JP2010253263A - 乳房放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】精度の高い補正を行なうことができ、かつ、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができる乳房放射線画像撮影装置を提供する。
【解決手段】圧迫板を移動する圧迫板移動手段を有し、圧迫板移動手段による圧迫板の移動完了に応じて、放射線検出器からの暗データの取得、放射線源の照射準備、放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理、および、放射線検出器への電力供給の少なくとも1つを行なうことにより、前記課題を解決する。
【選択図】図5

Description

本発明は、乳房の放射線画像撮影の技術分野に関するものであり、特に、放射線検出器のオフセット補正機能を有する乳房放射線画像撮影装置に関するものである。
乳がんの検診を行なう際には、視触診のみでの検診より、乳房専用の放射線画像撮影装置(以下、乳房撮影装置とする)によって撮影したマンモグラフィを組み合わせた方が、早期がんの発見率が上昇するため、乳がん検診では、視触診に加えて(あるいは変えて)、乳房撮影装置を用いた検診が行なわれる。
乳房撮影装置では、放射線を検出する放射線検出器を内包する撮影台に、乳房を載置した状態で、圧迫板によって乳房を押圧し、圧迫板側から乳房に放射線を照射して、乳房を透過した放射線を放射線検出器で受光することにより、乳房の放射線画像を撮影する。
放射線を検出する放射線検出器としては、現在では、放射線を電気信号に変換するフラットパネル型検出器(FPD(Flat Panel Detector))を用いるものがあり、撮影した放射線画像をディスプレイに表示したり、外部のコンピュータに転送する乳房撮影装置が増加している。
放射線検出器にFPDを用いる方法としては、例えば放射線の入射によってアモルファスセレンなどの光導電膜が発した電子−正孔対(e−hペア)を収集して電気信号として読み出す、いわば放射線を直接的に電気信号に変換する直接方式と、放射線の入射によって発光(蛍光)する蛍光体で形成された蛍光体層(シンチレータ層)を有し、この蛍光体層によって放射線を可視光に変換し、この可視光を光電変換素子で読み出す、すなわち放射線を可視光として電気信号に変換する間接方式との、2つの方式がある。
ところで、このFPDを利用する乳房撮影装置において、FPDの画素(放射線検出素子)は、放射線が照射されない状態でも、ある一定の電気信号(ダーク出力)を発生している。このダーク出力は、全ての画素で同じ出力というわけではなく、画素ごとにばらばらの値を発生する。そのため、撮影した放射線画像は、各画素のダーク出力(オフセット)の影響を受けた画像となる。FPDを用いる乳房撮影装置では、このダーク出力の影響を取り除くための画像処理として、オフセット補正が行なわれている。
オフセット補正は、一例として、放射線を照射されていない状態でFPDから画像(ダーク画像(暗データ))を読み出し、このダーク画像をオフセット補正用データとして用い、あるいは、ダーク画像に必要な処理を施してオフセット補正用データを生成し、撮影した放射線画像からオフセット補正用データを減算することで行なわれる。
また、FPDのダーク出力は温度変化等によって経時的に変化する。そのため、所定のタイミングでオフセット補正用データの更新を行なうことも知られている。
また、FPDが放射線を受光する時間(以後、「HV時間」という)によってもオフセット及び後述する残像が変化する。
また、FPDを用いる乳房撮影装置では、FPDから画像データに相当する電気信号を読み出した後にもFPDの内部には画像データに相当する電荷の一部が残留する。この状態で次の撮影をすると、FPD内の残留電荷が残像として次の放射線画像に重畳され、放射線画像が残像の影響を受けた画像となる。
残像は経時と共に減少するため、撮影間隔が空いた場合には、問題にならないが、撮影間隔が短い場合には、前回の撮影における残像の影響を受けた画像となってしまい適正な画像を得ることができない。FPDを用いる乳房撮影装置では、この残像の影響を取り除くための画像処理として、残像補正が行なわれている。
残像補正は、一例として、撮影(曝射)直前に、放射線を照射されていない状態でFPDから画像(暗データ)を読み出し、この暗データに必要な処理を施して残像補正用データを生成し、撮影した放射線画像から残像補正用データを減算することで行なわれる。
すなわち、FPDを用いる乳房撮影装置では、オフセット補正や残像補正を行なうために、放射線を照射されていない状態でFPDから画像(暗データ)を読み出して、オフセット補正用データや残像補正用データを生成している。
たとえば、特許文献1には、電源入力から一定時間後に自動的にキャリブレーションを行ない補正用の画像データを得るキャリブレーション実行手段と、キャリブレーションにより得られる補正用のデータを記憶する記憶手段とを有する放射線画像撮像装置が開示されている。この放射線画像撮像装置では、電源入力から一定時間後に自動的にキャリブレーションを行ない、このキャリブレーションにより放射線未照射時と、被写体を通さない一様な放射線照射時での各画素の信号を得て、補正用の画像データを得ている。
また、特許文献1には、前回のキャリブレーションからの撮影回数が指定回数に達すると、自動的にキャリブレーションを行ない、補正用のデータを取得することも記載されている。
また、特許文献2には、放射線が照射された検出部を駆動して第1の信号値を読み取る第1の読み取り動作と、第1の読み取り動作の前に放射線が照射されることなく検出部を駆動して第2の信号値を読み取る第2の読み取り動作と、第1の読み取り動作の後に放射線が照射されることなく検出部を駆動して第3の信号値を読み取る第3の読み取り動作とを選択的に実行する制御部と、読み出し回路から出力された電気信号を処理する信号処理部とを含み、信号処理部は、第2の信号値と第3の信号値とから得られた補正用の信号値を第1の信号値から減算する放射線撮像装置が開示されている。この放射線撮像装置では、曝射命令が出るまでオフセット成分出力(第2の信号値)を上書きし続け、曝射命令がされると、X線の曝射が開始され信号値出力(第1の信号値)を取得し、直後にオフセット成分出力(第3の信号値)を取得する。第2の信号値と第3の信号値とを平均して、補正値を得ている。
特開2001−149355号公報 特開2007−75598号公報
しかしながら、特許文献1のように、電源入力時や、指定回数の撮影ごとに補正用の画像データを得る方法では、補正用の画像データを取得した時点と、放射線画像を撮影する時点とでは、撮影装置の状態が異なる場合があり、高精度な補正を行なうことができない。
また、特許文献2のように、曝射命令に応じて、補正用のデータを取得する方法では、放射線画像を撮影するタイミングと近いタイミングで補正用のデータを取得するので補正の精度は高くなる。しかしながら、この方法を乳房撮影装置に利用した場合は、曝射の準備が整った状態で補正用のデータを取得することになるので、患者が乳房を圧迫板によって押圧されている状態で補正用のデータを取得することになる。したがって、患者が乳房を圧迫板によって押圧されている時間が長くなり、患者の負担が増加する。特に、HV時間ごとのオフセットを読み取る場合は、照射までの時間が長くなり、患者の負担が増加する。また、曝射シーケンス中に補正用のデータを取得すると、出力が不安定になることもあり、補正の精度が悪くなる場合もある。
本発明の目的は、前記従来技術の問題点を解決することにあり、精度の高い補正を行なうことができ、かつ、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができる乳房放射線画像撮影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、乳房載置面に載置された乳房を圧迫板で押圧し、放射線源から放射線を照射して、前記乳房を透過した放射線を放射線検出器によって検出することにより、前記乳房の放射線画像を撮影する乳房放射線画像撮影装置において、前記圧迫板を移動する圧迫板移動手段を有し、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線検出器からの暗データの取得、前記放射線源の照射準備、前記放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理、および、前記放射線検出器への電力供給の少なくとも1つを行なうことを特徴とする乳房放射線画像撮影装置を提供するものである。
