JP2013132455A - ラケット及びラケット製品 - Google Patents

ラケット及びラケット製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2013132455A
JP2013132455A JP2011285687A JP2011285687A JP2013132455A JP 2013132455 A JP2013132455 A JP 2013132455A JP 2011285687 A JP2011285687 A JP 2011285687A JP 2011285687 A JP2011285687 A JP 2011285687A JP 2013132455 A JP2013132455 A JP 2013132455A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
racket
grip
gut
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011285687A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Notake
貴裕 野竹
Toyotake Matsuoka
豊武 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Sports Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Sports Co Ltd filed Critical Bridgestone Sports Co Ltd
Priority to JP2011285687A priority Critical patent/JP2013132455A/ja
Publication of JP2013132455A publication Critical patent/JP2013132455A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

【課題】重量、バランス、スイングウェイト及び軸心回りの慣性モーメントなどをきめ細かく調整することができるラケット及びラケット製品を提供する。
【解決手段】上記のラケット本体1と、複数個のウェイト材20又は20Aと、重量の異なる複数個のグリップ被覆体30とを用意しておく。そして、テニスショップにおいて、又はプレーヤー自身がウェイト材20又は20Aを所望位置に装着したり、取り外したりしてウェイト材の装着個数や装着位置を変更する。グリップ部4に対し、所望重量のグリップ被覆体30を装着する。この場合、グリップ被覆体30として、比重の異なる材料で成形した、同一形状ではあるが、重量が異なるグリップ被覆体30を複数種類、テニスショップなどに用意しておく。そして、顧客の要望に応じた重量のグリップ被覆体30をラケット本体1のグリップ部に装着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テニスラケット、バトミントンラケット等のラケットに係り、特に重量、バランス、スイングウェイト、軸心回りの慣性モーメントなどを調整することができるラケットに関する。また、本発明は、このラケットのラケット本体と、複数個のグリップ被覆体と、複数個のウェイト材とを有したラケット製品に関する。
テニス用ラケットにおいては、グロメット、バンパーあるいはバンパーグロメット等のガット保護材を介してガットをフェース部に張設している。グロメットとは、フェース部に設けられたガット(ストリング)の挿通孔に差し込まれる筒状の部材であり、その内孔にガットが挿通される。バンパーはフェース部の外周に配置される部材であり、バンパーグロメットはバンパーとグロメットとを一体化した部材である。
ところで、ラケットの重量、バランス等の調整を行ったり、ボールヒット時の面安定性や反発性を増すために、フェースサイドやフェーストップに鉛テープを貼ったり、特許文献1〜3のように重量付加パーツをフェース部に取り付けたりすることがある。特許文献1には、錘片が接着されたバンド付き帯体をフェース部に巻き付け、バンドを留めて装着することが記載されている。特許文献2には、スチレン系エラストマー中にタングステン粉末を分散させた質量負荷材を有するダイナミックダンパーをフェース部に対し巻き付けるようにして取り付けることが記載されている。特許文献3には、帯部と、該帯部から突設された複数の筒部とを有するガット保護材を有したラケットにおいて、該ガット保護材の帯部で押えつけるようにして重量部材をフェース部外周面に取り付けたラケットが記載されている。
