JP2010249007A - 可変容量圧縮機用制御弁 - Google Patents

可変容量圧縮機用制御弁 Download PDF

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【課題】可変容量圧縮機のオン・オフを速やかに実現できるいわゆるPs感知式の制御弁を提供する。
【解決手段】本発明のある態様の制御弁1は、弁体17にクランク圧力Pcと吸入圧力Psとの差圧(Pc−Ps)による開弁方向の力が作用するため、ソレノイド3がオフにされて閉弁方向のソレノイド力が解除されると、主弁が速やかに全開状態へ動作する。一方、作動ロッド25が弁体23の中央部に挿通される構成としたことにより、弁体17と弁体23とが独立して動作可能となっている。また、作動ロッド25に作用するクランク圧力Pcの影響が部分的にキャンセルされる結果、差圧(Pc−Ps)による開弁方向の力が抑制された状態で弁体17に作用する。このため、ソレノイド3をオフにして間もないときのように差圧(Pc−Ps)が比較的大きい状態においても、比較的小さなソレノイド力にて主弁を閉弁させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車用空調装置の冷凍サイクルを構成する可変容量圧縮機の吐出容量を制御するのに好適な制御弁に関する。
自動車用空調装置は、一般に、その冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にして吐出する圧縮機、そのガス冷媒を凝縮する凝縮器、凝縮された液冷媒を断熱膨張させることで低温・低圧の冷媒にする膨張装置、その冷媒を蒸発させることにより車室内空気との熱交換を行う蒸発器等を備えている。蒸発器で蒸発された冷媒は、再び圧縮機へと戻され、冷凍サイクルを循環する。
この圧縮機としては、エンジンの回転数によらず一定の冷房能力が維持されるように、冷媒の吐出容量を可変できる可変容量圧縮機(単に「圧縮機」ともいう)が用いられている。この圧縮機は、エンジンによって回転駆動される回転軸に取り付けられた揺動板に圧縮用のピストンが連結され、揺動板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより冷媒の吐出量を調整する。揺動板の角度は、密閉されたクランク室内に吐出冷媒の一部を導入し、ピストンの両面にかかる圧力の釣り合いを変化させることで連続的に変えられる。このクランク室内の圧力(以下「クランク圧力」という)Pcは、圧縮機の吐出室とクランク室との間、またはクランク室と吸入室との間に設けられた可変容量圧縮機用制御弁(単に「制御弁」ともいう)により制御される。
このような制御弁として、例えば吸入圧力Psに応じてクランク室への冷媒の導入量を調整することにより、クランク圧力Pcを制御するものがある(例えば特許文献1参照)。この制御弁は、吸入圧力Psを感知して変位する感圧部と、感圧部の駆動力を受けて吐出室からクランク室へ通じる通路を開閉制御する弁部と、感圧部の設定値を外部電流によって可変できるソレノイドとを備える。このような制御弁は、吸入圧力Psが外部電流により設定された設定圧力に保持されるように弁部を開閉する。一般に、吸入圧力Psは蒸発器出口の冷媒温度に比例するため、その設定圧力を所定値以上に保持することにより、蒸発器の凍結等を防止できる。また、車両のエンジン負荷が大きいときにはソレノイドをオフにすることで弁部を全開状態とし、クランク圧力Pcを高くして揺動板を回転軸に対してほぼ直角にすることで、圧縮機を最小容量で運転させることができる。
特開2008−45526号公報
ところで、このような制御弁は、その定常制御状態においては上述のように吸入圧力Psが設定圧力となるよう安定した制御を行うが、ソレノイドがオフにされたときには圧縮機を速やかに最小容量運転へ移行させるものが好ましい。また、ソレノイドがオフからオンにされたときには圧縮機を速やかに起動できるものが好ましい。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、可変容量圧縮機のオン・オフを速やかに実現できるいわゆるPs感知式の制御弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の可変容量圧縮機用制御弁は、吸入室から導入された冷媒を圧縮して吐出室から吐出する可変容量圧縮機の吐出容量を、吐出室からクランク室に導入する冷媒の流量を制御することにより変化させる可変容量圧縮機用制御弁において、吸入室に連通する吸入室連通ポート、吐出室に連通する吐出室連通ポート、およびクランク室に連通するクランク室連通ポートが設けられたボディと、ボディ内にて吐出室連通ポートとクランク室連通ポートとを連通させる冷媒通路に設けられた第1の弁孔に接離して主弁を開閉する主弁体と、ボディ内にてクランク室連通ポートと吸入室連通ポートとを連通させる冷媒通路に設けられた第2の弁孔に接離して副弁を開閉する副弁体と、副弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、主弁体に対して閉弁方向のソレノイド力を、副弁体に対して開弁方向のソレノイド力をそれぞれ付与可能なソレノイドと、ボディとソレノイドとの間に形成されるとともに、吸入室連通ポートに連通する圧力室と、ソレノイドに連結されて軸線方向にソレノイド力を伝達可能なシャフトと、副弁体の中央部に設けられた挿通孔を軸線方向に貫通し、その一端側にて主弁体に作動連結される作動ロッドと、圧力室にて作動ロッドの他端側とシャフトとの間に挟まれるように配置されて圧力室の圧力を感知し、その圧力室の圧力が設定圧力よりも低くなったときにソレノイド力に対抗する力を発生させる感圧部と、を備える。
