JP2010250965A - 固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその形成方法 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Crを含む耐熱合金材料を用いて構成されたインターコネクタにおけるアノード側の面の表面に水蒸気酸化抑制層を有する固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその水蒸気酸化抑制層の形成方法を得る。
【解決手段】Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnとCoを含む複合酸化物層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその水蒸気酸化抑制層の形成方法。
【選択図】図5

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその形成方法に関し、より詳しくは、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタのアノード側に面する表面に水蒸気酸化抑制層を有する固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその水蒸気酸化抑制層の形成方法に関する。
固体酸化物形燃料電池(以下、適宜“SOFC”と略称する)の単電池すなわちセルは、固体酸化物からなる電解質を挟んでアノードおよびカソードが配置され、カソード/電解質/アノードの三層ユニットで構成される。本明細書において、カソード側に酸化剤ガスとして空気を流す場合について説明するが、酸素富化空気や酸素を流す場合についても同様である。
SOFCは下記(1)〜(5)のような特長を有している。(1)作動温度が高いことにより、電極における電気化学反応が円滑に進行するためにエネルギーロスが少なく、発電効率が高い。(2)排熱温度が高いので、多段に利用することにより、さらに発電効率を高めることが可能である。(3)作動温度が天然ガスなどの炭化水素燃料を改質させるのに十分なほど高いので、改質反応を電池内部で行うことができる。このためリン酸形やポリマー形のような低温作動型の燃料電池では必要な燃料処理系(改質器+シフトコンバータ)を大幅に簡素化できる。(4)COも発電反応に関与させることができるため、燃料を多様化できる。(5)全部材が固体により構成されるので、リン酸形燃料電池や溶融炭酸塩形燃料電池において発生するような腐食や電解質の蒸散の問題がない。
電解質の材料としては、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)等のシート状焼結体が用いられ、アノードとしては、例えばニッケルとイットリア安定化ジルコニアの混合物(Ni/YSZサーメット)等の多孔質体が用いられ、カソードとしては、例えばSrドープのLaMnO3等の多孔質体が用いられ、通常、電解質材料の両面にアノードとカソードを焼き付けることによりセルが構成される。
その作動時に、カソードに導入される空気中の酸素はカソードで酸化物イオン(O2-)となり、電解質を通ってアノードに至る。ここで、アノードに導入される燃料と反応して電子を放出し、電気と、水、二酸化炭素等の反応生成物とを生成する。カソードでの利用済み空気はカソードオフガスとして排出され、アノードでの利用済み燃料はアノードオフガスとして排出される。
従来のSOFCはその作動温度が800〜1000℃程度と高いが、最近ではそれ以下の低温である600〜800℃程度の範囲、例えば750℃程度の温度で作動するSOFCが開発されつつある。図1はそのうち平板形SOFCセルの態様例を説明する図で、断面図を示している。図1のとおり、SOFCセル1は、アノード2の上に電解質膜3が配置され、電解質膜3の上にカソード4が配置されて構成される。
固体酸化物電解質として例えばジルコニア系やLaGaO3系などの電解質材料が用いられ、これを膜厚の厚いアノードで支持するように構成されており、支持膜式と称される。支持膜式においては、電解質膜の膜厚を薄く構成でき、その膜厚が例えば10μm程度となり、600〜800℃という低温ないし中温で運転できる。このため、インターコネクタなどの構成材料として耐熱合金、例えばステンレス鋼などの安価な材料の使用を可能とし、また小型化が可能であるなど各種利点を有する。
SOFCセルは、その作動時に、カソード側に空気を流し、アノード側に燃料を流して、両電極を外部負荷に接続することで電力が得られる。セル一つでは高い電圧は得られないので、セルとセルをインターコネクタを介して交互に積層配置してスタック化される。すなわち、平板形SOFCスタックでは、隣接するセルを電気的に接続するとともに、カソードとアノードのそれぞれに空気と燃料とを分配し供給し排出する目的で、インターコネクタとセルとが交互に積層される。
