JP2010252722A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】扱き深さ調節装置を自動的に作動させることによる不都合を解消して、適正な扱き深さ調節構造を確保して、脱穀作業を円滑に行うことのできるコンバインを提供する。
【解決手段】刈取穀稈を後方の脱穀装置4に向けて搬送する穀稈搬送装置25に脱穀装置4での搬入穀稈の扱き深さを変更する扱き深さ調節装置を設ける。脱穀装置4の穀稈搬入部4Aの横側方に運転操縦部2を設け、運転操縦部2と穀稈搬入部4Aとの間に操縦サイドパネル60を設ける。操縦サイドパネル60における穀稈搬入部4Aの横側方に対応する位置に、扱き深さ調節装置を任意に作動させる手動制御用操作具80を設けてある。
【選択図】図6

Description

本発明は、刈取穀稈を脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置に、脱穀装置での搬入穀稈の扱き深さを変更する扱き深さ調節装置を設けてあるコンバインに関する。
扱き深さ調節装置を稈長センサの検出結果に基づいて自動的に作動させる為の自動制御用操作具としての自動扱き深さスイッチを、運転操縦部の前方に配置された操縦フロントパネルに設けてあった(例えば特許文献1参照)。
稈長センサの検出構造としては、特許文献1には記載されてはいないが、一般的には、略上下向き姿勢で穀稈搬送装置によって搬送される搬送穀稈の穂先部分に相当する位置に、上下一対の接触センサを設ける。
下方に位置するセンサのみが搬送穀稈の穂先部を検出した場合を穀稈が基準稈長のものであると判断して、脱穀装置の扱き室に供給される搬送穀稈の入り込み深さを維持すべく、扱き深さ調節装置の調節作動は行わない(基準扱き深さ状態)。一方、上下両方の接触センサが検出した場合は、穀稈の稈長が長いものであると判断し、扱き深さ調節装置を浅扱き側に調節し、下方に位置するセンサのみが搬送穀稈の穂先部を検出するように切換えて、脱穀装置の扱き室に供給される搬送穀稈の入り込み深さを維持する。上下両方のセンサが接触しない場合は、穀稈の稈長が短いものであると判断し、扱き深さ調節装置を深扱き側に調節して、下方に位置するセンサのみが搬送穀稈の穂先部を検出するように切換えて、脱穀装置の扱き室に供給される搬送穀稈の入り込み深さを一定に維持する。
特開2007−143508号公報(段落番号〔0008〕)
扱き深さ調節装置による扱き深さ制御を自動的に行っているだけでは、植立穀稈と共に草丈が突出して高い雑草が刈り取られて搬送される場合等においては、浅扱き側に調節操作が行われる。
そうすると、搬送穀稈が脱穀装置内に十分に差し込まれない状態で扱き作用を受けるので、脱穀が十分でない場合がある。
一方、倒伏穀稈を刈取り搬送する場合には、穀稈搬送装置によって搬送される穀稈が正規に上下向き姿勢ではなく斜めに傾斜姿勢で送られることもあるので、稈長センサに接触しないことがある。
そうすると、深扱き側に調節操作が行われる。このことによって、搬送穀稈が脱穀装置内に深く差し込まれ過ぎた状態で扱き作用を受けるので、脱穀負荷が過大になる虞があった。
本発明の目的は、扱き深さ調節装置を自動的に作動させることによる不都合を解消して、適正な扱き深さ調節構造を確保して、脱穀作業を円滑に行うことのできるコンバインを提供することにある。
〔構成〕
請求項1に係る発明の特徴構成は、走行機体の前端部に設けた刈取前処理装置に、刈取穀稈を後方の脱穀装置に向けて搬送する穀稈搬送装置を設け、前記穀稈搬送装置に前記脱穀装置での搬入穀稈の扱き深さを変更する扱き深さ調節装置を設け、
前記脱穀装置の穀稈搬入部の横側方に運転操縦部を設け、前記運転操縦部と前記穀稈搬入部との間に操縦サイドパネルを設け、