ここで、前記放射線検出器から前記暗データおよび撮影された放射線画像を取得する画像取得手段を有し、前記画像取得手段は、前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動完了に応じて、前記暗データを取得することが好ましい。
さらに、前記放射線画像に対して、オフセット補正用データを用いてオフセット補正を行なうオフセット補正手段を有し、前記オフセット補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記オフセット補正用データを生成することが好ましい。
また、前記オフセット補正手段は、前回の曝射からの経過時間が所定の撮影経過時間を経過していない場合は、前回のオフセット補正用データを用いて前記放射線画像のオフセット補正を行なうことが好ましい。
また、前記画像取得手段は、前回の曝射からの経過時間に応じて、前記暗データ取得の要否を切り替えることが好ましい。
また、前記放射線画像に対して、残像補正用データを用いて残像補正を行なう残像補正手段を有し、前記残像補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記残像補正用データを生成することが好ましい。
ここで、前記残像補正手段は、前回の曝射からの経過時間が所定の撮影経過時間を経過した場合は、前記放射線画像の残像補正を行なわないことが好ましい。
前記放射線画像に対して、オフセット補正用データを用いてオフセット補正を行なうオフセット補正手段と、前記放射線画像に対して、残像補正用データを用いて残像補正を行なう残像補正手段とを有し、前回の曝射からの経過時間が所定の撮影経過時間を経過した場合は、前記オフセット補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記オフセット補正用データを生成して、前記放射線画像のオフセット補正を行ない、前記撮影経過時間を経過していない場合は、前記オフセット補正手段は、前回のオフセット補正用データを用いて前記放射線画像のオフセット補正を行ない、前記残像補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記残像補正用データを生成して、前記放射線画像の残像補正を行なうことが好ましい。
また、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線源の照射準備を行なうことが好ましい。
ここで、前記放射線源の照射準備は、前記画像取得手段による前記暗データの取得の後に行なわれることが好ましい。
また、前記放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理を行なう消去処理手段を有し、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記消去処理手段が前記消去処理を行なった後に、前記画像取得手段による前記暗データの取得を行なうことが好ましい。
また、前記放射線画像の撮影後、次の撮影までの間に、所定の待機時間が経過した場合には、前記放射線検出器への電力供給を停止しておき、次の撮影の際の、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線検出器への電力供給を再開して、前記画像取得手段による前記暗データの取得を行なうことが好ましい。
また、前記画像取得手段は、前記圧迫板の移動完了前に曝射が指示された場合には、曝射指示に応じて、前記暗データを取得することが好ましい。
ここで、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線源の照射準備を行なうことが好ましい。
あるいは、前記放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理を行なう消去処理手段を有し、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記消去処理手段が前記消去処理を行なうことが好ましい。
あるいは、前記放射線画像の撮影後、次の撮影までの間に、所定の待機時間が経過した場合には、前記放射線検出器への電力供給を停止しておき、次の撮影の際の、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線検出器への電力供給を再開することが好ましい。
さらに、前記圧迫板の押圧力を測定する圧力測定手段を有し、前記圧迫板移動手段は、前記圧力測定手段が測定した前記押圧力が所定圧力になった時点で、前記圧迫板の移動を停止することが好ましい。
ここで、前記押圧力が所定圧力になり、前記圧迫板移動手段が前記圧迫板の移動を停止した時点を、前記圧迫板の移動完了とすることが好ましい。
また、前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動開始後、最初に停止した時点を、前記圧迫板の移動完了とすることが好ましい。
また、前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動停止後、所定時間が経過した時点を、前記圧迫板の移動完了とすることが好ましい。
また、前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動開始後、前記圧迫板と前記乳房載置面との距離が所定距離以下となって、前記圧迫板の移動を最初に停止した時点を、前記圧迫板の移動完了とすることが好ましい。
また、前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動開始後、前記圧迫板と前記乳房載置面との距離が所定距離以下となり、かつ、前記圧迫板の移動停止後、所定時間が経過した時点を、前記圧迫板の移動完了とすることが好ましい。
本発明は、乳房放射線画像撮影装置において、圧迫板の移動完了に応じて、すなわち、圧迫板の移動完了をトリガとして、オフセット補正用データや残像補正用データを生成するための暗データを取得する。そのため、本発明によれば、患者が乳房を押圧されている時間が短く、かつ、放射線画像を撮影するタイミングと近いタイミングで、曝射前の、圧迫板が停止した状態のときに暗データを取得するので、患者の負担を増加させることなく、高精度なオフセット補正または残像補正を行なうことができ、誤診を引き起こす可能性のきわめて低い、高品質な画像を提供することができる。
本発明の乳房放射線画像撮影装置の構成を概念的に表す一実施形態の図である。 図1に示す乳房放射線画像撮影装置の撮影台を概念的に示す図である。 図1に示す乳房放射線画像撮影装置の画像処理部の構成を表すブロック図である。 図1に示す乳房放射線画像撮影装置による放射線画像撮影を説明するためのフローチャートである。 図1に示す乳房放射線画像撮影装置によるオフセット補正データの取得を説明するためのフローチャートである。 放射線の曝射準備の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の乳房放射線画像撮影装置の他の一例の一部を拡大して示す図である。 本発明の乳房放射線画像撮影装置の他の一例の画像処理部の構成を表すブロック図である。 図8に示す乳房放射線画像撮影装置による放射線画像撮影を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の乳房放射線画像撮影装置について、添付の図面に示される好適実施例を基に、詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の乳房放射線画像撮影装置の構成を概念的に表す図である。図1に示すように、乳房放射線画像撮影装置(以下、乳房撮影装置ともいう)10は、基本的に、撮影台12と、放射線照射部14と、圧迫手段16と、アーム18と、基台20と、X線照射用の高圧電源22と、画像処理部30(図3参照)とを有して構成される。図示例の乳房撮影装置10は、後に詳述する本発明の特徴である、オフセット補正用データを生成するための暗データの取得タイミング以外は、基本的に、通常の乳房放射線画像撮影装置と同様のものである。なお、図1等において、図中の符号Mは乳房を、同Hは被写体(その胸壁)を、それぞれ概念的に示している。
