JP2010246228A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】直流交流変換手段の出力端にて線間過電圧を検出した場合に、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池11による直流電力を交流電力に変換する直流交流変換手段12の出力の線間過電圧を検出する線間過電圧検出手段15と、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知すると運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させる直流交流変換出力緊急停止手段16を備えたので、直流交流変換手段12の出力端にて線間過電圧を検出した場合に、直ちに直流交流変換手段12の出力を緊急停止して、過電圧を一定電圧以下に抑え、直流交流変換手段12の内部回路素子の破壊を防止することができ、継続した安全な発電制御を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池の発電による直流電力を交流電力に変換する直流交流変換手段を備えた燃料電池システムに関するものである。
従来の燃料電池システムとしては、交流電力出力波形計測手段により、直流交流変換手段の出力波形を逐一計測し、直流交流変換手段の故障診断をする燃料電池システムがあった(例えば、特許文献1参照)。
以下、図13を参照しながら上記従来の燃料電池システムを説明する。図13は、特許文献1に記載された従来の燃料電池システムの構成を示すものである。
図13において、都市ガスのようなメタン等の炭化水素を含む燃料を原料として燃料電池1で発電が行われる。直流交流変換手段2は、燃料電池1からの直流電力を交流電力に変換し、商用電源とともに家庭内負荷3に交流電力を供給する。運転制御手段4は、起動から発電までの一連の動作を制御する。また交流電力出力波形計測手段5は、直流交流変換手段2の出力端に接続され、直流交流変換手段2より出力される交流電力の出力電流波形および商用電源での電圧波形を計測する。
ここで運転制御手段4は、交流電力出力波形計測手段5により直流交流変換手段2より出力される交流電力の出力波形を逐一計測し、商用電源の電圧波形が正常であるのに出力電流波形が異常である場合は、直流交流変換手段2の内部回路の故障と判断していた。
特開2006−310116号公報
しかしながら、上記従来の構成では、商用電源の電圧波形を参照しながら、直流交流変換手段2の出力電流波形が異常であるかどうかを検知しているだけであるので、何らかの原因により漏電遮断器等の開閉手段が作動して、出力端が開放状態となったとき、直流交流変換手段2の出力エネルギーの行先がなくなり、出力端にて過電圧が発生し、直流交流変換手段2の内部回路素子の端子電圧が耐圧以上に上昇すれば内部回路素子が破壊されるという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、直流交流変換手段の出力端にて線間過電圧を検出した場合に、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池システムは、直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出する線間過電圧検出手段と、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知すると運転制御手段からの信号がなくても前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させる直流交流変換出力緊急停止手段を備えたのである。
上記構成において、直流交流変換手段の出力に過電圧が発生すると、線間過電圧検出手段が直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出し、線間過電圧検出手段が直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出すると、線間過電圧検出手段による線間過電圧の検出を直流交流変換出力緊急停止手段が検知して直流交流変換手段の動作を緊急停止させる。
このとき、直流交流変換出力緊急停止手段による直流交流変換手段の動作の緊急停止は、運転制御手段からの信号がなくても行われるので、運転制御手段からの信号を受けてから直流交流変換手段の動作の緊急停止を行う場合よりも早く直流交流変換手段の動作の緊急停止できる。
これにより、直流交流変換手段の出力端にて線間過電圧を検出した場合に、直ちに直流交流変換手段の出力を緊急停止して、過電圧を一定電圧以下に抑え、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止することができる。
本発明の燃料電池システムによれば、直流交流変換手段の出力端にて線間過電圧が発生した場合でも、運転制御手段からの信号を待たずに、直ちに直流交流変換手段の出力を緊急停止するので、過電圧を一定電圧以下に抑えることができ、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止することが可能となる。
