JP2010251479A - 不揮発性半導体記憶装置とその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置とその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 多層化が可能で、かつ、多層化によるマスク工程の増加がない新構造のクロスポイント型メモリセルアレイを提供する。
【解決手段】
基板上に、基板面に平行な第1方向に延伸する複数の第1電極102が、層間絶縁膜106を介して分離形成されている。第1電極102と、基板面に垂直な第2方向に延伸する複数の第2電極112との各交差部分において、可変抵抗体110が第1電極102と第2電極112に挟持され、不揮発性可変抵抗素子が形成されている。これにより基板に垂直な面上においてクロスポイント型の2次元メモリセルアレイが複数形成され、複数の2次元メモリセルアレイの第2電極同士が電気的に接続することで3次元的なメモリセルアレイが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1電極、第2電極、及び第1電極と前記第2電極に挟持された可変抵抗体を有し、両電極間へ電圧パルスを印加することにより両電極間の電気抵抗で規定される抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で可逆的に遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を不揮発的に保持することができる不揮発性可変抵抗素子を用いたメモリセルアレイ、及びその製造方法に関する。
携帯用電子機器の普及と共に、電源オフ時にも記憶したデータを保持することの出来る大容量で安価な不揮発性メモリの要求が高まっている。その要求に対して近年、フラッシュメモリ、強誘電体メモリ(FeRAM)、磁気抵抗変化メモリ(MRAM)、相変化メモリ(PCRAM)、固体電解質メモリ(CBRAM)、抵抗変化メモリ(RRAM(登録商標))(非特許文献1参照)などの不揮発性メモリの開発が盛んに行われている。これらの不揮発性メモリの中でもRRAMは、高速書き換えが可能であり、かつ、材料に単純な二元系の遷移金属酸化物が使用可能なため作製が容易で既存のCMOSプロセスとの親和性が高いことから特に注目を集めている。
特開2009−4725号公報 特表2008−546213号公報
RRAMを用いるメモリセルアレイにおいて、最も大容量化が可能なメモリセル及びアレイ構造の組み合わせは、1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイであり、例えば、特許文献1に記載されている。しかしながら、1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイを採用すると、回り込み電流対策が必要となる。そのため、回り込み電流の問題を回避するための電流制限素子として、トランジスタを追加した1T1R構造、或いはダイオードを追加した1D1R構造と呼ばれるメモリセル構造が注目されている。
特許文献2には、アンチヒューズを用いた書き換え1回のみのメモリ素子を用いて1D1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイを構成した例が示されている。
1T1R構造は、1R部の可変抵抗素子に流れる電流の大きさ、方向の制御が可能であり制御性に優れるが、容易に多層構造をとることができないため、メモリ容量は、チップ面積と設計ルールに制限される。一方、1D1R構造は、多層化が可能であることから、大容量化に適しているが、積層数の増加と共にマスク工程も増加するため、コストメリットに限界がある。
従って、大容量で安価なRRAMを実現するためには、1D1R構造のメモリセルを用いたメモリセルアレイにおいて、多層化が可能で、かつ、多層化によるマスク工程の増加がない新構造の提案が必要である。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、所定の基板上に、前記基板表面に平行な第1方向に延伸する複数の第1配線層と複数の層間絶縁膜を交互に積層して、第1配線群が形成され、前記第1配線群の前記第1方向に延伸する一方の側壁に接して可変抵抗体が形成され、前記第1配線層の夫々において、前記第1配線層の全部又は前記可変抵抗体と接する側の一部に第1電極が形成され、前記可変抵抗体上に、前記第1電極と対向し、前記基板表面に垂直な第2方向に延伸する複数の第2電極が前記第1方向に配列して形成され、前記第1方向に延伸する複数の前記第1配線層と前記第2方向に延伸する複数の前記第2電極の各交差部分において、前記可変抵抗体が、前記第1方向と前記第2方向に垂直な第3方向に、前記第1電極と前記第2電極に挟持されて不揮発性可変抵抗素子が形成され、前記不揮発性可変抵抗素子は、前記第1電極と前記第2電極間に電圧を印加することにより抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を不揮発的に保持することで情報を記憶し、前記不揮発性可変抵抗素子を備えたメモリセルが前記第1方向及び前記第2方向にマトリクス状に複数配列してなる2次元メモリセルアレイユニットを少なくとも1つ備えていることを第1の特徴とする。
更に、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1の特徴に加えて、前記可変抵抗体が、前記第2電極と同数の前記第2方向に延伸する複数の可変抵抗体片に分離して形成されていることを第2の特徴とする。
本発明の第1又は第2の特徴の不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルを構成する複数の不揮発性可変抵抗素子が、基板面に平行な第1方向に延伸する複数の第1電極と基板面に垂直な第2方向に延伸する複数の第2電極の各交差部分に形成され、夫々がマトリクス状に配置されていることで、クロスポイント型のメモリセルアレイが基板面に垂直に形成されている。
これにより、従来基板面に平行に、二次元的に形成されていたメモリセルアレイを基板面に垂直に形成することで、アレイ占有面積を増大させることなく大容量化が可能になる。
更に、本発明の第2の特徴の不揮発性半導体記憶装置に依れば、可変抵抗体片が第2方向にのみ延伸し、第1方向には分離形成されていることで、第1方向に隣接する可変抵抗素子からのリーク電流を抑制することができる。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、前記第1配線層が、夫々が前記第1方向に延伸する複数の層からなり、前記第1方向に延伸する複数の層との少なくとも一の界面にダイオード結合が形成され、前記不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御する電流制御素子が前記第1配線層内部に形成されることを第3の特徴とする。
更に、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第3の特徴に加えて、前記第1配線層が、前記第3方向に互いに隣接する第1層と第2層からなり、前記第1層が、前記可変抵抗体と接し、前記第1電極となり、前記第1層と前記第2層の界面にダイオード結合が形成され、前記電流制御素子としてのダイオードが形成されることを第4の特徴とする。
更に、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第3の特徴に加えて、前記第1配線層が、第1層と第2層と第3層からなり、前記第1層が、前記可変抵抗体と接し、前記第1電極となり、前記第2層が、前記第1層と前記第3層に隣接し、前記第1層と前記第2層、及び、前記第2層と前記第3層の界面にダイオード結合が形成され、前記電流制御素子としてのバリスタが形成されることを第5の特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、前記第1配線層の全部が前記第1電極となることを第6の特徴とする。
