JP2010251585A - 有機電界発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子の長時間駆動または高温駆動の際にも、輝度の低下および駆動電圧の上昇を抑制することが可能な有機電界発光素子を提供する。
【解決手段】基板10上に陽極12と、陰極24と、陽極12と陰極24との間の発光層16を含む有機層とを有し、陰極24と発光層12との間に、電子輸送性材料と、電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物とを含む混合層20を有し、有機化合物は、混合層20に対して3〜50体積%の割合で含まれる有機電界発光素子である。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機電界発光素子に関する。
有機発光素子、特に電界発光機能を備えた有機電界発光素子(以下、「有機EL素子」と呼ぶ場合がある)は、次世代平面ディスプレイとして注目されている。この有機電界発光素子を用いることにより、例えば、低消費電力、広視野角、自発光、高速応答性などの特徴を有するフルカラーディスプレイの実現が可能である。
この有機EL素子の構成としては、基板上に設けた、正孔注入電極(陽極)/有機発光層/電子注入電極(陰極)の構成を基本とし、これに正孔注入層や電子注入層を適宜設けたもの、例えば、正孔注入電極/正孔注入層/有機発光層/電子注入電極や、正孔注入電極/正孔注入層/有機発光層/電子注入層/電子注入電極、正孔注入電極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子注入層/電子注入電極などの構成のものが知られている。有機EL素子は、正孔注入電極から注入される正孔と、電子注入電極から注入される電子とが有機発光層中で再結合し、これにより有機発光材料が励起され、この発光材料が基底状態に戻る際に起こる発光現象を利用している。
このような有機EL素子において、耐久性を高めるための研究開発が行われている。
例えば、特許文献1には、基板上に形成されている第1電極(陽極)および第2電極(陰極)と、第1電極および第2電極間には、発光層を含みさらに少なくとも一つの有機膜層が含まれ、有機膜層のうち、第2電極層に接する第1有機膜層は、有機金属錯体化合物で成り立ち、第1有機膜層と発光層との間には有機金属錯体化合物と電荷輸送層物質を含む第2有機膜層が含まれる有機電界発光ディスプレイ装置が記載されている。
しかし、Alqなどの有機金属錯体化合物は、陰極との界面に障壁を持つことが知られており(例えば、S.K.M.Joenssonら,J.Appl.Phys.,98,014901(2005)参照)、そのために駆動電圧が増加し、さらにそれに合わせてジュール熱の発生量が増加するため、素子の寿命が短くなる。また、本発明者らによる検討結果では、有機金属錯体を単独で1層として用いると、素子の連続駆動時の電圧上昇が大きくなることがわかっている。
また、特許文献2には、少なくとも陽極層、発光域、電子注入域および陰極層を順次に積層した構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子において、電子注入域のガラス転移点を100℃以上の値とし、かつ、電子注入域に、窒素原子を含まない芳香族環化合物と、還元性ドーパントとを含有し、さらに、電子注入域の電子親和力を1.8〜3.6eVの範囲内の値とする有機エレクトロルミネッセンス素子が記載されている。
電子注入域で還元性を示すドーパントとしては、イオン化ポテンシャルの小さい半導体や仕事関数の小さい金属などが考えられるが、これらの物質は非常に反応性が高いため、大気中で非常に不安定で取り扱いが困難で、工業用途には適さない。また、このような化学的不安定さのために、素子の高温での駆動時には素子の信頼性を損なうことも予想される。さらに、ドーパントとして金属元素やその化合物を用いた場合、金属元素が発光層内に拡散し、素子の劣化を促進することも考えられる。
特開2004−319424号公報 特許第3266573号公報
本発明は、素子の長時間駆動または高温駆動の際にも、輝度の低下および駆動電圧の上昇を抑制することが可能な有機電界発光素子である。
本発明は、基板上に陽極と、陰極と、前記陽極と前記陰極との間の発光層を含む有機層とを有し、前記陰極と前記発光層との間に、電子輸送性材料と、前記電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物とを含む混合層を有し、前記有機化合物は、前記混合層に対して3〜50体積%の割合で含まれる有機電界発光素子である。
