JP2010247792A - 剛体電車線 - Google Patents

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JP2010247792A JP2009102133A JP2009102133A JP2010247792A JP 2010247792 A JP2010247792 A JP 2010247792A JP 2009102133 A JP2009102133 A JP 2009102133A JP 2009102133 A JP2009102133 A JP 2009102133A JP 2010247792 A JP2010247792 A JP 2010247792A
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文男 沖本
Shunichi Kusumi
俊一 久須美
Masatoshi Shimizu
政利 清水
Takamasa Hayasaka
高雅 早坂
Takehiro Kobayashi
武弘 小林
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Abstract

【課題】 剛体電車線の架台に改良を加え、パンタグラフが離線することを抑えながら径間長を長くして建設コストを下げ、剛体電車線が敷設されている線区の高速化や更なる剛体電車線の普及に資することができる剛体電車線を提供する。
【解決手段】 剛体電車線において、径間中央付近のトロリ線1の架台2のウエブ7に空隙部14,15を形成し、前記トロリ線1の架台質量を減少させることで、このトロリ線1の架台2の支持点11,12,13回りのモーメントを小さくし、前記トロリ線1のたわみ量を低減するようにした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、たわみ量を低減することができる剛体電車線に関するものである。
従来用いられている剛体電車線は、トロリ線に張力が掛けられていないため、断線の恐れが非常に低く、カテナリ架線に比べメンテナンスの省力化が見込まれるという利点がある。これまでは主として地下鉄区間に適用されていたが、近年は、カテナリ架線を架設し難い在来線狭小トンネルにも適用されるようになってきた。
図5は従来の剛体電車線を示す図であり、図5(a)はその側面図、図5(b)はその正面図、図5(c)は剛体電車線の支持点間のたわみを示す図である。また、図6は地下鉄区間における剛体電車線の碍子による支持状況を示す図面代用写真である。
これらの図において、101はトロリ線、102はトロリ線101の架台、103は架台102を支持する碍子である。
特開平11−115558号公報
しかしながら、上記したように、剛体電車線のトロリ線は張力が掛けられていないため、図5(c)に示すように支持点間でたわみが生じる。また、支持点間隔(径間長)を大きくすると、このたわみも大きくなってパンタグラフが離線する可能性があり、径間長には限界がある。離線を減らすにはたわみを小さくする必要があり、そのためには支持物を多くしなければならず、建設コストがかかるという問題が生じる。このことから、剛体架線を普及させるためにはコスト削減が必要であり、そのためには可能な限りの長径間化が望まれている。
これまで剛体電車線のたわみ量を低減する方法として、支持点以外に架台を吊る支持具を設ける方法が提案されている(上記特許文献1参照)が、架台自体に加工を加えるものはなかった。
本発明は、上記状況に鑑みて、剛体電車線の架台に改良を加え、パンタグラフが離線することを抑えながら径間長を長くして建設コストを下げ、剛体電車線が敷設されている線区の高速化や更なる剛体電車線の普及に資することができる剛体電車線を提供することを目的する。
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕剛体電車線において、径間中央付近のトロリ線の架台のウエブに加工部を形成し、前記トロリ線の架台質量を減少させることで、このトロリ線の架台の支持点回りのモーメントを小さくし、前記トロリ線のたわみ量を低減するようにしたことを特徴とする。
〔2〕上記〔1〕記載の剛体電車線において、前記加工部が前記トロリ線の架台の支持点間の中央部に形成される空隙部であることを特徴とする。