本発明の第3乃至第5の何れかの特徴の不揮発性半導体記憶装置に依れば、第1配線層の一部に第1電極が形成され、第1配線層は、第1方向に延伸する複数の層からなり、そのうちの一層が第1電極となって可変抵抗体と接している。可変抵抗体と対向し、第1電極と接する第1配線層の他の層でダイオード、或いはバリスタなどの電流制御素子を構成することにより、電流制御素子を備え、回り込み電流を回避可能な1D1R構造のクロスポイント型のメモリセルアレイが作製できる。
勿論、本発明の第6の特徴の不揮発性半導体記憶装置のように、第1配線層の全部で第1電極を構成することで、1R構造のクロスポイント型のメモリセルアレイを作製してもよい。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1乃至第6の何れかの特徴に加えて、前記2次元メモリセルアレイユニットを前記第3方向に複数配列し、前記2次元メモリセルアレイユニット間で、前記第1方向に対して同じ位置にある前記第2電極同士が電気的に接続されることを第7の特徴とする。
本発明の第7の特徴の不揮発性半導体記憶装置に依れば、上記第1乃至第6の特徴の不揮発性半導体記憶装置に係る二次元メモリセルアレイユニットを複数配列し、夫々異なるメモリセルアレイユニット間で第2電極同士を接続することにより、メモリセルアレイを三次元的に構成することができ、アレイ占有面積を増大させることなく大容量化が可能になる。
また、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1乃至第7の何れかの特徴に加えて、前記可変抵抗体が、Ti,Fe,Co,Ni,Zn,Zr,Nb,Ta,Hfの各二元系遷移金属酸化物、又はPrCa1−xMnO(但し、0<x<1)の何れかであることを第8の特徴とする。
本発明で不揮発性可変抵抗素子として用いる可変抵抗体の材料としては、電圧印加により不可逆的な抵抗変化特性を有するものであれば良く、例えば、Ti,Co,Ni,Zn,Zr,Nb,Ta,Hfに代表される、各遷移金属の二元系酸化物、或いは、ペロブスカイト型の強相関遷移金属酸化物PrCa1−xMnO(PCMO)等が好ましい。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1乃至第8の特徴の不揮発性半導体装置を製造する方法であり、所定の基板上に前記第1配線層と前記層間絶縁膜を交互に全面に堆積する第1工程と、前記第1方向に延伸し、前記基板に到達する深さの第1の溝を形成する第2工程と、前記第1の溝に絶縁膜を充填する第3工程と、前記第1方向に延伸し、前記基板に到達する深さの第2の溝を形成する第4工程と、前記可変抵抗体を前記第2の溝の側壁及び底部に、前記第2の溝を充填しないように、かつ、前記第2の溝の底部に堆積される前記可変抵抗体の上面が最下層の前記第1配線層の下面以下になるように堆積する第5工程と、前記第2電極を全面に堆積する第6工程と、前記可変抵抗体と前記第2電極を、前記第1方向に繰り返され前記第3方向に延伸するストライプ形状を有するレジストパターンを用いてエッチングする第7工程と、を有することを第1の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、前記第1工程において、前記第1配線層として、P型又はN型の半導体層を堆積し、前記第2工程の後、前記第3工程の前において、前記第1の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程を含むことを第2の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、前記第1工程において、前記第1配線層として、P型又はN型の半導体層を堆積し、前記第4工程の後、前記第5工程の前において、前記第2の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程を含むことを第3の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、前記第1工程において、前記第1配線層として、P型又はN型の半導体層を堆積し、前記第2工程の後、前記第3工程の前において、前記第1の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程と、前記第4工程の後、前記第5工程の前において、前記第2の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程と、を含むことを第4の特徴とする。
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、前記第1工程において、前記第1配線層として、金属層を堆積することを第5の特徴とする。
本発明の第1乃至第5の何れかの特徴の不揮発性半導体記憶装置の製造方法に依れば、第1配線層と層間絶縁膜を交互に積層後、第1の溝と第2の溝を形成することにより、第1の溝と第2の溝に挟まれた積層部が自己整合的に一括加工され、メモリセルアレイの第1電極が分離形成される。このため、多層化に伴うマスク工程の増加が生じない。
また、第1配線層として半導体層を堆積し、第1の溝、或いは、第2の溝の形成後に、当該半導体層と逆導電型の不純物層をイオン注入により形成することにより、第1配線層内部にPN接合を形成させることができ、電流制御素子としてのダイオード又はバリスタを形成することができる。
従って、本発明に依れば、不揮発性可変抵抗素子を用いて情報を記憶する、1R構造および1D1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイにおいて、多層化が可能で、かつ、製造工程において多層化に伴うマスク工程の増加が生じない新構造のメモリセルアレイを実現でき、大容量で安価な不揮発性半導体記憶装置を実現できる。
本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造の鳥瞰図。 本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造の断面図。 本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の等価回路図。 本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図。 ダイオードのI‐V特性を示す図。 本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き換え・読み出しにおける電圧印加パターンを示す図。 本発明の第2及び第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造の鳥瞰図。 本発明の第2及び4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図。 本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造の鳥瞰図。 本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造の断面図。 本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図。 バリスタのI‐V特性を示す図。 本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き換え・読み出しにおける電圧印加パターンを示す図。 本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き換え・読み出しにおける電圧印加パターンを示す図。 本発明の別実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き換え・読み出しにおける電圧印加パターンを示す図。
