JP2010253232A - グリップ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップの装着及び取外しに手間がかからず、ユーザーの好みに応じて、種々の形状や質感を有するグリップを容易かつ簡便に交換することができるゴルフクラブのグリップ構造を提供する。
【解決手段】中空のシャフトと;シャフトの軸心回りに相対回転自在でかつ軸心方向移動不能に、シャフトに取り付けられた略筒状部分を有するグリップと;シャフトの外周面のうちの、グリップの前記略筒状部分の内周に対応する位置に固定して設けられた断面環状のストッパーと;を具備し、ストッパーは、周方向に複数に複数に分割され、周方向一方側に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパーで構成され、グリップの前記筒状部分の内周面には、分割ストッパーの外面に接触するように周方向一方側へ向かって軸心からの距離が大きくなっている傾斜面が複数形成されるグリップ構造とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、取外し交換可能なグリップ構造に関する。より詳しくは、本発明は、ゴルフクラブ、各種ラケット、若しくは鍬、鎌又は鋤等に適用可能な、取外し交換可能なグリップ構造に関する。
例えばウッドやアイアン、パターを含むゴルフクラブ、バドミントン用ラケットやテニス用ラケット等の各種ラケット、若しくは鍬、鎌又は鋤等に用いられるグリップは、ユーザーの希望によって交換されることが多いものである。なかでも、ゴルフクラブのグリップは、ユーザーの調子や習熟度、ラウンドするコースや季節等に応じてスコアに繊細に影響を与え得るものであり、特にグリップの交換が希望される場合が多いと考えられる。
従来のゴルフクラブやラケットのグリップ構造では、ラバー製のグリップが堅固にシャフトに固定して装着されており、特定のグリップを一旦シャフトに装着してしまうと取り外すことは至難の業で、ユーザーの希望によっても別のグリップに交換することはほぼ不可能か、可能でもかなりの労力を要するものであった。
例えば、特許文献1においては、装飾を施すのに美観性と設計自由度ともに良好で、材料の選択範囲も広いキャップ体を有するゴルフクラブグリップを提供することを意図して、管状体であり、その一端が開口し、他端が完全に閉塞され、且つ、該開口からゴルフクラブシャフトの掌握端に挿入されて該掌握端に取り付けられうるように形成されていることを特徴とする、ゴルフクラブグリップが提案されている(特許文献1、要約及び請求項1を参照)。
ところが、この特許文献1において提案されているゴルフクラブグリップでは、グリップをビスで直接シャフトに接続・固定する構成を採用しているため、グリップの固定が不十分であったり、場合によってはビスによってシャフトを損傷してしまったりするという問題がある。
これに対し、例えば特許文献2においては、ユーザーの嗜好によってグリップ部の意匠デザインを容易に変えることができるグリップ構造を提供することを可能にすることを意図して、グリップ部のシャフト11の外周面上に内側粘着層1を介して加飾シート材7が貼着され、該加飾シート材7の外周面上に水溶性粘着層からなる外側粘着層4を介して透明または半透明で且つ伸縮自在のグリップ部材12が着脱可能に貼着された構成を有するグリップ構造が提案されている(特許文献2、要約及び請求項1を参照)。
特開2006−198402号公報 特開2007−325699号公報
上記特許文献2において提案されているグリップ構造では、水溶性粘着層とグリップ部材との間に水を流通させて該水溶性粘着層に水を接触させることにより粘着力を除去して伸縮自在のグリップ部材を容易に脱離することができ、加飾シート材を剥がしてグリップ部材も交換することができる。
しかしながら、このグリップ構造は、基本的に、グリップ部の意匠デザインを容易に変えることを意図したものであり、グリップそのものの交換も可能ではあるが、グリップ部のシャフトの外周面上に内側粘着層を介して加飾シート材を貼着しなければならないことに加えて、加飾シート材の外周面上に水溶性粘着層からなる外側粘着層を介してグリップ部材を貼着しなければならず、構造が複雑であり、また、水溶性粘着層や加飾シート材の除去や再貼着に手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、グリップの装着及び取外しに手間がかからず、ユーザーの好みに応じて、種々の形状や質感を有するグリップを容易かつ簡便に交換することができるゴルフクラブのグリップ構造を提供することにある。