また、前記有機電界発光素子において、前記有機化合物が、アダマンタン誘導体であることが好ましい。
また、前記有機電界発光素子において、前記有機化合物が、有機金属錯体であることが好ましい。
また、前記有機電界発光素子において、前記電子輸送性材料が、分子中に構成成分として金属元素を含まないことが好ましい。
また、前記有機電界発光素子において、前記電子輸送性材料が、アントラセン誘導体およびペンタセン誘導体のうちの少なくとも1つであることが好ましい。
また、前記有機電界発光素子において、前記陰極と前記混合層との間に、電子輸送性材料を含む電子輸送性材料含有層を有することが好ましい。
本発明では、陰極と発光層との間に、電子輸送性材料と、電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物とを含む混合層を有することにより、素子の長時間駆動または高温駆動の際にも、輝度の低下および駆動電圧の上昇を抑制することが可能な有機電界発光素子を提供することができる。
本発明の実施形態に係る有機EL素子の一例の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る有機EL素子の他の例の概略構成を示す断面図である。
本発明の実施形態について以下説明する。本実施形態は本発明を実施する一例であって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る有機EL素子の一例の概略断面構成を示す。この有機EL素子1は、概略すると、基板10上に、正孔注入電極(陽極)12と、正孔輸送層14、発光層16、電子輸送層18、混合層20を含む有機層と、電子注入層22と、電子注入電極(陰極)24とがこの順に形成されたものである。
ただし、本実施形態に係る有機EL素子はこのような構成でなくてもよく、例えば正孔輸送層、電子輸送層、電子注入層のうちのいずれか、または全部を有さない構成など様々な構成のものが採用可能である。
基板10としては、透明な基板であれば特に制限はないが、例えば、ガラスや、ポリエチレンテレフタレート、エステル樹脂基板、アクリル樹脂、フッ素樹脂、エポキシ樹脂などの樹脂などが挙げられる。また、樹脂基板の表面にはSi、SiOなどを含むバリア膜が形成されていてもよい。
基板10上には、仕事関数の大きい、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの金属酸化物系の透明導電性材料を用いて、アモルファス状態の正孔注入電極12が形成される。正孔注入電極12としてはITOもしくはIZO(Indium Zinc Oxide)などの酸化インジウムを含有する透明電極が好ましいが、AZO(Aluminum Zinc Oxide)、GZO(Garium Zinc Oxide)などの酸化亜鉛を含有する透明電極であってもよい。正孔注入電極12の膜厚は、例えば、10nm〜500nmの範囲である。
正孔輸送層14に用いる材料としては、正孔輸送機能を備えていれば特に限定されないが、例えば、トリフェニルアミンの多量体などのアミン化合物を使用すればよく、一例としては、α−NPD(4,4'-Bis[N-(1-naphthyl)-N-phenyl-amino]biphenyl)、TPTE(triphenylamine tetramer)などが挙げられる。正孔輸送層14の膜厚は、例えば、1nm〜300nmの範囲である。
発光層16は、目的とする発光色、輝度などに応じて最適な有機発光材料を含んでいる。この発光層16は、発光材料の単独層、発光材料がゲスト材料としてホスト材料中に少量ドープされた混合層、多色発光を実現するため、異なる発光材料層が積層された多層構造など、様々な構成が採用可能である。発光層16としては、蛍光を発する有機化合物を用いればよいが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、燐光を発する有機金属錯体などを使用してもよい。また、発光色度の調整や発光効率を増加させることを目的として、発光層16中に有機分子をドーピングすることも好適である。発光層16の膜厚は、例えば、1nm〜300nmの範囲である。
有機EL素子が白色発光素子のときは、例えば、発光材料として青および赤(オレンジ)の2層を用いて、加色により白色を得てもよい。また、RGB塗り分け方式の場合は、RGBそれぞれを発光する発光材料を使用すればよい。