前記操縦サイドパネルにおける前記穀稈搬入部の横側方に対応する位置に、前記扱き深さ調節装置を任意に作動させる手動制御用操作具を設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用〕
植立穀稈に混じって丈の高い草が刈り取られた場合や、倒伏穀稈を刈り取る場合には、任意に運転者が扱き深さ調節装置を操作できるように、運転操縦部の操縦サイドパネルに手動制御用操作具を設けた。
このような場合には、運転操縦部に位置する運転者が横を向くことにより、穀稈搬送装置で丈の高い雑草と共に他の刈取穀稈が搬送される状態、及び、脱穀装置の穀稈搬入部にその雑草と他の刈取穀稈が近接する状態を視認できるので、その横を向いた状態で手動制御用操作具を操作して、扱き深さ調節装置を任意に作動させ、深扱き(脱穀装置内への挿入稈長を長くする)側に修正することができる。
倒伏穀稈を刈り取った場合には、手動制御用操作具を操作して、浅扱き(脱穀装置内への挿入稈長を短くする)側に修正することができる。
〔効果〕
以上のように、運転操縦部の横側方に脱穀装置の穀稈搬入部があるので、運転操縦部の運転者は横を向くだけで穀稈搬入部での搬入状態を把握しやすく、操縦サイドパネルに手動制御用操作具を設けたので、穀稈搬入部を視認するために横を向いた運転者は横を向いた状態で手動制御用装具を操作できるので、操作が容易である。
したがって、扱き深さ制御状態を視認しながら、自動的に扱き深さ調節手段を作動させるだけでは対処できない場合に、手動制御用操作具を操作して、修正できるようにしたので、脱穀作業を円滑に行うことができるようになった。
〔構成〕
請求項2に係る発明の特徴構成は、上記請求項1に記載の発明において、前記穀稈搬送装置に、搬送穀稈の稈長を検出する稈長検出手段を設け、前記稈長検出手段の検出結果に基づいて基準扱き深さとなるように前記扱き深さ調節装置を制御する自動扱き深さ調節制御手段を設け、前記自動扱き深さ調節制御手段を作動させる自動制御用操作具を、前記操縦サイドパネルに設けてある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
扱き深さ調節手段を自動的に作動させるものとして、自動扱き深さ調節制御手段を設け、穀稈搬送装置に設けた搬送穀稈の稈長センサを設けて、この稈長センサの検出結果に基づいて自動的に扱き深さを行わせることができる。
そして、自動扱き深さ調節制御手段を作動させる自動制御用操作具を、手動制御用操作具と同様に操縦サイドパネルに設けてあるので、運転操縦部の運転者が横を向くだけで手動制御用操作具と自動制御用操作具とを容易に操作することができ、その横向きの状態で脱穀装置の穀稈搬入部の供給口での搬送穀稈の導入状態を容易に視認できるので、自動制御用操作具と手動制御用操作具とを切換操作して、適切な扱き深さ作業形態を採ることができる。
〔構成〕
請求項3に係る発明の特徴構成は、上記請求項1又は2に記載の発明において、前記穀稈搬送装置を前記操縦サイドパネルの横側方に配置してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
〔作用効果〕
穀稈搬送装置を操縦サイドパネルの横側方に配置してあるので、自動制御用操作具や手動制御用操作具を操作しながら、穀稈搬送装置で搬送される穀稈の状態を視認できるので、脱穀装置の穀稈搬入部の供給口だけを視認する場合に比べて自動制御用操作具や手動制御用操作具を選択して操作することを迅速に行うことができる。
コンバインの全体左側面図である。 コンバインの全体平面図である。 コンバインの伝動構成を示す概略図である。 刈取前処理装置の左側面図である。 刈取前処理装置の右側面図である。 運転操縦部、穀稈搬送装置、脱穀装置を示す平面図である。 運転操縦部の平面図である。 扱き深さ調節装置と制御装置を示す構成図である。 穀稈搬送装置に搬送される穀稈と稈長センサとの位置関係を示す正面図である。 運転操縦部と脱穀装置の正面図である。
