JP2010253110A - 内視鏡カバーおよび内視鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡観察中に、内視鏡先端からの突出長さが簡易な操作で調整可能な先端フードを形成する内視鏡カバー、および内視鏡カバーを含む内視鏡装置を実現する。
【解決手段】内視鏡カバー30は、内側カバー32と、内側カバー32に重ねられた外側カバー34とを含む。内側カバー32の外周面32Oに係合溝32Gが設けられ、外側カバー34の内周面34I上に突起34Pが設けられている。突起34Pと係合溝32Gとの係合位置をずらしつつ、内側カバー32と外側カバー34とを互いに摺動させることにより、外側カバー34を内視鏡20の先端面20Tから突出させる。この動作により、長さLが調整可能な突出部36を先端フードとして活用できる。
【選択図】図14

Description

本発明は、内視鏡カバー、および内視鏡カバーを含む内視鏡装置に関し、特に、内視鏡の先端から突出可能な内視鏡カバー等に関する。
送気、送水を可能にし、体内組織の処置を容易にするために、先端フードを有する内視鏡カバーを内視鏡の挿入部の所定の位置に固定することが知られている(特許文献1)。
また、内視鏡の体腔内への挿入動作を容易にするために、内視鏡に沿って移動する挿入補助具の長さを挿入前に予め調整しておくことが知られている(特許文献2)。このような挿入補助具においては、一方のチューブ部材のピンを他方のチューブ部材における溝に係合させ、かつ固定部材により両チューブ部材を固定することにより、長さが一定に保たれる。
特許第3859491号公報 特開2001−321328号公報
内視鏡に対して所定の位置で固定される内視鏡カバーにおいて、先端フードの内視鏡からの突出長さを調整できない場合、対象部位の形状等に応じた柔軟な内視鏡観察は困難である。例えば、内視鏡観察において予期せぬ位置、大きさの患部が見つかった場合、その処置に適した新たな先端フードを有する内視鏡カバーへの交換作業が必要となり、効率的な内視鏡観察が妨げられる。
また、内視鏡に沿って移動する挿入補助具は、たとえその長さが調整可能であっても、内視鏡の先端に取り付けて先端フードとして活用することはできない。また、固定部材の操作をして挿入補助具を所定の長さで保つ場合、煩雑な作業が、内視鏡観察の効率を低下させ得る。さらに、上述の挿入補助具においては、予め長さを調整しておくことが必要であって、内視鏡観察中に、観察対象に応じて長さを変えることは不可能である。
本発明は、内視鏡観察中に、内視鏡先端からの突出長さが簡易な操作で調整可能な先端フードを形成する内視鏡カバー、および内視鏡カバーを含む内視鏡装置の実現を目的とする。
本発明の内視鏡カバーは、内視鏡の先端に取り付けられる内視鏡カバーであり、内視鏡の側面を覆う内側カバーと、内側カバーに重ねられた外側カバーとを備えている。内視鏡カバーは、外側カバーの先端が内視鏡の先端から突出するように、内側カバーと外側カバーとを相対的に移動させることにより、外側カバーの突出部によって長さが調整可能な先端フードが形成されることを特徴とする。
内視鏡カバーは、内側カバーと外側カバーとの相対位置を定める位置決め機構をさらに有することが好ましい。位置決め機構は、突起と、突起が係合する係合溝とを有し、内側カバーと外側カバーとのいずれか一方に突起が設けられ、他方に係合溝が設けられていることが好ましい。
突起が外側カバーの内周面に設けられ、係合溝が内側カバーの外周面に設けられていることがより好ましい。また、内側カバーと外側カバーとを、複数の相対位置のいずれかに選択的に位置決め可能にするために、係合溝が複数設けられていることが好ましい。この場合、複数設けられた係合溝のうち、内側カバーと外側カバーとが所定の相対位置にあるときに突起が係合する係合溝の溝幅が、他の係合溝の溝幅よりも小さいことがより好ましい。
内視鏡カバーにおいては、内視鏡カバーの全周に渡る突起が、内視鏡カバーの移動方向に沿って延びる係合溝に係合することが好ましい。係合溝は、内視鏡カバーの長手方向に延びる第1の領域と、長手方向以外の方向に延びる第2の領域とを含むことが好ましい。また、係合溝は、例えば内視鏡カバーの長手方向と周方向とのいずれに対しても傾いた方向に延びている。係合溝においては、内側カバーと外側カバーとが所定の相対位置にあるときに突起が係合する領域の溝底が高いことが好ましい。