本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示すブロック図 同実施の形態の燃料電池システムにおける直流交流変換回路のインバータとその周辺の構成を示す回路図 同実施の形態の燃料電池システムにおける直流交流変換手段の出力端の線間電圧波形の一例を示すタイミングチャート 同実施の形態の燃料電池システムにおける線間過電圧検出手段の内部構成を示す構成図 同実施の形態の燃料電池システムにおける線間過電圧検出手段を運転制御手段で制御するように構成した場合の内部構成を示す構成図 本発明の実施の形態2における燃料電池システムの構成を示すブロック図 同実施の形態の燃料電池システムにおける直流交流変換回路のインバータとその周辺の構成を示す回路図 同実施の形態の燃料電池システムにおける直流交流変換手段の出力過電流波形の例を示す特性図 本発明の実施の形態3における燃料電池システムの構成を示すブロック図 同実施の形態の燃料電池システムにおける直流交流変換回路のインバータとその周辺の構成を示す回路図 本発明の実施の形態4における燃料電池システムの構成を示すブロック図 同実施の形態の燃料電池システムにおける直流交流変換回路のインバータとその周辺の構成を示す回路図 従来の燃料電池システムの構成を示すブロック図
第1の発明は、直流の発電を行う燃料電池と、前記燃料電池による直流電力を交流電力に変換する直流交流変換手段と、前記直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出する線間過電圧検出手段と、前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させる直流交流変換出力緊急停止手段と、前記燃料電池と前記直流交流変換手段と前記線間過電圧検出手段と前記直流交流変換出力停止緊急手段とに接続され前記燃料電池と前記直流交流変換手段の制御を行う運転制御手段とを備え、前記直流交流変換出力緊急停止手段は、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知すると前記運転制御手段からの信号がなくても前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させるものである。
上記構成において、直流交流変換手段の出力に過電圧が発生すると、線間過電圧検出手段が直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出し、線間過電圧検出手段が直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出すると、線間過電圧検出手段による線間過電圧の検出を直流交流変換出力緊急停止手段が検知して直流交流変換手段の動作を緊急停止させる。
このとき、直流交流変換出力緊急停止手段による直流交流変換手段の動作の緊急停止は、運転制御手段からの信号がなくても行われるので、運転制御手段からの信号を受けてから直流交流変換手段の動作の緊急停止を行う場合よりも早く直流交流変換手段の動作の緊急停止できる。
これにより、直流交流変換手段の出力端にて線間過電圧を検出した場合に、直ちに直流交流変換手段の出力を緊急停止して、過電圧を一定電圧以下に抑え、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明における前記線間過電圧検出手段が、200V系と100V系の両方で線間の電圧を計測し、200V系と100V系のどちらか一方でも線間過電圧を検出すると、線間過電圧の検出を知らせる信号を出力するものである。
上記構成により、線間電圧がアンバランスとなっていた場合、200V系の線間電圧では検出できない場合でも、100V系での線間電圧の検出により過電圧として検出することができ、200V系と100V系のどちらか一方でも線間過電圧を検出すると、線間過電圧の検出を知らせる信号を出力するので、より早く検出することが可能となり、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を未然に防止することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明における前記線間過電圧検出手段が、ノイズによる誤検出を防止するためのノイズ除去フィルタを介して線間の電圧を計測するものである。
上記構成により、線間過電圧検出手段が、ノイズによる誤検出する可能性を少なくでき、ノイズがあっても線間の過電圧をより正確に検出でき、ノイズに対する信頼性が高い燃料電池システムにすることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明における前記運転制御手段が、前記ノイズ除去フィルタのフィルタ定数を設定するものである。
上記構成により、ノイズによる誤動作しないよう、線間過電圧検出手段の環境や状況に応じて、定数を自由に選定できるようになるので、よりノイズに強い燃料電池システムにすることができる。
第5の発明は、特に、第1から4の発明に加えて、前記運転制御手段に接続されると共に前記直流交流変換手段の出力の過電流を検出する過電流検出手段を備え、前記直流交流変換出力緊急停止手段が、前記過電流検出手段が前記過電流を検出したことを検知すると前記運転制御手段からの信号がなくても前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させるものである。
上記構成において、直流交流変換手段の出力に過電流が発生すると、過電流検出手段が直流交流変換手段の出力の過電流を検出し、過電流検出手段が直流交流変換手段の出力の過電流を検出すると、過電流検出手段による過電流の検出を直流交流変換出力緊急停止手段が検知して直流交流変換手段の動作を緊急停止させる。