コンバインは、図1及び図2に示すように、走行機体1の前部右側に運転操縦部2を形成してある。走行機体1の前部左側には、作業走行時に水稲や麦などの作物の穀稈を刈り取って搬送する刈取前処理装置3を昇降揺動可能に連結してある。走行機体1の左半部には、刈取前処理装置3が搬送する刈り取り後の穀稈を受け取り、その刈り取り後の穀稈に脱穀処理を施し、この脱穀処理で得た処理物に選別処理を施す脱穀装置4を搭載してある。脱穀装置4の後部には、脱穀処理後の穀稈である排ワラを車外に排出する排ワラ処理装置5を連結してある。走行機体1の後部右側には、揚送スクリュー6が搬送する脱穀装置4からの単粒化穀粒を貯留し、貯留した単粒化穀粒の袋詰めを可能にする袋詰め装置7を搭載してある。
図1〜5に示すように、走行機体1は、車体フレーム8に搭載したディーゼルエンジン9からの動力を、ベルト式伝動装置10、トランスミッションケース(以下、T/Mケースと略称する)11に一体装備した静油圧式無段変速装置(以下、HSTと略称する)12、および、T/Mケース11の内部に備えた走行伝動系(図示せず)、などを介して、車体フレーム8の下部に備えた左右一対のクローラ13A,13Bに伝達するように構成してある。
図1〜4に示すように、運転操縦部2は、車体フレーム8の前部右側に、操縦フロントパネル14、操縦サイドパネル15、およびエンジンカバー16、などを配備して、車体右側からの乗降が可能となるように形成してある。操縦フロントパネル14には、十字揺動式で中立復帰型の操向昇降レバー17などを装備してある。操縦サイドパネル15には、揺動式で位置保持型の主変速レバー61などを装備してある。エンジンカバー16には運転座席19を装備してある。
図1〜8に示すように、刈取前処理装置3は、車体フレーム8の前部左側に昇降揺動可能に連結した前後向き姿勢の刈取フレーム20に、3つの分草部材21A〜21C、左右一対の引起装置22A,22B、バリカン型の刈取装置23、左右一対の掻込搬送装置24A,24B、および穀稈搬送装置25、などを備えて構成してある。そして、3つの分草部材21A〜21Cを左右方向に所定間隔をあけて配置し、それらの分草部材21A〜21Cのうちの隣接する2つの間に、左右いずれかの対応する引起装置22A,22Bを配置することにより、刈取前処理装置3の前部に左右一対の引起枠26A,26Bを形成してある。
3つの分草部材21A〜21Cは、刈取前処理装置3の左端部に位置する左分草部材21A、刈取前処理装置3の右端部に位置する右分草部材21B、および、それらの間に位置する中分草部材21Cであり、作業走行時に収穫対象となる作物の穀稈を引起枠26A,26Bごとに分ける。左右の引起装置22A,22Bは、対応する分草部材21A〜21Cの間に導入された作物の穀稈を引き起こす。
左右の引起装置22A、22は3条分の穀稈を引き起こす形態と4条分の穀稈を引き起こす形態とを現出できるように、3つの分草部材21A〜21Cの間隔を2条分づつ導入できる間隔に設定してある。
つまり、回り刈り形態を採る場合には、左の引起装置22Aに対しては2条分の穀稈が導入され、右の引起装置22Bに対しては1条分の穀稈が導入される。
また、中割り形態を採る場合には、左の引起装置22Aに対しては2条分の穀稈が導入され、右の引起装置22Bに対しても2条分の穀稈が導入される。
刈取装置23は、左右の引起装置22A,22Bが引き起こした作物の穀稈を刈り取る。左右の掻込搬送装置24A,24Bは、刈り取り後の穀稈を刈取前処理装置3の左右中央部に設けた穀稈通過部27に向けて掻き込み搬送し、穀稈通過部27を通過させる。穀稈搬送装置25は、穀稈通過部27を通過した穀稈を左右の掻込搬送装置24A,24Bから受け取り、受け取った穀稈を、受け取り時の起立姿勢から脱穀用の右倒れ姿勢に姿勢変更しながら脱穀装置4に向けて供給搬送する。