発光材料としては、例えば、アルミキノリノール錯体(Alq:Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III))、DPVBi(4,4'-Bis[(2,2-diphenyl)vinyl-1-yl]-1,1'-biphenyl)、ADN(dinaphthylanthracene)などが挙げられる。あるいは、このAlqなどをホスト材料として他の発光色素のドーパント材料などを用いてもよい。もちろん、発光機能を備える他の材料を用いてもよい。
蛍光発光用のドーパント材料としては、青色蛍光用としては例えば、Bis[4-(N,N-diphenylamino)styryl]-9,10-anthrathene、ペリレンなどが挙げられる。オレンジ色蛍光用としては例えば、DCJTB(4-(dicyanomethylene)-2-t-butyl-6-(1,1,7,7-tetramethyljulolidyl-9-enyl)-4H-pyran)などが挙げられる。
また、発光材料としては、燐光発光用のホスト材料およびドーパント材料を使用してもよい。ホスト材料としては、カルバゾール基を含む化合物などが挙げられ、例えば、バイポーラ性の4,4’−N,N’−ジカルバゾール−ビフェニル(CBP:4,4'-N,N'-dicarbazole-biphenyl)を用いればよい。また、正孔輸送性の4,4’,4”−トリス(カルバゾリル)−トリフェニルアミン(TCTA)を用いてもよい。ドーパント材料としては、青色燐光用としては例えば、FIrpic(Iridium(III)bis(2-(4,6-difluorophenyl)pyridinato-N,C2')picolinate)などが挙げられる。緑色燐光用としては例えば、Ir(ppy)(tris(2-phenylpyridine)iridium(III))などが挙げられる。赤色燐光用としては例えば、Ir(piq)(tris(2-phenylisoquinoline)iridium(III))などが挙げられる。
電子輸送層18に用いる材料としては、電子輸送機能を備えていれば特に限定されないが、例えば、上記アルミキノリノール錯体(Alq:Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III))、TPBA(2,2'-Bi(9,10-diphenylanthracene))などを使用すればよい。電子輸送層18の膜厚は、例えば、1nm〜200nmの範囲である。
また、必ずしも必要ではないが発光層16と電子輸送層18との間に正孔ブロック層を形成してもよい。正孔ブロック層の形成により、発光層16として例えば、TCTAなどの正孔輸送性材料を燐光発光のホストとして使用した場合に、発光層16から電子注入電極24側への正孔の流出をより確実にブロックすることができ、例えば、電子輸送層18にAlqなどを用いている場合に電子輸送層18に正孔が流れ込むことでこのAlqなどが発光したり、正孔を発光層16に閉じ込めることができずに発光効率が低下するなどといった問題を防止することができる。正孔ブロック層に用いる材料としては、TPBI(2,2',2''-(1,3,5-phenylene)tris(1-phenyl-1H-benzimidazole))や、バソクプロイン(BCP)や、BAlq(Aluminum(III)bis(2-methyl-8-quinolinato)-4-phenylphenolate)などが挙げられる。正孔ブロック層の膜厚は、例えば、0.1nm〜100nmの範囲、または、0.1nm〜30nmの範囲である。
本実施形態に係る有機電界発光素子において、発光層16の上には、電子輸送性材料と、電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物とを含む混合層20を有する。電子注入電極24と発光層16との間に、電子輸送性材料と、電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物とを含む混合層を有することにより、素子の長時間駆動または高温駆動の際にも、輝度の低下および駆動電圧の上昇を抑制することができる。
混合層20に電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物を添加することにより、膜の密度が大きくなり、層内の可動イオンが減少するため、極性の小さい分子を電子輸送性材料として用いた素子に観察される輝度の急激な初期劣化が抑制されるものと考えられる。また、異種分子を混合することにより、分子の移動が抑制されるため、素子の長時間の駆動や高温での駆動の際の輝度の低下および駆動電圧の上昇が抑制されるものと考えられる。