以下において、本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の構造及び製造方法、並びに本発明に係る不揮発性半導体記憶装置における情報の書き換え、読み出し方法につき、図面を参照して説明する。尚、以降の不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造図においては、適宜、要部が強調して示されており、図に示される各部の寸法比と実際の寸法比は、必ずしも一致するものではない。
〈第1実施形態〉
本発明の第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、「本発明装置1」と称す)のデバイス構造の鳥瞰図を図1に、断面構造図を図2に示す。本発明装置1の等価回路図を図3に示す。尚、図2においては、図1の第2電極112の延伸方向に沿った断面構造図が図2(a)であり、図2(a)の紙面に垂直なA面、B面、C面の構造断面図が、夫々、図2(b)、(c)、(d)に示されている。
絶縁体100上に、第1電極102と半導体層104からなる第1配線層と層間絶縁膜105とが交互に積層され、基板面に平行な第1方向に延伸する複数の第1配線群108が、溝113によって二組毎に分離されて形成されている。当該溝113によって分離され、露出した第1電極102と層間絶縁膜105の側壁面上に、基板面に垂直な第2方向に延伸する可変抵抗体110が形成され、第1電極102と電気的に接続している。更に、可変抵抗体110上に、第1電極102と対向し第2方向に延伸する第2電極112が、第1方向に配列して形成されている。これにより、第1方向に延伸する第1配線層と第2方向に延伸する複数の第2電極の各交差部分、第1方向と第2方向に垂直な第3方向において、可変抵抗体110が第1電極102と第2電極112に挟持され、不揮発性可変抵抗素子が形成されている。これにより、基板に垂直な面上に、クロスポイント型の2次元メモリセルアレイユニット114が形成され、複数の2次元メモリセルアレイユニットの第2電極同士が電気的に接続することで3次元的なメモリセルアレイが構成されている。
第1配線層は、夫々が第1方向に延伸し、第3方向に互いに隣接する第1電極102(第1層)と半導体層104(第2層)の二層からなる。当該第1配線層内の第1電極102と半導体層104は夫々、逆導電型の半導体で構成され、これにより、第1配線層内部の、第1電極102と半導体層104の界面にpn接合が形成され、不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御するダイオードが形成されている。また、半導体層104は第1方向に延伸し、第2電極112は第2方向に延伸し、夫々、本発明装置1のメモリ動作時において動作対象の2次元メモリセルアレイユニット114内のメモリセルを選択し、当該メモリ動作に必要な所定の電圧を印加するビット線(BL01〜BL16)、及び、ワード線(WL1,WL2)に接続している。
図3の等価回路図に示されるように、本発明装置1は従来、基板面に平行に、二次元的にのみ形成されていた1D1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイを、基板に垂直な面上に複数形成し、かつ折りたたまれた構造として、三次元的に配列したものであり、これによりアレイ占有面積を増大させることなく大容量化が可能になる。
次に、本発明装置1の製造方法を以下、図4を参照して説明する。
〈製造方法〉
先ず、半導体基板上に、絶縁体(例えば、二酸化シリコン膜)100を200nm程度全面に堆積させ、絶縁体基板を形成しておく。
次に、第1工程において、絶縁体100上に膜厚10nmのn型の半導体からなる第1配線層101と膜厚10nmの層間絶縁膜(例えば、二酸化シリコン膜)105を交互に全面に堆積していく。第1配線層101は、例えば、n型のポリシリコンであり、そのキャリア濃度は、例えば、5×1017cm−3程度である。堆積方法は、例えば、減圧CVD法を用いることが望ましい。ここまでの工程は図4(a)に示されている。尚、図4(a)には、第1配線層101と層間絶縁膜105が4段に積層されている場合が示されている。
次に、第2工程において、公知のエッチング技術によって、第1方向に延伸し、絶縁体100に到達する深さの第1の溝109を形成する。これにより第1配線層101と層間絶縁膜105の積層膜107が第3方向に分離されて形成される。このとき多少オーバーエッチングしても構わない。第1の溝109の幅は100nm程度、分離形成される積層膜107の第3方向の幅は、440nm程度である。
尚、形成される当該積層膜107の第3方向の幅は、第1配線層に第3方向へ電流が流れることによる抵抗の増加を回避するため、後工程で形成されるダイオードの整流特性を満足するだけの空乏層が確保できる限りにおいて短く設定することが望ましい。
その後、アクセプタとなる不純物(例えば、ボロン)を斜め方向(例えば、基板面に垂直な方向から30°傾いた方向)からイオン注入し、積層膜107の側壁に露出した第1配線層101の端部に、p型の半導体層104を形成する。当該p型の半導体層104のキャリア濃度は1020〜1021cm−3程度であれば良い。イオン注入を行うイオン種としては、ボロンのほか、BF、BF、或いはBFなどのボロン化合物を用いることができる。また、当該p型の半導体層104は深さ(即ち、第3方向の幅)が10nm程度の狭い領域に形成されていれば良く、比較的低エネルギー(例えば、6keV)のイオン注入により形成することができる。また、均等に不純物が注入されるように絶縁体基板を回転させながら注入を行う。更にイオン注入後、熱処理(例えば、1000℃、10秒)を行う。
これにより、第1配線層101の内部には不純物が導入されず、n型のままであり、n型の第1配線層101とp型の半導体層104との界面にpn接合が形成され、空乏層の幅が100nm程度で、5V程度の逆方向のブレイクダウン電圧をもつ、図5のIV特性を示すダイオードが形成される。ここまでの工程は図4(b)に示されている。
次に、第3工程において、減圧CVD法などを用いて第1の溝109を充填するように絶縁膜(例えば、二酸化シリコン膜)106を堆積する。第1の溝の高さを大きく超えて絶縁体層を堆積してしまった場合は、CMP(化学機械研磨)やエッチバック(レジストパターンなしの全面エッチング)により本来の第1の溝109の高さ付近まで膜厚を調整する。
次に、第4工程において、公知のエッチング技術により、第1方向に延伸し、絶縁体100に到達する深さの、幅200nmの第2の溝113を積層膜107の中央部分に形成する。このとき、形成される第2の溝113の深さが絶縁体100の上面よりも、次の第5工程で堆積される可変抵抗体の膜厚分深くなるように、エッチング量を調整する。本実施形態では、第2の溝113の底部の深さが絶縁体層表面から10nm低くなるようにエッチングすることとする。これにより、第1方向に延伸する複数の第1配線群108が、第2の溝113を介して互いに対向して分離形成される。第1配線群108内に、n型の半導体層102とp型の半導体層104の二層からなる第1配線層が層間絶縁膜105により分離されて形成され、n型の半導体層102が第1電極となり、p型の半導体層104がビット線に接続する。