位置決め機構は、内視鏡カバーの基端部近傍に設けられていることが好ましい。また、内視鏡カバーにおいては、内側カバーと外側カバーとの相対位置を示す位置決め指標が付されていることが好ましい。位置決め指標は、例えば、外側カバーの先端と内視鏡の先端とが一致する位置や、外側カバーが内視鏡の先端から最大限突出された位置を示す。
内側カバーは、例えば、内視鏡に着脱自在である。内側カバーは、例えば、内側カバーの先端と内視鏡の先端とが一致する位置に固定されている。内視鏡カバーにおいては、内側カバーと外側カバーとの隙間に潤滑剤が塗布されていることが好ましい。
本発明の内視鏡装置は、内視鏡と、上述の内視鏡カバーとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、内視鏡観察中に、内視鏡先端からの突出長さが簡易な操作で調整可能な先端フードを形成する内視鏡カバー、および内視鏡カバーを含む内視鏡装置を実現できる。
第1の実施形態における内視鏡カバーが取り付けられた状態の内視鏡装置を示す側面図である。 第1の実施形態における、外側カバーが突出していない状態の内視鏡カバーの先端を示す断面図である。 第1の実施形態における、外側カバーが突出した状態の内視鏡カバーの先端を示す断面図である。 第1の実施形態における外側カバーを示す斜視図である。 第1の実施形態における内側カバーを示す斜視図である。 第2の実施形態における、外側カバーが突出していない状態の内視鏡カバーの先端を示す断面図である。 第2の実施形態における、外側カバーが突出した状態の内視鏡カバーの先端を示す断面図である。 第2の実施形態における内側カバーを示す側面図である。 第2の実施形態における外側カバーを示す側面図である。 第3の実施形態における、外側カバーが突出していない状態の内視鏡カバーを示す断面図である。 第3の実施形態における、外側カバーが突出した状態の内視鏡カバーを示す断面図である。 内側カバーの外周面上に設けられた位置決めマークを示す平面図である。 第4の実施形態における、外側カバーが突出していない状態の内視鏡カバーを示す断面図である。 第4の実施形態における、外側カバーが突出した状態の内視鏡カバーを示す断面図である。 第1の変形例における内視鏡カバーを示す斜視図である。 第1の変形例における内視鏡カバーを示す断面図である。 第2の変形例における内視鏡カバーを示す斜視図である。 第2の変形例における内視鏡カバーを示す断面図である。 第3の変形例における内側カバーを示す斜視図である。 第3の変形例における外側カバーを示す断面図である。 第4の変形例における内視鏡カバーを示す斜視図である。 長手方向に平行な面で切断した、内視鏡カバーの断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態における内視鏡カバーが取り付けられた状態の内視鏡装置を示す側面図である。
内視鏡装置60は、内視鏡10と内視鏡カバー30を含む。内視鏡10は、操作部12から側方に延伸するライトガイド可撓管14を介してプロセッサ16に接続される。挿入部20は、オレドメ部25から延伸する内視鏡10の先端部であり、人体内に挿入される。
プロセッサ16の光源(図示せず)からの照明光が、挿入部20の先端から観察の対象である体内器官に出射される。体内器官からの反射光、および内視鏡10で生成された画像信号等は、プロセッサ16に送られる。画像信号は、プロセッサ16における所定の処理の後に画像表示装置(図示せず)に送信される。この結果、体内器官が観察、撮影される。
体内器官の観察、撮影時には、内視鏡10の操作部12が操作される。例えば、操作部12の操作ノブ13、15を回転させると挿入部20の先端が上下、左右に湾曲される。また、必要に応じて、鉗子口17から処置具(図示せず)を挿通し、挿入部20の先端から突出させて患部を処置することができる。
内視鏡10の挿入部20には、内視鏡カバー30が着脱自在に取り付けられる。内視鏡カバー30は、適度な伸縮性、および生体適合性を有する高分子材料からなり、例えば、シリコンゴム、天然ゴム、ポリウレタン等により形成される。内視鏡カバー30は、挿入部20の側面20Sを覆う内側カバー32と、内側カバー32の外側で内側カバー32に重ねられた外側カバー34とを含む。内側カバー32および外側カバー34は、いずれも円筒形のチューブである。なお図1においては、説明の便宜上、内視鏡カバー30のみを断面で示している。