このとき、直流交流変換出力緊急停止手段による直流交流変換手段の動作の緊急停止は、運転制御手段からの信号がなくても行われるので、運転制御手段からの信号を受けてから直流交流変換手段の動作の緊急停止を行う場合よりも早く直流交流変換手段の動作の緊急停止できる。
これにより、線間過電圧検出手段により直流交流変換手段の出力端の過電圧を検出した場合と同様に、直流交流変換手段の出力に過電流を検出した場合に、直ちに直流交流変換手段の出力を緊急停止して、過電圧を一定電圧以下に抑え、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止することができる。
また、直流交流変換出力緊急停止手段を、過電圧の場合と過電流の場合の両方で機能させることにより、直流交流変換出力緊急停止手段の回路を共用化することができ、共用部品のコストダウンを図ることが可能となる。
第6の発明は、特に、第1から4の発明に加えて、異常報知手段を備え、前記運転制御手段が、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知もしくは前記線間過電圧により前記直流交流変換出力緊急停止手段が前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させたことを検知すると、前記異常報知手段により前記線間過電圧の異常を報知するものである。
上記構成により、線間過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段が直流交流変換手段の動作を緊急停止させた場合に、異常報知手段が線間過電圧の異常を報知するので、燃料電池システムが出力停止したことと、停止の原因が線間過電圧の異常であることを、報知(または表示)により、知らせることができ、過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段が直流交流変換手段の動作を緊急停止させた場合の、サービスマンへの連絡とサービスマンの作業の対応が、容易に、早くできる。
第7の発明は、特に、第5の発明に加えて、異常報知手段を備え、前記運転制御手段が、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知もしくは前記線間過電圧により前記直流交流変換出力緊急停止手段が前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させたことを検知すると、前記異常報知手段により前記線間過電圧の異常を報知し、前記過電流検出手段が前記過電流を検出したことを検知もしくは前記過電流により前記直流交流変換出力緊急停止手段が前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させたことを検知すると、前記異常報知手段により前記過電流の異常を報知するものである。
上記構成により、第6の発明の作用効果に加えて、過電流により直流交流変換出力緊急停止手段が直流交流変換手段の動作を緊急停止させた場合に、異常報知手段が過電流の異常を報知するので、燃料電池システムが出力停止したことと、停止の原因が過電流の異常であることを、報知(または表示)により、知らせることができ、過電流により直流交流変換出力緊急停止手段が直流交流変換手段の動作を緊急停止させた場合の、サービスマンへの連絡とサービスマンの作業の対応が、容易に、早くできる。
また、線間過電圧検出、過電流検出のいずれの場合においても、区別して報知することにより、異常報知手段を共用して使用することが可能となり、停止した原因が過電圧であるのか過電流であるのかをサービスマンあるいは使用者に的確に伝えることができる。
以下、本発明の実施の形態の燃料電池システムについて図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明がげんていされるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における燃料電池システムの構成を示すものである。図1において、都市ガスのようなメタン等の炭化水素を含む燃料を原料として燃料電池11で直流発電が行われる。直流交流変換手段12は、燃料電池11からの直流電力を交流電力に変換し、商用電源とともに家庭内負荷13に交流電力を供給する。
線間過電圧検出手段15は、直流交流変換手段12の出力端に接続され、出力端での線間過電圧を検出するものである。
直流交流変換出力緊急停止手段16は、線間過電圧検出手段15が直流交流変換手段12の出力端での線間過電圧を検出すると、直流交流変換手段12のインバータドライブ回路に直接信号を送ることにより、直流交流変換手段12の出力を緊急停止して、線間電圧を一定電圧以下に抑えるようにするものである。
運転制御手段14は、燃料電池11と直流交流変換手段12と線間過電圧検出手段15と直流交流変換出力停止緊急手段16とに接続され、燃料電池11と直流交流変換手段12の制御を行う。
開閉手段17は、直流交流変換手段12の出力端に接続され、出力端の開閉動作を行う。例えば、開閉手段17として漏電遮断器等があり、漏電等の何らかの原因により作動して、遮断することにより、直流交流変換手段12の内部回路すなわち燃料電池システムに大電流が流れることを防止する。
