーPtが閾値Lt以上であるとの判定が回数Cz連続してなされていないと判定された場合、処理は、ステップS102に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
以上のように、キャリッジ13が加速運動中は、ステップS103からS106の処理(以下、個々に区別する必要がない場合、度当て判定処理Z1と称する)により、キャリッジ13が動いていないかどうかを判定することにより度当てを検出するようにしたので、加速度運動中の度当てを適切に判定することができる。
またステップS112からS114の処理(以下、個々に区別する必要がない場合、度当て判定処理Z2と称する)による、トルクの大きさ自体と閾値Ltとの比較結果に基づく度当て判定を併用するようにしたので、より確実に度当てを検出することができる。
なお度当て判定処理Z1及びZ2に対して、ステップS107からS110の処理による、トルクの傾きによる度当て判定処理を、適宜、度当て判定処理Z0と称する。
[他の度当て位置検出処理]
図19は、図18に示す度当て位置検出処理を利用した他の度当て位置検出処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS131において、度当て制御部102は、ステップS132で行われる度当て位置検出処理のリトライ回数を示す値(以下、リトライ回数Crと称する)を0に初期設定する。
次にステップS132において、度当て制御部102は、図18に示した度当て位置検出処理を実行する。
ステップS133において、度当て制御部102は、度当て位置が要求されているか否かを判定する。例えばある処理(以下、主処理と称する)に先立ってこの図19に示す度当て位置検出処理が実行される場合、その主処理によっては、度当てしているか否かの判定は必要だが(即ち度当ての検出は必要だが)、度当て位置そのものを必要としない場合もある。そこでここでは主処理において度当て位置が要求されているか否かが判定される。
ステップS133で、度当て位置が要求されていると判定された場合、ステップS134において、度当て制御部102は、ステップS132で、トルクの傾きに基づく度当て判定処理Z0で度当てが検出されたか否かを判定する。ステップS134で、度当て判定処理Z0で度当てが検出されていないと判定された場合、処理は、ステップS135に進む。
ステップS135において、度当て制御部102は、リトライ回数Crが所定の回数Lcr以上であるか否かを判定し、リトライ回数Crが所定の回数Lcr以上ではないと判定した場合、ステップS136において、リトライ回数Crを1だけ増加させる。
次にステップS137において、度当て制御部102は、後述するステップS138で行われる度当て判定処理で用いるキャリッジ13の移動量Xstepを算出する。具体的には、式(7)に従って、移動量Xstepが算出される。式(7)中、「たわみ量」は、キャリッジ13が度当たりときの度当てフレームのたわみ量である。「加速度運動区間」は、キャリッジ13が定速運動に達するまでの距離(即ちマスク領域MRに相当する値)である。「α」は、マージンとしての所定の値である。
移動量Xstep=たわみ量+加速度運動区間+α・・・(7)
ステップS138において、度当て判定処理が行われる。図20は、ここでの度当て判定処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS151において、度当て制御部102は、CRモーター制御回路101を制御して、キャリッジ13を、度当て方向とは反対の方向(図6の例では、矢印とは反対の方向)に移動させる。
ステップS152からステップS163においては、図18のステップS102からS110、及びステップS112からS114における場合と同様の処理が行われるので、その詳細な説明は省略する。
ステップS161で、トータルデューティーPtが閾値Ltより小さいと判定された場合、又はステップS162で、トータルデューティーPtが閾値Lt以上であるとの判定が回数Cz連続してなされていないと判定された場合、処理は、ステップS164に進む。
ステップS164において、度当て制御部102は、キャリッジ13が図19のステップS137で算出した移動量Xstepだけ移動したか否かを判定し、移動してないと判定した場合、処理は、ステップS152に戻り、それ以降の処理が同様に行われる。
ステップS156、ステップS160、若しくはステップS163で、度当てが検出された場合、又はステップS164で、移動量Xstepだけ移動したと判定された場合(即ちキャリッジ13が移動量Xstepだけ度当て方向とは反対方向に移動しても度当てが検出されなかった場合)、度当て判定処理は終了し、処理は、図19のステップS139に進む。
ステップS139において、度当て制御部102は、ステップS138での度当て判定処理により度当てが検出されたか否かを判定し、度当てが検出されていないと判定した場合、ステップS132に戻り、再度、キャリッジ13を度当て方向に移動させて度当て検出を行う。
ステップS134で、トルクの傾きに基づく度当て判定処理Z0により度当てが検出されたと判定された場合、処理は終了する。その場合、図18のステップS111で記憶された位置を度当て位置として、キャリッジ13の駆動が制御される。
ステップS135で、リトライ回数Crが回数Lcr以上の値であると判定された場合、ステップS140において、度当て制御部102は、エラーをユーザに提示するための処理を実行する。度当て位置を検出するには、トルクの傾きに基づく度当て判定処理Z0により度当てが検出される必要があるので、ステップ132での度当て位置検出処理を回数Lcrだけリトライしても、トルクの傾きに基づく度当て判定処理Z0により度当てが検出されなかった場合、度当て位置を検出することができなかったとして、ユーザにエラーが提示される。
またステップS139で、度当てが検出されたと判定された場合、ステップS141において、度当て制御部102は、エラーをユーザに提示するための処理を実行する。例えば図6において、キャリッジ13が左側のフレームに近い位置にあるとき、ステップS132の処理で、度当て判定処理Z1で度当てが検出され、ステップS138の処理で、キャリッジ13が左側のフレームに度当たりしたとする。即ちこの例の場合、ステップS132における度当て判定処理Z1により検出された度当ては、例えば異物によってキャリッジ13が止まったことによるものであり、度当てフレームに当接することによるものではないので、エラーがユーザに提示される。
以上のように、被駆動体が加速度運動している区間において被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定された場合、被駆動体を度当て方向とは反対の方向に移動させるようにしたので、例えば異物を取り除くことができる。