図2はその積層例、すなわち支持膜式平板形SOFCセルを積層する構成例を説明する図で、支持膜式平板形SOFCスタックの各部材について、その配置関係を示すため間隔を置いて示している。セル1を三個、その間にインターコネクタ5を二個、最上方のセルの上面および最下方のセルの下面にそれぞれインターコネクタ6(このインターコネクタは枠体でもある)を備えてスタックを構成した場合を示している。
図2に示す態様では、それらインターコネクタ5、6のうち、最上部のインターコネクタ6の下面に、セルのカソード側に空気を供給するための複数の溝状の空気流路が形成され、最下部のインターコネクタ6の上面に、セルのアノード側に燃料を供給するための複数の溝状の燃料流路が形成される。また、それら最上部のインターコネクタ6と最下部のインターコネクタ6との間のインターコネクタ5には、その上面に、セルのアノード側に燃料を供給するための複数の溝状の燃料流路が形成され、その下面に、セルのカソード側に空気を供給するための複数の溝状の空気流路が形成される。
そして、これらインターコネクタと、その間の各セルは、例えば荷重をかけることで積層される。なお、そのようなSOFCスタックは、上下逆置きや横置きでも設置されるので、中間部のインターコネクタ5の上面における燃料流路、中間部のインターコネクタ5の下面における空気流路、最上部のインターコネクタ6の下面における空気流路と最下部のインターコネクタ6の上面における燃料流路、等の記載は相対的なものである。例えば、上下逆置きの場合には、最上部のインターコネクタ6の下面が燃料流路となり、最下部のインターコネクタ6の上面が空気流路となる。
ところで、インターコネクタに対しては、下記(1)〜(8)という数多くの性質が求められる。(1)緻密であってガスを透過、漏洩しない。(2)電子導電性が大きい。(3)イオン導電性が小さい。(4)高温の酸化性、還元性、両雰囲気において材料自身が化学的に安定である。(5)二つの電極など接触する他の部材との反応や過度な相互拡散が起こらない。(6)他の電池構成材料と熱膨張率が整合している、(7)雰囲気の変動による寸法変化が小さい。(8)十分な強度を有する。
そのように、インターコネクタには多くの厳しい要求があるため、その構成材料が限定される。これらの要求をなるべく多く満たすものとしてCrを含む耐熱合金が用いられる。作動温度が低温ないし中温(600〜800℃程度)のSOFCの場合にも、マニホールドやインターコネクタ用の材料として、Crを含む耐熱性合金を用いることが上記性質、性能面やコストの面から有利である。
しかし、インターコネクタの構成材料としてCrを含む耐熱合金を用いた場合、SOFCの作動時の酸化雰囲気において、その表面に酸化クロム皮膜を形成するのが一般的である。酸化クロム皮膜は導電性があまり高くないため、そのまま続けて使用するとSOFCセルスタックの内部抵抗が高くなる。従来、その原因である酸化クロムの蒸気種の発生を防ぎ、その内部抵抗を防ぐ手段として、Cr合金表面に導電性セラミックスや銀合金などの導電性材料の保護膜を施すことが有効であると考えられている。
ここで、SOFCセルのうち、アノード側に燃料(水素、一酸化炭素、水蒸気を含む)を流し、カゾード側に空気を流すので、例えば図2に示すようなSOFCスタックを例に言えば、インターコネクタ5、6においては、SOFCセルのカソード側に向いた面が酸化雰囲気となり、アノード側に向いた面が還元雰囲気となる。なお、燃料にはメタンを含んでもよく、メタンはアノード中のNiの触媒作用により水蒸気改質される。
図3(a)は、図2中最上部のインターコネクタ6の概略を説明する図で、図2に対応して斜視図を示している。図3(b)は、当該インターコネクタ6に導電性コーティング層7を設けた態様を説明する図で、空気流通用の複数個の溝が見える側の側面図である。図3(b)のとおり、Crを含む耐熱合金製インターコネクタの表面を導電性材料でコーティングすることで、すなわちその表面に導電性の保護膜を設けることにより、合金表面の酸化物スケール層すなわち酸化クロム層の表面への露出を避け、酸化クロムの蒸気種の発生を防いでいる。
ところで、Crを含む耐熱合金表面に導電性材料として導電性セラミックスを緻密に成膜するには1000℃以上の高温で焼結しなければならない。しかし、そのような高温ではCr含有合金が劣化しやすいため、より低温で焼結するような工夫が必要となる。しかも焼結の前処理としてディッピング等の安価な方法が望まれる。そこで、非特許文献1、2のような方法が提案されている。
非特許文献1においては、Ce0.9Gd0.11.95(以下、適宜“CGO”と略称する)に焼結助剤(Li)を添加することで、Ce0.9Gd0.11.95の焼結温度を下げることに成功している。具体的には、CGOの緻密体に対してCGO膜をコーティングするに際して、CGOに硝酸リチウム(LiNO3)を5モル%添加することにより、CGOの緻密体に対するCGOの焼結温度を1200℃から800℃まで低減させている。
