JP2010248988A - 水噴射装置付きエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンを構成する部品に対して、潤滑能力の低下を抑制することができる水噴射装置付きエンジンを提供すること。
【解決手段】水噴射装置付きエンジン1−1では、吸気経路102内に噴射した水が燃焼室101内に供給され、燃焼室101の内周面に形成された油膜に付着した後、オイル経路12に入り込んでしまっても、オイル経路12に配置されている油水分離装置13により、オイル経路12を流動するオイルから水が分離される。このため、エンジン10を構成する部品に対して供給されるオイルの粘度の低下を抑制することができる。したがって、エンジン10を構成する部品に対して、潤滑能力の低下を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水噴射装置により貯留タンクに貯留されている水が燃焼室内あるいは燃焼室に接続されている吸気経路内に噴射される水噴射装置付きエンジンに関するものである。
従来より、エミッションの悪化を抑制したり、ノッキングの発生を抑制したりするために、エンジンの燃焼室内あるいは燃焼室に接続されている吸気経路内に水を噴射する水噴射装置を備えたエンジン、すなわち、水噴射装置付きエンジンが提案されている。水噴射装置付きエンジンでは、噴射した水を回収するために、冷却装置により排気ガスを冷却することで、排気ガスから水分を凝縮させ、タンクに回収するものが提案されている(特許文献1、2)。
また、オイルに含まれる燃料や水分などの不純物を分離する装置である不純物分離装置が提案されている。例えば、不純物分離装置として、オイル分子を透過させず、なおかつ、燃料分子を透過させるフィルタにより、オイルに含まれる燃料を除去するものが提案されている(特許文献3)。また、例えば、不純物分離装置として、オイル貯留部内の下部に、水を貯留する空間である水貯留部を設けておき、水の比重がオイルの比重よりも大きいことを利用して、オイルに混ざっている水を水貯留部に貯留させ、これにより、オイルと水とを分離するものが提案されている(特許文献4)。
特開平5−10115号公報 特開2008−175127号公報 特開2008−280986号公報 特開2003−307108号公報
ところで、燃焼室内では、シリンダとピストンとの間に供給されたオイルによりシリンダの内周面に油膜が形成される。この油膜を形成するオイルは、シリンダおよびピストンの下方に設けられているクランク室に落下し、例えばオイル貯留部に貯留されるので、水噴射装置付きエンジンでは、燃焼室内あるいは吸気経路内に噴射した水がこの油膜に付着すると、この油膜を形成するオイルが水と混ざった状態で、例えばオイル貯留部に貯留される虞がある。このため、オイルに水が入り込んでしまうと、水が混ざっているオイルでエンジンを構成する部品を潤滑することになり、潤滑能力が低下してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジンを構成する部品に対して、潤滑能力の低下を抑制することができる水噴射装置付きエンジンを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る水噴射装置付きエンジンは、水が貯留されている貯留タンクと、前記貯留されている水を、燃焼室内あるいは前記燃焼室に接続されている吸気経路内に噴射する噴射手段とから構成される水噴射装置を備える水噴射装置付きエンジンであって、少なくとも前記燃焼室を構成するシリンダとピストンとの間にオイルポンプによりオイルを供給し、当該オイルを循環させるオイル経路と、前記オイル経路に配置され、前記オイルに含まれる水を分離する分離手段と、前記分離された水を回収する回収手段と、を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る水噴射装置付きエンジンにおいて、前記回収手段は、前記貯留タンクと別体とされた回収タンクを有する、ことが好ましい。
本発明では、エンジンを構成する部品に対して、潤滑能力の低下を抑制することができるという効果を奏する。
以下に、本発明に係る水噴射装置付きエンジンの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
以下、実施の形態1に係る水噴射装置付きエンジンについて説明する。図1は、実施の形態1に係る水噴射装置付きエンジンの概略を示す模式図である。また、図2は、水噴射装置付きエンジンの主要部を示す断面図である。水噴射装置付きエンジン1−1は、エミッションの悪化を抑制したり、ノッキングの発生を抑制したりするために、エンジン10の燃焼室101内あるいは燃焼室101に接続されている吸気経路102内に水を噴射する水噴射装置11を、エンジン10に備えたものである。水噴射装置付きエンジン1−1は、エンジン10と、水噴射装置11と、オイル経路12と、油水分離装置13と、回収装置14と、ECU15とを備えている。