図示例の乳房撮影装置10において、アーム18は2箇所で略直角に折り曲げられた略C字状のものであり、上端部には放射線照射部14が、下端部には撮影台12が、それぞれ固定され、放射線照射部14と撮影台12との間に圧迫手段16が固定されている。
このアーム18は、軸24によって基台20に支持されている。基台20の内部には、軸24の回転手段および昇降手段が内蔵されている。アーム18すなわち撮影台12および放射線照射部14は、昇降手段による軸24の昇降によって昇降され、また、回転手段による軸24の回転によって回転(図1紙面と垂直方向に回転)されて、角度を調整されてMLO撮影等に対応する。
また、放射線照射部14にはアーム操作手段26aが設けられ、アーム18にはアーム操作手段26bが設けられる。さらに、基台20には、圧迫板操作手段28aが設けられ、押圧手段16には圧迫板操作手段28cが設けられる。
図示例において、アーム操作手段26aは放射線照射部14の側面に、アーム操作手段26bはアーム18の側面に設けられており、共に、アーム18の回転および昇降を行なうためのスイッチや、光照射野の点灯スイッチ等が設けられている。また、圧迫板操作手段28aは、ケーブル28bで基台20に接続されたフットペダル型の操作手段で、後述する圧迫板48の昇降を行なうスイッチが設けられている。また、圧迫板操作手段28cは、押圧手段16に設けられた手動のダイヤル型の操作手段で、ダイヤルの回転量に応じて圧迫板48の昇降を行なうダイヤル式スイッチが設けられている。
放射線照射部14は、乳房M(FPD56)に放射線を照射する部位であり、公知の乳房撮影装置と同様に、放射線の線源、放射線の照射野を規制するコリメータ、線源を駆動する駆動手段等を有して構成される。
圧迫手段16は、撮影時に撮影台12に乳房Mを圧迫するものであり、乳房Mを撮影台12に圧迫する圧迫板48と、この圧迫板48の昇降手段50とを有する。圧迫板48は、昇降手段50に着脱自在に構成されており、一例として、通常サイズの乳房Mに対応する18×24cmサイズの物と、大きな乳房Mに対応する24×30cmサイズの物とが用意されている。
図示例の乳房撮影装置10において、圧迫板48は、基本的に、公知の乳房放射線画像の撮影装置に設けられる、公知の圧迫板である。
また、昇降手段50は、モータ等により駆動して圧迫板48を昇降させる、公知の乳房撮影装置に設けられる、公知の昇降手段である。
また、昇降手段50は、後述する画像処理部30がオフセット補正用データを生成するための暗データをFPD56から読み出すトリガとなる、圧迫板48の移動および停止の信号を画像処理部30(制御手段70)に供給する。
乳房撮影装置10は、通常の乳房放射線画像撮影装置と同様に、FPDが有するダーク出力に起因する画質劣化を防止するために、オフセット補正を行なう。また、オフセット補正は、通常の乳房撮影装置と同様に、FPDが放射線を照射されていない状態の画像(出力)、すなわち暗データ(暗画像(暗電流))から生成したオフセット補正用データを用いて行なう。
ここで、本発明の乳房撮影装置10においては、昇降手段50による圧迫板48の移動が完了したときに、画像処理部30(データ処理手段60)は、オフセット補正用データ生成のために、FPD56から暗データを読み出す。すなわち、本発明の乳房撮影装置においては、圧迫板48の移動完了をトリガとして、暗データの読み出しを行なう。具体的には、図示例においては、昇降手段50による圧迫板48の移動が行なわれて、停止した後、圧迫板48の移動が停止した状態で所定の時間が経過したときを圧迫板48の移動完了として、画像処理部30は、昇降手段50からの信号に応じて、FPD56から、オフセット補正用データを生成するための暗データを読み出す。
本発明において、圧迫板48の移動完了と判断するタイミングは、例えば、撮影の条件等の設定がされた後、撮影を待つ状態にある時に、圧迫板48が移動を開始して最初に停止した時を、圧迫板48の移動完了と判断してもよい。
しかしながら、例えば、ダイヤル式の圧迫板操作手段28cによって圧迫板48を操作した場合には、ダイヤルの持ち直し等が必要であるため、圧迫板48の動きは断続的にならざるを得ない。また、フットスイッチである圧迫板操作手段28aによって圧迫板48を操作した場合であっても、一度、圧迫板48を停止した後、再度、圧迫板48の位置の微調整を行なう可能性も有る。従って、圧迫板48の移動開始後、最初に移動を停止した時点を圧迫板48の移動完了と判断すると、実際には、未だ、圧迫板48の移動が完了していない状態である可能性が有り、すなわち、圧迫板48の移動完了を誤検出してしまう可能性が有る。
これに対し、一度、移動して停止した圧迫板48が、ある程度の時間、停止状態に有る場合には、次いで、曝射指示が出される可能性が高い。すなわち、圧迫板48が移動して停止した後、所定時間が経過した時点を、圧迫板の移動完了とすることにより、圧迫板48の移動完了をより正確に検出でき、誤検出を大幅に低減することができる。
この圧迫板の停止後、移動完了とするまでの所定時間には、特に限定はない。本発明者らの検討によれば、一般的に、圧迫板の移動停止後、0.5秒以上、停止状態となれば、多くの場合、次いで、放射線画像の撮影指示(曝射指示)が出されるので、上記時間を圧迫板の停止後、移動完了とするまでの所定時間とするのが、好ましい。
また、圧迫板の停止後、移動完了とするまでの所定時間は、調整可能であってもよい。すなわち、本発明の乳房撮影装置10は、この所定時間の調整手段を有してもよい。
さらに、圧迫板の停止後、移動完了とするまでの所定時間が経過する前に、放射線画像の撮影指示が出された場合には、その時点で、放射線画像の撮影前に、オフセット補正用の暗データを読み出してもよい。なお、この際に、読み出しを行なわない場合には、前回取得した暗データで、オフセット補正を行なってもよい。
以上の点に関しては、以下の態様も、同様である。
本発明において、圧迫板48の移動完了の判断は、上記の例に限定はされず、各種の態様が利用可能である。
例えば、センサによる位置検出手段や、昇降手段50の移動および停止の信号から、圧迫板48と、撮影台12(載置面12a)との間の距離を検出し、圧迫板48と、撮影台12との間の距離が所定の距離以下となって、圧迫板48が最初に停止した時を、圧迫板48の移動完了と判断してもよい。あるいは、同様に、圧迫板48と、撮影台12との間の距離が所定の距離以下となって、かつ、圧迫板48が停止状態で所定の時間が経過した時を、圧迫板48の移動完了と判断してもよい。
ここで、圧迫手段16は、好ましい態様として、さらに、乳房Mを圧迫する圧迫板48の押圧力を測定する圧力測定手段(図示省略)を有しており、測定した圧迫板48の押圧力が、所定圧力を超えた時点で、昇降手段50による圧迫板48の移動を停止する。
圧迫板48の押圧力を測定する圧力測定手段には、特に限定はなく、ひずみゲージ(センサ)等の、種々の公知の圧力を測定する装置を用いることができる。
また、測定した押圧力が所定圧力を超えた場合には、アーム18の移動を禁止するようにしてもよい。
本発明においては、これを利用して、圧力測定手段が測定した圧迫板48の押圧力が、所定の圧力を超えて、圧迫板48の移動を自動停止した時に、圧迫板48の移動が完了したと判断してもよい。すなわち、圧力測定手段が測定する、圧迫板48が乳房Mを圧迫する押圧力が、所定圧力を超えた時に、昇降手段50は、圧迫板48の移動を停止する。画像処理部30には、圧力測定手段から圧迫板48の押圧力が所定圧力を超えた旨の信号と、昇降手段50から圧迫板48が停止した旨の信号が供給され、画像処理部30は、これらの信号から、圧迫板48の移動が完了したと判断して、オフセット補正用データを生成するための暗データをFPD56から読み出す。