非特許文献2では、Mn1.5Co1.54をフェライト系ステンレス鋼の表面に成膜する際、還元処理を取り入れることにより、緻密な成膜が可能としている。しかし、酸化物膜であるMn1.5Co1.54膜は比較的緻密にはなっているものの、同膜には多数の孔があり、完全には緻密になっておらず、このレベルでは未だ実用に供することはできない。
本発明者らは、構成材料として耐熱合金を用いるインターコネクタに関する以上の問題を解決するため、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタに対して導電性セラミックス材料からなる保護膜を緻密にコーティングする方法を先に開発している(特許文献1)。
特願2007−328049号(出願日:平成19年12月19日)
ところで、前記酸化雰囲気は、主に空気雰囲気であるカソード側で形成されることから、インターコネクタのうちカソード側に面する部分の劣化が顕著であり、その劣化を防ぐために前述図3に示すようにカソード側に接するインターコネクタに保護膜を成膜するのが一般的である。
しかし、インターコネクタのうちアノード側に面する部分についても、燃料ガス中に含まれる水蒸気により、インターコネクタの構成材料であるCrを含む耐熱合金が酸化される。その結果、アノード側に面するインターコネクタの面に酸化被膜が成長し、電気抵抗の増大を引き起こすことになる。
インターコネクタのうち、アノード側に面する側については、特許文献2のように、ガスセパレータ部材として銅または銅系合金の上にアルミナ保護層を施したり、特許文献3のように、還元雰囲気に曝されるアノード側のセパレータを、耐熱金属と酸化物系導電性セラミックスとからなるサーメットで構成されたセパレータ基体と、該基体のアノードガス対応面にそれがアノードガスと直接接触しないように設けた耐熱金属を含有する保護膜とで構成するといった方法がとられている。
ところが、特許文献2では絶縁性のアルミナで覆われているセパレータにおいて導電性を確保するために複雑な構造となり、特許文献3では保護膜がサーメットで構成されたセパレータに限定されており、コスト面や実用性の点から現実的ではない。
特表2003−501796号公報 特開平09−129247号公報
本発明は、インターコネクタのアノード側についての以上の問題点を解決するためになされたものであり、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおけるアノード側の面の表面に水蒸気酸化抑制層を有する固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ及びその水蒸気酸化抑制層の形成方法を提供することを目的とするものである。
本発明(1)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnとCoを含む複合酸化物層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。なお、MnCr酸化物層にはFeなどの不純物も含むが、走査型電子顕微鏡・エネルギー分散型X線分析装置で定量すると、MnおよびCrが主成分である。
本発明(2)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。なお、MnCr酸化物層にはFeなどの不純物も含むが、走査型電子顕微鏡・エネルギー分散型X線分析装置で定量すると、MnおよびCrが主成分である。
本発明(3)は、CrとMnを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びCoO層またはCo34層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。なお、MnCr酸化物層にはFeなどの不純物も含むが、走査型電子顕微鏡・エネルギー分散型X線分析装置で定量すると、MnおよびCrが主成分である。
本発明(4)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、FeCr酸化物層及びFeXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。なお、FeCr酸化物層にはMnなどの不純物も含むが、走査型電子顕微鏡・エネルギー分散型X線分析装置で定量すると、FeおよびCrが主成分である。
本発明(5)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタのアノード側に面する表面に水蒸気酸化抑制層を形成する方法であって、前記インターコネクタのアノード側に面する表面に低温焼結助剤を添加したMnXCo3-X4(0<x<3)のスラリーを塗布した後、700〜900℃において還元処理を行い、次いで750〜850℃で酸化処理することにより、前記インターコネクタのアノードの側の表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を形成することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法である。