エンジン10は、図示しない駆動輪に伝達する駆動力を発生するものである。なお、図1において、符号101aは、燃料インジェクタを示しており、符号101bは、燃料インジェクタ101aと接続されている燃料タンクを示している。また、図1において、符号102aは、メイン吸気経路を示しており、符号102bは、メイン吸気経路102aの途中に設けられたエアクリーナを示しており、符号102cは、エアクリーナ102bよりも燃焼室101側でメイン吸気経路102a内に設けられたスロットルバルブを示しており、符号102dは、メイン吸気経路102aと燃焼室101との間に介在するインテークマニホールドを示している。
水噴射装置11は、貯留タンク111と、水インジェクタ112とから構成されている。貯留タンク111は、水が貯留されているタンクである。貯留タンク111には、予め外部から供給された水が貯留されている。水インジェクタ112は、噴射手段である。水インジェクタ112は、水を加圧するポンプである図示しない第1加圧ポンプを介して貯留タンク111と接続されており、この第1加圧ポンプにより、水インジェクタ112は、貯留タンク111に貯留されている水を、燃焼室101内あるいは燃焼室101に接続されている吸気経路102内に噴射するものである。実施の形態1では、水インジェクタ112は、インテークマニホールド102dの各分岐経路に対して1個ずつ配置されている。なお、水インジェクタ112は、各燃焼室101に1個ずつ配置されていてもよい。
オイル経路12は、少なくとも燃焼室101を構成するシリンダとピストンとの間にオイルポンプ121によりオイルを供給し、この供給したオイルを循環させるものである。
オイルポンプ121は、エンジン10で発生する駆動力により駆動する。実施の形態1では、オイルポンプ121のオイルを吸引する側である吸引側は、オイルパンに接続されている。実施の形態1では、このオイルパンは、燃焼室101を構成するシリンダとピストンとの下方に設けられているクランク室の下部に配置されている。このため、オイルが燃焼室101を構成するシリンダとピストンとの間に供給されると、シリンダとピストンとの間に供給されたオイルは、クランク室に落下して、オイルパンに貯留され、さらに、駆動しているオイルポンプ121により吸引されることとなる。
また、オイルポンプ121のオイルを吐出する側である吐出側は、油水分離装置13を介して、オイルフィルタ122に接続されている。このオイルフィルタ122は、オイルから異物を除去するものである。また、オイルフィルタ122の油水分離装置13と反対側は、エンジン10の内部の潤滑部や冷却部と接続されている。潤滑部は、エンジン10の内部のうちオイルにより潤滑される部分であり、冷却部は、エンジン10の内部のうちオイルにより冷却される部分である。オイルポンプ121により加圧されたオイルは、エンジン10の内部において、少なくとも燃焼室101を構成するシリンダとピストンとの間に供給される。
つまり、オイル経路12は、オイルポンプ121が駆動すると、オイルポンプ121により少なくとも燃焼室101を構成するシリンダとピストンとの間にオイルを供給するとともに、これらのシリンダとピストンとの間に供給された後にクランク室に落下して、オイルパンに貯留されたオイルを、オイルポンプ121により吸引する。すなわち、オイル経路12は、オイルポンプ121によりオイルを循環させるものである。
油水分離装置13は、分離手段である。油水分離装置13は、オイル経路12に配置されており、オイルに含まれる水を分離するものである。
ここで、油水分離装置13は、分離フィルタ131を備えている。分離フィルタ131は、水を透過させ、なおかつ、オイルを透過させないフィルタである。油水分離装置13の内部では、分離フィルタ131により、オイルが流動する領域であるオイル流動領域と、水が流動する領域である水流動領域とが区画されている。実施の形態1では、油水分離装置13の内部において、分離フィルタ131は、例えば、チューブ状とされており、その内部がオイル流動領域とされている。そして、実施の形態1では、油水分離装置13の内部において、分離フィルタ131に対して、外部が水流動領域とされている。オイル流動領域のオイルが供給される側である供給側は、オイルポンプ121に接続されており、オイル流動領域のオイルが吐出される側である吐出側は、オイルフィルタ122に接続されている。これにより、実施の形態1では、分離フィルタ131は、オイルポンプ121により加圧されたオイルがオイル流動領域に供給されると、このオイルの圧力により水のみを透過させ、分離フィルタ131に対して外部の水流動領域に排出する一方、オイルをオイルフィルタ122に供給する。つまり、油水分離装置13の分離フィルタ131は、オイルポンプ121から供給されたオイルの圧力によりオイルと水とを分離する。すなわち、この油水分離装置13により、オイルポンプ121から供給されたオイルに混ざっている水が分離される。