ここで、直流交流変換出力緊急停止手段16は、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知すると、運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させる。
図2は、直流交流変換手段12内の後段のインバータとその周辺の構成を示すものである。インバータは、主としてスイッチング素子A〜Dのブリッジ回路により構成され、スイッチング素子はFETあるいはIGBT等の大電流制御用半導体で構成される。
このスイッチング素子A〜Dのブリッジ回路により、直流400V程度の電力を交流200Vに直流交流変換して、交流200Vの電流を出力するものである。ここでは1000W出力すると仮定した場合、交流200Vの商用電源電圧に位相を同期させて、1000W÷200V=5A程度の交流電流を出力することになる。
通常時のインバータ出力制御動作としては、素子Aと素子DがONしたとき、交流正弦波形の最初の半周期分、上半分(半波)が出力され、素子Bと素子CがONしたとき、交流正弦波形の残りの半周期分、下半分(半波)が出力されることになる。
この素子A〜DをON/OFFする制御は、運転制御手段14により、ドライブ信号発生回路からのドライブ信号をインバータドライブ回路に出力することにより制御されることになる。
ここで、線間過電圧検出手段15により、直流交流変換手段12の出力端での線間過電圧を瞬時にハード的な処理により検出した場合、運転制御手段14からの信号がなくても、つまり通常時の制御とは異なる信号経路である直流交流変換出力緊急停止手段16によって、インバータドライブ回路にドライブ信号を出力することにより、インバータドライブ回路から素子A〜Dのゲートに停止信号が出力され、ゲートブロックをかけることになり、スイッチング素子A〜Dのブリッジ回路出力が停止するものである。この場合、検出後出力停止までの処理時間は、0.1〜数ms程度にて処理される。
このように直流交流変換手段12自身は、運転制御手段14からの通常ルートでの処理、ソフト的な通常のインバータドライブ出力停止では間に合わない可能性があるので、ハード的処理にてワンショットトリガ回路を介して、直流交流変換出力緊急停止手段16により、強制的にインバータドライブ信号によりゲートブロックをかけて緊急出力停止するものである。
本実施の形態の燃料電池システムは、直流の発電を行う燃料電池11と、燃料電池11による直流電力を交流電力に変換する直流交流変換手段12と、直流交流変換手段12の出力の線間過電圧を検出する線間過電圧検出手段15と、直流交流変換手段12の動作を緊急停止させる直流交流変換出力緊急停止手段16と、燃料電池11と直流交流変換手段12と線間過電圧検出手段15と直流交流変換出力停止緊急手段16とに接続され燃料電池11と直流交流変換手段12の制御を行う運転制御手段14とを備え、直流交流変換出力緊急停止手段16は、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知すると運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させるものである。
上記構成において、直流交流変換手段12の出力に過電圧が発生すると、線間過電圧検出手段15が直流交流変換手段12の出力の線間過電圧を検出し、線間過電圧検出手段15が直流交流変換手段12の出力の線間過電圧を検出すると、線間過電圧検出手段15による線間過電圧の検出を直流交流変換出力緊急停止手段16が検知して直流交流変換手段12の動作を緊急停止させる。
このとき、直流交流変換出力緊急停止手段16による直流交流変換手段12の動作の緊急停止は、運転制御手段14からの信号がなくても行われるので、運転制御手段14からの信号を受けてから直流交流変換手段12の動作の緊急停止を行う場合よりも早く直流交流変換手段12の動作の緊急停止できる。
これにより、直流交流変換手段12の出力端にて線間過電圧を検出した場合に、直ちに直流交流変換手段12の出力を緊急停止して、過電圧を一定電圧以下に抑え、直流交流変換手段12の内部回路素子の破壊を防止することができる。
また、本実施の形態における線間過電圧検出手段15は、200V系と100V系の両方で線間の電圧を計測し、200V系と100V系のどちらか一方でも線間過電圧を検出すると、線間過電圧の検出を知らせる信号を出力する。
図3は、開閉手段17が遮断される時刻ta前後での、U−O間の線間電圧V(U−O)およびW−O間での線間電圧V(W−O)、およびU−W間の線間電圧V(U−W)の電圧波形を示している。V(U−O)とV(W−O)は、それぞれ電圧が交流100Vで、位相が互いに180°ずれており、合計でV(U−W)の交流200Vとなり、単相3線交流200Vの電圧を形成する。
通常、開閉手段17がON状態のとき、V(U−O)とV(W−O)の各電圧波形は実効値が100V程度で、ピーク値は±100×√2=±141V程度である。ここで、√2は、2の平方根、すなわち、二乗すると2になる数である。またV(U−W)の電圧波形は、実効値が200V程度で、ピーク値は±200×√2=±282V程度である。
100V系の線間電圧V(U−O)とV(W−O)は、理想的には同じ電圧値になるが、家庭内負荷での電力消費状態によりV(U−O)とV(W−O)の100V系の線間電圧値がアンバランスになる場合が多い。これはV(U−W)の200V系の合計の電圧を見ていても見かけ上アンバランスになっているかどうかは判別がつきにくい。
