JP2010251205A - 雌型端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】雄端子電気接触部と安定的な接触状態が持続し、接触信頼性に優れた雌型端子を得る。
【解決手段】雌型端子100において、前端に雄端子電気接触部11を受け入れる開口部27を有した角筒状電気接触部13と、この角筒状電気接触部13内に基端29が接続して設けられ開口部27から挿入された雄端子電気接触部11を角筒状電気接触部13内の一つの内壁面37に向かって押圧する弾性押圧片33と、雄端子電気接触部11と弾性押圧片33の間に介在するよう角筒状電気接触部13内に別体で保持され且つ雄端子電気接触部11と平行に接触する平行接触部51を有する中間部材49と、を設けた。雌型端子100は、一つの内壁面27を挟んで隣接する一対の平行な両側壁のそれぞれに内方に突出する突起57を形成して、中間部材49を、突起57と弾性押圧片33の間で保持することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、雄端子電気接触部との接触面積を拡大させ、安定的な接触状態が持続する雌型端子に関する。
近年、地球環境保全の観点から資源の有効利用が工業生産の理念となり、製品のさらなる長寿命化が要請される傾向にある。例えば車両、特に自動車では10年以上の使用も一般的となっている。このような状況下においても自動車では安全性、信頼性が維持され続けなければならないのは言うまでもない。
ところで、車載電気電子部品を電気的に接続して機能させるワイヤハーネスは、自動車において神経や血管と同等の役割を果たす。このワイヤハーネスと電気電子部品を接続するコネクタは、従来から良好な作業性での確実な結合が要求されているが、上記した理由から今日ではさらにより長期に亘る信頼性の確保が必要となってきている。
コネクタには導電性金属からなる端子が内設され、相互に結合されることにより内部の端子同士が接触して電気導通状態となる。コネクタは、車両走行中の振動や搭載機器の作動時の振動あるいはエンジンの振動等によって端子相互に微摺動の生じることがある。この微摺動は、短中期の使用であれば支障となることは極めて希であるが、10年以上の長期ともなれば、摩耗が進行したり、摩耗粉が酸化絶縁物となって接触抵抗を高めたりするなど、顕著な支障となって接触信頼性を低下させる虞がある。
このような不具合を解消するものに例えば特許文献1に開示される端子構造は、雄型の端子を雌型の端子の弾性接触部に接触させる端子構造で、雌型の端子の弾性接触部以外の箇所に係止部を設け、係止部に対する係合部を雄型の端子に設けている。係止部は可撓性の係止アームであり、係合部は孔部である。弾性接触部による電気的接触と係止アームによる微摺動防止とは別々の部位で行われる。すなわち、弾性接触部は係止アームと独立して雄型の端子に接触する。そして、係止アームに孔部が係合することで、両端子の端子挿入方向及び端子挿入直交方向(幅方向)の微摺動が抑止される。これにより、雄・雌両端子の電気的接触性を良好に確保しつつ微摺動による摩耗の防止を可能としている。
特開2004−139826号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される端子構造は、両端子の端子挿入方向及び端子挿入直交方向(幅方向)における微摺動の抑止を図るが、図10に示すように、一般的にへ字状に折り曲げ形成した弾性押圧片501を角筒状電気接触部503に備える雌型端子500では、雄端子電気接触部(雄端子タブ)505に弾性押圧片501のR形状の頂点501aを接触させる。このため、図11に示すように、振動や衝撃等により雄端子タブ505に対して雌型端子500が接触部P、P1、P2を支点に斜めに傾くように動いてしまう。その結果、不安定となった接触部P、P1、P2に摩耗が発生し、酸化摩耗粉が堆積して電気抵抗が上昇する虞があった。なお、図中のF1、F2は雌型端子500に作用する力の向きを示す。これに対し、弾性押圧片501と雄端子タブ505の接触面積を増やせば、安定的な接触状態への改善が可能となるが、一般的なへ字状弾性押圧片501では、雄端子タブ505に平行に接触する水平面の形成が難しい。平行面で接触させるには、弾性変位する接触平面を平行移動させる必要があるからである。