上記のような課題を解決すべく、本発明者は、ゴルフクラブのグリップ構造について鋭意実験を繰り返して検討をした結果、グリップが装着されるシャフト部分と、グリップとに、特定の構造を採用すれば、上記のような従来の問題を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
中空のシャフトと、
前記シャフトの軸心回りに相対回転自在でかつ軸心方向移動不能に、前記シャフトに取り付けられた略筒状部分を有するグリップと、
前記シャフトの外周面のうちの、前記グリップの前記略筒状部分の内周に対応する位置に固定して設けられた断面環状のストッパーと、
を具備し、
前記ストッパーは、周方向に複数に複数に分割され、周方向一方側に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパーで構成され、
前記グリップの前記筒状部分の内周面には、前記分割ストッパーの外面に接触するように周方向一方側へ向かって前記軸心からの距離が大きくなっている傾斜面が複数形成されており、
前記グリップを周方向一方側へ回転させると、前記傾斜面が前記分割ストッパーの前記外面を径方向内側へ押し、前記グリップの前記筒状部分が前記ストッパーを介して前記シャフトに固定されること、
を特徴とするグリップ構造を提供する。
このような構造を有する本発明のグリップ構造によれば、上記のような特許文献2に記載の技術のように、水溶性粘着層や加飾シート材を用いることなく、グリップをシャフトに機械的に堅固に(特にシャフトの中心軸を中心とする周方向に対して)固定して装着することができるとともに、当該グリップの取外し(すなわち交換)も行うことができ、種々の形状や質感を有するグリップを容易かつ簡便に交換することができる。
上記のような本発明のグリップ構造は、前記シャフトと前記ストッパーとが一体化された構成を有すること、が好ましい。このとき、前記シャフトと前記ストッパーは、同じ材料で構成されていてもよく、異なる材料で構成されていてもよい。
このような構成によれば、前記シャフトを成形することによって、前記シャフトそのものに前記ストッパーの部分を設けて前記ストッパーの役割を持たせることができる。例えば前記ストッパーに前記シャフトと同じ材料を用いる場合は、金属成形をすればよく、また、前記ストッパーに樹脂を用い前記シャフトに金属を用いる場合は、インサート成形等をすればよい。
さらに、本発明のグリップ構造は、
前記シャフトの後端部の開口部を閉じる蓋体と、
前記シャフトの軸心回りに相対回転自在に、前記蓋体に取り付けられた拡径構造体と、
前記拡径構造体と、前記シャフトの内周面との間に設けられた断面環状のストッパーと、
を具備し、
前記ストッパーは、周方向に複数に複数に分割され、周方向一方側に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパーで構成され、
前記拡径構造体の外周面には、前記分割ストッパーの内面に接触するように周方向一方側へ向かって前記軸心からの距離が大きくなっている傾斜面が複数形成されており、
前記蓋体とともに前記拡径構造体を周方向一方側へ回転させると、前記傾斜面が前記分割ストッパーの前記外面を径方向外側へ押し、前記拡径構造とともに前記蓋体が前記分割ストッパーを介して前記シャフトに固定されること、が好ましい。
このような構成によれば、シャフトの後端部の開口を蓋部で閉じるとともに、当該蓋部を固定することができる。なお、蓋部とグリップの端面との間には、スペーサーが配置されていてもよく、この場合、蓋部がスペーサーと例えば接着剤等で接合し、スペーサーにグリップの端面と連結される嵌合部を設けてもよい。
さらに、上記の本発明のグリップ構造においては、
前記拡径構造体の外周面に設けられた前記傾斜面に、前記軸心の方向に垂直な方向に走る誘導溝を有し、