本発明によれば、以下(1)〜(3)の効果が得られる。
(1)固体酸化物形燃料電池におけるCrを含む耐熱合金で構成したインターコネクタのアノード側の面の表面に形成した水蒸気酸化抑制層により、当該インターコネクタのアノード側での水蒸気酸化を抑制することができる。
(2)上記アノード側のインターコネクタの表面に形成した水蒸気酸化抑制層のうち、最表層が金属Coを含むことにより、接触抵抗が低く、導電性が損なわれることがない。
(3)水蒸気酸化抑制層の形成は湿式法で行えるので成膜が容易であり、製造コストを下げることができる。
図1は支持膜式平板形SOFCセルの態様例を説明する図である。 図2は支持膜式平板形SOFCセルを積層する構成例を示す図である。 図3はCr合金表面に導電性セラミックスなどの導電性材料の保護膜を施す態様を説明する図(先行技術)である。 図4は図2における中間部のインターコネクタ5を例にし、水蒸気酸化抑制層の概略を説明する図である。 図5は本発明における水蒸気酸化抑制層の形成工程の概略を示す図である。 図6は水蒸気酸化抑制層(保護膜)ありの例で、その断面のSEM写真を図面化した図である。 図7は水蒸気酸化抑制層(保護膜)なしの例で、その断面のSEM写真を図面化した図である。 図8は水蒸気酸化抑制層(保護膜)ありの例で、その断面についてのCrマッピンクSEM写真を図面化した図である。 図9は水蒸気酸化抑制層(保護膜)なしの例で、その断面についてのCrマッピンクSEM写真を図面化した図である。
本発明(1)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。そして、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnとCoを含む複合酸化物層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする。ここで、MnCr酸化物層とは、MnとCrを含む複合酸化物の層の意味であり、本明細書において同じである。
本発明(2)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである、そして、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする。
本発明(3)は、CrとMnを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。そして、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びCoO層またはCo34層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする。
本発明(4)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタである。そして、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、FeCr酸化物層及びFeXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする。
本発明(5)は、Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタのアノード側に面する表面に水蒸気酸化抑制層を形成する方法である。そして、前記インターコネクタのアノード側に面する表面に低温焼結助剤を添加したMnXCo3-X4(0<x<3)のスラリーを塗布した後、700〜900℃において還元処理を行い、次いで750〜850℃で酸化処理することにより、前記インターコネクタのアノードの側の表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnCo24層からなる水蒸気酸化抑制層を形成することを特徴とする。
ここで、本明細書中、水蒸気酸化抑制層とは、SOFCセルあるいはSOFCスタックにおいて、Crを含む耐熱合金からなるインターコネクタについて、その作動時にアノード側に供給される燃料ガス中に含まれる水蒸気によって、当該インターコネクタのアノード側に面する表面が酸化されるのを抑制する役割をする層との意味である。水蒸気酸化抑制層は、一種の保護層とも言えるが、その機能、作用面からより具体的に捉えて水蒸気酸化抑制層と称している。
図4は、図2における中間部のインターコネクタ5を例にし、水蒸気酸化抑制層の概略を説明する図である。図4(a)はインターコネクタ5を取り出して示したもの、図4(b)は、インターコネクタ5に水蒸気酸化抑制層を設けた場合の側面図である。図4(b)のとおり、インターコネクタ5のうち、SOFCセルのアノード側に面する側の表面に水蒸気酸化抑制層(保護層)8を構成する。
本発明におけるCrを含む耐熱合金材料としては、固体酸化物形燃料電池用インターコネクタとして使用されるCrを含む耐熱合金材料であれば何れも使用される。例えば下掲(1)〜(3)のような材料が挙げられるが、これらに限定されない。これらはフェライト系耐熱合金として知られるものである。