この態様によると、主弁体に作動ロッドを介してクランク圧力と吸入圧力との差圧による開弁方向の力が作用するため、ソレノイドがオフにされて閉弁方向のソレノイド力が解除されると、主弁が速やかに全開状態へ動作する。その結果、圧縮機を速やかに最少容量運転状態へ移行させることができる。一方、作動ロッドが副弁体の中央部に挿通される構成としたことにより、主弁体と副弁体とが独立して動作可能となっている。その結果、副弁体に作用する閉弁方向の力が主弁体の閉弁方向への動作抵抗となることが防止または抑制される。また、作動ロッドに作用するクランク圧力の影響が抑制され、クランク圧力と吸入圧力との差圧による開弁方向の力が抑制された状態で主弁体に作用する。このため、例えばソレノイドをオフにして間もないときのようにクランク圧力と吸入圧力との差圧が比較的大きい状態においても、比較的小さなソレノイド力にて主弁体を閉弁方向へ動作させることができる。その結果、ソレノイドをオフにした後に再度オンへ切り替えたときに、圧縮機を速やかに起動させることができる。
具体的には、作動ロッドが副弁体への挿通部の径を有効径としてクランク室のクランク圧力と吸入室の吸入圧力との差圧を受け、主弁体に対してその差圧による開弁方向の力を伝達するよう作動ロッドに作用するクランク圧力の影響を部分的にキャンセルするキャンセル構造が設けられたものでもよい。
本発明によれば、可変容量圧縮機のオン・オフを速やかに実現できるいわゆるPs感知式の制御弁を提供することができる。
第1の実施の形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。 図1の上半部に対応する部分拡大断面図である。 制御弁の動作を表す図である。 制御弁の動作を表す図である。 制御弁の動作を表す図である。 第2の実施の形態に係る制御弁の上半部の部分拡大断面図である。 第3の実施の形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。 第4の実施の形態に係る制御弁の上半部の部分拡大断面図である。 第5の実施の形態に係る制御弁の上半部の部分拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を上下と表現することがある。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。
本実施の形態の制御弁1は、自動車用空調装置の冷凍サイクルに設置される図示しない可変容量圧縮機(単に「圧縮機」という)を制御する制御弁として構成されている。この圧縮機は、冷凍サイクルを流れる冷媒を圧縮して高温・高圧のガス冷媒にして吐出する。そのガス冷媒は凝縮器(外部熱交換器)にて凝縮され、さらに膨張装置により断熱膨張されて低温・低圧の霧状の冷媒となる。この低温・低圧の冷媒が蒸発器にて蒸発し、その蒸発潜熱により車室内空気を冷却する。蒸発器で蒸発された冷媒は、再び圧縮機へと戻されて冷凍サイクルを循環する。圧縮機は、自動車のエンジンによって回転駆動される回転軸に取り付けられた揺動板に圧縮用のピストンが連結され、揺動板の角度を変化させてピストンのストロークを変えることにより冷媒の吐出量を調整する。制御弁1は、その圧縮機の吐出室からクランク室に導入する冷媒流量を制御することで揺動板の角度、ひいてはその圧縮機の吐出容量を変化させる。
制御弁1は、圧縮機の吸入圧力Psを設定圧力に保つように、吐出室からクランク室に導入する冷媒流量を制御するいわゆるPs感知弁として構成されている。制御弁1は、吐出冷媒の一部をクランク室へ導入するための冷媒通路を開閉する弁部を含む弁本体2と、その弁部の開度を調整してクランク室へ導入する冷媒流量を制御するソレノイド3とを一体に組み付けて構成される。弁本体2は、段付円筒状のボディ5、ボディ5の内部に設けられた弁部、ボディ5の内部に設けられて弁部を開閉するための駆動力を発生するパワーエレメント4(「感圧部」に該当する)等を備えている。
ボディ5の側部には、圧縮機の吐出室に連通して吐出圧力Pdを受けるポート11(「吐出室連通ポート」に該当する)が設けられている。ポート11の周囲には、ボディ5の内部へのごみ等の侵入を抑制するためのストレーナ12が取り付けられている。ポート11は、ボディ5の上部に設けられたポート13(「クランク室連通ポート」に該当する)と内部で連通している。ポート13の外側を覆うように、ボディ5の内部へのごみ等の侵入を抑制するためのストレーナ14が嵌着されている。ポート13は、圧縮機のクランク室に連通し、そのクランク室に制御されたクランク圧力Pcを導出する。ボディ5の下端開口部は、ソレノイド3との間に形成された空間を介して圧縮機の吸入室に連通する。
ポート11とポート13とを連通する冷媒通路には、段付円筒状の弁座形成部材7が圧入されている。弁座形成部材7の内方には弁孔15(「第1の弁孔」に該当する)が形成され、その吐出室側開口端部の内周縁により弁座16が形成されている。そして、その弁座16にポート11側から接離可能に対向するように、段付円筒状の弁体17が配設されている。弁体17は、弁座16に着脱する「主弁体」として機能し、弁座16とともに「主弁」を構成する。
弁体17の上端部には、弁座形成部材7の内方に延出するガイド部18が設けられている。一方、弁体17の下半部は、ボディ5に設けられたガイド孔19に挿通されている。弁体17は、ガイド部18が弁座形成部材7の内周面に、下半部がガイド孔19にそれぞれ摺動しつつガイドされることで軸線方向に安定に動作可能となっている。弁体17は、その上端部外縁にテーパ面を有し、そのテーパ面にて弁座16に着脱することによって主弁を開閉し、吐出室からクランク室へ流れる冷媒流量を調整する。
ボディ5の下端開口部には、段付円筒状の弁座形成部材21が圧入されている。弁座形成部材21の上端開口部には弁座22が形成され、その内方には弁孔20(「第2の弁孔」に該当する)が形成されている。弁体17と弁座形成部材21との間には、有底円筒状の弁体23が配設されている。弁体23は、弁座22に着脱する「副弁体」として機能し、弁座22とともに「副弁」を構成する。弁体23は、その上端部にフランジ部を有し、そのフランジ部にて弁座22に着脱することによって副弁を開閉し、クランク室から吸入室へリリーフする冷媒流量を調整する。ボディ5、弁体17、弁体23および弁座形成部材21により囲まれる空間は、ポート13に連通してクランク圧力Pcが満たされる中圧室24を形成する。
また、ボディ5の中央をその軸線方向に延びるように、長尺状の作動ロッド25が挿通されている。作動ロッド25は、弁体23の中央部を軸線方向に貫通して中圧室24を横断するように延び、その上端部が弁体17の内方に挿通されている。作動ロッド25の上端部には円筒状の第1ストッパ26が圧入され、下端部には円板状の第2ストッパ27が圧入されている。作動ロッド25は、その上端部において第1ストッパ26を介して弁体17に作動連結し、下端部において第2ストッパ27を介してパワーエレメント4に作動連結する。
