JP2015008732A - グリップ被覆体セット - Google Patents

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貴裕 野竹
松岡 豊武
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【課題】ラケットの見栄えを変えることなく、またスイングウェイトを実質的に変えることなくバランス軸回りの慣性モーメントを調整することができるグリップ被覆体セットを提供する。
【解決手段】ラケット本体1に着脱可能な複数のグリップ被覆体31。比重の異なる材料で成形した、内径、厚み及び長さは同一であるが、重量が異なるグリップ被覆体31を複数種類、テニスショップなどに用意しておく。そして、顧客の要望に応じた重量のグリップ被覆体31をラケット本体1のグリップ部に装着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、テニスラケット、バトミントンラケット等のラケットに用いられるグリップ被覆体セットに係り、特にスイングウェイトを変えることなく、ラケットのバランス軸回りの慣性モーメントを調整することができるグリップ被覆体セットに関する。
ラケットの重量、バランス等の調整を行ったり、ボールヒット時の面安定性や反発性を増すために、フェースサイドやフェーストップに鉛テープを貼ったり、特許文献1〜3のように重量付加パーツをフェース部に取り付けたりすることがある。特許文献1には、錘片が接着されたバンド付き帯体をフェース部に巻き付け、バンドを留めて装着することが記載されている。特許文献2には、スチレン系エラストマー中にタングステン粉末を分散させた質量負荷材を有するダイナミックダンパーをフェース部に対し巻き付けるようにして取り付けることが記載されている。特許文献3には、帯部と、該帯部から突設された複数の筒部とを有するストリング保護材を有したラケットにおいて、該ストリング保護材の帯部で押えつけるようにして重量部材をフェース部外周面に取り付けたラケットが記載されている。
ラケットの重量やバランスを変えることなくグリップ太さを変えることができるラケットとして、内径及び重量は同一であるが、厚みの異なるグリップ被覆体とラケット本体とからなるものが特許文献4に記載されている。
実開昭63−96856 特許4363006 特開2000−176053 特開2012−105773
ウェイト材をフェース部に取り付けたり取り外したりすることにより、バランス軸回りの慣性モーメントを調整することができるが、ウェイト材をフェース部に取り付けてバランス軸回りの慣性モーメントを大きくした場合、スイングウェイトが大きくなり、振りにくくなってしまう。なお、バランス軸とは、ラケットの重心を通り、ラケット長手方向と垂直方向かつフェース面を含む面内方向に延在する軸である。スイングウェイトとは、グリップエンドから10cmのところを回転軸(バランス軸と平行方向の軸)としたときの回転モーメント量であり、スイングしたときに感じる重さを示す指標値である。
グリップ部分に鉛を貼ったり剥したり、シリコンをグリップ部分に注入することによりグリップ部分の重量を調節することができるが、鉛を貼り付けると見栄えが変ってしまったり、グリップ部分の形状、握った感触が変わってしまう。鉛は剥れるおそれもある。また、シリコンをグリップ部分に注入すると、グリップ部分の重量を注入前の重量に戻すことができない。
本発明は、グリップ部分の形状、握った感触、見栄えを変えることなく、またスイングウェイトを実質的に変えることなくバランス軸回りの慣性モーメントを調整することができるグリップ被覆体セットを提供することを目的とする。
本発明のグリップ被覆体セットは、ラケットのグリップ部に装着される複数個のグリップ被覆体よりなるグリップ被覆体セットであって、各グリップ被覆体は、内径、厚み及び長さは同一であるが重量が異なることを特徴とする。
なお、内径、厚み又は長さが同一であるとは、グリップ被覆体の測定値と、グリップ被覆体セットの各グリップ被覆体の測定値の平均値との差異が該平均値の±2%の範囲にあることをいう。
前記グリップ被覆体は、グリップ被覆体を構成する組成物の比重が異なることにより互いに重量が異なったものとなっていることが好ましい。