ここで、開閉手段17が漏電等の何らかの原因により、時刻taにて遮断した場合、直流交流変換手段12の出力端が開放状態となり、家庭内負荷13が直流交流変換手段12の出力端から切り離されるので、直流交流変換手段12の出力エネルギーの行き先がなくなり、出力端にて過電圧が発生し、過電圧がさらに直流交流変換手段12の内部回路素子の耐圧以上に上昇すれば、内部回路素子が破壊される可能性がある。
そこで、線間過電圧検出手段15により、直流交流変換手段12の出力端での線間過電圧を検出する。
図3のV(U−O)とV(W−O)において、線間過電圧のリミット値V(+)limitおよびV(−)limitを、回路素子の耐圧等から考慮して、±100×√2×150%=±212Vとする。そして線間過電圧検出手段15での過電圧検出値を、通常ピーク値の±141Vおよび、リミット値V(+)limit=212V、V(−)limit=−212Vから計算して、設計的に余裕をもたせて、ここではVacを±100×√2×130%±10Vとする。
すなわちVac(+)>193V、Vac(−)<−193Vの場合に、線間過電圧検出手段15は線間過電圧として検出するものである。
同様にV(U−W)の場合は、リミット値V(+)limitおよびV(−)limitを±200×√2×150%=±424Vとする。そして線間過電圧検出手段15での過電圧検出値Vacを±200×√2×130%±10Vとして、Vac(+)>378V、Vac(−)<−378Vの場合に線間過電圧として検出するものとする。
このように、100V系のV(U−O)とV(W−O)においても、200V系のV(U−W)においても、どちらか一方でも線間過電圧を検出すると、たとえ線間電圧がアンバランスとなっていた場合でも、運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換出力緊急停止手段16により、検出後0.1〜数ms程度にて、直流交流変換手段12の出力を緊急停止するものである。
さらに、線間過電圧を素早く減衰させる方法として、直流交流変換手段12の出力端にR、C等による出力フィルタ(図示せず)を設けて放電させ、図3の波形に示すように、線間電圧を数十ms程度以下でゼロに減衰させるようフィルタの時定数τ=R×Cに設定することも可能である。これにより内部回路素子への過電圧によるダメージをいち早く解消できるものである。
本実施の形態の燃料電池システムは、線間過電圧検出手段15が、200V系と100V系の両方で線間の電圧を計測し、200V系と100V系のどちらか一方でも線間過電圧を検出すると、線間過電圧の検出を知らせる信号を出力するものである。
上記構成により、線間電圧がアンバランスとなっていた場合、200V系の線間電圧では検出できない場合でも、100V系での線間電圧の検出により過電圧として検出することができ、200V系と100V系のどちらか一方でも線間過電圧を検出すると、線間過電圧の検出を知らせる信号を出力するので、より早く検出することが可能となり、直流交流変換手段12の内部回路素子の破壊を未然に防止することができる。
図4は、線間過電圧検出手段15の内部構成を示している。線間過電圧検出手段15は、ノイズ除去フィルタ15aとしてローパスフィルタを備え、線間電圧検出回路15bへと出力する構成となっている。すなわち、線間過電圧検出手段15は、ノイズによる誤検出を防止するためのノイズ除去フィルタ15aを介して線間電圧検出回路15bが線間の電圧を計測する。
ノイズ除去フィルタ15aは、1μs程度のインパルスノイズのパルス幅に対しては誤動作(不要検知)しないように、RおよびC等を設定する。すなわち時定数τ=C×Rを例えば100μs程度に設定したローパスフィルタとする。これによりインパルスノイズ試験においても誤動作により不合格とならず、また一般的なノイズに対しても強い回路を構成できる。
本実施の形態の燃料電池システムは、線間過電圧検出手段15が、ノイズによる誤検出を防止するためのノイズ除去フィルタ15aを介して線間の電圧を計測するので、線間過電圧検出手段15が、ノイズによる誤検出する可能性を少なくでき、ノイズがあっても線間の過電圧をより正確に検出でき、ノイズに対する信頼性が高い燃料電池システムにすることができる。例えば、1μs程度のノイズに対しても誤動作しないような、ノイズに強い燃料電池システムにすることができる。
図5は、運転制御手段14が、ノイズ除去フィルタ15aのフィルタ定数を設定可能にした線間過電圧検出手段15の内部構成を示しており、この場合の運転制御手段14は、ノイズ除去フィルタ15aのフィルタ定数を設定する。
運転制御手段14は、ノイズ除去フィルタ15aを構成しているローパスフィルタの定数を、時定数τ=C×Rの式により自由に設定可能とする。前述のような一義的な設定ではなく、あらゆるノイズのパルス幅に対応、誤動作しないようにできるようにするものである。
本実施の形態の燃料電池システムは、運転制御手段14が、ノイズ除去フィルタ15aのフィルタ定数を設定するので、線間過電圧検出手段15がノイズによる誤動作をしないよう、線間過電圧検出手段15の環境や状況に応じて、定数を自由に選定できるようになるので、よりノイズに強い燃料電池システムにすることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2における燃料電池システムの構成を示すものである。本実施の形態(図6)において、実施の形態1(図1)と同一構成については同一符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図6において、過電流検出手段18は、運転制御手段14に接続され、直流交流変換手段12の出力の過電流を検出するものである。そして過電流検出手段18が過電流を検出した場合は、直流交流変換出力緊急停止手段16に信号を送ることにより、直流交流変換手段12のインバータドライブ回路に直接信号が送られ、直流交流変換手段12の出力を緊急停止するものである。