電子輸送性材料としては、電子輸送機能を備えていれば特に限定されないが、例えば、TPBA(2,2'-Bi(9,10-diphenylanthracene))などのアントラセン誘導体、DBPenta(6,13-di-biphenyl-4-yl-pentacene)などのペンタセン誘導体、ペリレン誘導体などが挙げられる。これらのうち、極性が小さいなどの点で、アントラセン誘導体およびペンタセン誘導体のうちの少なくとも1つであることが好ましい。また、陰極との界面に障壁を作らないなどの点で、電子輸送性材料は、分子中に構成成分として金属元素を含まないことが好ましい。混合層20に用いる電子輸送性材料は、電子輸送層18に用いる電子輸送機能を備える材料と同じものであっても、異なるものであってもよい。
アントラセン誘導体としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ここで、R,R,Rは、独立してフェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール基を表し、それらはさらにフェニル基などのアリール基などを置換基として有していてもよい。
ペンタセン誘導体としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ここで、R,Rは、独立してフェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール基を表し、それらはさらにフェニル基などのアリール基などを置換基として有していてもよい。
電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物としては、電子輸送性材料よりも極性が大きければよく、特に制限はないが、アルミキノリノール錯体(Alq:Tris(8-hydroxyquinolinato)aluminum(III))などの有機金属錯体、バソフェナントロリン(Bphen)などのフェナントロリン誘導体、トリスフェニルベンズイミダゾール(TPBi)などのイミダゾール誘導体、特開2002−275103号公報に記載されたジピレニルアダマンタン(PY−AD)、ジアントラセニルアダマンタン(AN−AD)などのアダマンタン誘導体などが挙げられる。これらのうち、分子の耐熱性が高いなどの点から、アルミキノリノール錯体(Alq)などの有機金属錯体、ジピレニルアダマンタン(PY−AD)などのアダマンタン誘導体が好ましい。
本明細書において、「電子輸送性材料よりも極性が大きい」とは、分子軌道法などの方法により計算した、もしくは実測した単位体積当たりの分子の双極子モーメントの値が、電子輸送性材料よりも大きいことをいう。
有機金属錯体としては、例えば、以下のキノリノール錯体などが挙げられる。
ここで、Mは、Al,Zn,Liなどの金属を表し、nはMの価数を表す。
アダマンタン誘導体としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ここで、R,Rは、独立してフェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール基を表し、それらはさらにフェニル基、ナフチル基、アントリル基、ピレニル基などのアリール基などを置換基として有していてもよい。
フェナントロリン誘導体としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ここで、R,Rは、独立してフェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール基を表し、それらはさらにフェニル基などのアリール基などを置換基として有していてもよい。
イミダゾール誘導体としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ここで、R10,R11,R12は、独立してフェニル基、ナフチル基、アントリル基などのアリール基を表し、それらはさらにフェニル基などのアリール基などを置換基として有していてもよい。
混合層20における有機化合物の含有量は、混合層に対して3〜50体積%の割合であり、5〜30体積%の割合であることが好ましい。有機化合物の含有量が3体積%未満であると、素子の長時間駆動または高温駆動の際の輝度低下や駆動電圧上昇を抑制する効果が小さく、50体積%を超えると、素子の駆動電圧が高くなってしまい、ジュール熱による素子の劣化が大きくなってしまう。
ここで、混合層20における有機化合物の含有量は、互いに干渉することのない、膜厚計にて測定した膜厚の方法で測定する。