また、圧迫板48の押圧力が所定圧力を超え、圧迫板48の移動を自動停止した後、所定時間経過後を圧迫板の移動完了と判断してもよい。
また、上記圧迫板の移動完了の判定手段を複数有し、最初に圧迫板の移動完了が判定できたもので、圧迫板の移動完了を判定してもよい。
ここで、図示例においては、好ましい態様として、圧迫板48の移動が完了したときに、前回の曝射から所定時間が経過していない場合には、画像処理部30は、オフセット補正用データを生成するための暗データを、FPD56から取得しない。
一般的に、FPDにおいて、放射線画像の撮影後には、放射線画像を読み出した後にも、FPD内に放射線による電荷が残存する、いわゆる残像が残ってしまう。残像は経時と共に低減するが、残像が残った状態でFPDの暗データを取得すると、暗データに残像が重畳されてしまい、適正なオフセット補正用データを生成することができない。このようなオフセット補正用データを用いた場合には、適正なオフセット補正を行なうことができず、放射線画像の画質劣化の一因となってしまう。
したがって、FPD内の残像が消えるまでの所定の時間が経過する前に、圧迫板の移動が完了した場合には、画像処理部30は、FPD56から暗データを取得しない。このとき、画像処理部30は、前回の撮影に用いたオフセット補正用データを用いて、撮影した放射線画像に対してオフセット補正を行なう。
あるいは、FPD内の残像が消えるまでの所定の時間が経過する前に、圧迫板の移動が完了した場合には、画像処理部30は、FPD56から暗データを取得するものの、この暗データからオフセット補正用データを生成せずに、前回のオフセット補正用データを用いて、放射線画像に対してオフセット補正を行なってもよい。
撮影台12は、上面が乳房Mの載置面12aとなっている中空の筐体であり、図2に模式的に示すように、内部に、散乱線除去グリッド54およびFPD56が配置される。
また、図示は省略するが、撮影台12内には、撮影条件を決定するための、乳房Mを透過した放射線を測定するためのAEC(Automatic Exposure Control)センサ、散乱線除去グリッド54の移動手段等、公知の乳房撮影装置が有する各種の部材が、適宜、配置される。
散乱線除去グリッド54は、散乱放射線がFPD56に入射するのを防止するために放射線画像撮影装置に配置される、公知のグリッドである。
FPD56は、放射線照射部14(線源)が照射して被写体Hの乳房Mを透過した放射線を検出する、公知の放射線画像検出器(放射線固体検出器)である。
本発明において、FPD56は、x−y方向(x方向、および、このx方向と直交するy方向)に、2次元的に放射線を検出する画素が配列された、各種の放射線画像撮影装置に利用される、公知のFPD(Flat Panel Detector(フラットパネル検出器))である。
従って、本発明において、FPD56は各種のものが全て利用可能である。すなわち、アモルファスセレン等の光導電膜を有し、放射線の入射によって光導電膜が発した電荷(電子−正孔対(e−hペア))を収集して電化信号として読み出す、いわゆる直接方式のFPDでも、「CsI:Tl」などの放射線の入射によって発光(蛍光)する蛍光体で形成されたシンチレータ層とフォトダイオードとを用い、放射線の入射によるシンチレータ層の発光をフォトダイオードで光電変換して、電気信号として読み出す、いわゆる間接方式のFPDでもよい。
FPD56が撮影した乳房Mの放射線画像(FPD56の出力信号)は、画像処理部30に出力される。
画像処理部30は、FPD56が出力した出力信号を処理して、モニタ32による表示や、プリンタ34でのプリント出力、さらには、ネットワークや記録媒体を用いた出力に対応する画像(画像データ(画像信号))とするものである。図示例の撮影装置10において、画像処理部30は、図3に概念的に示すように、データ処理手段60と、画像処理手段62とを有する。
このような画像処理部30は、一例として、1台もしくは複数台のコンピュータやワークステーションで構成されるものであり、図示した部位以外にも、必要に応じて、各種の操作や指示の入力等をするためのキーボードやマウス等を有している。
また、画像処理部30(画像処理部30を構成するコンピュータ等)は、乳房撮影装置10の全体の制御や管理を行なうものであり、乳房撮影装置10の動作を制御し、また、管理する制御手段70を有している。
データ処理手段60は、FPD56の出力信号に、A/D変換やlog変換等の所定の処理を施して、乳房Mの放射線画像(その画像データ(画像信号))に変換し、画像処理手段62の所定部位に供給するものである。
また、前述のように、データ処理手段60は、圧迫板48の移動が完了したときに、放射線画像のオフセットを補正するオフセット補正用データを生成するための暗データを、FPD56から読み出して、画像処理手段62の補正用データ生成手段64に供給する。
画像処理手段62は、データ処理手段60から供給された放射線画像に、所定の画像処理を施してモニタ32などによる画像表示、プリンタ34などによるプリント(ハードコピー)の出力、ネットワークや記憶媒体への出力等に対応する、出力用の放射線画像(その画像データ)として、モニタ32、プリンタ34、およびネットワーク等の指示された部位に出力するものである。
画像処理手段62が行なう画像処理には、特に限定は無い。従って、画像処理手段62は、ゲイン補正(シェーディング補正)、欠陥画素補正、残像補正、階調補正、濃度補正、放射線画像をモニタ表示やプリント出力等の出力用画像に変換するデータ変換など、各種の放射線画像撮影装置や画像処理装置で行なわれている画像処理が、全て利用可能である。また、これらの補正は、全て、公知の方法で行なえばよい。
前述のように、FPD56の画素(放射線検出素子)は、放射線が照射されていない状態(暗時)でも、ある一定の電気信号(ダーク出力)を発生している。このダーク出力は、全ての画素で同じ出力ではなく、画素ごとにばらばらの値を発生している。そのため、撮影した放射線画像は、各画素のダーク出力(オフセット)の影響を受けた画像となる。
図示例において、画像処理手段62は、FPD56のダーク出力(オフセット)の影響を補正するオフセット補正も行なうものであり、圧迫板48の移動が完了したときにFPD56の暗データ(ダーク出力)を取得し、オフセット補正用データを生成して、撮影した放射線画像データに対して、オフセット補正を施すための、補正用データ生成手段64と、オフセット補正手段66とを有する。
補正用データ生成手段64は、圧迫板48の移動が完了したときに、データ処理手段60がFPD56から取得した暗データから、放射線画像のオフセット補正に用いるオフセット補正用データを生成するものである。
図示例においては、一例として、オフセット補正用データの更新のために、FPD56から取得してデータ処理手段60が処理した暗データを、そのまま、新たなオフセット補正用データとして用いる。
しかしながら、オフセット補正用データの生成方法は、上記例に限定はされず、例えば、あらかじめ登録されているオフセット補正用データと、取得した暗データの平均をとり、その平均データをオフセット補正用データとする方法や、連続して取得した複数の暗データの平均データを、オフセット補正用データとする方法など、種々の公知のオフセット補正用データの生成方法が利用可能である。
補正用データ生成手段64は、生成したオフセット補正用データを、オフセット補正手段66に供給する。
オフセット補正手段66は、撮影した放射線画像のオフセット補正を行なう部位である。
オフセット補正手段66は、一例として、補正用データ生成手段64から供給されたオフセット補正用データを、撮影した放射線画像から減算することにより、放射線画像にオフセット補正を行なう。なお、本発明において、オフセット補正の方法には限定は無く、暗データから生成したオフセット補正用データを用いる公知の方法が、すべて利用可能である。
次に、図1、図3および図4に示す撮影のワークフローを参照して、乳房撮影装置10における撮影の作用を説明する。
撮影に先立ち、技師が撮影の条件等の設定(撮影メニュー登録)を行なう。