前記分割ストッパーの内面のうちの前記誘導溝に対応する部分に、前記誘導溝に嵌まるリブを有すること、
が好ましい。
このような構成によれば、シャフト2へのストッパー6の固定を、軸心Cの方向に垂直な方向(回転方向)だけでなく軸心Cの方向においてもより確実にすることができ、蓋体8の回転、グリップ4と前側スペーサー12及び後側スペーサー14との着脱、グリップ4の挿入・抜取りによって、グリップ4のシャフト2への着脱をより確実に行うことができる。
また、上記の本発明のグリップ構造においては、
上記のような拡径構造体と、前記シャフトの内周面との間に設けられた断面環状のストッパーと、の組合せを用いる代わりに、
前記シャフトが、軸心の方向に沿って一体的に形成された、本体部分、傾斜部分、前記本体部分よりも細いグリップ部分及びネジ部分を有し、
前記蓋体の内側にネジ穴が設けられており、
前記蓋体を前記ネジ部分に取り付けることにより、前記グリップが前記傾斜部分に当接し、前記蓋体と前記傾斜部分との間で前記軸心の方向において固定されること、
が好ましい。
このような構成によれば、よりシンプルな構造で、シャフト2へのストッパー6の固定を、軸心Cの方向に垂直な方向(回転方向)だけでなく軸心Cの方向においてもより確実にすることができ、蓋体8の回転、グリップ4と前側スペーサー12及び後側スペーサー14との着脱、グリップ4の挿入・抜取りによって、グリップ4のシャフト2への着脱をより確実に行うことができる。特に、グリップ4の部分を細くし易く、本変形例のグリップ構造はアイアンやドライバーに適している。
本発明によれば、グリップの装着及び取外しに手間がかからず、ユーザーの好みに応じて、種々の形状や質感を有するグリップを容易かつ簡便に交換することができるグリップ構造を提供することができる。
本発明の一実施形態であるグリップ構造を採用したパターの概略断面図である。 図1に示すパター1のうちのストッパー6の部分を示す概略側面図である。 図1におけるX−X線断面を示す概略断面図である。 分割ストッパー6aの斜視図である。 図1におけるY−Y線断面を示す概略断面図である。 図1におけるZ−Z線断面を示す概略断面図である。 図1におけるシャフト2の後端部を矢印Pの方向からみた場合の、内側締付機構20の構成及び機構を説明するための概略図である。 図7における内側締付機構20の拡径構造体20a(分割ストッパー20a1)の構成を示す側面図である。 図7における内側締付機構20の拡径構造体20bの概略斜視図である。 図9の拡径構造体20bの変形例を示す概略斜視図である。 本実施形態のグリップ構造の変形例を示す概略断面図である。
以下、本発明のグリップ構造の一実施形態として、当該グリップ構造を具備するパターについて図面を参照しながら説明する。なお、重複する説明は省略している場合もあり、断面を示す図面においては見易さのためにハッチングを省略している場合もある。また、図面における各部材の形状や寸法は、実際に本発明の作用効果を奏するための形状や寸法を必ずしも高精度では表わしていない場合もある。
ここで、図1は、本発明の一実施形態であるグリップ構造Gを採用したパター1の概略断面図であり、図2は、図1に示すパター1のうちのストッパー6の部分を示す概略側面図である。また、図3は、図1におけるX−X線断面を示す概略断面図であり、図4は、分割ストッパー6aの斜視図である。
また、図5は、図1におけるY−Y線断面を示す概略断面図であり、図6は、図1におけるZ−Z線断面を示す概略断面図である。図7は、図1におけるシャフト2の後端部を矢印Pの方向からみた場合の、内側締付機構20の構成及び機構を説明するための概略図であり、図8は、内側締付機構20の拡径構造体20a(分割ストッパー20a1)の構成を示す側面図である。さらに、図9は、内側締付機構20の拡径構造体20bの概略斜視図である。
本実施形態におけるグリップ構造Gは、中空のシャフト2と、シャフト2の軸心回りに相対回転自在でかつ軸心方向移動不能に、シャフト2に取り付けられた略筒状のグリップ4と、シャフト2の外周面のうちの、グリップ4の内周に対応する位置に、例えば接着剤で固定して設けられた断面環状のストッパー6と、を具備している。