その後、第5工程において、指向性スパッタ法により全面に可変抵抗体として酸化コバルト110を、第2の溝113を充填しないように、かつ第2の溝113の底部に堆積される可変抵抗体の上面が最下層の第1電極102及びp型の半導体層104の下面以下になるように、例えば、10nmの膜厚で堆積する。堆積される可変抵抗体の材料としては、酸化コバルトに限られるものではなく、酸化チタン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、或いは、PrCa1−xMnO(PCMO)等、電極で担持されることにより不揮発性可変抵抗素子としての特性を示すものであれば良い。可変抵抗体の堆積方法についても、指向性スパッタ法に限られるものではなく、パターン全体に渡ってコンフォーマルに堆積される方法であれば良く、CVD法やALD法を用いることもできる。
尚、第1電極102をポリシリコンで形成する場合、可変抵抗体110の堆積により、可変抵抗体110と第1電極102の界面のポリシリコン側に1nm程度の極薄い二酸化シリコン膜が形成され得るが、予め電圧印加によりブレイクダウンさせて用いれば良く、メモリ動作に影響はない。
次に、第6工程において、第2電極112としてAlを、CVD法を用いて全面に堆積する。その他の電極材料としては、CVD法であれば、Cu、TiN、スパッタ法であれば、Pt、Tiなどを用いることもできる。ここまでの工程は図4(c)に示されている。
次に、第7工程において、公知のエッチング技術により、第1方向に繰り返され第3方向に延伸するストライプ形状を有するレジストパターンを用いて、可変抵抗体110と第2電極112をエッチングし、第2方向に延伸する第2電極を形成する。ラインアンドスペースの間隔(第2電極間の間隔)は500nm、第2電極の幅は500nmである。これにより、基板面に垂直に、複数のクロスポイント型の2次元メモリセルアレイユニットが形成され、第2の溝の底部及び上部に形成された第2電極112を介して、隣接する2次元メモリセルアレイユニットの第1方向に対して同じ位置にある第2電極同士が電気的に接続される。
最後に、層間絶縁膜として、例えば二酸化シリコンを全面に堆積することで、図1に示される本発明装置1が製造される。
〈書き換え・読み出し方法〉
本発明装置1は、書き換え・読み出し対象のメモリセルが選択されると、当該選択されたメモリセルに接続するワード線及びビット線に選択ワード線電圧及び選択ビット線電圧を、非選択のメモリセルに接続するワード線及びビット線に非選択ワード線電圧及び非選択ビット線電圧を、各別に印加し、メモリセルの不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態の書き換え・読み出しを行うことができる。当該書き換え・読み出しの各メモリ動作時において、選択ワード線、選択ビット線、非選択ワード線、及び非選択ビット線に印加される電圧を、夫々、図6に示す。尚、本発明装置1に係る書き換え方法は、同一極性でパルス幅が異なる電圧を印加して低抵抗状態への遷移(セット動作)、及び、高抵抗状態への遷移(リセット動作)を行う、モノポーラスイッチングを可能にする書き換え方法である。
読み出しは、選択ワード線電圧を0Vとし、選択ビット線にVread(例えば、1V・50nsec)を印加する。このとき、非選択ワード線は、Vread(例えば、1V・50nsec)を印加し、非選択ビット線は0Vとする。読み出し時のVreadを1Vとすると、選択されたメモリセルのダイオードで0.6V程度の電圧降下が生じるため、可変抵抗体には0.4V程度の電圧が印加される。非選択ワード線と選択ビット線間、選択ワード線と非選択ビット線間には、同電位であるため電流は流れない。非選択ワード線と非選択ビット線に接続するメモリセルには、Vreadが印加されるが、電圧が印加される方向がダイオードの逆方向バイアスの方向と同じであり、印加された電圧の全てが空乏層の生成に使われるため、電流は流れない。これにより、選択ビット線から選択されたメモリセルを介して選択ワード線に流れる読み出し電流のみを、ワード線側に電流検知回路を設けることにより検知することができる。
書き換えは、選択ワード線電圧を0Vとし、選択ビット線には、セット動作ではVs(例えば、4V・50nsec)を、リセット動作ではVr(例えば、2V・500nsec)を印加する。非選択ワード線には、選択ビット線と同じ電圧(Vs又はVr)を印加し、非選択ビット線は0Vとする。非選択ワード線と選択ビット線間、選択ワード線と非選択ビット線間には、同電位であるため電流は流れない。非選択ワード線と非選択ビット線に接続するメモリセルには、Vs又はVrが印加されるが、電圧が印加される方向がダイオードの逆方向バイアスの方向と同じであり、印加された電圧の全てが空乏層の生成に使われるため、当該メモリセルの不揮発性可変抵抗素子には電圧が印加されず、書き換えは起こらない。選択されたメモリセルの不揮発性可変抵抗素子にのみ、Vs又はVrからダイオードに印加される電圧0.6Vを差し引いた残りの電圧が印加され、当該不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態が遷移する。図5に示されるように、ダイオードの逆方向のブレイクダウン電圧は−5Vであり、本実施形態で使用する電圧範囲であれば、正常に動作する。
〈第2実施形態〉
本発明の第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、「本発明装置2」と称す)は、図7のデバイス構造の鳥瞰図に示される、1D1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイである。基本構造は本発明装置1及び2に係る図1と同様であるが、本発明装置2は、本発明装置1とは異なり、第1配線層は、夫々が第1方向に延伸する第1の半導体層102(第1層)と第2の半導体層103(第2層)と第3の半導体層104(第3層)との三層からなる。また、第1の半導体層102は可変抵抗体110と接して第1電極となり、第3の半導体層104はビット線に接続している。第1の半導体層102は第2の半導体層103と逆導電型の不純物層であり、これにより、第1配線層内部の、第1の半導体層102と第2の半導体層103の界面にpn接合が形成され、不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御するダイオードが形成されている。
本発明装置2の等価回路図は図3と同様であり、以下に、製造方法について図8を参照して説明する。
〈製造方法〉
先ず、半導体基板上に、絶縁体(例えば、二酸化シリコン膜)100を200nm程度全面に堆積させ、絶縁体基板を形成しておく。
次に、第1工程において、絶縁体100上に膜厚10nmのp型の半導体からなる第1配線層101と膜厚10nmの層間絶縁膜(例えば、二酸化シリコン膜)105を交互に全面に堆積していく。第1配線層101は、例えば、p型のポリシリコンであり、そのキャリア濃度は、例えば、5×1017cm−3程度である。堆積方法は、例えば、減圧CVD法を用いることが望ましい。ここまでの工程は図8(a)に示されている。尚、図8(a)には、第1配線層101と層間絶縁膜105が4段に積層されている場合が示されている。
次に、第2工程において、公知のエッチング技術によって、第1方向に延伸し、絶縁体100に到達する深さの第1の溝109を形成する。これにより第1配線層101と層間絶縁膜105の積層膜107が第3方向に分離されて形成される。このとき多少オーバーエッチングしても構わない。第1の溝109の幅は100nm程度、分離形成される積層膜107の第3方向の幅は、440nm程度である。
尚、形成される当該積層膜107の第3方向の幅は、第1配線層に第3方向へ電流が流れることによる抵抗の増加を回避するため、後工程で形成されるダイオードの整流特性を満足するだけの空乏層が確保できる限りにおいて短く設定することが望ましい。