前記組成物は、比重0.9〜1.5のエラストマー、好ましくは熱可塑性エラストマー、さらに好ましくはスチレン系熱可塑性エラストマーと、比重2.0〜20.0の添加剤が配合されていることが好ましい。
グリップ被覆体は、外形も同一であることが好ましい。なお、外形が同一であるとは、グリップ被覆体の外観形状が同一であることをいう。グリップ被覆体に開口部や凹部が設けられているときには、開口部又は凹部の形状、大きさ、位置も同一である。グリップ被覆体の外観には、グリップテープや刻印、鉛、錘、シール等は含まれない。
本発明のグリップ被覆体の提供方法は、本発明のグリップ被覆体セットの中からグリップ被覆体を選択して提供するグリップ被覆体の提供方法であって、該グリップ被覆体セットを用意するステップと、該グリップ被覆体が装着されたラケットを使用するプレーヤーに関する固有情報及び測定情報のうち少なくとも1つの情報を取得するステップと、取得した情報に基づいて、複数個の前記グリップ被覆体から、前記装着されるグリップ被覆体を選択するステップとを有するものである。
本発明では、内径、厚み及び長さは同一であるが重量が異なる複数のグリップ被覆体よりなるグリップ被覆体セットのうちから選んだグリップ被覆体をラケット本体に装着する。グリップ被覆体を重量の異なるグリップ被覆体に交換することにより、スイングウェイトを実質的に変えることなく、ラケットの重量及びバランス軸回りの慣性モーメントが変更される。
このグリップ被覆体を交換しても、グリップの形状、握った感触、グリップ部分の見栄えには変更はない。また、グリップ被覆体は鉛と違って剥れたりすることがない。また、部品点数が増えない。
前述の通り、スイングウェイトとは、グリップエンドから10cmのところ(即ち、プレーヤーが握る部分)を回転軸としたときの回転モーメント量であり、スイングしたときに感じる重さを示す指標値である。グリップ被覆体の長さは通常160〜190mmであるため、スイングウェイトの軸はグリップ被覆体の長手方向の中央付近を通る。そのため、グリップ被覆体を重量の異なるものに交換しても、スイングウェイトは殆ど変化せず、実質的に同一である。なお、スイングウェイトが実質的に同一であるとは、BABOLAT社のRACKET DIAGNOSTIC CENTERで測定した値が同一であることを表わす。
本発明では、例えばグリップ被覆体を重量の大きいものに変えて、ラケットのバランス軸回りの慣性モーメントを大きくしても、スイングウェイトが変わらない(振りにくくならない)ため、力の弱いプレーヤーでも振りにくくならず、打球の初速が増大する。このラケットは振り易いため、ボレーがし易くなる。
なお、本発明のグリップ被覆体セットについては、複数個のグリップ被覆体が同時に販売されるのみではなく複数個のグリップ被覆体のうち1個ずつを別売りにしても良いし、テニスショップなどで、顧客の要望に応じた重量のグリップ被覆体をラケット本体のグリップ部に装着しても良く、販売方法、流通方法に限定されるものではなく、内径、厚み及び長さは同一であるが重量が異なる複数個のグリップ被覆体があれば良い。
ラケット本体の正面図である。 実施の形態に係るグリップ被覆体の斜視図である。 (a)図は実施の形態に係るグリップ被覆体の側面図、(b)図はその平面図である。 (a)図は図3(b)のIVa−IVa線に沿う断面図、(b)図は図3(a)のIVb−IVb線に沿う断面図である。 実施の形態に係るグリップ被覆体とグリップ部との係合関係を示す斜視図である。 図4(a)のVI−VI線に沿う断面図である。 別の実施の形態に係るグリップ被覆体とグリップ部との係合関係を示す斜視図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1の通り、ラケット本体1は、カーボン繊維強化合成樹脂(CFRP)製であり、フェース部2、シャフト部3及びグリップ部4を有している。なお、カーボン繊維以外の補強繊維を含有してもよい。グリップ部4に対し図7のグリップ被覆体30が装着される。
なお、図示は省略するが、フェース部2の外周面には、ストリング保護材が装着され、ストリングが張設されている。
