JP2002159481A - X線撮像装置 - Google Patents
X線撮像装置Info
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Abstract
X線が照射されないときに行わなくてはならなかった。
更に暗電流成分測定中にX線を照射する際には、暗電流
成分の測定を中断しなくてはならなかった。この暗電流
の測定および中断を容易に行うことを目的とする。 【解決手段】 ベッド6の移動を監視する監視装置を有
するテーブル位置記憶装置7によりX線面検出器4の暗
電流成分の測定の可否を決定し、画像処理装置5により
X線照射による画像から暗電流成分による画像を減算す
るように構成した。
Description
なるX線撮像装置において、特にX線検出器の暗電流補
正を的確に行う技術に関する。
I.I.テレビカメラシステムに代わり、X線平面検出
器が注目を浴びている。X線平面検出器はI.I.テレ
ビカメラシステムに比べ、軽量・コンパクトで、更に検
出器入射面の歪がないといった特徴を持っている。しか
し、X線平面検出器においては、検出素子として、フォ
トダイオードが用いられているため、X線が照射されて
いないときにも、わずかながら電流が流れるといった現
象が発生する。これは暗電流と呼ばれている。実際のX
線画像を得るためには、X線平面検出器から出力される
画像データから、この暗電流成分を減算する必要があ
る。この暗電流成分を求め、画像データから減算する事
はオフセット補正(キャリブレーション)と呼ばれてお
り、安定した画像を得るためには、使用者がX線を照射
していない時に随時行うことが望ましい。このオフセッ
トキャリブレーションを安定的に行うには、常時、X線
平面検出器からの暗電流成分を測定してこれを平均化し
ておく必要がある。というのは、X線平面検出器の主要
部であるTFT自体の発熱や周囲温度の変化により、X
線平面検出器からの暗電流成分は常に変化しており、従
って、この変化に応じて、暗電流成分をできるだけ補正
しておく必要がある。
では、一定時間間隔毎に、X線平面検出器の暗電流成分
を測定するので、この測定中にX線を照射することはで
きない。また、オフセットキャリブレーションには、X
線が照射されない場合の画像を数枚取得し、平均した補
正画像を得る工程と、X線照射中に出力される画像か
ら、得られた補正画像を減算して補正する工程から成っ
ている。補正画像を得るためには、画像の平均化を行う
ため、取得枚数は多いほど、安定した補正画像を得るこ
とができる。このため、取得枚数を多くすると、暗電流
計測に時間がかかってしまう問題がある。
率良く暗電流を測定し補正を行えるX線撮影装置を提供
することを目的とする。
に、本発明はベッドに乗せた被検者にX線を照射するX
線源と、このX線源に対向配置され前記被検者の透過X
線を検出するX線検出器とを備えたX線撮像装置におい
て、前記ベッド、X線源及びX線検出器の配置関係を検
出して記憶する位置検出記憶手段と、この位置検出器手
段から読み出した配置関係に基づいて前記X線検出器の
暗電流の計測を制御する計測制御手段と、この計測制御
手段によって計測された暗電流を用いて前記X線検出器
の暗電流補正を行う補正手段とを備えたものである。
ったことを判断し、この準備状態である間に、随時暗電
流の補正を行う事によって、X線を照射する際には、的
確なオフセットキャリブレーションが成されていること
になる。例えば、IVRを行う場合には、X線撮影や透
視を行った後はベッド(テーブル)を移動させて、カテ
ーテルの交換・薬剤の注入準備等の手法を行う事が多
い。よって、関心領域が透視モニター画面から消える過
程移動した場合には、X線を照射しない準備状態に入っ
たことと判断することが可能である。また、準備状態と
判断された時には、補正画像に用いる取得画像枚数を大
幅に増やすことで、安定した補正画像を得ることができ
る。
施例を説明する。図1は実施例に係るX線撮影装置の概
略構成を示す模式図である。本発明でのX線撮影装置
は、被検体MにX線を照射するX線発生器1とX線管
2、X線発生器1を制御するX線制御装置3、被検体M