グリップ構造Gは内部に軸心(シャフト軸心)Cを有し、ストッパー6は、図3に示すように、周方向R1に複数に複数に分割され、周方向一方側に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパー6aで構成され、グリップ4の内周面には、分割ストッパー6aの外面に接触するように周方向一方側へ向かって軸心Cからの距離が大きくなっている傾斜面4aが複数形成されており、グリップ4を周方向一方側へ回転させると、傾斜面4aが分割ストッパー6aの外面6S1を径方向内側へ押し、グリップ4がストッパー6を介してシャフト2に固定される構成を有している。
ストッパー6は、全体として略筒状であるが、周方向に複数に分割されている。図3のストッパー6は4つの分割ストッパー6aと先端部6bとからなっている。図4は分割ストッパー6aの斜視図である。ストッパー6は、グリップ4の略筒状部分の径方向内側において、すなわち図1及び図2に示すように、グリップ4の長さ方向に対応する部分に、分割ストッパー6aを有し、その先端側に先端部6bを有している。
グリップ4は、ストッパー6のうちの分割ストッパー6aの外周面に位置し、グリップ4の軸心方向両端面には、それぞれ前側スペーサー12及び後側スペーサー14に嵌合して連結されるための凸部4a及び4bが設けられており、それぞれ前側スペーサー12及び後側スペーサー14に設けられた開口部12a及び14aに挿入された状態にある。
この凸部4a及び4bと前側スペーサー12及び後側スペーサー14によって、ストッパー6が軸方向に移動するのを防止し、かつ、4つの分割ストッパー6aによって構成されたストッパー6の内周面6Sが、シャフト2と同軸状の円形となるように、4つの分割ストッパー6aを位置決めして固定している。
分割ストッパー6aは、縮径可能な部材であり、弾性変形可能な素材によって形成されており、例えば硬質ゴム製である。なお、本実施形態においては、シャフト2は例えば金属製であり、グリップ4は例えば軟質ゴム製であり、前側スペーサー12及び後側スペーサー14は例えば硬質ゴム製である。
図3及び図4において、分割ストッパー6aの内面はストッパー6の内周面6Sを構成する面であり、シャフト2の外周面の4分の1と同じ形状の円弧面となっている。分割ストッパー6aの外面6S2は、周方向一方側(図3の矢印R1側)へ向かって軸心cからの距離が大きくなるように形成されている。すなわち、外面6S2は、周方向一方側へ向かって半径が大きくなっている円弧面である。
このような構成により、分割ストッパー6aの内面は軸心Cを中心とする半径が一定の円弧であるため、分割ストッパー6aは周方向一方側へ向かって漸次厚さが増大している構成となる。また、分割ストッパー6aの肉厚側の周方向端面は、第一端面61と第二端面62とから構成されている。
第一端面61は径方向外側に向いており、第二端面62は径方向内側に向いており、第一端面61と第二端面62とにより分割ストッパー6aの周方向端部は凸形状となっている。そして、1つの分割ストッパー6aの第二端面62は、隣接する他の分割ストッパー6aの薄肉側の周方向端面64と面接触している。周方向端面64は径方向外側に向いている。
そして、グリップ4の内周面2aには、4つの分割ストッパー6aの外面6S2に対応した形状(円弧形状)である傾斜面(カム面)4Sが4箇所に形成されている。すなわち、各傾斜面4Sは、分割ストッパー6aの外面6S2に面で接触するように、周方向一方側(図3の矢印R1側)へ向かって軸心Cからの距離が大きくなっている。つまり、傾斜面4Sは、周方向一方側へ向かって半径が大きくなっている円弧面である。
なお、図1におけるY−Y線断面は図5に示すような構成を有しており、前側スペーサー12には、グリップ4の端面に設けられた4つの凸部4aが入り込むための円弧状の開口部12aが設けられている。そして、開口部12aに挿入された凸部4aが、ビス24で固定されている。なお、凸部4aが先端に径の大きい頭部や引掛部を設ければ、ビス24を用いなくても、当該頭部又は引掛部によって凸部4aを開口部12aに接続することができる。ここでは省略するが、後側スペーサー14にも、同様に、グリップ4の逆側の端面に設けられた4つの凸部4bが入り込むための円弧状の開口部が設けられている。