この実施の形態では、上記のラケット本体1と、内径、外形及び長さが同一であり、形状は同一であるが、重量の異なる複数個のグリップ被覆体30とを用意しておく。そして、テニスショップにおいて、又はプレーヤー自身が、ラケット本体1のグリップ部4に対し、所望重量のグリップ被覆体30を装着する。
グリップ被覆体30は、ラケット本体1のグリップ部4に外嵌する形状の八角形筒状であり、後端側には内向きの鍔状部を設けてある。グリップ被覆体30は、この内向き鍔状部がグリップ部4の後端面に当接するまで該グリップ部4に外嵌される。グリップ被覆体30はエラストマー、好ましくは熱可塑性エラストマー、さらに好ましくはスチレン系熱可塑性エラストマーと、必要に応じ添加剤を含む組成物にて構成されている。エラストマーの比重は0.9〜1.5特に0.9〜1.1が好ましく、ショアA硬度は40〜100程度であることが好ましい。添加剤の比重は2.0〜20.0特に2.0〜5.0が好ましい。組成物に配合する添加剤の比重を変えたり、添加剤配合量を変えることにより、種々の重量のグリップ被覆体30を製作することができる。
グリップ被覆体30をグリップ部4に装着した後、レザーなどの外装材をグリップ被覆体30の上に装着してラケットとしてもよく、外装材を装着せずにグリップ被覆体30それ自体を握るようにしたラケットとしてもよい。
グリップ被覆体30をラケット本体1のグリップ部4に装着するには、グリップ部4の外面に両面接着テープを貼っておき、グリップ被覆体30の内面に白ガソリン等の揮発性溶媒をスプレー等により付着させておき、グリップ被覆体30をグリップ部4に嵌め通せばよい。溶媒が揮発すると、グリップ被覆体30がグリップ部4に固着状態となる。
グリップ被覆体30をグリップ部4から取り外すには、グリップ被覆体30をカッターナイフ等で切開して引き剥す。なお、注射器のようなものでグリップ被覆体とラケット本体との界面に白ガソリンを注入すると簡単に抜けるので、そのようにしてもよい。この場合グリップ被覆体を再度使うことができる。
図2〜6を参照して、ラケット本体に着脱可能な別の実施の形態に係るグリップ被覆体31について説明する。
このグリップ被覆体31は、八角形の筒状である。グリップ被覆体31の対向する2側面31aには、グリップ被覆体31の長手方向に間隔を置いて複数個(この実施の形態では5個)の係合部としての開口32が設けられている。
グリップ被覆体31の基端近傍部分33、すなわちグリップエンド側は、末端側ほど径が大きくなるようにテーパ形状(八角錐台形状)となっている。この基端近傍部分33には、空所34,35,36が設けられている。空所34は、前記1対の側面31aの外面に設けられた凹穴よりなる。空所35は、該側面31aと直交方向の1対の側面31bに設けられた凹条(溝)よりなる。空所36は、これらの側面31a,31bと斜交する4面の側面31cに設けられた複数個の凹穴よりなる。
この実施の形態では、図6の通り、側面31bの内周面に、グリップ被覆体31の長手方向に延在する複数本の溝39が設けられている。この溝39は、グリップ被覆体31をラケットのグリップ部4(図5)に着脱するときの滑りを良くするためのものであり、先端部分から後述のインサート37部分にまで延在している。
この実施の形態では、グリップ被覆体31の基端部の内周面にポリプロピレン等の比較的硬質の合成樹脂よりなるインサート37が設けられている。
このインサート37には内向きの鍔状部37aが設けられている。この鍔状部37aは、蓋38を接着等によって取り付けるための取付面や、グリップ被覆体31をグリップ部4に嵌め込んで装着するときの位置決めに利用される。インサート37の鍔状部37aよりも奥側の内周面は、グリップ被覆体31の内周面と面一状となっている。
この実施の形態では、グリップ部4に凸部41を設け、開口32と係合させるようにしている。鍔状部37aがグリップ部4の後端面に突き当るまでグリップ被覆体31を奥まで嵌め通すと、グリップ部4の凸部41が開口32に係合する。溶媒が揮発すると、グリップ被覆体31がグリップ部4に固着状態となる。グリップ部4は、開口を有するものに限定されるものではなく、開口が無くても良い。
