JP2010251562A - スルーホールの形成方法 - Google Patents

スルーホールの形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010251562A
JP2010251562A JP2009100110A JP2009100110A JP2010251562A JP 2010251562 A JP2010251562 A JP 2010251562A JP 2009100110 A JP2009100110 A JP 2009100110A JP 2009100110 A JP2009100110 A JP 2009100110A JP 2010251562 A JP2010251562 A JP 2010251562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
hole
sheet base
wiring pattern
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009100110A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Kawazome
満 河染
Naoki Iguchi
直樹 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP2009100110A priority Critical patent/JP2010251562A/ja
Publication of JP2010251562A publication Critical patent/JP2010251562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】シート基材として、紙基材の厚み方向中央部分に樹脂が含浸していない樹脂非含浸紙基材からなるものや熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合であっても、シート基材の表裏にそれぞれ形成された配線パターンをスルーホールによって互いに確実に導通させる。
【解決手段】シート基材2の表裏にそれぞれ形成された配線パターン3a,3bを互いに導通させるためのスルーホール5を形成する場合、まず、シート基材2の一方の面側から貫通穴を開けることによりスルーホール5を形成し、その後、スルーホール5の周辺部をシート基材2の他方の面側から熱を加えながら押圧する。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート基材の表裏にそれぞれ形成された配線パターンを互いに導通させるためのスルーホールの形成方法に関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報をタグやラベルに記録し、そのタグやラベルを商品等に添付して商品等の管理が行われている。このようなタグやラベルを用いた商品等の管理においては、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しを行うことが可能なICが搭載された非接触型ICタグや非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
非接触型ICタグや非接触型ICラベルにおいては、シート基材上に導電性のアンテナが形成されるとともにICチップが搭載されたインレットが、表面シートに挟み込まれて構成されているが、非接触型ICタグや非接触型ICラベルは、薄型であるとともに可撓性が要求されることから、このようなシート基材として紙からなるものを用いることが考えられている(例えば、特許文献1,2参照。)。
ここで、上述したインレットのような配線基板においては、配線基板にて形成される回路が複雑になった場合、全体の面積を大きくせずにその回路を実現するためには、多層化する必要がある。そのため、一般的には、シート基材の表裏に配線パターンを形成するとともに、その配線パターンに重なるようにスルーホールを形成し、このスルーホール内に導電性材料を埋め込むことにより、表裏の配線パターンを互いに接続することが行われている。
図7は、シート基材の表裏に配線パターンが形成された一般的な配線基板においてスルーホールによって表裏の配線パターンを導通させる方法を説明するための図である。
シート基材の表裏に配線パターンが形成された配線基板においてスルーホールによって表裏の配線パターンを導通させる場合は、まず、シート基材202の一方の面に配線パターン203bを形成する(図7(a))。
次に、シート基材202の配線パターン203bが形成された面側から、配線パターン203bの一部のスルーホールとなる領域に穴あけ部材210によって穴を開けていき(図7(b))、穴あけ部材210を、シート基材202を貫通させることにより、シート基材202に表裏貫通したスルーホール205を形成する(図7(c))。この際、シート基材202が紙等からなる場合は、シート基材202の配線パターン203bとは反対側の面のスルーホール205の周囲に、穴あけ部材210が貫通したことによってバリ207が生じる。
その後、シート基材202の配線パターン203bとは反対側の面に対して、導電ペーストを塗布することにより、配線パターン203aを形成するとともに、この導電ペーストをスルーホール205内に流し込むことにより、シート基材202の表裏にそれぞれ形成された配線パターン203a,203bを互いに導通させる導通部206を形成する(図7(d))。