また以上のように、被駆動体が度当て方向とは反対の方向に移動している間において、被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定した場合、エラーを提示する処理を実行するようにしたので、例えば異物によってキャリッジ13が止まった場合、異常をユーザに提示することができる。
なお以上においては、キャリッジ13のホームポジションを検出する際の制御について説明したが、キャリッジ13の他の状態を検出することにも応用できる。例えば、キャリッジ13の走査時に用紙がキャリッジ13に引っかかって紙ジャムを発生した際、その発生初期における駆動負荷の増加により度当てを検出し、キャリッジ13の駆動を停止させ、より酷い紙ジャム状態に陥ることを防止する制御を行うことができる。また、被印刷体に対する記録ヘッド19の距離を最適化するためのキャリッジ13の上下動作時にも、基準となる上下方向のホームポジションの検出にも利用することができる。
また以上においては、キャリッジ13を被駆動体とし、度当てフレームを度当て部とした場合を例として説明したが、プリンターの他の部分、又はプリンター以外の他の装置における所定の部分を、被駆動体又は度当て部とすることができる。
また、上述した処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、上述した処理機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc ROM)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
また以上においては、インクジェットプリンター11を例示したが、被印刷体に対して印刷処理できる印刷装置であれば、これに限られることなく、例えば、レーザプリンター、ファクシミリ等に適用しても良い。
またフローチャートでその流れを示した処理は、各ステップが、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくても、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
11 インクジェットプリンター, 13 キャリッジ, 21 キャリッジモーター, 51 主制御回路, 52 CPU, 54 RAM, 57 紙送りモーター駆動回路, 58 ヘッド駆動回路, 59 CRモーター駆動回路, 62 リニアエンコーダー, 101 CRモーター制御回路, 102 度当て制御部, 103 駆動制御部, 155 比例要素, 156 積分要素, 157 微分要素, 158 加算器, 159 デューティー調整回路

Claims (10)

  1. モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御手段と、
    上記モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較手段と、
    上記比較手段による比較結果に基づいて、上記被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定手段と
    を有することを特徴とする駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記モーターの駆動は、PID制御され、
    前記変化量は、PID制御の積分値に応じたデューティーの変化量である
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  3. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記比較手段は、N(2以上の整数)個の単位期間のトルクの変化量を前記閾値と比較する
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  4. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記判定手段は、前記比較手段により、前記変化量が前記閾値以上であるとの判定が複数回連続して行われたとき、前記被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定する
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  5. 請求項4に記載の駆動制御装置において、
    トルクの変化の開始点を、前記被駆動体が度当て部に度当たりしている度当て位置として検出する位置検出手段
    をさらに有することを特徴とする駆動制御装置。
  6. 請求項1に記載の駆動制御装置において、
    前記被駆動体が度当て部に度当たりしている度当て位置を検出する位置検出手段をさらに有し、
    前記判定手段は、前記被駆動体が加速度運動している区間においては、前記被駆動体の位置が変化しているか否かに基づいて、前記被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  7. 請求項6に記載の駆動制御装置において、
    前記駆動制御手段は、前記判定手段により、前記被駆動体が加速度運動している区間において前記被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定された場合、前記被駆動体を前記度当て方向とは反対の方向に移動させる
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  8. 請求項7に記載の駆動制御装置において、
    前記判定手段は、前記被駆動体が前記度当て方向とは反対の方向に移動している間において、前記被駆動体が度当て部に度当たりしていると判定した場合、エラーを提示する処理を実行する
    ことを特徴とする駆動制御装置。
  9. モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、
    上記モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較ステップと、
    上記比較ステップでの比較結果に基づいて、上記被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定ステップと
    を含むことを特徴とする駆動制御方法。
  10. モーターを回転駆動する駆動制御処理を実行するプログラムにおいて、
    上記モーターを回転駆動させて、被駆動体を度当て部がある度当て方向に移動させる駆動制御ステップと、
    上記モーターのトルクの単位期間当たりの変化量と所定の閾値を比較する比較ステップと、
    上記比較ステップでの比較結果に基づいて、上記被駆動体が度当て部に度当たりしているか否かを判定する判定ステップと
    を含む駆動制御処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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