直流交流変換出力緊急停止手段16は、過電流検出手段18が過電流を検出したことを検知すると、運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させる。
図7は、図2に示された実施の形態1における直流交流変換回路12のインバータとその周辺の構成に、さらに過電流検出手段18からの信号経路が加わった、直流交流変換手段12内の後段のインバータとその周辺の構成を示すものである。
本実施の形態のインバータの構成や通常時のインバータ出力制御動作は、実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。
ここで、過電流検出手段18により、直流交流変換手段12の出力の過電流を瞬時にハード的な処理により検出した場合、線間過電圧の場合と同様に、運転制御手段14からの信号がなくても、つまり通常時の制御とは異なる信号経路である直流交流変換出力緊急停止手段16によって、インバータドライブ回路にドライブ信号を出力することにより、インバータドライブ回路から素子A〜Dのゲートに停止信号が出力され、ゲートブロックをかけることになり、スイッチング素子A〜Dのブリッジ回路出力が停止するものである。この場合も、検出後出力停止までの処理時間は、0.1〜数ms程度にて処理される。
また、ここで、過電流検出手段18による直流交流変換手段12の出力過電流検出方法について述べる。図8の電流波形は、直流交流変換手段12からの出力過電流波形を示す。
さらに、ここで通常の出力電流Iacの実効値は、出力電力が1000Wで商用電源電圧が200Vであるので、Iac(rms)=1000÷200=5.0Aであり、ピーク値はその√2倍でIac(peak)=7.07Aである。しかしこの場合ピーク値Iac(peak)の150%の相当する10.6A以上の過電流ピークIacoを検出して、直流交流変換出力緊急停止手段16に信号を送り、直流交流変換手段12を緊急出力停止させる。
本実施の形態の燃料電池システムは、実施の形態1の燃料電池システムの構成に加えて、運転制御手段14に接続されると共に直流交流変換手段12の出力の過電流を検出する過電流検出手段18を備え、直流交流変換出力緊急停止手段16が、過電流検出手段18が過電流を検出したことを検知すると運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させるものである。
上記構成において、直流交流変換手段12の出力に過電流が発生すると、過電流検出手段が直流交流変換手段の出力の過電流を検出し、過電流検出手段18が直流交流変換手段12の出力の過電流を検出すると、過電流検出手段18による過電流の検出を直流交流変換出力緊急停止手段16が検知して直流交流変換手段12の動作を緊急停止させる。
このとき、直流交流変換出力緊急停止手段16による直流交流変換手段12の動作の緊急停止は、運転制御手段14からの信号がなくても行われるので、運転制御手段14からの信号を受けてから直流交流変換手段12の動作の緊急停止を行う場合よりも早く直流交流変換手段12の動作の緊急停止できる。
これにより、線間過電圧検出手段15により直流交流変換手段12の出力端の過電圧を検出した場合と同様に、直流交流変換手段12の出力に過電流を検出した場合に、直ちに直流交流変換手段12の出力を緊急停止して、過電圧を一定電圧以下に抑え、直流交流変換手段12の内部回路素子の破壊を防止することができる。
また、直流交流変換出力緊急停止手段16を、過電圧の場合と過電流の場合の両方で機能させることにより、直流交流変換出力緊急停止手段16の回路を共用化することができ、共用部品のコストダウンを図ることが可能となる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における燃料電池システムの構成を示すものである。本実施の形態(図9)において、実施の形態1(図1)と同一構成については同一符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図9において、異常報知手段19は、燃料電池システムが異常状態であることを報知するためのもので、LED、LCD、蛍光表示管等の表示装置およびブザー、チャイム、音声合成等の報知装置で構成される。
運転制御手段14は、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知もしくは線間過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により線間過電圧の異常を報知する。
表示内容としては、例えば「線間過電圧異常」という文字、あるいは「F1F」というアルファベット文字を数字の組み合わせた表示形式でもよい。報知内容としては、「ただいま線間過電圧異常を検出しました」という音声でお知らせしたり、「ピー」や「ブー」等のブザー音や「ピンポン」等のチャイムでもよい。
図10は、図2に示された実施の形態1における直流交流変換回路12のインバータとその周辺の構成に、さらに線間過電圧検出手段15から運転制御手段14への信号経路が加わった、直流交流変換手段12内の後段のインバータとその周辺の構成を示すものである。