また、弾性押圧片501を備えた雌型端子500は、図12(a)に示すように、雄端子タブ505や治工具等が斜めに挿入された場合、容易に弾性押圧片501が過剰変形してしまう。その結果、図12(b)に示すように、塑性変形δが残り、その後雄端子タブ505が正規に挿入されても、必要な接触押圧力が加えられず、安定した電気的性能が得られない虞が生じた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その第一の目的は、雄端子電気接触部と安定的な接触状態が持続し、接触部の摩耗による電気的接続性能の低下を防止でき、接触信頼性に優れた雌型端子を提供することにある。また、その第二の目的は、雄端子電気接触部が斜めに挿入されることによる弾性押圧片の過剰変形を防止し、安定的な接触状態が持続し、接触信頼性に優れた雌型端子を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 前端に雄端子電気接触部を受け入れる開口部を有した角筒状電気接触部と、
該角筒状電気接触部内に基端が接続して設けられ前記開口部から挿入された雄端子電気接触部を該角筒状電気接触部内の一つの内壁面に向かって押圧する弾性押圧片と、
前記雄端子電気接触部と該弾性押圧片の間に介在するよう前記角筒状電気接触部内に別体で保持され且つ前記雄端子電気接触部と平行に接触する平行接触部を有する中間部材と、
を具備したことを特徴とする雌型端子。
この雌型端子によれば、中間部材の平行接触部が雄端子電気接触部と平行に接触し、雄端子電気接触部が接触部を支点に斜めに傾くように動くことがなく、接触部の摩耗による酸化摩耗粉の堆積がなくなる。接触面が増大することで、安定的な接触状態が持続される。酸化摩耗粉が生じても、接触面が拡大されていることで、酸化摩耗粉が介在することによる電気的接続性能の低下が生じ難くなる。
(2) (1)の雌型端子であって、
前記一つの内壁面を挟んで隣接する一対の平行な両側壁のそれぞれに内方に突出する突起が形成され、
前記中間部材が、該突起と前記弾性押圧片の間で保持されることを特徴とする雌型端子。
この雌型端子によれば、弾性押圧片にて押圧される別体の中間部材を突起に当接し、弾性押圧片と突起にて挟持して、角筒状電気接触部から脱落不能にし、且つ弾性押圧片を弾性変形させる方向に可動可能に保持することができる。
(3) (1)又は(2)の雌型端子であって、
前記平行接触部の接触面に、複数の平行な凸条が形成されたことを特徴とする雌型端子。
この雌型端子によれば、雄端子電気接触部と中間部材の接触面積を、従来端子に比べて増大させ、安定的な電気接続性を確保しつつ、雄端子電気接触部との摩擦を低減させ、コネクタ結合時の作業性低下を防止できる。
(4) (1)〜(3)のいずれか1つの雌型端子であって、
前記中間部材の雄端子挿入方向の両端部に、前記弾性押圧片の押圧方向と反対方向に向かって突出し前記一つの内壁面に対向する他の内壁面に当接することで前記弾性押圧片の過剰変形を規制するストッパー片が設けられたことを特徴とする雌型端子。
この雌型端子によれば、雄端子電気接触部が斜めに挿入され、弾性押圧片が過剰に変形されようとした際、ストッパー片が他の内壁面に当接してそれ以上の変形が阻止され、弾性押圧片が弾性限度を超え、所定の接触圧力が得られなくなることによる電気的接続性能の低下が防止される。
(5) (1)〜(4)のいずれか1つの雌型端子であって、
前記中間部材は、前記角筒状電気接触部と連結帯を介して同一展開材料で形成されるとともに、前記連結帯を境に所定位置に折り曲げ配置され、前記連結帯が切断されることで前記介在位置に保持されたことを特徴とする雌型端子。
この雌型端子によれば、別体の中間部材を弾性押圧片上に載置した状態で、角筒状電気接触部を折り曲げ形成する場合の中間部材の困難な仮保持が不要となる。すなわち、中間部材を連結帯にて片持ち梁状に保持した状態で、角筒状電気接触部の折り曲げ加工が容易に可能となり、別体の中間部材を別段に保持する必要がなくなり、生産性を向上させることができる。また、弾性押圧片を押下した状態、すなわち、中間部材に予荷重を加えた状態での組み付けが可能となる。