その後、アクセプタとなる不純物(例えば、ボロン)を斜め方向(例えば、基板面に垂直な方向から30°傾いた方向)からイオン注入し、積層膜107の側壁に露出した第1配線層101の端部に、高濃度のp型の半導体層104を形成する。イオン注入を行うイオン種としては、ボロンのほか、BF、BF、或いはBFなどのボロン化合物を用いることができる。当該p型の半導体層104は深さ(即ち、第3方向の幅)が10nm程度の狭い領域に形成されていれば良く、比較的低エネルギー(例えば、6keV)のイオン注入により形成することができる。また、半導体層104のキャリア濃度は1020〜1021cm−3程度であれば良い。また、均等に不純物が注入されるように絶縁体基板を回転させながら注入を行う。ここまでの工程は図8(b)に示されている。
次に、第3工程において、減圧CVD法などを用いて第1の溝109を充填するように絶縁膜(例えば、二酸化シリコン膜)106を堆積する。第1の溝の高さを大きく超えて絶縁体層を堆積してしまった場合は、CMP(化学機械研磨)やエッチバック(レジストパターンなしの全面エッチング)により本来の第1の溝109の高さ付近まで膜厚を調整する。
次に、第4工程において、公知のエッチング技術により、第1方向に延伸し、絶縁体100に到達する深さの、幅200nmの第2の溝113を積層膜107の中央部分に形成する。このとき、形成される第2の溝113の深さが絶縁体100の上面よりも、次の第5工程で堆積される可変抵抗体の膜厚分深くなるように、エッチング量を調整する。本実施形態では、第2の溝113の底部の深さが絶縁体層表面から10nm低くなるようにエッチングすることとする。これにより、第1方向に延伸する複数の第1配線群108が、第2の溝113を介して互いに対向して分離形成される。
その後、更に図8(c)に示されるように、形成された第2の溝113により露出した側壁の第1配線層101の端部に、ドナーとなる不純物(例えば、リン)を斜め方向(例えば、基板面に垂直な方向から30°傾いた方向)からイオン注入し、第1配線層101とは逆導電型の高濃度の半導体層102を形成する。イオン注入を行うイオン種としては、リンのほか、砒素(As)やアンチモン(Sb)を用いることができる。半導体層102は、半導体層104と同様、深さ(即ち、第3方向の幅)が10nm程度の狭い領域に形成されていれば良く、比較的低エネルギー(例えば、6keV)のイオン注入により形成することができる。また、半導体層102のキャリア濃度は1020〜1021cm−3程度であれば良い。また、均等に不純物が注入されるように半導体基板を回転させながら注入を行う。更にイオン注入後、熱処理(例えば、1000℃、10秒)を行う。
これにより、第1配線群108内に、第1の半導体層102、第2の半導体層103、第3の半導体層104の三層からなる第1配線層が層間絶縁膜105に分離されて形成され、第1の半導体層102が第1電極となり、第3の半導体層104がビット線に接続する。また、第1の半導体層102と第2の半導体層103の界面にpn接合が形成され、空乏層の幅が100nm程度で、5V程度の逆方向のブレイクダウン電圧をもつ、図5のIV特性を示すダイオードが形成される。
その後、第5工程において、指向性スパッタ法により全面に可変抵抗体として酸化コバルト110を、第2の溝113を充填しないように、かつ第2の溝113の底部に堆積される可変抵抗体の上面が最下層の第1配線層の下面以下になるように、例えば、10nmの膜厚で堆積する。堆積される可変抵抗体の材料としては、酸化コバルトに限られるものではなく、酸化チタン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、或いは、PrCa1−xMnO(PCMO)等、電極で担持されることにより不揮発性可変抵抗素子としての特性を示すものであれば良い。可変抵抗体の堆積方法についても、指向性スパッタ法に限られるものではなく、パターン全体に渡ってコンフォーマルに堆積される方法であれば良く、CVD法やALD法を用いることもできる。
尚、第1電極102をポリシリコンで形成する場合、可変抵抗体110の堆積により、可変抵抗体110と第1電極102の界面のポリシリコン側に1nm程度の極薄い二酸化シリコン膜が形成され得るが、予め電圧印加によりブレイクダウンさせて用いれば良く、メモリ動作に影響はない。
次に、第6工程において、第2電極112としてAlを、CVD法を用いて全面に堆積する。その他の電極材料としては、CVD法であれば、Cu、TiN、スパッタ法であれば、Pt、Tiなどを用いることもできる。ここまでの工程は図8(d)に示されている。
次に、第7工程において、公知のエッチング技術により、第1方向に繰り返され第3方向に延伸するストライプ形状を有するレジストパターンを用いて、可変抵抗体110と第2電極112をエッチングし、第2方向に延伸する第2電極を形成する。ラインアンドスペースの間隔(第2電極間の間隔)は500nm、第2電極の幅は500nmである。これにより、基板面に垂直に、複数のクロスポイント型の2次元メモリセルアレイユニットが形成され、第2の溝の底部及び上部に形成された第2電極112を介して、隣接する2次元メモリセルアレイユニットの第1方向に対して同じ位置にある第2電極同士が電気的に接続される。
最後に、層間絶縁膜として、例えば二酸化シリコンを全面に堆積することで、図7に示される本発明装置2が製造される。
〈書き換え・読み出し方法〉
本発明装置2は、本発明装置1と同様、選択されたメモリセルに接続するワード線及びビット線に選択ワード線電圧及び選択ビット線電圧を、非選択のメモリセルに接続するワード線及びビット線に非選択ワード線電圧及び非選択ビット線電圧を、夫々、図6に示される電圧を各別に印加して、メモリセルの不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態の書き換え・読み出しを行うことができる。
〈第3実施形態〉
本発明の第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、「本発明装置3」と称す)のデバイス構造の鳥瞰図を図9に、断面構造図を図10に示す。尚、図10においては、図9の第2電極112の延伸方向に沿った断面構造図が図10(a)であり、図10(a)の紙面に垂直なA面、B面の構造断面図が、夫々、図10(b)、(c)に示されている。本発明装置3は、メモリセルが不揮発性可変抵抗素子のみで構成された、1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイである。
絶縁体100上に、第1電極102からなる第1配線層と層間絶縁膜105とが交互に積層され、基板面に平行な第1方向に延伸する複数の第1配線群108が、溝113によって二組毎に分離されて形成されている。当該溝113によって分離され、露出した第1電極102と層間絶縁膜105の側壁面上に、基板面に垂直な第2方向に延伸する可変抵抗体110が形成され、第1電極102と電気的に接続している。更に、可変抵抗体110上に、第1電極102と対向し第2方向に延伸する第2電極112が、第1方向に配列して形成されている。これにより、第1方向に延伸する第1電極102と第2方向に延伸する複数の第2電極112の各交差部分、第1方向と第2方向に垂直な第3方向において、可変抵抗体110が第1電極102と第2電極112に挟持され、不揮発性可変抵抗素子が形成されている。これにより、基板に垂直な面上に、クロスポイント型の2次元メモリセルアレイユニット114が形成され、複数の2次元メモリセルアレイの第2電極同士が電気的に接続することで3次元的なメモリセルアレイを構成している。また、第1電極102、及び第2電極112は、夫々、本発明装置3のメモリ動作時において動作対象のメモリセルを選択し、当該メモリ動作に必要な所定の電圧を印加するビット線、及びワード線に接続している。