〔3〕上記〔1〕記載の剛体電車線において、前記加工部が前記トロリ線の架台の支持点間の中央部に形成される減肉部であることを特徴とする。
本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(1)パンタグラフの離線を抑えながら径間長を長くし、建設コストを下げることが可能となるので、列車の高速化を可能にし、新設線区への剛体電車線の導入に役立つ。また、既設の線区で径間長を変更せずに適用することで、たわみ量が減り、パンタグラフの離線が発生している箇所の改善が可能となる。また、離線発生を抑制しながら列車の高速化にも役立つ。
(2)形成した空隙により架台に風が通りやすくなり、また減肉加工区間で架台の表面積が増加するので、架台に生じる熱の放散効果が高まり、熱膨張による架台のたわみ量を低減する効果も見込める。
本発明の第1実施例を示す剛体電車線の横断面図である。 本発明の第1実施例を示す剛体電車線の側面図である。 本発明の第2実施例を示す剛体電車線の横断面図である。 本発明の第2実施例を示す剛体電車線の側面図である。 従来の剛体電車線を示す図である。 従来の地下鉄区間における剛体電車線の碍子による支持状況を示す図面代用写真を示す図である。
本発明の剛体電車線は、径間中央付近のトロリ線の架台のウエブに加工部を形成し、前記トロリ線の架台質量を減少させることでこのトロリ線の架台の支持点回りのモーメントを小さくし、前記トロリ線のたわみ量を低減する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明では、従来の剛体電車線の架台の形状を変更し、径間中央付近の質量を低減することによって径間周期のたわみ量を低減する。
剛体電車線における支持点からの距離xでのたわみ量wは、両端固定の梁として、径間長Lにより、次の式(1)のように表すことができる。
EIw=−(qx2 /24EI)〔x2 +L(L−2x)〕 …(1)
ここで、EIは架台の曲げ剛性(Iは断面二次モーメント)、qは架台の単位長さ当り質量(一定)である。
上記式(1)からたわみ量は4次関数となり、径間中央で最も大きくなることが分かる。
一方、上記式(1)をxについて2度微分すると、支持点回りのモーメントMの符号を反転した−Mに等しくなることから、次の式(2)のように表される。
EI(d2 w/dx2 )=−M …(2)
したがって、上記式(1)から径間中央でのたわみ量の低減のためには、単位長さ当り質量qを減らすか、架台の曲げ剛性EIを大きくする必要がある。ここで、上記式(2)より、たわみ量の低減には支持点回りのモーメントMを小さくすることが有効であると分かるので、このモーメントに大きく寄与する径間中央付近の架台の質量を小さくすれば、従来の架台の製造ラインやトロリ線を固定するイヤーなどの部品を大きく変更せずに、剛体電車線のたわみ量を低減できることが分かる。なお、支持点付近の質量はモーメントMへの影響が小さいので低減する必要はなく、むしろ支持点付近の断面2次モーメントをなるべく大きくしておくことが有効であるから、空隙を設けるあるいは減肉を施すのは径間中央付近のみとするのが望ましい。
本発明では、径間中央付近の架台の質量を減らすために、架台のウエブに空隙部や減肉部を設ける。これにより、径間支持点での断面2次モーメントも減少するが、中立軸付近に空隙部や減肉部を施すことによって断面2次モーメントの減少量を抑えることができ、質量の低減割合を断面2次モーメントの減少割合より大きくできる。空隙部や減肉部の形成による断面積の減少は、電流容量の減少にもつながるが、カテナリ架線のき電線とちょう架線の電流容量の和を下回らなければ問題がないので、直流電気鉄道においては、空隙部や減肉部を設けた区間の架台の断面積を、カテナリ架線のき電線の断面積より十分大きくしておけば良いこととなる。
図1は本発明の第1実施例を示す剛体電車線の横断面図、図2はその剛体電車線の側面図である。
これらの図において、1はトロリ線、2はトロリ線1の架台、3は架台2のイヤー取付用膨出部、4はイヤー、5はボルト、6はブッシュナット、7は架台2のウエブ、7Aはウエブ7に形成される空隙部、8はフランジ部である。