回収装置14は、回収手段である。回収装置14は、油水分離装置13により分離された水を回収するものである。実施の形態1では、回収装置14は、油水分離装置13により分離された水の経路である回収水経路141と、回収水経路141に配置された回収水ポンプ142とから構成されている。実施の形態1では、回収水経路141は、油水分離装置13の水流動領域と貯留タンク111とを接続しており、油水分離装置13により分離された水は、回収水ポンプ142により貯留タンク111に供給される。つまり、実施の形態1では、回収装置14は、油水分離装置13により分離された水を貯留タンク111に戻す。
ECU15は、各燃料インジェクタ101aおよび各水インジェクタ112の駆動を制御するものである。ECU15は、エンジンECUであり、電気的な指示を各燃料インジェクタ101aおよび各水インジェクタ112毎に出力して、各燃料インジェクタ101aにより各燃焼室101内に単位時間あたりに噴射される燃料の量と、各水インジェクタ112により吸気経路102を介して各燃焼室101に単位時間あたりに供給される水の量とを制御する。
次に、実施の形態1の水噴射装置付きエンジン1−1の動作について説明する。
水噴射装置付きエンジン1−1において、エンジン10が高速運転状態あるいは高負荷運転状態である場合において、エミッションの悪化やノッキングの発生を抑制すべき状態となったときには、ECU15は、水インジェクタ112を駆動させ、貯留タンク111に貯留されている水を吸気経路102内に噴射する。つまり、ECU15は、水インジェクタ112により貯留タンク111に貯留されている水を噴射させることで、燃焼室101内に水を供給する。水が供給された燃焼室101では、供給された水の気化潜熱により燃焼室101内の温度上昇が抑制され、これにより、エミッションの悪化やノッキングの発生が抑制される。
ここで、水噴射装置付きエンジン1−1では、吸気経路102内に噴射された水は、燃焼室101内に供給されると、燃焼室101を構成するシリンダの内周面に形成された油膜に付着し、この油膜を形成しているオイルとともにクランク室に落下してオイルパンに貯留される虞がある。つまり、吸気経路102内に噴射された水は、オイル経路12に入り込んでしまう虞がある。しかし、水がオイル経路12に入り込んでしまった場合、オイルに混ざった水は、オイルが循環する方向にオイルと共に流動するが、オイル経路12に配置されている油水分離装置13により、オイルに含まれる水が分離される。オイルから分離された水は、オイル経路12ではなく、回収水ポンプ142により回収水経路141を経て貯留タンク111に貯留される。
一方、分離フィルタ131により水が減少したオイルは、オイルフィルタ122を経て、エンジン10の内部の潤滑部や冷却部に供給される。
つまり、水噴射装置付きエンジン1−1では、水噴射装置11による水噴射を繰り返し行うことで、オイル経路12を循環しているオイルに対し、混ざる水の量が増大したとしても、エンジン10の内部の潤滑部や冷却部にオイルを供給する前の段階で、油水分離装置13によりオイルに含まれる水が分離されることとなる。このため、エンジン10の内部の潤滑部や冷却部には、水が減少したオイルが繰り返し供給されることとなる。これにより、水噴射装置付きエンジン1−1は、オイル経路12を循環しているオイルに対し、混ざる水の量が増大し、このオイルの粘度が低下することで、エンジン10の内部の潤滑部に対して、潤滑能力が低下してしまうことを抑制することができる。
以上説明したように、水噴射装置付きエンジン1−1は、オイルに混ざっている水を減少させるので、オイルの粘度の低下を抑制することができる。このため、水噴射装置付きエンジン1−1は、エンジン10を構成する部品に対して、潤滑能力の低下を抑制することができる。
また、水噴射装置付きエンジン1−1は、油水分離装置13によりオイルから分離した水を回収装置14により貯留タンク111に回収し、水インジェクタ112による吸気経路102内への噴射に再利用するので、エンジン10の所定駆動時間に対し、外部から供給され貯留タンク111に貯留した水の使用量を減少させることができる。またこのため、水噴射装置付きエンジン1−1は、エンジン10の所定駆動時間に対し、貯留タンク111への水の補充量を減少させることができる。
〔実施の形態2〕