を透視した放射線を電気信号に変換する2次元配列の検
出素子群から成るX線平面検出器4、X線平面検出器4
から読み出されたデータにより画像を構成する画像処理
装置5、患者を乗せるテーブル6、テーブルの位置を記
憶するテーブル位置記憶装置7、オフセットキャリブレ
ーションが可能か判断するキャリブレーション制御装置
8から構成される。ここで、X線平面検出器4の模式図
を図2に示す。X線平面検出器4は、被検体を透過した
X線を電荷するX線検出物質層と、この電荷を読出し電
気信号に変換するTFTトランジスタで構成されるX線
検出素子アレィ9、TFTトランジスタで変換された電
気信号を増幅する増幅回路10、X線の入射により照射
された電荷量を充電する積分回路11、X線検出物質層
により変換された電荷をTFTトランジスタにより読み
出すタイミングの制御を行うライン制御回路12、アナ
ログ信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ1
3、取得画像を一時ためておくバッファメモリ14、X
線検出器4に電流を供給する電源部15から構成され
る。
を透過し、X線平面検出器4内の検出素子アレィ9に入
射する。この際、X線は透過画像情報を持っている。検
出素子アレィ9に入射したX線は電荷に変換され、ライ
ン制御回路12による読出しタイミングで増幅回路10
に読み出され、増幅される。電荷量は積分回路11によ
って測定され、A/Dコンバータ13に受け渡される。
受け渡されたアナログ信号はデジタル信号に変換された
バッファメモリ14に蓄積される。まとまった画像情報
がバッファメモリ14に蓄積された時点で、画像処理装
置3に転送され処理され、画像が構成される。
常、術者はX線を照射し撮影または透視を行った後に
は、テーブルを移動させて、開空間において手法を行
う。この状態を図示したものが、図3である。テーブル
位置記憶装置7は常にテーブルの位置を監視する監視装
置を有する。現在用いられているテーブル6には自動的
に位置を変換する機能の付いた物もあり、これらのテー
ブルは位置検出機構が設置されているので、この出力を
利用することができる。テーブル位置記憶装置7が最初
にX線を照射した際の位置を記憶しておき、定めた距離
X以上をテーブルが移動した時には、オフセットキャリ
ブレーション制御装置8が、直ちにX線を照射しない準
備状態に入ったものと判断し、画像処理装置5にX線平
面検出器4の暗電流測定の開始信号を発生する。準備状
態であるかを判断する際の距離Xは、関心領域物が検出
範囲以外に移動された距離とすれば良いので、X線平面
検出器の長さ以上とすれば、準備状態になつたと判断し
て良い。また、位置の確認等のため、透視を行いなが
ら、テーブルを動かす事もある。X線制御装置3からの
信号がオフセットキャリブレーション制御装置8に入力
されるので、X線を照射しながら、テーブルを移動させ
た場合には、オフセットキャリブレーション制御装置8
が画像処理装置5に対して、暗電流測定の開始信号は発
生しない。オフセットキャリブレーション制御装置8か
ら、画像処理装置5に暗電流測定開始信号が発生された
ら、画像処理装置5内においてオフセットキャリブレー
ションを行う。ここで、オフセットキャリブレーション
について説明する。オフセットキャリブレーションを行
うには、まず、X線が照射されていない状態でのX線平
面検出器からの出力画像を数枚取得し、取得枚数で平均
することによって暗電流画像を求める。このため、取得
枚数は多い程、暗電流画像の精度は向上する。X線が照
射され始めたら、X線平面検出器からの出力画像から、
この暗電流画像を減算することで、暗電流成分を除いた
X線撮像データの出力画像を得ることができる。X線撮
像装置が準備状態である間は、暗電流の測定を行うと、
いつ被検者を撮像してもより撮像した外気温等の条件に
近いX線撮像データを得ることができる。また、テーブ
ル位置判断機能が、テーブルが動かされたことを判断し
た際には、再びX線照射状態になったと判断し、暗電流
測定を中止する。また、オフセットキャリブレーション
中は、キャリブレーション制御装置8からX線発生制御