次に、本発明装置3の製造方法を以下、図11を参照して説明する。
〈製造方法〉
先ず、半導体基板上に、絶縁体(例えば、二酸化シリコン膜)100を200nm程度全面に堆積させ、絶縁体基板を形成しておく。
次に、第1工程において、絶縁体100上に膜厚10nmの電極材料層(例えば、Al)115と膜厚10nmの層間絶縁膜(例えば、二酸化シリコン膜)105を交互に全面に堆積していく。当該電極材料層115は本発明装置3における第1電極102となる。電極材料は、Alに限られるものではなく、例えば、Cu、Pt、TiNなどを用いることができる。また、電極材料層115の堆積方法についてもスパッタ法、CVD法、ALD法などを用いることができる。層間絶縁膜105の堆積方法は、例えば、減圧CVD法を用いることが望ましい。ここまでの工程は図11(a)に示されている。図11(a)には、電極材料層115と層間絶縁膜105が4段に積層されている場合が示されている。
次に、第2工程において、公知のエッチング技術によって、第1方向に延伸し、絶縁体100に到達する深さの第1の溝109を形成する。これにより電極材料層115と層間絶縁膜105の積層膜107が第3方向に分離されて形成される。このとき多少オーバーエッチングしても構わない。第1の溝の幅は100nm程度、分離形成される積層膜107の第3方向の幅は、400nm程度である。ここまでの工程は図11(b)に示されている。
次に、第3工程において、減圧CVD法などを用いて第1の溝109を充填するように絶縁膜(例えば、二酸化シリコン膜)106を堆積する。第1の溝109の高さを大きく超えて絶縁体層を堆積してしまった場合は、CMP(化学機械研磨)やエッチバック(レジストパターンなしの全面エッチング)により本来の第1の溝の高さ付近まで膜厚を調整する。
次に、第4工程において、公知のエッチング技術により、第1方向に延伸し、絶縁体100に到達する深さの、幅200nmの第2の溝113を積層膜107の中央部分に形成する。このとき、形成される第2の溝113の深さが絶縁体100の上面よりも、次の第5工程で堆積される可変抵抗体の膜厚分深くなるように、エッチング量を調整する。本実施形態では、第2の溝の底部の深さが絶縁体層表面から10nm低くなるようにエッチングすることとする。これにより、第1方向に延伸する複数の第1配線群108が、第2の溝を介して互いに対向して分離形成され、第1電極102が形成される。
その後、第5工程において、指向性スパッタ法により全面に可変抵抗体として酸化コバルト110を、第2の溝を充填しないように、かつ第2の溝の底部に堆積される可変抵抗体の上面が最下層の第1電極102の下面以下になるように、例えば、10nmの膜厚で堆積する。堆積される可変抵抗体の材料としては、酸化コバルトに限られるものではなく、酸化チタン、酸化鉄、酸化ニッケル、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化ハフニウム、或いは、PrCa1−xMnO(PCMO)等、第1電極と第2電極で担持されることにより不揮発性可変抵抗素子としての特性を示すものであれば良い。可変抵抗体の堆積方法についても、指向性スパッタ法に限られるものではなく、パターン全体に渡ってコンフォーマルに堆積される方法であれば良く、CVD法やALD法を用いることができる。
次に、第6工程において、第2電極112としてAlを、CVD法を用いて全面に堆積する。その他の電極材料としては、CVD法であれば、Cu、TiN、スパッタ法であれば、Pt、Tiなどを用いることもできる。ここまでの工程は図11(c)に示されている。
次に、第7工程において、公知のエッチング技術により、第1方向に繰り返され第3方向に延伸するストライプ形状を有するレジストパターンを用いて、可変抵抗体110と第2電極112をエッチングし、第2方向に延伸する第2電極を形成する。ラインアンドスペースの間隔(第2電極間の間隔)は500nm、第2電極の幅は500nmである。これにより、基板面に垂直に、複数のクロスポイント型の2次元メモリセルアレイユニットが形成され、第2の溝の底部及び上部に形成された第2電極112を介して、隣接する2次元メモリセルアレイユニットの第1方向に対して同じ位置にある第2電極同士が電気的に接続される。最後に、層間絶縁膜として、例えば二酸化シリコンを全面に堆積することで、図9に示される不揮発性半導体記憶装置が製造される。
本発明装置3のメモリセルの読み出し・書き換え方法については、1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイにおいて用いられる公知の読み出し・書き換え方法を用いることができる。
〈第4実施形態〉
本発明の第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、「本発明装置4」と称す)は、電流制御素子としてバリスタを用いる、1D1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイである。本発明装置4のデバイス構造の鳥瞰図は本発明装置2に係る図7と同様であるが、本発明装置2では半導体層104が、高濃度のp型の半導体層で形成されているのに対し、本発明装置4では高濃度のn型の半導体層で形成されている。第1配線層は、夫々が第1方向に延伸する第1の半導体層102(第1層)と第2の半導体層103(第2層)と第3の半導体層104(第3層)との三層からなるが、第1の半導体層102は可変抵抗体110と接して第1電極となり、第3の半導体層104はビット線に接続している。第1と第3の半導体層は第2の半導体層と逆導電型の不純物層であり、これにより、第1配線層内部の、第1の半導体層102と第2の半導体層103との界面及び第2の半導体層103と第3の半導体層104との界面にpn接合が形成され、不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御するバリスタが形成されている。
〈製造方法〉
本発明装置4の製造方法は、本発明装置2の製造工程の第2工程の後、図8(b)に示される、積層膜107の側壁に露出した第1配線層(例えば、p型のポリシリコン)101の端部に、不純物イオンの注入により半導体層104を形成する工程において、ドナーとなる不純物(例えば、リン)を斜め方向からイオン注入し、第1配線層101とは逆導電型の高濃度の半導体層104を形成することにより作製できる。他の工程については本発明装置2に係る製造工程の第1〜第7工程と同様であるので詳しい説明を割愛する。
半導体層104は、半導体層102と同様、深さ(即ち、第3方向の幅)が10nm程度の狭い領域に形成されていれば良く、比較的低エネルギー(例えば、6keV)のイオン注入により形成することができる。また、イオン注入を行うイオン種としては、リンのほか、砒素(As)やアンチモン(Sb)を用いることができる。また、第1工程において堆積される第1配線層101のキャリア濃度は、例えば、2×1018cm−3程度であれば良く、イオン注入により形成される半導体層102,104のキャリア濃度は、例えば、双方とも1020〜1021cm−3程度であれば良い。これにより、第1の半導体層102と第2の半導体層103、第2の半導体層103と第3の半導体層104の界面にpn接合が形成され、空乏層の幅が50nm程度で、3V程度のブレイクダウン電圧をもつ、図12のIV特性を示すバリスタが形成される。
〈書き換え・読み出し方法〉