実開昭63−96856 特許4363006 特開2000−176053
従来のようにフェース部にのみ重量部材を着脱するラケットにあっては、重量部材の着脱に伴って重量、バランス、スイングウェイト及び軸心回りの慣性モーメントが変化する。そのため、例えばバランスと重量とを別々に変化させるなど、きめ細かなスペック調整はできなかった。
本発明は、重量、バランス、スイングウェイト及び軸心回りの慣性モーメントなどをきめ細かく調整することができるラケット及びラケット製品を提供することを目的とする。
第1発明のラケットは、グリップ部及びフェース部を有するラケット本体と、該グリップ部に着脱可能に装着されたグリップ被覆体と、該フェース部に着脱可能に装着されたウェイト材とを有するものである。
第2発明のラケット製品は、グリップ部及びフェース部を有するラケット本体と、該グリップ部に装着される、重量が異なる複数個のグリップ被覆体よりなるグリップ被覆体セットと、該フェース部に装着される、複数個のウェイト材よりなるウェイト材セットとを有するものである。
本発明のラケットでは、ウェイト材の装着位置又は装着個数を変更可能とすることが好ましい。
本発明のラケットでは、前記ウェイト材は、前記フェース部に張設されるガットのストリングを挿通させるストリング挿通孔を有していてもよい。
このウェイト材は、前記ストリング挿通孔とウェイト材外周面とを連通する、ストリングを該ストリング挿通孔内に出し入れするためのスリットを有していてもよい。
前記フェース部にガット孔と同軸の雌螺子が設けられており、前記ウェイト材に、該雌螺子に螺合する雄螺子が設けられていてもよい。
前記フェース部にガット保護材が装着されており、該ガット保護材に前記雌螺子が設けられていてもよい。
該ガット保護材は、フェース部の外周面に沿う帯部と、該帯部から突設された筒部とを有しており、該筒部の内周面に前記雌螺子が設けられていることを特徴とするものである。
本発明のラケット及びラケット製品によると、フェース部のウェイト材を着脱又は交換することによりフェース部側の重量調整を行うことができ、またグリップ被覆体を別重量のグリップ被覆体に交換することによりグリップ部の重量を調整することができる。さらに、フェース部におけるウェイト材の装着位置や装着個数を変更可能とすることもできる。このようにウェイト材の着脱、交換、位置変更、個数変更及びグリップ被覆体の交換により、ラケットの重量、バランス、ストリング及び軸心回りの慣性モーメントなどをきめ細かく変更することができる。
本発明の一態様にあっては、ウェイト材にストリング挿通孔が設けられており、ストリングはこのストリング挿通孔に挿通される。この場合、万一ウェイト材がフェース部から外れても、ウェイト材はストリングから脱落しないので、紛失のおそれがない。
このウェイト材に、ストリング挿通孔とウェイト材外周面とを連通するスリットを設け、フェース部に設けた雌螺子に該ウェイト材を螺着させた構成としてもよい。この場合には、ガットが張られたウェイト材付きラケットにおいて、ウェイト材を緩み方向に回して雌螺子から離反させ、次いでストリングをスリットを通過させるようにしてウェイト材を取り外すことができる。逆に、ガットが張られたウェイト材未装着のラケットに対し、スリットを通過させるようにしてストリングをウェイト材のストリング挿通孔に通し、次いでウェイト材を雌螺子にねじ込むことにより、ウェイト材をフェース部に固定することができる。
雌螺子をガット保護材に設けておくと、雌螺子をフレームに刻設することが不要となる。ガット保護材の雌螺子はガット保護材を合成樹脂の射出成形等によって成形する際に併せて形成することができる。
実施の形態に係るラケット本体の正面図である。 図1のII部分の斜視図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 ガット保護材及びウェイト材とフェース部との係合関係を示す斜視図である。 ガット保護材とウェイト材との係合関係を示す斜視図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 図6のIX−IX線断面図である。 図9のX−X線断面図である。 別の実施の形態に用いられるウェイト材を示す斜視図である。 図11のXI−XI線断面図である。 図12のXIII−XIII線断面図である。 実施の形態に係るラケットに用いられるグリップ被覆体の斜視図である。 (a)図は実施の形態に係るグリップ被覆体の側面図、(b)図はその平面図である。 (a)図は図15(b)のXVIa−XVIa線に沿う断面図、(b)図は図15(a)のXVIb−XVIb線に沿う断面図である。 実施の形態に係るグリップ被覆体とグリップ部との係合関係を示す斜視図である。 図16(a)のXVII−XVII線に沿う断面図である。 別の実施の形態に係るグリップ被覆体とグリップ部との係合関係を示す斜視図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1の通り、ラケット本体1は、フェース部2、シャフト部3及びグリップ部4を有している。図2〜4の通り、このフェース部2のサイド部1Sの外周面にガット保護材10が装着され、このガット保護材10に対しウェイト材20が着脱可能に螺着され、ストリングS(図3)が張設される。グリップ部4に対し図19のグリップ被覆体30が装着される。
