JP2010247655A - 芯材の製造方法と製造装置及びトリム材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分離空間部24と芯材片部22と連結部23とを有する一次芯材を長手方向に移動させて、この一次芯材の移動長さを検出し、その移動長さがウェザーストリップの全長寸法K(ウェザーストリップを切断する長さ)に対応する所定値(K+α)に達する毎に、分離空間部24の寸法の2倍以上の寸法S2の切断用空間部25を形成する。これにより、切断用空間部25を形成すべき位置に切断用空間部25を容易に形成することが可能となり、切断用空間部25を有する二次芯材16Bを容易に製造することができ、この二次芯材16Bを埋設したウェザーストリップを切断する際に、二次芯材16Bの切断用空間部25の位置で安定して切断することができる。
【選択図】図4
Description
このようにすれば、分離空間部と芯材片部と連結部とを有する一次芯材を容易に形成することができる。
このようにすれば、芯材素材を無駄なく使用して、分離空間部と芯材片部と連結部とを有する一次芯材を形成することができる。
尚、本発明は、分離空間部と芯材片部と連結部とが形成された一次芯材に切断用空間部を形成する方法に限定されず、請求項6のように、切断用空間部形成工程において、芯材素材を長手方向に移動させて該芯材素材の移動長さを検出し、該移動長さが所定長さに対応する所定値に達する毎に少なくとも連結部を残すように芯材素材の一部を除去して切断用空間部を形成し、切断用空間部形成工程の後に切断用空間部が形成された芯材素材に分離空間部と芯材片部と連結部とを形成する芯材形成工程を実行するようにしても良い。
このようにすれば、破断発生部をプレス加工等により容易に形成することができる。
このようにすれば、芯材が埋設されたトリム材を芯材の切断用空間部でより確実に切断することができる。
このようにすれば、トリム材の押出成形のスピードに拘束されずに二次芯材を効率的に製造でき、二次芯材を芯材用リールに巻き付けた状態にすることができる。
このようにすれば、トリム材の製造ラインとは別ラインで製造した二次芯材を用いて芯材製造ラインの要因に拘束されずにトリム材を製造することができる。
このようにすれば、二次芯材をトリム材に埋設する前に横断面U字状(最終横断面形状又は中間横断面形状)に成形しておくことができる。
このようにすれば、トリム材の切断端末に露出する連結部を破断発生部で安定して破断させて抜き取ることができる。
或は、請求項20のように、芯材素材を長手方向に移動させる移動手段と、芯材素材の移動長さを検出する検出手段と、少なくとも連結部を残すように芯材素材の一部を除去して芯材素材の長手方向において分離空間部の長手方向の寸法よりも大きい寸法の切断用空間部を形成する切断用空間部形成手段と、検出手段で検出した芯材素材の移動長さが所定長さに対応する所定値に達する毎に芯材素材に切断用空間部を形成するように切断用空間部形成手段を作動させる制御装置と、切断用空間部が形成された芯材素材に分離空間部と芯材片部と連結部とを形成する芯材形成手段とを備えた構成としても良い。
このようにすれば、切断用空間部形成手段の上流側で一次芯材又は芯材素材の移動長さを検出することができる。
このようにすれば、一次芯材又は芯材素材の移動長さが所定長さ(トリム材を切断する長さ)に対応する所定値に達する毎に、一次芯材又は芯材素材の移動を停止させた状態で一次芯材又は芯材素材に切断用空間部を形成することができる。
図1に示すように、車体パネルの側部のドア開口縁(フロントドア開口縁やリアドア開口縁)のフランジ11には、該フランジ11に沿って長尺なウェザーストリップ12(トリム材)が装着される。フロントドア開口縁のフランジ11には、2本のウェザーストリップ12(例えば、全長寸法K1 のウェザーストリップ12と全長寸法K2 のウェザーストリップ12)の端末を接続コーナー部13を介して接続したものが装着され、各ウェザーストリップ12のうちの接続コーナー部13と反対側の端末同士が突き当てられて接合されている。一方、リアドア開口縁のフランジ11には、1本のウェザーストリップ12(例えば、全長寸法K3 のウェザーストリップ12)が端末同士を突き当てずに離した状態で装着されている。或は、1本のウェザーストリップ12の端末同士を突き当てて接合する場合もある。
芯材16は、長尺な帯板状の芯材素材21(図2参照)から形成されて、長手方向で所定の寸法Cを有し、長手方向に沿って一定間隔で配置された複数の芯材片部22と、これら複数の芯材片部22を長手方向に連結する連結部23と、隣り合う芯材片部22の間に設けられて長手方向で所定の寸法S1 を有し、長手方向に沿って一定間隔で配置された分離空間部24とを有する。芯材素材21は、車両用のウェザーストリップ用としては、一般的に、厚さ寸法tが例えば0.1〜1.0mmで、幅寸法wが例えば5〜70mmの冷間圧延鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金板等の金属帯板が用いられる。