次に、乳房Mの大きさに応じた圧迫板48が装着され、アーム18を昇降回転させ、放射線照射部14および撮影台12の位置と、患者の位置とを調整する。技師による指示が出されると、昇降手段50により圧迫板48が降下して、患者の乳房を圧迫する。圧迫板48の移動が完了すると、データ処理手段60は、FPD56の暗データを読み出し、補正用データ生成手段64が、オフセット補正用データを生成する。
ここで、図5に示すフローチャートを参照して、オフセット補正用データの生成方法についてより詳しく説明する。
技師が、圧迫板操作手段28(28aおよび28c)を操作して、圧迫板48の移動を開始すると、制御手段70は、昇降手段50から供給される圧迫板48の移動停止状態を表す信号から、圧迫板48の移動開始を検知する。
技師が、圧迫板操作手段28(28aおよび28c)による圧迫板48の移動を停止すると、制御手段70は、昇降手段50から供給される圧迫板48の移動停止状態を表す信号を受け、停止状態で所定時間が経過した時点で、圧迫板48の移動完了を検知する。
なお、本発明において、圧迫板48の移動完了と検知は、この方法に限定されないのは、前述の通りであり、例えば、圧迫手段16に設けられた圧力測定手段が測定した圧迫板48の押圧力が、所定圧力を超え、圧迫板48が自動で停止したときにも、制御手段70は、昇降手段50から供給される圧迫板48の移動停止状態を表す信号と、圧力測定手段から供給される圧迫板48の押圧力を表す信号とから、圧迫板48の移動完了を検知してもよい。
圧迫板48の移動完了を検知したら、データ処理手段60が、FPD56から暗データを取得し、補正用データ生成手段64に供給する。補正用データ生成手段64は、データ処理手段60から供給された暗データからオフセット補正用データを生成する。
なお、圧迫板48の移動完了を検知したときに、前回の曝射から所定時間が経過していない場合には、データ処理手段60は、FPD56から暗データを取得しないで、補正用データ生成手段64は、前回の撮影に用いたオフセット補正用データを新たなオフセット補正用データとするのは前述のとおりである。
圧迫板48の移動完了後、技師により撮影の指示が出されると、撮影条件に応じて、乳房Mの放射線画像の撮影が行なわれ、FPD56に乳房Mの放射線画像が撮影される。
FPD56からの出力信号は、データ処理手段60に供給され、ここで、所定の処理が行なわれて放射線画像とされ、オフセット補正手段66に供給される。
オフセット補正手段66は、補正用データ生成手段64から供給されたオフセット補正用データを用いて、撮影した放射線画像にオフセット補正を行なう。
画像処理部30は、オフセット補正手段66がオフセット補正を行なった放射線画像を、モニタ32やプリンタ34による画像出力に対応する放射線画像(画像データ)として、対応する部位に出力する。
放射線画像を受け取ったモニタ32やプリンタ34は、放射線画像を可視像として再生/出力する。
前述のように、電源入力時にオフセット補正用の画像データを得る場合は、補正用の画像データを取得した時点と、放射線画像を撮影する時点とでは、撮影装置の状態が異なる場合があり、高精度に補正を行なうことができない。また、撮影装置の状態が変化しないように電源オンの状態を保つと消費電力が増加する。
また、曝射命令に応じて、補正用の画像データを取得する場合は、放射線画像の撮影と近いタイミングで補正用の画像データを取得するので、補正の精度は高くなるものの、乳房Mを圧迫板によって押圧する時間が長くなり、患者の負担が増加する。また、曝射シーケンス中に補正用のデータを取得すると、出力が不安定になることもあり、補正の精度が悪くなる場合もある。
これに対し、本発明によれば、このように、乳房を押圧する圧迫板の移動が完了したとき、かつ、曝射前に、オフセット補正用データを生成するための暗データを取得するので、放射線画像の撮影と近いタイミングで暗データを取得でき、撮影した放射線画像に精度の高いオフセット補正を行なうことができ、かつ、曝射命令がなされた場合にすぐに撮影を行なうことができ、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができる。また、撮影の直前にオフセット補正用のデータを取得するので、装置を使用しない時は装置の電源をオフにして、撮影を行なうときに装置の電源をオンして撮影を行なっても精度良く補正することができるので、消費電力を低減することができる。
ここで、乳房を押圧する圧迫板の移動中にオフセット補正用データを生成するための暗データを取得した場合も、放射線画像の撮影と近いタイミングで暗データを取得でき、かつ、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができる。
しかしながら、圧迫板の移動中に暗データを取得すると、圧迫板を移動させる昇降手段であるモータの電磁波の影響や、圧迫板の移動に伴う乳房撮影装置の振動の影響などにより、取得した暗データにノイズが発生してしまい、これを用いてオフセット補正用データを生成して、撮影した放射線画像に対してオフセット補正を行なっても、補正の精度が悪くなってしまう場合がある。
これに対して、本発明では、圧迫板の移動が完了したときに、オフセット補正用データを生成するための暗データを取得するので、圧迫板の移動中に発生するノイズの影響を受けていない暗データを取得することができ、高精度な補正を行なうことができる。
また、乳房撮影装置10では、圧迫板の移動が完了したときに、前回の曝射から所定時間が経過していない場合には、暗データを取得せず、あるいは、取得してもこれを使用せず、前回のオフセット補正用データを用いて、撮影した放射線画像に対してオフセット補正を行なったが、本発明は、これに限定はされず、曝射後、FPD内に残存する残像の影響を低減できればよい。
例えば、前回の曝射から所定の時間が経過する前に、圧迫板の移動が完了し、暗データを取得した場合には、取得した暗データに残像を補正する残像補正を行ない、これを用いてオフセット補正用データを生成し、撮影した放射線画像のオフセット補正を行なってもよい。
また、本発明においては、圧迫板の移動完了に応じて暗データを取得するモードと、撮影指示に応じて暗データを取得するモードとを切替可能にしてもよい。
また、乳房撮影装置10においては、圧迫板48の移動完了に応じて、オフセット補正用データを生成するための暗データを、FPD56から読み出すものとしたが、これに加えて、他の動作を行なう構成としてもよい。
例えば、圧迫板48の移動完了に応じて、放射線照射部14の放射線の線源(管球)への高電圧の印加、ターゲットの陽極回転、コリメータの調整等の放射線の曝射準備を行なう構成としてもよい。
通常、放射線画像撮影装置において、放射線の曝射準備は、撮影指示(曝射指示)が出されてから行なわれる。しかしながら、乳房撮影装置において、撮影指示が出されてから、放射線の曝射準備を行なうと、圧迫板によって患者の乳房が圧迫されている時間が長くなり、患者の負担が増加する。
これに対して、圧迫板48の移動完了に応じて、放射線照射部14の曝射準備を行なうことにより、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができ、患者の負担を低減することができる。
ここで、放射線照射部14の放射線曝射準備は、圧迫板48の移動完了に応じて、FPD56から、オフセット補正用データを生成するための暗データを読み出した後に、行なうことが好ましい。
放射線曝射準備の後に、暗データの読み出しを行なうと、放射線管球への高電圧の印加等の影響により、取得した暗データにノイズが発生してしまうおそれがある。これに対して、暗データの読み出し後に、放射線曝射準備を行なうことにより、放射線管球への高電圧印加等によるノイズの影響を受けていない暗データを取得でき、高精度な補正を行なうことができる。
なお、放射線の曝射準備完了後、撮影指示(曝射指示)が出される前に、撮影を中断するような指示がある場合、および、放射線の曝射準備から、一定時間経過した場合には、放射線照射部14の曝射待機状態を解除、すなわち、放射線管球への高電圧印加等を停止する。