なお、図示は省略するが、フェース部2の外周面には、ガット保護材10以外の部分に、一般的なガット保護材(例えば特許文献3に図示のものなど)が装着されている。フェース部2には、その外周面から内周面まで貫通するガット孔5,6が周方向に間隔をあけて設けられている。ガット孔5はガット孔6よりも大径であり、次に説明するガット保護材10の大径の第1の筒部11が差し込まれる。ガット孔6には、第2の筒部12や、前述の一般的なガット保護材の筒部19(図2)が挿通される。
図5,6に明示の通り、ガット保護材10は、帯部13と、該帯部13から突設された第1の筒部11及び第2の筒部12を合成樹脂の射出成形等により一体に成形したものである。この実施の形態では、1枚の帯部13の長手方向両端側に第1の筒部11が配置され、これらの間に第2の筒部12が配置されているが、第1の筒部11及び第2の筒部12の数及び位置はこれに限定されない。なお、第1の筒部11を複数個設けておくことにより、ラケットに取り付けるウェイト材の数を種々調節することができる。
第1の筒部11の先端面からは、周方向に等間隔をあけて複数個(この実施の形態では6個)の突起15が突設されている。
第1の筒部11の内周面には、図7,8に明示の通り、雌螺子14が設けられている。第1の筒部11の軸心位置には、帯部13から起立するストリング挿通筒部16が設けられている。このストリング挿通筒部16もガット保護材10と一体である。ストリング挿通筒部16の外径は、次に説明するウェイト材20の前半部21(図10)の内径と同一か、ごくわずかに小さいものとなっている。
図6,9,10に明示の通り、ウェイト材20は、前半部21と後半部22(図10)と、ストリング挿通孔23とを有した略々筒状の部材である。前半部21の外周面には雄螺子24が設けられている。後半部22の外周面には、ウェイト材20の長手方向(ストリング挿通孔23の軸心方向と平行方向)に延在する複数条(この実施の形態では12条)の凹溝25が周方向に等間隔に設けられている。この凹溝25は、後半部22の全長にわたって延在している。前半部21は後半部22よりも小径であり、前半部21と後半部22との境界部は段差面27となっている。
ウェイト材20は、銅、銅合金、ステンレス、タングステン、タングステン合金など比重が大きく耐食性の高い金属又は合金よりなることが好ましいが、これらの金属又は合金の粉末を含んだ樹脂にて構成されてもよい。ウェイト材20として、重量の異なる複数種類のものを用意しておくことが好ましい。
図2〜5の通り、第1の筒部11をガット孔5に挿入し、第2の筒部12をガット孔6に挿入し、帯部13をフェース部2の外周面に重ね合わせるようにしてガット保護材10がフェース部2に装着される。また、フェース部2の外周面のその他の部位には、前述の通り一般的なガット保護材が装着される。図2の符号19は、この一般的なガット保護材の筒部を示している。
この第1の筒部11に対しウェイト材20を取り付ける。ウェイト材20を取り付けるには、ウェイト材20の雄螺子24をガット保護材10の雌螺子14にねじ込む。雄螺子24を雌螺子14にねじ込んでいくと、段差面27が突起15に当接する。そこで、適宜の工具を用いてウェイト材20に強いトルクを与える。そうすると、ウェイト材20は強力に螺進し、突起15が凹溝25に入り込む。このように突起15が凹溝25に係合することにより、ウェイト材20は緩み方向に回転することが抑止され、第1の筒部11にしっかりと連結される。
ウェイト材20を取り外すには、ウェイト材20に工具をかけて緩み方向に強いトルクを与える。そうすると、突起15が凹溝25から外れ、ウェイト材20が後退方向に螺進する。ウェイト材20をさらに回すことによりウェイト材20が第1の筒部11から離反する。
第1の筒部11に固着されたウェイト材20のストリング挿通孔23と、一般的な前述のガット保護材の筒部19のストリング挿通孔にストリングSを通してガット張りを行う。