混合層20の膜厚は、1〜200nmの範囲であることが好ましく、5〜50nmの範囲であることがより好ましい。混合層20の膜厚が1nm未満であると、素子の長時間駆動または高温駆動の際の輝度低下や駆動電圧上昇を抑制する効果が小さく、200nmを超えると、素子の駆動電圧が高くなってしまい、ジュール熱による素子の劣化が大きくなってしまう場合がある。
本実施形態に係る有機電界発光素子において、図2に示すように、電子注入電極24と混合層20との間に、電子輸送性材料を含む電子輸送性材料含有層26を形成してもよい。電子輸送性材料含有層26に含まれる電子輸送性材料としては、混合層20に含まれる電子輸送性材料と同様のものが挙げられるが、混合層20に含まれる電子輸送性材料と同じものであっても、異なるものであってもよい。
電子輸送性材料含有層26の膜厚は、10nm以下であることが好ましく、0.5nm〜5nmの範囲がより好ましい。電子輸送性材料含有層26の膜厚が10nmを超えると、電子輸送性材料含有層26の耐久性が低くなり、素子の長時間駆動または高温駆動の際の輝度低下や駆動電圧上昇を抑制することができない場合がある。
混合層20または電子輸送性材料含有層26の上には、必要に応じて、LiF層などのアルカリ金属またはアルカリ土類金属のハロゲン化合物または酸化物を電子注入層22として形成してもよい。電子注入層22を形成することにより、電子注入障壁を小さくすることができる。電子注入層22の膜厚は、例えば、0.1nm〜1nmの範囲である。
電子注入層22の上には、Alなどの電子注入電極24が形成される。電子注入電極24としては、Alの他にも、例えば、Mg−Ag合金、Al−Li合金などを使用してもよい。電子注入電極24は、真空蒸着法によって形成されることが好ましいが、スパッタリング法またはイオンプレイティング法などによって形成されてもよい。電子注入電極24の膜厚は、例えば、0.1nm〜100nmの範囲である。
素子全体を保護膜により封止してもよい。保護膜としては、防湿性が高いこと、曲げ応力耐性が高いことなどの点から、アモルファス窒化炭素膜やアモルファス窒化炭素膜と無機膜との積層膜(特開2003−282237号公報)、あるいは、気相成長無機膜と、有機化合物を少なくとも1種含む材料を用いて形成されたプラズマ重合膜と、が交互に積層され、かつ前記プラズマ重合膜が前記気相成長無機膜を挟んで形成されている積層膜(特開2004−87253号公報)などを用いればよい。
プラズマ重合膜は、アモルファス窒化炭素(a−CNx:H)、アモルファス炭素、ヘテロ五員環有機化合物プラズマ重合体、アクリル系有機化合物プラズマ重合体、フッ素系有機化合物プラズマ重合体、塩素系有機化合物プラズマ重合体、シリコン系有機化合物プラズマ重合体などのうち少なくとも1つを含んで構成すればよい。
無機膜あるいは気相成長無機膜は、窒化シリコン(Si膜)、窒化アルミニウム、窒化硼素などの窒化膜、酸化シリコン(SiO膜)、酸化アルミニウム(Al膜)、酸化チタン(TiO膜,TiCO膜など)などの酸化膜、アモルファスシリコン、ダイアモンド状カーボン(DLC)などのうち少なくとも1つを含んで構成すればよい。
アモルファス窒化炭素膜と無機膜との積層膜を保護膜として用いる場合、アモルファス窒化炭素膜/無機膜の2層構造でもよいし、無機膜/アモルファス窒化炭素膜の2層構造としてもよいし、さらに層数を増やしてもよい。
また、気相成長無機膜とプラズマ重合膜との積層膜を保護膜として用いる場合、プラズマ重合膜/気相成長無機膜/プラズマ重合膜の3層構造でもよいし、プラズマ重合膜/気相成長無機膜/プラズマ重合膜/気相成長無機膜の4層構造でもよいが、積層数は4層に限らず、4層以上でもよく、例えば10層程度またはそれ以上で防湿性能などを向上することができる。ただし、あまり層数を増やしても、保護機能は変わらないのに、製造コストが上昇するなど、あるいは透明であることが要求される場合に透過性の低下などが起きる可能性があるため、50層程度以下とすることが好ましい。
保護膜の膜厚は、0.1μm〜10μmの範囲であることが好ましく、0.5μm〜2μmの範囲であることがより好ましい。アモルファス窒化炭素膜と無機膜との積層膜を保護膜として用いる場合、無機膜は、少なくとも0.5μm以下の厚さとすることが好ましく、例えば0.15μm程度と薄くすることが好適である。アモルファス窒化炭素膜の膜厚については、0.5μm程度の厚さとすればよい。また、気相成長無機膜と、プラズマ重合膜との積層膜を保護膜として用いる場合、気相成長無機膜は、少なくとも0.5μm以下の厚さとすることが好ましく、例えば0.15μm程度と薄くすることが好適である。プラズマ重合膜の膜厚については、0.5μm程度の厚さとすればよい。少なくとも保護膜の総膜厚が有機EL素子の総膜厚程度(多くの場合0.5μm程度)の厚さを備えることが好ましく、また最大でも10μm程度あれば十分な保護効果が得られる。