本発明に係る雌型端子によれば、挿入された雄端子電気接触部を押圧する弾性押圧片を、角筒状電気接触部の内部に設け、雄端子電気接触部と平行に接触する平行接触部を有した中間部材を、雄端子電気接触部と弾性押圧片の間に介在するよう角筒状電気接触部内に別体で保持したので、雄端子電気接触部と安定的な接触状態が持続し、接触部の摩耗による電気的接続性能の低下を防止できる。この結果、長寿命で、接触信頼性に優れた雌型端子を提供できる。
本発明に係る雌型端子の角筒状電気接触部を切り欠いた側面図である。 図1に示した雌型端子の正面図である。 図1に示した雌型端子の展開材料の平面図である。 異なる凸条の形成された中間部材を(a),(b)で示した斜視図である。 雄端子タブの挿入された状態の雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。 雄端子タブが斜めに挿入された状態の雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。 ばね変位量が小さく抑えられた発明に係る雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。 ばね変位量が大きい比較例に係る雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。 比較例に係る雌型端子において中間部材が動いた状態を(a),(b)に示す一部分を切り欠いた側面図である。 従来の雌型端子と雄端子電気接触部の接触状態の断面図である。 従来の端子構造に振動や衝撃が加わった際の状況を(a),(b)に表した断面図である。 従来の雌型端子において雄端子電気接触部が斜めに挿入された状況を(a)、必要な接触押圧が得られなくなった雌型端子を(b)に表した断面図である。
以下、本発明に係る雌型端子の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る雌型端子の角筒状電気接触部を切り欠いた側面図である。
本実施の形態による雌型端子100は、導電性金属板からなる同一展開材料にて各部が形成される。なお、本明細書中、雌型端子100の雄端子タブ挿入側は前、被覆電線接続側は後として説明する。雌型端子100は、雄端子電気接触部(雄端子タブ)11と電気的に接触する前部の角筒状電気接触部13と、被覆電線15を圧着する後部の電線接続部17とに大別構成される。
電線接続部17は、角筒状電気接触部13に連設される導体加締め片19と、その後方に連設される被覆電線加締め片21とからなる。導体加締め片19は、被覆電線15から被覆23を除去した導体25を加締め固定する。被覆電線加締め片21は、被覆電線15を被覆23の上から加締め固定する。
角筒状電気接触部13は、前端に雄端子タブ11を受け入れる開口部27を有する。角筒状電気接触部13の内部には基端29を底壁31に接続する弾性押圧片33が設けられ、弾性押圧片33はへ字状に折り曲げられて先端部35が自由端となる。弾性押圧片33は、開口部27から挿入された雄端子タブ11を角筒状電気接触部13の一つの内壁面である天壁37に向かって押圧する。
底壁31の両側には側壁39(図2参照)、41が立設され、一方の側壁39は天壁37に連続し、他方の側壁41は天壁37に上から被せられる上板43に連続する。上板43には先端折曲部45、後端垂設部47が形成され、先端折曲部45及び後端垂設部47は天壁37と上板43との雄端子挿入方向aの相対移動を規制する。雌型端子100は金属母材を所定形状に打ち抜いた、後述の展開材料に叩き加工や曲げ加工などを施すことで所望の形状に成形されている。
角筒状電気接触部13の内部には雄端子タブ11と弾性押圧片33の間に介在するよう別体の中間部材49が保持され、中間部材49は雄端子タブ11と平行に接触する平行接触部51を有する。本実施の形態では、平行接触部51が平面で形成されているが、後の変形例(図4参照)で示すように、平行接触部51には複数の平行な凸条が形成されてもよい。中間部材49は、平行接触部51の前後に下り傾斜となる傾斜部53,55を有する。