ボディ5の下部は、ソレノイド3の上端部に圧入されている。ボディ5の下端部とソレノイド3との間には、圧縮機の吸入室に連通して吸入圧力Psを受けるポート28(「吸入室連通ポート」に該当する)が形成されている。ボディ5とソレノイド3とに囲まれた内部空間は、ポート28に連通し、吸入圧力Psが導入される圧力室29を形成する。この圧力室29には、吸入圧力Psを感知して軸線方向に動作するパワーエレメント4が配置されている。
一方、ソレノイド3は、ヨークとしても機能するケース31と、ケース31に固定されたコア32と、ケース31内においてコア32と軸線方向に対向配置されたプランジャ33と、外部からの供給電流により磁気回路を生成する電磁コイル34と、ケース31の下端開口部を封止するように設けられた端部部材35とを備えている。コア32は、その上部が拡径されつつケース31の上方に延出し、その上端開口部にボディ5の下端部が圧入されている。その結果、弁本体2とソレノイド3とが一体に組み付けられている。コア32の上端側部には、ポート28を形成する連通孔が設けられている。ケース31は、円筒状をなし、その上端開口部が内方に加締められることによりコア32に固定されている。
コア32には、その中央を軸線方向に貫通する挿通孔36が設けられており、ソレノイド力を弁体17へ伝達するためのシャフト37を挿通している。シャフト37は、その下端部がプランジャ33に圧入固定され、その上端部がパワーエレメント4に支持されている。圧力室29内の吸入圧力Psは、シャフト37と挿通孔36との間隙を介してソレノイド3の内部にも導入される。
コア32には、また、下端が閉じた有底スリーブ39が外挿されている。コア32の拡径部外周面、有底スリーブ39の上端面、およびケース31の上端部内周面により囲まれた空間には、シールリング90が介装されており、内外のシールを確保している。シールリング90は、特にその上下面にてケース31、有底スリーブ39の平坦面にそれぞれ密着している。プレス成形品の側面は金型と擦れる際に縦傷が付きやすいのに対し、その平坦面にはそのような傷が付きにくいため、平坦面にシール部材を密着させてそのシール性を高めようとするものである。
有底スリーブ39は、非磁性材料からなり、その内部にはプランジャ33がコア32の下方で軸線方向に進退可能に配置されている。有底スリーブ39は、その下端中央部が上方に凸となるよう成形されており、その下端中央部にてプランジャ33を下方から支持できるように構成されている。プランジャ33の上半部には、シャフト37の下端部が軸線に沿って圧入されている。プランジャ33の外周面の所定箇所には軸線方向に沿った溝部40が形成されており、挿通孔36を通過した吸入圧力Psの冷媒は、さらにその溝部40と有底スリーブ39との間に形成された通路を通ってプランジャ33の下部、つまり背圧室41に導入される。また、有底スリーブ39にはボビン43が外挿されており、そのボビン43に電磁コイル34が巻回されている。
ケース31の下端開口部には、その下端部を内方に加締めることにより円板状のカラー44が固定されている。カラー44は、磁性部材からなり、ケース31とともに磁気回路を構成する。カラー44の底部中央には挿通孔45が設けられ、有底スリーブ39の下端部がその挿通孔45を介して露出している。ボビン43からは電磁コイル34につながる一対の接続端子46が延出し、それぞれカラー44を貫通して端部部材35内の空間に引き出されている。同図においては説明の便宜上、その一対の片方のみが表示されている。
端部部材35は、ケース31に内包されるソレノイド3内の構造物全体を下方から封止するように取り付けられている。端部部材35は樹脂成形部材からなり、外部電源につながる接続端子46を部分的にモールドしつつ有底段付円筒状に形成されている。樹脂成形部材の材質としては、例えばガラスを含有した66ナイロン等のように耐食性を有し、適度な硬さと弾性を有するものが好ましい。一定以上の取付精度を確保するために、ゴムよりも硬度の高いものであるのが好ましい。
端部部材35は、図示のように爪部47を介してカラー44に装着されることでケース31に対して固定されている。ケース31の下端部と端部部材35の上端外周部との間には、比較的小さなOリング48が介装されており、ソレノイド3の内外を気密に保持している。また、端部部材35には、圧縮機に取り付けられる際にその取付孔の内外を気密に保持するためのシール部49が一体成形されている。このシール部49は、端部部材35の上端部近傍に設けられたフランジ部に切り欠き50を形成することにより構成されている。シール部49は、その切り欠き50の近傍部分にて半径方向内向きに弾性変形可能であり、その弾性反力により取付孔に密着してシールを実現する。
図2は、図1の上半部に対応する部分拡大断面図である。
弁体17は、その内部に作動ロッド25を摺動可能に挿通する挿通孔51と、挿通孔51の上方に拡径された拡径部52を有する。第1ストッパ26は、その拡径部52に配置されている。ガイド部18は、その上半部が弁座形成部材7に摺動可能にガイドされている。ガイド部18の下半部には内外を連通する連通孔53が設けられ、主弁を通過した冷媒を、弁体17の内部通路(拡径部52)に導入させたうえでポート13に導出できるようになっている。弁体17は、挿通孔51において作動ロッド25を摺動可能に挿通し、その摺動面に設けられた溝部によって中圧室24とポート13とを連通させる連通路54が形成されている。また、その弁体17の外部摺動面には環状凹部が形成され、シール用のOリング55が嵌着されている。このOリング55により、ポート11に導入された高圧冷媒がその摺動面を介して中圧室24へ漏洩することが防止されている。