このようにして、シート基材202の表裏に配線パターン203a,203bがそれぞれ形成された配線基板において、スルーホール205に形成された導通部206によって配線パターン203a,203bが互いに導通することになる。
特開2000−286550号公報 特開2003−46257号公報
しかしながら、上述したようなシート基材として、紙等の少なくとも紙基材の厚み方向中央部分には樹脂が含浸していない樹脂非含浸紙基材からなるものを用いた場合や、フィルム等の熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合、一方の面側から穴あけ部材を貫通させることによりスルーホールを形成すると、シート基材の他方の面のスルーホールの周辺にバリが生じるため、その後、その面に導電ペーストを塗布することにより配線パターン及び導通部を形成した場合、配線パターンと導通部との導通状態がそのバリによって確保されなくなってしまう虞れがある。
図8は、図7に示した方法で作製される配線基板において、シート基材202として紙からなるものや熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合における作用を説明するための図である。
図7に示した方法で作製される配線基板において、シート基材202として紙からなるものや熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合、上述したように、シート基材202の配線パターン203bが形成された面側から穴あけ部材を貫通させることによりスルーホール205を形成すると、シート基材202の配線パターン203bとは反対側の面のスルーホール205の周辺にバリ207が生じるため、その後、その面に導電ペーストを塗布することにより配線パターン203a及び導通部206を形成すると、図8に示すように、導電ペーストの塗布厚によっては、配線パターン203aと導通部206との導通状態が確保されなくなってしまうことになる。また、バリ207の高さによっては、バリ207に対して導電ペーストの塗布方向下流側の領域が、導電ペーストを塗布する印字ヘッドに対してバリ207によって隠れた状態となり、その領域に導電ペーストが塗布されなくなり、上記同様に、配線パターン203aと導通部206との導通状態が確保されなくなってしまうことになる。このような問題は、シート基材202として紙からなるものを用いた場合に限らず、紙基材の厚み方向中央部分に樹脂が含浸していない樹脂非含浸紙基材を用いた場合に生じる。
本発明は、上述したしたような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、シート基材として、紙基材の厚み方向中央部分に樹脂が含浸していない樹脂非含浸紙基材からなるものや熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合であっても、シート基材の表裏にそれぞれ形成された配線パターンをスルーホールによって互いに確実に導通させることができるスルーホールの形成方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
シート基材の表裏にそれぞれ形成された配線パターンを互いに導通させるためのスルーホールの形成方法であって、
前記シート基材の一方の面側から貫通穴を開けることにより前記スルーホールを形成する工程と、
前記スルーホールの周辺部を前記シート基材の他方の面側から熱を加えながら押圧する工程とを有する。
上記のように構成された本発明においては、まず、シート基材の一方の面側から貫通穴を開けることによりスルーホールを形成すると、シート基材が樹脂非含浸紙基材からなるものや熱可塑性樹脂からなるものである場合、シート基材の他方の面のスルーホールの周辺部にバリが生じる。その後、スルーホールの周辺部をシート基材の他方の面側から熱を加えながら押圧すると、スルーホールの周辺部に生じたバリが潰されてなくなる。そのため、その後、スルーホールの他方の面側に導電材料を塗布することにより配線パターンを形成するとともに、スルーホール内にこの導電材料を埋設することにより導通部を形成した場合、この配線パターンと導通部との導通状態が確保され、シート基材の表裏に形成された配線パターンがスルーホールによって確実に導通することになる。
以上説明したように本発明においては、シート基材の表裏にそれぞれ形成された配線パターンを互いに導通させるためのスルーホールの形成方法であって、シート基材の一方の面側から貫通穴を開けることによりスルーホールを形成する工程と、スルーホールの周辺部をシート基材の他方の面側から熱を加えながら押圧する工程とを有する構成としたため、シート基材として、紙基材の厚み方向中央部分に樹脂が含浸していない樹脂非含浸紙基材からなるものやフィルム等の熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合であっても、スルーホールを形成した際にシート基材の他方の面に生じたバリが潰されてなくなり、それにより、その後、スルーホールの他方の面側に導電材料を塗布することにより配線パターンを形成するとともに、スルーホール内にこの導電材料を埋設することにより導通部を形成した場合、この配線パターンと導通部との導通状態が確保され、それにより、シート基材の表裏に形成された配線パターンをスルーホールによって互いに確実に導通させることができる。