このように、ウェイト材20はねじ込みによりガット保護材10に固定され、しかも突起15と凹溝25とが係合して緩み止めされるので、ウェイト材20の取り付けが極めてしっかりとしている。また、万一ウェイト材20が緩んでウェイト材20の雄螺子24が第1の筒部11の雌螺子から外れたとしても、ウェイト材20のストリング挿通孔23にガットが挿通されたままとなっているので、ウェイト材20はラケットから分離しない。
この実施の形態では、雌螺子14をガット保護材10に設けているので、ガット保護材10の成形時に併せて雌螺子14を簡単にかつ精度よく形成することができる。
この実施の形態では、ウェイト材20に凹部として凹溝25を後半部22の全長にわたって設けているので、工具をかけてウェイト材20を強く回すことができる。また、凹溝25が滑り止め作用を働くので、指で摘んでウェイト材20を回すことも容易である。
上記実施の形態ではウェイト材20を両サイド部1Sに取り付けるようにしているが、トップエンド部1Tやボトムエンド部1Bなど、その他の部位にもウェイト材を取り付けるようにしてもよい。サイド部1S、トップエンド部1T、ボトムエンド部1Bは湾曲度合いが緩やかであるので、これらの部分にウェイト材20を設置すると、筒部11が変形しないので、ウェイト材20を取り付け易い。
上記実施の形態ではガット保護材10に雌螺子14を設けているが、フェース部それ自体に雌螺子を設けてもよい。上記実施の形態では、ウェイト材20の後半部22に凹溝25を設けているが、凹溝25を省略してもよい。このようにすると、凹溝25にゴミ等が入ることがなくなる。
図11〜13を参照して別のウェイト材20Aについて説明する。
このウェイト材20Aは、前記ウェイト材20と同様に前半部21と後半部22(図10)と、ストリング挿通孔23とを有している。このウェイト材20Aにはスリット26が設けられている。
スリット26は、ストリング挿通孔23にストリングS(図3)を出し入れするためのものであり、ストリング挿通孔23とウェイト材20Aの外周面とを連通している。スリット26は、ウェイト材20の前端から後端まで連続している。スリット26の開き幅はストリング挿通孔23の直径よりも小さく、ストリングSの径よりも大きい。なお、スリット26は、ウェイト材20の外周面側ほど開き幅が大きくなる形状であってもよいし、外周面側ほど開き幅が小さくなる形状であってもよい。このような形状とすることでガットから外れにくくなる効果が得られる。なお、ガットの直径は1.18〜1.35mmである場合が多いので、最も小さい開き幅の部分の開き幅は1.18mm以下であることが望ましい。ウェイト材20Aのその他の構成はウェイト材20と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
ウェイト材20Aを取り付けるには、ウェイト材20のスリット26を通してガット(ストリング)Sをストリング挿通孔23内に導入する。次いで、ウェイト材20の雄螺子24をガット保護材10の雌螺子14にねじ込む。雄螺子24を雌螺子14にねじ込んでいくと、段差面27が突起15に当接する。そこで、適宜の工具を用いてウェイト材20に強いトルクを与える。そうすると、ウェイト材20は強力に螺進し、突起15が凹溝25に入り込む。このように突起15が凹溝25に係合することにより、ウェイト材20は緩み方向に回転することが抑止され、第1の筒部11にしっかりと連結される。
ウェイト材20を取り外すには、ウェイト材20に工具をかけて緩み方向に強いトルクを与える。そうすると、突起15が凹溝25から外れ、ウェイト材20が後退方向に螺進する。ウェイト材20をさらに回すことによりウェイト材20が第1の筒部11から離反する。そこで、スリット26を通してウェイト材20をガットから外す。
このようにしてガットが張られたラケット本体1に対してガットを切ることなくウェイト材20Aを着脱することができるので、ウェイト材20Aの装着、脱着、又は交換によりラケットのバランスを容易に変えることができる。このウェイト材20Aも、ねじ込みによりガット保護材10に固定され、しかも突起15と凹溝25とが係合して緩み止めされるので、ウェイト材20Aの取り付けが極めてしっかりとしている。万一ウェイト材20Aが雌螺子14から外れても、ウェイト材20Aはガットに保持され、脱落しないので、紛失のおそれがない。
この実施の形態では、上記のラケット本体1と、複数個のウェイト材20又は20Aと、重量の異なる複数個のグリップ被覆体30とを用意しておく。そして、テニスショップにおいて、又はプレーヤー自身がウェイト材20又は20Aを所望位置に装着したり、取り外したりしてウェイト材の装着個数や装着位置を変更する。前述の通り、ウェイト材20又は20Aとして、重さの異なる複数のものを用意しておいてもよい。