弁体23は有底円筒状をなし、その底部中央に設けられた挿通孔57を作動ロッド25が貫通している。作動ロッド25は、弁体23に固定されておらず、基本的に独立に動作することができる。弁体23は、弁座形成部材21に内挿され、その上端部が中圧室24に延出している。弁体23の上端開口部には、半径方向外向きに延出するフランジ部58が設けられている。一方、弁座形成部材21の上端開口部には、その内周縁からやや上方に突出するボス部が設けられ、そのボス部のフランジ部58との対向面により弁座22が形成されている。そして、弁体23のフランジ部58が中圧室24側から弁座22に着脱することにより、副弁を開閉する。弁体17と弁体23との間には、互いを離間する方向に付勢するスプリング59(「付勢部材」に該当する)が介装されている。
弁座形成部材21と第2ストッパ27との間には、第2ストッパ27を介して作動ロッド25を下方に付勢するスプリング60(付勢部材)が介装されている。第1ストッパ26が弁体17における挿通孔51の基端面に着脱可能となっており、スプリング60の付勢力は、第2ストッパ27、作動ロッド25および第1ストッパ26を介して弁体17に伝達される。すなわち、弁体17は、作動ロッド25が下方に変位すると、第1ストッパ26を介して開弁方向に付勢され、作動ロッド25が上方へ変位すると、閉弁方向への動作が許容される。スプリング60の荷重はスプリング59の荷重よりも大きく設定されている。
パワーエレメント4は、作動ロッド25とシャフト37との間に介装されて弁部の開閉方向に変位可能に支持された中空のハウジング61と、ハウジング61内を密閉空間S1と開放空間S2とに仕切るように配設された可撓性部材としてのダイヤフラム62と、密閉空間S1に配設されたスプリング63(「第2の付勢部材」に該当する)と、開放空間S2に収容されるとともに、ハウジング61を貫通して上方に延びる3本の脚部64を有する反力伝達部材65とを備えている。開放空間S2は、圧力室29に連通している。
ハウジング61は、ともにステンレスからなる有蓋状の第1ハウジング66および第2ハウジング67からなり、これらの開口部を突き合わせてその外縁部に金属薄板からなるダイヤフラム62の外縁部を挟むようにして組み付けられる。このハウジング61は、第1ハウジング66と第2ハウジング67との間にダイヤフラム62を挟んだ状態でその接合部に沿って外周溶接が施されることにより、容器状に形成されている。この溶接は真空雰囲気内で行われるため、密閉空間S1は真空状態となっているが、密閉空間S1内に大気等を満たすようにしてもよい。
第1ハウジング66は、その外径がボディ5の下端開口部の内径にほぼ等しくなっており、そのボディ5の内周面にそって摺動しつつ軸線方向に動作可能となっている。第1ハウジング66の中央には挿通孔68が設けられ、作動ロッド25の下端部を挿通している。挿通孔68の周囲に複数の貫通孔71が形成されている。反力伝達部材65は、その上面中央に凹状のロッド連結部70を有し、作動ロッド25の下端部を摺動可能に挿通している。反力伝達部材65からは複数の脚部64(本実施の形態では3つ)が上方に延出し、その先端が貫通孔71の外部に突出している。第1ハウジング66の内部は、貫通孔71を介して圧力室29と連通しており、吸入圧力Psが導入される。ダイヤフラム62は、この吸入圧力Psを感知して弁部の開閉方向に伸縮動作する。第1ハウジング66の側部には内外を連通させる連通孔56が設けられており、副弁を経た冷媒は、貫通孔71を介して第1ハウジング66内に流入した後、連通孔56を経てポート28から導出されるようになっている。
一方、第2ハウジング67のダイヤフラム62と反対側の底部中央はプレス成形により凹状のシャフト連結部72が形成されており、シャフト37の上端部が遊嵌されている。このようにして、ハウジング61は、作動ロッド25とシャフト37との間に挟まれるように介装され、弁部の開閉方向に変位可能に支持されている。
ダイヤフラム62の第2ハウジング67側の端面には、ステンレスからなる有底段付円筒状のディスク73がその底部にて溶接され、ディスク73の底部と第2ハウジング67の底部との間に、設定荷重調整用のスプリング63が介装されている。ディスク73は、その外径が第2ハウジング67の内径にほぼ等しくなるように形成されており、第2ハウジング67にガイドされる。それにより、ダイヤフラム62が、軸線方向に精度良く変位するようになる。
ダイヤフラム62の第1ハウジング66側の面の中央部には、ステンレスからなる円板状の反力伝達部材65が溶接されている。この反力伝達部材65の外周部の3カ所には、上方(つまりダイヤフラム62と反対側)に延出して第1ハウジング66の貫通孔71から突出する脚部64が設けられている。これらの脚部64は、パワーエレメント4の動作により、ボディ5内のシャフト37に対向する面、具体的には、弁座形成部材21の下面に着脱可能になっている。
ここでは、圧力室29内の吸入圧力Psが所定の設定圧力Psetよりも低くなるとダイヤフラム62が上方に変形し、反力伝達部材65の脚部64が弁座形成部材21の下面を押圧する。その結果、反力伝達部材65に作用する反力が、ダイヤフラム62、ディスク73、スプリング63および第2ハウジング67を介してシャフト37に伝達され、ソレノイド3によるソレノイド力を低減する方向の力が作用するようになっている。この設定圧力Psetは、基本的にはスプリング63のばね荷重によって予め調整され、蒸発器内の温度と吸入圧力Psとの関係から、蒸発器の凍結を防止できる圧力値として設定されている。
本実施の形態においては、弁孔15の内径(有効径)Aとガイド孔19の内径(有効径)Bとが等しく形成されている。したがって、弁体17に作用する吐出圧力Pdによる力がキャンセルされる。一方、弁体17には、作動ロッド25が受圧するクランク圧力Pcと吸入圧力Psとの差圧(Pc−Ps)による力が伝達されるが、その差圧(Pc−Ps)は通常の制御状態において支障がないほど小さい。このため、弁体17は、制御状態においては実質的にパワーエレメント4の感圧部材が感知する吸入圧力Psに基づいて開閉動作することになる。
図1に戻り、以上のように構成された制御弁1は、圧縮機のハウジングに形成された取付孔に組み付けられる。その組み付けの際には、制御弁1をその弁本体2側から取付孔に挿入し、Cリングやワッシャ等を取付孔の開口端部に取り付けることにより固定する。この取付過程において、シール部49は、取付孔に差し掛かる前はその外径が取付孔の内径よりも大きくなっているが、取付孔に差し掛かると切り欠き50の幅を小さくするように内方に弾性変形しながら圧入される態様で挿入されていく。このとき、その弾性反力によってシール部49の外周面と取付孔の内周面とが密着する。このため、制御弁1の取り付けが完了したときには、シール部49によるシール機能が有効に作用する。このとき、端部部材35がそのシール部49により取付孔の開口部を密封する。このようなシール機能が端部部材35そのものに設けられるため、シール構造の簡素化と低コスト化が実現される。