図2は、第1の実施形態における、外側カバー34が突出していない状態の内視鏡カバー30の先端を示す断面図である。図3は、第1の実施形態における、外側カバー34が突出した状態の内視鏡カバー30の先端を示す断面図である。図4は、第1の実施形態における外側カバー34を示す斜視図であり、図5は、第1の実施形態における内側カバー32を示す斜視図である。なお、図2、図3およびそれ以降の断面図においては、内視鏡カバー30を長手方向に沿って切断している。
内視鏡カバー30においては、内側カバー32と外側カバー34とが相対的に移動可能である。すなわち、内側カバー32を矢印Aの示す方向に摺動させることも、外側カバー34を矢印Bの示す方向に摺動させることが可能である。
このため、図2に示された、外側カバー34の先端と挿入部20の先端面20Tとが一致する状態(以下、初期状態という)から、外側カバー34を突出させることができる。なお、内側カバー32と外側カバー34との間には、摺動動作を容易にするために潤滑剤(図示せず)が塗布されている。
先端面20Tおよび内側カバー32から外側カバー34を突出させた状態(以下、突出状態という・図3参照)においては、突出部36を先端フードとして活用できる。例えば、突出部36で患部を保持し、鉗子チャンネル22から処置具(図示せず)を突出させて処置するといった場合である。先端フードとしての突出部36の長さLは、内側カバー32、外側カバー34を移動させることにより調整できる。
ここで、内視鏡カバー30が挿入部20におけるオレドメ部25側の基端部まで延びている(図1参照)ため、基端部側において内側および外側カバー32、34を摺動させることにより、突出部36の長さLを調整できる。従って、本実施形態では、挿入部20が体腔内に挿入された状態、すなわち内視鏡観察中においても、突出部36の長さLが可変である。このため、患部の形状や大きさに応じて適当な長さLの先端フードを用いることができる。
内側カバー32および外側カバー34には、互いの相対位置を定めるための位置決め機構が設けられている。位置決め機構は、内側カバー32の外周面32Oに設けられた突起32Pと、外側カバー34の内周面34Iに設けられた係合溝34Gを含む。突起32Pが係合溝34Gに係合すると、内側および外側カバー32、34間の相対移動が制限され、内側カバー32と外側カバー34との相対位置が定められる。
図2〜4に示されたように、係合溝34Gは、挿入部20および内視鏡カバー30の長手方向、すなわち内側および外側カバー32、34の移動する方向に沿って複数設けられている。これは、内側カバー32と外側カバー34とを、複数の相対位置のいずれかに選択的に位置決め可能にして、突出部36の長さLを調整自在にするためである。
これに対し、図5等に示されたように、突起32Pは単一の部材である。このため、内側カバー32と外側カバー34とを互いに摺動させる際の摩擦抵抗が小さくなる。さらに摩擦抵抗を減らすために、内側カバー32の全周に渡る突起32Pの代わりに、周方向の長さがより短い突起を設けても良い。これとは反対に、突起32Pを複数設けても良い。
以上のように本実施形態によれば、内側カバー32と外側カバー34とを互いに摺動させるという簡易な操作により、たとえ内視鏡観察中であっても先端フードとしての突出部36の長さLを調整できる。このため、視野角、患部の大きさ、形状等に応じた適切な処置が容易に可能である。
さらに、内視鏡カバー30が体腔に近接している状態など、外側カバー34の位置を保つことが好ましい場合においては、挿入部20および内側カバー32のみを基端部側(図2の矢印Aの示す方向)に移動させれば、突出部36の長さLを調整できる。このため、安全性を確保しつつ効率的な内視鏡観察が可能である。
そして内視鏡カバー30が挿入部20に対して着脱自在であることから、内視鏡10のみならず、これとほぼ径の等しい複数の内視鏡に対して内視鏡カバー30を使用できる。ただし、内側カバー32の先端が挿入部20の先端面20Tに一致するように、内側カバー32を挿入部20に固定しても良い。この場合、内側カバー32が挿入部20の先端面20Tよりも基端部側に移動することにより、外側カバー34と挿入部20との間に汚物等が溜まる空間が生じることを防止できる。