また、ラケット本体1のグリップ部4に対し、所望重量の図19に示すグリップ被覆体30を装着する。この場合、グリップ被覆体30として、比重の異なる材料で成形した、同一形状ではあるが、重量が異なるグリップ被覆体30を複数種類、テニスショップなどに用意しておく。そして、顧客の要望に応じた重量のグリップ被覆体30をラケット本体1のグリップ部4に装着し、顧客に渡す。なお、グリップ被覆体30の装着は顧客が行ってもよい。
グリップ被覆体30は、ラケット本体1のグリップ部4に外嵌する形状の八角形筒状であり、後端側には内向きの鍔状部を設けてある。グリップ被覆体30は、この内向き鍔状部がグリップ部4の後端面に当接するまで該グリップ部4に外嵌される。グリップ被覆体30はスチレン系エラストマーなどのエラストマーや、ゴム、軟質合成樹脂などの弾性材料にて構成されている。エラストマーの場合、比重0.5〜1.5が好ましく、ショアA硬度60〜100程度であることが好ましい。この材料に配合するフィラーの比重を変えたり、フィラー配合量を変えることにより、種々の重量のグリップ被覆体30を製作することができる。
グリップ被覆体30をグリップ部4に装着した後、レザーなどの外装材をグリップ被覆体30の上に装着してラケットとしてもよく、外装材を装着せずにグリップ被覆体30それ自体を握るようにしたラケットとしてもよい。
グリップ被覆体30をラケット本体1のグリップ部4に装着するには、グリップ部4の外面に両面接着テープを貼っておき、グリップ被覆体30の内面に白ガソリン等の揮発性溶媒をスプレー等により付着させておき、グリップ被覆体30をグリップ部4に嵌め通せばよい。溶媒が揮発すると、グリップ被覆体30がグリップ部4に固着状態となる。
グリップ被覆体30をグリップ部4から取り外すには、グリップ被覆体30をカッターナイフ等で切開して引き剥す。なお、注射器のようなものでグリップ被覆体に白ガソリンを注入すると簡単に抜けるので、そのようにしてもよい。この場合グリップ被覆体を再度使うことができる。
本発明の別の一態様では、グリップ部に対し、グリップ被覆体を着脱可能としておき、グリップ被覆体として、形状は同一であるが重量が異なる複数種類のものを用意しておく。そして、顧客の要望に応じた重量のグリップ被覆体をラケット本体に装着して顧客に引き渡すか、又は顧客が持ち込んだラケットのグリップ被覆体を別重量のグリップ被覆体に交換して顧客に引き渡す。なお、顧客が重量の異なる複数種類のグリップ被覆体を購入し、顧客自身でグリップ被覆体を別重量のものに交換してもよい。
図14〜18を参照して、このようにラケット本体に着脱可能なグリップ被覆体31について説明する。
このグリップ被覆体31は、八角形の筒状である。グリップ被覆体31の対向する2側面31aには、グリップ被覆体31の長手方向に間隔を置いて複数個(この実施の形態では5個)の係合部としての開口32が設けられている。
グリップ被覆体31の基端近傍部分33、すなわちグリップエンド側は、末端側ほど径が大きくなるようにテーパ形状(八角錐台形状)となっている。この基端近傍部分33には、厚み増加による重量増加を相殺するための空所34,35,36が設けられている。空所34は、前記1対の側面31aの外面に設けられた凹穴よりなる。空所35は、該側面31aと直交方向の1対の側面31bに設けられた凹条(溝)よりなる。空所36は、これらの側面31a,31bと斜交する4面の側面31cに設けられた複数個の凹穴よりなる。
この実施の形態では、第5図の通り、側面31bの内周面に、グリップ被覆体31の長手方向に延在する複数本の溝39が設けられている。この溝39は、グリップ被覆体31をラケットのグリップ部4(図17)に着脱するときの滑りを良くするためのものであり、先端部分から後述のインサート37部分にまで延在している。
この実施の形態では、グリップ被覆体31の基端部の内周面にポリプロピレン等の比較的硬質の合成樹脂よりなるインサート37が設けられている。
このインサート37には内向きの鍔状部37aが設けられている。この鍔状部37aは、蓋38を接着等によって取り付けるための取付面や、グリップ被覆体31をグリップ部4に嵌め込んで装着するときの位置決めに利用される。インサート37の鍔状部37aよりも奥側の内周面は、グリップ被覆体31の内周面と面一状となっている。
インサート37を除いて、グリップ被覆体31はスチレン系エラストマーなどのエラストマーや、ゴム、軟質合成樹脂などの弾性材料にて構成されている。エラストマーの場合、比重0.5〜1.5が好ましく(この実施の形態ではスチレン系エラストマーを用いる為、比重0.9としている。)、ショアA硬度60〜100程度であることが好ましい。この材料に配合するフィラーの比重を変えたり、フィラー配合量を変えることにより、種々の重量のグリップ被覆体31を製作する。