次に、制御弁の動作について説明する。図3〜図5は、制御弁の動作を表す図であり、図2に対応する。既に説明した図2は、制御弁の最少容量運転状態を示している。図3は、制御弁のブリード機能を動作させたときの状態を示している。図4は、比較的安定した制御状態を示している。図5は、制御弁の最大容量運転状態を示している。以下においては、図1に基づき、適宜図2〜図5を参照しつつ説明する。
制御弁1において、ソレノイド3が非通電のとき、つまり自動車用空調装置が動作していないときには、コア32とプランジャ33との間に吸引力が作用しない。また、スプリング60が作動ロッド25を介して弁体17を開弁方向に付勢するため、図2に示すように、弁体17が弁座16から離間して主弁が全開状態となる。一方、スプリング59の付勢力により弁体23が弁座22に着座した状態が保持されるため、副弁は閉弁状態となっている。このとき、圧縮機の吐出室からポート11に導入された吐出圧力Pdの冷媒は、全開状態の主弁を通過し、ポート13からクランク室へと流れることになる。したがって、クランク圧力Pcが高くなり、圧縮機は最小容量運転を行うようになる。また、この場合には吸入圧力Psが比較的高いので、ダイヤフラム62が下方に位置した状態となる。このとき、脚部64が弁座形成部材21から離間した状態となるため、パワーエレメント4は作動ロッド25とシャフト37との間に介装されてはいるが、実質的に機能しない。
一方、自動車用空調装置の起動時など、ソレノイド3の電磁コイル34に最大の制御電流が供給されると、プランジャ33は、コア32に最大の吸引力で吸引される。このとき、プランジャ33、シャフト37、パワーエレメント4および作動ロッド25が一体となり、スプリング60の付勢力に抗して上方へ変位する。すなわち、ソレノイド力を最大にすることで、図3に示すように作動ロッド25を最大限に押し上げる。このとき、第2ストッパ27を介して弁体23も押し上げられるため、副弁が開弁される。一方、作動ロッド25の押し上げによって弁体17の閉弁方向の変位が許容されるとともに、弁体23の変位によってスプリング59の付勢力が増加するため、弁体17が押し上げられて弁座16に着座し、主弁が閉じられる。このとき、クランク室への吐出冷媒の導入が規制されるだけでなく、クランク室内の冷媒が副弁、連通孔56およびポート28を介して吸入室にリリーフされる。その結果、クランク圧力Pcが速やかに低下し、制御弁1が最大容量運転状態に移行される。すなわち、本実施の形態では、自動車用空調装置の起動時にクランク室内の圧力を速やかに低減するために、圧縮機に形成された減圧通路(クランク室と吸入室とをつなぐオリフィス等)を利用するのみならず、副弁を開弁させて減圧効率を高めている。
この状態から、ソレノイド3に供給する制御電流をやや低減すると、作動ロッド25の押し上げ量が減少する。その結果、図4に示すように第2ストッパ27が弁体23から離間し、弁体23がスプリング59の付勢力によって弁座22に着座する。こうして主弁および副弁の双方が閉じた通常の最大容量運転状態となる。この状態においては図示のように、弁体23と第2ストッパ27との間に所定のクリアランスが保持される。
ここで、ソレノイド3に供給される電流値が所定値に設定された制御状態にあるときには、図5に示すように、弁体17、作動ロッド25、パワーエレメント4、シャフト37およびプランジャ33が一体動作する。このとき、弁体17は、スプリング60による開弁方向の力と、スプリング59による閉弁方向の力と、作動ロッド25に作用する差圧(Pc−Ps)による開弁方向の力と、ソレノイド3による閉弁方向のソレノイド力と、吸入圧力Psにより動作するパワーエレメント4によるソレノイド力に対抗する方向の力とがバランスした弁リフト位置にて停止する。
そして、たとえば冷凍負荷が大きくなり吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも高くなると、ダイヤフラム62および反力伝達部材65が下方に変位するため、作動ロッド25ひいては弁体17が相対的に上方(閉弁方向)へ変位する。その結果、主弁の弁開度が小さくなり、圧縮機は吐出容量を増やすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが低下する方向に変化する。逆に、冷凍負荷が小さくなって吸入圧力Psが設定圧力Psetよりも低くなると、ダイヤフラム62が上方へ変位して反力伝達部材65が弁座形成部材21に着座し、その反力がシャフト37に対してソレノイド力を低減させる方向に作用する。この結果、弁体17への閉弁方向の力が低減されて主弁の弁開度が大きくなり、圧縮機は吐出容量を減らすよう動作する。その結果、吸入圧力Psが設定圧力Psetに維持され、過剰冷房が防止される。なお、スプリング59の付勢力によって弁体23が弁座22に着座した状態が保たれるため、副弁は閉弁状態に保持される。
このような最大容量運転状態または定常的な制御状態からソレノイド3への通電がオフにされると、再び図2に示した最小容量運転状態へ移行するが、本実施の形態ではその移行を速やかに行うことができる。すなわち、本実施の形態では、クランク圧力Pcと吸入圧力Psとの差圧(Pc−Ps)が作動ロッド25に作用し、その差圧による力が弁体17に伝達されるため、主弁の開弁方向の感度が高い。このため、ソレノイド3のオフによって弁体17が開弁方向へ変位することでクランク圧力Pcが上昇すると、そのクランク圧力Pcのバイアス分だけ主弁が開弁方向に動作しやすくなり、主弁を速やかに開弁させて最少容量運転状態へ移行させやすくなる。一方、制御状態によっては、このようにソレノイド3を一旦オフにした後に再度オンにし、圧縮機を速やかに起動させたい場合がある。このような場合、上昇したクランク圧力Pcが低下するまでには時間がかかり、所定期間は差圧(Pc−Ps)が比較的高い状態を保つことになる。しかし、本実施の形態では第1ストッパ26に作用するクランク圧力Pcがキャンセルされ、作動ロッド25には、弁体23への挿通部の径を有効径とする差圧しか作用せず、その差圧による力の影響が抑制されている。このため、仮にソレノイド3をオフにして間もなく再度オンにしても、作動ロッド25を速やかに押し上げることができ、その結果、弁体17を速やかに閉弁させて圧縮機を最大容量運転状態へ移行させることができる。