また、一部の係合溝34Gの幅を狭くして、突起32Pの係合時にユーザにクリック感を与えても良い。この場合、内視鏡観察中に直接目視せずに内視鏡カバー30を操作するユーザに、内側カバー32と外側カバー34とが所定の相対位置にあることを確実に知らせることができる。
例えば、外側カバー34の最先端にある第1の係合溝34G(図4参照)の幅を狭くすると、内側カバー32と外側カバー34とが初期状態(図2参照)における相対位置(以下、初期位置という)にあることをユーザに認識させることができる。同様に、最も基端部側にある係合溝34Gの幅を狭めれば、外側カバー34が先端面20Tから最大限突出したときの相対位置(以下、突出位置という)をユーザに認識させることができる。
次に、第2の実施形態につき、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。図6は、第2の実施形態における、外側カバー34が突出していない状態の内視鏡カバー30の先端を示す断面図である。図7は、第2の実施形態における、外側カバー34が突出した状態の内視鏡カバー30の先端を示す断面図である。図8は、第2の実施形態における内側カバー32を示す側面図であり、図9は、第2の実施形態における外側カバー34を示す側面図である。
本実施形態の内視鏡カバー30においては、位置決め機構が第1の実施形態と異なる。本実施形態では、内側カバー32側に係合溝32Gが、外側カバー34側に突起34Pが設けられている。すなわち、図6〜8に示されるように、内側カバー32の外周面32Oに複数の係合溝32Gが形成され、図6、7、9に示されるように、外側カバー34の内周面34Iに突起34Pが設けられている。
このように、第1の実施形態とは互いに異なる部材に係合溝32Gと突起34Pとが設けられた本実施形態の内視鏡カバー30は、第1の実施形態に比べて容易に製造できる。内側カバー32の露出面である外周面32Oにて複数の溝32Gを形成する加工(図8参照)は、露出していない外側カバー34の内周面34Iに形成する加工(図4参照)よりも容易だからである。さらに、露出していない内周面34Iに突起34Pを設ける加工(図9参照)は、露出した外周面32Oに突起32Pを設ける第1の実施形態の加工(図5参照)ほど容易ではないものの、突起34Pはわずかに1つだけ形成すれば十分だからである。
さらに本実施形態では、内側および外側カバー32、34が図7に示された突出位置にあるときに、第1の実施形態(図3参照)とは異なり、突出部36の内周面、すなわち内周面34Iの先端領域は平坦である。このため、対物レンズ23および撮像素子24を含む撮像光学系の視野角内に外側カバー34の凹凸領域が含まれることによる被写体像の劣化を防止できる。
以上のように本実施形態によれば、第1の実施形態よりもさらに良好な内視鏡観察が可能な内視鏡カバー30を、より簡易な方法で製造することができる。
次に、第3の実施形態につき、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。図10は、第3の実施形態における、外側カバー34が突出していない状態の内視鏡カバー30を示す断面図である。図11は、第3の実施形態における、外側カバー34が突出した状態の内視鏡カバー30を示す断面図である。図12は、内側カバー32の外周面32O上に設けられた位置決めマークを示す平面図である。
本実施形態においては、内側カバー32の突起32Pと外側カバー34の係合溝34Gとが、内視鏡カバー30の基端部近傍に設けられている。このため、内視鏡カバー30が、挿入部20の先端からオレドメ部25の近傍までを覆うように取り付けられると、図示されたように、突起32Pと係合溝34Gとはオレドメ部25の近傍に配置される。
一般に、内視鏡10のユーザは、挿入部20よりも径の大きいオレドメ部25を保持しつつ、挿入部20の挿入等の動作をすることが多い。このため本実施形態においては、先端フードとしての突出部36(図11参照)の長さLを調整する動作がより容易である。オレドメ部25を保持したまま、矢印AおよびBの示すように突起32Pと係合溝34Gとの係合位置をずらすことができるからである。