また、図1(及び図2)におけるZ−Z線断面は図6に示すような構成を有しており、シャフト2の外周面に固定されたストッパー6の先端部6bは、円形状の外周部に等間隔で4つの凸部6b1を有する略星状の形状を有している。そして、4つの凸部6b1は、前側スペーサー12に例えば接着剤等で固定されたスリーブ22の内周面の溝部22aに、シャフト2の軸心回りに相対回転不能に嵌合している。なお、図2におけるZ’−Z’線断面も、図6に示すような構成を有している。
次に、シャフト2の後端部の開口部を閉じる蓋体8には、図1に示すように、蓋体8とともにグリップ4をシャフト2の軸心方向において固定するための内側締付機構20を有している。この内側締付機構20は、図1においては簡略化して記載しているが、図7〜図9において詳細に記載している。
拡径構造体20bは、シャフト2の軸心回りに相対回転自在に、蓋体8に取り付けられた略長尺状で端面(ないしは横断面)20S4が略風車形状の構造体であり(図9参照)、拡径構造体20bとシャフト2の内周面との間には断面環状のストッパー20aが設けられている。
ストッパー20aは、図8に示すように、周方向に複数に複数に分割され、周方向一方側(矢印R2で示す方向)に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパー20a1で構成されている。分割ストッパー20a1の外面20S1は、これが拡径構造体20bによって径方向外側に押されることにより、シャフト2の内周面に圧接する面である。このとき、分割ストッパー20a1の内面20S2には、拡径構造体20bの傾斜面20S3が圧接する。
蓋体8に接合されている拡径構造体20bは、その外周面に、分割ストッパー20a1の内面20S1に接触するように周方向一方側(矢印R2で示される方向と反対の方向)へ向かって軸心からの距離が大きくなっている傾斜面20S3が、分割ストッパー20a1の数に対応して4つ形成されている。このような傾斜面20S3が存在することにより、拡径構造体20bには、長さ方向において、段差部20S4が形成されている。
ここで、図7に示すように、断面方向における拡径構造体20bの寸法がストッパー20aの寸法と略一致していて、拡径構造体20bはストッパー20aの内部に略密着して挿入されることになる。このようにストッパー20aの内部に略密着して挿入された状態の拡径構造体20bを、蓋体8とともに周方向一方側(矢印R2で示される方向)へ回転させると、傾斜面20S3が分割ストッパー20a1の内面20a2を径方向外側へ押し出し、図7に示す矢印の方向に、分割ストッパー20a1の外面20S1がシャフト2の内周面に向かって広がる。
そして、最終的には分割ストッパー20a1の外面20S1がシャフト2の内周面に押し付けられて圧接することになる。すなわち、拡径構造体20bによってストッパー20aがシャフト2の内周面に締め付けられることになる。これにより、拡径構造体20bとともに蓋体8が分割ストッパー20a1を介してシャフト2に固定される。蓋体8を取り外したい場合には、蓋体8とともに拡径構造体20bを上記とは逆方向に回転させればよい。
このような構成の本実施形態のグリップ構造Gによれば、シャフト2へのストッパー6の固定をすることができ、蓋体8の回転、グリップ4と前側スペーサー12及び後側スペーサー14との着脱、グリップ4の挿入・抜取りによって、グリップ4のシャフト2への着脱を自由に行うことができるため、ユーザーの望むタイミングや場面に応じてユーザーの好みに応じた形状のグリップ4を使用することができる。
以上、本発明の代表的な実施形態について要旨を説明したが、その他の詳細な点については本発明の技術思想の範囲内で種々設定が可能であり、例えば各種傾斜面の角度は30°以上60°以下とすることができ、例えば45°(45°±5°)とすればよい。また、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を備えることを条件に、種々の設計変更が可能である。
≪変形例1≫
ここで、図10に、上記実施形態における拡径構造体の変形例を示す。図10に示すように、本変形例の拡径構造体20bの外周面に設けられた傾斜面20S3には、軸心Cの方向に垂直な方向において平行に走る複数の誘導溝20S5が設けられている。そして、この場合、図示しないが、図8における分割ストッパー20a1の内面のうちの誘導溝20S5に対応する部分に、誘導溝20S5に嵌まるリブが設けられている。