本発明のスルーホールの形成方法によって形成されたスルーホールを有する配線基板の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は一方の面の構成を示す図、(b)は他方の面の構成を示す図、(c)は(a),(b)に示したA−A’断面図、(d)は(c)に示したB部拡大図である。 図1に示した配線基板の製造方法を説明するための図である。 図1に示した配線基板においてシート基材に生じたバリを潰してなくしたことによる効果を説明するための図である。 本発明のスルーホールの形成方法によって形成されたスルーホールを有する配線基板の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は一方の面の構成を示す図、(b)は他方の面の構成を示す図、(c)は(a),(b)に示したA−A’断面図、(d)は(c)に示したB部拡大図である。 図4に示した配線基板の製造方法を説明するための図である。 図4に示した配線基板においてシート基材に生じたバリを潰してなくしたことによる効果を説明するための図である。 シート基材の表裏に配線パターンが形成された一般的な配線基板においてスルーホールによって表裏の配線パターンを導通させる方法を説明するための図である。 図7に示した方法で作製される配線基板において、シート基材として紙からなるものや熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合における作用を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のスルーホールの形成方法によって形成されたスルーホールを有する配線基板の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は一方の面の構成を示す図、(b)は他方の面の構成を示す図、(c)は(a),(b)に示したA−A’断面図、(d)は(c)に示したB部拡大図である。
本形態は図1に示すように、紙のみからなるシート基材2の一方の面に、導電材料である導電ペーストを用いて所定の形状に印刷を施すことによって配線パターン3aが形成されるとともに、この配線パターン3aに接続された回路部4aが設けられ、また、紙基材2の他方の面に、導電ペーストを用いて所定の形状に印刷を施すことによって配線パターン3bが形成されるとともに、この配線パターン3bに接続された回路部4bが設けられ、さらに、シート基材2には、表裏貫通したスルーホール5が形成されている。スルーホール5は、配線パターン3a,3bが互いに対向する領域に形成され、その内部に導電材料となる導電ペーストが流れ込んで埋設されることにより導通部6が形成され、この導通部6によって配線パターン3aと配線パターン3bとが互いに導通している。さらに、スルーホール5は、配線パターン3aが形成された面側からその周辺部が押圧されることによって、紙基材2の配線パターン3aが形成された面側が広がったテーパー形状となっている。
以下に、上記のように構成された配線基板1の製造方法について説明する。
図2は、図1に示した配線基板1の製造方法を説明するための図であり、図1に示した配線基板1におけるスルーホール5の形成方法を示す。
図1に示した配線基板1を製造する場合は、まず、シート基材2の一方の面に、導電ペーストを用いて所定の形状に印刷を施すことによって配線パターン3bを形成する(図2(a))。この導電ペーストは、バインダー樹脂に導電性粒子が含有してなるものであって、印刷された導電ペーストを乾燥固定化させることによって、シート基材2上に導電性を有する配線パターン3bが形成される。なお、バインダー自身が導電性を有する場合は、バインダーに導電性粒子を含有させる必要はない。
次に、一方の面に配線パターン3bが形成されたシート基材2を、配線パターン3bが形成された面が下側となるように支持板31上に載置するとともに、シート基材2の上面を押さえ部材32で押さえた状態とし、シート基材2の配線パターン3bが形成された面側から、配線パターン3bの一部のスルーホールとなる領域に穴あけ部材10によって穴を開けていき(図2(b))、穴あけ部材10を、シート基材2を貫通させることにより、シート基材2に表裏貫通したスルーホール5を形成する(図2(c))。なお、支持板31には、穴あけ部材10の径と同等の径を有する穴部が設けられており、この支持板31の穴部を介して穴あけ部材10によってシート基材2に穴が開けられていくことになる。また、このスルーホール5を形成する領域は、シート基材2の一方の面に形成された配線パターン3bと、シート基材2の他方の面に形成される配線パターン3aとが対向する領域であって、その後、このスルーホール5を用いて配線パターン3aと配線パターン3bとが導通することになる。またこの際、シート基材2が紙のみからなるものであるため、シート基材2の配線パターン3bとは反対側の面のスルーホール5の周囲には、穴あけ部材10が貫通したことによってバリ7が生じる。
次に、シート基材2の配線パターン3bとは反対側の面側から、シート基材2のスルーホール5が形成された領域に対して押圧部材20を当接させ、熱を加えながら圧力をかけていく(図2(d))。シート基材2の上面を押さえている押さえ部材32は、押圧部材20が入り込める径の穴を有するドーナッツ形状となっており、その穴に押圧部材20が入り込み、シート基材2に対して圧力をかけていく。押圧部材20は、先端部から径が徐々に広がる形状となっているため、その先端部がスルーホール5に入り込み、その後、スルーホール5の周辺部及び内側面を押圧していくことになる。この押圧部材20によるシート基材2に対する押圧は、例えば、100℃にて1分間行う。