また、本実施形態においては、図12に示されるように、外周面32Oの基端部側に第1および第2の位置決めマークM、M(位置決め指標)が設けられている。第1、第2の位置決めマークM、Mは、内側カバー32と外側カバー34の相対位置を示す。
具体的には、第1の位置決めマークMは、外側カバー34の基端部が第1の位置決めマークM上にあるときに、内側、外側カバー32、34が、突出部36の形成されない初期位置(図10参照)にあることを示す。また、第2の位置決めマークMは、外側カバー34の基端部が第2の位置決めマークM上にあるときに、内側および外側カバー32、34が、突出部36の長さLが最大になる突出位置(図11参照)にあることを示す。
これらの第1、第2の位置決めマークM、Mにより、ユーザは、外側カバー34がどの程度、挿入部20の先端面20Tから突出しているかを、内視鏡カバー30の基端部を操作しつつ容易に把握できる。従って、突出した外側カバー34を初期位置まで戻す操作が容易になり、誤って外側カバー34を突出位置よりも突出させてしまうことが確実に防止される等、内視鏡装置60の操作性がより向上する。
なお第1の位置決めマークMは、例えば、目立ち易い赤色等に着色された線分であり、第2の位置決めマークMは、例えば、外側カバー34の縁に重なる際に容易に視認できるより太い線分である。また、位置決めマークM、Mの代わりに、内側カバー32上に凹部を設けても良い。
以上のように本実施形態によれば、内視鏡装置60の操作性をさらに向上させることができる。また、突起32Pと係合溝34Gとの係合位置をずらす動作をさらに容易にすべく、外側カバー34の基端部側に、金属等による硬質のリングを嵌めたり、外側カバー34の基端部側の領域を硬質にしても良い。これにより、外側カバー34の基端部を強く握った場合でも一定の内径を保つことができ、突起32Pと係合溝34Gとの係合位置をずらす動作が容易になる。
次に、第4の実施形態につき、これまでの実施形態との相違点を中心に説明する。図13は、第4の実施形態における、外側カバー34が突出していない状態の内視鏡カバー30を示す断面図である。図14は、第4の実施形態における、外側カバー34が突出した状態の内視鏡カバー30を示す断面図である。
本実施形態は、第2の実施形態と同様に、内側カバー32側に係合溝32Gを設け、外側カバー34側に突起34Pが設けた点が、第3の実施形態と異なる。このため、本実施形態によれば、第3の実施形態よりも簡易な方法で内視鏡カバー30を製造できる(段落[0037]参照)。
次に、突起32P、34P、および係合溝32G、34Gの形状の異なる内視鏡カバー30の変形例につき説明する。図15は、第1の変形例における内視鏡カバー30を示す斜視図である。図16は、第1の変形例における内視鏡カバー30を示す断面図である。なお、図15以下の斜視図においては、説明の便宜上、必要に応じて外側カバー34の一部を切り欠いている。
第1の変形例では、外側カバー34において、内視鏡カバー30の長手方向、すなわち内側および外側カバー32、34の移動方向に沿って延びる単一の係合溝34Gが設けられている。このように、これまでの実施形態よりも広い係合溝34Gに、内側カバー32の全周に渡って設けられた突起32Pが係合する。
この第1の変形例においては、複数の係合溝34G(32G)を設けた場合と異なり、内側カバー32と外側カバー34との相対位置を連続的に変化させることができる。なお第1の変形例では、係合溝34Gの一部の領域、例えば両端部において溝底34Bを高くして突起32Pに接する際の抵抗を増すことにより、第1の実施形態における係合溝34Gの幅を狭めた場合と同様の効果が得られる(段落[0033]、[0034]参照)。すなわち、内側および外側カバー32、34が、初期位置あるいは突出位置等にあることを、ユーザに確実に認識させることができる。
図17は、第2の変形例における内視鏡カバー30を示す斜視図である。図18は、第2の変形例における内視鏡カバー30を示す断面図である。
第2の変形例では、係合溝34Gが、内視鏡カバー30の長手方向に沿って延びる第1の係合領域34g(第1の領域)と、長手方向に垂直な周方向に沿った第2の係合領域34g(第2の領域)とを含む。図17および18において、第1の係合領域34gは、外側カバー34の上側の切断面に沿って配置されている。