図5に示すように、刈取前処理装置3には、エンジン9からの動力を、ベルト式伝動装置10、HST12の入力軸28、および、ベルトテンション式の刈取クラッチ29、などを介して伝達する。
図1に示すように、刈取前処理装置3は、車体フレーム8と刈取フレーム20とにわたって架設した昇降シリンダ30の作動により昇降揺動する。昇降シリンダ30には単動型の油圧シリンダを採用してある。
図1〜4に示すように、脱穀装置4の左側部に備えた脱穀フィードチェーン31は、刈取前処理装置3から右倒れ姿勢で搬送された穀稈の株元側を受け取るとともに、その穀稈の穂先側が脱穀装置4の内部に供給されるように、刈取前処理装置3からの穀稈を後方の排ワラ処理装置5に向けて挟持搬送する。そして、図示は省略するが、脱穀装置4の内部に備えた扱胴により、その内部に供給した穀稈の穂先側に脱穀処理を施し、脱穀装置4の内部に備えた篩い式や風力式などの選別機構により、その脱穀処理で得た処理物に選別処理を施す。この選別処理で得た単粒化穀粒は、1番回収部に回収し、1番スクリューにより揚送スクリュー6に向けて搬送する。未単粒化穀粒などは、2番回収部に回収し、2番スクリューにより2番還元装置に搬送し、2番還元装置において再脱穀処理を施した後、選別機構による再選別処理が施されるように、2番還元装置により選別機構に向けて搬送する。切れワラやワラ屑などの塵埃は、脱穀装置4の後端部に形成した排塵口から車外に排出する。脱穀装置4に備えた脱穀フィードチェーン31、扱胴、選別機構、1番スクリュー、2番スクリュー、および2番還元装置などは、揚送スクリュー6とともに、脱穀クラッチなどを介して伝達されるエンジン9からの動力で作動する。
図1〜5に示すように、左右の引起装置22A,22Bは左右対称形状に構成してある。詳述すると、左右の引起装置22A,22Bは、それらの引起ケース52A,52Bの上部に入力軸53A,53Bを備えている。各引起ケース52A,52Bの内部には、入力軸53A,53Bと一体回転する駆動スプロケット54A,54B、駆動スプロケット54A,54Bの横側方に隣接するテンションスプロケット55A,55B、引起ケース52A,52Bの下部に配備した第1ガイドローラ56A,56Bと第2ガイドローラ57A,57B、および、それらにわたって回し掛けた無端チェーン58A,58B、などを備えている。各無端チェーン58A,58Bには、複数の引起爪59A,59Bを一定ピッチで整列配備してある。各引起爪59A,59Bは、それらの遊端側が引起ケース52A,52Bの内部に位置する格納姿勢と、引起ケース52A,52Bの外方に延出して作物に作用する作用姿勢とに、それらを無端チェーン58A,58Bに連結する連結ピン60A,60Bを支点にして揺動する。
図3〜図5に示すように、左右の掻込搬送装置24A,24Bは、穀稈の株元側の上部に掻き込み作用するベルト式の掻込搬送機構71A,71Bと、穀稈の株元側の下部に掻き込み作用する回転体としてのパッカ72A,72Bとを上下に配置し、かつ、それらの間に、掻込搬送機構71A,71Bおよびパッカ72A,72Bの掻き込み搬送領域に穀稈を案内する案内部材73A,73Bを備えて構成してある。左右の掻込搬送機構71A,71Bは、掻き込み搬送用の複数の突出部74a,74bを一定ピッチで一体形成したゴム製の掻込ベルト74A,74Bを、大径の駆動プーリ75A,75Bと小径の従動プーリ76A,76Bとにわたって回し掛けて構成してある。左右のパッカ72A,72Bは、その外周部に掻き込み搬送用の複数の突出部72a,72bを一定ピッチで一体形成してある。