本発明装置4は、前述のモノポーラスイッチングのほか、不揮発性可変抵抗素子に極性が異なる電圧パルスを印加して低抵抗状態への遷移(セット動作)及び高抵抗状態への遷移(リセット動作)を行う、バイポーラスイッチングにより書き換えを行うことが可能である。本発明装置4のメモリセルの書き換え・読み出しにおいて、選択ワード線、選択ビット線、非選択ワード線、及び非選択ビット線に印加される電圧の例を、モノポーラスイッチングの場合につき図13に、バイポーラスイッチングの場合につき図14に示す。
図5のダイオードのIV特性と図12のバリスタの順方向のIV特性に2.5V程度のオフセットがあるため、図6に示される書き換え・読み出し条件と比較して、当該オフセット分大きな電圧を選択ワード線と選択ビット線間に印加する必要がある。即ち、図13及び図14に示されるように、選択ワード線と選択ビット線間に3V以上の電圧が印加されるようにすることで、選択されたメモリセルの不揮発性可変抵抗素子に電圧が印加され、書き換え・読み出しを行うことができる。
読み出しは、選択ビット線電圧を0Vとし、選択ワード線にVread(例えば、3.5V・50nsec)を印加する。選択メモリセルのバリスタ間に3.1Vの電圧が印加されるため、選択メモリセルの不揮発性可変抵抗素子には0.4V程度の電圧が印加される。また、非選択ワード線と選択ビット線間にはバリスタの閾値電圧以下の電圧(ここでは、0V)が印加されるように非選択ワード線電圧を設定する。これにより、非選択ワード線と選択ビット線間に印加される電圧の全てが非選択ワード線と選択ビット線に接続する非選択メモリセルのバリスタの空乏層の生成に使われ、当該非選択メモリセルの不揮発性可変抵抗素子には電圧が印加されず、電流は流れない。従って非選択ワード線に接続する非選択のメモリセルを介して選択ビット線へ電流が流れることはなく、選択ワード線から選択されたメモリセルを介して選択ビット線に流れる電流のみを、ビット線側に電流検知回路を設けることにより検知することができる。更に、非選択ワード線に2V程度の電圧を印加しておくと、非選択ビット線と選択ワード線間、非選択ビット線と非選択ワード線間に印加される電圧がバリスタの閾値電圧以下となり、非選択ビット線に電流が流れることはない。
書き換えは、モノポーラスイチッングの場合、図13に示されるように、選択ビット線電圧と選択ワード線電圧の何れか一方(ここでは、選択ビット線電圧)を0Vとし、何れか他方(ここでは、選択ワード線電圧)について、セット動作ではVs(例えば、6.5V・50nsec)とし、リセット動作ではVr(例えば、4.5V・500nsec)とする。非選択ワード線と非選択ビット線には、夫々、選択ワード線に印加される電圧の半分(Vs/2又はVr/2)を印加する。結果、選択されたメモリセルの不揮発性可変抵抗素子にはVs又はVrからバリスタに印加される電圧3.1Vを差し引いた残りの電圧が印加され、当該不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態が遷移する。非選択ビット線と非選択ワード線間には、同電位であるため電流は流れない。それ以外の、非選択ワード線と選択ビット線、或いは、選択ワード線と非選択ビット線に接続する非選択のメモリセルには書き換え電圧Vs/2(=3.3V)又はVr/2(=2.3V)が印加されるが、殆どの電圧は当該非選択のメモリセルのバリスタの空乏層の生成に使われる。即ち、セット動作ではバリスタに印加される電圧3.1Vを差し引いた高々0.2Vが当該非選択のメモリセルの不揮発性可変抵抗素子に印加され、リセット動作では全ての印加電圧がバリスタに印加され、当該非選択のメモリセルの不揮発性可変抵抗素子に電圧は印加されない。結果、非選択のメモリセルの不揮発性可変抵抗素子に印加される電圧は僅かであり、抵抗状態の遷移は起こらない。尚、選択ワード線電圧を0Vとし、選択ビット線には、セット動作ではVs、リセット動作ではVrを印加する場合も同様である。
一方、バイポーラスイッチングの場合の書き換えは、図14に示されるように、セット動作では選択ビット線電圧を0Vとし、選択ワード線には、Vs(例えば、6V・100nsec)を印加し、リセット動作では選択ワード線電圧を0Vとし、選択ビット線には、Vs(例えば、6V・100nsec)を印加する。非選択ビット線と非選択ビット線には、夫々、選択ワード線に印加される電圧の半分(Vs/2)を印加する。結果、選択されたメモリセルの不揮発性可変抵抗素子にはVsからバリスタに印加される電圧3Vを差し引いた残りの電圧(=3V)が印加され、当該不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態が遷移する。非選択ビット線と非選択ワード線間には、同電位であるため電流は流れない。それ以外の、非選択ワード線と選択ビット線、或いは、選択ワード線と非選択ビット線に接続する非選択のメモリセルには書き換え電圧Vs/2(=3V)が印加されるが、殆どの電圧は当該非選択のメモリセルのバリスタの空乏層の生成に使われ、非選択のメモリセルの不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態が遷移することはない。
以上、上述の実施形態は本発明の好適な実施形態の一例である。本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形実施が可能である。
〈別実施形態〉
以下、本発明の別実施形態について説明する。
〈1〉上述の実施形態においては、第1電極が基板面に平行な第1方向に延伸してビット線に接続し、第2電極が基板面に垂直な第2方向に延伸してワード線に接続しているとして説明したが、逆に第1電極をワード線に接続し、第2電極をビット線に接続しても構わない。この場合、第1及び第2実施形態において図3の等価回路図に示されるダイオードの極性が逆になる。
〈2〉また、上述の第1実施形態において、第1工程においてn型の第1配線層101を前面に堆積後、第2工程において第1の溝109により露出した第1配線層101の端部にイオン注入によりp型の半導体層104を形成することで、不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御するダイオードが形成されているが、第1工程においてp型の第1配線層101を前面に堆積後、第2工程において第1の溝109により露出した第1配線層101の端部にイオン注入によりn型の半導体層を形成することにより、ダイオードを形成しても良い。この場合も、図3の等価回路図に示されるダイオードの極性が逆になる。
〈3〉また、上述の第2実施形態において、第1工程においてp型の第1配線層101を前面に堆積後、第2工程において第1の溝109により露出した第1配線層101の端部にイオン注入により低抵抗のp型の半導体層104を形成し、第4工程において第2の溝113により露出した第1配線層101の端部にイオン注入によりn型の半導体層102を形成することで、不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御するダイオードが形成されているが、第1工程においてn型の第1配線層101を前面に堆積後、第2工程において第1の溝109により露出した第1配線層101の端部にイオン注入により低抵抗のn型の半導体層104を形成し、第4工程において第2の溝113により露出した第1配線層101の端部にイオン注入によりp型の半導体層102を形成することによりダイオードを形成しても良い。この場合も、図3の等価回路図に示されるダイオードの極性が逆になるだけである。
上記別実施形態の何れも、本発明装置1とはダイオードの極性が逆になるため、図6に示される印加電圧のうち、選択ワード線と非選択ワード線に印加される電圧、選択ビット線と非選択ビット線に印加される電圧の夫々を逆にすることで、メモリセルの書き換え・読み出しを行うことができる。即ち、図15に示される電圧を選択ワード線、選択ビット線、非選択ワード線、及び非選択ビット線に印加することで、選択されたメモリセルの不揮発性可変抵抗素子の抵抗状態の書き換え・読み出しを行うことができる。尚、図15に示される書き換え方法は、本発明装置1及び2と同様、モノポーラスイッチングを可能にする書き換え方法である。