以上に説明したように、本実施の形態の制御弁1は、弁体17にクランク圧力Pcと吸入圧力Psとの差圧(Pc−Ps)による開弁方向の力が作用するため、ソレノイド3がオフにされて閉弁方向のソレノイド力が解除されると、主弁が速やかに全開状態へ動作する。その結果、圧縮機を速やかに最少容量運転状態へ移行させることができる。一方、作動ロッド25が弁体23の中央部に挿通される構成としたことにより、弁体17と弁体23とが独立して動作可能となっている。その結果、弁体23に作用する閉弁方向の力が弁体17の閉弁方向への動作抵抗となることが防止または抑制される。また、作動ロッド25に作用するクランク圧力Pcの影響が部分的にキャンセルされる結果、差圧(Pc−Ps)による開弁方向の力が抑制された状態で弁体17に作用する。このため、ソレノイド3をオフにして間もないときのようにクランク圧力Pcが上昇しており差圧(Pc−Ps)が比較的大きい状態においても、比較的小さなソレノイド力にて主弁を閉弁させることができる。その結果、ソレノイド3をオフにして間もなくオンに切り替えても圧縮機を速やかに起動させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る制御弁は、主弁の配置および構成が大きく異なるが、第1の実施の形態と共通する部分が多い。このため、第1の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図6は、第2の実施の形態に係る制御弁の上半部の部分拡大断面図である。
制御弁201においては、ポート11とポート13とを連通する位置にガイド孔19が設けられ、ポート11と中圧室24とを連通する位置に弁孔215が設けられている。弁孔215の中圧室24側の開口端縁によって弁座216が形成されている。ボディ205の上半部には、有底円筒状の弁体217が挿通されている。弁体217は、弁座216とともに主弁を構成する。弁体217の上端部にはシール用のOリング219が嵌着され、そのOリング219の脱落を防止するようにばね受け部材207が設けられている。ばね受け部材207は、段付円筒状をなし、弁体217の上端開口部に内挿されるように圧入されている。ばね受け部材207の上端部には半径方向外向きに延出するフランジ部が設けられ、そのフランジ部にてOリング219を上方から係止可能な構成となっている。弁体217は、その上半部がガイド部218としてガイド孔19に摺動可能に挿通されている。Oリング219は、ポート11から導入された高圧冷媒がガイド孔19を介して外部に漏洩することを防止する。
弁体217は、その下端部が中圧室24に配置され、弁座216に着脱することによって主弁を開閉する。ボディ205の周縁部には、中圧室24とポート13とを連通する連通路220が設けられ、副弁を介して減圧された冷媒をポート13へ導けるように構成されている。弁体217の底部中央には、作動ロッド25を摺動可能に挿通する挿通孔251が設けられている。第1ストッパ26は、弁体217の内方にて底部に対向配置されている。第1ストッパ26とばね受け部材207との間にはスプリング259が介装されている。作動ロッド25が上方へ変位すると、スプリング259の付勢力が高まり、ばね受け部材207を介して弁体217に閉弁方向に付与される。一方、作動ロッド25の下端部には円柱状の第2ストッパ227が圧入されており、第2ストッパ227と弁座形成部材21との間には円錐状のスプリング260が介装されている。スプリング260による付勢力は、第2ストッパ227、作動ロッド25および第1ストッパ26を介して弁体217に伝達され、主弁の開弁方向に作用する。
弁体217と第2ストッパ227との間には、副弁を構成する弁体223が配設されている。弁体223は、その円柱状の本体の中央部を軸線方向に貫通する挿通孔57を有し、作動ロッド25を貫通させている。弁体223の上端部には、半径方向外向きに延出するフランジ部58が設けられている。フランジ部58は中圧室24に位置し、弁座22に着脱して副弁を開閉する。ボディ205とフランジ部58との間には、弁体223を閉弁方向に付勢する円錐状のスプリング261が介装されている。本実施の形態では、弁孔215の内径(有効径)A、ガイド孔19の内径(有効径)B、弁孔20の内径(有効径)Cが、いずれも等しく形成されている。
制御弁201の動作は、第1の実施の形態の制御弁1とほぼ同様である。ポート11から導入された吐出圧力Pdの冷媒は、主弁にてクランク圧力Pcに減圧されて中圧室24に導入され、連通路220を介してクランク室へ導出される。そして、ソレノイド力が最大になると、作動ロッド25とともに弁体223が押し上げられて副弁が開弁し、クランク室内の冷媒が第1ハウジング266内を通過し、連通孔56およびポート28を介して吸入室にリリーフされる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る制御弁は、主弁の構造および配置が大きく異なるが、第1および第2の実施の形態と共通する部分も多い。このため、第1および第2の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図7は、第3の実施の形態に係る制御弁の構成を示す断面図である。
制御弁301においては、ボディ305の上端開口部に圧入された弁座形成部材7の内方に弁孔15が形成され、その弁孔15の吐出室側の開口端縁により弁座16(第1の弁座)が形成されている。そして、その弁座16にポート11側から接離可能に対向するように、段付円筒状の弁体317(第1弁体)が配設されている。弁体317は、弁座16とともに「第1の弁部」を構成する。弁体317には、弁座16に着脱するテーパ面よりも上方に延出するガイド部318が設けられ、そのガイド部318の上半部が弁座形成部材7の内周面に摺動するようにして軸線方向にガイドされる。ガイド部318の下半部の側部には、内外を連通する連通孔53が設けられ、第1の弁部を通過した冷媒を、弁体317の内部通路に導入させたうえでポート13に導出できるようになっている。