図1〜図5に示すように、穀稈搬送装置25は、左右の掻込搬送装置24A,24Bにより穀稈通過部27の後方に掻き出された穀稈の株元側を挟持して脱穀装置4の脱穀フィードチェーン31に向けて搬送する株元挟持搬送機構82と、その穀稈の穂先側を係止して脱穀装置4の穀稈搬入部4Aにおける供給口4aに向けて搬送する穂先係止搬送機構83とを上下に配置して構成してある。株元挟持搬送機構82および穂先係止搬送機構83は、それらの入力軸として機能する伝動軸84が一対のベベルギア85を介して刈取前処理装置3の入力軸38と連動することにより、穀稈通過部27を通過した穀稈を起立姿勢から脱穀用の右倒れ姿勢に姿勢変更しながら脱穀装置4に向けて供給搬送するように構成してある。
穀稈搬送装置25は、その搬送終端部25aに位置する刈取前処理装置3の入力軸38を支点にした上下揺動が可能となるように構成してある。そして、この上下揺動により、その搬送始端部25bを、穀稈通過部27を通過した穀稈に対して、その稈長方向に位置調節することができ、この位置調節により、搬送する穀稈における脱穀装置4の内部に対する穂先側の供給長さを変更することができ、脱穀装置4による穀稈の扱き深さを調節する扱き深さ調節を行なうことができる。扱き深さ調節を行う装置については後記する。
刈取前処理装置3には、穀稈搬送装置25の左右方向への振れを抑制しながら、穀稈搬送装置25の搬送始端部25bを上下方向に揺動案内するガイド杆86を立設してある。ガイド杆86は、穀稈搬送装置25の揺動支点を中心とする円弧状に湾曲形成してある。
図8及び図9に示すように、穀稈搬送装置25には、刈取前処理装置3の入力軸38を支点にして穀稈搬送装置25を上下方向に揺動駆動することにより、穀稈搬送装置25の搬送始端部25bを、穀稈通過部27を通過した穀稈に対して稈長方向に位置調節する扱き深さ調節装置87を装備してある。また、穀稈搬送装置25の穀稈搬送経路88を跨いで株元挟持搬送機構82の挟持ガイド杆89を支持する支持フレーム90を備えてある。
扱き深さ調節装置87は、刈取前処理装置3に備えた電動モータ91の作動により、電動モータ91の出力軸に備えたピニオンギア91aと、このピニオンギア91aと噛合するセクタギア92とを介して、セクタギア92に一体装備した揺動アーム93を揺動することにより、揺動アーム93に吊下ロッド94を介して連係した穀稈搬送装置25を上下方向に揺動駆動するように構成してある。
支持フレーム90には、穀稈搬送装置25により搬送される穀稈の穂先位置を検出する稈長検出手段としての稈長センサ95を備えてある。稈長センサ95には、一対のセンサアーム96A,96Bを備えている。一対のセンサアーム96A,96Bは、穀稈搬送装置25により搬送される穀稈の穂先側において、稈長方向に所定間隔をあけて位置するように配置してある。そして、稈長センサ95は、一対のセンサアーム96A,96Bにより検出した穀稈の穂先位置を、マイクロコンピュータを利用して構成した制御装置97に出力する。制御装置97には、稈長センサ95の出力に基づいて、脱穀装置4の内部に供給する穀稈の穂先側の長さが一定になるように扱き深さ調節装置87の電動モータ91の作動を制御する自動扱き深さ調節制御手段97Aを備えてある。
自動扱き深さ調節制御手段97Aは、穀稈の株元側に位置するセンサアーム96Aが穀稈の穂先側を検出し、かつ、穀稈の穂先側に位置するセンサアーム96Bが穀稈の穂先側を検出しない状態が維持されるように、電動モータ91の作動を制御することにより、脱穀装置4の扱室に供給する穀稈の穂先側の長さを一定にする。