次に、実施の形態2に係る動力伝達装置について説明する。図3は、実施の形態2に係る水噴射装置付きエンジンの概略を示す模式図である。実施の形態2に係る水噴射装置付きエンジン1−2は、油水分離装置13によりオイルから分離した水を、貯留タンク111と別体とされたタンクに貯留するものである。ここで、実施の形態2に係る水噴射装置付きエンジンにおいて、実施の形態1に係る水噴射装置付きエンジンと構成が同一である箇所には、同一符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態2では、水インジェクタ112は、貯留インジェクタ112aと、回収インジェクタ112bとから構成されている。回収インジェクタ112bは、オイル経路12から回収した水を加圧するポンプである図示しない第2加圧ポンプを介して後述の回収タンク143と接続されており、この第2加圧ポンプにより、回収インジェクタ112bは、回収タンク143に貯留されている水を、燃焼室101内あるいは燃焼室101に接続されている吸気経路102内に噴射するものである。実施の形態2では、貯留インジェクタ112aは、インテークマニホールド102dの各分岐経路に対して1個ずつ配置されており、回収インジェクタ112bは、メイン吸気経路102aに対して1個配置されている。なお、貯留インジェクタ112aおよび回収インジェクタ112bは、各燃焼室101に対して1個ずつ配置されていてもよい。
実施の形態2では、回収装置14は、貯留タンク111と別体とされたタンクである回収タンク143をさらに有している。つまり、実施の形態2では、回収装置14は、回収水経路141と、回収水ポンプ142と、回収タンク143とから構成されている。実施の形態2では、回収水経路141は、油水分離装置13の水流動領域と回収タンク143とを接続しており、油水分離装置13により分離された水は、回収水ポンプ142により回収タンク143に供給される。つまり、実施の形態2では、回収装置14は、油水分離装置13により分離された水を貯留タンク111へ戻さずに、回収タンク143に供給する。また、実施の形態2では、回収タンク143に図示しない水量センサが設けられている。この水量センサは、ECU15に接続されており、回収タンク143の水量の検出結果をECU15に出力する。
図4は、水噴射装置付きエンジン1−2の動作のフローチャートを示す図である。エンジン10が駆動すると、ECU15は、水噴射実行中であるか否かを判断する(ステップS100)。つまり、ECU15は、水インジェクタ112が駆動しているか否かを判断する。
次に、ECU15は、水噴射実行中でないと判断すると(ステップS100否定)、水インジェクタ112の駆動制御を終了する。つまり、ECU15は、水インジェクタ112が駆動していないと判断すると、水インジェクタ112の駆動制御を行う必要がないため、水インジェクタ112の駆動制御を終了する。なお、ECU15は、水インジェクタ112の駆動制御を終了した後も、エンジン10が駆動している場合には、直ちに水インジェクタ112の駆動制御を再開する(リターン)。
また、ECU15は、水噴射実行中であると判断すると(ステップS100肯定)、回収タンク143の水量を検出する(ステップS101)。つまり、ECU15は、水インジェクタ112が駆動していると判断すると、回収タンク143に設けられている水量センサの検出結果に基づいて、回収タンク143の水量を検出する。
次に、ECU15は、回収タンク143の水量が基準値以上であるか否かを判断する(ステップS102)。ここで、例えば、回収タンク143の水量の基準値が回収インジェクタ112bにより回収タンク143に貯留されている水を連続的に噴射可能な水量の下限に設定されている場合には、ECU15は、回収タンク143の水量が回収インジェクタ112bにより連続的に噴射可能な水量に達しているか否かを判断することとなる。また、例えば、回収タンク143の水量の基準値が回収タンク143に貯留可能な水量の上限に設定されている場合には、ECU15は、油水分離装置13により分離された水が回収タンク143に貯留できなくなったか否かを判断することとなる。
次に、ECU15は、回収タンク143の水量が基準値以上でないと判断すると(ステップS102否定)、水インジェクタ112の駆動制御を終了する。つまり、ECU15は、回収インジェクタ112bによる水の噴射が不要であると判断すると、水インジェクタ112の駆動制御を終了する。なお、ECU15は、水インジェクタ112の駆動制御を終了した後も、エンジン10が駆動している場合には、直ちに水インジェクタ112の駆動制御を再開する(リターン)。
次に、ECU15は、水噴射実行中であるか否かを判断する(ステップS100)。
次に、ECU15は、水噴射実行中であると判断すると(ステップS100肯定)、回収タンク143の水量を検出する(ステップS101)。
次に、ECU15は、回収タンク143の水量が基準値以上であるか否かを判断する(ステップS102)。