突起32Pは、細長く互いに垂直な第1および第2の係合領域34g、34gのいずれにも係合可能であるように、例えばドーム型の小さいものである。この突起32Pは、第1の係合領域34gに係合する図示された係合位置にあるとき、内視鏡カバー30の長手方向に沿って移動可能である。この結果、矢印AおよびBの示すように、内側および外側カバー32、34が摺動可能となる。
一方、矢印Cの示すように、内側カバー32と外側カバー34とが相対的に回転し、突起32Pが係合位置から離れて第2の係合領域34gにのみ係合する非係合位置に移動すると、内側および外側カバー32、34は、長手方向に沿って摺動することができない。互いに隣合う第2の係合領域34g間を隔てる隔壁部34Wにより、突起32Pが、内視鏡カバー30の長手方向に移動できないためである。
このように、内側および外側カバー32、34が所定の回転位置にあるときにのみ長手方向に摺動自在とすることにより、内側カバー32と外側カバー34との予期せぬ位置ずれ、およびその位置ずれに伴う突出部36の長さLの変更を確実に防止することができる。外側カバー34を適度に突出させたユーザが、内側および外側カバー32、34を回転して突起32を非係合位置に移動させると、係合位置に戻さぬ限り内側および外側カバー32、34が長手方向に摺動しないからである。
図19は、第3の変形例における内側カバー32を示す斜視図である。図20は、第3の変形例における外側カバー34を示す断面図である。
本変形例では、第2の変形例と同様の突起および係合溝を、第2の変形例とは異なるカバー部材に設けている。すなわち、内側カバー32の外周面32Oにおいて係合溝32Gを設け、外側カバー34の内周面34Iにおいて突起34Pを設けている。
この第3の変形例においても、第2の変形例と同じく、ユーザの意図に反して突出部36の長さLが変更してしまうことを確実に防止できる。係合溝32Gが、内視鏡カバー30の長手方向に平行な第1の係合領域32g(第1の領域)と、長手方向に垂直な第2の係合領域32g(第2の領域)とを含み、突起34Pが上述の突起32Pと同様の形状を有するからである。
さらに本変形例では、複雑な形状の係合溝32Gを内側カバー32の露出した外周面32O上に設けていることから、内視鏡カバー30の製造も容易である。なお本実施形態では、突起34Pを一対設けているため、第1の係合領域32gも図19に示されていないものを含めて一対設けているが、第2の変形例と同様に1つずつでも良い。
図21は、第4の変形例における内視鏡カバー30を示す斜視図である。図22は、図21の突起32Pを通り内視鏡カバー30の長手方向に平行な面で切断した、内視鏡カバー30の断面図である。
本変形例では、第2、第3の変形例とほぼ同じ形状の小さい突起32Pを、内視鏡カバー30の長手方向、および周方向のいずれに対しても傾いた方向に延びる係合溝34Gに係合させている。本変形例においても、内側カバー32と外側カバー34との予期せぬ位置ずれによる突出部36の長さLの変更を防止できる。
内視鏡カバー30の長手方向に予期せぬ力が加えられたとしても、突起32Pの長手方向の移動が、傾斜した係合溝34によって妨げられるからである。特に、係合溝34を、内視鏡カバー30の長手方向および周方向に対して約45°傾けたり、螺旋状にすることにより、この効果を大きくできる。
内側カバー32と外側カバー34のいずれか一方に突起が設けられ、他方に係合溝が設けられている限り、内視鏡カバー30に含まれる部材の形状、配置、材質等は、いずれの実施形態にも限定されない。例えば、内視鏡カバー30の位置決め機構を、内視鏡カバー30の中間位置に設けても良い。また、上述の実施形態と変形例とを適宜組み合わせても良い。例えば、位置決めマークM、Mを、第3の実施形態以外の実施形態で用いて良い。
10 内視鏡
30 内視鏡カバー
32 内側カバー
32G 係合溝
32g 第1の係合領域(第1の領域)
32g 第2の係合領域(第2の領域)
32O 外周面
32P 突起
34 外側カバー
34G 係合溝
34g 第1の係合領域(第1の領域)
34g 第2の係合領域(第2の領域)
34I 内周面
34P 突起
36 突出部
60 内視鏡装置
第1の位置決めマーク(位置決め指標)
第2の位置決めマーク(位置決め指標)

Claims (18)

  1. 内視鏡の先端に取り付けられる内視鏡カバーであって、前記内視鏡の側面を覆う内側カバーと、前記内側カバーに重ねられた外側カバーとを備え、