グリップ被覆体31をグリップ部に装着した後、レザーなどの外装材をグリップ被覆体31の上に装着してラケットとしてもよく、外装材を装着せずにグリップ被覆体31それ自体を握るようにしたラケットとしてもよい。
グリップ被覆体31をラケット本体1のグリップ部4に装着するには、グリップ部4の外面に両面接着テープを貼っておき、グリップ被覆体31の内面に白ガソリン等の揮発性溶媒をスプレー等により付着させておき、グリップ被覆体31をグリップ部4に嵌め通せばよい。
この実施の形態では、グリップ部4に凸部41を設け、開口32と係合させるようにしている。鍔状部37aがグリップ部4の後端面に突き当るまでグリップ被覆体31を奥まで嵌め通すと、グリップ部4の凸部41が開口32に係合する。溶媒が揮発すると、グリップ被覆体31がグリップ部4に固着状態となる。
グリップ被覆体31をグリップ部4から取り外すには、グリップ被覆体31をカッターナイフ等で切開して引き剥す。なお、注射器のようなものでグリップ被覆体に白ガソリンを注入すると簡単に抜けるので、そのようにしてもよい。この場合グリップ被覆体を再度使うことができる。
グリップ被覆体31を構成するエラストマー中にタングステン、タングステン合金、銅、銅合金、ステンレス等の金属粉や比重の異なる樹脂を配合し、この金属粉や比重の異なる樹脂の配合量を変えることによってグリップ被覆体同士を異重量とするのが好ましい。
このように、ウェイト材の装着個数や装着位置を変えたり、ウェイト材を別重量のものに交換したりすると共に、グリップ被覆体の重量を選定することにより、ラケットの重量、バランス、スイングウェイト、軸心回りの慣性モーメントなどをきめ細かく調整することができる。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。本発明では、ウェイト材は何でもよく、ラケットのフェース部にバンドのようなもので取り付けるようにしてもよく、グロメットとラケット本体部の間にウェイト材をはさむようにしてもよい。また、グロメットがウェイト材を兼ねるようなものの場合には、グロメット自体がウェイト材になる。
グリップ被覆体は、複数に分割されているものでもよい。
全長685mm、フェース部長さ348mm、フェース部最大幅23mmのラケット本体に対し、表1に示す重量の図19に示した形状のグリップ被覆体と、必要に応じ1個2.5gのウェイト材とを用い、図1〜10に示す合計12個のラケットNo.1〜12を製作し、特性を評価した。
No.1〜4はグリップ被覆体として29gのものを用い、No.5〜8はグリップ被覆体として34gのものを用い、No.9〜12はグリップ被覆体として39gのものを用いた。
No.1,5,9ではウェイト材を用いなかった。No.2,6,10では両サイド部に1個ずつ、合計2個のウェイト材を設けた(ウェイト材総重量5g)。No.3,7,11では、トップ部に2個のウェイト材を設けた。2個のウェイト材は、トップ部において、フェース部周方向に40mm離隔して配置されている。ウェイト材総重量は6gである。
No.4,8,12では、トップ部に上記と同様に2個のウェイト材を設け、さらに両サイド部に1個ずつウェイト材を設けた。ウェイト材総数は4個、ウェイト材総重量は12gである。
ラケットNo.1〜12についてそれぞれ重量、バランス、スイングウェイト、軸心(ラケット長手方向の軸心)回りの慣性モーメント、打球感、振り易さ、安定性、ボール初速、疲労感を測定し、結果を表1〜3に示した。また、ボール初速を測定したところ、No.1,No.5,No.2,No.3,No.9,No.6,No.7,No.4,No.10,No.11,No.8,No.12の順番でボールを打ったときの初速が速くなった。
スイングウェイトとは、グリップエンドから10cmのところを固定し、そこを回転軸としたときの回転モーメント量である(スイングしたときに感じる重さを示すもの)。慣性モーメントとはラケットの軸心(ラケット長手方向すなわちトップ部ITとグリップ部4とを結ぶ方向)回りの回転モーメント量である。
Figure 2013132455
Figure 2013132455
Figure 2013132455
表1〜3の通り、グリップ被覆体を重量の異なるものに変更すると共に、ウェイト材の位置や個数を変更することにより、重量、バランス、スイングウェイト、軸心(ラケット長手方向の軸心)回りの慣性モーメント、打球感、振り易さ、安定性、ボール初速、疲労感を広い範囲で調整できることが認められた。
1 ラケット
2 フェース部
4 グリップ部