(1)C:0.02%(mass%、以下同じ)、Mn:0.50%、Ni:0.26%、Cr:21.97%、Zr:0.22%、La:0.04%、Si:0.40%、Al:0.21%、Fe:バランス。
(2)C:0.03%、Mn:0.47%、Ni:0.26%、Cr:22.14%、Zr:0.20%、La:0.04%、Si:0.40%、Al:0.21%、Fe:バランス。
(3)C:0.02%、Mn:0.48%、Ni:0.33%、Cr:22.04%、Zr:0.20%、La:0.08%、Low Si、Low Al、Fe:バランス。
本発明における水蒸気酸化抑制層の形成材料としては、Coを含む酸化物もしくはCoを含む複合酸化物を使用する。そのうち、Coを含む複合酸化物としては、MnとCoを含む複合酸化物やFeとCoを含む複合酸化物などが使用できるが、好ましくはMnとCoを含む複合酸化物を使用する。また、MnとCoを含む複合酸化物としては、好ましくはMnXCo3-X4(0<x<3)を使用することができる。その例としてはMnCo24、Mn1.5Co1.54、Mn2CoO4などが挙げられる。また、FeとCoを含む複合酸化物としては好ましくはFeXCo3-X4(0<x<3)を使用することができる。
本発明における低温焼結助剤としてはLi化合物を使用する。Li化合物の例としては酸化リチウム、水酸化リチウム、硝酸リチウム、炭酸リチウム、酢酸リチウム、ハロゲン化リチウムなどが挙げられるが、これらに限定されない。これらLi化合物は、後述還元処理で還元されてLiとなり、これに続く後述空気雰囲気での焼成、酸化時に、従来に比べてより低温で水蒸気酸化抑制層の形成材料を緻密に焼結する役割をする。なお、低温焼結助剤における“低温”とは、その“従来に比べてより低温で”における当該低温の意味である。
本発明においては、水蒸気酸化抑制層の形成材料に低温焼結助剤を添加したスラリーを、Crを含む耐熱合金材料の表面に塗布した後、700〜900℃の温度範囲において還元処理を行い、次いで空気雰囲気中750〜850℃の温度範囲で焼成し酸化する。水蒸気酸化抑制層の形成材料に対する低温焼結助剤の添加量は、水蒸気酸化抑制層の形成材料100モル%に対して3モル%以上であるのがよく、その範囲は好ましくは3〜8モル%の範囲である。
〈水蒸気酸化抑制層の形成工程〉
本発明における水蒸気酸化抑制層の形成工程は、以下(1)〜(4)のとおりである。図5(a)にその工程の概略を示している。ここでは、MnとCoを含む複合酸化物のうちMnXCo3-X4(0<x<3)を例にするが、これ以外のMnとCoを含む複合酸化物やFeとCoを含む複合酸化物などについても同様である。
(1)まず、水蒸気酸化抑制層の形成材料であるMnXCo3-X4(0<x<3)と低温焼結助剤を含むスラリーの作製は、溶媒として水または水とアルコールの混合溶媒を使用し、これに水蒸気酸化抑制層の形成材料、低温焼結助剤、有機バインダー、分散剤を混合し、ボールミル等により十分攪拌してスラリーとする。
(2)次いで、そのスラリーを、Crを含む耐熱合金材料の表面に塗布する。この塗布はスクリーン印刷法、ディッピング法などにより行うことができる。
(3)次いで、700〜900℃において還元処理を行う。還元処理の温度はより好ましくは750〜850℃である。還元処理時の還元雰囲気としては水素を含むガス雰囲気とする。その好ましい例としては水素を含む窒素雰囲気が挙げられる。また、還元処理の時間は、Crを含む耐熱合金材料の表面とその表面上に塗布したスラリー中の成分を十分還元できる時間であればよく、好ましくは12〜24時間である。低温焼結助剤であるLi化合物は還元処理によりLiに還元される。
(4)次いで、空気雰囲気中750〜850℃で焼成、酸化する。空気雰囲気中での焼成、酸化時間は好ましくは12〜24時間である。
本発明においては、以上(1)〜(4)の工程により、SOFC用インターコネクタの構成材料であるCrを含む耐熱合金材料の表面にMnCr酸化物層と、当該MnCr酸化物層の上面のMnXCo3-X4(0<x<3)層とからなる水蒸気酸化抑制層を形成するものである。
こうして構成したインターコネクタを前述図4、図5(a)を用いて説明すると、図4中、5はCrを含む耐熱合金材料またはCrを含む耐熱合金材料で構成したインターコネクタ、8はそのアノード側の表面にコーティングされた水蒸気酸化抑制層である。当該水蒸気酸化抑制層8は、図5(a)中“酸化”工程に続く枠内に示すとおり、Crを含む耐熱合金材料の上面にMnCr酸化物層つまりMnとCrとの複合酸化物の層を形成し、当該MnCr酸化物層の上におもにMnXCo3-X4(0<x<3)の層を形成することで構成される。
このうち、MnCr酸化物層は、Crを含む耐熱合金中のCrと、おもに水蒸気酸化抑制層の形成材料であるMnXCo3-X4(0<x<3)に含まれていたMnと、が反応して生成したものである。なお、本発明(1)〜(3)におけるMnCr酸化物層にはCrを含む耐熱合金に由来するFeなどの不純物も含むが、その不純物量は微量である。