〈4〉上述の第1、第2、及び第4実施形態では、第1配線層としてポリシリコン層が堆積されることで、1D1R構造のクロスポイント型メモリセルアレイが3次元的に構成されているが、当該第1配線層の材料はポリシリコンに限られるものではなく、不純物イオンの導入によりキャリア濃度の制御が可能で、ドナー或いはアクセプタのイオン注入によりpn接合が形成可能な半導体材料であれよい。例えば、第1配線層としてエピタキシャルシリコンを堆積させ、本発明のメモリセルアレイを作製することができる。
本発明は、不揮発性半導体記憶装置に利用可能であり、特に、多層化が可能で、かつ、多層化に伴うマスク工程の増加が生じない新構造のメモリセルアレイを用いることで、大容量で安価な不揮発性半導体記憶装置として利用可能である。
1〜4: 本発明に係る不揮発性半導体記憶装置(本発明装置)
100: 絶縁体
101: 第1配線層
102: 第1電極(第1の半導体層)
103: 第2の半導体層
104: 不純物層(第3の半導体層)
105: 層間絶縁膜
106: 絶縁膜
107: 積層膜
108: 第1配線群
109: 第1の溝
110: 可変抵抗体
112: 第2電極
113: 第2の溝
114: 2次元メモリセルアレイユニット
115: 電極材料層

Claims (13)

  1. 所定の基板上に、前記基板表面に平行な第1方向に延伸する複数の第1配線層と複数の層間絶縁膜を交互に積層して、第1配線群が形成され、
    前記第1配線群の前記第1方向に延伸する一方の側壁に接して可変抵抗体が形成され、
    前記第1配線層の夫々において、前記第1配線層の全部又は前記可変抵抗体と接する側の一部に第1電極が形成され、
    前記可変抵抗体上に、前記第1電極と対向し、前記基板表面に垂直な第2方向に延伸する複数の第2電極が前記第1方向に配列して形成され、
    前記第1方向に延伸する複数の前記第1配線層と前記第2方向に延伸する複数の前記第2電極の各交差部分において、前記可変抵抗体が、前記第1方向と前記第2方向に垂直な第3方向に、前記第1電極と前記第2電極に挟持されて不揮発性可変抵抗素子が形成され、
    前記不揮発性可変抵抗素子は、前記第1電極と前記第2電極間に電圧を印加することにより抵抗状態が二以上の異なる抵抗状態間で遷移し、当該遷移後の一の抵抗状態を不揮発的に保持することで情報を記憶し、
    前記不揮発性可変抵抗素子を備えたメモリセルが前記第1方向及び前記第2方向にマトリクス状に複数配列してなる2次元メモリセルアレイユニットを少なくとも1つ備えていることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記可変抵抗体が、前記第2電極と同数の前記第2方向に延伸する複数の可変抵抗体片に分離して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1配線層が、夫々が前記第1方向に延伸する複数の層からなり、
    前記第1方向に延伸する複数の層との少なくとも一の界面にダイオード結合が形成され、
    前記不揮発性可変抵抗素子に流れる電流量を制御する電流制御素子が前記第1配線層内部に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1配線層が、前記第3方向に互いに隣接する第1層と第2層からなり、
    前記第1層が、前記可変抵抗体と接し、前記第1電極となり、
    前記第1層と前記第2層の界面にダイオード結合が形成され、前記電流制御素子としてのダイオードが形成されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第1配線層が、第1層と第2層と第3層からなり、
    前記第1層が、前記可変抵抗体と接し、前記第1電極となり、
    前記第2層が、前記第1層と前記第3層に隣接し、
    前記第1層と前記第2層、及び、前記第2層と前記第3層の界面にダイオード結合が形成され、前記電流制御素子としてのバリスタが形成されることを特徴とする請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記第1配線層の全部が前記第1電極となることを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記2次元メモリセルアレイユニットを前記第3方向に複数配列し、
    前記2次元メモリセルアレイユニット間で、前記第1方向に対して同じ位置にある前記第2電極同士が電気的に接続されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記可変抵抗体が、Ti,Fe,Co,Ni,Zn,Zr,Nb,Ta,Hfの各二元系遷移金属酸化物、又はPrCa1−xMnO(但し、0<x<1)の何れかであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置を製造する方法であって、
    所定の基板上に前記第1配線層と前記層間絶縁膜を交互に全面に堆積する第1工程と、
    前記第1方向に延伸し、前記基板に到達する深さの第1の溝を形成する第2工程と、
    前記第1の溝に絶縁膜を充填する第3工程と、
    前記第1方向に延伸し、前記基板に到達する深さの第2の溝を形成する第4工程と、
    前記可変抵抗体を前記第2の溝の側壁及び底部に、前記第2の溝を充填しないように、かつ、前記第2の溝の底部に堆積される前記可変抵抗体の上面が最下層の前記第1配線層の下面以下になるように堆積する第5工程と、
    前記第2電極を全面に堆積する第6工程と、
    前記可変抵抗体と前記第2電極を、前記第1方向に繰り返され前記第3方向に延伸するストライプ形状を有するレジストパターンを用いてエッチングする第7工程と、を有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  10. 前記第1工程において、前記第1配線層として、P型又はN型の半導体層を堆積し、
    前記第2工程の後、前記第3工程の前において、
    前記第1の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  11. 前記第1工程において、前記第1配線層として、P型又はN型の半導体層を堆積し、
    前記第4工程の後、前記第5工程の前において、
    前記第2の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程を含むことを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  12. 前記第1工程において、前記第1配線層として、P型又はN型の半導体層を堆積し、
    前記第2工程の後、前記第3工程の前において、
    前記第1の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程と、
    前記第4工程の後、前記第5工程の前において、
    前記第2の溝の側壁の前記第1配線層に前記半導体層とは逆導電型の不純物層をイオン注入により形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  13. 前記第1工程において、前記第1配線層として、金属層を堆積することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法。

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