なお、保護膜としては、例えば、アモルファスカーボン(特開昭63−259994号公報、特開平7−161474号公報)や、シリコン窒化膜やシリコン酸化膜(特開平4−73886号公報)、DLC(Diamond Like Carbon、特開平5−101885号公報)の他、無定型シリカ(特開平5−335080号公報)、SiZnO・SiZnON(特開平8−96955号公報)、有機材料としてポリパラキシレン(特開平4−137483号公報)、ポリ尿素(特開平8−222368号公報)などを用いてもよい。また、保護層を何層か積層させた構造であってもよく、例えば、気相法によって形成された層と光硬化性樹脂からなる層との積層構造(特開平4−267097号公報)や、無機保護膜と封止樹脂との積層構造(特開平11−40345号公報)などを用いてもよい。また、有機保護膜と、無機の酸素吸収膜や無機保護膜などとが積層した構造(例えば特開平7−169567号公報、特開平7−192868号公報、特開2000−068050号公報、特開2001−307873号公報)などを用いてもよい。さらに、「Barix」(DISPLAYS 22,65(2001))を用いてもよい。
保護膜の形成方法としては、プラズマ重合法、光による原料分解を利用した光重合法、触媒を利用したcat−CVD法(触媒化学気相成長法)などが挙げられるが、膜密度を考慮するとプラズマ重合法が好ましい。
なお、保護膜を形成する代わりに、ガラスや金属などの封止基材で素子全体を封止して、大気中の水分などの遮蔽を行ってもよい。また、保護膜と封止基材を併用してもよい。
本実施形態に係る有機EL素子は、表示素子、コンピュータ、テレビ、携帯電話、デジタルカメラ、PDA、カーナビゲーションなどの有機ELディスプレイ;バックライトなどの光源;照明;インテリア;標識;交通信号機;看板などに好適に使用することができる。
以下、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<有機EL素子の作製>
(実施例1)
実施例1として図1に示すように、ガラス基板上に正孔注入電極としてITO透明電極を形成し、その上に正孔輸送層としてトリフェニルアミン4量体(TPTE)、発光層としてペリレンを5体積%ドープしたジナフチルアントラセン(ADN)、電子輸送層として2,2’−ビ(9,10−ジフェニルアントラセン)(TPBA)、混合層として含有量が3体積%となるようにジピレニルアダマンタン(PY−AD)を添加した2,2’−ビ(9,10−ジフェニルアントラセン)(TPBA)、電子注入層としてフッ化リチウム(LiF)、電子注入電極としてアルミニウム(Al)を用いて、各層を形成した。成膜は真空蒸着法によりin−situで行った。また、各層の膜厚は正孔輸送層:60nm、発光層:20nm、電子輸送層20nm、混合層10nm、電子注入層0.5nm、電子注入電極:100nmとした。なお、TPBAよりもPY−ADの極性が高い。
(実施例2)
実施例1において、混合層中のPY−ADの添加量を5体積%とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(実施例3)
実施例1において、混合層中のPY−ADの添加量を10体積%とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(実施例4)
実施例1において、混合層中のPY−ADの添加量を30体積%とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(実施例5)
実施例1において、混合層中のPY−ADの添加量を50体積%とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(実施例6)
実施例3において、混合層中のPY−ADを、ジアントラセニルアダマンタン(AN−AD)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。なお、TPBAよりもAN−ADの極性が高い。
(実施例7)
実施例3において、混合層中のPY−ADを、アルミキノリノール錯体(Alq)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。なお、TPBAよりもAlqの極性が高い。
(実施例8)
実施例3において、混合層中のPY−ADを、バソフェナントロリン(Bphen)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。なお、TPBAよりもBphenの極性が高い。