つまり、両方のセンサアーム96A、96Bが穀稈を検出した場合は、穀稈の稈長が長いものであると判断し、両センサアーム96A、96Bを支持する支持フレーム90とともに所定ピッチ(株元側に位置する96Aと穂先側に位置する96Bの所定間隔の半分に相当する量)上方に変位させ、株元挾持搬送機構82の搬送穀稈を挾持する位置を穂先側に自動的に移動させて、扱き深さ調節装置87を浅扱き側に調節し、搬送穀稈の株元側に位置するセンサのみが搬送穀稈の穂先部を検出するように切換えて、脱穀装置4の扱き室に供給される搬送穀稈の入り込み深さを維持する。両方のセンサ96A、96Bが接触しない場合は、穀稈の稈長が短いものであると判断し、両センサアーム96A、96Bを支持する支持フレーム90とともに下方に所定ピッチ(株元側に位置する96Aと穂先側に位置する96Bの所定間隔の半分に相当する量)変位させ、株元挾持搬送機構82の搬送穀稈を挾持する位置を株元側に自動的に移動させて、扱き深さ調節装置87を深扱き側に調節して、搬送穀稈の株元側に位置するセンサのみが搬送穀稈の穂先部を検出するように切換えて、脱穀装置4の扱き室に供給される搬送穀稈の入り込み深さを一定に維持する。
後記するように、一対のセンサアーム96A,96Bは、穀稈搬送装置25が搬送する穀稈に対する稈長方向での位置変更を支持フレーム90に対して一体的に行えるように構成してある。そして、この位置変更により、両センサアーム96A,96Bの位置を穀稈の株元側に変更することにより、脱穀装置4による穀稈の扱き深さを、脱穀装置4の内部に供給する穀稈の穂先長さを短くする浅扱き側に調節することができる。また、両センサアーム96A,96Bの位置を穀稈の穂先側に変更することにより、脱穀装置4による穀稈の扱き深さを、脱穀装置4の内部に供給する穀稈の穂先長さを長くする深扱き側に調節することができる。
図1〜3、図6および図7に示すように、稈長センサ95には、一対のセンサアーム96A,96Bの位置変更操作を可能にする操作レバー98を装備してある。操作レバー98は、稈長センサ95における運転操縦部2に近い位置に位置するように配置設定してある。これにより、運転操縦部2に居ながら操作レバー98を操作することができ、脱穀装置4による穀稈の扱き深さを調節することができる。
自動扱き深さ調節制御手段97Aを起動操作するものとして、自動制御用操作具62が設けてあり、自動制御用操作具62として、二位置切換式の押しボタンスイッチ、トグルスイッチ等が採用される。自動制御用操作具62をON操作すると、自動扱き深さ調節制御手段97Aが作動し、自動制御用操作具62をOFF操作すると、自動扱き深さ調節制御手段97Aが停止する。
自動制御用操作具62に対して、稈長センサ95の検出結果に基づかず、任意に電動モータ91を操作して、穀稈の所望扱き深さを得る手動制御用操作具80を設ける。
運転操縦部6における操縦サイドパネル構造について説明する。図6及び図7に示すように、運転座席19の左横側方に操縦サイドパネル15を配置してある。操縦サイドパネル15に前から順番に、前後揺動自在な静油圧式無段変速装置用の主変速レバー61と、主変速レバー61の後方に扱き深さ用の自動制御用操作具62と、自動制御用操作具62の後方に手動制御用操作具80を設けてある。手動制御用操作具80としては、押している間、電動モータ91を正転又は逆転作動させる正逆転操作可能な押しボタンスイッチが採用される。
押しボタンスイッチとしては、深扱き側に電動モータ91を作動させる押しボタンスイッチと、浅扱き側に電動モータ91を作動させる押しボタンスイッチの一対のスイッチ構造を採る。これらの押しボタンスイッチは、押している間、電動モータ91を作動させるモーメンタリー型のスイッチである。
ただし、押しボタンスイッチ以外に浅扱き用及び深扱き用の一対のトグルスイッチ、中立位置を持つ三位置切換式の押しボタンスイッチやトグルスイッチ等が手動制御用操作具80としては使用可能である。
更に、操縦サイドパネル15においては、手動制御用操作具80の後方にアクセルレバー79、アクセルレバー79の後方に刈取装置用の変速レバー78が設けてある。アクセルレバー79と刈取装置用の変速レバー78との運転座席19の存在側とは反対側において隣接する位置に、刈取クラッチレバー77を配置してあり、更に、横側方に脱穀クラッチレバー81を配置してある。