このリブは、誘導溝20S5に嵌まって、拡径構造体20bが軸心Cの方向にずれないように位置決めをする機能を果たすものであり、したがって、当該機能を発揮する限りにおいて、種々の設計変更が可能である。例えば、誘導溝20S5の深さ及びリブの高さは、種々の設計変更が可能である。
誘導溝20S5の深さは、誘導溝20S5の一端から他端にかけて必ずしも一定でなくてもよく、一端から他端にかけて高さが増大していても減少していてもよいし、リブの高さは、当該リブの一端から他端にかけて、傾斜面20S3に対して必ずしも一定でなくてもよく、一端から他端にかけて高さが増大していても減少していてもよい。
ただし、特に、拡径構造体20bを矢印R2の方向に回転させてストッパー20aをシャフト2の内周面に締め付ける際に、分割ストッパー20a1のリブが誘導溝20S5に嵌まって、より確実に分割ストッパー20a1を軸心Cからみて外側に押すように、誘導溝20S5の深さDとリブの高さHとの差(D−H)が、矢印R2の方向に向かって減少するような形状を有するのが好ましい。
このような構成を有することにより、シャフト2へのストッパー6の固定を、軸心Cの方向に垂直な方向(回転方向)だけでなく軸心Cの方向においてもより確実にすることができ、蓋体8の回転、グリップ4と前側スペーサー12及び後側スペーサー14との着脱、グリップ4の挿入・抜取りによって、グリップ4のシャフト2への着脱を自由かつ確実に行うことができるため、ユーザーの望むタイミングや場面に応じてユーザーの好みに応じた形状のグリップ4を使用することができる。
≪変形例2≫
次に、図11に、上記実施形態におけるグリップ構造Gの別の変形例を示す。図11に示すように、本変形例のグリップ構造G’は、シャフト2及び蓋体8の構造が上記実施形態と異なる形態を有するものであり、ストッパー20a(分割ストッパー20a1)及び拡径構造体20bからなる内側締付機構20を用いない構成を有している。
図11に示すように、シャフト2は、図11における左側から、太い本体部分2a、傾斜部分2b、細いグリップ部分2c、及び先端のネジ部分2dを有し、これらは一体的に形成されている。
本変形例においては、細いグリップ部分2cから太い本体部分2aを繋ぐ傾斜部分2bが存在することにより、スリーブ22がこの傾斜部分2bに当たるため、グリップ4(更には前側スペーサー12、後側スペーサー14、スリーブ22及び蓋体8)がシャフト2に対して矢印Pの方向へ移動することを妨げられて固定されることになる。なお、スリーブ22は、図11においては、傾斜部分2bを越えて左側にまで延びているが、傾斜部分2bに当接して矢印Pの方向へ移動することを妨げられる部分を有していれば、必ずしも延びていなくてもよい。
また、シャフト2の先端にはネジ切りがなされてネジ部分2dが設けられており、蓋体8の内部にはネジ穴構造が形成されていることにより、蓋体8をネジ部分2dに締め付ければ、グリップ4(更には前側スペーサー12、後側スペーサー14、スリーブ22及び蓋体8)が、矢印Pの方向と反対の方向への移動を妨げられて固定されることになる。
このような構成を有することにより、シャフト2へのストッパー6の軸心Cの方向における固定をすることができ、蓋体8の回転、グリップ4と前側スペーサー12及び後側スペーサー14との着脱、グリップ4の挿入・抜取りによって、グリップ4のシャフト2への着脱を自由に行うことができるため、ユーザーの望むタイミングや場面に応じてユーザーの好みに応じた形状のグリップ4を使用することができる。特に、グリップ4の部分を細くし易く、本変形例のグリップ構造はアイアンやドライバーに適している。
上記実施形態の各構成は、本発明の技術的思想の範囲内において、種々組み合わせて採用することができる。また、上記実施形態においては、本発明のグリップ構造をゴルフパターやアイアン、ドライバーについて適用した場合について説明したが、本発明のグリップ構造は、例えば、バドミントン用ラケットやテニス用ラケット等の各種ラケット、若しくは鍬、鎌又は鋤等に用いられるグリップにも適用することができる。