これにより、スルーホール5は、押圧部材20が押し付けられた側が特に圧縮され、配線パターン3aが形成された面側が広がったテーパー形状となるとともに、シート基材2の配線パターン3bとは反対側の面のスルーホール5の周辺部が熱を加えながら押圧されることにより、スルーホール5の周囲に生じたバリ7が潰されてなくなる(図2(e))。
その後、シート基材2の配線パターン3bとは反対側の面に対して、導電ペーストを用いて所定の形状に印刷を施すことによって、配線パターン3aを形成するとともに、この導電ペーストをスルーホール5内に流し込むことによって埋設させ、シート基材2の表裏にそれぞれ形成された配線パターン3a,3bを互いに導通させる導通部6を形成する(図2(f))。
このようにして、シート基材2の表裏に配線パターン3a,3bがそれぞれ形成された配線基板において、スルーホール5に形成された導通部6によって配線パターン3aと配線パターン3bとが互いに導通することになる。なお、配線パターン3a,3b及び導通部6を形成するための導電材料としては、上述したようなバインダー樹脂に導電性粒子が含有してなる導電ペーストに限らず、溶剤揮発型のものであってもよい。
以下に、上記のように製造された配線基板1において、シート基材2にスルーホール5を形成するために穴あけ部材10によって穴を開けたことにより生じたバリ7を潰してなくしたことによる効果について説明する。
図3は、図1に示した配線基板1においてシート基材2に生じたバリ7を潰してなくしたことによる効果を説明するための図である。
上述したように、先端部から径が徐々に広がる形状の押圧部材20の先端部をスルーホール5に入り込ませ、スルーホール5の周辺部を熱を加えながら押圧していくと、図3(a)に示すように、スルーホール5の周辺部が押圧部材20によって押圧されることによって、スルーホール5が、配線パターン3aが形成された面側が広がったテーパー形状となるとともに、スルーホール5の周囲に生じたバリ7が潰されてなくなる。なお、シート基材2に生じたバリは、押圧部材20によって押圧されることにより潰されるが、さらに熱を加えた場合は、シート基材2内に含有している水分が蒸発する等により、シート基材2が押圧された状態の形状に保たれることとなり、それにより、シート基材2に生じたバリ7を再現性なく潰すことができる。
そのため、図3(b)に示すように、シート基材2の表面は、バリ7が存在しない平坦な状態となっており、その後、シート基材2の配線パターン3bとは反対側の面に導電ペーストを用いて印刷を施して配線パターン3aを形成するとともにスルーホール5内に導通部6を形成した場合、これら配線パターン3aと導通部6との導通状態が確保され、シート基材2の表裏にそれぞれ形成された配線パターン3a,3bをスルーホール5によって確実に導通させることができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明のスルーホールの形成方法によって形成されたスルーホールを有する配線基板の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は一方の面の構成を示す図、(b)は他方の面の構成を示す図、(c)は(a),(b)に示したA−A’断面図、(d)は(c)に示したB部拡大図である。
本形態は図4に示すように、図1に示したものに対して、スルーホール105が導通部106によって塞がれているのではなく、配線パターン103aを形成するための導電ペーストがスルーホール105においてはその内側面のみに塗布され、スルーホール105が配線パターン103a,103bを互いに導通させるもののシート基材102の表裏を貫通した状態が保たれている点が異なるものである。
以下に、上記のように構成された配線基板101の製造方法について説明する。
図5は、図4に示した配線基板101の製造方法を説明するための図であり、図4に示した配線基板101におけるスルーホール105の形成方法を示す。
図4に示した配線基板101を製造する場合は、まず、シート基材102の一方の面に、導電ペーストを用いて所定の形状に印刷を施すことによって配線パターン103bを形成する(図5(a))。
次に、一方の面に配線パターン103bが形成されたシート基材102を、配線パターン103bが形成された面が下側となるように支持板131上に載置するとともに、シート基材102の上面を押さえ部材132で押さえた状態とし、シート基材102の配線パターン103bが形成された面側から、配線パターン103bの一部のスルーホールとなる領域に穴あけ部材110によって穴を開けていき(図5(b))、穴あけ部材110を、シート基材102を貫通させることにより、シート基材102に表裏貫通したスルーホール105を形成する(図5(c))。なお、支持板131には、穴あけ部材110の径と同等の径を有する穴部が設けられており、この支持板131の穴部を介して穴あけ部材110によってシート基材102に穴が開けられていくことになる。また、このスルーホール105を形成する領域は、シート基材102の一方の面に形成された配線パターン103bと、シート基材102の他方の面に形成される配線パターン103aとが対向する領域であって、その後、このスルーホール105を用いて配線パターン103aと配線パターン103bとが導通することになる。またこの際、シート基材102が紙のみからなるものであるため、シート基材102の配線パターン103bとは反対側の面のスルーホール105の周囲には、穴あけ部材110が貫通したことによってバリ107が生じる。