トロリ線1の架台2は、例えば、銅製(銅合金を含む)であって、略T字形の断面形状をなし、基端側(上方端側)にフランジ部8を、先端部(下方端部)にイヤー取付用膨出部3を有し、かつ両者を連結するウエブ7を有している。また、トロリ線1は横断面だるま形であり、両側面に係止凹溝を有する。これをイヤー4とボルト5とブッシュナット6にて、締付けて保持している。
この実施例では、トロリ線1の架台2の支持点11,12間の中央部と、12,13間の中央部のウエブ7にそれぞれ空隙部14,15を形成する。
例えば、架台2の高さが76mm、ウエブ7の高さが40mm、ウエブ7の厚みが16mm、フランジ部の幅が60mm、径間長が5mの場合、一端から1.5m〜3.5mの箇所に空隙部14,15を形成する。
このように、架台2のウエブ7に空隙部7Aを形成するようにしたので、その分、トロリ線1の架台2は軽量になり、剛体電車線のたわみを軽減させることができる。また、架台2に形成した空隙図14,15の側面部の面積は、0.08m2 となっており、この空隙により、架台2に風が通りやすくなり、架台2に生じる熱の放散効果が高まり、熱膨張による架台のたわみ量が低減される効果を奏する。
なお、上記実施例では、剛体電車線を側面から見るときの形状が長方形の空隙部14,15を形成するようにしたが、種々の形状の空隙部を形成するようにしてもよい。例えば、丸孔を複数個形成するようにしてもよい。
図3は本発明の第2実施例を示す剛体電車線の横断面図、図4はその剛体電車線の側面図である。
図3において、9はトロリ線1の架台2の減肉部を示している。例えば、トロリ線1の架台2のウエブ7の厚みを16mmとした場合、両側面から2mmだけ削り取って合計4mmの減肉部9となるように構成することができる。
この実施例では、トロリ線1の架台2の支持点21,22間の中央部と、22,23間の中央部のウエブ7にそれぞれ減肉部24,25を形成する。
例えば、径間長が5mの場合、両端からそれぞれ1.25m〜1.75mの箇所に設ける側面から見た形状が三角形状の減肉部と、その間に設ける長方形状の減肉化された減肉部24,25を形成する。
なお、その他の剛体電車線の寸法は、図1と同様である。
このように、架台2のウエブ7に4mmの厚さの減肉部9を形成するようにしたので、その分トロリ線1の架台2は軽量になり、剛体電車線の支持点回りのたわみを軽減させることができる。また、架台2のウエブ7の減肉化により、減肉加工区間で架台2の表面積が増加するので、架台2に生じる熱の放散効果が高まり、熱膨張による架台2のたわみ量を低減される効果を奏する。
表1に、上記した第1引用例及び第2引用例における剛体電車線(トロリ線の架台のウエブ)の質量低減に対する剛体電車線の断面2次モーメントの変化を示す。
空隙部区間では区間質量比(空隙部・減肉部を有する加工区間/無加工区間)0.73とした時その剛体電車線の断面2次モーメントの比(空隙部・薄肉部を有する加工区間/無加工区間)は0.92となり、減肉部区間では区間質量比0.80とした時その断面2次モーメントの比は、0.94となる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の剛体電車線は、トロリ線の架台の軽量化及び断面2次モーメントを低減化を図ることができる剛体電車線として利用することができる。
1 トロリ線
2 トロリ線の架台
3 架台のイヤー取付用膨出部
4 イヤー
5 ボルト
6 ブッシュナット
7 架台のウエブ
7A,14,15 ウエブに形成される空隙部
8 フランジ部
9,24,25 ウエブに形成される減肉部
11,12,13,21,22,23 架台の支持点

Claims (3)

  1. 径間中央付近のトロリ線の架台のウエブに加工部を形成し、前記トロリ線の架台質量を減少させることで該トロリ線の架台の支持点回りのモーメントを小さくし、前記トロリ線のたわみ量を低減するようにしたことを特徴とする剛体電車線。
  2. 請求項1記載の剛体電車線において、前記加工部が前記トロリ線の架台の支持点間の中央部に形成される空隙部であることを特徴とする剛体電車線。
  3. 請求項1記載の剛体電車線において、前記加工部が前記トロリ線の架台の支持点間の中央部に形成される減肉部であることを特徴とする剛体電車線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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