本実施の形態のインバータの構成や通常時のインバータ出力制御動作は、実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。
線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出した場合、直流交流変換出力緊急停止手段16への信号と同時に、運転制御手段14へも検出した旨の信号を送り、異常報知手段19により線間過電圧の異常を報知する。さらに、直流交流変換出力緊急停止手段16が線間過電圧検出により直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により線間過電圧の異常を報知する。
直流交流変換出力緊急停止手段16による直流交流変換手段12の出力停止は、ハード的処理により、少しでも早く線間過電圧を検出し、運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させて、電圧上昇を防止しなければならないが、運転制御手段14による異常報知手段19での表示および報知は、ミリ秒のオーダーのような緊急性はなく、数百ミリ秒以上でも構わない。
本実施の形態の燃料電池システムは、実施の形態1の燃料電池システムの構成に加えて、異常報知手段19を備え、運転制御手段14が、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知もしくは線間過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により線間過電圧の異常を報知するものである。
上記構成により、線間過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させた場合に、異常報知手段19が線間過電圧の異常を報知するので、燃料電池システムが出力停止したことと、停止の原因が線間過電圧の異常であることを、報知(または表示)により、知らせることができ、過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させた場合の、サービスマンへの連絡とサービスマンの作業の対応が、容易に、早くできる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4における燃料電池システムの構成を示すものである。本実施の形態(図11)において、実施の形態2(図6)と同一構成については同一符号を用い、その詳細な説明は省略する。
図11において、異常報知手段19は、実施の形態3における異常報知手段19と同様に、燃料電池システムが異常状態であることを報知するためのもので、LED、LCD、蛍光表示管等の表示装置およびブザー、チャイム、音声合成等の報知装置で構成される。
運転制御手段14は、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知もしくは線間過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により線間過電圧の異常を報知し、過電流検出手段18が過電流を検出したことを検知もしくは過電流により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により過電流の異常を報知する。
表示内容としても実施の形態3の「線間過電圧異常」の場合と同様に「過電流異常」の場合も、例えば「過電流異常」という文字、あるいは「C1F」というアルファベット文字を数字の組み合わせた表示形式でもよい。報知内容としては、「ただいま過電流異常を検出しました」という音声でお知らせしたり、「ピー」や「ブー」等のブザー音や「ピンポン」等のチャイムでもよい。
図12は、図7に示された実施の形態2における直流交流変換回路12のインバータとその周辺の構成に、さらに線間過電圧検出手段15から運転制御手段14への信号経路および過電流検出手段18から運転制御手段14への信号経路が加わった、直流交流変換手段12内の後段のインバータとその周辺の構成を示すものである。
本実施の形態のインバータの構成や通常時のインバータ出力制御動作は、実施の形態2と同様であるので、その説明は省略する。
実施の形態3において線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出した場合と同様に、過電流検出手段18が過電流を検出した場合も、直流交流変換出力緊急停止手段16への信号と同時に、運転制御手段14にも検出した旨の信号を送り、異常報知手段19により過電流の異常を報知する。さらに、直流交流変換出力緊急停止手段16が過電流検出により直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により過電流の異常を報知する。
直流交流変換出力緊急停止手段16による直流交流変換手段12の出力停止は、ハード的処理により、実施の形態3における過電圧の場合と同様、少しでも早く過電流を検出し、運転制御手段14からの信号がなくても直流交流変換手段12の動作を緊急停止させて、過電流の上昇を防止しなければならないが、運転制御手段14による異常報知手段19での表示および報知は、ミリ秒のオーダーのような緊急性はなく、数百ミリ秒以上でも構わない。