弁体317の下端部には、有底円筒状の弁体320(第2弁体)がその上半部を内挿させるようにして圧入されている。弁体317と弁体320が「主弁体」を構成する。弁体320は、弁座216とともに「第2の弁部」を構成し、その下端部が中圧室24に配置され、弁座216に着脱することによって主弁を開閉する。つまり、本実施の形態の主弁は、第1の弁部および第2の弁部の2つの弁部を有する。第1の弁部と第2の弁部とは、同時に開閉するように構成されている。すなわち、主弁体として弁体317と弁体320とを組み付ける際には、弁体317を弁座16に着座させて閉弁状態とした状態で弁体320を弁座22に着座するまで弁体317に圧入する。その結果、弁体317と弁体320とが弁座16、弁座216に同時に着座し、また離間するようになる。
弁体320の底部中央には、作動ロッド25を摺動可能に挿通する挿通孔251が設けられている。第1ストッパ26は、弁体320の内方にて底部に対向配置されている。ガイド部318の上端部と第1ストッパ26との間にはスプリング259が介装されている。弁座形成部材321の上端開口部には第1の実施の形態のようなボス部は設けられておらず、その開口部の内周縁が弁座22を形成している。一方、副弁を構成する弁体323の弁座22との対向面はテーパ面となっており、弁体323は、そのテーパ面において弁座22に着脱して副弁を開閉する。本実施の形態においては、弁孔15の内径(有効径)Aと弁孔215の内径(有効径)Bとが等しく形成されているため、主弁体に作用する吐出圧力Pdの影響がキャンセルされる。また、弁孔215の内径(有効径)Aと弁孔20の内径(有効径)Cも等しく形成されている。
本実施の形態においては、高圧のポート11の両側に弁部を設けることで、吐出圧力Pdの高圧冷媒が主弁体の摺動部に直接流れ込むことを防止し、その高圧冷媒に含まれるゴミが摺動部に引き込まれることが抑制される。その結果、第1および第2の実施の形態の作用効果に加え、摺動部へのゴミ詰まりを効果的に防止または抑制することができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る制御弁は、主弁の配置および構成が大きく異なるが、第1の実施の形態と共通する部分が多い。このため、第1の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図8は、第4の実施の形態に係る制御弁の上半部の部分拡大断面図である。
制御弁401においては、そのボディ405のポート11とポート13とを連通する冷媒通路に弁孔15が形成され、その弁孔15の吐出室側の開口端縁にテーパ面からなる弁座16が形成されている。そして、その弁座16にポート11側から接離可能に対向するように、段付円筒状の弁体417が配設されている。ポート11と中圧室24とを連通するガイド孔19には、弁体417の下半部が摺動可能に挿通されている。弁体417の摺動面には環状凹部が形成され、シール用のOリング55が嵌着されている。
作動ロッド25は、弁体417の内部通路を貫通し、その上端部に円筒状のストッパ426が圧入されている。作動ロッド25の下端部には、第1の実施の形態のような第2ストッパは設けられていない。ストッパ426の外周面には、半径方向外向きに延出する複数(本実施の形態では3つ)の脚部463が周設されており、作動ロッド25は、脚部463が弁孔15の内周面に沿って摺動しつつガイドされることで軸線方向に安定に動作可能となっている。ボディ405の上端開口部とストッパ426との間には、ストッパ426を介して弁体417を開弁方向に付勢するスプリング60が介装されている。弁体417は、弁座16に着脱することによって主弁を開閉する。作動ロッド25に作用する力は、ストッパ426の脚部463を介して弁体417に伝達される。
ボディ405の下端開口部にはリング状の弁座形成部材421が圧入され、有底円筒状の弁体423が挿通されている。弁体423の底部中央に設けられた挿通孔57を作動ロッド25が貫通している。弁体423の上端開口部には半径方向外向きに延出するフランジ部58が設けられ、弁座形成部材421の上端開口縁に弁座22が形成されている。そして、弁体423のフランジ部58が中圧室24側から弁座22に着脱することにより、副弁を開閉する。弁座形成部材421の内周面には複数の溝部が形成され、弁体423との間に流通路425を形成している。このため、副弁が開弁されると、ポート13から導入されたクランク圧力Pcの冷媒が、弁体417の内部通路、中圧室24および流通路425を通って圧力室29に導かれ、さらにポート28を介して吸入室へと導出される。弁体417と弁体423との間には、互いを離間する方向に付勢するスプリング59が介装されている。
パワーエレメント404において、ハウジング461を構成する第1ハウジング466は、そのフラットな上面中央にて作動ロッド25を下方から支持する。反力伝達部材465には、第1の実施の形態のようなロッド連結部は設けられていない。このため、ソレノイド3がオンされてブリード状態へ移行する際には、パワーエレメント404が弁体423を直接押し上げるようになる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る制御弁は、第2の実施の形態においてクランク圧力Pcの導入出ポートの位置を変更した態様に相当する。このため、第2の実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等して適宜その説明を省略する。図9は、第5の実施の形態に係る制御弁の上半部の部分拡大断面図である。
制御弁501においては、クランク室に連通するポート13がボディ505の側部に設けられている。ボディ505の上端部は閉塞されており、弁体217、ボディ505および作動ロッド25により囲まれる空間は、クランク圧力Pcが満たされる背圧室530となっている。第1ストッパ526の外周面には複数の溝部が設けられ、弁体217との間に流通路532を形成している。また、弁体217の底部中央には作動ロッド25が挿通される挿通孔251が設けられているが、その挿通孔251の内周面にも複数の溝部が設けられ、作動ロッド25との間に流通路534を形成している。中圧室24のクランク圧力Pcは、これら流通路534,532を介して背圧室530に導入される。