次に、ECU15は、回収タンク143の水量が基準値以上であると判断すると(ステップS102肯定)、貯留インジェクタ112aと回収インジェクタ112bとの噴射比率を計算する(ステップS103)。つまり、ECU15は、回収インジェクタ112bによる水の噴射量を0から所定量に変更するとともに、貯留インジェクタ112aによる水の噴射量を減少させ、貯留インジェクタ112aによる水の噴射量と、回収インジェクタ112bによる水の噴射量との総和が燃焼室101内に供給するのに過剰な量とならないようにする。
次に、ECU15は、貯留インジェクタ112aと回収インジェクタ112bとの駆動を制御する(ステップS104)。つまり、ECU15は、ステップS103で設定した噴射比率に基づいて、貯留インジェクタ112aにより貯留タンク111に貯留されている水を噴射させるとともに、回収インジェクタ112bにより回収タンク143に貯留されている水を噴射させる。
以上説明したように、水噴射装置付きエンジン1−2は、外部から供給された水を貯留タンク111に貯留し、なおかつ、油水分離装置13によりオイルから分離した水を貯留タンク111と別体の回収タンク143に貯留するので、貯留タンク111に貯留されている水を、不純物が混入していない状態に維持できる。つまり、水噴射装置付きエンジン1−2は、貯留タンク111に貯留されている水の品質を、外部から供給されて貯留タンク111に貯留したときの水の状態に維持できる。
また、水噴射装置付きエンジン1−2は、油水分離装置13によりオイルから分離した水を回収装置14により回収し、水インジェクタ112による吸気経路102内への噴射に再利用するので、エンジン10の所定駆動時間に対し、外部から供給され貯留タンク111に貯留した水の使用量を減少させることができる。またこのため、水噴射装置付きエンジン1−2は、エンジン10の所定駆動時間に対し、貯留タンク111への水の補充量を減少させることができる。この点は、実施の形態1と同様である。
また、水噴射装置付きエンジン1−2は、貯留インジェクタ112aによる水の噴射量と、回収インジェクタ112bによる水の噴射量との総和が燃焼室101内に供給するのに過剰な量とならないように、貯留インジェクタ112aによる水の噴射量と、回収インジェクタ112bによる水の噴射量とを調整するので、貯留インジェクタ112aおよび回収インジェクタ112bによる水の過剰噴射を防止することができる。
また、水噴射装置付きエンジン1−2は、貯留インジェクタ112aによる水噴射の実行中において、回収タンク143の水量が基準値以上になった場合に、回収インジェクタ112bによる水噴射を実行するので、回収タンク143が満水となることを抑制することができる。つまり、水噴射装置付きエンジン1−2は、回収タンク143に水を貯留できなくなることを防止できる。
以上のように、本発明に係る水噴射装置付きエンジンは、エミッションの悪化の抑制やノッキングの発生の抑制が要求されるエンジンとして有用であり、特に、エンジンを構成する部品に対して、潤滑能力の低下の抑制が要求されるエンジンとして有用である。
図1は、実施の形態1に係る水噴射装置付きエンジンの概略を示す模式図である。 図2は、水噴射装置付きエンジンの主要部を示す断面図である。 図3は、実施の形態2に係る水噴射装置付きエンジンの概略を示す模式図である。 図4は、水噴射装置付きエンジンの動作のフローチャートを示す図である。
1−1、1−2 水噴射装置付きエンジン
101 燃焼室
102 吸気経路
11 水噴射装置
111 貯留タンク
112 水インジェクタ(噴射手段)
12 オイル経路
121 オイルポンプ
13 油水分離装置(分離手段)
14 回収装置(回収手段)
141 回収水経路
142 回収水ポンプ
143 回収タンク

Claims (2)

  1. 水が貯留されている貯留タンクと、前記貯留されている水を、燃焼室内あるいは前記燃焼室に接続されている吸気経路内に噴射する噴射手段とから構成される水噴射装置を備える水噴射装置付きエンジンであって、
    少なくとも前記燃焼室を構成するシリンダとピストンとの間にオイルポンプによりオイルを供給し、当該オイルを循環させるオイル経路と、
    前記オイル経路に配置され、前記オイルに含まれる水を分離する分離手段と、
    前記分離された水を回収する回収手段と、
    を備えることを特徴とする水噴射装置付きエンジン。
  2. 前記回収手段は、前記貯留タンクと別体とされた回収タンクを有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の水噴射装置付きエンジン。
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