また、当該MnCr酸化物層の上に形成されたMnXCo3-X4(0<x<3)層は、MnXCo3-X4(0<x<3)が前記(3)の還元工程、(4)の酸化工程を経て形成されたものである。より詳しくは、MnXCo3-X4(0<x<3)層は、還元工程により、一度MnOとCoへ変化し、これに続く酸化工程によりMnXCo3-X4(0<x<3)へ変化したもので、このように変化する過程でMnCr酸化物層上に緻密に成膜される。
水蒸気酸化抑制層を持つインターコネクタをSOFCセルまたはSOFCスタックに組み込んで使用するに際しては、水蒸気酸化抑制層側はアノード雰囲気となるので、還元雰囲気となる。このため、図5(a)中右端に示すように、MnCr酸化物層の上に形成されたMnXCo3-X4(0<x<3)層の成分は、MnOとCoへ変化する。このうち金属であるCoが導電性であることから接触抵抗が低く、発電電力を良好に取り出すことができる。
なお、図4では平板型SOFC用インターコネクタに対する適用例を示しているが、本発明の水蒸気酸化抑制層は、それ以外の形式のSOFC用インターコネクタにも適用される。
以下、実験例を基に本発明をさらに詳しく説明するが、本発明が実験例に限定されないことはもちろんである。ここでは、代表例として水蒸気酸化抑制層の形成材料としてMnCo24を使用した実験例を記載し、水蒸気酸化抑制層の形成過程を図5(b)に示している。
〈(1)水蒸気酸化抑制層の形成材料スラリーの作製〉
水蒸気酸化抑制層の形成材料:MnCo24の油性スラリーを作製した。MnCo24の粉末(d50=1μm、比表面積=2.3m2/g)、LiNO3、有機バインダー、分散剤、エタノールを混合し、卓上ボールミルで10日間攪拌し、MnCo24の油性スラリーを作製した。
MnCo24の油性スラリーとして、MnCo24に対するLiNO3の添加割合を変えた各種油性スラリーを作製した。MnCo24は水蒸気酸化抑制層の形成材料であり、LiNO3は低温焼結助剤である。このうち、MnCo24粉末の比表面積は2.3m2/gである。
〈(2)インターコネクタ材料への水蒸気酸化抑制層の形成材料スラリーの塗布〉
Crを含む耐熱合金材料〔日立金属(株)製、ZMG(登録商標)232L。組成:C=0.02%(mass%、以下同じ)、Mn=0.48%、Ni=0.33%、Cr=22.04%、Zr=0.20%、La=0.08%、Si=微量、Al=微量、Fe=バランス〕の板体を複数個用意した。各板体の表面寸法は1cm×1cm(=1cm2)である。
それら各板体毎に、その表面に、前記〈(1)水蒸気酸化抑制層の形成材料スラリーの作製〉で作製した、MnCo24に対するLiNO3の添加割合を異にした油性スラリーをスクリーン印刷により塗布した。塗布後、溶媒であるエタノールを100℃前後にした恒温槽により乾燥した。こうして、各板体毎にそれぞれ、MnCo24に対するLiNO3の添加割合が異なるスラリーを塗膜、乾燥した各サンプルを作製した。
〈(3)還元処理〉
〈(2)インターコネクタ材料への水蒸気酸化抑制層の形成材料スラリーの塗布〉で得た各サンプルを電気炉中、水素を含む窒素雰囲気〔N296%に対してH24%(容量%)を含む雰囲気〕において、800℃で20時間還元処理した。この処理でLiNO3はLiに還元される。LiNO3中のLi+は1価であるのでLiNO3としてのモル%はLiでも同じである。
〈(4)酸化処理=焼成処理〉
〈(3)還元処理〉後の各サンプルを電気炉中で、空気雰囲気において、800℃で12〜24時間の範囲の各時間で酸化処理した。
〈作製した各サンプルのSEMによる観察〉
以上(1)〜(4)の工程で作製したサンプルについて、その表面及び断面をSEM(走査電子顕微鏡)により観察した。その結果、各板体の表面に緻密なMnCr酸化物の層が形成され、MnCr酸化物層の上に緻密なMnCo24の層が形成されていることが観察された。これらの二層は、MnCo24が前記(3)〜(4)の還元、酸化工程を経て形成されたものである。そのうちMnCo24層は、還元処理により一度MnOとCoへ変化し、これに続く酸化工程によりMnCo24へ変化したもので、このように変化する過程でMnCr酸化物層上に緻密に成膜されている。
〈作製した各サンプルのアノード還元雰囲気による処理後の観察〉
以上(1)〜(4)の工程で作製したサンプルと、水蒸気酸化抑制層(保護膜)なしの例として(1)〜(4)の工程を行わないCrを含む耐熱合金材料〔工程(2)に記載の材料〕からなる板体について、アノード還元雰囲気〔酸素分圧2×10-19atm、約20%加湿(水蒸気容量%)〕において、温度800℃で500時間、アニールした後、各サンプルの断面をSEM(走査電子顕微鏡)により観察した。
図6は、水蒸気酸化抑制層(保護膜)ありの例で、その断面のSEM写真を図面化したもの、図8は同じくその断面についてのCrの元素分布を図面化したものである。図7は、水蒸気酸化抑制層(保護膜)なしの例で、その断面のSEM写真を図面化したもの、図9は同じくその断面についてのCrの元素分布を図面化したものである。