5,6 ガット孔
10 ガット保護材
11 第1の筒部
12 第2の筒部
13 帯部
14 雌螺子
15 突起
20,20A ウェイト材
21 前半部
22 後半部
23 ストリング挿通孔
24 雄螺子
25 凹溝
30,31 グリップ被覆体
32 開口
34,35,36 空所
37 インサート

Claims (8)

  1. グリップ部及びフェース部を有するラケット本体と、
    該グリップ部に着脱可能に装着されたグリップ被覆体と、
    該フェース部に着脱可能に装着されたウェイト材と
    を有するラケット。
  2. 請求項1において、前記ウェイト材の装着位置又は装着個数が変更可能であることを特徴とするラケット。
  3. 請求項1又は2において、前記ウェイト材は、前記フェース部に張設されるガットのストリングを挿通させるストリング挿通孔を有していることを特徴とするラケット。
  4. 請求項3において、前記ウェイト材は、前記ストリング挿通孔とウェイト材外周面とを連通する、ストリングを該ストリング挿通孔内に出し入れするためのスリットを有していることを特徴とするラケット。
  5. 請求項4において、前記フェース部にガット孔と同軸の雌螺子が設けられており、前記ウェイト材に、該雌螺子に螺合する雄螺子が設けられていることを特徴とするラケット。
  6. 請求項5において、前記フェース部にガット保護材が装着されており、該ガット保護材に前記雌螺子が設けられていることを特徴とするラケット。
  7. 請求項5において、該ガット保護材は、フェース部の外周面に沿う帯部と、該帯部から突設された筒部とを有しており、
    該筒部の内周面に前記雌螺子が設けられていることを特徴とするラケット。
  8. グリップ部及びフェース部を有するラケット本体と、
    該グリップ部に装着される、重量が異なる複数個のグリップ被覆体よりなるグリップ被覆体セットと、
    該フェース部に装着される、複数個のウェイト材よりなるウェイト材セットと
    を有するラケット製品。
JP2011285687A 2011-12-27 2011-12-27 ラケット及びラケット製品 Pending JP2013132455A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011285687A JP2013132455A (ja) 2011-12-27 2011-12-27 ラケット及びラケット製品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011285687A JP2013132455A (ja) 2011-12-27 2011-12-27 ラケット及びラケット製品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013132455A true JP2013132455A (ja) 2013-07-08

Family

ID=48909573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011285687A Pending JP2013132455A (ja) 2011-12-27 2011-12-27 ラケット及びラケット製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013132455A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2952231A1 (en) * 2014-06-05 2015-12-09 Yonex Kabushiki Kaisha Racket
CN107233711A (zh) * 2017-07-23 2017-10-10 邬惠林 能增减拍杆中空里的金属细圆球的羽毛球拍
WO2022163454A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 ヨネックス株式会社 グロメット及びラケット

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226083A (ja) * 1985-05-14 1987-02-04 “エタブリスマン ドネイ”,アン アブレジエ:“ドネイ,ソシエテ アノニム” ラケツトの重量、慣性モ−メントおよび/または重心の変更装置
US5039097A (en) * 1990-04-12 1991-08-13 Bartlett William L Snap-on weight for a tennis racket