撮影を中断する指示としては、例えば、圧迫板48による乳房の圧迫を解除する指示が出された場合、登録されている撮影メニューが削除された場合、撮影待ち状態からぬけた場合、緊急停止の指示が出された場合、および、圧迫板48を撮影台とは反対の方向に移動させる指示が出された場合などである。
図6に示すフローチャートを用いて放射線の曝射準備の動作を説明する。
撮影条件が設定された状態で、圧迫板48が移動完了すると、移動完了に応じて、暗データを取得する。さらに、放射線照射部14の曝射準備を行ない、放射線の曝射待機状態となる。ここで、撮影指示が出る前に、撮影(曝射)を中断する指示がある場合、および、曝射準備から所定の経過時間が経過した場合には、放射線の曝射待機状態を解除する。撮影(曝射)を中断する指示がなく、曝射準備から所定の経過時間が経過する前に、撮影指示が出された場合には、撮影(曝射)を行なう。
また、放射線照射部14で曝射待機状態が解除された後、技師により撮影の指示が出された場合には、再度、放射線照射部14の放射線曝射準備を行ない、曝射準備が完了した後、曝射(撮影)を行う。
また、放射線照射部14が、圧迫板48の移動完了に応じて、放射線の曝射準備を行なうモードと、撮影指示(曝射指示)が出されてから放射線の曝射準備を行なうモードとを切替可能としてもよい。
また、圧迫板48の移動完了に応じて、FPD56への電力供給を再開する構成としてもよい。
すなわち、放射線画像の撮影から、次の撮影までの間隔が長い場合、例えば、何らかの操作が行なわれずに所定の待機時間が経過した場合、あるいは、待機状態とする旨の指示が出た場合などには、FPD56への電力供給を、一旦、停止する。次の撮影に際し、圧迫板48の移動完了に応じて、FPD56への電力供給を再開する。FPD56へ電力が供給されたら、FPD56から暗データを読み出す。
このように、撮影を行なわない時には、FPD56への電力供給を停止しておき、圧迫板48の移動完了に応じて、FPD56への電力供給を再開する構成とすることにより、消費電力を低減することができ、また、撮影の直前にオフセット補正用データを生成するための暗データを取得するので、精度良く補正することができる。
ここで、図示例の乳房撮影装置10においては、前回からの撮影間隔が短く、FPD56に残像がある場合には、暗データを取得しない構成としたが、本発明は、これに限定はされず、FPD56の残像を消去する消去処理手段を有する構成としてもよい。
図7は、本発明の乳房撮影装置の他の一例の一部を拡大して示す部分拡大図である。なお、図7に示す乳房撮影装置80は、図2に示す乳房撮影装置10において、撮影台12に代えて、消去処理手段84を備える撮影台82を有する以外は、同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行なう。
撮影台82の内部には、散乱線除去グリッド54、FPD56および消去処理手段84が配置される。
消去処理手段84は、消去光をFPD56に当てることにより、FPD56に蓄積されている残像(不要な電荷)を除去するものである。
消去処理手段84は、FPD56の放射線受光面と略同じ大きさの発光面を有しており、発光面を、FPD56の裏面(放射線が入射する面とは反対側の面)に対面して配置される。消去処理手段84の発光面には、LEDや冷陰極管等の光源が複数、配列されており、面状に発光する。
消去処理手段84は、撮影の直前に行なうFPD56からの暗データの読み出しの前に、FPD56に消去光を当てて、FPD56に蓄積されている前回の撮影の際の残像を消去する消去処理を行なう。
消去処理手段84によって、FPD56に蓄積されている残像を消去した後、FPD56から、オフセット補正用データを生成するための暗データの読み出しを行なうことにより、残像の影響を受けていない暗データを取得でき、高精度なオフセット補正を行なうことができる。また、放射線画像の撮影においても、FPD56に蓄積されている残像を消去した後に放射線画像の撮影を行なうので、残像の影響を受けていない放射線画像を得ることができる。
ここで、消去処理手段84による消去処理も、圧迫板48の移動完了をトリガとして、行なうことが好ましい。すなわち、圧迫板48の移動完了に応じて、消去処理手段84がFPD56に消去光を当てて、FPD56に蓄積されている残像を消去した後、データ処理手段60が、FPD56から、オフセット補正用データを生成するための暗データを読み出す。
圧迫板48の移動完了に応じて、消去処理手段84による消去処理を行なうことにより、暗データの取得直前(撮影直前)にFPD56に蓄積されている残像を確実に消去することができるので、より高精度な暗データを取得でき、これにより、高精度なオフセット補正を行なうことができる。
また、圧迫板48の移動完了を検知したときに、前回の曝射から所定時間が経過していない場合にのみ、消去処理手段84は、消去処理を行ない、前回の曝射から所定時間が経過している場合には、消去処理手段84による消去処理は、行なわない構成としてもよい。前回の曝射から所定時間が経過して、FPD56に蓄積してる残像が減少している場合には、消去処理を行なわないことにより、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができ、患者の負担を低減することができる。
ここで、図示例の乳房撮影装置10においては、圧迫板48の移動完了に応じて取得した暗データを、オフセット補正用データの生成に用いる構成としたが、本発明は、これに限定はされず、取得した暗データから残像補正用データを生成し、残像補正を行なう構成としてもよい。
図8は、本発明の乳房撮影装置の他の一例における画像処理部を示すブロック図である。なお、図8に示す乳房撮影装置100の画像処理部102は、図3に示す乳房撮影装置10の画像処理部30において、画像処理手段62に代えて、画像処理手段104を有する以外は、同じ構成を有するので、同じ部位には、同じ符号を付し、以下の説明は異なる部位を主に行なう。
画像処理手段104は、制御手段70からの指示に応じて、データ処理手段60から供給された放射線画像に、所定の画像処理を施して、モニタ32やプリンタ34等の部位に出力するものである。また、画像処理手段104は、オフセット補正を行なうためのオフセット補正用データの更新(生成)も行なう。
図示例において、画像処理手段104は、放射線画像にオフセット補正および残像補正を施すものであり、オフセット補正部108および残像補正手段110を有する。また、画像処理手段104は、前の撮影から、オフセット補正用データの更新のための暗データ取得までの経過時間が、所定の時間を経過しているか否かを判定する経過時間判定手段106を有する。
オフセット補正部108は、撮影した放射線画像にオフセット補正を行なう部位であり、オフセット補正用データを更新する補正用データ更新手段112と、オフセット補正に使用するオフセット補正用データを記憶しておく補正用データ登録部114と、オフセット補正手段66とを有する。
画像処理手段104は、オフセット補正手段66には、放射線画像を、補正用データ更新手段112には、暗データを、それぞれ、供給する。また、オフセット補正手段66、補正用データ登録部114および補正用データ更新手段112には、制御手段70から暗データの読み出しの情報、後述する経過時間判定結果の情報等の必要な情報や制御信号が送られる。また、オフセット補正手段66は、オフセット補正後の画像データ(放射線画像)を、残像補正手段110に供給する。
オフセット補正手段66は、補正用データ登録部114に登録されたオフセット補正用データを読み出して、このオフセット補正用データを放射線画像(データ)から減算することにより、放射線画像にオフセット補正を行なう。
補正用データ更新手段112は、後述する経過時間判定の結果、前回の撮影(曝射)から暗データ取得までの間に、所定の時間が経過している場合に、データ処理手段60から供給された暗データを用いて、オフセット補正用データを生成し、生成したオフセット補正用データを、新しいオフセット補正用データとして、補正用データ登録部114に登録することにより、オフセット補正用データを更新する部位である。
補正用データ登録部114は、補正用データ更新手段112から供給されたオフセット補正用データを登録(記憶)する部位である。