次に、シート基材102の配線パターン103bとは反対側の面側から、シート基材102のスルーホール105が形成された領域に対して押圧部材120を当接させ、熱を加えながら圧力をかけていく(図5(d))。シート基材102の上面を押さえている押さえ部材132は、押圧部材120が入り込める径の穴を有するドーナッツ形状となっており、その穴に押圧部材120が入り込み、シート基材102に対して圧力をかけていく。押圧部材120は、先端部から径が徐々に広がる形状となっているため、その先端部がスルーホール105に入り込み、その後、スルーホール105の周辺部及び内側面を押圧していくことになる。この押圧部材120によるシート基材102に対する押圧は、例えば、100℃にて1分間行う。
これにより、スルーホール105は、押圧部材120が押し付けられた側が特に圧縮され、配線パターン103aが形成された面側が広がったテーパー形状となるとともに、シート基材102の配線パターン103bとは反対側の面のスルーホール105の周辺部が熱を加えながら押圧されることにより、スルーホール105の周囲に生じたバリ107が潰されてなくなる(図5(e))。
その後、シート基材102の配線パターン103bとは反対側の面に対して、導電ペーストを用いて所定の形状に印刷を施すことによって、配線パターン103aを形成するとともに、この導電ペーストをスルーホール105内に流し込んでスルーホール105の内側面に塗布することによって、シート基材102の表裏にそれぞれ形成された配線パターン103a,103bを互いに導通させる導通部106を形成する(図5(f))。
このようにして、シート基材102の表裏に配線パターン103a,103bがそれぞれ形成された配線基板において、スルーホール105に形成された導通部106によって配線パターン103aと配線パターン103bとが互いに導通することになる。
以下に、上記のように製造された配線基板101において、シート基材102にスルーホール105を形成するために穴あけ部材110によって穴を開けたことにより生じたバリ107を潰してなくしたことによる効果について説明する。
図6は、図4に示した配線基板101においてシート基材102に生じたバリ107を潰してなくしたことによる効果を説明するための図である。
上述したように、先端部から径が徐々に広がる形状の押圧部材120の先端部をスルーホール105に入り込ませ、スルーホール105の周辺部を熱を加えながら押圧していくと、図6(a)に示すように、スルーホール105の周辺部が押圧部材120によって押圧されることによって、スルーホール105が、配線パターン103aが形成された面側が広がったテーパー形状となるとともに、スルーホール105の周囲に生じたバリ107が潰されてなくなる。なお、シート基材102に生じたバリは、押圧部材120によって押圧されることにより潰されるが、さらに熱を加えた場合は、シート基材102内に含有している水分が蒸発する等により、シート基材102が押圧された状態の形状に保たれることとなり、それにより、シート基材102に生じたバリ107を再現性なく潰すことができる。
そのため、図6(b)に示すように、シート基材102の表面は、バリ107が存在しない平坦な状態となっており、その後、シート基材102の配線パターン103bとは反対側の面に導電ペーストを用いて印刷を施して配線パターン103aを形成するとともにスルーホール105の内側面に導通部106を形成した場合、これら配線パターン103aと導通部106との導通状態が確保され、シート基材102の表裏にそれぞれ形成された配線パターン103a,103bをスルーホール105によって確実に導通させることができる。
なお、上述した2つの実施の形態においては、配線基板1,101を構成するシート基材2,102として紙のみからなるものを例に挙げて説明したが、本発明のスルーホールの形成方法によって作製される配線基板におけるシート基材としては、紙基材の厚み方向中央部分に樹脂が含浸していないものであれば適用することができ、このような構成のシート基材を樹脂非含浸紙基材と称する。さらには、シート基材2,102として、フィルム等の熱可塑性樹脂からなるものを用いた場合においても、上述したようにシート基材2,102に貫通穴を形成した際にバリが生じるため、上記同様に、シート基材2,102の周辺部を一方の面側から熱を加えながら押圧することにより同様の効果を奏する。
また、上述した2つの実施の形態においては、シート基材2,102の一方の面に配線パターン3b,103bを形成した後に、スルーホール5,105を形成し、押圧部材20,120によって押圧し、その後、シート基材2,102の他方の面に配線パターン3a,103aを形成するとともにスルーホール5,105内に導通部6,106を形成しているが、シート基材2,102の表裏にそれぞれ配線パターン3a,3b,103a,103bを形成した後に、スルーホール5,105を形成し、押圧部材20,120によって押圧し、その後、スルーホール5,105内に導通部6,106を形成することも考えられる。
1,101 配線基板
2,102 シート基材
3a,3b,103a,103b 配線パターン