図5に示すように、長尺な帯板状の芯材素材21が巻き付けられたアンコイラ26が配置され、このアンコイラ26から芯材素材21を解いて長手方向に連続して送り出す。このアンコイラ26から芯材素材21を引取ローラ27で引き取って貯溜部28に供給し、この貯溜部28に芯材素材21が湾曲した状態で一時的に溜められる。貯溜部28には、溜められている芯材素材21の長さ(貯溜量)が所定範囲内であることを確認するための2組の位置センサ29,30(例えば、発光素子29a,30aと受光素子29b,30bとからなる光センサ)が配置され、この位置センサ29,30の出力に基づいて引取ローラ27や送出ローラ31を駆動制御することで、貯溜部28に溜められている芯材素材21の長さを所定範囲内に維持するようになっている。
n×c+(n+1)×S1 ≧l≧n×c+(n−1)×S1 ……(1)
上記(1)式より、例えば2つの芯材片部22を除去する際のパンチ45の長手方向の寸法lは、[2×c+3×S1 ≧l≧2×c+S1 ]の関係を満たす寸法に形成する。
T=L/V
上記の方法で得た一次芯材16Aを用いて二次芯材16Bを形成する工程、ウェザーストリップ12製造する工程は、前記実施例1の場合と同一である。
二次芯材16Bを製造する場合には、芯材素材21を長手方向に移動させて、この芯材素材21の移動長さを検出器40で検出し、芯材素材21の移動長さがウェザーストリップ12の全長寸法Kに対応する所定値(K+α)に達する毎に、芯材素材21の移動を一時的に停止させて、切断用空間部形成装置41で芯材素材21を打ち抜き加工(プレス加工)することにより、連結部23を残すよう芯材素材21の一部を除去することで切断用空間部25を形成する切断用空間部形成工程を実行する。これにより、切断用空間部25を有する芯材素材21を形成する。尚、前記打ち抜き加工の際に、上記実施例1と同様の位置に破断発生部52を形成することができる。
L=(S12+C12)×N
以上説明した本実施例3においても、前記実施例1とほぼ同じ効果を得ることができる。
Claims (24)
- 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有し、長尺なトリム材を成形する際にトリム材成形用のポリマー材料で被覆されることで該トリム材に埋設されて一体化された後に所定長さに切断されるトリム材用の芯材を製造する方法であって、
前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成された一次芯材又は前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成される前の芯材素材を長手方向に移動させて該一次芯材又は該芯材素材の移動長さを検出し、該移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に少なくとも前記連結部を残すように前記芯材の長手方向において前記分離空間部の長手方向の寸法よりも大きい寸法の切断用空間部を形成する切断用空間部形成工程を含むことを特徴とするトリム材用の芯材の製造方法。 - 前記切断用空間部形成工程の前に前記一次芯材を準備する一次芯材準備工程を含み、
前記切断用空間部形成工程において、前記一次芯材を長手方向に移動させて該一次芯材の移動長さを検出し、該移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に少なくとも前記連結部を残すように隣り合う少なくとも1つの芯材片部を除去して前記切断用空間部を形成することを特徴とする請求項1に記載のトリム材用の芯材の製造方法。 - 前記一次芯材準備工程において、前記芯材素材のうちの前記芯材片部になる部分と前記連結部になる部分とを残すように前記分離空間部になる部分を除去する打ち抜き工程を実行することで前記一次芯材を形成することを特徴とする請求項2に記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 前記一次芯材準備工程において、前記芯材素材のうちの前記連結部になる部分を残すように該芯材素材の幅方向に延びる複数のスリットを該芯材素材の長手方向に所定間隔で形成するスリット形成工程と、前記スリットが形成された芯材素材のうちの前記連結部になる部分を圧延して前記スリットの長手方向寸法を該芯材素材の長手方向に拡大して前記分離空間部を形成する圧延工程とを実行することで前記一次芯材を形成することを特徴とする請求項2に記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 前記切断用空間部形成工程において、前記一次芯材の移動経路の近傍に又は前記一次芯材に接触させて配置した検出器により該検出器の検出位置を通過する前記分離空間部及び/又は前記芯材片部の数をカウントすることで前記一次芯材の移動長さを検出することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 前記切断用空間部形成工程において、前記芯材素材を長手方向に移動させて該芯材素材の移動長さを検出し、該移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に少なくとも前記連結部を残すように前記芯材素材の一部を除去して前記切断用空間部を形成し、