グリップ被覆体31を構成するエラストマーを主体とする組成物中に添加剤としてタングステン、タングステン合金、銅、銅合金、ステンレス等の金属粉、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等のフィラーや、比重の異なるエラストマーを配合し、このフィラーや比重の異なるエラストマーの配合量を変えることによってグリップ被覆体同士を異重量とするのが好ましい。
このように、グリップ被覆体の重量を選定することにより、ラケットのスイングウェイトを実質的に変更することなく、バランス軸回りの慣性モーメントを調整することができる。
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の形態とされてもよい。本発明では、グリップ被覆体は、複数に分割されているものでもよい。
本発明のグリップ被覆体の提供方法は、本発明のグリップ被覆体セットの中からグリップ被覆体を選択して提供するグリップ被覆体の提供方法であって、該グリップ被覆体セットを用意するステップと、該グリップ被覆体が装着されたラケットを使用するプレーヤーに関する固有情報及び測定情報のうち少なくとも1つの情報を取得するステップと、取得した情報に基づいて、複数個の前記グリップ被覆体から、前記装着されるグリップ被覆体を選択するステップとを有するものである。
この固有情報としては、性別、趣向(好み)、プレースタイル、身長、体重などがある。この固有情報は、プレーヤー(ユーザー)のアンケート回答、ヒアリング、店舗に設置された情報端末への入力等から得ることができる。
測定情報としては、スイングスピード、スイングタイプ、ラケットで打ったボールの速度、ボールのスピン、ボールの挙動などがある。スイングスピードは、販売店等に設置してある測定装置によって測定することができる。スイングタイプは、販売店等において素振りしてもらって専門員が判断したり、撮像を解析したりすることにより取得することができる。
グリップ被覆体を提供する場合、具体的にはラケット本体を特定し、グリップ被覆体セットを用意する。重量のみが異なる複数タイプ、例えばノーマルタイプ、プラス5gタイプ、プラス10gタイプ、プラス15gタイプなどがある場合、ノーマルグリップを装着したラケット本体を使用して、プレーヤーに関する前記情報を取得する。また、前記情報の取得後、ユーザーの感覚等の情報を取得しても良い。ユーザーより取得したこれらの情報に基づいて、グリップ被覆体セットの中から推奨されるグリップ被覆体を選択し、提供する。
CFRP製の全長686mm、フェース部長さ326mm、フェース部最大幅24mm、質量244.6gのラケット本体に対し、質量29.2g、34.2g、39・2g又は44.2gの図5に示した形状のグリップ被覆体と、必要に応じフェース部取り付け用の1個2.5g又は5gのウェイト材とを用い、表1に示す合計12個のラケットNo.1〜12を製作し、特性を評価した。グリップ被覆体の長さは173.25mm、厚みは1.84mmである。
各グリップ被覆体は、体積32.44mmであり、スチレン系熱可塑性エラストマー(クラレプラスチック株式会社製EARNESTON(登録商標)グレードCJ003N)又はこのスチレン系熱可塑性エラストマーに対し表2に示す割合にて硫酸バリウムを配合したスチレン系熱可塑性エラストマー組成物製である。No.1,5,9は硫酸バリウムを配合しないグリップ被覆体として最も軽い29.2gのもの(ノーマルタイプ)を用い、No.2,6,10はグリップ被覆体としてそれよりも5g重い34.2gのもの(プラス5gタイプ)を用い、No.3,7,11はグリップ被覆体としてさらに5g重い39.2gのもの(プラス10gタイプ)を用い、No.4,8,12はグリップ被覆体としてさらに5g重い44.2gのもの(プラス15gタイプ)を用いた。
No.1〜4ではウェイト材を用いなかった。No.5〜8ではフェース部の両サイド部に1個ずつ、合計2個の2.5gウェイト材を設けた(ウェイト材総重量5g)。No.9〜12は両サイド部に1個ずつ合計2個の5gのウェイト材を設けた(ウェイト総重量10g)。
ラケットNo.1〜12についてそれぞれ質量、バランス軸距離、バランス軸回りの慣性モーメント及びスイングウェイトを測定し、結果を表1に示した。前述の通り、スイングウェイトとは、グリップエンドから10cmのところを回転軸としたときの回転モーメント量である。スイングウェイトは、BABOLAT社のRACKET DIAGNOSTIC CENTERを用いて測定した。