図2は図1に示した雌型端子の正面図である。
底壁31を挟んで隣接する一対の平行な両側壁39、41のそれぞれには内方に突出する一対の突起57,57が前後に合計二対形成され、突起57,57は中間部材49の傾斜部53,55に上方から当接している。つまり、中間部材49は、突起57,57と弾性押圧片33の間で保持されている。弾性押圧片33にて押圧される別体の中間部材49を突起57,57に当接し、弾性押圧片33と突起57,57にて挟持することで、中間部材49を、角筒状電気接触部13から脱落不能にし、且つ弾性押圧片33を弾性変形させる方向(矢印b方向)に可動可能に保持している。
図3は図1に示した雌型端子の展開材料の平面図である。
中間部材49は、角筒状電気接触部13と連結帯59を介して同一展開材料61で形成されている。すなわち、連結帯59を境に所定位置に折り曲げ配置され、連結帯59が切断されることで介在位置に保持される。より具体的には、先ず、両側壁39、41に突起57,57を図3の紙面裏側から打ち出し加工する。弾性押圧片33を底壁31から切り起こしする。中間部材49に傾斜部53,55を形成する。上板43に先端折曲部45、後端垂設部47を形成する。中間部材49、連結帯59、底壁31の先端部31aを、折り曲げ位置B1にて180度図3の右方に折り曲げる。
両側壁39、41、導体加締め片19、19、被覆電線加締め片21、21を紙面垂直方向に起立するよう折り曲げる。これにより、弾性押圧片33に載置された中間部材49は、傾斜部53,55の上方に突起57,57が配置され、弾性押圧片33と突起57,57に挟まれて保持される。中間部材49の保持が完了したなら、連結帯59を底壁31の一部と共にブランキングして切除し、中間部材49を切り離し別体とする。最後に、天壁37、上板43の順に折り曲げ、角筒状電気接触部13の形成を完了する。
このように、雌型端子100では、別体の中間部材49を弾性押圧片33上に載置した状態で、角筒状電気接触部13を折り曲げ形成する場合の中間部材49の困難な仮保持が不要となる。すなわち、中間部材49を連結帯59にて片持ち梁状に保持した状態で、角筒状電気接触部13の折り曲げ加工が容易に可能となり、別体の中間部材49を別段に保持する必要がなくなり、生産性を向上させることができる。また、弾性押圧片33を押下した状態、すなわち、中間部材49に後述の予荷重を加えた状態での組み付けも容易に可能となる。
図4は異なる凸条の形成された中間部材を(a)(b)で示した斜視図である。
本実施の形態では、中間部材49の平行接触部51が平面で形成される。つまり、中間部材49は、雄端子タブ11の下面に面接触する。これにより、雄端子タブ11との接触面積を増大させ、安定的な接触状態が維持される。一方、平行接触部51の接触面には、複数の平行な凸条63を形成してもよい。凸条63は、図4(a)に示す中間部材49Aのように、雄端子挿入方向aと平行に形成してもよく、図4(b)に示す中間部材49Bのように、雄端子挿入方向aに直交方向に形成してもよい。平行接触部51に凸条63を形成することにより、雄端子タブ11と中間部材49の接触面積を、従来端子(図10に示した弾性押圧片501による線接触のみのもの)に比べて増大させ、安定的な電気接続性を確保しつつ、雄端子タブ11との摩擦を低減させ、コネクタ結合時の作業性低下を防止できる。
図5は雄端子タブの挿入された状態の雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。
次に、雌型端子100の作用を説明する。
雌型端子100では、雄端子タブ11が角筒状電気接触部13の開口部27から挿入され、雄端子タブ11の先端が中間部材49に達すると、中間部材49を弾性押圧片33の付勢力に抗して押し下げる。押し下げられた中間部材49は、弾性押圧片33からの弾性復元力にて平行接触部51が雄端子タブ11の下面に平行に接触する。つまり、雄端子タブ11は、上面が天壁37に接触部T1にて面接触し、下面が中間部材49に接触部T2にて面接触した状態で挟持される。