4a,4b,104a,104b 回路部
5,105 スルーホール
6,106 導通部
7,107 バリ
10,110 穴あけ部材
20,120 押圧部材
31,131 支持板
32,132 押さえ部材

Claims (1)

  1. シート基材の表裏にそれぞれ形成された配線パターンを互いに導通させるためのスルーホールの形成方法であって、
    前記シート基材の一方の面側から貫通穴を開けることにより前記スルーホールを形成する工程と、
    前記スルーホールの周辺部を前記シート基材の他方の面側から熱を加えながら押圧する工程とを有するスルーホールの形成方法。
JP2009100110A 2009-04-16 2009-04-16 スルーホールの形成方法 Pending JP2010251562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009100110A JP2010251562A (ja) 2009-04-16 2009-04-16 スルーホールの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009100110A JP2010251562A (ja) 2009-04-16 2009-04-16 スルーホールの形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010251562A true JP2010251562A (ja) 2010-11-04

Family

ID=43313572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009100110A Pending JP2010251562A (ja) 2009-04-16 2009-04-16 スルーホールの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010251562A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4841260A (ja) * 1971-09-27 1973-06-16
JPH1051095A (ja) * 1996-05-24 1998-02-20 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 回路基板及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4841260A (ja) * 1971-09-27 1973-06-16
JPH1051095A (ja) * 1996-05-24 1998-02-20 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 回路基板及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5169832B2 (ja) 非接触icタグラベルとその製造方法
JP5923624B2 (ja) 移転防止機能を有する脆弱な高周波rfid電子タグ及びその製造方法
JP4815217B2 (ja) アンテナ回路、icインレット、マルチタグ及びマルチタグ製造方法
JP4838813B2 (ja) 基板への電子アセンブリの設置方法及び該アセンブリの設置装置
KR100739374B1 (ko) Rfid 태그
JP2012032931A (ja) Rfidタグ及びrfidタグの製造方法
JP5184335B2 (ja) プリント配線板およびその製造方法、プリント配線板の接続方法
JP2004165531A (ja) 非接触式データキャリア用の両面配線アンテナ回路部材
JP2013003720A (ja) 無線通信記録媒体およびその製造方法
JP2010251562A (ja) スルーホールの形成方法
JP4942465B2 (ja) 通信媒体およびその製造方法
JP2009169899A (ja) 偽造防止用icタグ
JP2011040338A (ja) フィルム状電気的接続体及びその製造方法
JP2010251561A (ja) 配線基板及び配線基板におけるスルーホール導通方法
JP2018125780A (ja) アンテナシートの製造方法及び非接触式icタグの製造方法
JP2012028745A (ja) 配線板
JP2013135032A (ja) マスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法
JPH0714628A (ja) インターコネクターおよび配線板
JP2009239267A (ja) 配線基板の表裏導通方法
JP2010103215A (ja) 回路基板とその製造方法、およびこれを用いたアンテナシートと非接触型icカード
JP2013197231A (ja) マスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法
JPH07249864A (ja) プリント配線板の製造方法
JP2018139252A (ja) 配線基板及びその製造方法
JP2007005344A (ja) 回路形成用材料、回路形成用材料の製造方法およびプリント基板の製造方法
JP5024190B2 (ja) Icモジュール製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130730