本発明の取外し交換可能なグリップ構造は、ウッドやアイアン、パター等のゴルフクラブ、バドミントン用ラケットやテニス用ラケット等の各種ラケット、若しくは鍬、鎌又は鋤等に用いられるグリップに適用するゴルフクラブ、各種ラケット、若しくは鍬、鎌又は鋤等、ユーザーが変更を希望する全てのグリップ構造に適用することが可能である。
G、G’・・・グリップ構造、
2・・・シャフト、
4・・・グリップ、
4S・・・傾斜面、
4a・・・凸部、
4b・・・凸部、
6・・・ストッパー、
6a・・・分割ストッパー、
6b・・・先端部、
6S・・・内周面、
6S2・・・外面、
8・・・蓋体、
12・・・前側スペーサー、
12a・・・開口部、
14・・・後側スペーサー、
14a・・・開口部、
20・・・内側締付機構、
20a・・・ストッパー、
20a1・・・分割ストッパー、
20b・・・拡径構造体、
20S1・・・外面、
20S2・・・内面、
20S3・・・傾斜面、
20S4・・・段差部、
20S5・・・誘導溝、
22・・・スリーブ、
22a・・・溝部、
61・・・第一端面、
62・・・第二端面、
64・・・周方向端面。

Claims (5)

  1. 中空のシャフトと、
    前記シャフトの軸心回りに相対回転自在でかつ軸心方向移動不能に、前記シャフトに取り付けられた略筒状部分を有するグリップと、
    前記シャフトの外周面のうちの、前記グリップの前記略筒状部分の内周に対応する位置に固定して設けられた断面環状のストッパーと、
    を具備し、
    前記ストッパーは、周方向に複数に複数に分割され、周方向一方側に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパーで構成され、
    前記グリップの前記筒状部分の内周面には、前記分割ストッパーの外面に接触するように周方向一方側へ向かって前記軸心からの距離が大きくなっている傾斜面が複数形成されており、
    前記グリップを周方向一方側へ回転させると、前記傾斜面が前記分割ストッパーの前記外面を径方向内側へ押し、前記グリップの前記筒状部分が前記ストッパーを介して前記シャフトに固定されること、
    を特徴とするグリップ構造。
  2. 前記シャフトと前記ストッパーとが一体化された構成を有すること、
    を特徴とする請求項1に記載のグリップ構造。
  3. さらに、前記シャフトの後端部の開口部を閉じる蓋体と、
    前記シャフトの軸心回りに相対回転自在に、前記蓋体に取り付けられた拡径構造体と、
    前記拡径構造体と、前記シャフトの内周面との間に設けられた断面環状のストッパーと、
    を具備し、
    前記ストッパーは、周方向に複数に複数に分割され、周方向一方側に向かって厚さが増大している複数の分割ストッパーで構成され、
    前記拡径構造体の外周面には、前記分割ストッパーの内面に接触するように周方向一方側へ向かって前記軸心からの距離が大きくなっている傾斜面が複数形成されており、
    前記蓋体とともに前記拡径構造体を周方向一方側へ回転させると、前記傾斜面が前記分割ストッパーの前記外面を径方向外側へ押し、前記拡径構造とともに前記蓋体が前記分割ストッパーを介して前記シャフトに固定されること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のグリップ構造。
  4. 前記拡径構造体の外周面に設けられた前記傾斜面に、前記軸心の方向に垂直な方向に走る誘導溝を有し、
    前記分割ストッパーの内面のうちの前記誘導溝に対応する部分に、前記誘導溝に嵌まるリブを有すること、
    を特徴とする請求項3に記載のグリップ構造。
  5. 前記シャフトが、軸心の方向に沿って一体的に形成された、本体部分、傾斜部分、前記本体部分よりも細いグリップ部分及びネジ部分を有し、
    前記蓋体の内側にネジ穴が設けられており、
    前記蓋体を前記ネジ部分に取り付けることにより、前記グリップが前記傾斜部分に当接し、前記蓋体と前記傾斜部分との間で前記軸心の方向において固定されること、
    を特徴とする請求項1に記載のグリップ構造。
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