経過時間判定手段106は、前回の撮影(曝射)から暗データ取得までの間に、FPD56に蓄積された残像が消滅する、所定の残像消滅時間が経過したか否かを判定する部位である。
すなわち、経過時間判定手段106は、予め設定された残像消滅時間を記憶している。また、経過時間判定手段106には、撮影(曝射)を行なった旨の情報、および、データ処理手段60がオフセット補正用データを更新するための暗データを取得した旨の情報が供給される。経過時間判定手段106は、残像消滅時間と、これらの情報を用いて、オフセット補正用データの更新および残像補正のどちらを行なうかを判定する。
経過時間判定手段106は、経過時間の判定結果を補正用データ更新手段112および残像補正手段110に供給する。
なお、撮影(曝射)後、残像が暗データ、すなわち、生成するオフセット補正用データに悪影響を及ぼさなくなるまで減少する残像消滅時間は、要求される放射線画像の画質、要求されるオフセット補正の精度等に応じて、実験やシミュレーションによって、適宜、求めればよい。
また、要求されるオフセット補正の精度等に応じて、残像消滅時間を適宜、設定可能としてもよい。
また、撮影時の放射線量に応じて、残像消滅時間が設定されるようにしてもよい。
残像補正手段110は、オフセット補正部108から供給されたオフセット補正後の放射線画像に対し、残像補正を行なう部位である。残像補正手段110は残像補正後の放射線画像を次工程、図示例では、モニタ32およびプリンタ34に供給する。
前述のように、FPD56の内部には、前回の放射線画像を読み出した後も、画像データに相当する電荷が残留し、この残留電荷が、前回の撮影の残像として、次の画像に重畳して、画像に悪影響を与えてしまう。残像補正手段110は、この前回の撮影の残像による悪影響すなわち画質劣化を防止するため、放射線画像に残像補正を行なう部位である。
残像補正手段110には、画像処理手段104からは暗データが供給され、オフセット補正部108からはオフセット補正後の放射線画像が供給され、経過時間判定手段106からは経過時間の判定結果が供給される。
残像補正手段110は、経過時間の判定結果、前回の撮影(曝射)から暗データ取得までの間に、所定の残像消滅時間が経過していない場合に、供給された暗データから残像補正用データを生成して、この残像補正用データをオフセット補正後の放射線画像から減算することにより、残像補正を行なう。
ここで、残像補正手段110は、FPD56が放射線を受光する時間(HV時間)に応じた係数を暗データに乗算して残像補正用データを生成する。
なお、本発明において、残像補正は、この方法に限定はされず、放射線画像撮影装置で行なわれている公知の残像補正方法が、各種利用可能である。
また、残像補正用データの生成方法もこれに限定はされず、例えば、暗データの取得から撮影までの経過時間に応じて残像量を補正する方法等、放射線画像撮影装置で行なわれている公知の残像補正方法が、各種利用可能である。
次に、図9に示す撮影のワークフローを参照して、乳房撮影装置100における撮影の作用を説明する。
乳房撮影装置100では、起動後、暗データを取得して、オフセット補正用データを生成し、補正用データ登録部114に登録しておく。
乳房撮影装置100において、n+1回目(nは1以上の整数)の撮影を行う際に、圧迫板の移動完了に応じて、暗データを取得する。ここで、n回目の撮影から、n+1回目の撮影のための圧迫板の移動完了までの経過時間が、残像消滅時間よりも長かったとすると、補正用データ更新手段112は、圧迫板の移動完了に応じて取得した暗データから、オフセット補正用データを生成し、このオフセット補正用データを、補正用データ登録部114に登録する。
その後、撮影が行なわれると、オフセット補正手段66は、撮影により得られた放射線画像に対して、補正用データ登録部114に登録されているオフセット補正用データを用いて、オフセット補正を行ない、次の工程に供給する。
なお、経過時間が、残像消滅時間よりも長い場合には、残像補正手段110による残像補正は行なわれない。
次に、n+2回目の撮影を行う際に、圧迫板の移動完了に応じて、暗データを取得する。ここで、n+1回目の撮影から、n+2回目の撮影のための圧迫板の移動完了までの経過時間は、残像消滅時間よりも短かったとすると、補正用データ更新手段112は、オフセット補正用データを更新しない。
撮影が行なわれると、オフセット補正手段66は、撮影により得られた放射線画像に対して、補正用データ登録部114に登録されているオフセット補正用データ、すなわち、n+1回目の撮影の際に生成されたオフセット補正用データを用いて、オフセット補正を行ない、オフセット補正後の放射線画像を残像補正手段110に供給する。
残像補正手段110は、圧迫板の移動完了に応じて取得した暗データから、残像補正用データを生成し、オフセット補正後の放射線画像に対して、残像補正を行ない、次の工程に供給する。
残像補正手段110による残像補正を行なう場合においても、残像補正用データを生成するための暗データを、圧迫板48の移動完了に応じて、取得するので、放射線画像の撮影と近いタイミングで暗データを取得でき、撮影した放射線画像に精度の高い残像補正を行なうことができ、かつ、曝射命令がなされた場合にすぐに撮影を行なうことができ、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができる。
ここで、乳房撮影装置100においては、圧迫板の移動完了に応じて取得した暗データを、経過時間に応じて、オフセット補正用データの生成、および、残像補正用データの生成に用いたが、本発明は、これに限定はされず、圧迫板の移動完了に応じて取得した暗データを、残像補正用データの生成にのみ用いる構成としてもよい。なお、その際には、オフセット補正用データは、起動時に取得したオフセット補正用データを用いても良いし、各撮影の際の圧迫板の移動完了前に取得した暗データから生成してもよいし、撮影指示に応じて、取得した暗データから生成してもよい。
なお、撮影した放射線画像に精度の高い補正(オフセット補正および残像補正)を行なうことができ、かつ、曝射命令がなされた場合にすぐに撮影を行なうことができ、患者が乳房を押圧されている時間を短くすることができる点で、圧迫板の移動完了に応じて取得した暗データを、オフセット補正用データの生成、および、残像補正用データの生成に用いることが好ましい。
また、乳房撮影装置100は、乳房撮影装置80と同様に、FPD56に蓄積されている残像を除去するための消去処理手段を有していてもよい。前述と同様、消去処理手段を有する場合には、消去処理を行なった後に、暗データの取得を行なえばよい。
消去処理手段によりFPD56の残像を消去し、かつ、撮影した放射線画像に残像補正を行なうことにより、より高精度な画像を得ることができる。
以上、本発明の乳房放射線画像撮影装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行なってもよいのは、もちろんである。
10、80、100 乳房撮影装置(乳房放射線画像撮影装置)
12、82 撮影台
12a 載置面
14 放射線照射部
16 圧迫手段
18 アーム
20 基台
22 高圧電源
24 軸
26a、26b アーム操作手段
28a、28c 圧迫板操作手段
30、102 画像処理部
32 モニタ
34 プリンタ
48 圧迫板
50 昇降手段
54 散乱除去グリッド
56 FPD
60 データ処理手段
62、104 画像処理手段
64 補正用データ生成手段
66 オフセット補正手段
70 制御手段
84 消去処理手段
106 経過時間判定手段
108 オフセット補正部
110 残像補正手段
112 補正用データ更新手段
114 補正用データ登録部
M 乳房
H 胸壁

Claims (21)

  1. 乳房載置面に載置された乳房を圧迫板で押圧し、放射線源から放射線を照射して、前記乳房を透過した放射線を放射線検出器によって検出することにより、前記乳房の放射線画像を撮影する乳房放射線画像撮影装置において、
    前記圧迫板を移動する圧迫板移動手段を有し、