(実施例9)
実施例3において、混合層中のPY−ADを、トリスフェニルベンズイミダゾール(TPBi)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。なお、TPBAよりもTPBiの極性が高い。
(実施例10)
実施例3において、混合層中のTPBAを、6,13−ジ−ビフェニル−4−イル−ペンタセン(DBPenta)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。なお、DBPentaよりもPY−ADの極性が高い。
(実施例11)
実施例3において、図2に示すように、混合層と電子注入層(LiF)との間に、電子輸送性材料含有層として2,2’−ビ(9,10−ジフェニルアントラセン)(TPBA)を用いて、10nmの膜厚で層を形成した以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(比較例1)
実施例1において、混合層にPY−ADを添加せず、TPBAの単独層(膜厚20nm)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(比較例2)
実施例1において、混合層にPY−ADを添加せず、Alqの単独層(膜厚20nm)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(比較例3)
実施例1において、混合層中のPY−ADの添加量を1体積%とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(比較例4)
実施例1において、混合層中のPY−ADの添加量を60体積%とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。
(比較例5)
実施例3において、混合層中のPY−ADを、9,10−ジナフチルアントラセン(ADN)とした以外は、実施例1の条件と同様にして試料を作製した。なお、TPBAよりもADNの極性が低い。
<素子評価>
実施例1〜11および比較例1〜5において作製した素子を、初期輝度100cd/mの条件で、環境温度60℃において定電流駆動したときの、初期の駆動電圧(V)、100時間駆動後の輝度劣化割合(%)および駆動電圧の上昇値(V)を測定し、以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
[輝度劣化割合]
◎:30%以下
○:30%より大きく50%以下
×:50%より大きい
[駆動電圧上昇値]
◎:1.0V以下
○:1.0Vより大きく1.5V以下
×:1.5Vより大きい
このように、実施例1〜11の素子は、比較例1〜5の素子よりも、輝度劣化割合、駆動電圧上昇の点で優位性が見られた。
1 有機EL素子、10 基板、12 正孔注入電極(陽極)、14 正孔輸送層、16 発光層、18 電子輸送層、20 混合層、22 電子注入層、24 電子注入電極(陰極)、26 電子輸送性材料含有層。

Claims (6)

  1. 基板上に陽極と、陰極と、前記陽極と前記陰極との間の発光層を含む有機層とを有し、
    前記陰極と前記発光層との間に、電子輸送性材料と、前記電子輸送性材料よりも極性の大きい有機化合物とを含む混合層を有し、
    前記有機化合物は、前記混合層に対して3〜50体積%の割合で含まれることを特徴とする有機電界発光素子。
  2. 請求項1に記載の有機電界発光素子であって、
    前記有機化合物が、アダマンタン誘導体であることを特徴とする有機電界発光素子。
  3. 請求項1に記載の有機電界発光素子であって、
    前記有機化合物が、有機金属錯体であることを特徴とする有機電界発光素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機電界発光素子であって、
    前記電子輸送性材料が、分子中に構成成分として金属元素を含まないことを特徴とする有機電界発光素子。
  5. 請求項4に記載の有機電界発光素子であって、
    前記電子輸送性材料が、アントラセン誘導体およびペンタセン誘導体のうちの少なくとも1つであることを特徴とする有機電界発光素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機電界発光素子であって、
    前記陰極と前記混合層との間に、電子輸送性材料を含む電子輸送性材料含有層を有することを特徴とする有機電界発光素子。
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