図6及び図7に示すように、自動制御用操作具62と手動制御用操作具80とは、運転座席19の左前角部近傍の左手で操作できる位置に前後に並設してある。このような配置構成によって、他の操作具の操作の妨げにならず、操作し易い。
自動制御用操作具62と手動制御用操作具80とは、前後に並設してあるが、左右に並べてもよい。また、自動制御用操作具62と手動制御用操作具80とは、主変速レバー61とアクセルレバー79との間のスペースに配置してあり、主変速レバー61等の他の操作レバー位置を大きく変更することなく、配置スペースを確保することができる。
以上のような構成を採る操縦サイドパネル15を挟んで運転座席19の存在側とは反対側には、図6及び図10に示すように、前方側に穀稈搬送装置25、後方側に脱穀装置4の穀稈搬入部4Aが配置してある。操縦サイドパネル15に設けた手動制御用操作具80の横側方には、運転座席19が位置しており、運転座席19の横側方に脱穀装置4の穀稈搬入部4Aにおける供給口4aが位置している。
供給口4aが形成されている穀稈搬入部4Aの前壁4Bには、脱穀フィードチェーン4Cに挾持されて搬入されてくる搬送穀稈の穂先位置を明示する目印4bが設けてあり、扱き深さが適切に行われていることを運転者が目視確認できるようになっている。
このように、運転座席19の横側方に脱穀装置4の穀稈搬入部4Aにおける供給口4aが位置し、かつ、穀稈搬送装置25が位置しているので、次のような操作が行われる。
自動扱き深さ調節制御手段97Aを作動させて、自動扱き深さ制御を行っている場合に、植立穀稈に対して草丈が突出して高い雑草が刈り取られた場合等においては、浅扱き(脱穀装置内への挿入稈長を短くする)側に調節が行われる。
このような場合には、運転座席19の運転者が丈の高い雑草が刈り取られたことを視認でき、穀稈搬送装置25でその雑草が搬送される状態、及び、脱穀装置4の穀稈搬入部4Aの供給口4aに近接する状態を視認できるので、運転座席19において横を向き、運転座席19の横側方に設けてある手動制御用操作具80を操作して、深扱き(脱穀装置内への挿入稈長を長くする)側に修正することができる。その場合に、脱穀装置4の穀稈搬入部4Aでの搬入状態を手動制御用操作具80を操作しながら視認することができるので、操作が容易である。
以上のように、手動制御用操作具80と供給口4aとを運転座席19の横側方に配置し、かつ、その供給口4aの前方に穀稈搬送装置25を配置してあるので、自動扱き深さ調節制御手段97Aだけでは対処できない場合に、扱き深さの制御状態を視認しながら手動制御用操作具80を操作することができ、扱き深さの修正操作も容易にできるようになった。
運転操縦部6における操縦フロントパネル構造について説明する。図6及び図7に示すように、運転座席19の前方に操縦フロントパネル14を配置してあり、操縦フロントパネル14には前記した操向昇降レバー17以外に、操向昇降レバー17の運転座席19側にアームレスト99を設けてあり、アームレスト99の下方にウインカー等を操作するコンビスイッチ105を配置してある。
一方、操向昇降レバー17の左横側方に、燃料カット操作具100と、キースイッチ101と、ホーンスイッチ102とが、並列配置してある。燃料カット操作具としての引き上げノブ100と、キースイッチ101と、ホーンスイッチ102との前方側に、各種の警告ランプ103を円弧状に配置してあり、警告ランプ103群の円弧状左端でホーンスイッチ102の横側方にアワメータ(ディーゼルエンジン9の合計作動時間)104が配置してある。
このように、ディーゼルエンジン9を停止させる際に必要となる燃料カット操作具100とキースイッチ101とが近接して配置してあるので、コンバインを停止し降車時の操作が容易に行えるようになった。