装置3に動作停止の信号を出すことで、暗電流測定中は
X線を照射できなくすることも効果的である。
視モードを有するものがあり、このような場合には各モ
ード毎にオフセットキャリブレーションを行う必要があ
る。このため、現在のモードでオフセットキャリブレー
ションが終了した後に、他のモードに自動的に切り替え
て同様の処理を行う事も効果的である。
る。この実施例はオフセットキャリブレーションが、自
動的に行われるオートオフセットキャリブレーションの
場合に適用される。図4はオートオフセットキャリブレ
ーションを説明するための波形図であって、(A)はあ
る一定時間ごとにX線平面検出器4の暗電流の測定と、
X線の照射とを行う場合を示す。すなわち、aの期間で
は、それぞれ、暗電流の測定を行い、bの期間はX線の
照射を行う。この場合、(B)に示すように、(A)の
暗電流の測定期間a中に必要に応じ、X線を照射するこ
とがある。すなわち、(B)において、矢示eの時点で
X線を照射することがある。cは暗電流の測定期間にな
り、dはX線の照射期間になる。X線の照射位置eは、
X線照射のためにテーブル6が移動し、これをテーブル
位置記憶装置7の監視装置が検出することによって決定
される。この場合、期間cは、テーブル6が移動して、
実際にX線が照射されるまでの期間であって、その間、
X線平面検出器4は暗電流を測定する。期間dはX線の
照射期間である。この第2の実施例では、テーブル6の
位置検出により、X線をすぐ照射する状態になるか、ま
た、X線を出さない状態にあるかを判断し、前者の場合
(図4−c期間)には数十枚の暗電流の画像を取得して
オフセットキャリブレーションを行う。この場合だと、
短時間で暗電流の画像を取得することができる。また、
後者の場合(図4−a期間)には暗電流による画像を数
百枚取得してオフセットキャリブレーションを行う。こ
の時間はかかるが、精度のよいオフセットキャリブレー
ションを行うことができる。
テーブル上のグリップに取り付けられたスイッチ50を
用いて、テーブル6の位置の状態を判断する。この場合
は、術者がX線をしばらく使わないときには、このスイ
ッチ50によって、オフセットキャリブレーション記憶
装置が画像処理装置5に対して、暗電流測定信号を行う
ように指示する。また、再び、X線を使用する際にはス
イッチ50を使用してオフセットキャリブレーション制
御装置8に信号を送る。この場合は、直ちに暗電流測定
を中止するよう、画像処理装置5に信号が伝わる。本実
施例により、的確にオフセットキャリブレーション状態
を区別させることができる。
で説明したが、X線源、X線平面検出器が相対的に移動
して所謂X線非照射時となる位置関係となればオフセッ
トキャリブレーションを行ってもよい。
時に、精度の良い暗電流の測定を行うことができ、X線
を照射する際には、既に暗電流の測定が完了している。
従って、従来装置に比べ画質の良好な画像が得られる。
きに効率良く暗電流を測定し補正を行えるX線撮影装置
を提供できる。
を示す模式図である。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ベッドに乗せた被検者にX線を照射する
X線源と、このX線源に対向配置され前記被検者の透過
X線を検出するX線検出器とを備えたX線撮像装置にお
いて、前記ベッド、X線源及びX線検出器の配置関係を
検出して記憶する位置検出記憶手段と、この位置検出器
手段から読み出した配置関係に基づいて前記X線検出器
の暗電流の計測を制御する計測制御手段と、この計測制
御手段によって計測された暗電流を用いて前記X線検出
器の暗電流補正を行う補正手段とを備えたことを特徴と
するX線撮像装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP2002159481A5 JP2002159481A5 (ja) | 2007-11-29 |
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Country Status (1)
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