雄端子タブ11は、一対の上下平行面に挟持されることで、従来構造のように、接触部P(図11参照)を支点に斜めに傾かなくなる。仮に過大な衝撃等により接触部P1、P2を支点に傾いても中間部材49が雄端子タブ11の下面に平行となったまま面接触状態を保つ。これにより、接触部の摩耗による酸化摩耗粉の堆積が無くなる。また、接触面が増大することで、安定的な接触状態が持続される。さらに、酸化摩耗粉が生じても、接触面が拡大されていることで、酸化摩耗粉が介在することによる電気的接続性能の低下が生じ難くなる。
なお、本実施の形態では、弾性押圧片33及び中間部材49が角筒状電気接触部13の底壁31側のみに設けられるが、これら弾性押圧片33及び中間部材49は、上板43、天壁37に設けられてもよい。すなわち、図示は省略するが、上板43に弾性押圧片33を形成し、天壁37を利用して中間部材49を形成する。この場合、突起57,57は、両側壁39、41の前後上下に四対設ける。このような上下二段に中間部材49、49を配設した構成によれば、接触部P1、P2を支点に雄端子タブ11が傾いても中間部材49、49が雄端子タブ11の上下面に平行となったまま面接触状態を保ち、より安定的な接触状態を持続できる。
図6は雄端子タブが斜めに挿入された状態の雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。
雌型端子100は、中間部材49における傾斜部53,55の下端部がストッパー片65,65として機能する。すなわち、ストッパー片65,65は、中間部材49の雄端子挿入方向aの両端部(つまり、傾斜部53,55)に、弾性押圧片33の押圧方向(矢印c方向)と反対方向(図6の下方向)に向かって突出する。ストッパー片65,65は、中間部材49が押下された際、底壁31に当接することで、弾性押圧片33の過剰変形を規制する。
ストッパー片65,65を設けることで、図6に示すように、雄端子タブ11が斜めに挿入され、弾性押圧片33が過剰に変形されようとした際、ストッパー片65,65が底壁31に当接し、それ以上の変形が阻止される。これにより、弾性押圧片33が弾性限度を超え、所定の接触圧力が得られなくなることによる電気的接続性能の低下が防止されるようになっている。
図7はばね変位量が小さく抑えられた発明に係る雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。
雌型端子100は、雄端子タブ11の挿入されていない通常状態において、弾性押圧片33にて中間部材49を押圧する予荷重が加えられていても良い。つまり、図7(a)の状態で、弾性押圧片33は下方へ押し下げられた状態となっている。これにより、中間部材49には弾性押圧片33の弾性復元力による予荷重が加えられている。図7(b)に示すように、この状態で雄端子タブ11が挿入されれば、中間部材49が押し下げられ、弾性押圧片33はさらに下方へ押し下げられることとなる。ここで、雄端子タブ11が挿入されることによる中間部材49の押し下げ量を、弾性押圧片33のばね変位量Xとする。
なお、弾性押圧片33にて余荷重を加えるということは、突起57,57と中間部材49との間のクリアランスを小さくすることと言い換えることもできる。この場合、突起57,57と中間部材49の傾斜部53,55との間のクリアランスは、展開材料の板厚以下の寸法とすることが望ましい。例えば、0.25±0.05mmとする。
また、中間部材49に予荷重を加えるためには、弾性押圧片33の底壁31からの切り起こし角度を大きくする、あるいは、両側壁39、41に形成する突起57,57の位置を底壁31側に下げて達成できる。
図8はばね変位量が大きい比較例に係る雌型端子の一部分を切り欠いた側面図である。
一方、中間部材49に予荷重が加えられない構成では、図8(a)に示すように、起立した弾性押圧片33の上に、中間部材49が単に載置されるだけとなる。この場合、雄端子タブ11に対する所定接触押圧力を得るため、中間部材49の押し下げ量である弾性押圧片33のばね変位量Yは、上記のばね変位量Xよりも大きくなる(X<Y)。つまり、所定接触押圧力を得るため大きな押し下げ距離(ストローク)が必要となる。