前記切断用空間部形成工程の後に前記切断用空間部が形成された芯材素材に前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とを形成する芯材形成工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のトリム材用の芯材の製造方法。 - 前記切断用空間部形成工程において、前記切断用空間部を形成する際に前記連結部のうちの該切断用空間部に対応する範囲内に該連結部を破断させ易くする破断発生部を形成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 前記破断発生部の形成位置で前記連結部の幅方向寸法及び/又は厚さ寸法を隣接する前記連結部よりも小さくなるように形成することを特徴とする請求項7に記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 前記切断用空間部形成工程において、前記芯材の長手方向において前記切断用空間部の寸法が前記分離空間部の寸法の2倍以上になるように前記切断用空間部を形成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成されると共に前記切断用空間部が長手方向に所定間隔で形成された二次芯材を芯材用リールに巻き付ける芯材巻取工程を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造方法。
- 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有する芯材を、トリム材成形用のポリマー材料で被覆することで該芯材を埋設して一体化した後に所定長さに切断される長尺なトリム材を製造する方法であって、
前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成されると共に前記芯材の長手方向において前記分離空間部の長手方向の寸法よりも大きい寸法の切断用空間部が前記所定長さに対応する所定間隔で形成された二次芯材を準備する二次芯材準備工程と、
前記トリム材を成形する押出成形型に前記二次芯材を長手方向に連続して供給しながら前記押出成形型に前記ポリマー材料を供給して前記トリム材を押出成形することで前記二次芯材を前記ポリマー材料で被覆して前記トリム材に前記二次芯材を埋設する押出成形工程と、
前記トリム材のポリマー材料部分を硬化又は固化させる処理工程と、
前記トリム材を長手方向に移動させて該トリム材に埋設された二次芯材の切断用空間部の位置を検出し、該切断用空間部の範囲内で前記トリム材を切断する切断工程と
を含むことを特徴とするトリム材の製造方法。 - 前記二次芯材準備工程において、前記二次芯材が巻き付けられた芯材用リールから該二次芯材を解いて送り出す工程を実行することを特徴とする請求項11に記載のトリム材の製造方法。
- 前記二次芯材準備工程において、前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成された一次芯材を準備する一次芯材準備工程と、前記一次芯材を長手方向に移動させて該一次芯材の移動長さを検出し、該移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に少なくとも前記連結部を残すように隣り合う少なくとも1つの芯材片部を除去して前記切断用空間部を形成する切断用空間部形成工程とを実行することで前記二次芯材を形成することを特徴とする請求項11に記載のトリム材の製造方法。
- 前記二次芯材準備工程において、前記芯材素材を長手方向に移動させて該芯材素材の移動長さを検出し、該移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に少なくとも前記連結部を残すように前記芯材素材の一部を除去して前記切断用空間部を形成する切断用空間部形成工程と、前記切断用空間部が形成された芯材素材に前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とを形成する芯材形成工程とを実行することで前記二次芯材を形成することを特徴とする請求項11に記載のトリム材の製造方法。