なお、ホーンを鳴らしキースイッチ101を操作して作業走行等を開始するので、ホーンスイッチ102をキースイッチ101に近接して配置してある。
次に、警告ランプ103群について説明する。図6及び図7に示すように、操向昇降レバー17に近接するものから、順番に、脱穀負荷を表示する脱穀負荷ランプ103A、排ワラの詰まり及び袋詰め装置7の穀粒タンクの満杯時を警告する詰まり負荷ランプ103B、エンジン用の水温警告ランプ103C、エンジンオイルの不足警告ランプ103D、燃料の不足警告ランプ103E、ウインカランプ103Fが配列されている。
そして、ウインカが作動する際には、ウインカランプ103Fとともにエンジン用の水温警告ランプ103C、エンジンオイルの不足警告ランプ103D、燃料の不足警告ランプ103Eも同時に点滅する。
〔別実施形態〕
〔1〕 手動制御用操作具80及び、自動制御用操作具62としては、単なるスイッチではなく、操作レバーや操作ペダルを採用してもよく、それらの操作状態をスイッチで検出する構成を採ってもよい。
〔2〕 上記実施形態においては、運転操縦部2の横側方に穀稈搬送装置25を配置しているが、穀稈搬送装置25を運転操縦部2の前方に配置してもよい。
〔3〕 扱き深さ調節装置87としては、穀稈搬送装置25の搬送終端部25aに位置する刈取前処理装置3の入力軸38を揺動支点として、穀稈搬送装置25の搬送前端部25bを上下動させて、刈取穀稈の挾持位置を変更する構成を採っている形態について説明した。これに対して、搬送前端部25bに揺動支点を設けて、穀稈搬送装置25の後端部25aを上下動させて、脱穀フィードチェーン31への受け渡し高さを変更する構成を採ってもよい。
〔4〕 扱き深さ調節装置87としては、電動モータによって調節駆動可能に構成してあるが、電動シリンダ及び油圧シリンダ等を利用して行ってよい。
〔5〕 稈長検出手段95としては、接触式のセンサを採用したが、非接触式のセンサを採用してもよい。
本願発明は、3条刈以上の自脱型コンバインにも適用可能である。
1 走行機体
3 刈取前処理装置
4 脱穀装置
4A 穀稈搬入部
25 穀稈搬送装置
60 操縦サイドパネル
62 自動制御用操作具
80 手動制御用操作具
87 扱き深さ調節装置
95 稈長センサ(稈長検出手段)
97A 自動扱き深さ調節制御手段

Claims (3)

  1. 走行機体の前端部に設けた刈取前処理装置に、刈取穀稈を後方の脱穀装置に向けて搬送する穀稈搬送装置を設け、前記穀稈搬送装置に前記脱穀装置での搬入穀稈の扱き深さを変更する扱き深さ調節装置を設け、
    前記脱穀装置の穀稈搬入部の横側方に運転操縦部を設け、前記運転操縦部と前記穀稈搬入部との間に操縦サイドパネルを設け、
    前記操縦サイドパネルにおける前記穀稈搬入部の横側方に対応する位置に、前記扱き深さ調節装置を任意に作動させる手動制御用操作具を設けてあるコンバイン。
  2. 前記穀稈搬送装置に、搬送穀稈の稈長を検出する稈長検出手段を設け、前記稈長検出手段の検出結果に基づいて基準扱き深さとなるように前記扱き深さ調節装置を制御する自動扱き深さ調節制御手段を設け、前記自動扱き深さ調節制御手段を作動させる自動制御用操作具を、前記操縦サイドパネルに設けてある請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記穀稈搬送装置を前記操縦サイドパネルの横側方に配置してある請求項1又は2記載のコンバイン。
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JP2019004771A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 株式会社クボタ コンバイン

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