本実施の形態によれば、制御弁をコンパクトに構成することができる。なお、図示の例では明示していないが、ポート13およびポート11のそれぞれの周囲には、外部からのゴミの流入を抑制するストレーナが設けられてもよい。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記各実施の形態では、パワーエレメントを構成する感圧部材として金属ダイヤフラムを用いた例を示したが、例えばダイヤフラムに代わり、皿ばねを用いてもよい。あるいは、皿ばねとダイヤフラムとを重ね合わせて感圧部材としてもよい。
1 制御弁、 3 ソレノイド、 5 ボディ、 15 弁孔、 16 弁座、 17 弁体、 22 弁座、 23 弁体、 24 中圧室、 25 作動ロッド、 37 シャフト、 65 反力伝達部材、 201 制御弁、 205 ボディ、 215 弁孔、 216 弁座、 217 弁体、 223 弁体、 301 制御弁、 305 ボディ、 317 弁体、 320,323 弁体、 401 制御弁、 405 ボディ、 417,423 弁体、 465 反力伝達部材、 501 制御弁、 505 ボディ、 S1 密閉空間。

Claims (6)

  1. 吸入室から導入された冷媒を圧縮して吐出室から吐出する可変容量圧縮機の吐出容量を、前記吐出室からクランク室に導入する冷媒の流量を制御することにより変化させる可変容量圧縮機用制御弁において、
    前記吸入室に連通する吸入室連通ポート、前記吐出室に連通する吐出室連通ポート、および前記クランク室に連通するクランク室連通ポートが設けられたボディと、
    前記ボディ内にて前記吐出室連通ポートと前記クランク室連通ポートとを連通させる冷媒通路に設けられた第1の弁孔に接離して主弁を開閉する主弁体と、
    前記ボディ内にて前記クランク室連通ポートと前記吸入室連通ポートとを連通させる冷媒通路に設けられた第2の弁孔に接離して副弁を開閉する副弁体と、
    前記副弁体を閉弁方向に付勢する付勢部材と、
    前記主弁体に対して閉弁方向のソレノイド力を、前記副弁体に対して開弁方向のソレノイド力をそれぞれ付与可能なソレノイドと、
    前記ボディと前記ソレノイドとの間に形成されるとともに、前記吸入室連通ポートに連通する圧力室と、
    前記ソレノイドに連結されて軸線方向にソレノイド力を伝達可能なシャフトと、
    前記副弁体の中央部に設けられた挿通孔を軸線方向に貫通し、その一端側にて前記主弁体に作動連結される作動ロッドと、
    前記圧力室にて前記作動ロッドの他端側と前記シャフトとの間に挟まれるように配置されて前記圧力室の圧力を感知し、その圧力室の圧力が設定圧力よりも低くなったときにソレノイド力に対抗する力を発生させる感圧部と、
    を備えることを特徴とする可変容量圧縮機用制御弁。
  2. 前記感圧部は、
    前記圧力室内で変位可能に前記シャフトに支持されたハウジングと、
    前記ハウジング内を密閉空間と前記圧力室に連通する空間とに仕切るように設けられ、前記圧力室の圧力が前記設定圧力よりも低くなったときに前記シャフトから離れる方向に変形する可撓性部材と、
    前記可撓性部材の前記シャフトと反対側に接続されるとともに前記ハウジングの外部に延出する脚部を有し、前記圧力室の圧力が前記設定圧力よりも低くなったときに前記可撓性部材の変形により前記脚部が前記ボディを直接又は間接的に押圧し、その反力によって前記ハウジングを介して前記シャフトに前記ソレノイド力に対抗する力を付与する反力伝達部材と、
    前記可撓性部材と前記ハウジングとの間に配設され、前記可撓性部材を介して前記反力伝達部材を前記脚部が前記ハウジングから突出する方向に付勢する第2の付勢部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  3. 前記ボディの一端側から順に前記主弁体、前記副弁体、前記感圧部が配設される一方、前記ボディの他端側に前記ソレノイドが配設され、
    前記作動ロッドは、前記主弁体に挿通され、前記主弁体に対して前記ボディの一端側から前記副弁体に近接する方向に前記クランク室のクランク圧力と前記吸入室の吸入圧力との差圧による開弁方向の力を伝達することを特徴とする請求項1または2に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  4. 前記吐出室連通ポートと前記吸入室連通ポートとの間に、一方で前記クランク室連通ポートに連通し他方で前記第2の弁孔に連通する中圧室が設けられ、
    前記副弁体は、前記第2の弁孔の開口端部に設けられた弁座に前記中圧室側から着脱して前記副弁を開閉可能に配設され、定常時においては前記付勢部材の付勢力によって前記副弁を閉弁状態に保持する一方、前記ソレノイドに設定値以上の通電がなされて前記感圧部を介して前記ソレノイド力が伝達されることにより、前記付勢部材の付勢力に抗して前記弁座から離間し、前記副弁を開弁させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  5. 前記吐出室連通ポートと前記クランク室連通ポートとを連通させる冷媒通路に設けられた第1の弁孔に接離して第1の弁部を開閉する第1弁体と、
    前記第1弁体と一体に形成され、前記吐出室連通ポートと前記中圧室とを連通させる冷媒通路に設けられた第3の弁孔に接離して第2の弁部を開閉する第2弁体と、を備え、
    前記第1弁体と前記第2弁体とにより前記主弁体が構成され、前記第1の弁部と前記第2の弁部とにより前記主弁が構成されていることを特徴とする請求項4に記載の可変容量圧縮機用制御弁。
  6. 前記主弁体に作用する前記吐出室の吐出圧力の影響をキャンセルするキャンセル構造を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の可変容量圧縮機用制御弁。
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