- 前記押出成形工程の前に前記二次芯材を横断面U字状に成形する横断面成形工程を含むことを特徴とする請求項11乃至14のいずれかに記載のトリム材の製造方法。
- 前記切断工程の後に前記トリム材の切断端末から前記二次芯材のうちの前記切断用空間部の範囲内に位置する連結部を抜いて除去する連結部除去工程を含むことを特徴とする請求項11乃至15のいずれかに記載のトリム材の製造方法。
- 前記二次芯材準備工程において、前記連結部のうちの前記切断用空間部に対応する範囲内に該連結部を破断させ易くする破断発生部を形成し、
前記連結部除去工程において、前記二次芯材のうちの前記切断用空間部の範囲内に位置する連結部を該二次芯材の長手方向と交差する方向に強制的に変位させる及び/又は捻ることで前記破断発生部を破断の開始点として該連結部を破断させることを特徴とする請求項16に記載のトリム材の製造方法。 - 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有し、長尺なトリム材を成形する際にトリム材成形用のポリマー材料で被覆されることで該トリム材に埋設されて一体化された後に所定長さに切断されるトリム材用の芯材を製造する装置であって、
前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成された一次芯材を長手方向に移動させる移動手段と、
前記一次芯材の移動長さを検出する検出手段と、
少なくとも前記連結部を残すように前記一次芯材の隣り合う少なくとも1つの芯材片部を除去して該一次芯材の長手方向において前記分離空間部の長手方向の寸法よりも大きい寸法の切断用空間部を形成する切断用空間部形成手段と、
前記検出手段で検出した一次芯材の移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に前記一次芯材に前記切断用空間部を形成するように前記切断用空間部形成手段を作動させる制御装置と
を備えていることを特徴とするトリム材用の芯材の製造装置。 - 前記検出手段は、該検出手段の検出位置を通過する前記分離空間部及び/又は前記芯材片部の数をカウントすることで前記一次芯材の移動長さを検出することを特徴とする請求項18に記載のトリム材用の芯材の製造装置。
- 長尺な帯板状の芯材素材から形成されて、長手方向に沿って所定間隔で配置された複数の芯材片部と、これら複数の芯材片部を連結する連結部と、隣り合う芯材片部の間に設けられた分離空間部とを有し、長尺なトリム材を成形する際にトリム材成形用のポリマー材料で被覆されることで該トリム材に埋設されて一体化された後に所定長さに切断されるトリム材用の芯材を製造する装置であって、
前記芯材素材を長手方向に移動させる移動手段と、
前記芯材素材の移動長さを検出する検出手段と、
少なくとも前記連結部を残すように前記芯材素材の一部を除去して前記芯材素材の長手方向において前記分離空間部の長手方向の寸法よりも大きい寸法の切断用空間部を形成する切断用空間部形成手段と、
前記検出手段で検出した芯材素材の移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に前記芯材素材に前記切断用空間部を形成するように前記切断用空間部形成手段を作動させる制御装置と、
前記切断用空間部が形成された芯材素材に前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とを形成する芯材形成手段と
を備えていることを特徴とするトリム材用の芯材の製造装置。 - 前記検出手段は、前記切断用空間部形成手段の上流側に配置されていることを特徴とする請求項18乃至20のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造装置。
- 前記制御装置は、前記検出手段で検出した移動長さが前記所定長さに対応する所定値に達する毎に前記移動手段の移動動作を停止させることを特徴とする請求項18乃至21のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造装置。
- 前記分離空間部と前記芯材片部と前記連結部とが形成されると共に前記切断用空間部が所定長さ毎に形成された二次芯材を芯材用リールに巻き付ける芯材巻取手段を備えていることを特徴とする請求項18乃至22のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造装置。
- 前記切断用空間部形成手段は、前記切断用空間部を形成する際に前記連結部のうちの該切断用空間部に対応する範囲内に該連結部を破断させ易くする破断発生部を形成する手段を有することを特徴とする請求項18乃至23のいずれかに記載のトリム材用の芯材の製造装置。
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