本実施の形態の燃料電池システムは、実施の形態2の燃料電池システムの構成に加えて、異常報知手段19を備え、運転制御手段14が、線間過電圧検出手段15が線間過電圧を検出したことを検知もしくは線間過電圧により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により線間過電圧の異常を報知し、過電流検出手段18が過電流を検出したことを検知もしくは過電流により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させたことを検知すると、異常報知手段19により過電流の異常を報知するものである。
上記構成により、実施の形態3の作用効果に加えて、過電流により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させた場合に、異常報知手段19が過電流の異常を報知するので、燃料電池システムが出力停止したことと、停止の原因が過電流の異常であることを、報知(または表示)により、知らせることができ、過電流により直流交流変換出力緊急停止手段16が直流交流変換手段12の動作を緊急停止させた場合の、サービスマンへの連絡とサービスマンの作業の対応が、容易に、早くできる。
また、線間過電圧検出、過電流検出のいずれの場合においても、区別して報知することにより、異常報知手段19を共用して使用することが可能となり、停止した原因が過電圧であるのか過電流であるのかをサービスマンあるいは使用者に的確に伝えることができる。
本発明の燃料電池システムは、直流交流変換手段の出力端にて線間過電圧または過電流を検出した場合に、直流交流変換手段の出力を緊急停止して、直流交流変換手段の内部回路素子の破壊を防止できるので、系統と連系可能な家庭用の燃料電池システムの他にも、オフィスや工場などで系統と連系可能な業務用の燃料電池システムに適用でき、また、直流電力を発電し発電による直流電力を交流電力に変換する太陽電池システム等の他の発電システムにも応用が可能である。
11 燃料電池
12 直流交流変換手段
14 運転制御手段
15 線間過電圧検出手段
15a ノイズ除去フィルタ
16 直流交流変換出力緊急停止手段
18 過電流検出手段
19 異常報知手段

Claims (7)

  1. 直流の発電を行う燃料電池と、前記燃料電池による直流電力を交流電力に変換する直流交流変換手段と、前記直流交流変換手段の出力の線間過電圧を検出する線間過電圧検出手段と、前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させる直流交流変換出力緊急停止手段と、前記燃料電池と前記直流交流変換手段と前記線間過電圧検出手段と前記直流交流変換出力停止緊急手段とに接続され前記燃料電池と前記直流交流変換手段の制御を行う運転制御手段とを備え、前記直流交流変換出力緊急停止手段は、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知すると前記運転制御手段からの信号がなくても前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記線間過電圧検出手段は、200V系と100V系の両方で線間の電圧を計測し、200V系と100V系のどちらか一方でも線間過電圧を検出すると、線間過電圧の検出を知らせる信号を出力する請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記線間過電圧検出手段は、ノイズによる誤検出を防止するためのノイズ除去フィルタを介して線間の電圧を計測する請求項1または2記載の燃料電池システム。
  4. 前記運転制御手段は、前記ノイズ除去フィルタのフィルタ定数を設定する請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 前記運転制御手段に接続されると共に前記直流交流変換手段の出力の過電流を検出する過電流検出手段を備え、前記直流交流変換出力緊急停止手段は、前記過電流検出手段が前記過電流を検出したことを検知すると前記運転制御手段からの信号がなくても前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させる請求項1から4のいずれか1項記載の燃料電池システム。
  6. 異常報知手段を備え、前記運転制御手段は、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知もしくは前記線間過電圧により前記直流交流変換出力緊急停止手段が前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させたことを検知すると、前記異常報知手段により前記線間過電圧の異常を報知する請求項1から4のいずれか1項記載の燃料電池システム。
  7. 異常報知手段を備え、前記運転制御手段は、前記線間過電圧検出手段が前記線間過電圧を検出したことを検知もしくは前記線間過電圧により前記直流交流変換出力緊急停止手段が前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させたことを検知すると、前記異常報知手段により前記線間過電圧の異常を報知し、前記過電流検出手段が前記過電流を検出したことを検知もしくは前記過電流により前記直流交流変換出力緊急停止手段が前記直流交流変換手段の動作を緊急停止させたことを検知すると、前記異常報知手段により前記過電流の異常を報知する請求項5記載の燃料電池システム。
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