    前記外側カバーの先端が前記内視鏡の先端から突出するように、前記内側カバーと前記外側カバーとを相対的に移動させることにより、前記外側カバーの突出部によって長さが調整可能な先端フードが形成されることを特徴とする内視鏡カバー。
  2. 前記内側カバーと前記外側カバーとの相対位置を定める位置決め機構をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の内視鏡カバー。
  3. 前記位置決め機構が、突起と、前記突起が係合する係合溝とを有し、前記内側カバーと前記外側カバーとのいずれか一方に前記突起が設けられ、他方に前記係合溝が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡カバー。
  4. 前記突起が前記外側カバーの内周面に設けられ、前記係合溝が前記内側カバーの外周面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡カバー。
  5. 前記内側カバーと前記外側カバーとを、複数の相対位置のいずれかに選択的に位置決め可能にするために、前記係合溝が複数設けられていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡カバー。
  6. 複数設けられた前記係合溝のうち、前記内側カバーと前記外側カバーとが所定の相対位置にあるときに前記突起が係合する係合溝の溝幅が、他の係合溝の溝幅よりも小さいことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡カバー。
  7. 前記内側カバーの全周に渡る前記突起が、前記内視鏡カバーの移動方向に沿って延びる前記係合溝に係合することを特徴とする請求項3に記載の内視鏡カバー。
  8. 前記係合溝が、前記内視鏡カバーの長手方向に延びる第1の領域と、前記長手方向以外の方向に延びる第2の領域とを含むことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡カバー。
  9. 前記係合溝が、前記内視鏡カバーの長手方向と周方向とのいずれに対しても傾いた方向に延びていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡カバー。
  10. 前記係合溝において、前記内側カバーと前記外側カバーとが所定の相対位置にあるときに前記突起が係合する領域の溝底が高いことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡カバー。
  11. 前記位置決め機構が、前記内視鏡カバーの基端部近傍に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡カバー。
  12. 前記内視鏡カバーにおいて、前記内側カバーと前記外側カバーとの相対位置を示す位置決め指標が付されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡カバー。
  13. 前記位置決め指標が、前記外側カバーの先端と前記内視鏡の先端とが一致する位置を示すことを特徴とする請求項12に記載の内視鏡カバー。
  14. 前記位置決め指標が、前記外側カバーが前記内視鏡の先端から最大限突出された位置を示すことを特徴とする請求項12に記載の内視鏡カバー。
  15. 前記内側カバーが前記内視鏡に着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡カバー。
  16. 前記内側カバーが、前記内側カバーの先端と前記内視鏡の先端とが一致する位置に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡カバー。
  17. 前記内側カバーと前記外側カバーとの隙間に潤滑剤が塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡カバー。
  18. 内視鏡と、請求項1に記載の内視鏡カバーとを備えることを特徴とする内視鏡装置。
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