Figure 2015008732
Figure 2015008732
[考察]
表1の通り、グリップ被覆体としてノーマルタイプのものを用いたNo.1,5,9と、+5gタイプ、+10gタイプ又は+15gタイプのグリップ被覆体を用いたNo.2,6,10、No.3,7,11及びNo.4,8,12を比べると、重いグリップ被覆体を用いたものほどバランス軸距離が小さくなり、トップライトになるが、スイングウェイトはNo.1〜4同士で実質的に同一であり、No.5〜8同士で実質的に同一であり、No.9〜12同士で実質的に同一であることが認められる。バランス軸回りの慣性モーメントは、重いグリップ被覆体を用いるほど大きくなる。重量が大きすぎるグリップ被覆体を用いるとスイングウェイトが実質的に同一ではなくなるため、47.0g以下ものが好ましい。
フェースサイドにウェイト材を装着したNo.5〜8、No.9〜12は当然ながらNo.1〜4に比べてセンター軸回りの慣性モーメントが大きい。
このように、グリップ被覆体を重量の異なるものに交換することにより、スイングウェイトを実質的に同一としたまま、バランス軸距離及びバランス軸回りの慣性モーメントを変えることができる。バランス軸回りの慣性モーメントを大きくしてもスイングウェイトが変わらない(振りにくくならない)ので、非力なプレーヤーでも振りにくくならず、打球の初速増大効果が期待できる。
[試験例]
No.1,5,9の各ラケットにストリングを張力50ポンドで張り、それぞれ紐で吊るして自由懸吊状態とした。この状態で、各ラケットのフェース面中央に速度8.5m/sにて硬式テニスボールを当てたときの反発ボール速度を測定したところ、次の通りであった。
No.1 ・・・ 3.80m/s
No.2 ・・・ 4.00m/s
No.3 ・・・ 4.10m/s
従って、グリップ被覆体を交換することにより、ボールの反発特性を調節できることが認められる。
1 ラケット本体
2 フェース部
3 シャフト部
4 グリップ部
30,31 グリップ被覆体
32 開口
34,35,36 空所
37 インサート

Claims (6)

  1. ラケットのグリップ部に装着される複数個のグリップ被覆体よりなるグリップ被覆体セットであって、各グリップ被覆体は、内径、厚み及び長さは同一であるが重量が異なることを特徴とするグリップ被覆体セット。
  2. 請求項1において、前記グリップ被覆体は、グリップ被覆体を構成する組成物の比重が異なることにより互いに重量が異なったものとなっていることを特徴とするグリップ被覆体セット。
  3. 請求項2において、前記組成物は比重0.9〜1.5のエラストマー、ゴム又は熱可塑性樹脂と、比重2.0〜20.0の添加剤とを含有することを特徴とするグリップ被覆体セット。
  4. 請求項1において、前記グリップ被覆体は外形も同一であることを特徴とするグリップ被覆体セット。
  5. 請求項1において、前記グリップ被覆体を一のラケットに取り付けた場合、スイングウェイトは同一であることを特徴とするグリップ被覆体セット。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のグリップ被覆体セットの中からグリップ被覆体を選択して提供するグリップ被覆体の提供方法であって、
    該グリップ被覆体セットを用意するステップと、
    該グリップ被覆体が装着されたラケットを使用するプレーヤーに関する固有情報及び測定情報のうち少なくとも1つの情報を取得するステップと、
    取得した情報に基づいて、複数個の前記グリップ被覆体から、前記装着されるグリップ被覆体を選択するステップと
    を有するグリップ被覆体の提供方法。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009112500A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Sri Sports Ltd ゴルフクラブ用グリップ
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