JPH1147315A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Bridgestone Sports Co Ltd グリップ及びラケット

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226083A (ja) * 1985-05-14 1987-02-04 “エタブリスマン ドネイ”,アン アブレジエ:“ドネイ,ソシエテ アノニム” ラケツトの重量、慣性モ−メントおよび/または重心の変更装置
US5039097A (en) * 1990-04-12 1991-08-13 Bartlett William L Snap-on weight for a tennis racket
JPH1147315A (ja) * 1997-08-01 1999-02-23 Bridgestone Sports Co Ltd グリップ及びラケット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2952231A1 (en) * 2014-06-05 2015-12-09 Yonex Kabushiki Kaisha Racket
US9597555B2 (en) 2014-06-05 2017-03-21 Yonex Kabushiki Kaisha Racket
CN107233711A (zh) * 2017-07-23 2017-10-10 邬惠林 能增减拍杆中空里的金属细圆球的羽毛球拍
WO2022163454A1 (ja) * 2021-01-29 2022-08-04 ヨネックス株式会社 グロメット及びラケット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9216334B2 (en) Variable length golf club shaft
US8454451B2 (en) Variable length golf club shaft
US8246484B2 (en) Golf club, head of golf club and method for adjusting properties of golf club
JP5401951B2 (ja) ゴルフクラブ、その特性調節方法及びシャフト交換方法
US8162774B2 (en) Golf club, head of golf club and method for adjusting property of golf club
US8529367B2 (en) Variable length golf club shaft
US9155947B2 (en) Variable length shaft and grip
JP2016518227A (ja) ゴルフクラブのシャフト用グリップ及び内部ウェイトシステム
JP2008194454A (ja) ゴルフクラブヘッド
US9138623B2 (en) Lightweight grip for sports equipment
KR20130042026A (ko) 분리 및 교체 가능한 헤드와 샤프트 연결부를 갖는 골프 클럽용 배향 마커
KR20090107934A (ko) 골프 퍼터 헤드 및 착탈식 퍼터 웨이트
US8425344B2 (en) Variable length golf club shaft
KR20110134324A (ko) 교체가능한 그립
US20120149488A1 (en) Golf club hosel
JP5752411B2 (ja) ゴルフクラブ
JP2013132455A (ja) ラケット及びラケット製品
US9089741B2 (en) Golf ball grabber
US20130310203A1 (en) Device and method for improved tennis racket damping and weight adjustment
KR20120000365U (ko) 무게 조절형 골프 그립
JP5982817B2 (ja) ラケット
JP5707888B2 (ja) グリップ被覆体セット及びラケット
JP6003219B2 (ja) グリップ被覆体セット
JP2015008732A (ja) グリップ被覆体セット
US20240123315A1 (en) Golf training aid

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160112

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160705