図6のとおり、保護膜を施したものでは、その断面においてCrを含む酸化物層の被膜の膜厚は1μm程度であるのに対して、図7のとおり、保護膜なしのものでは、その断面においてCrを含む酸化物層の被膜の膜厚が2μm程度と厚くなっている。
また、図8のとおり、保護膜を施したものでは、図6に対応して、その断面においてCrが分布しているCrを含む酸化物の被膜の膜厚は1μm程度であるのに対して、図9のとおり、保護膜なしのものでは、図7に対応して、その断面においてCrが分布しているCrを含む酸化物の被膜の膜厚が2μm程度と厚くなっている。なお、図8中、Crを含む酸化物の被膜中のCrの分布として示す層(MnCr酸化物層)の上面には、図6中MnCo24の層として示す層があるが、図8は成分Crのみの分布を示したものであるため、Crを含まない層であるMnCo24の層は現れていない。
このように、Crを含む耐熱合金材料からなるインターコネクタの水蒸気酸化抑制層がアノード雰囲気でのCrを含む酸化物被膜の成長を抑制していることがわかる。
1 セル
2 アノード
3 電解質膜
4 カソード
5 SOFCセル間に配するインターコネクタ
6 最上部または最下部に配するインターコネクタ
7 導電性材料コーティング層
8 水蒸気酸化抑制層

Claims (12)

  1. Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnとCoを含む複合酸化物層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ。
  2. Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ。
  3. CrとMnを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、MnCr酸化物層及びCoO層またはCo34層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ。
  4. Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタであって、前記インターコネクタのうちアノード側に面する表面に、順次、FeCr酸化物層及びFeXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタ。
  5. Crを含む耐熱合金材料を用いて構成された固体酸化物形燃料電池用インターコネクタのアノード側に面する表面に水蒸気酸化抑制層を形成する方法であって、前記インターコネクタのアノード側に面する表面に低温焼結助剤を添加したMnXCo3-X4(0<x<3)のスラリーを塗布した後、700〜900℃において還元処理を行い、次いで750〜850℃で酸化処理することにより、前記インターコネクタのアノードの側の表面に、順次、MnCr酸化物層及びMnXCo3-X4(0<x<3)層からなる水蒸気酸化抑制層を形成することを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  6. 請求項5において、前記低温焼結助剤がLi化合物であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  7. 請求項6において、前記Li化合物が酸化リチウム、水酸化リチウム、硝酸リチウム、炭酸リチウム、酢酸リチウムまたはハロゲン化リチウムであることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項において、前記低温焼結助剤の添加量がMnXCo3-X4(0<x<3)100モル%に対して3〜8モル%であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項において、前記還元処理の還元雰囲気が水素含有窒素雰囲気であることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  10. 請求項5〜9のいずれか1項において、前記還元処理の還元雰囲気温度を750〜850℃とすることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  11. 請求項5〜10のいずれか1項において、前記還元処理の時間を12〜24時間とすることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
  12. 請求項5〜11のいずれか1項において、前記酸化処理の酸化雰囲気が空気雰囲気であり、酸化処理の時間を12〜24時間とすることを特徴とする固体酸化物形燃料電池用インターコネクタにおける水蒸気酸化抑制層の形成方法。
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