図9は比較例に係る雌型端子において中間部材が動いた状態を(a)(b)に示す一部分を切り欠いた側面図である。
図8に示した予荷重を加えない構成では、雌型端子100の雄端子タブ11を挿入しない状態での運搬中など、中間部材49が図9(a)に示すように前側へずれたり、図9(b)に示すように傾斜部55と突起57に隙間67が生じたりする虞がある。中間部材49がこのように移動すると、中間部材49と側壁39、41に摩耗が発生し、生じた酸化摩耗粉が接点に付着することで、その後の導通不良の原因となる。
これに対し、中間部材49に予荷重を加えることで、中間部材49を挟持して不要な動きを抑止し、運搬中の摩耗による酸化摩耗粉の発生を防止することができる。また、予荷重を中間部材49に加えておくことで、中間部材49の小さな変位量(ストローク)にて雄端子タブ11を挿入でき、コネクタ結合時の挿入力を小さくして、組立作業性を高めることができる。
したがって、上記した雌型端子100によれば、挿入された雄端子タブ11を押圧する弾性押圧片33を、角筒状電気接触部13の内部に設け、雄端子タブ11と平行に接触する平行接触部51を有した中間部材49を、雄端子タブ11と弾性押圧片33の間に介在するよう角筒状電気接触部13内に別体で保持したので、雄端子タブ11と安定的な接触状態が持続し、接触部の摩耗による電気的接続性能の低下を防止できる。この結果、長寿命で、接触信頼性に優れた雌型端子100を提供することができる。
11 雄端子タブ(雄端子電気接触部)
13 角筒状電気接触部
27 開口部
29 基端
31 底壁(一つの内壁面に対向する他の内壁面)
33 弾性押圧片
37 天壁(一つの内壁面)
39、41 両側壁
49 中間部材
51 平行接触部
57 突起
59 連結帯
61 展開材料
63 凸条
65 ストッパー片
100 雌型端子
a 雄端子挿入方向
c 弾性押圧片の押圧方向

Claims (5)

  1. 前端に雄端子電気接触部を受け入れる開口部を有した角筒状電気接触部と、
    該角筒状電気接触部内に基端が接続して設けられ前記開口部から挿入された雄端子電気接触部を該角筒状電気接触部内の一つの内壁面に向かって押圧する弾性押圧片と、
    前記雄端子電気接触部と該弾性押圧片の間に介在するよう前記角筒状電気接触部内に別体で保持され且つ前記雄端子電気接触部と平行に接触する平行接触部を有する中間部材と、
    を具備したことを特徴とする雌型端子。
  2. 請求項1記載の雌型端子であって、
    前記一つの内壁面を挟んで隣接する一対の平行な両側壁のそれぞれに内方に突出する突起が形成され、
    前記中間部材が、該突起と前記弾性押圧片の間で保持されることを特徴とする雌型端子。
  3. 請求項1又は請求項2記載の雌型端子であって、
    前記平行接触部の接触面に、複数の平行な凸条が形成されたことを特徴とする雌型端子。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の雌型端子であって、
    前記中間部材の雄端子挿入方向の両端部に、前記弾性押圧片の押圧方向と反対方向に向かって突出し前記一つの内壁面に対向する他の内壁面に当接することで前記弾性押圧片の過剰変形を規制するストッパー片が設けられたことを特徴とする雌型端子。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の雌型端子であって、
    前記中間部材は、前記角筒状電気接触部と連結帯を介して同一展開材料で形成されるとともに、前記連結帯を境に所定位置に折り曲げ配置され、前記連結帯が切断されることで前記介在位置に保持されたことを特徴とする雌型端子。
JP2009101260A 2009-04-17 2009-04-17 雌型端子 Expired - Fee Related JP5506022B2 (ja)

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