    前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線検出器からの暗データの取得、前記放射線源の照射準備、前記放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理、および、前記放射線検出器への電力供給の少なくとも1つを行なうことを特徴とする乳房放射線画像撮影装置。
  2. 前記放射線検出器から前記暗データおよび撮影された放射線画像を取得する画像取得手段を有し、
    前記画像取得手段は、前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動完了に応じて、前記暗データを取得する請求項1に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  3. さらに、前記放射線画像に対して、オフセット補正用データを用いてオフセット補正を行なうオフセット補正手段を有し、
    前記オフセット補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記オフセット補正用データを生成する請求項2に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  4. 前記オフセット補正手段は、前回の曝射からの経過時間が所定の撮影経過時間を経過していない場合は、前回のオフセット補正用データを用いて前記放射線画像のオフセット補正を行なう請求項3に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  5. 前記画像取得手段は、前回の曝射からの経過時間に応じて、前記暗データ取得の要否を切り替える請求項3または4に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  6. さらに、前記放射線画像に対して、残像補正用データを用いて残像補正を行なう残像補正手段を有し、
    前記残像補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記残像補正用データを生成する請求項2〜4のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  7. 前記残像補正手段は、前回の曝射からの経過時間が所定の撮影経過時間を経過した場合は、前記放射線画像の残像補正を行なわない請求項6に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  8. 前記放射線画像に対して、オフセット補正用データを用いてオフセット補正を行なうオフセット補正手段と、
    前記放射線画像に対して、残像補正用データを用いて残像補正を行なう残像補正手段とを有し、
    前回の曝射からの経過時間が所定の撮影経過時間を経過した場合は、前記オフセット補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記オフセット補正用データを生成して、前記放射線画像のオフセット補正を行ない、
    前記撮影経過時間を経過していない場合は、前記オフセット補正手段は、前回のオフセット補正用データを用いて前記放射線画像のオフセット補正を行ない、前記残像補正手段は、前記画像取得手段が取得した前記暗データを用いて、前記残像補正用データを生成して、前記放射線画像の残像補正を行なう請求項2に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  9. さらに、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線源の照射準備を行なうものであり、
    前記放射線源の照射準備は、前記画像取得手段による前記暗データの取得の後に行なわれる請求項2〜8に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  10. さらに、前記放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理を行なう消去処理手段を有し、
    前記圧迫板の移動完了に応じて、前記消去処理手段が前記消去処理を行なった後に、前記画像取得手段による前記暗データの取得を行なう請求項2〜9のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  11. 前記放射線画像の撮影後、次の撮影までの間に、所定の待機時間が経過した場合には、前記放射線検出器への電力供給を停止しておき、次の撮影の際の、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線検出器への電力供給を再開して、前記画像取得手段による前記暗データの取得を行なう請求項2〜10のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  12. 前記画像取得手段は、前記圧迫板の移動完了前に曝射が指示された場合には、曝射指示に応じて、前記暗データを取得する請求項2〜11のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  13. 前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線源の照射準備を行なう請求項1に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  14. 前記放射線検出器に残存する放射線画像情報の消去処理を行なう消去処理手段を有し、
    前記圧迫板の移動完了に応じて、前記消去処理手段が前記消去処理を行なう請求項1に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  15. 前記放射線画像の撮影後、次の撮影までの間に、所定の待機時間が経過した場合には、前記放射線検出器への電力供給を停止しておき、次の撮影の際の、前記圧迫板の移動完了に応じて、前記放射線検出器への電力供給を再開する請求項1に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  16. 前記圧迫板の押圧力を測定する圧力測定手段を有し、
    前記圧迫板移動手段は、前記圧力測定手段が測定した前記押圧力が所定圧力になった時点で、前記圧迫板の移動を停止する請求項1〜15のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  17. 前記押圧力が所定圧力になり、前記圧迫板移動手段が前記圧迫板の移動を停止した時点を、前記圧迫板の移動完了とする請求項16に記載の乳房放射線画像撮影装置。
  18. 前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動開始後、最初に停止した時点を、前記圧迫板の移動完了とする請求項1〜17のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  19. 前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動停止後、所定時間が経過した時点を、前記圧迫板の移動完了とする請求項1〜18のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  20. 前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動開始後、前記圧迫板と前記乳房載置面との距離が所定距離以下となって、前記圧迫板の移動を最初に停止した時点を、前記圧迫板の移動完了とする請求項1〜19のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
  21. 前記圧迫板移動手段による前記圧迫板の移動開始後、前記圧迫板と前記乳房載置面との距離が所定距離以下となり、かつ、前記圧迫板の移動停止後、所定時間が経過した時点を、前記圧迫板の移動完了とする請求項1〜20のいずれかに記載の乳房放射線画像撮影装置。
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